JP4198392B2 - 2次元コード読取装置、画像入力装置、2次元コード読み取り方法、画像入力方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

2次元コード読取装置、画像入力装置、2次元コード読み取り方法、画像入力方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4198392B2
JP4198392B2 JP2002157275A JP2002157275A JP4198392B2 JP 4198392 B2 JP4198392 B2 JP 4198392B2 JP 2002157275 A JP2002157275 A JP 2002157275A JP 2002157275 A JP2002157275 A JP 2002157275A JP 4198392 B2 JP4198392 B2 JP 4198392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
dimensional code
digital information
error correction
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002157275A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003346078A (ja
Inventor
禎郎 高橋
大雅 淺野
真湖人 山崎
智彦 別府
俊之 古田
信幸 土井
仁 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002157275A priority Critical patent/JP4198392B2/ja
Priority to US10/447,223 priority patent/US6959866B2/en
Publication of JP2003346078A publication Critical patent/JP2003346078A/ja
Priority to US11/245,082 priority patent/US7712664B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4198392B2 publication Critical patent/JP4198392B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Input (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2次元コード読取装置、画像入力装置、2次元コード読み取り方法、画像入力方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術において、ユーザが紙面へ加筆した情報を電子化して取得する方法としては、以下に例示するような幾つかの方法が存在する。
【0003】
例えば特開平7−141104号公報では、座標を符号化した2次元マトリクスを光学ペンで読み取り、光学ペンが指し示す座標を取得する方法が開示されている。
【0004】
この方法では、水平方向、垂直方向の座標をそれぞれ白黒のパターンにより変換し、それを表示媒体に表示させる。また、光学ペンを用いて表示されている白黒のパターンを読み取ることで、光学ペンが指し示している座標を取得する。但し、この方法では、座標の白黒パターンへの変換の際に誤り訂正符号を使用していないため、座標の取得には相互補正という手法が採用されている。
【0005】
また、特開2000−293303号公報では、光学的に読み取り可能なコードシンボルを紙面にマトリクス状に並べ、小型カメラを具えたペンで紙面への加筆と同時にカメラで前記コードシンボルを読み取り、座標情報と加筆情報とを関連付ける方法が開示されている。
【0006】
この方法では、文書に固有の情報と座標情報とを同時に白黒のパターンに変換して紙に印刷し、また、紙上の文書に光学ペンで加筆した情報を白黒のパターンを読み取ることにより取得し、更に、文書固有の情報と紙上の座標位置とを取得して元の文書に加筆情報を追加する方法が採用されている。
【0007】
更にまた、特開2000−340840号公報では、光学手段によって読み取った2次元コードを復号し、その一部を記憶して、記憶された情報と、復号手段によって復号された情報とに応じて所定の処理を行う方法が開示されている。
この方法では、復号した情報を記憶する記憶手段は有しており、その情報と復号手段によって復号した情報とに応じて所定の処理を行うように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特開平7−141104号公報では、読み取れないパターンが共通している場合、相互補正が不可能になる。本公報では、このような問題に対処するために、予測補正という方法を用いて座標の補正を行うが、このように構成した場合、ペンの移動が高速である場合やペンの移動が離散的な場合に予測補正を行うことが不可能になり、座標の取得を行うことができないという問題を有する。
【0009】
また、特開2000−293303号公報では、白黒のパターンに誤り訂正機能を有する2次元コードを利用し、光学ペンによる読み取りが不安定な場合でも文書固有の情報と座標情報とを取得できるような機能を有しているため、特開平7−1411043号公報で読み取りが不可能な場合でも読み取りが可能になっている。しかしながら、この技術では、2次元コードの大きさが大きくなるため、広い範囲の紙面を光学ペンで撮影しなければならず、被射界深度などの問題で読み取った画像の品質が劣化するという問題が存在する。これは2次元コードを連続的に読み取ることが困難となる問題にもつながる。連続的な加筆情報を取得するためには、2次元コードを読み取ることで座標位置を連続的に取得できなければならないため、このような問題は、加筆情報の不連続点を発生させ、正しい加筆情報が得られなくなるという問題を引き起こす。
【0010】
また、特開2000−340840号公報は、ひとつの2次元コードを復号することを前提しているため、異なる2次元コードをデコードする場合に発生する問題を解決するものではない。
【0011】
従って、本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、正確且つ高速に2次元コードから所望する情報を抽出できる2次元コード読取装置、2次元コード読み取り方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
更に、本発明は、紙上に印刷した文書に手書きで加筆した情報をより正確に取得し、元の電子文書にその情報を反映させることができる画像入力装置、画像入力方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成するために、本発明は、印刷媒体上に印刷された1つ以上の2次元コードを画像として入力する画像入力手段と、入力された前記2次元コードをデジタル情報に変換するデジタル情報変換手段と、前記デジタル情報に関して誤り訂正を実行する誤り訂正手段と、前記誤り訂正が実行されたデジタル情報をデコードするデコード手段と、を有する2次元コード読取装置であって、前記誤り訂正手段が、デジタル情報の一部を既知情報として記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された既知情報で前記デジタル情報変換手段で変換された前記デジタル情報の一部を置換する置換手段と、を有することを特徴としている。
【0014】
これにより、本発明では、正しい加筆情報を精度良く取得することが可能となる。即ち、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えることができるので、高精度な座標入力が可能となる。
【0015】
更に、上記の2次元コード入力装置において、前記誤り訂正手段が、前記デジタル情報変換手段で変換された前記デジタル情報の誤り訂正が不可の場合、前記置換手段で当該デジタル情報の一部を前記既知情報に置換し、該一部が置換されたデジタル情報に誤り訂正を実行することも有効である。
【0016】
これにより、本発明では、既知の正しい情報を用いて誤り訂正の訂正率を向上させることが可能となる。即ち、誤り訂正が失敗した場合に、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えて、誤り訂正を行うことができるので、高速で高精度な座標入力が可能となる。
【0017】
更に、上記の2次元コード入力装置において、前記置換手段が、前記画像入力手段から連続的に2次元コードが画像として入力されている場合、前記デジタル情報変換手段で変換された前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することも有効である。
【0018】
これにより、本発明では、異なる文書に対する加筆情報を正しく分別することが可能となる。即ち、2次元コードの読み取りが連続的に行われているときにのみ置換手段が動作するので、他の文書に加筆が行われたときに情報置換により誤った誤り訂正を行うことがなくなり、文書の分別を正しく行うことが可能となる。
【0019】
更に、上記の2次元コード読取装置において、前記既知情報が、印刷媒体上に印刷されたデータに固有であることも有効である。
【0020】
これにより、本発明では、加筆されている文書と元の電子文書とを正しく関連付けることが可能となる。即ち、既知情報を文書固有の情報にすることで、加筆している印刷文書と元の電子文書との関連付けが可能になる。
【0021】
また、本発明は、紙面上での位置情報と紙面に印刷された電子データを一意に識別するための識別情報とを含む2次元コードが所定の配列で印刷された印刷媒体への筆記内容を入力する画像入力装置であって、上記の2次元コード読取装置と、該2次元コード読取装置で取得された位置情報を前記識別情報に関連付けて保存する位置情報保存手段と、を有することを特徴としている。
【0022】
これにより、本発明では、描画内容である位置情報と文書固有の情報とを関連付けて管理することで、電子文書への加筆による編集が自在な環境を提供する事が可能となる。
【0023】
更に、上記の画像入力装置において、前記2次元コード読取装置で取得された前記識別情報に基づいて前記電子データを特定する電子データ特定手段と、前記2次元コード読取装置で前記識別情報が取得された際、前記電子データ特定手段で特定された前記電子データを表示する表示手段と、該表示手段で表示された前記電子データに重畳して、前記位置情報に基づく筆記内容を描画する筆記内容表示手段と、を有することも有効である。
【0024】
これにより、本発明では、加筆した内容を随時、ディスプレイ等で確認することが可能となるため、正確且つ的確に筆記による編集を行える環境を提供することが可能となる。
【0025】
更に、上記の画像入力装置において、前記2次元コード読取装置が、前記印刷媒体への筆記を行うための筆記手段と、該筆記手段による加筆がなされているか否かを検出する加筆検出手段と、を有し、前記置換手段が、前記加筆検出手段で前記筆記手段による加筆が連続的になされていると検出された場合、前記デジタル情報変換手段で変換された前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することも有効である。
【0026】
これにより、本発明では、加筆内容を電子化すると共に、印刷媒体へも直接書込みが行えるため、ユーザはディスプレイ等でも印刷物でも加筆内容を確認することが可能となり、また、電子データの編集と同時に印刷物の編集も可能となるため、ユーザは両者の関連を容易に把握することが可能となる。
【0027】
また、本発明は、印刷媒体上に印刷された1つ以上の2次元コードを画像として入力する画像入力ステップと、該画像入力ステップで入力された前記2次元コードをデジタル情報に変換するデジタル情報変換ステップと、前記デジタル情報に関して誤り訂正を実行する誤り訂正ステップと、前記誤り訂正が実行されたデジタル情報をデコードするデコードステップと、を有する2次元コード読み取り方法であって、前記誤り訂正ステップが、デジタル情報の一部を既知情報として記憶し、記憶した該既知情報で前記デジタル情報変換ステップで変換した前記デジタル情報の一部を置換することを特徴としている。
【0028】
これにより、本発明では、正しい加筆情報を精度良く取得することが可能となる。即ち、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えることができるので、高精度な座標入力が可能となる。
【0029】
更に、上記の2次元コード読み取り方法において、前記誤り訂正ステップが、前記デジタル情報変換ステップで変換された前記デジタル情報の誤り訂正が不可の場合、当該デジタル情報の一部を前記既知情報で置換し、該一部が置換されたデジタル情報に誤り訂正を実行することも有効である。
【0030】
これにより、本発明では、既知の正しい情報を用いて誤り訂正の訂正率を向上させることが可能となる。即ち、誤り訂正が失敗した場合に、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えて、誤り訂正を行うことができるので、高速で高精度な座標入力が可能となる。
【0031】
更に、上記の2次元コード読み取り方法において、前記誤り訂正ステップが、前記画像入力ステップにおいて連続的に2次元コードが画像として入力されている場合、前記デジタル情報変換ステップで変換された前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することも有効である。
【0032】
これにより、本発明では、異なる文書に対する加筆情報を正しく分別することが可能となる。即ち、2次元コードの読み取りが連続的に行われているときにのみ置換手段が動作するので、他の文書に加筆が行われたときに情報置換により誤った誤り訂正を行うことがなくなり、文書の分別を正しく行うことが可能となる。
【0033】
更に、上記の2次元コードよ見取り方法において、前記既知情報が、印刷媒体上に印刷されたデータに固有であることも有効である。
【0034】
これにより、本発明では、加筆されている文書と元の電子文書とを正しく関連付けることが可能となる。即ち、既知情報を文書固有の情報にすることで、加筆している印刷文書と元の電子文書との関連付けが可能になる。
【0035】
また、本発明は、紙面上での位置情報と紙面に印刷された電子データを一意に識別するための識別情報とを含む2次元コードが所定の配列で印刷された印刷媒体への筆記内容を入力する画像入力方法であって、上記の2次元コード読み取り方法と、該2次元コード読み取り方法で取得された位置情報を前記識別情報に関連付けて保存する位置情報保存ステップと、を有することを特徴としている。
【0036】
これにより、本発明では、描画内容である位置情報と文書固有の情報とを関連付けて管理することで、電子文書への加筆による編集が自在な環境を提供する事が可能となる。
【0037】
更に、上記の画像入力方法において、前記2次元コード読み取り方法で取得された前記識別情報に基づいて前記電子データを特定する電子データ特定ステップと、前記電子データ特定ステップで特定された前記電子データを表示する表示ステップと、該表示ステップで表示された前記電子データに重畳して、前記位置情報に基づく筆記内容を描画する筆記内容描画ステップと、を有することも有効である。
【0038】
これにより、本発明では、加筆した内容を随時、ディスプレイ等で確認することが可能となるため、正確且つ的確に筆記による編集を行える環境を提供することが可能となる。
【0039】
更に、上記の画像入力方法において、前記印刷媒体への筆記が行われているか否かを検出する加筆検出ステップを有し、前記誤り訂正ステップが、前記加筆検出ステップで加筆が連続的に行われていると検出された場合、前記デジタル情報変換ステップで変換された前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することも有効である。
【0040】
これにより、本発明では、加筆内容を電子化すると共に、印刷媒体へも直接書込みが行えるため、ユーザはディスプレイ等でも印刷物でも加筆内容を確認することが可能となり、また、電子データの編集と同時に印刷物の編集も可能となるため、ユーザは両者の関連を容易に把握することが可能となる。
【0041】
また、本発明は、2次元コードを変換して得られるデジタル情報に関して誤り訂正処理を実行するコンピュータを機能させるためのプログラムであって、デジタル情報の一部を既知情報として記憶させる記憶処理と、該記憶処理で記憶された既知情報で前記デジタル情報の一部を置換する置換処理と、を前記コンピュータに実行させる。
【0042】
これにより、本発明では、正しい加筆情報を精度良く取得することが可能となる。即ち、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えることができるので、高精度な座標入力が可能となる。
【0043】
更に、上記のプログラムにおいて、前記置換処理が、前記デジタル情報の誤り訂正が不可の場合、当該デジタル情報の一部を前記既知情報に置換し、前記誤り訂正処理が、前記一部が置換されたデジタル情報に誤り訂正を実行することも有効である。
【0044】
これにより、本発明では、既知の正しい情報を用いて誤り訂正の訂正率を向上させることが可能となる。即ち、誤り訂正が失敗した場合に、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えて、誤り訂正を行うことができるので、高速で高精度な座標入力が可能となる。
【0045】
更に、上記のプログラムにおいて、前記置換処理が、連続的に2次元コードが入力されている場合、前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することも有効である。
【0046】
これにより、本発明では、異なる文書に対する加筆情報を正しく分別することが可能となる。即ち、2次元コードの読み取りが連続的に行われているときにのみ置換手段が動作するので、他の文書に加筆が行われたときに情報置換により誤った誤り訂正を行うことがなくなり、文書の分別を正しく行うことが可能となる。
【0047】
また、本発明は、上記の2次元コード読取装置と所定のネットワークを介して接続され、紙面上での位置情報と紙面に印刷された電子データを一意に識別するための識別情報とを含む2次元コードが所定の配列で印刷された印刷媒体への筆記内容を入力するコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記2次元コード読取装置で取得された位置情報を前記識別情報に関連付けて保存する位置情報保存処理を前記コンピュータに実行させる。
【0048】
これにより、本発明では、描画内容である位置情報と文書固有の情報とを関連付けて管理することで、電子文書への加筆による編集が自在な環境を提供する事が可能となる。
【0049】
更に、上記のプログラムにおいて、前記2次元コード読取装置で取得された前記識別情報に基づいて前記電子データを特定する電子データ特定処理と、前記2次元コード読取装置で前記識別情報が取得された際、前記電子データ特定手段で特定された前記電子データを表示させる表示処理と、該表示処理で表示された前記電子データに重畳して、前記位置情報に基づく筆記内容を描画する筆記内容表示処理と、を前記コンピュータに実行させることも有効である。
【0050】
これにより、本発明では、加筆した内容を随時、ディスプレイ等で確認することが可能となるため、正確且つ的確に筆記による編集を行える環境を提供することが可能となる。
【0051】
また、本発明は、上記のプログラムを記録媒体に記録したものである。
【0052】
これにより、本発明では、上記のプログラムを記録媒体に記録して提供することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
〔一実施例〕
以下、本発明を好適に実施した一実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【0054】
図1は、本発明で用いる印刷文書1の平面図である。印刷文書1には、複数の黒ドットで構成され、光学的に読み取り可能な2次元コードであるコードシンボル(符号)2a,〜,2d,…(以下、任意のコードシンボルの符号を2とする)が、縦横に規則的に配列されていた黒ドットを境界としてマトリクス状に並べられている。このコードシンボル2は、文書印刷時に文書そのものと共に印刷媒体上に印刷される。
【0055】
また、コードシンボル2には、共に印刷された文書の原本となる電子文書の識別(ID)情報と、印刷面上における座標を意味する情報とが含まれている。図1に示す例では、左上のコードシンボル2aに「水平座標=95,垂直座標=10,文書ID=10」がエンコードされ、コードシンボル2bに「水平座標=96,垂直座標=10,文書ID=10」がエンコードされ、コードシンボル2cに「水平座標=95,垂直座標=11,文書ID=10」がエンコードされ、コードシンボル2dに「水平座標=96,垂直座標=11,文書ID=10」がエンコードされている。
【0056】
ここで、2次元コードを水平2mm,垂直3mm角の大きさとすると、2次元コードの左上の角を紙面の左上を原点とした場合、水平座標=95であるコードシンボル2aは原点から水平方向に190mmの位置にある。同様に垂直座標=10のコードシンボル2aは、原点から垂直方向に30mmの位置にある。
【0057】
文書IDは、元の電子文書の固有情報、例えば電子文書が格納されているデータベースの識別IDである。即ち、コードシンボル2aは、その左上の角(垂直線H1と水平線V1との交点)が、紙面左上から水平190mm,垂直30mmの位置にあり、印刷されている文書はそのIDが10である、という情報を有する。
【0058】
コードシンボル2に配置するデータの詳細をコードシンボル2aに着目して図2を用いて説明する。コードシンボル2aはコード枠を構成するH1,H2,V1,V2に囲まれた7×11つのセルより構成される。尚、本実施例においてセルとは、ドットを打つことのできる最小の単位とする。したがって、上記の場合、コードシンボル2aには最大77個のセルが含まれる。
【0059】
コードシンボル2aは、水平座標を表すデータが配置される4×2のセルで構成された水平座標領域401と、垂直座標を表すデータが配置される4×2のセルで構成された垂直座標領域402と、文書IDを表すデータが配置される4×6のセルで構成された文書ID領域403と、誤り訂正用の符号が配置される8つのセルで構成された誤り訂正符号領域404〜407と、を有して構成される。尚、1つのセルは1ビットに相当するため、水平座標領域401及び垂直座標領域402は各々1バイトの容量を有し、文書ID領域403は3バイトの容量を有し、誤り訂正符号領域404〜407は各々1バイトの容量(合計で4バイト)を有する。また、図2中、408,409はコードの上下方向を表すためのパターン(上下識別符号領域)である。408は3×1の黒ドット、409は2×1のドット無しのパターンで構成され、コードの上下を判別するのに使用される。図3に各領域においてビット列がどのように配列されるかを示す。但し、401〜407において、‘1’はMSB(Most Significant Bit)を示し、‘8’はLSB(Least Significant Bit)を示す。
【0060】
次に、上記のようなコードシンボル2と共に電子文書を印刷する際の動作を図4及び図5を用いて詳細に説明する。但し、コードシンボル2(2次元コード)の作成は、後述の図8における情報処理装置21,23や携帯情報端末22で文書31の印刷命令を実行した時に情報処理装置23内のプリンタドライバで実行される。
【0061】
図4を参照すると、この動作において情報処理装置23内のプリンタドライバは、まず記憶装置30内の文書管理データベース(以下、データベースをDBと略す)32に問い合わせて印刷しようとする文書31のページ毎の文書IDを取得する(ステップS100)。次にプリンタドライバは、文書上の座標情報を取得する(ステップS101)。このように印刷する文書の文書IDとこの文書上の座標情報とを取得すると、プリンタドライバはこれらを併せることで各々のコードシンボル2にエンコードすべきデータを作成する(ステップS102)。これは例えば、文書ID=(123456),座標情報=(24,123)(但し、mm単位)という方法で作成する。この際に作成されるデータの概略構成を図5(a)に示す。
【0062】
次に、プリンタドライバは、ステップS102で作成したデータをエンコードする(ステップS103)。このエンコードにおいて例えば、プリンタドライバは、文書IDの6桁の数字を3バイトのバイナリ値に変換し、また、水平座標を24/2=12,垂直座標を123/3=41と、水平・垂直それぞれ1バイトずつで収まるように変換する。これにより、文書ID及び座標情報が計5バイトのデータとなる。この際に作成されるデータの概略構成を図5(b)に示す。
【0063】
このようにデータをエンコードすると、プリンタドライバは、エンコードしたデータを元に誤り訂正符号を作成する(ステップS104)。図5(b)→(c)の例では、5バイトのデータに対して4バイトの誤り訂正符号を追加している。この誤り訂正符号には、リードソロモン符号を採用する。リードソロモン符号は、バイト単位の誤りを訂正できる強力な誤り訂正方式であり、誤り訂正符号長の半分以下の誤りを訂正することができるものである(リードソロモン誤り訂正符号の詳細については、昭晃堂「符号理論(コンピュータ基礎講座18)」宮川,岩垂,今井共著などを参照されたい)。したがって、本実施例の場合では、誤り訂正符号長が4バイトなので2バイトの誤り訂正が可能である。
【0064】
このようにエンコードされたデータ及び誤り訂正符号を作成すると、プリンタドライバは、これらを2次元コードの各セルに割り当て、2次元コードがページ全体に配置されたマトリクスの画像を作成する(ステップS105)。
【0065】
その後、プリンタドライバは、プリンタ42や複写機41のプリンタ部等を使用してコードシンボル2付きの文書をハード出力する(ステップS106)。また、印刷が正常に終了したら文書管理DB32に正常に印刷された文書の文書IDとページ番号と文書名とを図8における文書管理DB32に登録する(ステップS107)。尚、文書管理DB32の詳細については後述において図面を用いて詳細に説明する。また、これらの動作は、同一文書における全てのページ(又は指定されたページ)に関して完了するまで繰り返し実行される(ステップS108〜ステップS109)。
【0066】
また、上記の一連の動作を実行させる際の操作手順を図6に示す。但し、この動作が実現されるシステム構成にも図8に示すものを用いる。
【0067】
この操作手順において、ユーザは、まず記憶装置30に保存されている文書31を編集し(ステップS200)、印刷命令を出す(ステップS201)。これにより、プリンタ42や複写機41において文書31のハード出力が実行される。尚、図4に示すプリンタドライバの動作は、図6におけるステップS201に置いて実行されるものである。
【0068】
また、2次元コード(コードシンボル2)付きで印刷された文書(印刷文書1’)の具体例を図7に示す。印刷文書1’は所定のフォーマットを有する帳票文書であり、背景にはコードシンボル2がマトリクス状に印刷されている。印刷文書1’の一部を拡大したものが図7の右側の図である。このように印刷文書1’上には、コードシンボル2が規則的に並んでいる。
【0069】
次に、上記のような動作や操作手順により作成した印刷文書1に対して筆記した情報を電子データとして取得するための構成を以下に説明する。
【0070】
図8は、印刷文書1に対して筆記を行うと共に筆記した内容を電子データとして取得できる本実施例による画像入力システムの構成を示すブロック図である。尚、図8の右下部分に、本実施例によるペン型座標入力装置10の概略構成を示す。
【0071】
図8に示すように、本実施例によるペン型座標入力装置10は、人が手に持って筆記動作を行うことができる筆記具状の装置本体100を具えている。この装置本体100の先端部102には、筆記具103、即ち、ボールペンやメカニカルペンシルの先端部分等が取り付けられており、文書(印刷文書1)に加筆可能である。装置本体100の側部に設けられた画像読取装置110は、CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子112と、レンズ等から成る光学系111とから構成されており、印刷文書1上の画像を読み取る装置である。尚、画像読取装置110には、必要に応じて照明を設けてもよい。
【0072】
装置本体100には、マイコン101が搭載されており、このマイコン101には画像読取装置110が接続されている。したがって、画像読取装置110で読み取った印刷文書1上の画像がマイコン101に入力される。
【0073】
マイコン101では、入力された画像に基づいた各種処理が実行される。即ち、マイコン101は、入力された2次元コードをデコードし、2次元コードの紙面上の座標を検出する(詳細は後述する)。また、ペン型座標入力装置10は、マイコン101内に蓄積したデータを有線又は無線により情報処理装置21へ出力可能に構成する。尚、図8では、画像読取装置110,マイコン101等に電力を供給する電源や、マイコン101と情報処理装置21とのインタフェース等は図示を省略する。
【0074】
また、マイコン101の構成は、図9に示すように、バス1000を介してCPU(Central Processing Unit)1030,ROM(Read Only Memory)1040,RAM(Ramdom Access Memory)1020,2次元コード読取装置1010が接続されている。また、これらと各種外部装置とはバス1000を介して接続される。
【0075】
ROM1040には、ペン型座標入力装置10の動作を制御するプログラムやマイコン101を動作させるプログラムが予め内蔵されている。RAM1020は画像読取装置110から入力された画像や、コード読み取り中に生成される中間データや、2次元コードをデコードした際に得られる文書IDや座標情報を一時的に保存する。ここで、図9における2次元コード読取装置1010の構成を図10に示し、後述において説明する。尚、2次元コード読取装置1010は、RAM1020に記憶された画像から2次元コードを検出し、これをデコードして文書IDや座標情報を取得する処理を実行する。
【0076】
また、図8におけるマイコン101には、LCD(Liquid Crystal Device)表示装置105,LED(Light EmittingDiode)106,或いはブザー107が接続され、情報処理装置21から受信した情報をLED表示装置105に表示したり、或いは特定の情報を受信した場合にはLED106を点滅させたり、ブザー107を鳴らしたりして外部に通知する。
【0077】
装置本体100には、先端部102の部分が筆記面に接触しているか否かを検出する圧力センサ104が設けられている。即ち、先端部102が筆記面に接触することにより先端部102に加わる圧力が筆記具103を介して圧力センサ104に伝達される。圧力センサ104は、この圧力を感知し、感知した情報をマイコン101に伝送する。
【0078】
このようなペン型座標入力装置10を用い、印刷文書1上での先端部102の位置検出を連続的に行えば、印刷文書1上での先端部の移動軌跡を求めることができる。また、上記のように先端部102が筆記面に接触しているか否かを検出する圧力センサ104によって、紙面上に筆記を行ったときの筆記軌跡を忠実に求めることができる。
【0079】
但し、この際、2次元コードが存在しなければ、筆記中にもかかわらずコードを読み取ることが不可能である。したがって、ペン型座標入力装置10は、LCD表示装置105或いはLED106を用いて読み取りが不能であることをユーザに通知する。
【0080】
ここで、図10を用いて図9に示す2次元コード読取装置1010の構成及び動作を詳細に説明する。
【0081】
図10は、2次元コード読取装置1010の構成を示すブロック図である。この2次元コード読取装置1010は、図8に示すペン型座標入力装置10の内部のマイコン101に内蔵されている(図9参照)。この2次元コード読取装置1010には、画像読取装置110で読み取られた紙面の画像(例えば8ビット画像とする)が入力される。
【0082】
このように画像が入力されると、2次元コード読取装置1010は、まずコード位置検出器1011で画像内にある複数の2次元コードから一つの2次元コードの枠を検出する。2次元コードの位置を検出できたならば、これをデータ取得器1012に入力し、2次元コードの各白黒セルに応じて‘0’又は‘1’のデータを取得して、2次元コードのデータ配列規則にしたがったデータの並べ替えを行う。
【0083】
その後、2次元コード読取装置1010は、取得したデータに対して第1誤り訂正器1014で誤り訂正を行う。また、これと同時に、既知情報メモリ1016から既知の文書IDを読み出し、データ置換器1013において2次元コードから取得したデータの文書IDに相当する部分を既知の文書IDで置き換え、置き換えたデータに対して第2誤り訂正器1015で誤り訂正を行う処理も実行する。
【0084】
それぞれの誤り訂正器(1014,1015)からは、誤り訂正が成功したか否かの判定情報と誤り訂正後のデータとが出力される。出力された誤り訂正後のデータは選択器1017でいずれかが選択され、データ復号器1018へ入力される。この選択器1017の動作は、図10における圧力センサ104の出力によって制御される。即ち、圧力センサ104で検出される加筆の有無に応じて出力するデータが選択される。
【0085】
圧力センサ104から出力される信号が立ち上がる(無圧力から有圧力へ)と、選択器1017は第1誤り訂正器1014から入力されたデータを選択して出力する。この際、第1誤り訂正器1014で誤り訂正が失敗した場合は、誤り訂正ができなかったということであり、コードの読み取りに失敗したことを意味する。更に、この場合には、データ復号器1018は動作せず、データの出力を無効とする。これに対して、圧力センサ104が定常的に有圧力である場合、選択器1017は第2誤り訂正器1015から入力されたデータを選択して出力する。この際、第2誤り訂正器1015で誤り訂正が失敗した場合は、コードの読み取りに失敗したことになる。また、無圧力の場合では加筆されている状態では無いため、選択器1017は何れの入力も選択しない。
【0086】
このように誤り訂正されたデータは文書IDと座標情報とであり、誤り訂正したデータ中の文書ID部分のみを抽出できる。また、抽出した文書IDは、既知情報として既知情報メモリ1016に保存される。
【0087】
データ置換の具体例を図11のテーブルを用いて説明する。図11のテーブルでは、第1行目は正しいデータ、即ちエンコードして誤り訂正符号を生成したデータである。また、第2行目は、画像読取装置110で読み取った画像から2次元コードを抽出してコードのドットから再構成したデータである。本具体例では、この再構成したデータにおける文書IDの1,2番目と誤り訂正情報の1番目とに誤りがある。したがって、データに3つの誤りが含まれるため、本実施例では誤り訂正が不可能となる。しかしながら、既知情報として文書IDを置き換えることにより、文書IDの部分の誤りがなくなり、誤り訂正情報の1番目だけが誤りとなるため、誤り訂正が可能となって正しい座標情報,文書IDが得られる。
【0088】
選択器1017で選択・出力されたデータは、データ復号器1018に入力され、紙面上の座標情報と文書IDとに復号される。紙面上のIDは、図11の場合、水平座標=24mm,垂直座標=123mm,文書ID=23となる。この座標情報及びデコードに成功した2次元コードの画像上の座標情報を用いてペン先座標算出器1019はペン先の紙面上での座標を算出する(詳細は後述する)。これにより、ペン型座標入力装置10の先端部102の位置が確定する。
【0089】
尚、圧力センサ104の立ち上がり時に、選択器1017に以下のような選択を実行させてもよい。即ち、圧力センサ104の立ち上がり時(無圧力から有圧力へ)に、選択器1017が第1誤り訂正器1014の出力を選択するが、この際、第1誤り訂正器1014で誤り訂正が失敗していれば、選択器1017は第2誤り訂正器1015の出力を選択する。第2誤り訂正器1015でも誤り訂正が失敗した場合は誤り訂正ができなかったということであり、コードの読み取りに失敗したことを意味する。このように選択を制御することで、新しい加筆が行われる際に同一の文書への加筆ならば第2誤り訂正器1015の誤り訂正率が向上するので前述の方法より有利である。
【0090】
次に、図10におけるコード位置検出器1011の詳細を図12を用いて詳細に説明する。図12を参照すると、コード位置検出器1011は、画像読取装置110からの入力画像からドットを検出するドット検出器1101と、検出したドットからコード枠を構成するドットの検出を行うコード枠検出器1102とから成る。
【0091】
ドット検出器1101の動作を図13を用いて説明する。図13において画素Zに注目して考えると、ドット検出器1101は、注目画素Zの周囲の斜線で示された画素(A〜H)に既に検出されたドットが存在せず、且つ、注目画素Zの画素値が周囲画素(I〜X)のどの画素値よりも所定の値(Th)以上小さい場合に、注目画素Zをコードのドットであるとして検出する(例えば入力画像において、黒=0,白=255とする)。また、所定の値(Th)は、小さければ小さいほどドットを検出し易くなるが、同時にノイズもドットして検出していまい、検出したデータに誤りがおきる可能性がある。また、Thが大きければノイズを検出せずに確実に誤りを減らすことができるが、コード枠を検出することが難しくなり座標取得率が小さくなる。したがって、Thはこのことを考慮して適切な値が設定される。また、図14にThの大きさに応じた座標取得率を示す。図14に示す表では、文書IDを置き換えた場合と置き換えない場合との両方のデータを示す。
【0092】
また、図10におけるコード枠検出器1102の構成を図15を用いて詳細に説明する。コード枠検出器1102は、検出したドットからコード枠を構成するドットの検出を行うために、入力画像に対してドットの追跡を行う。この際の追跡経路を図15及び図16を用いて説明する。図15における第1コーナ検出器1201は、ドット検出器1101から入力されたドット検出済みの画像から、あるドット(このドットを‘X’とする)がコードのコーナであるか否かを判定する。この判定の詳細については後述において説明する。
【0093】
このようにコーナのドットXを特定すると、コード枠検出器1102は、ドット追跡器1202において、ドットXを起点(これを第1コーナという)として、第1コーナからドットで構成されるコード枠の8画素分を4方向に追跡することで第2コーナ候補画素(A,B,C,D)を検出する。また、コード枠検出器1102は、ドット追跡器1202で検出した第2コーナ候補画素が第2コーナ(B,D)であるか否かを第2コーナ検出器1203において判定する。
【0094】
このように第2コーナを特定すると、コート枠検出器1102は、ドット追跡器1204を用いて、第2コーナからドットで構成されるコード枠の12画素分を、ドット追跡器1202でのドット追跡方向から90度時計回り方向に回転させた方向に追跡することで、第3コーナ候補画素(G,E)を検出する。また同様に、コード枠検出器1102は、ドット追跡器1204で検出した第3コーナ候補画素が第3コーナ(G,E)であるか否かを第3コーナ検出器1205において判定する。
【0095】
このように第3コーナを特定すると、コード枠検出器1102は、ドット追跡器1206を用いて、第3コーナからドットで構成されるコード枠の8画素分を、ドット追跡器1206でドット追跡方向から90度時計回り方向に回転させた方向に追跡することで、第4コーナ候補画素(C,A)を検出する。また同様に、コード枠検出器1102は、ドット追跡器1206で検出した第4コーナ候補画素が第4コーナ(C,A)であるか否かを検出す第4コーナ検出器1207において判定する。
【0096】
更に、コード枠検出器1102は、上記で特定した第1コーナと第4コーナとの間のコード枠を構成するドットをドット追跡器1208を用いて検出する。このように構成されたコード枠検出器1102を用いることで、最大2つの2次元コードのコード枠を検出し、それを構成するドットの画像上の座標を検出できる。
【0097】
また、上記における第1コーナ検出器1201の動作を図17を用いて説明する。第1コーナ検出器1201は、図17(a)で示すように、ドットが存在する注目画素の周囲で4つ以上のドットが存在するか否かを検出する周囲ドット検出器1211と、検出された周囲ドットから注目画素を点対称とする2組のドットペアを検出する点対称ペア検出器1212とから構成される。
【0098】
周囲ドット検出器1211は、注目画素Nを中心とする17×17画素の中で注目画素Nの周囲に存在するドットを検出する。図17(b)の場合、A〜Fの6画素が存在する。したがって、周囲ドット検出器1211は、これらを周囲ドット画素として検出する。また、点対象ペア検出器1212は、周囲ドット検出器1211で検出された周囲ドット画素A〜Fのうちで、その中間点がNに近いものを2組検出する。図17(b)の場合、(B,D),(C,F)の2組が検出される。残りのA及びEはノイズであると判断され除去される。このようにして注目画素のドットN及び周囲の2組の点対称ペアが検出されると、第1コーナ検出器1201は、注目画素Nを第1コーナとして検出する。
【0099】
次に、ドット追跡器1202の詳細を図18を用いて説明する。図18は、コードのコーナ付近を構成するドットを示したものである。Xはコーナドット(第1コーナ)であり、その他のA〜Iはコード枠を構成するドットである。尚、本説明では、XからD,E,Fの方向へドットを追跡する場合について説明する。又、説明を簡易にするために、A〜I,Xをそれぞれ座標ベクトルと見なす。
【0100】
この追跡において、ドット追跡器1202は、以下の(式1)を計算する。尚、YはドットEの推定ベクトルである。また、A〜Dは第1コーナ検出器1201で既に検出されているので既知である。
Y=2D+X …(式1)
次に、ドット追跡器1202は、Yの周囲5×5画素においてドットEを探索する。この探索の結果、ドットEが存在する場合、ドット追跡器1202は、以下の(式2)を計算する。尚、この(式2)においてYはドットFの推定ベクトルである。
Y=2E−D …(式2)
その後、ドット追跡器1202は、上記の追跡を7回繰り返して第2コーナ候補画素を検出する。但し、例えば図16に示す例では、追跡方向として4方向(図16:X→A,X→B,X→C,X→D)が存在する。ドット検出器1202は、検出された第2コーナ候補画素全ての情報を第2コーナ検出器1203に転送する。
【0101】
第2コーナ検出器1203の基本的な動作は、第1コーナ検出器1201と同様である。また、異なる点としては、追跡を開始するドットが2つ存在し、各ドットあたり一つの方向に関して追跡を行う(図16:B→G,D→E)点と、各追跡あたりドット追跡操作を11回繰り返す点とである。このように動作することで、第2コーナ検出器1203は、第3コーナ候補画素(図16:G,E)を検出する。
【0102】
第3コーナ検出器1205は、上述したように、ドット追跡器1204で追跡できた第3コーナ候補画素(図16:G,E)が第3コーナたるか否かを検出する。基本的な動作は、上述した第1,第2コーナ検出器(1201,1203)と同一である。本説明では、第3コーナ検出器1205で図16におけるドットG,Eが第3コーナであると検出されたものとする。
【0103】
ドット追跡器1206は、2つの方向(図16:G→C,E→A)にドット追跡を行う。尚、追跡回数はドット追跡器1202と同じ7回である。この動作により、ドット追跡器1206は、第4コーナ候補画素として図16におけるドットC,Aを検出する。
【0104】
ドット追跡器1208は、ドット追跡器1204と同一構成であり、図16におけるC→X,A→Xの方向に11回追跡してドットXに至る。Xは既に第1コーナであることがわかっているので、追跡▲2▼と追跡▲4▼とによりコード枠が検出されたことになる。
【0105】
以上のように動作することで、コードシンボル2のコード枠が検出できる。尚、2次元コードのデコードの際にどちらのコードを使うかは、画像上のコード中心の水平座標が大きい方を優先するとよい。但し、一方のコードがデコードできなかった場合はもう一方のコードを使用してデコードを実行するものとする。
【0106】
次に、図10におけるデータ取得器1012の動作を図19を用いて詳細に説明する。但し、図l9の説明では、コード枠を構成するドットを、コーナの4点を除いてa1〜a7,b1〜b11,c1〜c7,d1〜d11とする。データ取得器1012は、コードのデータを取得する際に、これらを結ぶ水平線と垂直線との交点を検出する(図19(b)のステップS400)。つまり、a1とc1とを結ぶ直線とb2とd2とを結ぶ直線との交点の座標を検出する。次に、この交点の座標を中心とする3×3画素の領域に含まれるドットの有無を検出する(図19(b)のステップS401)。図19の場合はドット無しとなり、取得されるデータは‘0’となる。データ取得器1012は、この動作を1つのコードシンボル2に含まれる全データに対して行うことでコードデータを取得する。また、データ取得器1012は、取得したデータを図3に示すデータ配列にしたがって再構成することで、最終的なコードデータを取得する。
【0107】
次に、図10におけるのペン先座標算出器1019の構成について図20を用いて詳細に説明する。図25を参照すると、ペン先座標算出器1019は、射影パラメータ算出器1901とペン先座標変換器1902とから構成される。この構成において射影パラメータ算出器1901には、画像上のコードコーナの座標(以下、コーナ画像座標という)と、それに対応する紙面上のコードコーナの座標(以下、コーナ紙面座標という)とが、データ復号器1018から入力される。したがって、射影パラメータ算出器1901は、入力されたコーナ画像座標とコーナ紙面座標とから射影パラメータを算出する。
【0108】
ここで、射影パラメータの算出を図21を用いて詳述する。尚、図21(a)は、画像におけるコードのコーナ(As〜Ds)の座標と、ペン型座標入力装置10の先端部102(Ps)の座標とを示す。但し、本実施例においてPsの座標は常に一定である。何故ならば、ペン型座標入力装置10では画像読取装置110と先端部102とが固定されているためである。従って、先端部102はペン型座標入力装置10の構成により画像読取装置110で撮像される画像内にある場合もあれば画像外にある場合もある。尚、画像外に有る場合は、その座標は負の値或いは画像の座標の最大値を超えることになる。
【0109】
また、図21(b)は、紙面におけるコードのコーナ(Ar〜Dr)の座標と、ペン型座標入力装置10の先端部102(Pr)の座標とを示す。ここで、As〜Dsは上述の動作におけるコード枠検出により算出される座標であり、Psは上述のように画像読取装置110と先端部102との位置関係が固定であるため固定的に求められるものである。また、ArはコードのデコードによりArが決定されるので、その隣接コーナであるBr〜Drも自動的に決定される。このように求められた座標を以下の(式3)に示す射影返還式に代入して得られる8つの一次元方程式(8元一次方程式)を解くことにより、(式3)における変換係数のパラメータb1〜b8が特定される。
【0110】
【数1】
Figure 0004198392
従って、紙面における先端部102の座標(Pr)は、パラメータb1〜b8が特定された(式3)に、画像における先端部102の座標(Ps)を代入して、画像座標から紙面座標への変換を行うことにより算出できる。
【0111】
尚、上述した2次元コード読取装置1010は、ハードウェアでコードの読み取りを行っているが、これをソフトウェアで行っても良い。このように構成した場合、2次元コード読み取り方法を実現するプログラムがマイコン101のROM1040に格納されており、そのプログラムの命令が順次CPU1030にロードされて命令の実行が行われ、2次元コードの読み取り処理がなされる。このように構成した場合の処理手順を、図22のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0112】
図22を参照すると、2次元コード読み取り処理では、まず、入力された画像に関して2次元コードの位置を抽出する(ステップS10)。その後、2次元コードの白黒(ドットの有無)に応じて‘0’又は‘1’のデータを取得し、取得したデータの並べ替えを行う(ステップS11)。
【0113】
次に、取得したデータが連続して取得されたものであるか否か(又は、先端部102が常に紙面に押しつけられている状態であるか否か)を判定し(ステップS12)、連続して取得されたものであれば(ステップS12のYes)、取得したデータにおける文書ID部分を既知情報(以前に取得保持された文書ID)で置換し(ステップS13)、ステップS14へ移行する。これに対して、取得したデータが連続して取得されたものでなければ(ステップS12のNo)、ステップS13を省略してステップS14へ移行する。
【0114】
ステップS14では、取得したデータ(データ置換有/無)に対して、誤り訂正が行われる(ステップS14)。このステップS14において、誤り訂正が成功した場合(ステップS15のYes)、デコードされた既知情報(文書ID)を保存し(ステップS16)、その後、元のデータ(座標情報)を復元する(ステップS17)。このように座標情報を復元後、上述の方法を用いてペン型座標入力装置10の先端部102の紙面上の座標を求める(ステップS18)。これに対して、ステップS14における誤り訂正が不成功であった場合(ステップS15)、そのまま処理を終了する。
【0115】
尚、コード位置の検出、データ取得、座標・文書ID復元、ペン先座標算出の各処理は、図10のコード位置検出器1011、データ取得器1012、データ復号器1018、ペン先座標算出器1019の各ブロックに対応しており、その手順は既に述べた通りである。
【0116】
また、2次元コード読み取り方法の他の例を、図23にフローチャートを用いて説明する。図22で説明した方法と異なる点は、連続してデータを取得していない場合にのみ、誤り訂正を行い、誤り訂正できなかった場合に文書ID部分の置き換えを行って誤り訂正を行う点である。同一文書への加筆時には、図23の方法を使用した方が誤り訂正が向上する。
【0117】
次に、上記のような2次元コードを読むことで加筆情報を取得する画像入力システムについて、図8のシステム構成図及び図24のフローチャートを用いて詳細に説明する。尚、印刷文書1に2次元コードが附されており、また、ペン型座標入力装置10で印刷文書1に加筆するものとする。
【0118】
図24を参照すると、本動作では、印刷文書1へのペン型座標入力装置10を用いた加筆により、印刷文書1上の2次元コードが読み取られ、文書IDと座標情報とが取得される(ステップS300)。また、ステップS300において、この取得された文書IDや座標情報は、リアルタイムに情報処理装置21へ転送され、更に、情報処理装置21から文書管理データベース32を管理する情報処理装置23へ転送される。
【0119】
情報処理装置23は、受信した文書IDを元に、文書管理データベース32から現在加筆されている文書(のページ:以下、これを文書情報という)を特定する(ステップS301)。また、ステップS301において、特定された文書情報は、情報処理装置21へ送信され、更に、情報処理装置21からペン型座標入力装置10へ転送される。尚、本説明において特定された文書は、図14の識別番号(ID)(=123456)の「patent.doc」のページ1であるとする。
【0120】
このように文書情報が特定されると、ペン型座標入力装置10は特定された文書情報をLCD表示装置105等を用いてユーザに表示し、また、情報処理装置21は、特定されたファイルの実体(本説明では、例えば図25における「patent.doc」とする)を、これが関連付けられているアプリケーション(ワードプロセッサ・ソフトウェア等)で開き、情報処理装置21に接続された不図示のディスプレイに表示して編集状態とする(ステップS302)。
【0121】
従って、情報処理装置21は、編集状態とした文書「patent.doc」に、ペン型座標入力装置10から順次送信されてくる座標情報を描画することで新規の図形オブジェクトを作成する(ステップS303〜S307)。尚、描画処理では、文書のウィンドウに新たな描画オブジェクトを開き(ステップS303)、受信したデータより座標情報を取得し(ステップS304)、これらを線でつないで描画する(ステップS304)ことで実現することができる。また、ステップS304で取得された座標情報は、順序性を有しつつ所定の数列テキストとしてファイルに保存する(ステップS306)。尚、ステップS304からステップS306までの処理は、ユーザによる加筆が終了するまで繰り返し実行される(ステップS307のNo)。
【0122】
また、ユーザによる加筆が終了すると(ステップS307のYes)、ペン型座標入力装置10は加筆終了の信号を情報処理装置23へ送信し、加筆終了の信号を受け取った情報処理装置23は、ウィンドウへの描画を終了する(ステップS308)。このように動作することで、文書管理DB32に「patent.doc」に対応した一つのオブジェクトが加えられる。また、図25に、本実施例による文書管理DB32のデータ構成を示す。
【0123】
以上のように構成・動作することで、本実施例では加筆した情報をリアルタイムでコンピュータのディスプレイ上に表示し、実際に加筆した情報が正しく処理されているかどうかがすぐさま確認できるので、ユーザにとって大きなメリットになる。また、情報処理装置23では受信した座標情報を数列テキストとして同時に別ファイルとして保存するため、文書が巨大な場合など、ユーザが後にアプリケーションを開いて加筆されたデータを確認したいときに素早く確認することが不可能な場合に、加筆されたデータのみを表示・確認させることができるので有効である。
【0124】
〔他の実施例〕
また、上記した各実施例は、本発明を好適に実施した形態の一例に過ぎず、本発明は、その主旨を逸脱しない限り、種々変形して実施することが可能なものである。
【0125】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1記載の発明によれば、請求項1記載の発明によれば、正しい加筆情報を精度良く取得することが可能となる。即ち、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えることができるので、高精度な座標入力が可能となる。
【0126】
更に、請求項2記載の発明によれば、既知の正しい情報を用いて誤り訂正の訂正率を向上させることが可能となる。即ち、誤り訂正が失敗した場合に、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えて、誤り訂正を行うことができるので、高速で高精度な座標入力が可能となる。
【0127】
更に、請求項3記載の発明によれば、異なる文書に対する加筆情報を正しく分別することが可能となる。即ち、2次元コードの読み取りが連続的に行われているときにのみ置換手段が動作するので、他の文書に加筆が行われたときに情報置換により誤った誤り訂正を行うことがなくなり、文書の分別を正しく行うことが可能となる。
【0128】
更に、請求項4記載の発明によれば、加筆されている文書と元の電子文書とを正しく関連付けることが可能となる。即ち、既知情報を文書固有の情報にすることで、加筆している印刷文書と元の電子文書との関連付けが可能になる。
【0129】
また、請求項5記載の発明によれば、描画内容である位置情報と文書固有の情報とを関連付けて管理することで、電子文書への加筆による編集が自在な環境を提供する事が可能となる。
【0130】
更に、請求項6記載の発明によれば、加筆した内容を随時、ディスプレイ等で確認することが可能となるため、正確且つ的確に筆記による編集を行える環境を提供することが可能となる。
【0131】
更に、請求項7記載の発明によれば、加筆内容を電子化すると共に、印刷媒体へも直接書込みが行えるため、ユーザはディスプレイ等でも印刷物でも加筆内容を確認することが可能となり、また、電子データの編集と同時に印刷物の編集も可能となるため、ユーザは両者の関連を容易に把握することが可能となる。
【0132】
また、請求項8記載の発明によれば、正しい加筆情報を精度良く取得することが可能となる。即ち、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えることができるので、高精度な座標入力が可能となる。
【0133】
更に、請求項9記載の発明によれば、既知の正しい情報を用いて誤り訂正の訂正率を向上させることが可能となる。即ち、誤り訂正が失敗した場合に、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えて、誤り訂正を行うことができるので、高速で高精度な座標入力が可能となる。
【0134】
更に、請求項10記載の発明によれば、異なる文書に対する加筆情報を正しく分別することが可能となる。即ち、2次元コードの読み取りが連続的に行われているときにのみ置換手段が動作するので、他の文書に加筆が行われたときに情報置換により誤った誤り訂正を行うことがなくなり、文書の分別を正しく行うことが可能となる。
【0135】
更に、請求項11記載の発明によれば、加筆されている文書と元の電子文書とを正しく関連付けることが可能となる。即ち、既知情報を文書固有の情報にすることで、加筆している印刷文書と元の電子文書との関連付けが可能になる。
【0136】
また、請求項12記載の発明によれば、描画内容である位置情報と文書固有の情報とを関連付けて管理することで、電子文書への加筆による編集が自在な環境を提供する事が可能となる。
【0137】
更に、請求項13記載の発明によれば、加筆した内容を随時、ディスプレイ等で確認することが可能となるため、正確且つ的確に筆記による編集を行える環境を提供することが可能となる。
【0138】
更に、請求項14記載の発明によれば、加筆内容を電子化すると共に、印刷媒体へも直接書込みが行えるため、ユーザはディスプレイ等でも印刷物でも加筆内容を確認することが可能となり、また、電子データの編集と同時に印刷物の編集も可能となるため、ユーザは両者の関連を容易に把握することが可能となる。
【0139】
また、請求項15記載の発明によれば、正しい加筆情報を精度良く取得することが可能となる。即ち、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えることができるので、高精度な座標入力が可能となる。
【0140】
更に、請求項16記載の発明によれば、既知の正しい情報を用いて誤り訂正の訂正率を向上させることが可能となる。即ち、誤り訂正が失敗した場合に、誤り訂正すべき情報を既知情報で置き換えて、誤り訂正を行うことができるので、高速で高精度な座標入力が可能となる。
【0141】
更に、請求項17記載の発明によれば、異なる文書に対する加筆情報を正しく分別することが可能となる。即ち、2次元コードの読み取りが連続的に行われているときにのみ置換手段が動作するので、他の文書に加筆が行われたときに情報置換により誤った誤り訂正を行うことがなくなり、文書の分別を正しく行うことが可能となる。
【0142】
また、請求項18記載の発明によれば、描画内容である位置情報と文書固有の情報とを関連付けて管理することで、電子文書への加筆による編集が自在な環境を提供する事が可能となる。
【0143】
更に、請求項19記載の発明によれば、加筆した内容を随時、ディスプレイ等で確認することが可能となるため、正確且つ的確に筆記による編集を行える環境を提供することが可能となる。
【0144】
また、請求項20記載の発明によれば、上記のプログラムを記録媒体に記録して提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による印刷文書1上に配列された2次元コード(コードシンボル2)を説明するための図である。
【図2】コードシンボル2に配置するデータの詳細を示す図である。
【図3】図2に示す各領域におけるビット列の配列を示す図である。
【図4】本発明の一実施例における情報処理装置23に組み込まれたプリンタドライバの動作を示すフローチャートである。
【図5】図4の動作において作成されるデータを段階的に説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例において2次元コード(コードシンボル2)が添付された印刷文書1を出力する際のユーザの操作手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例においてハード出力される印刷文書の具体例を示す図である。
【図8】本発明の一実施例による画像入力システムの構成を示すブロック図である。
【図9】図8におけるマイコン101の構成を示すブロック図である。
【図10】図9における2次元コード読取装置1010の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の一実施例におけるデータ置換の具体例を説明するためのテーブルである。
【図12】図10におけるコード位置検出器1011の構成を示すブロック図である。
【図13】図12におけるドット検出器1101の動作を説明するための図である。
【図14】本発明の一実施例におけるThの大きさに応じた座標取得率を示す表である。
【図15】図12におけるコード枠検出器1102の構成を示すブロック図である。
【図16】図15におけるコード枠検出器1102の追跡経路を説明するための図である。
【図17】(a)は第1コーナ検出器1201の構成を示すブロック図であり、(b)は第1コーナ検出器1201の動作を説明するための図である。
【図18】ドット追跡器1202の動作を説明するための図である。
【図19】図10におけるデータ取得器1012の動作を説明するための図である。
【図20】図10におけるペン先座標算出器1019の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の一実施例における射影パラメータの算出を説明するための図である。
【図22】本発明の一実施例における2次元コード読み取り処理を示すフローチャートである。
【図23】本発明の一実施例における2次元コード読み取り処理の他の例を示すフローチャートである。
【図24】本発明の一実施例における画像入力システムの動作を示すフローチャートである。
【図25】本発明の一実施例による文書管理データベース32のデータ構成を示すテーブルである。
【符号の説明】
1、1’ 印刷文書
10 ペン型座標入力装置
21、23 情報処理装置
22 携帯情報端末
30 記憶装置
31 文書
32 文書管理データベース
41 複写機
42 プリンタ
43 スキャナ
50 LAN
100 装置本体
101 マイコン
102 先端部
103 筆記具
104 圧力センサ
105 LCD表示装置
106 LED
107 ブザー
110 画像読取装置
111 光学系
112 光電変換素子
401 水平座標領域
402 垂直座標領域
403 文書ID領域
404〜407 誤り訂正符号領域
408、409 上下識別符号領域
1000 バス
1010 2次元コード読取装置
1020 RAM
1030 CPU
1040 ROM
1011 コード位置検出器
1012 データ取得器
1013 データ置換器
1014 第1誤り訂正器
1015 第2誤り訂正器
1016 既知情報メモリ
1017 選択器
1018 データ復号器
1019 ペン先座標算出器
1101 ドット検出器
1102 コード枠検出器
1201 第1コーナ検出器
1202 ドット追跡器
1203 第2コーナ検出器
1204 ドット追跡器
1205 第3コーナ検出器
1206 ドット追跡器
1207 第4コーナ検出器
1208 ドット追跡器
1211 周囲ドット検出器
1212 点対称ペア検出器
1901 射影パラメータ算出器
1902 ペン先座標変換器

Claims (20)

  1. 印刷媒体上に印刷された1つ以上の2次元コードを画像として入力する画像入力手段と、入力された前記2次元コードをデジタル情報に変換するデジタル情報変換手段と、前記デジタル情報に関して誤り訂正を実行する誤り訂正手段と、前記誤り訂正が実行されたデジタル情報をデコードするデコード手段と、を有する2次元コード読取装置であって、
    前記誤り訂正手段は、
    デジタル情報の一部を既知情報として記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された既知情報で前記デジタル情報変換手段で変換された前記デジタル情報の一部を置換する置換手段と、
    を有することを特徴とする2次元コード読取装置。
  2. 前記誤り訂正手段は、前記デジタル情報変換手段で変換された前記デジタル情報の誤り訂正が不可の場合、前記置換手段で当該デジタル情報の一部を前記既知情報に置換し、該一部が置換されたデジタル情報に誤り訂正を実行することを特徴とする請求項1記載の2次元コード読取装置。
  3. 前記置換手段は、前記画像入力手段から連続的に2次元コードが画像として入力されている場合、前記デジタル情報変換手段で変換された前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することを特徴とする請求項1記載の2次元コード読取装置。
  4. 前記既知情報は、印刷媒体上に印刷されたデータに固有であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の2次元コード読取装置。
  5. 紙面上での位置情報と紙面に印刷された電子データを一意に識別するための識別情報とを含む2次元コードが所定の配列で印刷された印刷媒体への筆記内容を入力する画像入力装置であって、
    請求項1から4の何れか1項に記載の前記2次元コード読取装置と、
    該2次元コード読取装置で取得された位置情報を前記識別情報に関連付けて保存する位置情報保存手段と、
    を有することを特徴とする画像入力装置。
  6. 前記2次元コード読取装置で取得された前記識別情報に基づいて前記電子データを特定する電子データ特定手段と、
    前記2次元コード読取装置で前記識別情報が取得された際、前記電子データ特定手段で特定された前記電子データを表示する表示手段と、
    該表示手段で表示された前記電子データに重畳して、前記位置情報に基づく筆記内容を描画する筆記内容表示手段と、
    を有することを特徴とする請求項5記載の画像入力装置。
  7. 前記2次元コード読取装置は、前記印刷媒体への筆記を行うための筆記手段と、該筆記手段による加筆がなされているか否かを検出する加筆検出手段と、を有し、
    前記置換手段は、前記加筆検出手段で前記筆記手段による加筆が連続的になされていると検出された場合、前記デジタル情報変換手段で変換された前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することを特徴とする請求項5又は6記載の画像入力装置。
  8. 印刷媒体上に印刷された1つ以上の2次元コードを画像として入力する画像入力ステップと、
    該画像入力ステップで入力された前記2次元コードをデジタル情報に変換するデジタル情報変換ステップと、
    前記デジタル情報に関して誤り訂正を実行する誤り訂正ステップと、
    前記誤り訂正が実行されたデジタル情報をデコードするデコードステップと、
    を有する2次元コード読み取り方法であって、
    前記誤り訂正ステップは、デジタル情報の一部を既知情報として記憶し、記憶した該既知情報で前記デジタル情報変換ステップで変換した前記デジタル情報の一部を置換することを特徴とする2次元コード読み取り方法。
  9. 前記誤り訂正ステップは、前記デジタル情報変換ステップで変換された前記デジタル情報の誤り訂正が不可の場合、当該デジタル情報の一部を前記既知情報で置換し、該一部が置換されたデジタル情報に誤り訂正を実行することを特徴とする請求項8記載の2次元コード読み取り方法。
  10. 前記誤り訂正ステップは、前記画像入力ステップにおいて連続的に2次元コードが画像として入力されている場合、前記デジタル情報変換ステップで変換された前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することを特徴とする請求項8記載の2次元コード読み取り方法。
  11. 前記既知情報は、印刷媒体上に印刷されたデータに固有であることを特徴とする請求項8から10の何れか1項に記載の2次元コード読み取り方法。
  12. 紙面上での位置情報と紙面に印刷された電子データを一意に識別するための識別情報とを含む2次元コードが所定の配列で印刷された印刷媒体への筆記内容を入力する画像入力方法であって、
    請求項8から11の何れか1項に記載の2次元コード読み取り方法と、
    該2次元コード読み取り方法で取得された位置情報を前記識別情報に関連付けて保存する位置情報保存ステップと、
    を有することを特徴とする画像入力方法。
  13. 前記2次元コード読み取り方法で取得された前記識別情報に基づいて前記電子データを特定する電子データ特定ステップと、
    前記電子データ特定ステップで特定された前記電子データを表示する表示ステップと、
    該表示ステップで表示された前記電子データに重畳して、前記位置情報に基づく筆記内容を描画する筆記内容描画ステップと、
    を有することを特徴とする請求項12記載の画像入力方法。
  14. 前記印刷媒体への筆記が行われているか否かを検出する加筆検出ステップを有し、
    前記誤り訂正ステップは、前記加筆検出ステップで加筆が連続的に行われていると検出された場合、前記デジタル情報変換ステップで変換された前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することを特徴とする請求項12又は13記載の画像入力方法。
  15. 2次元コードを変換して得られるデジタル情報に関して誤り訂正処理を実行するコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    デジタル情報の一部を既知情報として記憶させる記憶処理と、
    該記憶処理で記憶された既知情報で前記デジタル情報の一部を置換する置換処理と、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 前記置換処理は、前記デジタル情報の誤り訂正が不可の場合、当該デジタル情報の一部を前記既知情報に置換し、
    前記誤り訂正処理は、前記一部が置換されたデジタル情報に誤り訂正を実行することを特徴とする請求項15記載のプログラム。
  17. 前記置換処理は、連続的に2次元コードが入力されている場合、前記デジタル情報の一部を前記既知情報に置換することを特徴とする請求項15記載のプログラム。
  18. 請求項1から4の何れかに記載の2次元コード読取装置と所定のネットワークを介して接続され、紙面上での位置情報と紙面に印刷された電子データを一意に識別するための識別情報とを含む2次元コードが所定の配列で印刷された印刷媒体への筆記内容を入力するコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    前記2次元コード読取装置で取得された位置情報を前記識別情報に関連付けて保存する位置情報保存処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  19. 前記2次元コード読取装置で取得された前記識別情報に基づいて前記電子データを特定する電子データ特定処理と、
    前記2次元コード読取装置で前記識別情報が取得された際、前記電子データ特定手段で特定された前記電子データを表示させる表示処理と、
    該表示処理で表示された前記電子データに重畳して、前記位置情報に基づく筆記内容を描画する筆記内容表示処理と、
    を前記コンピュータに実行させるための請求項18記載のプログラム。
  20. 請求項15から19の何れか1項に記載のプログラムを記録した記録媒体。
JP2002157275A 2002-05-30 2002-05-30 2次元コード読取装置、画像入力装置、2次元コード読み取り方法、画像入力方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP4198392B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002157275A JP4198392B2 (ja) 2002-05-30 2002-05-30 2次元コード読取装置、画像入力装置、2次元コード読み取り方法、画像入力方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
US10/447,223 US6959866B2 (en) 2002-05-30 2003-05-29 2-Dimensional code pattern, 2-dimensional code pattern supporting medium, 2-dimensional code pattern generating method, and 2-dimensional code reading apparatus and method
US11/245,082 US7712664B2 (en) 2002-05-30 2005-10-07 2-dimensional code pattern, 2-dimensional code pattern supporting medium, 2-dimensional code pattern generating method, and 2-dimensional code reading apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002157275A JP4198392B2 (ja) 2002-05-30 2002-05-30 2次元コード読取装置、画像入力装置、2次元コード読み取り方法、画像入力方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003346078A JP2003346078A (ja) 2003-12-05
JP4198392B2 true JP4198392B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=29773208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002157275A Expired - Fee Related JP4198392B2 (ja) 2002-05-30 2002-05-30 2次元コード読取装置、画像入力装置、2次元コード読み取り方法、画像入力方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4198392B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106295438A (zh) * 2015-05-22 2017-01-04 中国农业科学院作物科学研究所 一种试验管码放位置自动查错装置以及查错方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1959376B1 (en) * 2002-09-26 2016-04-06 Kenji Yoshida Information processing device, method, and program for reading a dot pattern
JP2006018655A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Ricoh Co Ltd 文書処理システム
JP4556705B2 (ja) * 2005-02-28 2010-10-06 富士ゼロックス株式会社 2次元座標同定装置、画像形成装置及び2次元座標同定方法
JP4810918B2 (ja) * 2005-08-01 2011-11-09 富士ゼロックス株式会社 コードパターン画像生成装置及び方法、コードパターン画像読取装置及び方法、及びコードパターン画像媒体
JP4692265B2 (ja) * 2005-12-20 2011-06-01 富士ゼロックス株式会社 印刷指示装置、印刷装置、印刷システム、及びプログラム
US7445160B2 (en) * 2006-06-14 2008-11-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Position location using error correction
JP2008009833A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Fuji Xerox Co Ltd 文書管理装置、及びプログラム
JP2008052403A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Univ Of Tokyo 2次元位置情報がコード化された模様、当該模様を用いた位置同定システム及び方法
CN100511271C (zh) * 2006-11-16 2009-07-08 深圳市天朗时代科技有限公司 二维码解码方法
JP4203525B1 (ja) * 2007-06-13 2009-01-07 健治 吉田 ドットパターンを利用した機器の入力装置、制御対象機器の受信装置、端末装置およびペーパーコントローラ
US8276049B2 (en) 2007-09-04 2012-09-25 Ricoh Company Limited Information processing device and method
JP4385169B1 (ja) * 2008-11-25 2009-12-16 健治 吉田 手書き入出力システム、手書き入力シート、情報入力システム、情報入力補助シート
JP6857867B2 (ja) * 2016-07-22 2021-04-14 グリッドマーク株式会社 手書き入力シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106295438A (zh) * 2015-05-22 2017-01-04 中国农业科学院作物科学研究所 一种试验管码放位置自动查错装置以及查错方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003346078A (ja) 2003-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4198456B2 (ja) 2次元コードパターン、2次元コードパターンを担持するパターン担持媒体、2次元コードパターンの生成方法、2次元コード読取装置および読取方法
JP4322169B2 (ja) 文書処理システム、文書処理方法、文書処理プログラム
JP4198392B2 (ja) 2次元コード読取装置、画像入力装置、2次元コード読み取り方法、画像入力方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP4309217B2 (ja) アクティブな埋め込み型のインターラクション符号化
JP4854491B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
KR101064845B1 (ko) 문서 이미지 인코딩 시스템, 코드북 생성 시스템 및 방법, 코드북 탐색 시스템, 및 정보 인코딩 방법
US8584932B2 (en) Information input/output apparatus, information processing apparatus, information input/output system, printing medium, and information input/output method
JP2006085679A (ja) 2次元コードパターン、2次元コード作成方法、2次元コード作成装置及び印刷媒体
JP2007328637A (ja) 帳票処理システム、帳票処理方法、プログラム、および光学読み取り帳票
JP4738668B2 (ja) 文書管理装置、文書管理方法及びその文書管理装置での処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムを格納した記憶媒体
JP4397866B2 (ja) 2次元パターン読み取り装置、2次元パターン読み取り方法
JP4159948B2 (ja) 2次元コード読み取り装置、2次元コード読み取り方法及び2次元コード読み取りプログラム、記憶媒体
JP6007774B2 (ja) 文字認識データ処理装置、文字認識データ処理システム及びプログラム
JP2006020144A (ja) 文書処理システム
JP2005346459A (ja) 文書処理システム
JP2006039868A (ja) 筆記情報入力装置、文書処理システム、筆記情報入力プログラム及び記録媒体
JP4738978B2 (ja) 筆記情報処理システム、筆記情報処理方法及びプログラム
JP4634703B2 (ja) 加筆情報入力装置、及び加筆情報入力装置を含むシステム
JP2006031548A (ja) 文書処理システム、文書処理方法、文書処理プログラム及び記録媒体
JP2006079391A (ja) 軌跡取得装置および軌跡取得プログラム
JP2006134104A (ja) 帳票読取装置
JP4654906B2 (ja) コンピュータシステム、参照情報登録装置、及びプログラム
JP2008181223A (ja) 電子文書管理システム、電子文書管理方法、プログラムおよび記録媒体
JP2008109578A (ja) 画像生成装置、情報読み取り装置および記録媒体
JP2002288675A (ja) 帳票識別方法、帳票識別プログラム、および帳票識別方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees