JP4201195B2 - 船舶の推進装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関への吸気通路に連通する二次空気通路の開度を調整するISC弁(アイドル スピード コントロールバルブ、もしくはアイドル調節弁)を備えた船舶の推進装置に関するものである。
上記船舶の推進装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記船舶の推進装置は、船体に支持されるプロペラと、上記船体に支持されて上記プロペラを駆動可能とする内燃機関と、上記プロペラを正転駆動状態、逆転駆動状態、および中立状態のいずれかにさせるよう上記内燃機関へのプロペラの連動状態を切り換え可能とする切換装置と、大気側を上記内燃機関に連通させる吸気通路の開度を調整するスロットル弁と、このスロットル弁よりも下流側の上記吸気通路に連通する二次空気通路の開度を調整するISC弁と、上記スロットル弁を所定の動作速度以上で急閉弁動作させたとき、上記内燃機関が所定の目標回転数となるよう上記ISC弁の弁動作をダッシュポット制御する制御装置とを備えている。
上記船舶を推進させようとするときには、上記内燃機関を駆動させると共に、上記切換装置を操作し、その連動状態を所望状態にしてプロペラを駆動させる。また、上記スロットル弁により吸気通路の開度を調整し、これら吸気通路とスロットル弁とを通し大気側から空気の所望量を内燃機関に吸入させて、この内燃機関の高、低速など駆動状態を調整し船舶の推進速度を所望の状態にさせる。このようにすれば、船舶に所望の推進状態が得られることとなる。
上記船舶の推進中において、例えば、この船舶を急減速させようとして、上記スロットル弁を急閉弁動作させたとする。すると、これに伴い内燃機関が急減速して吸入空気の必要量も減少する。しかし、それでも、上記したスロットル弁の急閉弁動作によって、上記吸気通路を通しての内燃機関への吸入空気の空気量が不足するおそれを生じる。
しかし、上記の場合には、上記制御装置により内燃機関が所定の目標回転数となるよう上記ISC弁の弁動作が自動制御(上記ダッシュポット制御)される。すると、このISC弁を通り二次空気が上記吸気通路を通し内燃機関に供給される。このため、上記スロットル弁の急閉弁動作により、内燃機関への吸入空気の空気量が不足するということは防止されて、上記内燃機関が上記した目標回転数を確保するよう駆動させられる。つまり、この内燃機関が上記したスロットル弁の急閉弁動作によって、無意図的に停止(エンスト)する、ということは防止される。
特開2001−152895公報
ところで、例えば、船舶の高速での前進状態において、この船舶を急速に後進させようとする場合には、通常、次の第1―第3操作が行われる。即ち、まず、第1操作として、上記スロットル弁を急閉弁動作させることにより、上記内燃機関を急減速させる。また、これと共に、第2操作として、上記切換装置への操作により、上記内燃機関へのプロペラの連動状態を上記正転駆動状態から一旦中立状態にする。次に、第3操作として、上記切換装置への操作により、上記連動状態を逆転駆動状態にさせる。
上記の場合、第1操作として、スロットル弁を急閉弁動作させると、上記したように制御装置により、内燃機関が所定の目標回転数となるようISC弁の弁動作がダッシュポット制御されて、内燃機関へ二次空気が供給される。このため、この内燃機関への吸入空気の空気量が不足するということは防止される。
ここで、上記したように、スロットル弁を急閉弁動作させると共に、上記第2操作として、上記内燃機関へのプロペラの連動状態を中立状態にさせると、内燃機関への負荷が急速に減少して軽くなる。このため、この内燃機関の回転数は直ちに上記目標回転数に到達しがちとなる。よって、上記制御装置の制御によるISC弁の弁動作における開弁動作は小さく抑制されて、少量の二次空気が上記内燃機関に供給されるにとどまる。
次に、上記したように、第3操作により、上記連動状態を逆転駆動状態にさせるが、この際、船舶は、一般に上記した高速の前進に基づく慣性力により前進状態を保っている。このため、この前進状態では、上記プロペラが正転駆動状態の場合に回転するのと同じ方向に回転するよう、このプロペラに水が負荷を与えている。この結果、上記したように、第3操作により、プロペラを逆転駆動状態にさせようとすると、上記内燃機関にはプロペラから大きな負荷が与えられがちとなる。しかも、この際には、上記第2操作に基づきISC弁がダッシュポット制御中であって、前記のように開弁動作が小さく抑制されて、少量の二次空気が上記内燃機関に供給されるだけである。このため、この内燃機関への空気量が不足しがちとなり、この結果、内燃機関は容易にエンストするおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、船舶推進用の内燃機関へのプロペラの連動状態を、正転駆動状態、逆転駆動状態、および中立状態のいずれかに切り換え可能とした場合に、プロペラの正転駆動状態による高速前進中に、上記した中立状態を経て逆転駆動状態への切り換えを行った場合にでも、内燃機関が容易にはエンストしないようにすることである。
請求項1の発明は、船体3に支持されるプロペラ11と、このプロペラ11を駆動可能とする内燃機関13と、上記プロペラ11を正転駆動状態A、逆転駆動状態B、および中立状態Nのいずれかにさせるよう上記内燃機関13へのプロペラ11の連動状態を切り換え可能とする切換装置15と、上記内燃機関13に連通する吸気通路18の開度を調整するスロットル弁20と、このスロットル弁20よりも下流側の上記吸気通路18に連通する二次空気通路21の開度を調整するISC弁22と、上記スロットル弁20を所定の動作速度以上で急閉弁動作させたとき、上記内燃機関13が所定の目標回転数となるよう上記ISC弁22の弁動作をダッシュポット制御する制御装置25とを備えた船舶の推進装置において、
上記プロペラ11が正転駆動状態Aで、上記ISC弁22が上記制御装置25によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関13の第1目標回転数R1よりも、上記プロペラ11が中立状態Nで、上記ISC弁22が上記制御装置25によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関13の第2目標回転数R2が、より高くなるようにし、かつ、上記プロペラ11が逆転駆動状態Bで、上記ISC弁22が上記制御装置25によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関13の第3目標回転数R3よりも、上記第2目標回転数R2が、より高くなるようにし、一方、上記ISC弁22が上記ダッシュポット制御されていない場合の上記制御装置25の制御による上記内燃機関13の基準目標回転数R0が、上記第1、第3目標回転数R1,R3よりも低くなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記スロットル弁20を上記急閉弁動作させてから所定時間T経過後に、上記制御装置25によるダッシュポット制御を終了させ、上記ISC弁22を上記ダッシュポット制御前の閉弁状態に戻すようにしたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、船体に支持されるプロペラと、このプロペラを駆動可能とする内燃機関と、上記プロペラを正転駆動状態、逆転駆動状態、および中立状態のいずれかにさせるよう上記内燃機関へのプロペラの連動状態を切り換え可能とする切換装置と、上記内燃機関に連通する吸気通路の開度を調整するスロットル弁と、このスロットル弁よりも下流側の上記吸気通路に連通する二次空気通路の開度を調整するISC弁と、上記スロットル弁を所定の動作速度以上で急閉弁動作させたとき、上記内燃機関が所定の目標回転数となるよう上記ISC弁の弁動作をダッシュポット制御する制御装置とを備えた船舶の推進装置において、
上記プロペラが正転駆動状態で、上記ISC弁が上記制御装置によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関の第1目標回転数よりも、上記プロペラが、中立状態で、上記ISC弁が上記制御装置によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関の第2目標回転数が、より高くなるようにし、かつ、上記プロペラが逆転駆動状態で、上記ISC弁が上記制御装置によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関の第3目標回転数よりも、上記第2目標回転数が、より高くなるようにし、一方、上記ISC弁が上記ダッシュポット制御されていない場合の上記制御装置の制御による上記内燃機関の基準目標回転数が、上記第1、第3目標回転数よりも低くなるようにしてある。
ここで、上記プロペラの正転駆動状態による高速前進中に、上記した中立状態を経て逆転駆動状態への切り換えを行う場合、上記中立状態では、内燃機関への負荷が急減することにより、この内燃機関が直ちに第2目標回転数に到達しがちとなる。しかし、上記したように、中立状態では内燃機関の第2目標回転数は、より高くなるよう設定されている。このため、この中立状態では、上記した高い設定の第2目標回転数に到達しようとして、上記制御装置のダッシュポット制御によるISC弁の開弁動作が、より大きくなされる。この結果、より多量の二次空気が上記内燃機関に供給される。
よって、上記中立状態から、逆転駆動状態への切り換えを行うことにより、上記プロペラから内燃機関に大きな負荷が与えられようとしても、この内燃機関は上記プロペラからの負荷に対抗して、容易にエンストするということは防止される。
請求項2の発明は、上記スロットル弁を上記急閉弁動作させてから所定時間経過後に、上記制御装置によるダッシュポット制御を終了させ、上記ISC弁を上記ダッシュポット制御前の閉弁状態に戻すようにしてある。
ここで、上記連動状態が中立状態のままに長く放置されたときは、それ以前の船舶の推進状態が高速前進状態であったとしても、この高速前進に基づく慣性力による船舶の前進状態は解消される。このため、上記プロペラが正転駆動状態の場合に回転するのと同じ方向に回転するよう、このプロペラに水が負荷を与える、ということが解消されると考えられる。このため、次に、上記連動状態を逆転駆動状態にしたとしても、内燃機関にプロペラから大きな負荷が与えられるということは防止されて、内燃機関がエンストすることは防止される。
そこで、上記したように、スロットル弁を上記急閉弁動作させてから所定時間経過後には、上記制御装置によるダッシュポット制御を終了させ、上記ISC弁を上記ダッシュポット制御前の閉弁状態に戻すようにしたのである。そして、これによれば、上記ISC弁の弁動作が長くダッシュポット制御されることによって、無用に多量の二次空気が内燃機関に供給されるということが防止される。つまり、上記内燃機関があまりに長く無用に高速回転させられるということが防止される。
本発明の船舶の推進装置に関し、船舶推進用の内燃機関へのプロペラの連動状態を、正転駆動状態、逆転駆動状態、および中立状態のいずれかに切り換え可能とした場合に、正転駆動状態による高速前進中に、上記した中立状態を経て逆転駆動状態への切り換えを行った場合にでも、内燃機関が容易にはエンストしないようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、船舶は、船体に支持されるプロペラと、上記船体に支持されて上記プロペラを駆動可能とする内燃機関と、上記プロペラを正転駆動状態、逆転駆動状態、および中立状態のいずれかにさせるよう上記内燃機関へのプロペラの連動状態を切り換え可能とする切換装置と、大気側を上記内燃機関に連通させる吸気通路の開度を調整するスロットル弁と、このスロットル弁よりも下流側の上記吸気通路に連通する二次空気通路の開度を調整するISC弁と、上記スロットル弁を所定の動作速度以上で急閉弁動作させたとき、上記内燃機関が所定の目標回転数となるよう上記ISC弁の弁動作をダッシュポット制御する制御装置とを備えている。
上記プロペラが正転駆動状態で、上記ISC弁が上記制御装置によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関の第1目標回転数よりも、上記プロペラが中立状態で、上記ISC弁が上記制御装置によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関の第2目標回転数が、より高くなるようにし、かつ、上記プロペラが逆転駆動状態で、上記ISC弁が上記制御装置によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関の第3目標回転数よりも、上記第2目標回転数が、より高くなるようにし、一方、上記ISC弁が上記ダッシュポット制御されていない場合の上記制御装置の制御による上記内燃機関の基準目標回転数が、上記第1、第3目標回転数よりも低くなるようにしてある。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1において、符号1は船舶で、この船舶1は、水2面上に浮かべられる船体3と、この船体3の後端部にクランプブラケット4により支持される船外機5で例示される推進装置6とを備え、図中矢印Frは,この船舶1の推進方向の前方を示している。
上記船外機5は、上下方向に長く延びてその上部が上記クランプブラケット4に枢支され、下部が上記水2面下に没入するケース9と、上記船体3の長手方向に延びる軸心10回りに回転可能となるよう上記ケース9の下端部に支持され、つまり、このケース9を介し上記船体3に支持されるプロペラ11と、上記ケース9の上端部に支持されて動力伝達装置12を介し上記プロペラ11を駆動可能とさせる内燃機関13と、この内燃機関13を開閉可能に覆って上記ケース9の上端部に支持されるカウリング14と、上記プロペラ11を正転駆動状態A、逆転駆動状態B、および中立状態Nのいずれかにさせるよう上記内燃機関13へのプロペラ11の連動状態を切り換え可能とする切換装置15とを備えている。
また、上記船外機5は、上記内燃機関13の空気吸入部に連結され、上記カウリング14内の大気側を上記内燃機関13の燃焼室に連通させる吸気通路18を有する吸気マニホールド19と、上記吸気通路18の開度を調整可能とするスロットル弁20と、このスロットル弁20よりも下流側の上記吸気通路18に大気側を連通させる二次空気通路21の開度を調整可能とするISC弁22とを備え、このISC弁22はアイドル スピード コントロールバルブ、もしくはアイドル調節弁といわれるものであって、上記吸気マニホールド19に支持されている。
また、上記内燃機関13のクランク軸のクランク角や内燃機関13の回転数を検出するクランク角検出センサー23と、上記スロットル弁20のスロットル開度を検出するスロットル開度センサー24とが設けられている。
図1,2において、上記船外機5は電子的な制御装置25を備えており、この制御装置25には、上記ISC弁22、クランク角検出センサー23、およびスロットル開度センサー24がそれぞれ電気的に接続されている。この制御装置25は、上記スロットル開度センサー24とクランク角検出センサー23などの各検出信号を入力して、上記内燃機関13のクランク軸がそれぞれ所定の目標回転数(r.p.m)となるよう、上記ISC弁22の開、閉弁動作を電子的にフィードバック制御(ダッシュポット制御)する。
即ち、上記スロットル開度センサー24によりスロットル弁20を開、閉弁動作させたときのスロットル開度の検出信号が上記制御装置25に入力される。また、上記クランク角検出センサー23により内燃機関13の回転数の検出信号が上記制御装置25に入力される。そして、上記スロットル弁20を通常の操作により開、閉弁動作させ、動力伝達装置12が通常の駆動状態を維持する場合には、この内燃機関13が少なくとも所定の基準目標回転数R0となるよう、上記ISC弁22の弁動作が制御される。なお、上記基準目標回転数R0は、上記スロットル弁20の通常の操作に基づく内燃機関13の実際の回転数よりも、かなり低く設定されている。このため、上記スロットル弁20を通常の操作により開、閉弁動作させるとき、一般に、上記ISC弁22は閉弁状態に保持される。
また、上記切換装置15への操作による上記プロペラ11の正転駆動状態A(もしくは中立状態N、逆転駆動状態B)で、上記スロットル弁20を所定の動作速度以上で急閉弁動作させた場合には、上記内燃機関13が所定の第1目標回転数R1(もしくは第2目標回転数R2、第3目標回転数R3)になるよう上記ISC弁22がダッシュポット制御される。この場合、上記第1目標回転数R1と第3目標回転数R3とは互いにほぼ同じ値である。また、これら第1目標回転数R1と第3目標回転数R3よりも、上記第2目標回転数R2の方が、より高くなるよう設定されている。このような関係は次式で示される。
R2>R1(≒R3)>R0
また、上記スロットル弁20を上記急閉弁動作させてから、所定時間T経過後には、上記制御装置25による上記ISC弁22の開弁動作についてのダッシュポット制御が終了し、このISC弁22は上記ダッシュポット制御前の閉弁状態に戻される。上記所定時間Tは例えば10sec程度とされる。
図2において、図中a―bの範囲で示すように、上記船舶1を推進させようとするときには、上記内燃機関13を駆動させると共に、上記切換装置15を操作し、その連動状態を所望状態にしてプロペラ11を駆動させる。また、上記スロットル弁20により吸気通路18の開度を調整し、これら吸気通路18とスロットル弁20とを通し大気側から空気27の所望量を内燃機関13に吸入させる。これにより、この内燃機関13の高、低速など駆動状態を調整し船舶1の推進速度を所望の状態にさせる。このようにすれば、船舶1に所望の推進状態が得られることとなる。
図2中a―bの範囲で示す上記船舶1の高速での前進状態において、例えば、この船舶1を急減速させようとして、上記スロットル弁20を所定の動作速度以上で急閉弁動作させたとする(図2中c)。すると、これに伴い内燃機関13が急減速して吸入空気27の必要量も減少する。しかし、それでも、上記したスロットル弁20の急閉弁動作によって、上記吸気通路18を通しての内燃機関13への吸入空気27の吸入量が不足するおそれを生じる。しかし、上記のようにスロットル弁20が急閉弁動作させられたときには、上記制御装置25によるダッシュポット制御が開始される(図2中b点)。そして、その後は、上記制御装置25により内燃機関13が所定の第1目標回転数R1となるよう上記したISC弁22の弁動作が自動制御(ダッシュポット制御)される(図2中b―dの範囲)。
すると、上記ISC弁22を通り大気側から二次空気28が上記吸気通路18を通し内燃機関13に供給される。これにより、上記したスロットル弁20の急閉弁動作(図2中c)に伴い内燃機関13への吸入空気27の空気量が不足するということは防止される。よって、内燃機関13が第1目標回転数R1を確保するよう駆動させられ、この内燃機関13のエンストが防止される。
図2中a―bの範囲で示す上記船舶1の高速での前進状態において、この船舶1を急速に後進させようとする場合には、まず、第1操作として、上記スロットル弁20を急閉弁動作(図2中c)させることにより、上記内燃機関13を急減速させる。
また、上記内燃機関13を急減速させると共に、第2操作として、上記切換装置15への操作により、上記内燃機関13へのプロペラ11の連動状態を上記正転駆動状態Aから一旦中立状態Nにする(図2中d―eの範囲)。次に、第3操作として上記切換装置15への操作により、上記連動状態を逆転駆動状態Bにさせる(図2中e―fの範囲)。
上記の場合、第1操作として、スロットル弁20を急閉弁動作させると(図2中c)、前記したように制御装置25により、内燃機関13が所定の第1目標回転数R1になるようISC弁22の弁動作がダッシュポット制御されて、内燃機関13へ二次空気28が供給される。このため、この内燃機関13への吸入空気27の空気量が不足するということは防止される。
ここで、上記したように、スロットル弁20を急閉弁動作させると共に、上記第2操作として、上記内燃機関13へのプロペラ11の連動状態を中立状態Nにさせると(図2中d―eの範囲)、内燃機関13への負荷が急速に減少して軽くなる。このため、上記第2目標回転数R2が低い値の目標回転数(図2中g)であるとすると、この内燃機関13の回転数は直ちに上記目標回転数に到達しがちとなる。よって、上記制御装置25のダッシュポット制御によるISC弁22の弁動作における開弁動作は、小さく抑制されて(図2中h)、少量の二次空気28が上記内燃機関13に供給されるにとどまる。
そこで、上記したように正転駆動状態Aや逆転駆動状態Bにおける第1目標回転数R1や第3目標回転数R3よりも中立状態Nにおける第2目標回転数R2が、より高くなるようにしてある(図2中d―eの範囲)。このため、上記第2操作として、連動状態を中立状態Nにさせると、上記制御装置25の制御によるISC弁22の開弁動作は、より大きくなされて(図2中i)、より多量の二次空気28が上記内燃機関13に供給される。よって、上記内燃機関13は、中立状態Nにおいて低い目標回転数であったときの実際の回転数(図2中j)に比べて、より高速の回転数(図2中k)となる。
次に、上記したように、第3操作により、上記連動状態を逆転駆動状態Bにさせるが(図2中e―fの範囲)、この際、船舶1は、一般に、上記した高速前進に基づく慣性力により前進状態を保っている。このため、この前進状態では、上記プロペラ11が正転駆動状態Aの場合に回転するのと同じ方向に回転するよう、このプロペラ11に水2が負荷を与えている。この結果、上記したように、第3操作により、プロペラ11を逆転駆動状態Bにさせようとすると、上記内燃機関13にはプロペラ11から大きな負荷が与えられがちとなる。
しかし、上記したように、第2操作により、上記連動状態を中立状態Nにしたときには、内燃機関13には多量の空気量が供給されていて、より高速の回転数(図2中k)とされている。このため、上記第3操作により、上記内燃機関13にプロペラ11から大きな負荷が与えられることになったとしても、内燃機関13はこの負荷に対抗するよう駆動を続けることができ、容易にエンストするということは防止される。
要するに、上記構成によれば、プロペラ11が正転駆動状態Aである場合の上記内燃機関13の第1目標回転数R1よりも、上記プロペラ11が中立状態Nである場合の上記内燃機関13の第2目標回転数R2が、より高くなるようにしてあり、次の効果が生じる。
即ち、上記プロペラ11の正転駆動状態Aによる高速前進中に、上記した中立状態Nを経て逆転駆動状態Bへの切り換えを行う場合、上記中立状態Nでは、内燃機関13への負荷が急減することにより、この内燃機関13が直ちに第2目標回転数R2に到達しがちとなる。しかし、上記したように、中立状態Nでは内燃機関13の第2目標回転数R2は、より高くなるよう設定されている。このため、この中立状態Nでは、上記した高い設定の第2目標回転数R2に到達しようとして、上記制御装置25のダッシュポット制御によるISC弁22の開弁動作が、より大きくなされる。この結果、より多量の二次空気28が上記内燃機関13に供給される。
よって、上記中立状態Nから、上記第3操作により、逆転駆動状態Bへの切り換えを行うことにより、上記プロペラ11から内燃機関13に大きな負荷が与えられようとしても、この内燃機関13は上記プロペラ11からの負荷に対抗して、容易にエンストするということは防止される。
また、前記したように、スロットル弁20を上記急閉弁動作させてから所定時間T経過後に、上記制御装置25によるダッシュポット制御を終了させ、上記ISC弁22を上記ダッシュポット制御前の閉弁状態に戻すようにしてある。
ここで、上記連動状態が中立状態Nのままに長く放置されたときは、それ以前の船舶1の推進状態が高速前進状態であったとしても、この高速前進に基づく慣性力による船舶1の前進状態は解消される。このため、上記プロペラ11が正転駆動状態Aの場合に回転するのと同じ方向に回転するよう、このプロペラ11に水2が負荷を与える、ということが解消されると考えられる。このため、次に、上記第3操作により、上記連動状態を逆転駆動状態Bにしたとしても、内燃機関14にプロペラ11から大きな負荷が与えられるということは防止されて、内燃機関13がエンストすることは防止される。
そこで、上記したように、スロットル弁20を上記急閉弁動作させてから所定時間T経過後には、上記制御装置25による上記ISC弁22の弁動作についてのダッシュポット制御を終了させ、上記ISC弁22を上記ダッシュポット制御前の閉弁状態に戻すようにしたのである。そして、これによれば、上記ISC弁22の弁動作が長くダッシュポット制御されることによって、無用に多量の二次空気28が内燃機関13に供給されるということが防止される。つまり、上記内燃機関13があまりに長く無用に高速回転(図2中k)させられるということが防止される。
なお、以上は図示の例によるが、推進装置6は船外機5でなくてもよく、内燃機関13が船体3の内部に収容され、この船体3に上記プロペラ11、動力伝達装置12、および内燃機関13が支持されるものであってもよい。また、上記内燃機関13の回転数は、点火装置におけるパルサーコイルのパルス信号によって検出してもよい。
船舶の後部の側面図である。 制御装置によるISC弁の制御を示すタイムチャート図である。
符号の説明
1 船舶
2 水
3 船体
5 船外機
6 推進装置
9 ケース
10 軸心
11 プロペラ
13 内燃機関
15 切換装置
18 吸気通路
19 吸気マニホールド
20 スロットル弁
21 二次空気通路
22 ISC弁
25 制御装置
27 空気
28 二次空気
A 正転駆動状態
B 逆転駆動状態
N 中立状態
T 所定時間
R0 基準目標回転数
R1 第1目標回転数
R2 第2目標回転数
R3 第3目標回転数

Claims (2)

  1. 船体に支持されるプロペラと、このプロペラを駆動可能とする内燃機関と、上記プロペラを正転駆動状態、逆転駆動状態、および中立状態のいずれかにさせるよう上記内燃機関へのプロペラの連動状態を切り換え可能とする切換装置と、上記内燃機関に連通する吸気通路の開度を調整するスロットル弁と、このスロットル弁よりも下流側の上記吸気通路に連通する二次空気通路の開度を調整するISC弁と、上記スロットル弁を所定の動作速度以上で急閉弁動作させたとき、上記内燃機関が所定の目標回転数となるよう上記ISC弁の弁動作をダッシュポット制御する制御装置とを備えた船舶の推進装置において、
    上記プロペラが正転駆動状態で、上記ISC弁が上記制御装置によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関の第1目標回転数よりも、上記プロペラが中立状態で、上記ISC弁が上記制御装置によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関の第2目標回転数が、より高くなるようにし、かつ、上記プロペラが逆転駆動状態で、上記ISC弁が上記制御装置によるダッシュポット制御中である場合の上記内燃機関の第3目標回転数よりも、上記第2目標回転数が、より高くなるようにし、一方、上記ISC弁が上記ダッシュポット制御されていない場合の上記制御装置の制御による上記内燃機関の基準目標回転数が、上記第1、第3目標回転数よりも低くなるようにしたことを特徴とする船舶の推進装置。
  2. 上記スロットル弁を上記急閉弁動作させてから所定時間経過後に、上記制御装置によるダッシュポット制御を終了させ、上記ISC弁を上記ダッシュポット制御前の閉弁状態に戻すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の船舶の推進装置。
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