JP4200092B2 - 質量分析装置及びそのキャリブレーション方法 - Google Patents

質量分析装置及びそのキャリブレーション方法 Download PDF

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Description

本発明は、イオントラップを用いた質量分析装置のキャリブレーションに関する。
イオントラップ形質量分析装置は、内側面が回転1葉双曲面形状を有する1個の環状のリング電極と、それを挟むように対向して設けられた内側面が回転2葉双曲面形状を有する一対のエンドキャップ電極とで囲まれる空間にイオントラップ領域が形成される。このリング電極及びエンドキャップ電極にそれぞれ所定の高周波電圧を印加すると、イオントラップ領域に三次元四重極電界が形成され、そこに内部で発生した又は外部から導入されたイオンを閉じ込めておくことができる。この際、イオントラップの中に閉じ込められたイオンは、その質量に固有の周波数で電極内部の空間を運動している。イオントラップ装置では更に、閉じ込めたイオンを保持しながら各イオンの質量に対応する周波数を持つ補助交流電圧をエンドキャップ電極に印加することで、目的のイオンを共鳴させて運動の振幅を増大させ、イオントラップの外に排出することができる。
逆に、特定の質量のイオンに対応する周波数成分を含まない広帯域ノイズを印加すると、そのイオンだけを残して他の質量のイオンを電極の外に排出することも可能である。またそれに続いて、選択したイオンに対する共鳴周波数電圧を弱くかけてやることで、選択したイオンをイオントラップ内部に留めたままで、イオンの運動エネルギーを増大させることができる。これによりイオントラップ内部に導入しているヘリウムガスなどとイオンは衝突を繰り返して、イオンは解離する(CID)。この一連の操作をMS/MSと呼び、元のスペクトルと解離反応後のスペクトルを比較することで、有機化合物の構造情報を得ることができ、薬学,生化学,環境など様々な分野で重要な分析手法である。
一例として特開平7−14540号公報(特許文献1)がある。
ここで目的の特定質量イオンに関して、特定の条件下でそれに対応する共鳴周波数の値を正確に求めることが必要になる。
各電極間に直流電圧Uと高周波電圧VcosΩt が印加されて、電極間空間に三次元四重極電界が形成される。この電界中に捕捉されたイオンの軌道の安定性は、リング電極内半径r0 と、電極に印加される直流電圧U、主高周波電圧の振幅Vとその角周波数Ω、さらに、イオンの質量対電荷比m/zによって与えられるa,q値((1)(2)式)によって定まる。
Figure 0004200092
Figure 0004200092
ここで、zはイオンの価数、mは質量、eは素電荷を表す。
通常の製品では、直流電圧Uは使用されないことが多く、即ちa=0となるため、(2)式のみが重要になる。更に各質量イオン固有の振動の角周波数ωは、
Figure 0004200092
で計算可能である。これによりr0 ,Ωが固定値であれば、特定の質量のイオンのイオントラップ内での振動周波数は、高周波電圧の振幅(電圧)Vをある値に設定することで、一義的に求めることができる。
しかし実際には、リング電極に印加する高周波電圧の微妙なずれや、イオントラップ内部の圧力などの要因により、実際のイオンとその共鳴周波数は計算値から微妙なずれが発生するため、装置ごとに且つ一定期間ごとに、周波数、もしくは主高周波電圧の値の補正、すなわちキャリブレーションを実施する必要がある。このキャリブレーション操作では、以下のような操作を一般的に行う。
最初に予め観測質量既知の標準試料を作成し、それを送液ポンプなどの試料導入装置を使って一定の流量でイオン源に導入する。連続的に送られる試料はイオン源でイオン化され、サンプリング部から真空系に導入されて、イオン輸送部を経てイオントラップに導入される。導入されたイオンを一旦閉じ込めた後、一定の主高周波電圧をリング電極に印加しながら、その条件で計算上標準試料のイオンの質量に対応する周波数の補助交流電圧をエンドキャップ電極に印加して、観測イオンを共鳴させ、トラップから排出させる。ずれがある場合には、計算値の設定では共鳴は起きず、イオンは排出されない。
そこで、リング電極への主高周波電圧、もしくはエンドキャップ電極への補助交流電圧の周波数を少しずつずらせて、その都度検出器にイオンを送って、イオン強度の変化を記録する。最終的に共鳴が起きる条件になると、イオンがトラップの外に排出され、得られるスペクトルのイオン強度が減少するため、計算値と、実際の値のずれ量を得ることができる。この結果に基づいて、エンドキャップ電極へ印加する補助交流周波数、もしくはリング電極へ印加する主高周波電圧値の補正を行い、キャリブレーション完了となる。
特開平7−14540号公報
上記のキャリブレーション操作においては、キャリブレーションを行う標準試料のイオンに対応する共鳴周波数の補助交流電圧をエンドキャップ電極に印加して、その周波数を微調整するか、もしくはリング電極に印加する主高周波電圧の振幅(電圧)を微調整することで、実際にイオンが共鳴しイオントラップの外に排出されて消える条件を見つける。この際、条件を変えながら観測イオンのイオン強度を記録していき、イオン強度が最も低くなる点を共鳴点とする。キャリブレーションの際の標準試料は、一定の流速でイオン源に導入し、常に同じイオン量がイオントラップに安定して供給されるようにする。
しかし実際には、試料をイオン源に導入するポンプの性能,配管のつまり,イオン源自体の安定性,イオン源の汚れによるイオン化効率の低下、などの影響により、イオントラップに導入されるイオン量を常時安定化させるのは困難であり、周期的なイオン強度の変動や経時的なイオン強度の低下などが起きてしまうことが多い。
本発明の目的は、イオンの共鳴条件を正確かつ高い信頼性で求めることのできる質量分析装置及びそのキャリブレーション方法を提供することである。
本発明の特徴は、連続的にスペクトルデータを取得していく中で、共鳴周波数の電圧を印加する場合としない場合を交互に繰り返しながら測定を行い、共鳴のための電圧を印加しない場合のデータをリファレンスデータとして使用し、共鳴条件の設定データを補正することである。
本発明では、毎回イオントラップへの全導入イオン量に相当するデータを測定し、リファレンスとして補正を行うため、ポンプやイオン源など他の要因によるイオン強度の変化(ふらつき)を考慮してイオンが最も高い効率でトラップから排出される設定条件を求めることが可能となる。すなわち、実際のイオンの共鳴が起きている条件をより正確に観測して、正確且つ信頼性の高いキャリブレーションを行うことが可能になるものである。
以下、本発明に係る一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例1で用いる質量分析装置の装置構成を示す。
本実施例で用いる質量分析装置は、図1に示すように、標準試料を連続して導入するための試料導入装置10と、分離後の試料をイオン化するためのイオン源12と、イオン源12から噴霧されたイオンを真空系に導入するサンプリング部13と、導入されたイオンをイオントラップへ導くイオン輸送部14と、導かれたイオンの保持,選択,解離などを行うイオントラップのリング電極15およびイオントラップのエンドキャップ電極16、および、イオンを検出する検出器17とを備える。試料導入装置とイオン源の間は、配管11により接続されている。
さらに本実施例の質量分析装置は、制御部18と、データ処理部20とを備える。イオントラップのリング電極15及びエンドキャップ電極16とイオン源12ならびに制御部18との間、イオン強度を質量ごとに検出する検出器17とデータ処理部20との間、および、制御部18とデータ処理部20との間は、それぞれ信号線19により接続されている。
データ処理部20は、イオントラップの制御の条件をユーザーの入力に基づき制御部
18に送り、イオントラップをμsec(マイクロ秒)オーダーの高速で制御することが可能である。また制御の結果、検出器17により検出されたマススペクトルデータを信号線
19を介して受け付け、このデータを処理して記録,表示することができる。
本実施例の質量分析装置は、質量分析部がリング電極15と一対のエンドキャップ電極16からなるイオントラップを使用する。質量分析部は、リング電極15に主高周波電圧を印加することで、リング電極と一対のエンドキャップ電極に囲まれた空間に、三次元四重極電界を形成する。イオン源12でイオン化された試料は、リング電極15及びエンドキャップ電極16に囲まれた、前記空間内に導かれ、形成された三次元四重極電界に一度保持される。その後、マススペクトルデータを取得する場合には、印加された主高周波電圧を走査することで、低い質量のイオンから順に、検出器17に対して放出され検出される。検出されたイオン電流信号は、データ処理部20へ送られ、各時間毎で質量対電荷比(m/z)を横軸としたマススペクトルデータとして記録される。
また、1回のデータを得る時間は通常数100msec 程度である。試料の連続導入は、10分−1時間単位の連続した試料供給が可能である。そのため条件を変更しながらの繰り返しデータ取得に十分対応することができる。
本発明は、このような、電界制御によってイオンの選択的な排出が可能なイオントラップの特徴を利用したものである。
次に、実施例1のキャリブレーション処理の流れを図面を参照して説明する。
図3に本実施例のフローチャートを示す。
まず、データ処理部20(あるいは制御部18)において、代数Nに“1”を設定し、処理をスタートする。同時に、予め観測質量既知の標準試料を試料導入装置10を使って一定の流量でイオン源12へ流しイオン化する。観測質量既知の標準試料のイオン化は、本キャリブレーション処理が終了するまで連続して行われる。
次に、スペクトル1を取得する。スペクトル1を取得する際のイオントラップの動作の例を図2(a)に示す。この図に示すように、このステップでは、エンドキャップ電極への補助交流電圧は印加せず、リング電極へ印加する主高周波電圧のみで動作させる。時間t1からt2はイオン化された標準試料のイオンをイオントラップ内へ蓄積する期間、時間t2からt3はイオンをイオントラップから排出し、マススペクトルを取得する期間である。この期間に得られたマススペクトルをスペクトル1とする。即ち、このステップでは、導入されたイオンを一旦イオントラップに閉じ込めた後、閉じ込めた全てのイオンを検出器17に送り出して、マススペクトルデータを取得するステップである。
次に、スペクトル2を取得する。スペクトル2を取得する際のイオントラップの動作の例を図2(b)に示す。時間t1からt2が標準試料のイオンをイオントラップに閉じ込める期間、時間t2からt3が予め定められた共鳴条件に基づいて、特定の質量イオンが共鳴排出するような電圧をイオントラップに印加する期間、時間t3からt4がリング電極に印加する主高周波電圧を掃引してイオントラップ内に残ったイオンを排出し、検出器17でマススペクトルデータを取得する期間である。この期間に得られたマススペクトルをスペクトル2とする。
時間t2からt3における予め定められた共鳴条件の例を図7,図8に示す。これらの設定条件データは、予め設定され、データ処理部20(あるいは制御部18)に格納されており、スペクトル2取得時の代数N(測定回数)に応じた条件が実行される。図7の設定条件は、主高周波電圧及び補助交流電圧の周波数は固定とし、リング電極15に印加する主高周波電圧の電圧値を一定のステップで変えていく例である。図8の設定条件は、主高周波電圧及び補助交流電圧の電圧値は固定とし、エンドキャップ電極16に印加する補助交流電圧の周波数を一定のステップで変えていく例である。時間t2からt3では、これらの設定条件データの内、何れかを使用する。
次に、スペクトル1と2において検出された標準試料イオンの強度比を計算して、このデータを記録する。
次に、代数Nをインクリメントし、スペクトル1を取得するステップに戻る。このような操作を繰り返しながら、図7や図8の設定条件データに基づいて共鳴条件を少しずつ変えて測定を行い、強度比のデータを記録していく。
この操作は、代数Nが、設定条件データに予め設定してある条件の数に達するまで繰り返される。予定していた設定回数の分析が終了すると、記録してきた標準試料イオンの強度比のデータの中から、最も強度比が低い測定回数(N)の設定条件を検索する。このときの設定条件が標準試料のイオンを共鳴排出するための真の共鳴条件であるとし、キャリブレーションを行う。
ここで、上記スペクトル2のデータ取得例を図4に示す。このデータは従来法でキャリブレーションを行う場合の測定データにも相当する。縦軸は標準試料のイオン強度、横軸は測定回数(N)であることを示す。ここでは、リング電極15への印加電圧の条件を変えている。データは安定性が良くないが、一番イオン強度が低くなった点が共鳴条件であるとすると、測定回数(N)の10番目が計算上の共鳴点だったのに対して、このデータでは測定回数(N)の15番目のデータが最もイオン強度が低いため、従来法ではこの
10番目の条件から15番目の条件への補正をキャリブレーションとして行うことになる。
次に、上記スペクトル1のデータ取得例を図5に示す。このデータは、共鳴電圧を印加せずに取得したデータであり、イオントラップへの全ての導入イオン量を示す。このため、測定毎の導入イオン量の変化を示すデータとなる。
図6に、スペクトル1をリファレンスとしてスペクトル2とのイオン強度比を計算し記録したデータを示す。これによると、17番目のデータが最も強度比が低いことが分かる。図のスペクトル2のデータのみでは、15番目のデータが最もイオン強度が低くなっており、共鳴条件であると判定されるが、実際には15番目の時点では、イオン源からのイオン導入量も低下していることが図のスペクトル1のデータから分かる。したがって、スペクトル2とスペクトル1の強度比を算出することで、スペクトル2のデータにスペクトル1の全導入イオン量の変化を反映させることができる。この強度比によれば、イオントラップに保持されたイオンが最も高い効率で排出されたのは17番目のデータで、正しい共鳴条件は17番目の条件であることが分かる。



この結果、計算上の共鳴点10番目の条件から、17番目の条件への補正を行うことで、イオントラップの共鳴条件のキャリブレーションを行うことが可能になる。
実施例1におけるキャリブレーションが行われると、イオントラップへの印加電圧や周波数が最適条件に変更させると共に、キャリブレーションの結果として、図4,図5,図6のようなグラフがデータ処理部20のディスプレイに表示される。このようなキャリブレーション結果は、キャリブレーションの信頼性を後から確認するため、保存しておくことが多い。しなしながら、図4や図5のようなキャリブレーションの処理の途中で用いた情報は、データ容量削減の観点からも保存することは無く、図6のような結果のみが保存されることが考えられる。
実施例1の場合、キャリブレーション結果としては図6が得られるが、このデータのY軸値は強度比の%表示になり、イオン強度の絶対的な数値は記録されない。後にキャリブレーション結果を参照する際に、どの程度のイオン強度値の測定であったのかを知りたい場合があるが、図6のような結果のみでは知ることは出来ない。本実施例は、このような要求に対応するものであり、測定は実施例1と同様の処理を行うが、データ処理の部分で異なる操作を行い、キャリブレーション結果についてより多くの情報を装置の使用者に与えるものである。以下、その動作を説明する。
図9に本実施例のフローチャートを示す。まず、データ処理部20(あるいは制御部
18)において、代数Nに“1”を設定し、処理をスタートする。そして、共鳴排出を行わないスペクトル1と、共鳴排出を行うスペクトル2を交互に取得する。その後、予め設定された測定回数(N)に達するまで繰り返し各スペクトルを得る。スペクトル1及び2の定義や、各測定で用いられる設定条件データは、実施例1と同様である。スペクトル1の測定例を図10(a)に、スペクトル2の測定例を図10(b)に示す。
設定された測定回数を行った後、スペクトル1の全てのイオン強度値の平均値を求める。次に、この平均値でスペクトル1の各データのイオン強度を除算し、イオン強度の変化率(平均値からの乖離率)を求める。次に、スペクトル2の各イオン強度を、このイオン強度変化率で除算して、イオン強度値に修正を加え、最終的な判定データを得る。最もイオン強度値が低い12回目の測定条件を共鳴条件として設定する。この結果を図11(b)に示す。
参考までに、図10(a)(b)のスペクトル1,2から、実施例1と同様に強度比を計算した例を図11(a)に示す。図11の(a)と(b)を比較しても分かるように、得られる結果としてはほぼ変わりは無い。しかしながら、本実施例で得られるキャリブレーション用の測定結果は、Y軸値が強度変化率という一定のファクタをかけたイオン強度値になる。したがって、本実施例に拠れば、後にキャリブレーション結果を参照する際に、イオン強度値で確認することが可能となる。
また、標準試料を、指定条件で質量分析計に導入すれば、通常どの程度のイオン強度になるかはおおよそ予測することが出来るため、本実施例の判定データを保存しておくことで、キャリブレーション時のイオン強度が安定した状態であったか、また通常とほぼ同じ強度のイオンが観測されている状態であったかなどを確認することができる。
図12に、実施例3の構成を示す。実施例1との差はイオントラップ装置の後段に飛行時間形質量分析装置を配置していることである。飛行時間形質量分析装置は、同時に加速したイオンが、質量に応じて検出器に到達するまでの時間差を正確に計測してマススペクトルを得る質量分析装置である。
実施例3の構成では、イオントラップから排出されたイオンは、イオン輸送部21を経由して、デフレクター22,収束レンズ23を通って偏向,収束される。その後、押出し電極24,引出し電極25からなるイオン加速部で直交方向に加速される。加速されたイオンは、リフレクトロン26で折り返された後、検出器27に到達し、検出される。
飛行時間形質量分析装置で得られるマススペクトルデータは、質量精度やマススペクトル分解能の点で、イオントラップで質量分離した場合より優れている。イオントラップの後段に飛行時間形質量分析装置を配置することで、イオントラップでMS/MS操作を行い、生成したイオンを飛行時間形質量分析装置で分析することができ、装置は大型化するが、質量精度,分解能の高いMS/MSスペクトルを得ることが可能になる。
本実施例におけるイオントラップのキャリブレーション動作は、マススペクトルを得るための装置がイオントラップから飛行時間形質量分析計に変わったことを除けば、実施例1と同様であるため、図3に示すフローチャートの処理を行うことで実行される。また、図9に示される実施例2の処理も実行することは可能である。
図13(a)にスペクトル1を取得する際のイオントラップの動作を、図13(b)にスペクトル2を取得する際のイオントラップの動作を示す。実施例1との違いは、共鳴させた後のイオンの排出過程にある。図13(a)では時間t2からt3の期間、図13
(b)では時間t3からt4の期間が相当し、本実施例ではイオントラップで質量分析を行わないため、リング電極とエンドキャップ電極へ直流電圧を印加することで、トラップされているイオンを一気に排出する。
本実施例においても、図13(b)の時間t2からt3で用いる共鳴条件は、図7や図8の予め設定条件データを用いて設定回数まで繰り返し分析を行い、飛行時間形質量分析装置で得られるマススペクトルデータを、データ処理部20で処理して、図6、或いは図
11(b)のデータを得ることができる。したがって、イオントラップと飛行時間型質量分析計が結合された装置においても、イオントラップ部のキャリブレーションを容易に行うことが可能となる。
実施例1の概略構成を示す図である。 実施例1のイオントラップの動作を示す図である。 実施例1のフローチャートである。 スペクトル2の取得データ例を示す図である。 スペクトル1の取得データ例を示す図である。 スペクトル1と2の強度比データを示す図である。 共鳴条件の設定条件データの例である。 共鳴条件の設定条件データの例である。 実施例2のフローチャートである。 スペクトル1及びスペクトル2の取得データ例を示す図である。 スペクトル1と2の強度比データ、及びイオン強度値を示す図である。 実施例3の概略構成を示す図である。 実施例3のイオントラップの動作を示す図である。
符号の説明
10…試料導入装置、11…配管、12…イオン源、13…サンプリング部、14,
21…イオン輸送部、15…リング電極、16…エンドキャップ電極、17,27…検出器、18…制御部、19…信号線、20…データ処理部、22…デフレクター、23…収束レンズ、24…押出し電極、25…引出し電極、26…リフレクトロン。

Claims (10)

  1. イオンを生成するイオン源と、
    イオンを捕捉するトラップ空間を形成するリング電極と、
    一対のエンドキャップ電極から成るイオントラップと、
    前記トラップ空間から出射したイオンを検出する検出器を備えた質量分析装置のキャリブレーション方法において、
    質量数が既知の試料をイオン化するステップと、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、捕捉したイオンを前記検出器によって検出し、第1のマススペクトルを得るステップと、
    前記試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、予め定められた設定条件に基づいて、共鳴により特定のイオンを排出し、その後残ったイオンを前記検出器によって検出し、第2のマススペクトルを得るステップと、
    前記第1及び第2のマススペクトルの強度比を算出するステップと、
    前記第1のマススペクトル,第2のマススペクトル,強度比を得るステップを、共鳴条件を変えて、所定の回数繰り返し、前記強度比の変化から前記イオントラップにおいて共鳴排出させる設定条件を決定することを特徴とする質量分析装置のキャリブレーション方法。
  2. イオンを生成するイオン源と、
    イオンを捕捉するトラップ空間を形成するリング電極と、
    一対のエンドキャップ電極から成るイオントラップと、
    前記トラップ空間から出射したイオンを検出する検出器を備えた質量分析装置のキャリブレーション方法において、
    質量数が既知の試料をイオン化するステップと、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、捕捉したイオンを前記検出器によって検出し、第1のマススペクトルを得るステップと、
    前記試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、予め定められた設定条件に基づいて、共鳴により特定のイオンを排出し、その後残ったイオンを前記検出器によって検出し、第2のマススペクトルを得るステップと、
    前記第1のマススペクトル,第2のマススペクトルを得るステップを、共鳴条件を変えて、所定の回数繰り返し、
    その後、前記第1のマススペクトルのイオン強度値の平均値を算出するステップと、
    前記第1のスペクトルの各データのイオン強度値を前記平均値で除算し、各データ毎に変化率を算出するステップと、
    前記第2のスペクトルの各データのイオン強度値を対応する前記変化率で除算しイオン強度値を修正するステップと、
    前記修正後のイオン強度値の変化から前記イオントラップにおいて共鳴排出させる設定条件を決定することを特徴とする質量分析装置のキャリブレーション方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記設定条件は、前記リング電極及びエンドキャップ電極に印加する電圧値或いは周波数の値であることを特徴とする質量分析装置のキャリブレーション方法。
  4. 請求項1または2において、
    前記設定条件は、前記リング電極及びエンドキャップ電極に印加する電圧値或いは周波数の値であり、
    前記電圧値或いは周波数の値は、一定のステップで変化することを特徴とする質量分析装置のキャリブレーション方法。
  5. イオンを生成するイオン源と、
    イオンを捕捉するトラップ空間を形成するリング電極と、
    一対のエンドキャップ電極から成るイオントラップと、
    前記トラップ空間から出射したイオンを検出する検出器と、前記イオントラップへの印加電圧を設定し、且つ制御する制御部を備えた質量分析装置において、
    前記制御部は、
    質量数が既知の試料をイオン化し、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、
    捕捉したイオンを前記検出器によって検出することで得られる第1のマススペクトルと、
    質量数が既知の試料をイオン化し、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、
    予め定められた設定条件に基づいて、
    共鳴により特定のイオンを排出し、
    その後残ったイオンを前記検出器によって検出することで得られる第2のマススペクトルとを用いて、
    強度比を算出し、
    更に、前記第1のマススペクトル,第2のマススペクトル、およびそれらの強度比を得る処理を、共鳴条件を変えて、所定の回数繰り返し、
    前記強度比の変化から前記イオントラップにおいて共鳴排出させる設定条件を決定することを特徴とする質量分析装置。
  6. イオンを生成するイオン源と、
    イオンを捕捉するトラップ空間を形成するリング電極と、
    一対のエンドキャップ電極から成るイオントラップと、
    前記トラップ空間から出射したイオンを検出する検出器と、
    前記イオントラップへの印加電圧を設定し、
    且つ制御する制御部を備えた質量分析装置において、
    前記制御部は、
    質量数が既知の試料をイオン化し、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、
    捕捉したイオンを前記検出器によって検出することで得られる第1のマススペクトルと、
    質量数が既知の試料をイオン化し、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、
    予め定められた設定条件に基づいて、
    共鳴により特定のイオンを排出し、
    その後残ったイオンを前記検出器によって検出することで得られる第2のマススペクトルを得る処理を、共鳴条件を変えて、所定の回数繰り返し、
    前記第1のマススペクトルのイオン強度値の平均値を算出し、
    前記第1のスペクトルの各データのイオン強度値を前記平均値で除算し、
    各データ毎に変化率を算出し、
    前記第2のスペクトルの各データのイオン強度値を対応する前記変化率で除算し、
    イオン強度値を修正し、
    当該修正後のイオン強度値の変化から前記イオントラップにおいて共鳴排出させる設定条件を決定することを特徴とする質量分析装置。
  7. イオンを生成するイオン源と、
    イオンを捕捉するトラップ空間を形成するリング電極と、
    一対のエンドキャップ電極から成るイオントラップと、
    前記トラップ空間から出射したイオンを質量分析する飛行時間型質量分析部と、
    前記イオントラップへの印加電圧を設定し、且つ制御する制御部を備えた質量分析装置において、
    前記制御部は、
    質量数が既知の試料をイオン化し、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、
    捕捉したイオンを前記飛行時間型質量分析部によって検出することで得られる第1のマススペクトルと、
    質量数が既知の試料をイオン化し、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、
    予め定められた設定条件に基づいて、
    共鳴により特定のイオンを排出し、
    その後残ったイオンを前記飛行時間型質量分析部によって検出することで得られる第2のマススペクトルとを用いて、
    強度比を算出し、
    更に、前記第1のマススペクトル,第2のマススペクトル、およびそれらの強度比を得る処理を、共鳴条件を変えて、所定の回数繰り返し、
    前記強度比の変化から前記イオントラップにおいて共鳴排出させる設定条件を決定することを特徴とする質量分析装置。
  8. イオンを生成するイオン源と、
    イオンを捕捉するトラップ空間を形成するリング電極と
    一対のエンドキャップ電極から成るイオントラップと、
    前記トラップ空間から出射したイオンを質量分析する飛行時間型質量分析部と、前記イオントラップへの印加電圧を設定し、
    且つ制御する制御部を備えた質量分析装置において、
    前記制御部は、
    質量数が既知の試料をイオン化し、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、
    捕捉したイオンを前記飛行時間型質量分析部によって検出することで得られる第1のマススペクトルと、
    質量数が既知の試料をイオン化し、
    試料イオンを前記イオントラップで捕捉し、
    予め定められた設定条件に基づいて、
    共鳴により特定のイオンを排出し、
    その後残ったイオンを前記飛行時間型質量分析部によって検出することで得られる第2のマススペクトルを得る処理を、共鳴条件を変えて、所定の回数繰り返し、
    前記第1のマススペクトルのイオン強度値の平均値を算出し、
    前記第1のスペクトルの各データのイオン強度値を前記平均値で除算し、
    各データ毎に変化率を算出し、
    前記第2のスペクトルの各データのイオン強度値を対応する前記変化率で除算しイオン強度値を修正し、
    当該修正後のイオン強度値の変化から前記イオントラップにおいて共鳴排出させる設定条件を決定することを特徴とする質量分析装置。
  9. 請求項5,請求項6,請求項7、及び請求項8のいずれかにおいて、
    前記設定条件は、前記リング電極及びエンドキャップ電極に印加する電圧値或いは周波数の値であることを特徴とする質量分析装置。
  10. 請求項5,請求項6,請求項7、及び請求項8のいずれかにおいて、
    前記設定条件は、前記リング電極及びエンドキャップ電極に印加する電圧値或いは周波数の値であり、
    前記電圧値或いは周波数の値は、一定のステップで変化することを特徴とする質量分析装置。
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