JP4203401B2 - 格納式車両用シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、格納式車両用シート装置に関する。
車両内の床面に、シート設置面と格納用凹部を前後に並べて設け、シートクッション及びシートバックを有するシートを、上記床面に対して左右方向の軸回りに回動可能として、該シートを、シート設置面に設置されるシート使用位置と、格納用凹部に格納される格納位置との間を回転移動可能とした格納式車両用シート装置は従来より知られている(例えば、特許文献1)。
この格納式車両用シート装置では、シートクッションに、前脚及び後脚の上端部が左右方向の軸回りに相対回動可能に枢着されている。後脚には回動アームの先端部が固定されており、該回動アームの基端部を、車両床面に左右方向の軸回りに相対回動可能として枢着することにより、シートを、シート使用位置と格納位置との間で回転移動可能としている。さらに、後脚とシートクッションの間には、後脚(回動アーム)とシートクッションの開き角度を大きくする方向に付勢するガススプリングが取り付けられている。
このような構成からなる格納式車両用シート装置を、シート使用位置と格納位置の間を回転移動させる際に、シートクッションの姿勢を何ら制御しないと、ガススプリングの付勢力により、シートクッションが床面に対して大きく傾いてしまい、シートクッションの回動軌跡が安定せず、その結果、シートの移動をスムーズに行えなくなってしまう。
このような事態を回避するため、特許文献1では、シートクッションと格納用凹部とに、姿勢制御ワイヤの両端をそれぞれ固着している。この姿勢制御ワイヤは、シートがシート使用位置と格納位置との間を回転移動中に、シートクッションと格納用凹部から張力を受けて真っ直ぐに伸び、その張力により、シートクッションの姿勢を略水平状態に制御するものである。
特願2002−366073号公報
上記シートをシート使用位置から格納位置に回転移動させる際に、伸張状態にある姿勢制御ワイヤは、シートが、側面視で、上記姿勢制御ワイヤとシートクッションの取付点の回転軌跡が、上記回動アームとシートクッションの枢着点の回転軌跡と重なる交差位置に達するまでの間は、シートの回転移動速度を抑制する働きをする。しかし、シートが交差位置を超えると、姿勢制御ワイヤが該回転移動速度抑制機能を果たさなくなるので、シートは、その回転速度を加速度的に上昇させながら格納位置に向かって回転移動する。このため、シートが交差位置を超えた後に、着座者が誤ってシートから手を離してしまうと、シートが格納用凹部に激しく衝突し、シートや格納用凹部が破損するおそれがある。
本発明は、姿勢制御ワイヤによって姿勢を制御されながら、シート使用位置と格納位置との間を回転移動するシートを、格納位置に安全に回転移動させることができる格納式車両用シート装置を得ることを目的とする。
本発明の格納式車両用シート装置は、シート設置面と格納用凹部とが前後に並べて形成された車両床面に固定される床面固定部材と、該床面固定部材側とシート側にそれぞれ両端部が枢着され、その回動移動によって、該シートを、上記シート設置面に載置されるシート使用位置と、上記格納用凹部に格納される格納位置との間に回転移動させる回動アームと、該回動アームがシート格納位置とシート使用位置との間で回動移動するとき、上記シートを回動アームに対する開き角が大きくなる方向に付勢する回転付勢手段と、上記シートが上記シート使用位置及び上記格納位置に位置するときには弛み、上記シート使用位置と上記格納位置の間の所定範囲を回動中は上記回転付勢手段の力によって伸張され該回転付勢手段の力に抗して該シートの姿勢を制御する、一端が上記シートクッション側に取り付けられ、他端が上記床面固定部材または上記車両床面に取り付けられた姿勢制御ワイヤと、を備える格納式車両用シート装置において、上記シートが、側面視で、上記姿勢制御ワイヤとシートクッションの取付点の回転軌跡と、上記回動アームとシートクッションの枢着点の回転軌跡とが重なる交差位置に達してから、上記格納位置まで回転移動する間、上記回動アームに、回転抵抗力を徐々に大きくしながら付与する回転速度抑制手段を設けたことを特徴としている。
上記回転速度抑制手段は、上記シートが上記格納位置の直前に達すると、該格納位置に達するまでの間、上記回転抵抗力を減じるものとするのが好ましい。
上記回転速度抑制手段は、上記シートが、上記格納位置からシート使用位置へ回転移動するときは、シート使用位置から格納位置に回転移動するときよりも小さな回転抵抗力を上記回動アームに付与するものとするのが好ましい。
上記回転速度抑制手段が、上記回動アームまたは床面固定部材の一方に形成されたカム面と、他方に設けられた、付勢手段と、該付勢手段によって、上記シートが上記交差位置に達してから、上記格納位置の直前に達するまで上記カム面に当接させられ、該格納位置の直前に近づくにつれて上記カム面との摩擦力を徐々に増大させる接触ピンと、を備えているのが好ましい。
上記付勢手段は、例えば板バネとすることが可能である。
上記接触ピンは、上記回動アームまたは床面固定部材の一方に形成された、上記板バネの変形方向と略同方向を向く長孔に相対移動可能に嵌合するのが実際的である。
上記回転付勢手段としては、例えばガススプリングを用いることが可能である。
本発明によると、姿勢制御ワイヤによって姿勢が制御されているシートが、シート使用位置から格納位置に回転移動する際に、シートが交差位置を超えると、回転速度抑制手段によって、シートの回転移動速度の急激な上昇が抑制されるので、シートを格納位置に安全に回転移動させることができる。
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図16を参照しながら説明する。
図1から図3に示すように、格納式車両用シート装置SAが取り付けられる車両10の床面11には、シート設置面12と、シート設置面12の直後に位置する格納用凹部13とが設けられている。シート設置面12には、3個のストライカ14、15が突設されている。即ち、シート設置面12の後部に左右方向に並べて設けられた一対の後側ストライカ14と、シート設置面12の前部の左右方向の中央部に設けられた一つの前側ストライカ15である。
図1に示すように、シートSは、車両の後部座席であり、着座者の尻部を支えるシートクッション20と、着座者の背部を支えるシートバック21とを有しており、シートクッション20とシートバック21はそれぞれ、ともに金属製のシートクッションフレーム22(図4及び図5参照)と、シートバックフレーム(図示略)を具備している。
図4及び図5に示すように、シートクッション20の構成部材であるシートクッションフレーム22は、左右一対のサイドフレーム23と、左右のサイドフレーム23の前端同士を接続する前部連結部材24と、サイドフレーム23の後端同士を接続する棒状の連結パイプ25と、サイドフレーム23の前端部の上面間に架設された前部連結板26と、前部連結板26と連結パイプ25とを連結する左右一対の棒状補強材27とを具備している。
左側のサイドフレーム23の後端部とシートバックフレームの左側下端部同士、及び、右側のサイドフレーム23の後端部とシートバックフレームの右側下端部同士は、図示を省略した左右方向を向く回転軸によって、前後方向に回動可能として枢着されている。
さらに、シートS内には、常時はロック状態にあり、図示を省略した開放スイッチを操作するとアンロック状態に切り替わる角度保持機構(図示略)が設けられている。この角度保持機構がロック状態のときはシートバック21の回動が規制され、アンロック状態になるとシートバック21の回動が許容される。シートバック21は、図2及び図1の実線に示す起立位置と図3及び図1の仮想線に示す折畳位置との間を回動可能であり、シートバック21を起立位置に移動させた状態で開放スイッチを操作しなければ、シートバック21は起立位置に保持される。一方、開放スイッチを操作すると、角度保持機構がアンロック状態となるので、シートバック21を折畳位置に向けて回転可能となる。
図4に詳細を示すように、左右のサイドフレーム23は、前後方向を向く筒状をなし、その後端部の一方の側面が切り欠かれた筒状の基部材28と、該基部材28の切欠部29を塞ぐ補助部材30とからなるものであり、基部材28の切欠部29に補助部材30が溶接により接合されている。
左右のサイドフレーム23の後端部(補助部材30が設けられた部分)の下面には開口23a(図8及び図9参照)が形成されており、さらに、基部材28の該開口23aと対応する位置、及び補助部材30とには、後側ストライカ14が下方から進入可能なストライカ進入溝28a、30aがそれぞれ形成されている。
また、基部材28の後端部と補助部材30の対向面間には、左右方向を向く回転軸31が架設されており、該回転軸31には後側ストライカ14と係脱可能な係合溝32aと腕部32bを有するフック32が枢着されている。
このフック32は、図8に示すアンロック位置と図9に示すロック位置との間を回動可能である。フック32には、左右方向を向く連結ピン33を介してリンク部材34の下端が枢着されており、この連結ピン33の基部材28側の端部は、基部材28の後端部に形成された略円弧状の案内溝28bに相対移動可能に嵌合している。さらに、基部材28の後端部と補助部材30の対向面間に架設された左右方向を向く回転軸35には回動片36が枢着されており、この回動片36は、回動片36と回転軸35の間に設けられたトーションばね37により、常時、図8及び図9の反時計方向に回転付勢されている。そして、この回動片36の下端部とリンク部材34の上端部が、左右方向を向く連結ピン38を介して枢着されている。
回動片36の上端部には被押圧部36aが突設されており、この被押圧部36aは、サイドフレーム23の後端部上面に形成された開口23bから上方に突出している(図8及び図9参照)。さらに、図2、図3、図8、及び図9に示すように、上述したシートバックフレームの下端部には、この被押圧部36aと係脱可能な押圧部21aが形成されている。そして、シートバック21が起立位置にあるとき、左右のサイドフレーム23に装着された回動片36の被押圧部36aと、左右のシートバックフレームの押圧部21aとは非係合状態にあり、シートバック21が折畳位置に移動すると、左右の押圧部21aが、左右の回動片36の被押圧部36aを図8及び図9の時計方向に押圧する。
そして、以上説明した、押圧部21a、ストライカ進入溝28a、30a、案内溝28b、回転軸31、フック32、連結ピン33、リンク部材34、回転軸35、回動片36、トーションばね37、及び連結ピン38により、後側ロック機構U1が構成されている。
図4、図11及び図12に示すように、前部連結部材24の左右方向の中央部には、略前後方向を向く左右一対の取付板40の前端部が固着されている。そして、左右の取付板40にはロック用ブラケット41が固着されており、このロック用ブラケット41には、前側ストライカ15が下方から進入可能なストライカ進入溝42が形成されている。さらに、ロック用ブラケット41に突設された左右方向を向く回転軸44、45には、前側ストライカ15と係脱可能な係合溝46aと、腕部46bと、係合部46cとを有するフック46と、フック46の係合部46cと係脱可能な被係合部47aを有するポール47が、それぞれ枢着されている。フック46は図11に示すアンロック位置と、図12に示すロック位置との間を回動可能であり、フック46と回転軸44の間に設けられたトーションばね48の付勢力により、常時、アンロック位置に向けて回転付勢されている。また、ポール47は、回転軸45とポール47の間に設けられたトーションばね49の付勢力により、常時、図11及び図12の反時計方向に回転付勢されている。さらに、ポール47に形成された取付部47bには牽引ワイヤW1の前端部が固着されており、牽引ワイヤW1の後端部は、シートSに設けられたロック解除スイッチ(図示略)に連係されている。このロック解除スイッチは、ロック有効位置とロック解除位置の間を揺動可能であり、常時はばね(図示略)の付勢力によりロック有効位置に保持されている。
そして、上記の取付板40、ロック用ブラケット41(ストライカ進入溝42)、回転軸44、45、フック46、ポール47、トーションばね48、49、牽引ワイヤW1、及びロック解除スイッチにより前側ロック機構U2が構成されている。
さらに、図4及び図5に示すように、左右のサイドフレーム23の内側面のそれぞれには、略前後方向を向く回動アーム50の先端部が、回転軸50aを介して左右方向の軸回りに回動可能に枢着されている。図13〜図16に示すように、左右の回動アーム50のそれぞれの基端部には、該基端部を左右方向に貫通する、両端が開口する円筒部材51が固着されている。そして、この円筒部材51の左右両端部には、その周面に偏心カム面(カム面)52と、偏心カム面52に連続する円弧面52aが形成された左右一対のカム板53が固着されている。左右一対の固定用ブラケット(床面固定部材)54の両側片54aには軸受孔54bが穿設されており、これらの軸受孔54bと、両側片54aの内側に位置する円筒部材51には、連結ピンPが抜け止めされた状態で挿通しており、回動アーム50は連結ピンP回りに回動自在となっている。図14〜図16に示すように、側面視において偏心カム面52は、その前端から後端に向かうにつれて、連結ピンPの中心からの直線距離Dが徐々に大きくなっている。また、円弧面52aの連結ピンPの中心からの直線距離Dは全ての位置において一定である。両側片54aには斜め方向を向く長孔54cが穿設されており、この長孔54cには、左右方向を向く断面円形の接触ピン55の両端部が相対移動可能に嵌合している。さらに、固定用ブラケット54の底部には板バネ(付勢手段)56の後端部が固着されている。この板バネ56の上面前端部には接触ピン55が係合する係合凹部56aが形成されており、板バネ56により接触ピン55は常に斜め上向きに付勢されている。
図2及び図3に示すように、サイドフレーム23内において連結パイプ25にはブラケット25aが固着されており、ブラケット25aの前面にはゴム製のクッション材25bが設けられている。さらに、サイドフレーム23内において回動アーム50の後面には、このクッション材25bに接離可能な当接部材50cが設けられている。これらブラケット25a、クッション材25b、及び当接部材50cにより規制手段が構成されており、回動アーム50とシートクッション20の相対回動角度(開き角度)は、当接部材50cがクッション材25bに当接する角度より小さい範囲内に制限されている。
そして、以上のカム板53(偏心カム面52、円弧面52a)、側片54a(長孔54c)、接触ピン55、板バネ56により回転速度抑制手段BD1が構成されている。
左右の固定用ブラケット54は、左右方向を向くとともに、その左端部にワイヤ取付部57aが突設された連結部材(床面固定部材)57の左右両端部に固定されている。この連結部材57の上面には左右一対の取付片57bが突設されており、左右の取付片57bの間に左右方向を向く格納位置保持用ストライカ58が架設されている。
図4及び図5に示すように、右側のサイドフレーム23の前端部の内側面には、ガススプリング(回転付勢手段)60のシリンダ61の前端部が、左右方向の軸回りに回動可能として枢着されており、そのロッド62の後端部が、右側の回動アーム50の中間部に、左右方向の軸回りに回動可能として枢着されている。このガススプリング60のロッド62は、常にシリンダ61から突出する方向に付勢されており、回動アーム50とシートクッション20に、両者の開き角度を大きくする回転付勢力を付与している。
連結部材57のワイヤ取付部57aには、姿勢制御ワイヤW2の一端に設けられた取付金具W2aが、ボルト70とナット(図示略)によって、左右方向の軸回りに回動可能に枢着されている。姿勢制御ワイヤW2の他端に設けられた取付金具W2bは、左側のサイドフレーム23の内側面に突設された左右方向を向く取付用ピン71(図5参照)に、取付用ピン71回りに回動可能に枢着されている。
以上のような構成からなる格納式車両用シート装置SAは、図6に示すように、その連結部材57をボルトBを用いて格納用凹部13の前壁13aに固定することにより、床面11に取り付けられる。格納式車両用シート装置SAを床面11に取り付けると、シートSは、シート設置面12に載置されるシート使用位置(図1の実線、及び図2の位置)と格納用凹部13に収納される格納位置(図1の仮想線の位置、及び図3の位置)との間を回動可能となる。
次に、以上のような構成からなる格納式車両用シート装置SAの動作について説明する。
先ず、図2に示すように、シートバック21が起立位置にあるシートSを、シート使用位置から格納位置に回転移動させる場合について説明する。
この場合は、先ず、シートバック21を折畳位置に移動させて、押圧部21aにより回動片36の被押圧部36aを時計方向に回転付勢し、フック32をアンロック位置に回転させ、後側ストライカ14をストライカ進入溝28a、30aから脱出可能な状態にする。次いで、ロック解除スイッチをロック解除位置側に操作して、牽引ワイヤW1を牽引する。すると、図11に示すように、ポール47が時計方向に回転し、被係合部47aと係合部46cの係合が解除されるので、フック46はトーションばね48の付勢力によりアンロック位置に向けて回転する。このようにして、前側ストライカ15をストライカ進入溝42から脱出可能な状態にする。
この後に、ロック解除スイッチをロック有効位置に戻して、シートSを後方に向けて回転移動させれば、後側ストライカ14と前側ストライカ15がストライカ進入溝28a、30aとストライカ進入溝42からそれぞれ脱出し、フック46はアンロック位置に保持され、シートSが格納位置側に移動する。
シートSをシート使用位置から格納位置側に移動させると、ガススプリング60の回転付勢力により、シートクッション20の回動アーム50に対する開き角度が大きくなるので、着座者はシートSの前端部を手で下向きに押さえて、シートクッション20(シートS)を略水平状態に維持する。シートSが、シート使用位置から格納位置側に所定角度だけ回転移動すると、それまで弛んでいた姿勢制御ワイヤW2が緊張して直線状になるので、着座者がシートSの前端部を手で押さなくても、シートSは略水平状態に維持される。このため、シートSの回転移動中にシートクッション20の底面が前方に露出することはない。また、姿勢制御ワイヤW2の長さ、及びサイドフレーム23とワイヤ取付部53aへの取付位置は、シートSのシート使用位置への回転移動中に、シートクッション20の前端が後端より極端に下がらないように定められているので、該回転移動中に、シートクッション20や前後のロック機構U1、U2が、車両床面11に接触することもない。
シートSが前後方向のバランスをとる(即ち、着座者がシートSから手を離してもシートSが不動となる)釣合位置(図示略)を超えると、シートSは後方に落下しながら回転する。しかし、図7に示すような回動軌跡A1を描く姿勢制御ワイヤW2とサイドフレーム23の枢着点である取付用ピン71が、回動アーム50とサイドフレーム23の枢着点である回転軸50aの回動軌跡A2と側面視で重なる交差位置(図7の位置)に達するまでは、緊張状態にある姿勢制御ワイヤW2がシートSの後方への回転速度(落下速度)を抑える働きをするので、仮に着座者がシートSから手を離しても、シートSの回転速度が急激に上昇することはない。
シートSが交差位置を超えると、姿勢制御ワイヤW2はこの回転速度抑制機能を果たさなくなるが、この後は回転速度抑制手段BD1が回転速度抑制機能を果たすので、シートSの回転速度が急激に上昇することはない。具体的には、回転速度抑制手段BD1はシートSが交差位置に達するまでは図14に示すように、その接触ピン55と偏心カム面52が非接触状態にあるが、交差位置に達すると、図15に示すように、板バネ56によって上方に付勢されている接触ピン55が、カム板53の偏心カム面52の前端部に接触し始める。シートSがさらに格納位置側に回転移動すると、連結ピンPの中心から接触ピン55と偏心カム面52の接触点までの直線距離Dが徐々に長くなるので、接触ピン55による板バネ56の下方への変形量が徐々に大きくなり、これに応じて板バネ56に生じる反力も大きくなり、その結果、接触ピン55と偏心カム面52の間に生じる摩擦力が大きくなる。しかも、回動アーム50の回転力の一部が板バネ56を変形させるための力に変わるため、回動アーム50にはエネルギー損失が生じる。このように、シートSが格納位置に近づくにつれ、回転速度抑制手段BD1から回動アーム50に付与される回転抵抗力(上記摩擦力と上記エネルギー損失の合計)が大きくなるので、シートSから手を離しても、シートSは緩やかな回転速度で格納位置側に移動する。
シートSが格納位置の直前に達すると、図16に示すように、接触ピン55が、偏心カム面52と円弧面52aの接続部に接触しつつ、長孔54cの下端に接触するので、接触ピン55が板バネ56を変形させなくなる。このため、接触ピン55と円弧面52aの間には摩擦力が生じるものの、板バネ56の変形に起因する回動アーム50のエネルギー損失がなくなるので、回転抵抗力は低下し、回動アーム50は格納位置までスムーズに回転する。
シートSが格納位置に近づくと、姿勢制御ワイヤW2が弛み始めるので、着座者は、手でシートSの前端部を下方に押して、シートSを略水平状態に維持し、このままの状態で、前側ロック機構U2のストライカ進入溝42に格納位置保持用ストライカ58を進入させる。
フック46はアンロック位置に保持されているので、ストライカ進入溝42に進入した格納位置保持用ストライカ58は、ストライカ進入溝42の終端部まで円滑に進入して、該進入中に、格納位置保持用ストライカ58がフック46の係合溝46aに係合して、フック46を反時計方向に回転させる。フック46がロック位置に達すると、その係合部46cとポール47の被係合部47aが係合して、フック46はロック位置に保持され、シートSは格納位置に保持される。
次に、シートSを格納位置からシート使用位置に戻す場合の動作について説明する。
図3に示す状態では、フック46は格納位置保持用ストライカ58と係合しつつロック位置に保持されている。このため、先ず、ロック解除スイッチをロック解除位置側に操作して、牽引ワイヤW1を牽引し、ポール47を時計方向に回転させ、被係合部47aと係合部46cの係合を解除し、フック46をトーションばね48の付勢力によってアンロック位置まで回転移動させる。ロック解除スイッチをロック有効位置に戻して、フック46をアンロック位置に保持した後に、シートSを前方に向けて回転移動させれば、格納位置保持用ストライカ58がストライカ進入溝42から脱出する。
なお、このようにシートバック21が折畳位置にあるとき、図8に示すように、シートバックフレームの押圧部21aが、回動片36の被押圧部36aを反時計方向に押圧しているので、フック32はアンロック位置に保持されている。
このように回動アーム50が前方に回転する場合は、シートSが格納位置から前方に所定角度だけ回転する間は、接触ピン55はカム板53の円弧面52aに接触しているので、円弧面52aと接触ピン55の間に摩擦力が生じるものの、接触ピン55は長孔54cの下端に当接したままなので、接触ピン55は板バネ56を変形させず、回動アーム50には板バネ56を変形させるためのエネルギー損失は生じない。
さらに、接触ピン55が偏心カム面52に接触し始めると、接触ピン55と偏心カム面52の間に摩擦力は生じるものの、板バネ56は元の形状に弾性復帰しようとし、該弾性復帰力は、接触ピン55及びカム板53を介して回動アーム50を前方に回転させるための力となる。このように、この場合は、板バネ56の弾性復帰力が、回動アーム50にプラスのエネルギーとして作用するので、回転速度抑制手段BD1から回動アーム50に付与される回転抵抗力は小さくなる。その結果、接触ピン55が偏心カム面52に接触した後の回動アーム50の前方への回転動作は、後方への回転時に比べて極めて非常となる。
格納位置保持用ストライカ58がストライカ進入溝42から脱出した後に、シートバック21を折畳位置に保持したまま、シートSをさらに前方に向けて回転移動させると、ガススプリング60の付勢力により、シートクッション20と回動アーム50の開き角度が大きくなるので、着座者は手でシートSの前端部を下向きに押さえて、シートSを略水平状態にする。
シートSが格納位置にあるときは、図3に示すように姿勢制御ワイヤW2は弛んでいるが、シートSが格納位置から前方に所定角度だけ回転移動すると、姿勢制御ワイヤW2が緊張して直線状になる。姿勢制御ワイヤS2に張力が掛かっている間は、着座者がシートSの前端部を下向きに押さえなくても、シートクッション20は略水平な状態に維持され、シートクッション20の底面が前方に露出したり、シートクッション20の前端が後端より極端に下がって、シートクッション20や前後のロック機構U1、U2が、車両床面11に接触することはない。
シートSがシート使用位置に近づくと、姿勢制御ワイヤW2が弛み始めるので、着座者は、手でシートSの前端部を下向きに押さえて、シートSを略水平状態に維持し、後側ロック機構U1のストライカ進入溝28a、30aに後側ストライカ14を進入させる。
上述のように、シートバック21が折畳位置にあるとき、フック32は図8に示すアンロック位置に保持されているので、左右の後側ストライカ14は、左右の後側ロック機構U1のストライカ進入溝28a、30aの終端部まで進入する。
この状態で、後側ストライカ14とストライカ進入溝28a、30aの接触点を中心に、シートクッション20を前方に回転させると、やがて前側ストライカ15が前側ロック機構U2のストライカ進入溝42に進入する。ストライカ進入溝42に進入した前側ストライカ15は、フック46の係合溝46aに係合して、フック46を反時計方向に回転させる。フック46は、その係合部46cをポール47の外周面に摺接させながら反時計方向に回転し続け、図12に示すロック位置まで回転すると、その係合部46cとポール47の被係合部47aが係合し、フック46はロック位置に保持され、前側ストライカ15は最終的にストライカ進入溝42の終端部に達する。フック46がロック位置に移動すると、フック46の腕部46bが前側ストライカ15に係合しながら、ストライカ進入溝42の開放端部を塞ぐので、前側ストライカ15はストライカ進入溝42から脱出不可能となる。
この後に、シートバック21を起立位置に移動させると、押圧部21aと被押圧部36aの係合が解除され、トーションばね37の回転付勢力により回動片36が反時計方向に回転し、フック32がロック位置に移動して該ロック位置に保持される(図9参照)。フック32がロック位置に移動すると、フック32の腕部32bが後側ストライカ14と係合しつつ、ストライカ進入溝28a、30aの開放端部を塞ぐので、後側ストライカ14がストライカ進入溝28a、30aから脱出不可能となる。
このように、前後のストライカ14、15と前後のロック機構U1、U2をそれぞれロックさせると、シートSはシート使用位置に保持される。
このような本実施形態によれば、シートSをシート使用位置から格納位置に回転移動させる際に、シートSが交差位置を超えても、回転速度抑制手段BD1による回転抵抗力により、シートSの回転速度の急激な上昇が抑制されるので、シートSを格納位置まで安全に回転移動させることができる。
しかも、シートSを格納位置からシート使用位置に回転移動させる場合には、回転速度抑制手段BD1から回動アーム50に付与される回転抵抗力は、シート使用位置から格納位置に回転移動する場合に比べて極めて小さくなるので、シートSを円滑に回転移動させることが可能である。
さらに、格納式車両用シート装置SAの製造工程で姿勢制御ワイヤW2の取付作業が完了するので、例えば、姿勢制御ワイヤW2の動作確認を床面11への取付前に行えるようになる。従って、格納式車両用シート装置SAの床面11への取付作業を、従来に比べて簡単に行える。
また、格納式車両用シート装置SAを車両10の床面11に取り付ける前に、予め格納式車両用シート装置SAに格納位置保持用ストライカ58を、前側ロック機構U2が係合できるように位置調整を行いながら取り付けているので、格納位置保持用ストライカ58の位置調整はシートSの製造工程で完了する。そのため、格納式車両用シート装置SAの車両10の床面11への取付作業が、さらに容易となっている。
さらに、前側ロック機構U2が、シートSをシート使用位置に保持するための前側ストライカ15及びシートSを格納位置に保持するための格納位置保持用ストライカ58の両者と係脱する機能を有しているので、シートSに、両ストライカ15、58とそれぞれ係脱する2つのロック機構を設ける場合に比べて、部品点数の削減を図ることが可能であり、その結果、製造コストを低くすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図17〜図19を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
この第2の実施形態では第1の実施形態と異なり、回動アーム90の下端部に板バネと接触ピンを取り付けて、固定用ブラケット93側に偏心カム面を形成している。
以下、第2の実施形態の回転速度抑制手段BD2の構成について詳しく説明する。
図示するように、回動アーム90の側面90aの下端部には、軸受用凹部91と長孔92とが穿設されており、固定用ブラケット(床面固定部材)93の両側片93aには軸受孔93bが穿設されている。回動アーム90の軸受用凹部91には回転ピン94が嵌合固定されており、回転ピン94の両端部は軸受孔93bに挿入されているので、回動アーム90は両側片93aに対して前後方向に回動自在となっている。左右の長孔92には接触ピン55の両端部が移動可能に嵌合しており、回動アーム90の下端部の前面には、固定ネジ95により板バネ(付勢手段)96の上端部が固着されている。板バネ96の下端部下面には係合凹部96aが形成されており、この係合凹部96aには接触ピン55が係合しているので、接触ピン55は板バネ96により常に長孔92の下端側に付勢されている。
一方、固定用ブラケット93の両側片93aの上面には、図示するように、前方から後方に向かうに連れて回転ピン94の中心からの側面視での直線距離Dが徐々に長くなる偏心カム面(カム面)93cと、偏心カム面93cに連続する、全ての位置において回転ピン94の中心からの直線距離が一定の円弧面93dが形成されている。
そして、以上の側片93a(偏心カム面93c、円弧面93d)、長孔92、接触ピン55、板バネ96により回転速度抑制手段BD2が構成されている。
次に、このような構成からなる回転速度抑制手段BD2の動作について説明する。
シート使用位置から格納位置に回転移動中のシートSが交差位置に達すると、それまでは図17に示すように偏心カム面93cと非接触だった接触ピン55が、図18に示すように偏心カム面93cの前端部に接触し始める。そして、シートSがさらに格納位置側に回転移動すると、回転軸94の中心から接触ピン55と偏心カム面93cの接触点までの直線距離Dが徐々に長くなり、接触ピン55と偏心カム面93cの間に生じる摩擦力が大きくなる。しかも、接触ピン55を介した板バネ96の変形量が大きくなるので、シートSが格納位置に近づくにつれ、回転速度抑制手段BD2から回動アーム90に付与される回転抵抗力が徐々に大きくなる。そして、シートSが格納位置の直前に達すると、図19に示すように、接触ピン55が、偏心カム面93cと円弧面93dの接続部に接触しつつ、長孔92の上端に当接するので、これ以後は板バネ96が変形しなくなる。このため、回転速度抑制手段BD2から回動アーム90に付与される回転抵抗力は小さくなり、結果的に回動アーム90の回転は円滑となる。
このため、第1の実施形態と同様に、シートSから手を離しても、シートSは緩やかな回転速度で交差位置から格納位置まで安全に移動する。
一方、シートSを格納位置からシート使用位置まで回転移動させる場合は、格納位置から前方に所定角度だけ回転するまでは、接触ピン55は長孔92の上端に当接した状態に維持されるので板バネ96は変形せず、回動アーム50には、板バネ96の変形に起因するエネルギー損失は生じない。そして、接触ピン55が偏心カム面93cの後端部に接触し始めると、接触ピン55と偏心カム面93cの間に摩擦力は生じるものの、板バネ96は元の形状に弾性復帰しようとし、該弾性復帰力が回動アーム90に、接触ピン55を介して、回動アーム90を前方に回転させるための力として付与される。このように、この場合は、板バネ96の弾性復帰力が回動アーム90にプラスのエネルギーとして付与されるので、回転速度抑制手段BD2から回動アーム90に付与される回転抵抗力は小さくなり、その結果、接触ピン55が偏心カム面93cに接触した後の回動アーム90のシート使用位置への回転動作は、後方への回転時に比べて非常に円滑に行われる。
このような本実施形態によっても、シートSをシート使用位置から格納位置まで安全に回転移動させることができ、しかも、シートSを格納位置からシート使用位置に回転移動させる場合は、回転速度抑制手段BD2から回動アーム90に付与される回転抵抗力が、シート使用位置から格納位置に回転移動する場合に比べて極めて小さくなるので、シートSを円滑に回転移動させられる。
なお、いずれの実施形態でも、格納用凹部13をシート設置面12の後方に設けたが、シート設置面12の前方に設けても良い。
また、ガススプリング60のシリンダ61をサイドフレーム23に、ロッド62を回動アーム50、90に枢着したが、シリンダ61を回動アーム50、90に枢着して、ロッド62をサイドフレーム23に枢着してもよい。
さらに、格納式車両用シート装置SAの床面11への取付作業性を無視するならば、姿勢制御ワイヤW2の下端部はワイヤ取付部57aではなく、床面111に枢着してもよい。
本発明の第1の実施形態の車両の側面図である。 車両内部の床面のシート設置面にシートが設置された状態を示す側面図である。 車両内部の床面の格納用凹部に、シートが格納された状態を示す拡大側面図である。 シートバック、シートバックフレーム、及びシートクッションを取り除いたときの、格納式車両用シート装置を後方から見たときの斜視図である。 シートクッションフレームの平面図である。 シートクッションフレームの後端部、回動アーム、固定用ブラケット、及び格納位置保持用ストライカを示す拡大平面図である。 シートが、格納位置とシート使用位置の間を回転移動する状態を示す側面図である。 図5のVIII−VIII矢線に沿う拡大断面図であり、シート使用位置において、シートの後側ロック機構のストライカ進入溝に、後側ストライカが進入した状態を示す図である。 シート使用位置において、シートの後側ロック機構と後側ストライカがロックした状態を示す拡大側面図である。 図9のX−X矢線に沿う断面図である。 図5のXI−XIに沿う前側ロック機構の拡大縦断側面図であり、前側ロック機構と前側ストライカがアンロック状態にある状態を示す図である。 図11と同様の拡大縦断側面図であり、前側のロック機構と前側ストライカがロック状態にある状態を示す図である。 回転速度抑制手段を分解して示す拡大図である。 シートが交差位置よりシート使用位置側に位置するときの回転速度抑制手段の拡大側面図である。 シートが交差位置に達したときの回転速度抑制手段の拡大側面図である。 シートが格納位置の直前に達したときの回転速度抑制手段の拡大側面図である。 本発明の第2の実施形態のシートが交差位置よりシート使用位置側に位置するときの回転速度抑制手段の拡大側面図である。 シートが交差位置に達したときの回転速度抑制手段の拡大側面図である。 シートが格納位置の直前に達したときの回転速度抑制手段の拡大側面図である。
符号の説明
10 車両
11 床面
12 シート設置面
13 格納用凹部
13a 前壁
14 後側ストライカ
15 前側ストライカ
20 シートクッション
21 シートバック
21a 押圧部
22 シートクッションフレーム
23 サイドフレーム
23a 開口
23b 開口
24 前部連結部材
25 連結パイプ
25a ブラケット
25b クッション材
26 前部連結板
27 棒状補強材
28 基部材
28a ストライカ進入溝
28b 案内溝
29 切欠部
30 補助部材
30a ストライカ進入溝
31 回転軸
32 フック
32a 係合溝
32b 腕部
33 連結ピン
34 リンク部材
35 回転軸
36 回動片
36a 被押圧部
37 トーションばね
38 連結ピン
40 取付板
41 ロック用ブラケット
42 ストライカ進入溝
44 45 回転軸
46 フック
46a 係合溝
46b 腕部
46c 係合部
47 ポール
47a 被係合部
48 49 トーションばね
50 回動アーム
50a 回転軸
50c 当接部材
51 円筒部材
52 偏心カム面(カム面)
52a 円弧面
53 カム板
54 固定用ブラケット(床面固定部材)
54a 側片
54b 軸受孔
54c 長孔
55 接触ピン
56 板バネ(付勢手段)
56a 係合凹部
57 連結部材(床面固定部材)
57a ワイヤ取付部
57b 取付片
58 格納位置保持用ストライカ
60 ガススプリング(回転付勢手段)
61 シリンダ
62 ロッド
70 ボルト
71 取付用ピン
90 回動アーム
90a 側面
91 軸受用凹部
92 長孔
93 固定用ブラケット(床面固定部材)
93a 側片
93b 軸受孔
93c 偏心カム面(カム面)
93d 円弧面
94 回転ピン
95 固定ネジ
96 板バネ(付勢手段)
96a 係合凹部
B ボルト
BD1 BD2 回転速度抑制手段
P 連結ピン
SA 格納式車両用シート装置
S シート
U1 後側ロック機構
U2 前側ロック機構
W1 牽引ワイヤ
W2 姿勢制御ワイヤ
W2a 取付用金具
W2b 取付用金具

Claims (7)

  1. シート設置面と格納用凹部とが前後に並べて形成された車両床面に固定される床面固定部材と、
    該床面固定部材側とシート側にそれぞれ両端部が枢着され、その回動移動によって、該シートを、上記シート設置面に載置されるシート使用位置と、上記格納用凹部に格納される格納位置との間に回転移動させる回動アームと、
    該回動アームがシート格納位置とシート使用位置との間で回動移動するとき、上記シートを回動アームに対する開き角が大きくなる方向に付勢する回転付勢手段と、
    上記シートが上記シート使用位置及び上記格納位置に位置するときには弛み、上記シート使用位置と上記格納位置の間の所定範囲を回動中は上記回転付勢手段の力によって伸張され該回転付勢手段の力に抗して該シートの姿勢を制御する、一端が上記シートクッション側に取り付けられ、他端が上記床面固定部材または上記車両床面に取り付けられた姿勢制御ワイヤと、を備える格納式車両用シート装置において、
    上記シートが、側面視で、上記姿勢制御ワイヤとシートクッションの取付点の回転軌跡と、上記回動アームとシートクッションの枢着点の回転軌跡とが重なる交差位置に達してから、上記格納位置まで回転移動する間、上記回動アームに、回転抵抗力を徐々に大きくしながら付与する回転速度抑制手段を設けたことを特徴とする格納式車両用シート装置。
  2. 請求項1記載の格納式車両用シート装置において、
    上記回転速度抑制手段が、上記シートが上記格納位置の直前に達すると、該格納位置に達するまでの間、上記回転抵抗力を減じるものである格納式車両用シート装置。
  3. 請求項1または2記載の格納式車両用シート装置において、
    上記回転速度抑制手段が、上記シートが、上記格納位置からシート使用位置へ回転移動するときは、シート使用位置から格納位置に回転移動するときよりも小さな回転抵抗力を上記回動アームに付与するものである格納式車両用シート装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の格納式車両用シート装置において、
    上記回転速度抑制手段が、
    上記回動アームまたは床面固定部材の一方に形成されたカム面と、
    他方に設けられた、付勢手段と、該付勢手段によって、上記シートが上記交差位置に達してから、上記格納位置の直前に達するまで上記カム面に当接させられ、該格納位置の直前に近づくにつれて上記カム面との摩擦力を徐々に増大させる接触ピンと、を備えている格納式車両用シート装置。
  5. 請求項4記載の格納式車両用シート装置において、
    上記付勢手段が板バネである格納式車両用シート装置。
  6. 請求項5記載の格納式車両用シート装置において、
    上記接触ピンが、上記回動アームまたは床面固定部材の一方に形成された、上記板バネの変形方向と略同方向を向く長孔に相対移動可能に嵌合している格納式車両用シート装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の格納式車両用シート装置において、
    上記回転付勢手段がガススプリングである格納式車両用シート装置。
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