JP2016037222A - ジェット推進艇 - Google Patents
ジェット推進艇 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016037222A JP2016037222A JP2014162715A JP2014162715A JP2016037222A JP 2016037222 A JP2016037222 A JP 2016037222A JP 2014162715 A JP2014162715 A JP 2014162715A JP 2014162715 A JP2014162715 A JP 2014162715A JP 2016037222 A JP2016037222 A JP 2016037222A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- operator
- reverse gate
- accelerator
- reverse
- operated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H11/00—Marine propulsion by water jets
- B63H11/02—Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water
- B63H11/10—Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water having means for deflecting jet or influencing cross-section thereof
- B63H11/107—Direction control of propulsive fluid
- B63H11/11—Direction control of propulsive fluid with bucket or clamshell-type reversing means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H11/00—Marine propulsion by water jets
- B63H11/02—Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water
- B63H11/10—Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water having means for deflecting jet or influencing cross-section thereof
- B63H11/107—Direction control of propulsive fluid
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
【課題】原動機の起動直後に船体が後進するのを防止することができるジェット推進艇を提供する。【解決手段】ECUは、エンジン停止状態でスタートスイッチ16がオンされたか否かを判別する(ステップS1)。スタートスイッチ16がオンされたと判別された場合には、ECUは、第1アクセル操作子が操作されているか否かを判別する(ステップS2)。第1アクセル操作子が操作されていないと判別された場合には、ECUは、第2アクセル操作子が操作されているか否かを判別する(ステップS3)。第2アクセル操作子が操作されていないと判別された場合には、ECUは、エンジン始動処理を行う(ステップS4)。ステップS2で第1アクセル操作子が操作されていると判別された場合、またはステップS3で第2アクセル操作子が操作されていると判別された場合には、ECUは、エンジン始動処理を行うことなく、ステップS1に戻る。【選択図】図11
Description
この発明は、ジェット推進艇に関する。
特許文献1は、ハンドルの右グリップに設けられた第1アクセル操作子(アクセル操作子)と、ハンドルの左グリップに設けられた第2アクセル操作子(リバースゲート操作子)とを含む、ジェット推進艇を開示している。このジェット推進艇は、さらに、エンジンと、エンジンによって駆動されるジェットポンプと、リバースゲートと、シフトアクチュエータと、ECUとを含む。シフトアクチュエータは、リバースゲートを前進位置、中立位置および後進位置に移動させる。ECUは、エンジンおよびシフトアクチュエータを制御する。
第1アクセル操作子は、主として、ジェット推進艇を前進させるために操作される。第2アクセル操作子は、主として、ジェット推進艇を後進させたり、ジェット推進艇の前方への速度を低減させたりするために操作される。第2アクセル操作子を操作することによって、リバースゲートを後進位置に配置することができる。第1アクセル操作子の操作量は第1アクセルポジションセンサによってそれぞれ検出され、第2アクセル操作子の操作量は第2アクセルポジションセンサによって検出される。ECUは、第1および第2アクセルポジションセンサによって検出される第1および第2アクセル操作子の操作量に基づいて、エンジンの回転速度(スロットル開度)と、リバースゲートのシフト位置とを制御する。
特許文献1のジェット推進艇では、第2アクセル操作子(リバースゲート操作子)はリバースゲートに機械的に連結されていないので、第2アクセル操作子を操作するのに大きな力を必要としない。このため、エンジン停止時において、操作者が無意識に第2アクセル操作子を操作してしまうおそれがある。第2アクセル操作子が操作された状態でエンジンが始動されると、エンジン始動直後にジェット推進艇が後進するおそれがある。
この発明の一実施形態は、原動機の起動直後に船体が後進するのを防止することができるジェット推進艇を提供する。
この発明の一実施形態は、船体を有するジェット推進艇であって、原動機と、前記原動機によって駆動され、噴射口から水を噴射するジェットポンプと、前記ジェットポンプから噴射された噴流の向きを変更するリバースゲートと、前記リバースゲートを移動可能なシフトアクチュエータと、前記リバースゲートの位置を設定するために操作者によって操作されるリバースゲート操作子と、前記リバースゲート操作子の操作状態を検出するリバースゲート操作検出ユニットと、前記リバースゲート操作検出ユニットによって検出される前記リバースゲート操作子の操作状態に応じて、前記リバースゲート操作子が操作されているか否かを判別し、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別したときに、前記原動機の起動を禁止するようにプログラムされた制御ユニットとを含む、ジェット推進艇を提供する。シフトアクチュエータは、リバースゲートを、少なくとも、前記噴流の向きが前記船体の後方となる前進位置と、前記噴流の向きが前記船体の前方となる後進位置とを含む複数のシフト位置に移動させることができる。
この構成では、リバースゲート操作子が操作されていると判別されたときに原動機の起動が禁止されるので、原動機の起動直後に船体が後進するのを防止することができる。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記リバースゲート操作子の操作量を検出するように構成されており、前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットが検出する前記リバースゲート操作子の操作量が所定の閾値以上であるときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている。これにより、リバースゲート操作子が操作されているか否かを適切に判別できるので、それに応じて、リバースゲート操作子が操作されているときの原動機起動禁止を適切に行える。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記リバースゲート操作子の操作量を検出するように構成されており、前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットが検出する前記リバースゲート操作子の操作量が所定の閾値以上であるときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている。これにより、リバースゲート操作子が操作されているか否かを適切に判別できるので、それに応じて、リバースゲート操作子が操作されているときの原動機起動禁止を適切に行える。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記リバースゲート操作子の操作に応じてリバースゲート位置指令信号を出力するように構成されており、前記制御ユニットは、前記リバースゲート位置指令信号が出力されているときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている。この構成によれば、リバースゲート位置指令信号の出力の有無に基づいてリバースゲート操作子の操作の有無が判別される。それにより、位置指令信号に応答してリバースゲート位置が変更され得る状況のときに、原動機の起動を禁止することができる。したがって、原動機の起動を適切に禁止することができる。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作子が、操作者によって回動操作されるレバーを含む。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記レバーの操作角を検出するように構成されており、前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットが検出する前記レバーの操作角が所定の閾値以上であるときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている。この構成により、レバーの操作角が閾値以上であるときに、原動機の起動を禁止できる。それにより、原動機の起動を適切に禁止できる。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記レバーの操作角を検出するように構成されており、前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットが検出する前記レバーの操作角が所定の閾値以上であるときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている。この構成により、レバーの操作角が閾値以上であるときに、原動機の起動を禁止できる。それにより、原動機の起動を適切に禁止できる。
この発明の一実施形態では、前記原動機がエンジンであり、前記エンジンを始動するためのスタータモータをさらに含み、前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットによって検出される前記リバースゲート操作子の操作状態に応じて、前記リバースゲート操作子が操作されているか否かを判別し、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別したときに、前記スタータモータを駆動しないようにプログラムされている。この構成により、リバースゲート操作子が操作されている状態でエンジンが始動されることを回避できる。
この発明の一実施形態では、前記原動機の回転速度を設定するために操作者によって操作されるアクセル操作子と、前記アクセル操作子の操作状態を検出するアクセル操作検出ユニットとをさらに含み、前記制御ユニットは、前記アクセル操作検出ユニットによって検出される前記アクセル操作子の操作状態に応じて、前記アクセル操作子が操作されているか否かを判別し、前記アクセル操作子が操作されていると判別したときに、前記原動機の起動を禁止するようにプログラムされている。
この構成では、アクセル操作子が操作されていると判別されたときに原動機の起動が禁止されるので、起動直後の原動機の回転速度を低く抑えることができる。これにより、原動機の起動直後に、船体に大きな推進力が与えられることを回避できる。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記リバースゲート操作子の操作量を検出するように構成されており、前記アクセル操作検出ユニットは、前記アクセル操作子の操作量を検出するように構成されており、前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットが検出する前記リバースゲート操作子の操作量が所定の第1閾値以上であるときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別し、前記アクセル操作検出ユニットが検出する前記アクセル操作子の操作量が前記第1閾値とは異なる所定の第2閾値以上であるときに、前記アクセル操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記リバースゲート操作子の操作量を検出するように構成されており、前記アクセル操作検出ユニットは、前記アクセル操作子の操作量を検出するように構成されており、前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットが検出する前記リバースゲート操作子の操作量が所定の第1閾値以上であるときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別し、前記アクセル操作検出ユニットが検出する前記アクセル操作子の操作量が前記第1閾値とは異なる所定の第2閾値以上であるときに、前記アクセル操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている。
この構成により、アクセル操作子およびリバースゲート操作子のそれぞれの操作の有無を適切に判断することができるので、それらの操作時における原動機の起動禁止を適切に行える。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作子が、操作者によって回動操作されるリバースレバーを含み、前記アクセル操作子が、操作者によって回動操作されるアクセルレバーを含み、前記リバースゲート操作子の操作量が前記リバースレバーの操作角度であり、前記アクセル操作子の操作量が前記アクセルレバーの操作角度である。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作子が、操作者によって回動操作されるリバースレバーを含み、前記アクセル操作子が、操作者によって回動操作されるアクセルレバーを含み、前記リバースゲート操作子の操作量が前記リバースレバーの操作角度であり、前記アクセル操作子の操作量が前記アクセルレバーの操作角度である。
この構成により、アクセルレバーおよびリバースレバーの操作状態を適切に判別できるので、それらの操作時における原動機の起動禁止を適切に行える。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作子が、操作者による前記原動機の回転速度の設定を受け付ける機能を有しており、前記第1閾値に対応する前記原動機の回転速度と、前記第2閾値に対応する前記原動機の回転速度とが等しい。この構成により、原動機の回転速度を基準に、リバースゲート操作子およびアクセル操作子の操作が判別される。それにより、原動機の起動時に発生する推進力の大きさの観点から、リバースゲート操作子およびアクセル操作子の操作を判別できる。したがって、原動機の始動禁止をより適切に制御できる。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作子が、操作者による前記原動機の回転速度の設定を受け付ける機能を有しており、前記第1閾値に対応する前記原動機の回転速度と、前記第2閾値に対応する前記原動機の回転速度とが等しい。この構成により、原動機の回転速度を基準に、リバースゲート操作子およびアクセル操作子の操作が判別される。それにより、原動機の起動時に発生する推進力の大きさの観点から、リバースゲート操作子およびアクセル操作子の操作を判別できる。したがって、原動機の始動禁止をより適切に制御できる。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作子が、操作者による前記原動機の回転速度の設定を受け付ける機能を有しており、前記第1閾値に対応する前記原動機の回転速度と、前記第2閾値に対応する前記原動機の回転速度とが異なる。この構成によれば、リバースゲート操作子とアクセル操作子とで、操作の判別の基準とする原動機回転速度が異なる。したがって、原動機の起動時に発生する前進推進力および後進推進力のそれぞれ大きさの観点から、リバースゲート操作子およびアクセル操作子の操作を判別できる。これにより、原動機の起動禁止を一層適切に制御できる。
この発明の一実施形態では、前記リバースゲート操作子が、操作者による前記原動機の回転速度の設定を受け付ける機能を有している。この構成では、リバースゲート操作子が操作されている状態での原動機の起動を禁止することにより、原動機の起動時に大きな推進力が生じることを回避できる。
この発明の一実施形態では、前記シフトアクチュエータは、前記リバースゲートを、前記前進位置と、前記後進位置と、前記前進位置と前記後進位置との間の中立位置とに移動させるように構成されており、前記制御ユニットは、前記原動機を起動するときに、前記シフトアクチュエータを制御して前記リバースゲートを前記中立位置に移動させるようにプログラムされている。
この発明の一実施形態では、前記シフトアクチュエータは、前記リバースゲートを、前記前進位置と、前記後進位置と、前記前進位置と前記後進位置との間の中立位置とに移動させるように構成されており、前記制御ユニットは、前記原動機を起動するときに、前記シフトアクチュエータを制御して前記リバースゲートを前記中立位置に移動させるようにプログラムされている。
この構成では、原動機の起動時にリバースゲートが前進位置または後進位置にある場合には、原動機が起動されるときにリバースゲートが中立位置に移動される。したがって、原動機の起動直後に船体が前進または後進するのを防止できる。
この構成では、さらに、何らかの原因によって、リバースゲート操作子が操作された状態で原動機が起動されたとしても、原動機の起動直後に船体が後進するのを抑制することができる。また、この構成では、何らかの原因によって、アクセル操作子が操作された状態で原動機が起動されたとしても、原動機の起動直後に船体が前進するのを抑制することができる。
この構成では、さらに、何らかの原因によって、リバースゲート操作子が操作された状態で原動機が起動されたとしても、原動機の起動直後に船体が後進するのを抑制することができる。また、この構成では、何らかの原因によって、アクセル操作子が操作された状態で原動機が起動されたとしても、原動機の起動直後に船体が前進するのを抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るジェット推進艇の模式図である。ジェット推進艇1は、湖や海などの水上を航行するために使用される小型船舶である。この実施形態のジェット推進艇1は、パーソナルウォータークラフト(PWC)である。
ジェット推進艇1は、船体2(body)と、船体2の内部に配置された原動機としてのエンジン3と、船体2の後部に取り付けられたジェット推進機4とを含む。エンジン3およびジェット推進機4が、船体2に推進力を与える推進ユニットを構成している。
図1は、本発明の一実施形態に係るジェット推進艇の模式図である。ジェット推進艇1は、湖や海などの水上を航行するために使用される小型船舶である。この実施形態のジェット推進艇1は、パーソナルウォータークラフト(PWC)である。
ジェット推進艇1は、船体2(body)と、船体2の内部に配置された原動機としてのエンジン3と、船体2の後部に取り付けられたジェット推進機4とを含む。エンジン3およびジェット推進機4が、船体2に推進力を与える推進ユニットを構成している。
船体2は、船底を形成するハル5と、ハル5の上方に配置されたデッキ6とを含む。エンジン3は、ハル5とデッキ6との間に区画された空間内に配置されている。その空間内には、さらに、ジェット推進艇1に備えられた電気機器に電力を供給するバッテリB1が配置されている。エンジン3は、ジェット推進機4の前方に配置されている。
エンジン3は、前後方向に延びる回転軸線まわりに回転可能なクランクシャフト3aを含む内燃機関である。エンジン3には、エンジン3の回転速度を検出するためのエンジン回転速度センサ25が備えられている。ジェット推進機4は、エンジン3によって駆動される。ジェット推進機4は、船底から船内(船体2の内部)に吸い込んだ水を船外(船体2の外部)に噴射することにより、ジェット推進艇1を前方または後方に推進させるための推進力を発生する。
エンジン3は、前後方向に延びる回転軸線まわりに回転可能なクランクシャフト3aを含む内燃機関である。エンジン3には、エンジン3の回転速度を検出するためのエンジン回転速度センサ25が備えられている。ジェット推進機4は、エンジン3によって駆動される。ジェット推進機4は、船底から船内(船体2の内部)に吸い込んだ水を船外(船体2の外部)に噴射することにより、ジェット推進艇1を前方または後方に推進させるための推進力を発生する。
デッキ6には、操作者が座るシート7が配置されている。シート7は、エンジン3の上方に配置されている。シート7は、ジェット推進艇1の幅方向中央に配置されている。シート7の前方には、ハンドル8が配置されている。ハンドル8は、船体2の向きを変えるために操作者によって操作される操作部材である。
図2は、ハンドル8の近傍の構成を示す斜視図である。ハンドル8の前方には、表示ユニット9が配置されている。ハンドル8は、右グリップ11と左グリップ12とを含む。右グリップ11には、第1アクセル操作子(アクセル操作子)13が回動可能に取り付けられている。左グリップ12には、第2アクセル操作子(リバースゲート操作子)14が回動可能に取り付けられている。ハンドル8には、右グリップ11の内方側に、操作ボックス15が取り付けられている。ハンドル8の左グリップ12の内方側には、エンジン始動用のスタートスイッチ16およびエンジン停止用の停止スイッチ17が設けられている。
図2は、ハンドル8の近傍の構成を示す斜視図である。ハンドル8の前方には、表示ユニット9が配置されている。ハンドル8は、右グリップ11と左グリップ12とを含む。右グリップ11には、第1アクセル操作子(アクセル操作子)13が回動可能に取り付けられている。左グリップ12には、第2アクセル操作子(リバースゲート操作子)14が回動可能に取り付けられている。ハンドル8には、右グリップ11の内方側に、操作ボックス15が取り付けられている。ハンドル8の左グリップ12の内方側には、エンジン始動用のスタートスイッチ16およびエンジン停止用の停止スイッチ17が設けられている。
第1アクセル操作子13は、主として、ジェット推進艇1を前進させるために操作される。この実施形態では、第1アクセル操作子13は、アクセルレバーを含むレバー式である。第1アクセル操作子13の操作量(アクセルレバーの操作角度。以下、「第1アクセル操作量Am1」という。)は、第1アクセルポジションセンサ18によって検出される。第1アクセルポジションセンサ18は、例えば、ポテンショメータである。第1アクセルポジションセンサ18は、第1アクセル操作子13の操作状態を検出するアクセル操作検出ユニットの一例である。
第2アクセル操作子14は、主として、ジェット推進艇1を後進させたり、ジェット推進艇1の前方への速度を低減させたりするために操作される。この実施形態では、第2アクセル操作子14は、リバースレバーを含むレバー式である。第2アクセル操作部14の操作量(リバースレバーの操作角度。以下、「第2アクセル操作量Am2」という。)は、第2アクセルポジションセンサ19によって検出される。第2アクセルポジションセンサ19は、例えば、ポテンショメータである。第2アクセルポジションセンサ19は、第2アクセル操作子14の操作状態を検出するリバースゲート操作検出ユニットの一例である。
図3は、ハンドルの右グリップ近傍の構成を示す拡大斜視図である。操作ボックス15には、低速航行モードスイッチ21、一定速度航行モードスイッチ22、増速微調整スイッチ23および減速微調整スイッチ24が設けられている。これらのスイッチ21〜24は、操作者が右グリップ11を右手で把持した状態で、右手親指で操作できる領域に配置されている。
ジェット推進艇1は複数の航行モードで航行させることができる。その複数の航行モードは、通常航行モードと、低速航行モードと、一定速度航行モードとを含む。通常航行モードは、第1アクセル操作子13および第2アクセル操作子14の操作に応じた速度でジェット推進艇1が航行する航行モード(第1のモード)である。低速航行モードは、所定の低速でジェット推進艇1が航行するモード(第2のモード)である。一定速度航行モードは、一定速度航行モードスイッチ22が操作された時の速度でジェット推進艇1が航行するモードである。
低速航行モードスイッチ21は、航行モードを低速航行モードに設定するためのスイッチであり、通常航行モードから低速航行モードへと切り替えるためのモード切替信号を出力するモード切替信号出力ユニットの一例である。微調整スイッチ23,24は、低速航行モード時にジェット推進艇1の速度を微調整するためのスイッチである。一定速度航行モードスイッチ22は、航行モードを一定速度航行モードに設定するためのスイッチである。
図1に示すように、ジェット推進機4は、船底から吸い込んだ船外の水を噴射口31から後方に噴射するジェットポンプ32と、ジェットポンプ32から噴射された噴流の向きを変更するリバースゲート33とを含む。
ジェットポンプ32は、船外の水を吸い込む吸水口41(intake)と、吸水口41から吸い込まれた水を後方に噴射する排水口42(outlet)と、吸水口41に吸い込まれた水を排水口42に導く流路43とを含む。ジェットポンプ32は、さらに、流路43に配置されたインペラ44(動翼)および静翼45と、インペラ44に連結されたドライブシャフト46と、排水口42を形成するノズル47と、ノズル47から後方に噴射された噴流の方向を左右に傾けるデフレクタ48とを含む。
ジェットポンプ32は、船外の水を吸い込む吸水口41(intake)と、吸水口41から吸い込まれた水を後方に噴射する排水口42(outlet)と、吸水口41に吸い込まれた水を排水口42に導く流路43とを含む。ジェットポンプ32は、さらに、流路43に配置されたインペラ44(動翼)および静翼45と、インペラ44に連結されたドライブシャフト46と、排水口42を形成するノズル47と、ノズル47から後方に噴射された噴流の方向を左右に傾けるデフレクタ48とを含む。
吸水口41は、船底で開口しており、排水口42は、吸水口41よりも後方で後向きに開口している。ドライブシャフト46は、前後方向に延びている。ドライブシャフト46の前端部は、船内に配置されており、ドライブシャフト46の後端部は、流路43に配置されている。ドライブシャフト46の前端部は、カップリング49を介して、エンジン3のクランク軸3aに連結されている。インペラ44は、ドライブシャフト46に連結されている。静翼45は、インペラ44の後方に配置されている。ノズル47は、静翼45の後方に配置されている。インペラ44は、流路43に対してドライブシャフト46の中心軸線まわりに回転可能である。静翼45は、流路43に対して固定されている。ノズル47は、船体2に固定されている。
インペラ44は、エンジン3によって、ドライブシャフト46と共にドライブシャフト46の中心軸線まわりに駆動される。インペラ44が回転駆動されると、吸水口41から流路43内に水が吸い込まれ、流路43内に吸い込まれた水が、インペラ44から静翼45に送られる。インペラ44によって送られた水が静翼45を通過することにより、インペラ44の回転によって生じた水流のねじれが低減され、水流が整えられる。したがって、整流された水が、静翼45からノズル47に送られる。ノズル47は、前後方向に延びる筒状であり、排水口42は、ノズル47の後端部によって形成されている。したがって、ノズル47に送られた水は、ノズル47の後端部から後方に噴射される。
図4は、ノズル47の近傍の構成を拡大して示す模式的な側面図である。図5は、図4の構成の模式的な平面図である。デフレクタ48は、ノズル47の後方に配置されている。デフレクタ48は、左右方向に回動可能にノズル47に支持されている。デフレクタ48は、中空管状である。ノズル47の排水口42は、デフレクタ48内に配置されている。デフレクタ48は、後向きに開口した噴射口31を形成している。噴射口31は、排水口42の後方に配置されている。ノズル47から後方に噴射された水は、デフレクタ48の内部を通って噴射口31から噴射される。水の噴射方向は、デフレクタ48の左右方向角度に従う。
リバースゲート33は、左右方向に延びる上下回動軸線Agまわりに回動可能に、ノズル47に支持されている。以下において、リバースゲート33の前後および上下とは、説明の便宜上、リバースゲート33が図4および図5に示される位置にある状態で定義される前後および上下をいう。リバースゲート33は、デフレクタ48の噴射口31を開閉する開閉部としての後壁51と、後壁51の左側部から前方に延びた左側壁52と、後壁51の右側部から前方に延びた右側壁53とを含む。左側壁52および右側壁53は、側面視で後方に向かって広がる扇状である。左側壁52の後端寄りには、左斜め前方に向かって開口する左開口54が形成されている。右側壁53の後端寄りには、右斜め前方に向かって開口する右開口55が形成されている。左開口54と右開口55とは、リバースゲート33の左右中心を通る鉛直面に対して左右対称に形成されている。
ノズル47には、左右一対の支持ブラケット61が取り付けられている。リバースゲート33の両側壁52,53の前端部は、ボルト62を介して支持ブラケット61に支持されている。ボルト62は、リバースゲート33の側壁52,53を挿通し、支持ブラケット61に螺合している。ボルト62は、上下回動軸線Agに沿って、ノズル47の左右にそれぞれ配置されている。これにより、リバースゲート33は、ノズル47に対して、上下回動軸線Ag回りに回動可能である。
両側壁52,53の前端部は、上下回動軸線Agを中心とした円弧形状部を有する湾曲端面33aを有している。両側壁52,53の前端部は、さらに、湾曲端面33aの上端に繋がり、ほぼ上方に延びた第1直線状端面33bと、湾曲端面33aの下端に繋がり、ほぼ下方に延びた第2直線状端面33cとを有している。
リバースゲート33は、上下回動軸線Agまわりに回動することによって、図4および図5に示す後進位置と、図6に示す前進位置と、図7に示す中立位置とに、移動可能である。前進位置は、デフレクタ48の噴射口31から噴射される水の噴射方向に沿って見た背面視で、噴射口31がリバースゲート33の後壁51に全く覆われない位置である。後進位置は、背面視でデフレクタ48の噴射口31全体がリバースゲート33の後壁51に覆われる位置である。中立位置は、前進位置と後進位置との間の所定位置であり、背面視でデフレクタ48の噴射口31の一部がリバースゲート33の後壁51に覆われる位置である。
リバースゲート33は、上下回動軸線Agまわりに回動することによって、図4および図5に示す後進位置と、図6に示す前進位置と、図7に示す中立位置とに、移動可能である。前進位置は、デフレクタ48の噴射口31から噴射される水の噴射方向に沿って見た背面視で、噴射口31がリバースゲート33の後壁51に全く覆われない位置である。後進位置は、背面視でデフレクタ48の噴射口31全体がリバースゲート33の後壁51に覆われる位置である。中立位置は、前進位置と後進位置との間の所定位置であり、背面視でデフレクタ48の噴射口31の一部がリバースゲート33の後壁51に覆われる位置である。
リバースゲート33が前進位置に配置されている状態(図6参照)では、デフレクタ48の噴射口31がリバースゲート33に覆われていないので、ノズル47の排水口42から後方に噴射された水は、デフレクタ48内を通って、噴射口31から後方に噴射される。これにより、船体2を前進させる前進方向の推力が発生する。
リバースゲート33が後進位置に配置されている状態(図4参照)では、デフレクタ48の噴射口31全体がリバースゲート33に覆われている。したがって、噴射口31から後方に噴射された水は、リバースゲート33の内面に衝突した後、左開口54および右開口55から左斜め前方および右斜め前方に噴射される。したがって、リバースゲート33は、噴射口31から後方に噴射された水を前方に向けて方向転換させる。これにより、船体2を後進させる後進方向の推力が発生する。
リバースゲート33が後進位置に配置されている状態(図4参照)では、デフレクタ48の噴射口31全体がリバースゲート33に覆われている。したがって、噴射口31から後方に噴射された水は、リバースゲート33の内面に衝突した後、左開口54および右開口55から左斜め前方および右斜め前方に噴射される。したがって、リバースゲート33は、噴射口31から後方に噴射された水を前方に向けて方向転換させる。これにより、船体2を後進させる後進方向の推力が発生する。
リバースゲート33が中立位置に配置されている状態(図7参照)では、デフレクタ48の噴射口31の一部がリバースゲート33に覆われている。したがって、噴射口31から噴射された水の一部が後方に噴射される一方で、噴射口31から噴射された水の一部が左開口54および右開口55から左斜め前方および右斜め前方に噴射される。したがって、前進方向の推力と後進方向の推力とが発生する。中立位置は、例えば、この前進方向の推力と後進方向の推力とがほぼ等しくなる位置に設定される。
各支持ブラケット61には、前進位置(図6参照)および後進位置(図4参照)においてリバースゲート33が押し当てられるストッパ63が設けられている。ストッパ63は、側面視で上下方向に長いほぼ矩形の板状である。ストッパ63の上端面が第1ストッパ面63aであり、ストッパの後端面が第2ストッパ面63bである。
図6に示すように、リバースゲート33が前進位置にある場合には、リバースゲート33の両側壁52,53の第1直線状端面33bが、ストッパ63の第1ストッパ面63aに押し当てられている。図4および図5に示すように、リバースゲート33が後進位置にある場合には、リバースゲート33の両側壁52,53の第2直線状端面33cが、ストッパ63の第2ストッパ面63bに押し当てられている。図7に示すように、リバースゲート33が中立位置にある場合には、リバースゲート33は、ストッパ63に押し当てられていない。
図6に示すように、リバースゲート33が前進位置にある場合には、リバースゲート33の両側壁52,53の第1直線状端面33bが、ストッパ63の第1ストッパ面63aに押し当てられている。図4および図5に示すように、リバースゲート33が後進位置にある場合には、リバースゲート33の両側壁52,53の第2直線状端面33cが、ストッパ63の第2ストッパ面63bに押し当てられている。図7に示すように、リバースゲート33が中立位置にある場合には、リバースゲート33は、ストッパ63に押し当てられていない。
ジェット推進艇1は、ハンドル8の操作量(操舵角)に応じてデフレクタ48を左右に回動させるデフレクタ移動機構(図示せず)を含む。デフレクタ移動機構は、ハンドル8とデフレクタ48とを機械的に連結している。デフレクタ移動機構は、例えば、ハンドル8の動作をデフレクタ48に伝達するプッシュプルケーブルを含む。デフレクタ移動機構は、電動モータを含む電動式の移動機構であってもよい。ハンドル8の直進位置は、デフレクタ48の直進位置に対応付けられている。ハンドル8が操作されると、デフレクタ移動機構によって、デフレクタ48が左方または右方に回動する。これにより、噴射口31からの水の噴射方向が左方または右方に変化する。
ジェット推進艇1は、さらに、第1アクセル操作子13および第2アクセル操作子14の操作に基づいて、リバースゲート33を上下に回動させるリバースゲート移動機構64(図1、図4、図6、図7参照)を含む。この実施形態では、リバースゲート移動機構64は、シフトアクチュエータ65と、シフトアクチュエー65によって回動されるシフトアーム66と、シフトアーム66とリバースゲート33とを連結するリンク67とを含む。シフトアクチュエータ65は、この実施形態では、電動モータである。
シフトアクチュエータ65によってシフトアーム66が回動されると、リンク67が押し引きされる。これにより、リバースゲート33が上下回動軸線Agまわりに回動する。リバースゲート33のシフト位置(以下、単に「シフト位置」という。)は、シフトポジションセンサ68によって検出される。シフトポジションセンサ68は、シフト位置またはシフト状態を検出するシフト位置検出ユニットまたはシフト状態検出ユニットの一例である。シフトポジションセンサ68は、この実施形態では、予め定める基準位置からのシフトアーム66の回転角(回転量)を検出するポテンショメータである。
図8は、前進位置、中立位置および後進位置でのシフトアーム66の回転角度位置を示す模式図である。シフトアーム66の基準位置Pは、この実施形態では、シフトアーム66が船体2の水平面に対して垂直となる位置である。基準位置Pからシフトアーム66が反時計方向に所定角度θFだけ回転した位置Fは、リバースゲート33の前進位置に対応するシフトアーム66の回転角度位置を示している。基準位置Pからシフトアーム66が時計方向に所定角度θRだけ回転した位置Rは、リバースゲート33の後進位置に対応するシフトアーム66の回転角度位置を示している。基準位置Pからシフトアーム66が時計方向に所定角度θNだけ回転した位置Nは、リバースゲート33の中立位置に対応するシフトアーム66の回転角度位置を示している。
図9は、ジェット推進艇1の電気的構成を説明するためのブロック図である。エンジン3、シフトアクチュエータ65、表示ユニット9等は、制御ユニットとしてのECU70(Electronic control unit)によって制御される。エンジン3は、スタータモータ71、イグニッションコイル72、インジェクタ73、およびスロットルアクチュエータ74を含む。
スタートスイッチ16、停止スイッチ17、低速航行モードスイッチ21、一定速度航行モードスイッチ22、増速微調整スイッチ23、および減速微調整スイッチ24を含むスイッチ類は、ECU70に接続されている。さらに、第1アクセルポジションセンサ18、第2アクセルポジションセンサ19、エンジン回転速度センサ25およびシフトポジションセンサ68を含むセンサ類が、ECU70に接続されている。
ECU70には、さらに、表示ユニット9、スタータモータ71、イグニッションコイル72、インジェクタ73、スロットルアクチュエータ74、シフトアクチュエータ65等のアクチュエータ類が接続されている。スタータモータ71は、エンジン3のクランキングを行うための装置である。インジェクタ73は、エンジン3の吸気経路に燃料を噴射する装置である。スロットルアクチュエータ74は、エンジン3のスロットルバルブ(図示せず)を駆動することにより、エンジン3の吸気経路に供給される空気量を調整する装置である。イグニッションコイル72は、点火プラグ(図示せず)に印加される電圧を上げる装置である。
ECU70は、マイクロコンピュータ(図示せず)、およびそのプログラム等を記憶する記憶ユニット81を含む。ECU70は、さらに、スタータモータ71、スロットルアクチュエータ74およびシフトアクチュエータ65の駆動回路(図示せず)を含む。記憶ユニット81には、図8に示される角度θF,θR,θNを表す情報が記憶されている。
ECU70は、第1アクセルポジションセンサ18によって検出される第1アクセル操作量Am1に応じた第1スロットル開度Θ1を演算する。ECU70は、さらに、第2アクセルポジションセンサ19によって検出される第2アクセル操作量Am2に応じた第2スロットル開度Θ2を演算する。
ECU70は、第1アクセルポジションセンサ18によって検出される第1アクセル操作量Am1に応じた第1スロットル開度Θ1を演算する。ECU70は、さらに、第2アクセルポジションセンサ19によって検出される第2アクセル操作量Am2に応じた第2スロットル開度Θ2を演算する。
図10Aの直線L1は、第1アクセル操作量Am1に対する第1スロットル開度Θ1の設定例を示している。図10Aの直線L2は、第2アクセル操作量Am2に対する第2スロットル開度Θ2の設定例を示している。第1スロットル開度Θ1は、第1アクセル操作量Am1が大きくなるほど線形的に大きくなるように設定される。同様に、第2スロットル開度Θ2は、第2アクセル操作量Am2が大きくなるほど線形的に大きくなるように設定される。ただし、この実施形態では、第2アクセル操作量Am2に対する第2スロットル開度Θ2の変化率(直線L2の傾き)は、第1アクセル操作量Am1に対する第1スロットル開度Θ1の変化率(直線L1の傾き)よりも小さい。したがって、第1アクセル操作量Am1と第2アクセル操作量Am2とが同じ値である場合には、第1スロットル開度Θ1よりも第2スロットル開度Θ2の方が小さくなる。
ECU70は、通常航行モード時において、通常回転速度制御処理および通常シフト制御処理を行う。通常回転速度制御処理では、ECU70は、第1スロットル開度Θ1および第2スロットル開度Θ2に応じて、スロットルアクチュエータ74を制御することにより、エンジン回転速度を制御する。具体的には、シフト位置が前進位置である場合には、ECU70は、例えば、第1スロットル開度Θ1と第2スロットル開度Θ2との差(以下、「スロットル開度差Θ1−Θ2」という。)に応じて、スロットル開度を制御する。シフト位置が後進位置または中立位置である場合には、ECU70は、例えば、第2スロットル開度Θ2に応じて、スロットル開度を制御する。
ECU70は、米国特許出願公開第2013/0344754号明細書に開示されている回転速度制御方法と同様な方法で通常回転速度制御処理を行ってもよい。米国特許出願公開第2013/0344754号明細書の全記載内容は、ここに引用により組み込まれる。
通常シフト制御処理では、ECU70は、第1スロットル開度Θ1、第2スロットル開度Θ2およびエンジン回転速度センサ25によって検出されるエンジン回転速度Vに応じて、シフトアクチュエータ65を制御することにより、シフト位置を制御する。
通常シフト制御処理では、ECU70は、第1スロットル開度Θ1、第2スロットル開度Θ2およびエンジン回転速度センサ25によって検出されるエンジン回転速度Vに応じて、シフトアクチュエータ65を制御することにより、シフト位置を制御する。
シフト位置が前進位置である場合に、例えば、スロットル開度差(Θ1−Θ2)が所定値より小さく、かつ第2アクセル操作子14が操作され、かつエンジン回転速度Vが所定速度より大きいときには、ECU70は、シフト位置を中立位置に切り替える。具体的には、ECU70は、目標シフト位置を中立位置に設定した後、シフトアクチュエータ65を制御してリバースゲート33を目標シフト位置に移動させる。記憶ユニット81には、最新の目標シフト位置が保持される。ECU70は、リバースゲート33が目標シフト位置に到達したか否かを判定する。具体的には、ECU70は、シフトポジションセンサ68によって検出される回転角が、記憶ユニット81に記憶されている角度θF,θR,θNのうち、目標シフト位置に対応する角度に等しくなったか否かを判定する。
シフト位置が前進位置である場合に、例えば、スロットル開度差(Θ1−Θ2)が所定値より小さく、かつ第2アクセル操作子14が操作され、かつエンジン回転速度Vが所定速度以下であるときには、ECU70は、シフト位置を後進位置に切り替える。具体的には、ECU70は、目標シフト位置を後進位置に設定した後、シフトアクチュエータ65を制御してリバースゲート33を目標シフト位置に移動させる。
シフト位置が中立位置である場合において、例えば、エンジン回転速度Vが所定速度より小さく、かつ第2アクセル操作子14が操作されたときには、ECU70は、シフト位置を後進位置に切り替える。具体的には、ECU70は、目標シフト位置を後進位置に設定した後、シフトアクチュエータ65を制御してリバースゲート33を目標シフト位置に移動させる。
シフト位置が中立位置である場合において、例えば、エンジン回転速度Vが所定速度より小さく、かつ第2アクセル操作子14が操作されておらず、かつ第1アクセル操作子13が操作されたときには、ECU70は、シフト位置を前進位置に切り替える。具体的には、ECU70は、目標シフト位置を前進位置に設定した後、シフトアクチュエータ65を制御してリバースゲート33を目標シフト位置に移動させる。
シフト位置が後進位置である場合において、例えば、第2アクセル操作子14が操作されておらず、かつ第1アクセル操作子13が操作されたときには、ECU70は、シフト位置を前進位置に切り替える。具体的には、ECU70は、目標シフト位置を前進位置に設定した後、シフトアクチュエータ65を制御してリバースゲート33を目標シフト位置に移動させる。
シフト位置が後進位置である場合において、例えば、第2アクセル操作子14および第1アクセル操作子13が操作されていない状態が所定時間以上継続したときには、ECU70は、シフト位置を中立位置に切り替える。具体的には、ECU70は、目標シフト位置を中立位置に設定した後、シフトアクチュエータ65を制御してリバースゲート33を目標シフト位置に移動させる。
このように、リバースゲート33は、第2アクセル操作子14の操作に応じて位置が制御されるようになっている。すなわち、第2アクセル操作子14およびその操作量を検出する第2アクセルポジションセンサ19は、シフト切替信号を出力するシフト切替信号出力ユニットを構成している。
ECU70は、米国特許出願公開第2013/0344754号明細書に開示されているシフト制御方法と同様な方法で通常シフト制御処理を行ってもよい。
ECU70は、米国特許出願公開第2013/0344754号明細書に開示されているシフト制御方法と同様な方法で通常シフト制御処理を行ってもよい。
図11は、ECU70によって実行されるエンジン始動制御処理の一例の手順を示すフローチャートである。
ECU70は、エンジン停止状態でスタートスイッチ16がオンされたか否かを判別する(ステップS1)。スタートスイッチ16がオンされていない場合には(ステップS1:NO)、ECU70は、ステップS1に戻る。
ECU70は、エンジン停止状態でスタートスイッチ16がオンされたか否かを判別する(ステップS1)。スタートスイッチ16がオンされていない場合には(ステップS1:NO)、ECU70は、ステップS1に戻る。
ステップS1において、スタートスイッチ16がオンされたと判別された場合には(ステップS1:YES)、ECU70は、第1アクセル操作子13が操作されているか否かを判別する(ステップS2)。具体的には、ECU70は、第1アクセルポジションセンサ18によって検出される第1アクセル操作量Am1が第1閾値α1以上であるか否かを判別する。ECU70は、第1アクセル操作量Am1が第1閾値α1以上であれば、第1アクセル操作子13が操作されていると判別し、第1アクセル操作量Am1が第1閾値α1未満であれば、第1アクセル操作子13が操作されていないと判別する。
第1アクセル操作子13が操作されていないと判別された場合には(ステップS2:NO)、ECU70は、第2アクセル操作子14が操作されているか否かを判別する(ステップS3)。具体的には、ECU70は、第2アクセルポジションセンサ19によって検出される第2アクセル操作量Am2が第2閾値α2以上であるか否かを判別する。ECU70は、第2アクセル操作量Am2が第2閾値α2以上であれば、第2アクセル操作子14が操作されていると判別し、第2アクセル操作量Am2が第2閾値α2未満であれば、第2アクセル操作子14が操作されていないと判別する。
この実施形態では、図10Aに示すように、第2閾値α2は、第1閾値α1よりも大きな値に設定されている。また、この実施形態では、第1閾値α1および第2閾値α2は、第1閾値α1に対する第1スロットル開度Θ1と第2閾値α2に対する第2スロットル開度Θ2とが等しい値(Θa)となるように、設定されている。つまり、第1閾値α1に対応するエンジン回転速度と、第2閾値α2に対応するエンジン回転速度とは互いに等しい。
第2アクセル操作子14が操作されていないと判別された場合には(ステップS3:NO)、ECU70は、エンジン始動処理を行う(ステップS4)。具体的には、ECU70は、スタータモータ71、イグニッションコイル72およびインジェクタ73を駆動し、燃料供給制御および点火制御を行って、エンジン3を始動させる。そして、ECU70は、エンジン3が始動されたか否かを判別する(ステップS5)。具体的には、ECU70は、エンジン回転速度センサ25によって検出されるエンジン回転速度Vが、所定の始動判別用閾値β1以上であるか否かに基づいて、エンジン3の始動を判別する。つまり、ECU70は、エンジン回転速度Vが始動判別用閾値β1以上である場合にはエンジン3が始動されたと判別し、エンジン回転速度Vが始動判別用閾値β1未満である場合にはエンジン3が始動されていないと判別する。エンジン3が始動されていないと判別された場合には(ステップS5:NO)、ECU70は、ステップS4に戻り、エンジン始動処理を行う。
ステップS5において、エンジン3が始動されたと判別された場合には(ステップS5:YES)、ECU70は、シフト位置が中立位置であるか否かを判別する(ステップS6)。シフト位置が中立位置以外である場合には(ステップS6:NO)、ECU70は、目標シフト位置を中立位置に設定した後、シフトアクチュエータ65を制御してリバースゲート33を中立位置に移動させる(ステップS7)。そして、ECU70は、エンジン始動制御処理を終了し、通常航行モードによる制御を開始する。
ステップS6において、シフト位置が中立位置にあると判別された場合には(ステップS6:YES)、ECU70は、エンジン始動制御処理を終了し、通常航行モードによる制御を開始する。
ステップS2において、第1アクセル操作子13が操作されていると判別された場合(ステップS2:YES)には、ECU70は、ステップS1に戻る。ステップS3において、第2アクセル操作子14が操作されていると判別された場合(ステップS3:YES)にも、ECU70は、ステップS1に戻る。
ステップS2において、第1アクセル操作子13が操作されていると判別された場合(ステップS2:YES)には、ECU70は、ステップS1に戻る。ステップS3において、第2アクセル操作子14が操作されていると判別された場合(ステップS3:YES)にも、ECU70は、ステップS1に戻る。
ステップS2で第1アクセル操作子13が操作されていると判別された場合またはステップS3で第2アクセル操作子14が操作されていると判別された場合、ECU70は、表示ユニット9にエラーを表示してから、ステップS1に戻ってもよい。
この実施形態では、スタートスイッチ16がオンされたとしても、第1アクセル操作子13が操作されていると判別された場合には、エンジン3の始動が禁止される(ステップS2)。これにより、エンジン始動直後にリバースゲート33が前進位置に移動して、船体2が前進するのを防止できる。さらに、エンジン始動直後のエンジン3の回転速度を低く抑えることができ、エンジン始動直後に船体2に大きな推進力が与えられることを回避できる。
この実施形態では、スタートスイッチ16がオンされたとしても、第1アクセル操作子13が操作されていると判別された場合には、エンジン3の始動が禁止される(ステップS2)。これにより、エンジン始動直後にリバースゲート33が前進位置に移動して、船体2が前進するのを防止できる。さらに、エンジン始動直後のエンジン3の回転速度を低く抑えることができ、エンジン始動直後に船体2に大きな推進力が与えられることを回避できる。
この実施形態では、第1アクセル操作量Am1が第1閾値α1以上であるときに、第1アクセル操作子13が操作されていると判別している。これにより、第1アクセル操作子13が操作されているか否かを適切に判別できるので、それに応じて、第1アクセル操作子13が操作されているときのエンジン始動禁止を適切に行える。
この実施形態では、第1アクセル操作子13はアクセルレバーを含む。第1アクセル操作量Am1はアクセルレバーの操作角度に相当する。したがって、アクセルレバーの操作状態を適切に判別できるので、アクセルレバー操作時におけるエンジン3の始動禁止を適切に行える。より具体的には、アクセルレバーの操作角が所定の閾値以上であるときに、エンジン3の始動を禁止できる。それにより、エンジン3の始動を適切に禁止できる。
この実施形態では、第1アクセル操作子13はアクセルレバーを含む。第1アクセル操作量Am1はアクセルレバーの操作角度に相当する。したがって、アクセルレバーの操作状態を適切に判別できるので、アクセルレバー操作時におけるエンジン3の始動禁止を適切に行える。より具体的には、アクセルレバーの操作角が所定の閾値以上であるときに、エンジン3の始動を禁止できる。それにより、エンジン3の始動を適切に禁止できる。
この実施形態では、スタートスイッチ16がオンされたとしても、第2アクセル操作子14が操作されていると判別された場合には、エンジン3の始動が禁止される(ステップS3)。これにより、エンジン始動直後にリバースゲート33が後進位置に移動して、船体2が後進するのを防止できる。さらに、エンジン始動直後のエンジン3の回転速度を低く抑えることができ、エンジン始動直後に船体2に大きな推進力が与えられることを回避できる。
この実施形態では、第2アクセル操作量Am2が第2閾値α2以上であるときに、第2アクセル操作子14が操作されていると判別している。これにより、第2アクセル操作子14が操作されているか否かを適切に判別できるので、それに応じて、第2アクセル操作子14が操作されているときのエンジン始動禁止を適切に行える。
この実施形態では、第2アクセル操作子14はリバースレバーを含む。第2アクセル操作量Am2はリバースレバーの操作角度に相当する。したがって、リバースレバーの操作状態を適切に判別できるので、リバースレバー操作時におけるエンジン3の始動禁止を適切に行える。より具体的には、リバースレバーの操作角が所定の閾値以上であるときに、エンジン3の始動を禁止できる。それにより、エンジン3の始動を適切に禁止できる。
この実施形態では、第2アクセル操作子14はリバースレバーを含む。第2アクセル操作量Am2はリバースレバーの操作角度に相当する。したがって、リバースレバーの操作状態を適切に判別できるので、リバースレバー操作時におけるエンジン3の始動禁止を適切に行える。より具体的には、リバースレバーの操作角が所定の閾値以上であるときに、エンジン3の始動を禁止できる。それにより、エンジン3の始動を適切に禁止できる。
この実施形態では、第1閾値α1に対する第1スロットル開度Θ1と第2閾値α2に対する第2スロットル開度Θ2とが等しい。つまり、第1閾値α1に対応するエンジン3の回転速度と、第2閾値α2に対応するエンジン3の回転速度が等しい。したがって、エンジン3の回転速度を基準に、第1アクセル操作子13および第2アクセル操作子14の操作が判別される。それにより、エンジン3の始動時に発生する推進力の大きさの観点から、第1アクセル操作子13および第2アクセル操作子14の操作を判別できる。したがって、エンジン3の始動禁止をより適切に制御できる。
エンジン始動直後において、シフト位置が中立位置以外であると判定された場合には、リバースゲート33が中立位置に移動される(ステップS6,S7)。これにより、エンジン始動時にシフト位置が前進位置または後進位置である場合でも、エンジン始動直後にリバースゲート33が中立位置に移動されるから、エンジン始動直後に、船体2が前進または後進するのを抑制できる。
何らかの原因によって、第1アクセル操作子13または第2アクセル操作子14の少なくとも一方が操作されている状態でエンジン3が始動された場合でも、エンジン始動直後に船舶2が前進または後進するのを抑制することができる。例えば、第1または第2アクセルポジションセンサ18または19が故障している場合には、ステップS2またはS3の判別が正常に行われず、第1または第2アクセル操作子13または14の少なくとも一方が操作されている状態でエンジン3が始動される可能性がある。このような場合でも、エンジン始動直後にリバースゲート33が中立位置に移動されるので、エンジン始動直後に船舶2が前進または後進するのを回避することができる。
以上、この発明の実施形態について説明したけれども、この発明は、さらに他の実施形態で実施することができる。
例えば、前述の実施形態では、第1閾値α1および第2閾値α2は、第1閾値α1に対する第1スロットル開度Θ1と第2閾値α2に対する第2スロットル開度Θ2とが等しい値(Θa)となるように設定されている。しかし、第1閾値α1および第2閾値α2は、第1閾値α1に対する第1スロットル開度Θ1と第2閾値α2に対する第2スロットル開度Θ2とが異なる値となるように設定されていてもよい。この場合には、第1アクセル操作子13と第2アクセル操作子14とで、操作の判別の基準とするエンジン回転速度が異なる。したがって、エンジン3の始動時に発生する前進推進力および後進推進力のそれぞれ大きさの観点から、第1アクセル操作子13と第2アクセル操作子14の操作を判別できる。これにより、エンジン3の始動禁止を一層適切に制御できる。
例えば、前述の実施形態では、第1閾値α1および第2閾値α2は、第1閾値α1に対する第1スロットル開度Θ1と第2閾値α2に対する第2スロットル開度Θ2とが等しい値(Θa)となるように設定されている。しかし、第1閾値α1および第2閾値α2は、第1閾値α1に対する第1スロットル開度Θ1と第2閾値α2に対する第2スロットル開度Θ2とが異なる値となるように設定されていてもよい。この場合には、第1アクセル操作子13と第2アクセル操作子14とで、操作の判別の基準とするエンジン回転速度が異なる。したがって、エンジン3の始動時に発生する前進推進力および後進推進力のそれぞれ大きさの観点から、第1アクセル操作子13と第2アクセル操作子14の操作を判別できる。これにより、エンジン3の始動禁止を一層適切に制御できる。
また、前述の実施形態では、図10Aに示すように、第2アクセル操作量Am2に対する第2スロットル開度Θ2の変化率は、第1アクセル操作量Am1に対する第1スロットル開度Θ1の変化率よりも小さくなるように設定されている。しかし、図10Bに示すように、第2クセル操作量Am2に対する第2スロットル開度Θ2の変化率(図10Bの直線L2の傾き)を、第1アクセル操作量Am1に対する第1スロットル開度Θ1の変化率(図10Bの直線L1の傾き)と等しくなるように設定してもよい。この場合、図10Bに示すように、第1閾値α1と第2閾値α2とは、同じ値に設定されていてもよい。第1閾値α1および第2閾値α2を同じ値に設定すると、第1閾値α1に対応する第1スロットル開度Θ1と、第2閾値α2に対応する第2スロットル開度Θ2とは等しい値(Θb)となる。
前述の実施形態では、通常航行モード時において、ECU70は、第1アクセル操作子13の操作量と第2アクセル操作子(リバースゲート操作子)14の操作量とエンジン回転速度とに応じて、通常エンジン回転速度制御処理および通常シフト制御処理を行っている。しかし、ECU70は、通常航行モード時において、第1アクセル操作子13の操作に応じてエンジン回転速度を制御し、第2アクセル操作子14の操作に応じてシフト制御を行うようにしてもよい。つまり、第2アクセル操作子14は、シフト位置の切り替えのみに使用されてもよい。
前述の実施形態では、第2アクセル操作子14は、レバー式であるけれども、グリップ式、トグルスイッチ、ボタンスイッチであってもよい。また、第1アクセル操作子13は、前述の実施形態ではレバー式であるけれども、グリップ式であってもよい。
第2アクセル操作子14がトグルスイッチ、ボタンスイッチ等のスイッチである場合には、第2アクセル操作子14は、第2アクセル操作子14の操作に応じてリバースゲート位置指令信号を出力するリバースゲート操作検出ユニットを構成する。この場合、ECU70は、例えば、第2アクセル操作子14によってリバースゲート位置指令信号が出力されているときに、第2アクセル操作子14が操作されていると判別する。つまり、リバースゲート位置指令信号の出力の有無に基づいて第2アクセル操作子14の操作の有無が判別される。それにより、位置指令信号に応答してリバースゲート位置が変更され得る状況のときに、エンジン3の始動を禁止することができる。したがって、エンジン3の始動を適切に禁止することができる。
第2アクセル操作子14がトグルスイッチ、ボタンスイッチ等のスイッチである場合には、第2アクセル操作子14は、第2アクセル操作子14の操作に応じてリバースゲート位置指令信号を出力するリバースゲート操作検出ユニットを構成する。この場合、ECU70は、例えば、第2アクセル操作子14によってリバースゲート位置指令信号が出力されているときに、第2アクセル操作子14が操作されていると判別する。つまり、リバースゲート位置指令信号の出力の有無に基づいて第2アクセル操作子14の操作の有無が判別される。それにより、位置指令信号に応答してリバースゲート位置が変更され得る状況のときに、エンジン3の始動を禁止することができる。したがって、エンジン3の始動を適切に禁止することができる。
前記実施形態では、リバースゲート33のシフト位置は、シフトアーム66の回転角を検出するシフトポジションセンサ68によって検出されている。しかし、複数のリミットスイッチによってシフト位置を検出してもよい。
前記実施形態では、シフトアクチュエータ65は電動モータであるけれども、油圧アクチュエータを用いてもよい。
前記実施形態では、シフトアクチュエータ65は電動モータであるけれども、油圧アクチュエータを用いてもよい。
また、前述の実施形態では、原動機がエンジンである場合について説明したけれども、原動機は電動モータであってもよい。この場合には、図11のステップS4では、原動機としての電動モータが起動される。図11のステップS5では、電動モータが起動されているか否かが判定される。
また、前述の実施形態では、エンジン3、シフトアクチュエータ65、表示ユニット9等は、1つのECU70によって制御されているけれども、複数のECUによって制御されてもよい。
また、前述の実施形態では、エンジン3、シフトアクチュエータ65、表示ユニット9等は、1つのECU70によって制御されているけれども、複数のECUによって制御されてもよい。
また、前述の実施形態では、ジェット推進艇がパーソナルウォータークラフトである場合について説明したけれども、ジェットボート、スポーツボートなどの他の形態のジェット推進艇にもこの発明を適用できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 ジェット推進艇
2 船体
3 エンジン
4 ジェット推進機
8 ハンドル
9 表示ユニット
13 第1アクセル操作子(アクセル操作子)
14 第2アクセル操作子(リバースゲート操作子)
18 第1アクセルポジションセンサ
19 第2アクセルポジションセンサ
25 エンジン回転速度センサ
31 噴射口
32 ジェットポンプ
33 リバースゲートト
48 デフレクタ
65 シフトアクチュエータ
68 シフトポジションセンサ
70 ECU
74 スロットルアクチュエータ
2 船体
3 エンジン
4 ジェット推進機
8 ハンドル
9 表示ユニット
13 第1アクセル操作子(アクセル操作子)
14 第2アクセル操作子(リバースゲート操作子)
18 第1アクセルポジションセンサ
19 第2アクセルポジションセンサ
25 エンジン回転速度センサ
31 噴射口
32 ジェットポンプ
33 リバースゲートト
48 デフレクタ
65 シフトアクチュエータ
68 シフトポジションセンサ
70 ECU
74 スロットルアクチュエータ
Claims (13)
- 船体を有するジェット推進艇であって、
原動機と、
前記原動機によって駆動され、噴射口から水を噴射するジェットポンプと、
前記ジェットポンプから噴射された噴流の向きを変更するリバースゲートと、
前記リバースゲートを、少なくとも、前記噴流の向きが前記船体の後方となる前進位置と、前記噴流の向きが前記船体の前方となる後進位置とを含む複数のシフト位置に、移動可能なシフトアクチュエータと、
前記リバースゲートの位置を設定するために操作者によって操作されるリバースゲート操作子と、
前記リバースゲート操作子の操作状態を検出するリバースゲート操作検出ユニットと、
前記リバースゲート操作検出ユニットによって検出される前記リバースゲート操作子の操作状態に応じて、前記リバースゲート操作子が操作されているか否かを判別し、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別したときに、前記原動機の起動を禁止するようにプログラムされた制御ユニットとを含む、ジェット推進艇。 - 前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記リバースゲート操作子の操作量を検出するように構成されており、
前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットが検出する前記リバースゲート操作子の操作量が所定の閾値以上であるときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている、請求項1に記載のジェット推進艇。 - 前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記リバースゲート操作子の操作に応じてリバースゲート位置指令信号を出力するように構成されており、
前記制御ユニットは、前記リバースゲート位置指令信号が出力されているときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている、請求項1に記載のジェット推進艇。 - 前記リバースゲート操作子が、操作者によって回動操作されるレバーを含む、請求項1に記載のジェット推進艇。
- 前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記レバーの操作角を検出するように構成されており、
前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットが検出する前記レバーの操作角が所定の閾値以上であるときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている、請求項4に記載のジェット推進艇。 - 前記原動機がエンジンであり、
前記エンジンを始動するためのスタータモータをさらに含み、
前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットによって検出される前記リバースゲート操作子の操作状態に応じて、前記リバースゲート操作子が操作されているか否かを判別し、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別したときに、前記スタータモータを駆動しないようにプログラムされている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のジェット推進艇。 - 前記原動機の回転速度を設定するために操作者によって操作されるアクセル操作子と、
前記アクセル操作子の操作状態を検出するアクセル操作検出ユニットとをさらに含み、
前記制御ユニットは、前記アクセル操作検出ユニットによって検出される前記アクセル操作子の操作状態に応じて、前記アクセル操作子が操作されているか否かを判別し、前記アクセル操作子が操作されていると判別したときに、前記原動機の起動を禁止するようにプログラムされている、請求項1に記載のジェット推進艇。 - 前記リバースゲート操作検出ユニットは、前記リバースゲート操作子の操作量を検出するように構成されており、
前記アクセル操作検出ユニットは、前記アクセル操作子の操作量を検出するように構成されており、
前記制御ユニットは、前記リバースゲート操作検出ユニットが検出する前記リバースゲート操作子の操作量が所定の第1閾値以上であるときに、前記リバースゲート操作子が操作されていると判別し、前記アクセル操作検出ユニットが検出する前記アクセル操作子の操作量が前記第1閾値とは異なる所定の第2閾値以上であるときに、前記アクセル操作子が操作されていると判別するようにプログラムされている、請求項7に記載のジェット推進艇。 - 前記リバースゲート操作子が、操作者によって回動操作されるリバースレバーを含み、
前記アクセル操作子が、操作者によって回動操作されるアクセルレバーを含み、
前記リバースゲート操作子の操作量が前記リバースレバーの操作角度であり、
前記アクセル操作子の操作量が前記アクセルレバーの操作角度である、請求項8に記載のジェット推進艇。 - 前記リバースゲート操作子が、操作者による前記原動機の回転速度の設定を受け付ける機能を有しており、
前記第1閾値に対応する前記原動機の回転速度と、前記第2閾値に対応する前記原動機の回転速度とが等しい、請求項8に記載のジェット推進艇。 - 前記リバースゲート操作子が、操作者による前記原動機の回転速度の設定を受け付ける機能を有しており、
前記第1閾値に対応する前記原動機の回転速度と、前記第2閾値に対応する前記原動機の回転速度とが異なる、請求項8に記載のジェット推進艇。 - 前記リバースゲート操作子が、操作者による前記原動機の回転速度の設定を受け付ける機能を有している、請求項1に記載のジェット推進艇。
- 前記シフトアクチュエータは、前記リバースゲートを、前記前進位置と、前記後進位置と、前記前進位置と前記後進位置との間の中立位置とに移動させるように構成されており、
前記制御ユニットは、前記原動機を起動するときに、前記シフトアクチュエータを制御して前記リバースゲートを前記中立位置に移動させるようにプログラムされている、請求項1〜12のいずれか一項に記載のジェット推進艇。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014162715A JP2016037222A (ja) | 2014-08-08 | 2014-08-08 | ジェット推進艇 |
US14/814,637 US9403586B2 (en) | 2014-08-08 | 2015-07-31 | Jet propelled watercraft |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014162715A JP2016037222A (ja) | 2014-08-08 | 2014-08-08 | ジェット推進艇 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016037222A true JP2016037222A (ja) | 2016-03-22 |
Family
ID=55266848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014162715A Pending JP2016037222A (ja) | 2014-08-08 | 2014-08-08 | ジェット推進艇 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9403586B2 (ja) |
JP (1) | JP2016037222A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11407479B2 (en) | 2019-09-18 | 2022-08-09 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Jet propulsion watercraft |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015157510A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-09-03 | ヤマハ発動機株式会社 | ジェット推進艇 |
JP2016037221A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | ヤマハ発動機株式会社 | 小型船舶用推進システム |
JP2016037223A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | ヤマハ発動機株式会社 | ジェット推進艇 |
JP2016037224A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | ヤマハ発動機株式会社 | ジェット推進艇 |
US10040518B1 (en) * | 2017-08-31 | 2018-08-07 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Personal watercraft |
US10227123B1 (en) | 2017-08-31 | 2019-03-12 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Personal watercraft |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014024534A (ja) | 2012-06-20 | 2014-02-06 | Yamaha Motor Co Ltd | 水ジェット推進艇 |
-
2014
- 2014-08-08 JP JP2014162715A patent/JP2016037222A/ja active Pending
-
2015
- 2015-07-31 US US14/814,637 patent/US9403586B2/en active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11407479B2 (en) | 2019-09-18 | 2022-08-09 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Jet propulsion watercraft |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20160039505A1 (en) | 2016-02-11 |
US9403586B2 (en) | 2016-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016037222A (ja) | ジェット推進艇 | |
US8968040B2 (en) | Method of operating a marine vessel propulsion system, marine vessel propulsion system, and marine vessel including the same | |
JP4420738B2 (ja) | 水ジェット推進艇の速度制御装置 | |
US9623943B2 (en) | Jet propulsion boat | |
US8998661B2 (en) | Water jet propulsion boat | |
US9555867B2 (en) | Jet propelled watercraft | |
JP3901630B2 (ja) | 水ジェット推進艇の運転制御装置 | |
JP2006194169A (ja) | エンジン制御装置 | |
US9545984B2 (en) | Jet propelled watercraft | |
JP2008201213A (ja) | 船舶推進機及び船舶 | |
JP2020023287A (ja) | 水ジェット推進艇 | |
JP2014073790A (ja) | ジェット推進艇 | |
JP2003227373A (ja) | ジェット推進艇の内燃機関制御装置 | |
JP2003227397A (ja) | ジェット推進艇の内燃機関制御装置 | |
US9527564B2 (en) | Small vessel propulsion system | |
JP2017171086A (ja) | ジェット推進艇 | |
JP4201195B2 (ja) | 船舶の推進装置 | |
US20140099845A1 (en) | Jet propulsion boat | |
US11687099B2 (en) | Boat and trim angle control method for boat | |
JP2023131896A (ja) | 操船支援装置および船舶 | |
CN109421908B (zh) | 小型喷气艇 | |
JP2014080041A (ja) | 水ジェット推進艇 | |
US7140930B2 (en) | Thrust control device for jet propulsion watercraft | |
JP2024039840A (ja) | 水ジェット推進艇および水ジェット推進艇のバウアップ姿勢の維持方法 | |
JP2024025481A (ja) | 水ジェット推進艇および水ジェット推進艇用の方向変更装置 |