JP4205642B2 - ブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置 - Google Patents

ブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置 Download PDF

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Description

本発明はブーム付コンクリートポンプ車のブームを伸ばしてコンクリート打設作業を行う場合において、ブームを起伏させたり、旋回させる際、該ブームやブーム起伏用油圧シリンダ等がキャブに干渉して該キャブに損傷を与える虞を未然に防止するためのブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置に関するものである。
コンクリートポンプ車のうち、たとえば、高層建築物の建造に伴う高所でのコンクリート打設作業、広範囲のコンクリート打設作業、コンクリートポンプ車の停車位置から所要距離離れた個所でのコンクリート打設作業等においては、図4にその一例の概略を示す如きブーム付きのコンクリートポンプ車が広く利用されている。
すなわち、図4に示したコンクリートポンプ車は、前部にキャブ1を設けた車体後部のデッキ2上に、ホッパ3と該ホッパ3内にあるコンクリートを吸入して吐出するようにしてあるコンクリートポンプ(図示せず)が設けてある。又、上記デッキ2上には、旋回フレーム4を、図示しない油圧作動機器により旋回動作できるように搭載してある。更に、上記旋回フレーム4の上側には、該旋回フレーム4上に下端部を起伏自在に取り付けて、該旋回フレーム4との間に介装された油圧作動機器としての下段ブーム起伏用油圧シリンダ7の伸縮作動により起伏動作できるようにしてある下段ブーム6と、該下段ブーム6の先端部に基端側を起伏自在に連結して、下段ブーム6との間に介装された中段ブーム起伏用油圧シリンダ9の伸縮作動により上記下段ブーム6に対し起伏動作できるようにした中段ブーム8と、該中段ブーム8の先端部に基端側を起伏自在に連結して、中段ブーム8との間に介装された上段ブーム起伏用油圧シリンダ11の伸縮作動により上記中段ブーム8に対し起伏動作できるようにした上段ブーム10とから構築してなる多段式(図では3段式)の多段式ブーム5が設置されている。
更に、上記コンクリートポンプによってホッパ3内から吸入して吐出されたコンクリートを輸送するためのコンクリート配管12を、コンクリートポンプからデッキ2に沿わせた後、上記多段式ブーム5の各段のブーム6,8,10に沿わせて支持させるようにしてある。該コンクリート配管12の先端には、可撓性を有するホース13を接続して、上記上段ブーム10の先端部に設けた円弧状のホースガイド14にガイドさせて垂下させ、更に、該ホース13の先端に先端ホース15を接続して、該先端ホース15の先端吐出口15aを、コンクリート打設個所に臨ませて打設を行わせるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、上記ブーム付コンクリートポンプ車にて、車体前方にて打設作業を行う場合は、図5に示す如く、旋回フレーム4を所要の角度配置とした状態にて、中段と上段の各ブーム8,10を、中段及び上段の各ブーム起伏用油圧シリンダ9,11の伸長作動により、それぞれ下側に隣接する段のブーム6,8に対して伸張させると共に、下段ブーム6を、下段ブーム起伏用油圧シリンダ7の収縮作動により前方へ倒伏動作させることで、多段式ブーム5全体を、キャブ1の上方を通して水平方向前方へ伸ばした姿勢とさせることがある。又、車体前方の広い範囲の打設作業を行う場合には、上記と同様に、多段式ブーム5全体を水平方向へ伸ばした姿勢とさせた状態にて、旋回フレーム4を旋回動作させることにより、該旋回フレーム4と一体に上記多段式ブーム5を、キャブ1の上方を通して左右方向へ旋回させることがある。
特開平11−172919号公報
ところが、従来のブーム付コンクリートポンプ車では、多段式ブーム5全体を、キャブ1の上方を通して水平方向前方へ伸ばした姿勢とさせたり、多段式ブーム5を水平方向へ伸ばした姿勢とさせた状態にて、キャブ1の上方を通して左右方向へ旋回させても、該多段式ブーム5がキャブ1と接触することのないようにデッキ2上の旋回フレーム4や多段式ブーム5の高さ位置が設定されていた。しかし、近年のディーゼル車排ガス規制により、ブーム付コンクリートポンプ車のベースとなるトラックシャーシでは、エンジンの変更に伴うラジエターの大型化等の影響により、車体前部のキャブ1の全高が、従来に比して高くなる傾向にあり、このために、従来と同様にデッキ2上に搭載してある多段式ブーム5をキャブ1の上方を通して車体前方へ伸ばした姿勢とさせるべく、下段ブーム6を前方に向けて倒伏動作させたり、多段式ブーム5を水平方向に伸ばした姿勢とした状態で旋回フレーム4の旋回動作により前方へ旋回させると、該多段式ブーム5における下段ブーム6や該下段ブーム6の下側に位置させられている下段ブーム起伏用油圧シリンダ7が、上記した如き従来より全高が高くなっているキャブ1と干渉する虞が生じるようなってきているのが実状である。
万一、多段式ブーム5の倒伏動作や旋回動作時にキャブ1との干渉が生じるようになると、キャブ1側に直接損傷が生じる虞があることから、上記多段式ブーム5とキャブ1との干渉を防止するための装置を設けることが望まれている。
上記多段式ブーム5とキャブ1との干渉を防止するための装置としては、たとえば、図6(イ)(ロ)に示す如き構成、すなわち、ブーム付コンクリートポンプ車のキャブ1のルーフ1aの上側に、キャブ1の左右幅方向に延びるキャリア16が取り付けてある。該キャリア16上方の所要寸法離隔した位置に、キャブ1の左右幅方向に延びる可動バー17が平行状態に配置してある。下端を閉塞したシリンダ部材19と、該シリンダ部材19の内底部に収納したコイルスプリングのような弾性材20と、下端部が上記シリンダ部材19の内側へ上方より挿入されて上記弾性材20上に載置され、該弾性材20の弾性力により常時上方へ押し上げられるようにしてある昇降ロッド21とからなる緩衝装置18を、上記キャリア16の左右両端部位置のブラケット上にそれぞれ配置して、該各緩衝装置18のシリンダ部材19の下端部を上記キャリア16のブラケット上にリミットスイッチ22を介してそれぞれ支持させると共に、昇降ロッド21の上端部を可動バー17に取り付け、昇降ロッド21が初期状態から所要高さ位置まで下降したことをリミットスイッチ22で検出するようにした構成とすることが考えられる。
かかる構成とすることにより、多段式ブーム5を車体前方へ伸ばすべく、下段ブーム起伏用油圧シリンダ7の収縮作動により下段ブーム6を前方へ倒伏させるときには、上方よりキャブ1に接近する上記下段ブーム6が、上記可動バー17の高さ位置に達した後、更に下がる(倒伏される)と、下段ブーム6の起伏用油圧シリンダ7が上記可動バー17に触れる。これにより可動バー17が弾性材20の弾性力に抗して押し下げられると同時に、昇降ロッド21が可動バー17と一緒に押し下げられるようになる。よって、この昇降ロッド21が、リミットスイッチ22の位置まで押し下げられるときに、このリミットスイッチ22の検出信号に基づいて、上記下段ブーム起伏用油圧シリンダ7の収縮作動を直ちに停止させるようにすれば、車体前方へ倒伏動作させる多段式ブーム5が、キャブ1と干渉する虞は防止できるようになると考えられる。
しかし、上記図6(イ)(ロ)に示した如き構成の装置では、キャリア16と、その上方に配置する可動バー17との間には、緩衝装置18を介装するための間隔を設けなければならないことから、装置の高さ寸法が高くなってしまう。
又、図6(イ)(ロ)に示した装置は、上述したように、多段式ブーム5のキャブ1への接近を、該多段式ブーム5による可動バー17の押し下げ動作により検出するようにしたものであることから、多段式ブーム5の旋回動作によるキャブ1への側方からの接近は検出できず、したがって、旋回動作される多段式ブーム5の下段ブーム6が、側方より上記可動バー17や緩衝装置18やキャリア16、更には、キャブ1に接触して、これらが損傷する虞を未然に防止できるものではない。
そこで、本発明は、ブーム付コンクリートポンプ車にて、多段式ブームを起伏動作、旋回動作、起伏と旋回の複合動作を行わせるいずれの場合であっても、該多段式ブームのキャブとの干渉を防止でき、しかも、高さ寸法を小さく抑えることができるブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明に対応して、キャブ後方のデッキに搭載してある旋回フレーム上に多段式ブームを起伏自在に設けて、該多段式ブームにコンクリート配管を支持させるようにしてあるブーム付コンクリートポンプ車における上記キャブのルーフ上に、該ルーフの左右幅方向の全長から更にルーフ後端部左右のコーナ部付近に達する長さの支持架台を設け、該支持架台の上側に、接触式センサを取り付け、上記接触式センサに上記多段式ブームの最下段ブーム又は該最下段ブーム起伏用シリンダが接触したときに該接触式センサが作動して、該多段式ブームの動作を停止させることができるようにする。
又、上記請求項1に係る発明における接触式センサと支持架台との間に、所要の高さ寸法を有する緩衝部材を介在させるようにした構成とする。
上記請求項1又は2に係る発明における支持架台を、キャブのルーフの後端部上側に取り付けた左右幅方向に延びるバーと、上記バーの両端部より、上記ルーフの後端部左右のコーナ部付近に位置するよう後方斜め外向きに突出すると共に、突出端側へ行くに従って上面が円弧形状又は略円弧形状で下方傾斜するサイドバーとを備えてなるものとした構成とする。
上記請求項3に係る発明における接触式センサを、支持架台のバー及びサイドバーにそれぞれ沿って延びるよう配設したテープスイッチとした構成とする。
上記請求項4に係る発明における支持架台のバー及びサイドバーの上側にそれぞれ設ける各テープスイッチを、直列に接続するようにした構成とする。
上記請求項4又は5に係る発明におけるテープスイッチが押圧されると、旋回フレーム上における多段式ブームの最下段ブームの倒伏動作と、上記旋回フレームの旋回動作の停止指令を発する機能を有する制御部を備えるようにした構成とする。
本発明によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)ブーム付コンクリートポンプ車におけるキャブのルーフ上に、該キャブの左右幅方向の全長から更にルーフ後端部左右のコーナ部付近に達する長さの支持架台を設け、該支持架台の上側に、接触式センサを取り付け、上記接触式センサに上記多段式ブームの最下段ブームや該最下段ブーム起伏用シリンダが接触したときに、該接触式センサが作動して、該多段式ブームの動作を直ちに停止させることができるようにした構成としてあるので、多段式ブームが、前方への倒伏動作するときに上方からキャブのルーフへ接近する際や、旋回動作に伴ってキャブのルーフ後端部左右のコーナ部へ接近するときに、該多段式ブームの動作を、支持架台上に設けてある接触式センサと接触した時点で直ちに停止させることができるため、多段式ブームのキャブとの干渉を未然に防止することができる。
(2)又、装置自体の高さ寸法を小さくできて、省スペース化が可能となる。
(3)接触式センサと支持架台との間に、所要の高さ寸法を有する緩衝部材を介在させるようにした構成とすることにより、多段式ブームを、接触式センサに接触した時点でブーム動作を直ちに停止させるときに、該多段式ブームが惰性により揺動したとしても、該揺動による変位を、上記緩衝部材により吸収させることができる。
(4)支持架台を、キャブのルーフの後端部上側に取り付けた左右幅方向に延びるバーと、該バーの両端部より、上記ルーフの後端部左右のコーナ部付近に位置するよう後方斜め外向きに突出し且つ突出端側へ行くに従って上面が円弧形状又は略円弧形状に下方傾斜するサイドバーとを備えてなる構成とし、更に、接触式センサを、上記支持架台のバー及びサイドバーにそれぞれ沿って延びるテープスイッチとした構成とすることにより、多段式ブームが、前方への倒伏動作、旋回動作、前方への倒伏と旋回の複合動作により、支持架台のバー及びサイドバー上のテープスイッチに対しいかなる方向から接触しても、その接触を確実に検出することができる。
(5)支持架台のバー及びサイドバーの上側に設ける各テープスイッチを、直列接続した構成とすることにより、回路内のいずれかに断線等が生じた場合に多段式ブームの動作を規制する等の安全装置を、容易に設置することが可能になる。
(6)テープスイッチが押圧されると、旋回フレーム上における多段式ブームの最下段のブームの倒伏動作と、上記旋回フレームの旋回動作の停止指令を発する機能を有する制御部を備えた構成とすることにより、多段式ブームがキャブへ接近して干渉しそうになる場合に、該多段式ブームの動作を自動停止させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1(イ)(ロ)乃至図3は本発明のブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置の実施の一形態を示すもので、図4に示したと同様の構成を有し、且つキャブ1が、多段式ブーム5の動作時に干渉する虞が生じるような高さ寸法となっているブーム付コンクリートポンプ車において、上記キャブ1のルーフ1a後端部の所要寸法上方位置に、キャブ1の左右幅方向の全長に亘り延びるバー24を配置して、両端部を上下方向の支持部材25を介してキャブ1のルーフ1aの上側に取り付け、更に、上記バー24の両端部の後側には、サイドバー26を一体に取り付ける。サイドバー26は、後方やや斜め外向きに突出し、且つ上記キャブ1のルーフ1aにおける後端部左右位置のコーナ部付近にて、上面が後端側へ行くに従って所要半径の円弧形状か、あるいは、該円弧形状にほぼ沿うよう複数の直線部分を組み合わせた略円弧形状(図では3つの直線部分からなる略円弧形状として示してある)で徐々に下方へ傾斜する構成としてあり、上記バー24及びサイドバー26と支持部材25からなる支持架台23を形成する。
上記バー24の上側には、所要の高さ寸法を有する緩衝部材28を長手方向の全長に亘り取り付けて、該緩衝部材28の上端部に接触式センサとしてのテープスイッチ27aを取り付ける。又、上記サイドバー26の上側には、上面の各直線部分ごとに対応させて、所要の高さ寸法の緩衝部材28を取り付けて、該緩衝部材28の上端部に上記テープスイッチ27aと同様のテープスイッチ27bを取り付ける。
上記バー24及びサイドバー26の上方にそれぞれ取り付ける各テープスイッチ27a,27bは、図示してはいないが、弾力性を有する2枚の帯状の導体を上下方向に所要間隔を隔てて対向するよう絶縁保持すると共に、全体を柔軟な樹脂で覆ってなる構造等としてあり、長手方向のいずれかの部分が上下方向(厚み方向)に押圧されると、上記2枚の導体が接することでスイッチが入り(電路が閉じられ)、一方、押圧が解除されると2枚の導体が離れてスイッチが切れる(電路が開く)ようにしてある。なお、上記各テープスイッチ27a,27bの長手方向両端部に不感部が存在する場合には、該各テープスイッチ27a,27bのスイッチとしての有効部分が、隣接するテープスイッチ27a,27bの不感部に互いにオーバラップするよう配置することで、キャブ1のルーフ1aの幅方向の全長及び該ルーフ1aの後端部左右位置のコーナ部付近に、上記バー24及びサイドバー26上のいずれかのテープスイッチ27a,27bの有効部が存在するようにしてある。
更に、上記バー24及びサイドバー26上の各テープスイッチ27a,27bは、図3の回路図に示す如く、直列に接続してあり、更に、上記テープスイッチ27a,27bが入ると多段式ブーム5の動作用の油圧回路側へ直ちに指令を与える制御部29に接続してある。
上記制御部29は、上記バー24及びサイドバー26上のいずれかのテープスイッチ27a,27bが押圧されて電路が閉じられると、多段式ブーム5の下段ブーム6の起伏動作用油圧作動機器としての下段ブーム起伏用油圧シリンダ7を収縮作動させる油圧回路上に設けてある電磁弁30、及び、旋回フレーム4の図示しない旋回作動用の油圧作動機器に接続してある油圧回路上の電磁弁31に、それぞれ対応する油圧回路を直ちに遮断させるための指令を与えるようにしてあり、これにより、上記下段ブーム起伏用油圧シリンダ7の収縮作動の停止により、多段式ブーム5の下段ブーム6の倒伏動作を速やかに停止させると共に、旋回フレーム4の旋回作動の停止により、多段式ブーム5の旋回動作を直ちに停止させることができるようにしてある。更に、同時に、コンクリートポンプ32へ停止指令を発して、該コンクリートポンプ32の運転を停止させる機能も有するようにしてある。これにより、上記テープスイッチ27a,27bが押圧されて多段式ブーム5の倒伏動作及び旋回動作を停止させるときには、同時にコンクリートの吐出を停止させることで、上記多段式ブーム5がキャブ1に接近してブーム動作が停止されたことを、多段式ブーム5の先端側で打設作業を行っている作業者に対して報せることができるようにしてある。
上記各緩衝部材28は、たとえば、中空あるいは中実のゴム製等の弾性素材製のものとしてバー24、サイドバー26の長手方向の全長にわたるようにしたものを示しているが、竹の子ばねやコイルスプリングとしてバー24、サイドバー26の所要個所に上下方向に配置してなるものとしてもよい。いずれの場合でも、緩衝部材28は、上記多段式ブーム5の下段ブーム6を起伏させる油圧シリンダ7がテープスイッチ27a,27bのいずれかの個所に接触して、該テープスイッチ27a,27bが押圧されることにより直ちにブーム動作が停止されるときに、該多段式ブーム5が惰性により揺動したとしても、その揺動の変位に追従させてテープスイッチ27a,27bの位置を変位させることができるような柔軟性を備えているものとすると共に、上記多段式ブーム5の揺動時の振幅を吸収することができるような高さ寸法を備えているものとしてある。
その他の構成は図4に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
上記構成としてある本発明のキャブ干渉防止装置を装備したブーム付コンクリートポンプ車にて、たとえば、前方打設を行うべく、旋回フレーム4を所要の向きに旋回させた状態にて、図5に示したと同様に、多段式ブーム5をキャブ1の上方位置から前方へ伸ばすために、下段ブーム起伏用油圧シリンダ7を収縮作動させて下段ブーム6を前方へ倒伏動作させると、該下段ブーム6の下側に位置させられる下段ブーム起伏用油圧シリンダ7が、キャブ1のルーフ1aに上方より接近させられて、上記ルーフ1a上に設けてあるバー24の上方のテープスイッチ27aに接触させられる。この接触により、該テープスイッチ27aが押圧されて電路が閉じられると、制御部29により直ちに上記下段ブーム起伏用油圧シリンダ7の収縮作動が停止されるため、上記下段ブーム6は、上記テープスイッチ27aに接触した直後に前方への倒伏動作が停止されて、キャブ1と干渉する位置に達する以前にブーム動作が停止される。このブーム動作を停止させた際、多段式ブーム5の下段ブーム6や下段ブーム起伏用油圧シリンダ7は惰性により揺動することがあるが、その揺動は上記テープスイッチ27aとバー24との間に介在させて設けてある緩衝部材28により吸収されるため、上記下段ブーム起伏用油圧シリンダ7がキャブ1に接触することはない。
又、車体の側方にてほぼ水平方向に伸ばした姿勢としてある多段式ブーム5を、旋回フレーム4の旋回に伴って前方へ旋回させると、下段ブーム6の下側に位置させられている下段ブーム起伏用油圧シリンダ7が、キャブ1のルーフ1aの後端部左右のコーナ部に対し側方より接近させられ、図1(イ)に二点鎖線で示す如く、上記コーナ部付近となるよう配置してあるサイドバー26上のテープスイッチ27bに接触させられる。この接触により、上記テープスイッチ27bが押圧されて電路が閉じられると、制御部29により直ちに旋回フレーム4の旋回作動が停止させられるため、該旋回フレーム4上の多段式ブーム5の下段ブーム起伏用の油圧シリンダ7の旋回動作が停止させられる。これにより、キャブ1と干渉する位置に達する以前にブーム動作が停止させられる。このブーム動作の停止の際、多段式ブーム5の下段ブーム6や下段ブーム起伏用油圧シリンダ7が惰性により揺動したとしても、その揺動は上記テープスイッチ27bとサイドバー26との間に介在させてある緩衝部材28により吸収されるため、キャブ1に接触することはない。
更に、多段式ブーム5が、倒伏動作と、旋回フレーム4による旋回動作の複合されたブーム動作をするときに、該多段式ブーム5の下段ブーム6がキャブ1に接近する場合には、先ず下段ブーム起伏用油圧シリンダ7がバー24あるいはサイドバー26上のテープスイッチ27a,27bのいずれかの部分に接触させられるため、該テープスイッチ27a,27bが押圧された時点で、制御部29により、下段ブーム起伏用油圧シリンダ7の収縮作動を停止し、且つ旋回フレーム4による旋回作動を直ちに停止する。これにより、多段式ブーム5のブーム動作が直ちに停止させられる。したがって、上記のように多段式ブーム5に倒伏動作と旋回動作の複合された動作を行わせている場合であっても、該多段式ブーム5のキャブ1への干渉が防止される。
又、テープスイッチ27a,27bは、すべて直列に接続するようにしてあることから、回路内のいずれかに断線等が生じた場合に多段式ブーム5の動作を規制する等の安全装置を容易に設置することが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、テープスイッチ27a,27bは、緩衝部材28が、弾性素材製で且つバー24及びサイドバー26の長手方向に連続して延びるものとしてある場合には、該緩衝部材28の上部にテープスイッチ27a,27bを埋設して内包させたり、あるいは緩衝部材28の上部に長手方向に延びるトンネル状の空間部を設けておき、該空間部にテープスイッチ27a,27bを挿通させて保持させるようにする等して、上記テープスイッチ27a,27bと緩衝部材28を一体物として取り扱うことができるようにしてもよい。このようにすれば、バー24及びサイドバー26上への緩衝部材28を介在させた状態でのテープスイッチ27a,27bの取り付けをより容易に行なうことができて、構造をよりシンプルなものとすることが可能になる。
又、上記実施の形態においては、サイドバー26を、上面が複数の直線部分を組み合わせてなる略円弧形状のものとして、各直線部分にそれぞれ対応するよう別々のテープスイッチ27bを緩衝部材28を介し取り付けるものとして示したが、上面が滑らかな円弧形状となる扇型のものとして、上記円弧形状に沿って湾曲して延びる一連のテープスイッチ27bを、同様に円弧形状に湾曲させた緩衝部材28を介して取り付けるようにしてもよい。
更に、本発明は、旋回フレーム4と下段ブーム6との間に介装された下段ブーム起伏用油圧シリンダ7の配置に応じて、上記油圧シリンダ7の収縮作動により下段ブーム6を倒伏動作させるときに、該下段ブーム6自体が直接キャブ1と干渉する虞のある形式のブーム付コンクリートポンプ車にも適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明のブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置の実施の一形態の概要を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図である。 図1の装置におけるサイドバー部分を拡大して示す側面図である。 図1の装置における回路構成を示す概要図である。 従来のブーム付コンクリートポンプ車の一例を示す概要図である。 図4のコンクリートポンプ車により前方打設を行う状態を示す概略側面図である。 キャブの高さが従来よりも高いブーム付コンクリートポンプ車にて、ブームのキャブとの干渉を防止するために考えられる装置の一例を示すもので、(イ)は概略平面図、(ロ)は概略正面図である。
符号の説明
1 キャブ
1a ルーフ
2 デッキ
4 旋回フレーム
5 多段式ブーム
6 下段ブーム(最下段ブーム)
7 下段ブーム起伏用油圧シリンダ(最下段ブーム起伏用油圧シリンダ)
12 コンクリート配管
23 支持架台
24 バー
26 サイドバー
27a,27b テープスイッチ(接触式センサ)
28 緩衝部材
29 制御部

Claims (6)

  1. キャブ後方のデッキに搭載してある旋回フレーム上に多段式ブームを起伏自在に設けて、該多段式ブームにコンクリート配管を支持させるようにしてあるブーム付コンクリートポンプ車における上記キャブのルーフ上に、該ルーフの左右幅方向の全長から更にルーフ後端部左右のコーナ部付近に達する長さの支持架台を設け、該支持架台の上側に、接触式センサを取り付け、上記接触式センサに上記多段式ブームの最下段ブーム又は該最下段ブーム起伏用シリンダが接触したときに該接触式センサが作動して、該多段式ブームの動作を停止させることができるようにしたことを特徴とするブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置。
  2. 接触式センサと支持架台との間に、所要の高さ寸法を有する緩衝部材を介在させるようにした請求項1記載のブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置。
  3. 支持架台を、キャブのルーフの後端部上側に取り付けた左右幅方向に延びるバーと、上記バーの両端部より、上記ルーフの後端部左右のコーナ部付近に位置するよう後方斜め外向きに突出すると共に、突出端側へ行くに従って上面が円弧形状又は略円弧形状で下方傾斜するサイドバーとを備えてなるものとした請求項1又は2記載のブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置。
  4. 接触式センサを、支持架台のバー及びサイドバーにそれぞれ沿って延びるよう配設したテープスイッチとした請求項3記載のブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置。
  5. 支持架台のバー及びサイドバーの上側にそれぞれ設ける各テープスイッチを、直列に接続するようにした請求項4記載のブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置。
  6. テープスイッチが押圧されると、旋回フレーム上における多段式ブームの最下段ブームの倒伏動作と、上記旋回フレームの旋回動作の停止指令を発する機能を有する制御部を備えるようにした請求項4又は5記載のブーム付コンクリートポンプ車のキャブ干渉防止装置。
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