JP4203938B2 - 分岐継手及びこれを用いた管の接続構造 - Google Patents

分岐継手及びこれを用いた管の接続構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば暗渠排水管等の主管に対して、これと略直交するように分岐管を接続するための分岐継手、及びこれを用いた管の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、暗渠排水管に対して、これと略直交するように分岐管を接続する場合、主管の分岐管接続部位を切断して、それら切断端部に取り付けた接続用部材を、特注のT字型や十字型の分岐継手に連結するとともに、分岐管の端部を分岐継手に連結することで、主管と分岐管とを分岐継手を介して接続していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の接続に際しては、接続用部材や分岐継手等の複数の部材を必要とし、特殊な工具も用いていたので、接続作業が煩雑で、施工時間が長くなり、また施工費も高騰していた。
【0004】
さらに、主管を切断して、それら切断端部間に分岐継手を介装しているが、この場合、主管を軸方向に沿って移動させる必要があったり、分岐継手を含めた主管の全長が変化してしまうといったことから、施工後の主管や既設の主管に対する分岐管の接続が現状では基本的に不可能であった。
【0005】
また、可能であったとしても、主管を全周にわたって切断するために、主管の切断部分全周の外面覆土を掘り起こして取り除くといった大変な作業を強いられていた。
【0006】
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、主管に対する分岐管の接続を簡単にしかも確実に行えるようにするとともに、施工後の主管や既設の主管に対する分岐管の接続も容易とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明の分岐継手は、主管と分岐管とを接続するための略筒状の分岐継手であって、主管の管壁に形成された接続孔部に差し込まれる一端部と、分岐管の端部に接合する他端部とが一体成形され、軸方向に対して直交する方向に弾性変形可能とされた前記一端部には、その一端部の差し込み先端を接続孔部に差し込んだ後に接続孔部をほぼ同時に通過して接続孔部周りの内面に当接し、前記一端部の接続孔部からの抜けを防止する複数の抜け止め用突起が設けられ、前記一端部の差し込み先端付近には、前記抜け止め用突起よりも先行して接続孔部を通過して、前記一端部を接続孔部に仮止めする仮止め用突起が膨出形成され、前記複数の抜け止め用突起は、接続孔部の形状に沿うようにして前記一端部の軸方向及び円周方向に適宜間隔をあけて膨出形成されるとともに、それら抜け止め用突起のうち相対する一対の抜け止め用突起が前記一端部の差し込み先端付近に配され、且つ、残りの抜け止め用突起が前記一対の抜け止め用突起から円周方向に離間するにつれて前記一端部の差し込み先端から遠ざかるようにして配され、前記一端部に対して押し潰すような方向の応力が作用したときに、前記一端部が弾性変形してこの応力を吸収するとともに、押し潰し方向に対して直交する方向に位置する抜け止め用突起が、接続孔部との引っ掛かりを強めるようにして張り出すことを特徴とする。
【0008】
そして、主管は、螺旋状若しくは環状の凹凸部が形成された外管と、筒状の内管とを備え、複数の抜け止め用突起が、前記の外管の凹部と内管の重なり合った厚壁部分に当接するようにして配置されている。
【0010】
さらに、一端部の外周面には、前記の接続孔部への差し込み時に接続孔部周りの外面に当接して、一端部の接続孔部への差し込み量を制限する複数のストッパが形成され、これらストッパにおける接続孔部周りの外面に当接する部位が、接続孔部の形状に沿うようにして適宜間隔をあけて配置されている。
【0011】
さらにまた、一端部の接続孔部への差し込み時に、複数の抜け止め用突起と複数のストッパとによって、主管の管壁が挟み込まれるか或いは僅かな隙間を持たせて挟み込まれるようにしている。
【0012】
また、一端部の外周面には、前記の接続孔部への差し込み時に接続孔部の孔壁に当接して、一端部のがたつきを防止するリブが軸方向に沿って形成されている。
【0013】
この発明の管の接続構造は、上記構成の分岐継手の一端部を、主管の管壁に形成された接続孔部に差し込むとともに、前記分岐継手の他端部に分岐管を接合することで、主管に対してこれと略直交するように分岐管を接続したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る分岐継手を用いた接続構造を示している。
【0015】
図において、(1)は、横引きされた状態で地中に埋設される合成樹脂製の暗渠排水管からなる主管である。この主管(1)は、図2に示すように、螺旋状の凹凸部(2)(3)が形成された外管(4)と、円筒状の内管(5)とを備え、外管(4)の凹部(2)の内周面と内管(5)の外周面とが一体的に融着された2重構造の波形管とされている。
【0016】
(10)は、主管(1)から分岐して、横引きされた状態で地中に埋設される合成樹脂製の分岐管である。この分岐管(10)も、主管(1)と同様に、螺旋状の凹凸部(11)(12)が形成された外管(13)と、円筒状の内管(14)とからなる2重構造の波形管とされている。
【0017】
(15)は、主管(1)と分岐管(10)とを接続するための分岐継手であって、例えばポリエチレン等の比較的軟質の合成樹脂素材を使用して、全体をブロー成型によって略筒状に一体的に成形したものである。そして、この分岐継手(15)の一端部(16)を、主管(1)の管壁(6)を貫通するようにして形成した円形の接続孔部(7)に差し込むとともに、他端部(17)を分岐管(10)の端部に接合することで、主管(1)に対して直交するように分岐管(10)を接続することができるようになっている。
【0018】
分岐継手(15)の一端部(16)は、図3乃至図6に示すように、軸方向に対して直交する方向に弾性変形可能とされ、その差し込み先端(18)付近の孔径が小さくなっていて、接続孔部(7)へ差し込み易くなっている。
【0019】
そして、この一端部(16)には、一端部(16)の接続孔部(7)からの抜けを防止するための抜け止め用突起(20)(21)…が、外周面から張り出すようにして膨出形成されている。これら抜け止め用突起(20)(21)…は、主管(1)の接続孔部(7)の形状に沿うようにして、軸方向及び円周方向に適宜間隔をあけて形成されている。
【0020】
具体的には、合計12個の突起(20)(21)…が、円周方向に約30度ずつ変位して形成されている。そして、それらのうち上下に相対する一対の突起(20)(20)が、差し込み先端(18)付近に配され、残りの突起(21)(21)…が、突起(20)(20)から円周方向に離間するにつれて差し込み先端(18)から遠ざかるようにして配置されている。
【0021】
各抜け止め用突起(20)(21)…は、図7に示すように、その差し込み先端(18)側の面が、先端(18)から遠ざかるにつれて広がるような傾斜面(23)とされ、他端部(17)側の面が、垂直面(24)とされて、全体的に断面略直角三角形状に形成されている。
【0022】
また、一端部(16)の差し込み先端(18)付近には、一端部(16)を接続孔部(7)に仮止めするための一対の仮止め用突起(30)(30)が、外周面から張り出すようにして、膨出形成されている。これら仮止め用突起(30)(30)は、上下の抜け止め用突起(20)(20)とほぼ同形状に形成されて、上下の抜け止め用突起(20)(20)から円周方向に約90度変位した左右位置にそれぞれ配置されている。
【0023】
なお、仮止め用突起(30)(30)は、必ずしも上記位置に設ける必要はなく、分岐継手(15)の一端部(16)を主管(1)の接続孔部(7)に差し込んだ際に、上下の抜け止め用突起(20)(20)に対して仮止め用突起(30)(30)が先行して接続孔部(7)を通過する位置に設ければ良く、これ以外に特段の限定要件はない。
【0024】
さらに、一端部(16)の外周面には、接続孔部(7)への差し込み量を制限する4つの直方体状のストッパ(35)(36)…が、外周面から張り出すようにして膨出形成されている。これらストッパ(35)(36)…は、円周方向に約90度ずつ変位して、上下の抜け止め用突起(20)(20)及び仮止め用突起(30)(30)の後方にそれぞれ配置されている。そして、上下のストッパ(35)(35)が、左右のストッパ(36)(36)よりも先端(18)側に突出して、それらストッパ(35)(36)…の先端(18)側の面が、主管(1)の接続孔部(7)の形状に沿うように配置されている。
【0025】
さらにまた、一端部(16)の外周面には、接続孔部(7)への差し込み時のがたつきを防止する4本の線状リブ(40)(40)…が、外周面から張り出すようにして軸方向に沿って膨出形成されている。これらリブ(40)(40)…は、円周方向に約90度ずつ変位して、円周方向に隣接するストッパ(35)(36)間にそれぞれ配置されている。
【0026】
一方、分岐継手(15)の他端部(17)には、図2に示すように、分岐管(10)の凹凸部(11)(12)に螺合する螺旋状の凹凸部(45)(46)が形成されている。また、他端部(17)の後端(47)付近がわずかにラッパ状に拡開して、分岐管(10)を挿入し易くなっている。
【0027】
ここで、上記構成の分岐継手(15)を用いた主管(1)と分岐管(10)の接続について説明する。まず、主管(1)の管壁(6)に、ホールソーを使用して円形の接続孔部(7)を形成する。そして、この接続孔部(7)に対して、分岐継手(15)の一端部(16)を差し込む。このとき、一端部(16)の差し込み先端(18)付近が、先細り状態となっているので、その先端(18)付近を接続孔部(7)へ簡単に差し込むことができる。
【0028】
一端部(16)の先端(18)付近を差し込むと、まず始めに仮止め用突起(30)(30)が接続孔部(7)に当接するが、分岐継手(15)を差し込み方向に軽く押し付けることで、一端部(16)が上下方向に拡径し、左右方向に縮径するように弾性変形して、仮止め用突起(30)(30)が接続孔部(7)を通過する。これにより、図8に示すように、仮止め用突起(30)(30)が接続孔部(7)に引っ掛かって、一端部(16)が主管(1)に仮止めされる。
【0029】
この仮止め状態から、分岐継手(15)を差し込み方向に強く押し付けると、一端部(16)の各抜け止め用突起(20)(21)…周りが、それぞれ間隔をあけながら内側に凹むように弾性変形して、図9に示すように、接続孔部(7)に当接していたすべての抜け止め用突起(20)(21)…が接続孔部(7)をほぼ同時に通過する。
【0030】
そして、ストッパ(35)(36)…の先端(18)側の面が、主管(1)の接続孔部(7)周りの外周面にほぼ同時に当接することで、一端部(16)の差し込み量が制限される。このように、一端部(16)を仮止めした状態にしてから、本格的に差し込むことで、ぐらつきや差し込み不良のないスムーズで確実な差し込みが可能となる。
【0031】
この一端部(16)の差し込み状態において、分岐継手(15)に対して引き抜き方向の力がかかると、抜け止め用突起(20)(21)…の各垂直面(24)(24)…が、図10に示すように、主管(1)の接続孔部(7)周りの内周面、特に外管(4)の凹部(2)と内管(5)の重なり合った強度的に強い厚壁部分(50)(50)…にほぼ同時に当接して、一端部(16)の接続孔部(7)からの抜けが確実に防止され、主管(1)の接続孔部(7)周りの破損も防ぐことができる。
【0032】
また、分岐継手(15)の一端部(16)に対して、例えば図11に示すように、押し潰すような方向(X方向)に応力が作用しても、一端部(16)が弾性変形して、この応力を吸収するとともに、押し潰し方向に対して直交する方向(Y方向)の抜け止め用突起(20)(20)が張り出し、それら抜け止め用突起(20)(20)と接続孔部(7)との引っ掛かりが強まり、一端部(16)の抜けが確実に防止される。
【0033】
さらに、図9に示すように、抜け止め用突起(20)(21)…における接続孔部(7)周りの内周面に当接する部位すなわち各垂直面(24)(24)…を、一端部(16)の外周面に沿って結ぶ曲線(60)と、ストッパ(35)(36)…における接続孔部(7)周りの外周面に当接する部位すなわち先端(18)側の面を、一端部(16)の外周面に沿って結ぶ曲線(61)との軸方向の間隔(L1)が、主管(1)の管壁(6)の厚み(L2)よりも僅かに大とされていて、一端部(16)の接続孔部(7)への差し込み時には、抜け止め用突起(20)(21)…とストッパ(35)(36)…とによって、僅かな隙間を持たせながら主管(1)の管壁(6)を挟み込んだ状態となっている。このため、分岐継手(15)に対して曲げ力が作用して、一端部(16)に少しでも曲げが生じると、抜け止め用突起(20)(21)…やストッパ(35)(36)…がすぐに接続孔部(7)周りに当接して、曲げ力に抵抗するようになっている。なお、曲線(60)(61)間の間隔は、主管(1)の管壁(6)の厚みと同等であっても良く、この場合、抜け止め用突起(20)(21)…とストッパ(35)(36)…とによって、主管(1)の管壁(6)を隙間なく挟み込んだ状態となり、曲げ力に対してより素早く抵抗する。
【0034】
さらにまた、接続孔部(7)の孔壁にリブ(40)(40)…が当接しているので、接続孔部(7)を貫通した一端部(16)のがたつきを防止することができる。また、このように一端部(16)にリブ(40)(40)…を設けることで、口径が大きめの接続孔部(7)に対しても一端部(16)を確実に差し込むことができる。
【0035】
そして、このようにして主管(1)に取り付けた分岐継手(15)の他端部(17)に、分岐管(10)の端部を挿入しながら回すことで、互いの凹凸部(11)(12)(45)(46)を螺合させて、分岐継手(15)の他端部(17)と分岐管(10)とを嵌合させる。これにより、主管(1)と分岐管(10)とが、分岐継手(15)を介して略直交するようにして接続される。
【0036】
なお、この接続に際して、ゴムパッキンを用いて止水性を確保してもよい。その際には、他端部(17)の内周面と分岐管(10)の外周面との間、及び一端部(16)の外周面と主管(1)の接続孔部(7)との間にゴムパッキンをそれぞれ介装させるようにするのが好ましい。
【0037】
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、分岐継手によって接続する主管及び分岐管は、上記実施形態のような地中に埋設される排水管以外の各種ホースであっても良い。また、主管及び分岐管は、螺旋凹凸波形管に限らず、環状凹凸部が形成された波形管であっても良く、その他円筒状や角筒状の管であっても良い。さらに、突起やストッパ、リブについての個数や形状は、上記実施形態に限定されず、各種状況に応じて適宜変更しても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明の分岐継手は、一端部と他端部とを一体成形した1部材構成となっており、一端部を主管の接続孔部に差し込むとともに、他端部を分岐管に接合することで、特殊な工具を用いずに主管と分岐管とを簡単に接続することができるので、従来のような煩雑な接続作業を強いられることがなく、施工時間の短縮及び施工費の削減を実現することができる。
【0039】
また、分岐継手の一端部を主管の接続孔部へ差し込むようにすることで、従来のように主管を切断する必要がなく、施工後の主管や既設の主管に対しても分岐管の接続が可能となる。しかも、この接続に際して、主管の接続孔部を設ける部分近傍の外面覆土のみを取り除くだけで済むため、接続作業を容易に行うことができる。さらに、主管の施工後に分岐管を接続することができることから、予め分岐管の設置場所に配慮して主管を施工する必要もない。
【0040】
また、略筒状に形成された分岐継手は、従来のT字型や十字型の分岐継手のように嵩張ることがなく、工場等において在庫として保管し易く、素早く安定した供給が可能である。
【0041】
さらに、分岐継手の弾性変形可能とされた一端部には、複数の抜け止め用突起が、接続孔部の形状に沿うようにして適宜間隔をあけて膨出形成されているので、分岐継手の一端部を接続孔部へ差し込んだ後に、一端部に対して抜き方向の力がかかっても、すべての抜け止め用突起がほぼ同時に主管の接続孔部の内周面に当接して、主管からの一端部の抜けを確実に防止することができ、信頼性の高い接続が可能となる。
【0042】
しかも、一端部に対して押し潰すような方向の応力が作用することがあっても、一端部が弾性変形してこの応力を吸収すると同時に、押し潰し方向に対して直交する方向に位置する抜け止め用突起が張り出し、その張り出した突起と接続孔部との引っ掛かりが強まって、一端部の抜けを防止することができる。
【0043】
さらにまた、接続孔部への一端部の差し込みに際しては、一端部の各抜け止め用突起付近が、それぞれ間隔をあけながら内側に凹むように弾性変形するので、例えば抜け止め用突起を円周方向に連続して形成した場合と比べて、一端部が無理なく弾性変形して、抜け止め用突起を簡単に通過させることができる。その上、抜け止め用突起が接続孔部を通過する際に、接続孔部に局所的な応力が作用するのを防ぐことができ、主管の接続孔部周りの破壊を防止することができる。
【0044】
また、抜け止め用突起を、強度的に強い主管の厚壁部分に当接するようにして配置することで、一端部の接続孔部からの抜けをより確実に防止することができるとともに、主管の接続孔部周りの破損を防止して、耐久性の向上を図ることができる。
【0045】
さらに、一端部を接続孔部に仮止めするための仮止め用突起、一端部の接続孔部への差し込み量を制限するストッパ、一端部のがたつきを防止するリブを設けることで、一端部の接続孔部への差し込みをより簡単にしかも確実に行うことができる。
【0046】
さらにまた、一端部の接続孔部への差し込み時には、抜け止め用突起とストッパとによって、主管の管壁を挟み込むか或いは僅かな隙間を持たせながら挟み込んだ状態となっているので、一端部に少しでも曲げが生じると、抜け止め用突起やストッパがすぐに接続孔部周りに当接して、曲げ力に抵抗することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る分岐継手を用いた接続構造を示す平面図である。
【図2】同じくその拡大横断面図である。
【図3】分岐継手の斜視図である。
【図4】分岐継手の平面図である。
【図5】分岐継手の側面図である。
【図6】分岐継手の正面図である。
【図7】抜け止め用突起の斜視図である。
【図8】一端部の仮止め状態を示す側面図である。
【図9】一端部の差し込み状態を示す側面図である。
【図10】 接続孔部に差し込んだ一端部の正面図である。
【図11】一端部に対して押し潰す方向の応力が作用した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
(1) 主管
(2)(3) 主管の凹凸部
(4) 主管の外管
(5) 主管の内管
(6) 管壁
(7) 接続孔部
(10) 分岐管
(15) 分岐継手
(16) 分岐継手の一端部
(17) 分岐継手の他端部
(18) 差し込み先端
(20)(21) 抜け止め用突起
(30) 仮止め用突起
(35)(36) ストッパ
(40) リブ
(50) 厚壁部分

Claims (6)

  1. 主管と分岐管とを接続するための略筒状の分岐継手であって、主管の管壁に形成された接続孔部に差し込まれる一端部と、分岐管の端部に接合する他端部とが一体成形され、軸方向に対して直交する方向に弾性変形可能とされた前記一端部には、その一端部の差し込み先端を接続孔部に差し込んだ後に接続孔部をほぼ同時に通過して接続孔部周りの内面に当接し、前記一端部の接続孔部からの抜けを防止する複数の抜け止め用突起が設けられ、前記一端部の差し込み先端付近には、前記抜け止め用突起よりも先行して接続孔部を通過して、前記一端部を接続孔部に仮止めする仮止め用突起が膨出形成され、前記複数の抜け止め用突起は、接続孔部の形状に沿うようにして前記一端部の軸方向及び円周方向に適宜間隔をあけて膨出形成されるとともに、それら抜け止め用突起のうち相対する一対の抜け止め用突起が前記一端部の差し込み先端付近に配され、且つ、残りの抜け止め用突起が前記一対の抜け止め用突起から円周方向に離間するにつれて前記一端部の差し込み先端から遠ざかるようにして配され、前記一端部に対して押し潰すような方向の応力が作用したときに、前記一端部が弾性変形してこの応力を吸収するとともに、押し潰し方向に対して直交する方向に位置する抜け止め用突起が、接続孔部との引っ掛かりを強めるようにして張り出すことを特徴とする分岐継手。
  2. 主管は、螺旋状若しくは環状の凹凸部が形成された外管と、筒状の内管とを備え、複数の抜け止め用突起が、前記の外管の凹部と内管の重なり合った厚壁部分に当接するようにして配置されている請求項1記載の分岐継手。
  3. 一端部の外周面に、前記の接続孔部への差し込み時に接続孔部周りの外面に当接して、一端部の接続孔部への差し込み量を制限する複数のストッパが形成され、これらストッパにおける接続孔部周りの外面に当接する部位が、接続孔部の形状に沿うようにして適宜間隔をあけて配置されている請求項1又は2記載の分岐継手。
  4. 一端部の接続孔部への差し込み時に、複数の抜け止め用突起と複数のストッパとによって、主管の管壁が挟み込まれるか或いは僅かな隙間を持たせて挟み込まれるようにした請求項3記載の分岐継手。
  5. 一端部の外周面に、前記の接続孔部への差し込み時に接続孔部の孔壁に当接して、一端部のがたつきを防止するリブが軸方向に沿って形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の分岐継手。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの分岐継手の一端部を、主管の管壁に形成された接続孔部に差し込むとともに、前記分岐継手の他端部に分岐管を接合することで、主管に対してこれと略直交するように分岐管を接続したことを特徴とする管の接続構造。
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