JP4205024B2 - 使い捨てパンツ型おむつの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、腹部回りが伸縮可能な使い捨てパンツ型おむつの製造方法に関するものであり、得られたパンツ型おむつは乳幼児用としてはもとより、成人用等としても用いることができる。
使い捨ておむつとしては大きく分けて、平板状のおむつ展開体から使用時に後背部の左右翼を前腹部に綴じ合わせて着用させる展開型おむつと、パンツの形状をしたパンツ型おむつがあり、殊にパンツ型おむつは着用操作が立ち姿勢で容易に行えてはき脱ぎし易く、また成人着用者にとっては下着感覚で着用できて抵抗感が比較的少ないといった利点を有することから、汎用されている。
このパンツ型おむつには、着用感を向上させる目的で、腹部の周方向に弾性糸条を配置して、腹回りのフィット性を向上させたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。更にパンツ型おむつの取り替えに際して外着(ズボンやタイツ等)を脱ぐ手間を省略できる様に、股部分を開閉自在としたものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−238934号公報(例えば図1〜3,8,11) 特開平9−566号公報
上述の如く腹部回り方向に弾性糸条64を配置し、且つ股部分を開閉自在としたパンツ型おむつとしては、図3[(a)は腹部伸縮自在・股部開閉自在なパンツ型おむつ60の一例を表す斜視図、(b)はこのパンツ型おむつ60の股部分を開けた状態の正面図]に示すものが挙げられ、このパンツ型おむつ60は後背部61から延びた股下部63を前腹部62の外側面(反肌側面)に対して面ファスナー65a,65bで係着する構成のものである。この様に前腹部62の外側から股下部63を取り付けるタイプであれば、股下部63が肌側にくるタイプと違って、取付操作が簡単で好ましい。但しこの様に前腹部62の外側面への取り付けの場合は、吸収性コア66を内包する股下部63と着用者の肌との間に前腹部62が位置することになるので、吸収性コア66の吸収性を発揮させる為に、前腹部62の下腹位置Sを大きく切り欠いて(切り欠き62a)股下部63が直接肌に接する様にすることが推奨される。
ところでパンツ型おむつの製造方法は、長尺の原料帯状シートを出発点として、これに各部材を取り付け、また所定形状に切断する等して連続的に製造するのが一般的である。図4は、上記の様な前腹部62を切り欠いたパンツ型おむつ60の製造方法を説明する為の製造流れ図であり、前腹部62の作製手順として、先ず2枚の長尺の帯状シート(内装シート82,外装シート92)の間に弾性糸条64を伸張させた状態で挟み込み、これらを接着し、次いで切り欠き62aを形成する様にして帯状シートの両縁部分362a,362b(尚以下、この様な切除端部分をトリムと称することがある)を切除する。そしてこの得られた前腹部形成帯72を、別途製造した後背部形成帯71(後背部61が連続した帯体)と股下部63に取り付け、次いで後背部形成帯71に前腹部形成帯72を重ねる様に折り畳んで(矢印B)、脇線部67を接合し、続いてこの脇線部67横を切断して個々のパンツ型おむつ60に分ける。尚図4中、矢印Aは製造流れ方向を示す。
しかしながら、この製造過程において前腹部形成帯72はその下腹部側に切り欠き62aが形成されている為に、この切り欠かれて繰り上がった箇所の自由端62a1が、弾性糸条64の収縮力によって隣り合う自由端62a1との間で互いに近接する方向(矢印C)に縮み、更にこの隣り合う自由端62a1間(脇位置部分62w)が捲れる様にして前腹部62の頭側(矢印D)に収縮することとなる。すると、その後の股下部63への取付工程において位置決めが困難となり、前腹部62と股下部63がずれて配置される事態に至ったり、また位置決め調整作業に長時間を要したりする問題がある。
そこで本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、股下部63への前腹部形成帯72の位置決めが容易な使い捨てパンツ型おむつの製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決した本発明に係る使い捨てパンツ型おむつの製造方法は、前腹部と後背部と股下部を重ね合わせて作製されるものであり、少なくとも前記前腹部が腹部回り方向に伸縮可能に構成されると共に、その下腹部側に切り欠きを形成してこの切り欠き線を下端縁とし、この切り欠きを覆う様に前腹部の非切欠部に前記股下部の一部が重ねられてなる使い捨てパンツ型おむつを連続して製造する方法における前記下腹部の切り欠き手段として、前記前腹部を構成する原料反における前記下腹部側の切断を、2段階以上に分けて行うこととし、この前半段階として、前記前腹部の原料反における前記股下部が重ねられる箇所毎に略等間隔で前記切り欠き線の下端縁を構成するスリットを入れ(以下、前半前腹切込工程と称することがある)、次に、前記前腹部に前記股下部を重ねて着脱自在に取り付け(以下、前腹・股下重ね工程と称することがある)、後半段階として、隣り合った前記スリットの端部を結ぶ線に沿って切り込みを入れる(以下、後半前腹切込工程と称することがある)ことを特徴とする。換言すると本発明に係る製造方法は、前腹部原料反における前腹部の下端縁となる箇所の切断を2段階以上に分けて行うこととしたものであって、この前腹部下端縁の切断の前半段階として、前腹部原料反における股下部が重ねられない箇所の少なくとも一部を残して股下部が重ねられる箇所における前腹部下端縁の切り込みを入れ[前半前腹切込工程]、次に、股下部に前腹部を重ねて取り付け[前腹・股下重ね工程]、その後、前記前腹部下端縁の切断の後半段階として、前腹部下端縁における切り残した箇所に切り込みを入れる[後半前腹切込工程]というものである。
股下部は前腹部の切り欠きを含む範囲に重ねられるので、予め前腹部に切り欠きを形成してから股下部を重ねる必要があり、この為に従来では前述の様に切り欠きの横部分が捲れ上がることになるのであるが、本発明では上述の様に前腹部下端縁の切断を2段階以上に分け、先に股下部が重ねられる箇所について切り込みを入れ、股下部が重ねられない箇所の少なくとも一部を残すことで、切り欠かれた箇所の自由端(例えば図4に示す自由端62a1)を固定して捲れ上がりが防止する様にしたものである。従って股下部の位置決めが容易となる。そして股下部を重ねた後、切り残した箇所を切断し、前半段階で入れた切り込みと連続させてトリムを取り除く。
尚前腹部原料反に股下部を重ねた後で上記切り欠きを形成することも可能であるが、この場合は股下部を切断しない様にする為、厚み方向の途中まで切断可能な特殊な切断装置を必要とし、製造コストの高騰を招く虞がある。
また本発明において、更に、前記後背部を構成する原料反における後背部下端縁の切断を、2段階以上に分けて行うこととし、この前半段階として、前記後背部の原料反における前記股下部が重ねられる箇所毎に略等間隔で前記後背部下端縁を構成するスリットを入れ(以下、前半後背切込工程と称することがある)、次に、前記後背部に前記股下部を重ねて一体的に取り付け(以下、後背・股下重ね工程と称することがある)、後半段階として、隣り合った前記スリットの端部を結ぶ線に沿って切り込みを入れる(以下、後半後背切込工程と称することがある)ことが好ましい。つまり後背部原料反における後背部の下端縁となる箇所の切断についても2段階以上に分けて行うものであって、先ずこの後背部下端縁の切断の前半段階として、後背部の原料反における股下部が重ねられない箇所の少なくとも一部を残して股下部が重ねられる箇所における後背部下端縁の切り込みを入れ[前半後背切込工程]、次に、股下部に後背部を重ねて取り付け[後背・股下重ね工程]、その後、後背部下端縁の切断の後半段階として、後背部下端縁における切り残した箇所に切り込みを入れる[後半後背切込工程]というものである。
後背部についても同様に、先に股下部と重なる予定の箇所について切り込みを入れる一方で、重ねられない箇所の少なくとも一部を残すことにより、切り込みを入れた箇所を固定することがでる。従って後背部原料反と股下部の位置決めが容易である。
更に前記前腹部下端縁の後半段階の切込み操作(前記前腹部原料反の下腹部側の切断における後半段階の切り込み操作)、及び前記後背部下端縁の後半段階の切込み操作(前記後背部原料反の下端縁の切断における後半段階の切り込み操作)を、同一のドラムカッターにより行う様にすれば、製造設備を簡略化できて好ましい。
本発明に係る使い捨てパンツ型おむつの製造方法によれば、前腹部が腹部回り方向に伸縮可能で切り欠きを有するパンツ型おむつであっても、製造時の股下部の取り付けに際して位置決めが容易で、前腹部と股下部がずれて配置される事態や、位置決め調整作業に長時間を要するといった事態を防止することができる。
<実施形態1>
図1(a)は本発明の実施形態1に係る使い捨てパンツ型おむつの製造方法を説明する為の製造流れ図であり、また図2はこの製造流れを側面から表した概略図である。この製造ラインは、パンツ型おむつを左右方向に流して製造する所謂横流し法によるものであり、原料帯状反が図1(a)に示す矢印A方向に進んで、図3に示す様なパンツ型おむつ60が連続的に製造されることとなる。
製造法としては、先ず前腹部62の原料反12として、2枚の長尺の帯状シート(内装シート82,外装シート92)の間に、ボディ用弾性糸条64及びウエスト用弾性糸条84を胴腹回り方向に伸張させた状態で挟み込んで接着したものを作製する。尚ウエスト用弾性糸条84については外装シート92の上端側を折り返して(矢印F)挟む様にする。
次にこの前腹部原料反12における前腹部62の下端縁12aとなる箇所のうち、股下部63が重ねられる箇所にスリット(切り込み)22を入れる[前半前腹切込工程]。このスリット22は、出来上がりのおむつ60における前腹部62の切り欠き62a(切り欠き線)及びここから続く切欠横下端縁62bに相当し、丁度この部分に対応する刃14を持つドラムカッター15により形成される(図1の(b):前半前腹切込工程で用いるドラムカッター15を示す斜視図)。尚刃14の中央曲線部14aが切り欠き62aに対応し、刃14の端部14bが切欠横下端縁62bに対応する。このとき股下部63が重ねられない箇所E(図1(a)にEで示して二点鎖線で囲んだ箇所;以下、非重積箇所Eと称することがある)は切られずに残っており、脇位置部分62wはこれに連なったトリム部分16bによって支えられるから、捲れることなく平面状を保つ。尚非重積箇所Eの全てを切らずに残す必要はなく、例えば図1(a)に示す様にスリット22が非重積箇所Eに少々はみ出して良い。
他方、後背部61について後背部原料反11として、内装シート81と外装シート91の間にボディ用弾性糸条64及びウエスト用弾性糸条84を胴腹回り方向に伸張状態で挟み込むと共に、脚繰り部分の弾性糸条68を伸張湾曲させながら挟み込み、これらを接着したものを作製する。尚上記と同様にウエスト用弾性糸条84については外装シート91の上端縁を折り返して(矢印F)挟む様にする。次に後背部原料反11に対し、後背部下端縁11aとなる箇所のうち、股下部63が重ねられる箇所にスリット(切り込み)21を入れる[前半後背切込工程]。仮に後背部下端縁11a全体を切り離すと、脚繰用弾性糸条68の収縮力によって後背部の臀部部分61hが捲れ上がる懸念があるが、股下部63が重ねられない箇所G(図1(a)にGで示して二点鎖線で囲んだ箇所;以下、非重積箇所Gと称することがある)は切られていないから、捲れることなく平面状を保つ。尚この後背部61の場合もスリット21が非重積箇所Gにはみ出して良い。この切り込み操作には、スリット21に対応する刃34備えたドラムカッター35を用いる(図1(c):前半後背切込工程で用いるドラムカッター35を示す斜視図)。
また別途、股下部63を作製する。なお股下部63は図3(b)に示す如くものであり、つまり肌側に透液性のトップシート75、表側に不透液性のバックシート76を配置して、これらシート75,76間に吸収性コア(吸収体)66を挟んだ構造となっており、更に股下部63の両側縁部分に長手方向に延びるサイドシート74が取り付けられ、このサイドシート74の中央縁付近に糸状の立体用弾性糸条(図示せず)が挟み込まれてこの弾性力によりサイドシート74が肌に向かって立ち上がる様になっている。また股下部63の側縁部分には股下用弾性糸条69が取り付けられている。そして股下部63の前腹側の端部近傍に面ファスナーの雄型係合部材65aが接着されている。
次に上記後背部原料反11(スリット21の入ったもの)の肌面側に股下部63の背側部分を重ねて接着する[後背・股下重ね工程]。このとき臀部部分61hは平面状態が保たれているから、後背部原料反11と股下部63の位置決めが容易である。
またこの股下部63の腹側部分の肌面側に上記前腹部原料反12(スリット22の入ったもの)を重ね、予め前腹部外装シート92の外側面に接着されていた面ファスナーの雌型係合部材65bと股下部63の雄型係合部材65aとを係合させる様にする[前腹・股下重ね工程]。このとき、脇位置部分62wは捲れることなく平面状が保持されているから、股下部63と前腹部62の位置決めが容易であり、また前腹部62の脇位置部分62wが捲れた状態で股下部63が重ねられてしまうということもない。尚予め雌型係合部材65bを前腹部外装シート92に接着しておかずに、該雌型係合部材65bを股下部63の雄型係合部材65aに係合させた状態とし、この股下部63を前腹部外装シート92に重ねた際に、雌型係合部材65bを外装シート92に接着剤で接着する様にしても良い。また前腹部外装シート92として微細なループを有する不織布を用いれば、該不織布に上記雄型係合部材65aを係合させることが可能であり、雌型係合部材65bの取り付けを省略することができる。
次いで、前腹部62の下端縁12aとなる箇所のうち前半前腹切込工程で切り残した箇所に切り込み32を入れると共に[後半前腹切込工程]、後背部61の下端縁11aとなる箇所のうち前半後背切込工程で切り残した箇所に切り込み31を入れる[後半後背切込工程]。この切り込み操作には、前腹部下端縁12aの切り残し箇所(切り込み32)に対応する刃18と、後背下端縁11aの切り残し箇所(切り込み31)に対応する刃19の両方を備えたドラムカッター25を用いる(図1(d):後半前腹切込工程及び後半後背切込工程で用いるドラムカッター25を示す斜視図)。尚切り込み32,31は上記スリット22,21と若干交叉する様にすることが推奨され、切り残しの無いようにする。
上記切り込み32を入れることによって、先に入れたスリット22と繋がり、前腹部原料反12のトリム16が切り離され、また上記切り込み31を入れることによって、先に入れたスリット21と繋がり、後背部原料反11のトリム17が切り離される。図2における右側はトリム16,17を回収する様子を表しており、切り離されたトリム16,17はそれぞれ連なった状態で、各々トリム回収ボックス27に回収される。尚図2中、26はカッター対向ドラム(アンビル)である。
その後従来と同様に、後背部原料反11に前腹部原料反12を重ねる様に折り畳み、脇線部67を接合し、続いてこの脇線部67横を切断して個々のパンツ型おむつ60に分ける。
この様にして腹部回り方向に伸縮可能で、前腹部の外側面(反身体側面)に股下部を着脱するタイプのパンツ型おむつ60が得られる。
以上の様に本実施形態1の製造方法によれば、前腹部62について前腹部下端縁12aの切断を2段階に分け、第1段階目の切断(前半前腹切込工程)では非重積箇所Eの範囲の殆どにおいて切らずに残しているので、脇位置部分62wの様に両側が自由端62a1となった部分も上記切り残し箇所によって平面状態が保持され、そしてこの状態で、即ち2段階目の切断(後半前腹切込工程)の前に、前腹部原料反12に股下部63を重ねて取り付けることとしているから、股下部63の取り付けにあたっての位置決めが容易であり、また前腹部原料反12が捲れた状態で股下部63に取り付けられることも生じない。
後背部についても、第1段階目の切断(前半後背切込工程)において非重積箇所Gの範囲の殆どを切らずに残し、即ち蛇行する後背部下端縁11aのうち脚繰りの曲線部分を繋げた状態としているので、後背部原料反11の平面状態が保たれ、そしてこの状態で股下部63を重ねて取り付けることとしているから、位置決めが容易であり、また後背部原料反11が捲れた状態の上に股下部63が取り付けられることもない。
加えて2段階目の切断(後半前腹切込工程,後半後背切込工程)において切る箇所は、前腹部原料反12や後背部原料反11に股下部63が重なっていない箇所であるから、厚み方向に切り通すことができ、厚みの途中まで切るといった特殊な切断装置を必要とせず、製造コストを抑えることができる。
尚、上記実施形態1で製造される使い捨てパンツ型おむつの各材料としては、一般的な使い捨てパンツ型おむつに用いられる材料を使用でき、例えば次の如く材料が挙げられる。
外装シート92,91としては、スパンボンド不織布,メルトブロー不織布,SMS不織布(メルトブロー層の両側にスパンボンド層を配置させ、全体をヒートエンボス加工して得られる不織布)等の、通気性があって撥水性である不織布材料の他、織物や編物が挙げられる。好ましくは、目付10〜45g/m2の撥水性不織布材料である。また外装シート92を雌型係合部材として機能させる場合には、その材料として、捲縮のかかった繊維を有するスパンボンド不織布や、嵩高なエアースルー不織布を用いることが推奨される。
内装シート82,81としては、スパンボンド不織布,メルトブロー不織布,SMS不織布等の、通気性がある不織布材料が挙げられ、特に捲縮がかかった繊維を有するスパンボンド不織布が好適である。目付量としては10〜35g/m2が好ましい。その材料としてはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。また親水化(界面活性剤を塗布する、或いは親水性繊維(レーヨン、コットン等)を若干混ぜる)しても良い。親水化することにより、肌に当接した場合の感触がより良好になったり、また吸汗したりする効果が期待できる。
トップシート75としては、透液性の不織布材料が好ましく、例えば親水性繊維(セルロース,レーヨン,コットン等)を用いた不織布材料、あるいは疎水性繊維(ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,ポリアミド等)の表面を界面活性剤により処理して透液性とした不織布材料が挙げられる。好ましくは、目付10〜35g/m2の疎水性繊維の表面を界面活性剤により処理して透液性とした不織布材料(ポイントボンド不織布,エアースルー不織布)が挙げられる。
バックシート76としては、撥水性不織布材料(スパンボンド不織布,メルトブロー不織布,SMS不織布等)やプラスチックフィルム、またその複合材料が挙げられる。尚上記プラスチックフィルムは通気性であっても非通気性であっても良いが、より好適な態様としては通気性プラスチックフィルムが望ましい。より好ましくは目付15〜50g/m2の通気性ポリエチレンフィルムである。
吸収性コア(吸収体)66としては、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸水体を混合した吸収コアを、ティッシュペーパー等の紙シートあるいは透液性不織布シート等の被覆シートで包み、所定の形状(長方形,砂時計型,ひょうたん型等)に成形した吸収体が挙げられる。加えて、着用者が歩いたり、寝返りを打ったりしても形状を保持できる様にする目的で、親水性繊維集合体中やシートに形状保持手段(ホットメルト接着剤の塗布、合成繊維の混合)を施しても良い。また上記繊維や高分子吸水体をシート状に成形したシート状吸収体(例えばエアレイド吸収体)などを所定の形状(長方形,砂時計型等)に成形して用いても良い。
サイドシート74としては、スパンボンド不織布,メルトブロー不織布,SMS不織布等の、通気性があって撥水性である不織布材料が挙げられ、好ましくは目付10〜25g/m2の撥水性不織布材料が挙げられる。
ボディ用弾性糸条64,ウエスト用弾性糸条84,股下用弾性糸条69,脚繰用弾性糸条68,立体用弾性糸条としては、使い捨ておむつに一般的に用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸,ポリウレタンフィルム,天然ゴム等)を用いると良く、各種シートの間に伸張状態で、ホットメルト接着剤,熱接着,超音波接着等の好適な添設手段によって添設すると良い(添設手段としてはゴム系のホットメルト接着剤を用いることがより好ましい)。ボディ用弾性糸条64の場合は、繊度300〜2000デシテックスのポリウレタン糸を、倍率1.1〜4.0倍に伸張して添設するのが好ましい。ウエスト用弾性糸条84の場合は、繊度700〜2000デシテックスのポリウレタン糸を、倍率2.0〜5.0倍に伸張して添設するのが好ましい。股下用弾性糸条69,脚繰用弾性糸条68の場合は、繊度300〜1850デシテックスのポリウレタン糸を、倍率1.1〜3.0倍に伸張して添設するのが好ましい。立体用弾性糸条の場合は、繊度300〜2000デシテックスのポリウレタン糸を、倍率1.1〜4.0倍に伸張して添設するのが好ましい。
尚各材料の接合方法としては、ホットメルト接着剤による接着、超音波シール、熱接合等の方法が挙げられる。ホットメルト接着剤としては、ゴム系,ポリオレフィン系,酢酸ビニル系等のホットメルト接着剤から適宜選択すると良く、接着剤の塗布方法としては、接着剤排出ノズルを接触させつつ塗布する方法、カーテンスプレーコータによるメルトブロー法やスパイラルスプレー法等の非接触式塗工法で網状に塗布する方法、間欠的に塗布するビード塗布法等が挙げられる。脇線部67については、熱接合による接合が好ましい。
以上、本発明に係る使い捨てパンツ型おむつの製造方法に関して、例を示す図面を参照しつつ具体的に説明したが、本発明はもとより上記例に限定される訳ではなく、前記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
例えば実施形態1では、前半前腹切込工程,後半前腹切込工程をそれぞれ1の切込操作で行うものを示したが、前半前腹切込工程及び/または後半前腹切込工程を複数段階に分けて切り込みを入れる様にしても良い。前半後背切込工程,後半後背切込工程も同様に複数段階に分けても良い。
また前腹部62及び後背部61の上端縁について、実施形態1の様に外装シート92,91を折り返して形成せずに、前腹部上端側トリム及び後背上端側トリムをカッターにより切り離す様にしても良く、この際、上記ドラムカッター25に前腹部上端縁及び後背上端縁に対応する刃を設け、上記切り込み32,31の形成操作と同時に行う様にしても良い。
加えて前腹部62の中央を縦方向に切断可能に構成したパンツ型おむつにおいても、本発明の製造方法を適用可能であり、例えば前半前腹切込工程と同時、或いはその前後において、前腹部62の中央を縦方向にミシン目状の切れ目線を入れる様にしても良い。
(a)は本発明の実施形態1に係る使い捨てパンツ型おむつの製造方法を説明する為の製造流れ図である。(b)は実施形態1において前半前腹切込工程で用いるドラムカッターを示す斜視図で、(c)は実施形態1において前半後背切込工程で用いるドラムカッターを示す斜視図で、(d)は実施形態1において後半前腹切込工程及び後半後背切込工程で用いるドラムカッターを示す斜視図である。 実施形態1における製造流れを側面から表した概略図である。 (a)は腹部伸縮自在・股部開閉自在な使い捨てパンツ型おむつの一例を表す斜視図であり、(b)は(a)に示すパンツ型おむつの股部分を開けた状態の正面図である。 使い捨てパンツ型おむつの製造方法を説明する為の製造流れ図である。
符号の説明
11 後背部原料反
11a 後背部下端縁
12 前腹部原料反
12a 前腹部下端縁
14,18,19 刃
15,25 ドラムカッター
16,17 トリム
21,22 スリット
31,32 切り込み
61 後背部
62 前腹部
62a 切り欠き
63 股下部
64 ボディ用弾性糸条
68 脚繰用弾性糸条

Claims (3)

  1. 前腹部と後背部と股下部を重ね合わせて作製されるものであり、少なくとも前記前腹部が腹部回り方向に伸縮可能に構成されると共に、その下腹部側に切り欠きを形成してこの切り欠き線を下端縁とし、この切り欠きを覆う様に前腹部の非切欠部に前記股下部の一部が重ねられてなる使い捨てパンツ型おむつを連続して製造する方法における前記下腹部の切り欠き手段として、
    前記前腹部を構成する原料反における前記下腹部側の切断を、2段階以上に分けて行うこととし、
    この前半段階として、前記前腹部の原料反における前記股下部が重ねられる箇所毎に略等間隔で前記切り欠き線の下端縁を構成するスリットを入れ、
    次に、前記前腹部に前記股下部を重ねて着脱自在に取り付け、
    後半段階として、隣り合った前記スリットの端部を結ぶ線に沿って切り込みを入れることを特徴とする使い捨てパンツ型おむつの製造方法。
  2. 更に、前記後背部を構成する原料反における後背部下端縁の切断を、2段階以上に分けて行うこととし、
    この前半段階として、前記後背部の原料反における前記股下部が重ねられる箇所毎に略等間隔で前記後背部下端縁を構成するスリットを入れ、
    次に、前記後背部に前記股下部を重ねて一体的に取り付け、
    後半段階として、隣り合った前記スリットの端部を結ぶ線に沿って切り込みを入れる請求項1に記載の使い捨てパンツ型おむつの製造方法。
  3. 前記前腹部原料反の下腹部側の切断における後半段階の切り込み操作、及び前記後背部原料反の下端縁の切断における後半段階の切り込み操作を、同一のドラムカッターにより行う請求項1または2に記載の使い捨てパンツ型おむつの製造方法。
JP2004240065A 2004-08-19 2004-08-19 使い捨てパンツ型おむつの製造方法 Expired - Fee Related JP4205024B2 (ja)

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