JP4196366B2 - トルクコンバータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の自動変速機等に用いるトルクコンバータで、詳しくは、トルクコンバータの外郭を構成する要素部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用のトルクコンバータには、ロックアップクラッチが装着される。これはエンジン駆動される入力要素(一般にポンプインペラ)の羽根車の回転で作動油を出力要素(一般にタービンランナ)の羽根車と反力要素(一般にステータ)に循環させながらステータの反力で入力エンジンのトルクを増大させつつ回転させる動作態様(トルクコンバータ状態)と、このロックアップクラッチの係合により、この入出力要素間を連結にしてエンジンの回転をそのまま出力要素に伝達する動作態様(ロックアップ状態)の2つの動作態様を持たせ、エンジンの燃費を向上させるものである。
【0003】
従来、この種のロックアップ機構付きトルクコンバータの構成部材であるフロントカバーやポンプインペラの構造例として、例えば本出願人に係る特公平7−33861号公報に記載されたものがある。
【0004】
この従来のものは、トルクコンバータの外周面にエンジン側から回転動力が伝達されると共にイナーシャ作用をなすフランジ部と、スタータ歯車が噛合する円環状のリング歯車が形成されたもので、リング歯車はエンジン始動時にスタータモータのピニオンと噛合し、上記スタータモータの回転力をエンジンのクランク軸に伝達するものである。
【0005】
上記従来のロックアップ機構付きのトルクコンバータの構成は図1に示すようになっている。すなわち、トルクコンバータ1はインペラシェル2にインペラ2aを一体に結合してなるポンプインペラ3、タービンランナ4、ステータ5からなる。上記ポンプインペラ3のインペラシェル2はフロントカバー6と溶接にて一体結合されており、このフロントカバー6の外周面に設けた円環状のフランジ部7にエンジンのクランク軸8に結合されたドライブプレート9がボルトにて結合されている。またインペラシェル2の外周面にはスタータ用のリング歯車10が設けてある。
【0006】
以下に上記した従来の技術の構成を概略的に説明する。タービンランナ4はタービンハブ12に鋲着されており、またこのタービンハブ12にインプットシャフト13がスプライン結合されている。ステータ5はワンウエイクラッチの構成部材であるアウタレース14、スプラグ15、インナレース16を介して中空固定軸17に一方向に回転可能に支持されている。中空固定軸17はオイルポンプ18のハウジング19にボルト結合されている。中空固定軸17はインナレース16とスプライン係合している。
【0007】
ポンプインペラ3のインペラシェル2の軸心部にはオイルポンプ駆動軸20がスリーブ状に設けてあり、このオイルポンプ駆動軸20にオイルポンプ18のインナロータ21に回転駆動可能に結合されている。
【0008】
このインペラシェル2のオイルポンプ駆動軸20との結合は、例えば実願平3−82751号(実開平5−34348号)に示されているのと同様に、オイルポンプ駆動軸20の先端部外周に2面幅部を形成し、また、オイルポンプ18のインナロータ21の内面に2面幅部を形成し、この両2面幅部が係合することにより、この両者が回転方向に駆動可能に結合されるようになっている。
【0009】
なお、オイルポンプ駆動軸20の軸方向の略中央部の外周円筒部はオイルポンプ18のハウジング19に固定されたブッシュ22の内周面に支承されており、この部分でオイルポンプ18の駆動荷重を支持するようになっている。これにより、オイルポンプ駆動軸20の上記2面幅部と、ブッシュ22にて支承された部分に、オイルポンプ18の吐出圧(ライン圧)に比例した駆動荷重が作用される。
【0010】
ワンウエイクラッチのスプラグ15の両側にはステータカラー23a,23bが設けられ、タービンハブ12と一方のステータカラー23a及び上記オイルポンプ駆動軸20と他方のステータカラー23bとの間にスラスト軸受24a,24bが介装してある。
【0011】
エンジンのクランク軸8で回転されるポンプインペラ3は、トルクコンバータ室25に充満されている作動油を循環させ、この作動油がポンプインペラ3、タービンランナ4、ステータ5の各羽根車内の流路を循環することで、タービンランナ4がステータ5による反力でトルクが増加されつつ回転し、この回転力がタービンハブ12を介してインプットシャフト13に伝達され、図示しない自動変速機や無段変速機へ動力が伝達される。
【0012】
一方、タービンハブ12には、ロックアップクラッチ26のロックアップクラッチハブ27が鋲着されており、このロックアップクラッチハブ27にはクラッチ係合時のショックを緩和したり、駆動系の振動・騒音を吸収する目的で、トーショナルダンパ28を備えている。
【0013】
ロックアップクラッチハブ27とフロントカバー6の間には、ロックアップクラッチ26のロックアップピストン29の内周部がタービンハブ12の外周円筒面に液密に、かつ軸方向に摺動自在に嵌合されている。そしてロックアップピストン29の内側内周部がロックアップクラッチハブ27の外周部とスプライン嵌合されている。ロックアップピストン29のフロントカバー6側の側面部にロックアップフェーシング30が設けてある。
【0014】
ロックアップピストン29とフロントカバー6との間には、フロント油圧室31が形成されており、フロントカバー6と一体に形成されたパイロットボス部32はエンジンのクランク軸8のセンタ穴に嵌合し、トルクコンバータ1の回転芯合せを行うようになっている。上記フロント油圧室31は、インプットシャフト13内の油通路33と連通され、図示しない自動変速機または無段変速機の油圧制御装置の制御バルブへと連通されている。
【0015】
また、トルクコンバータ1の流路へは、ステータカラー23bとオイルポンプ駆動軸20間に設けたスラスト軸受24bの側面に設けた溝を介して中空固定軸17とオイルポンプ駆動軸20間に形成された油路が連通し、図示しない油圧制御装置に連通されている。
【0016】
そしてロックアップ時には、上記トルクコンバータ1内にステータカラー23bとオイルポンプ駆動軸20の間の油路を介してトルクコンバータ1内からロックアップピストン29のタービン側側面に油圧を作用させ、同時にフロント油圧室31内の圧油をドレンさせることで、ロックアップピストン29の前後で圧力差が生じる。
【0017】
また、必要に応じてロックアップを解除するときには、上記フロント油圧室31に圧油を供給する。これにより、上記トルクコンバータ1内からの油路が油圧制御装置の制御バルブ内で制御されて、圧力差(フロント油圧室の油圧>トルクコンバータ内油圧)が生じてロックアップが解除される。
【0018】
上記した構成の従来のトルクコンバータ1は、これのフロントカバー6やインペラシェル2などを構成する外郭部は、一般的に薄肉鉄板を基準にして、必要に応じて部分的に突起部や厚肉部または薄肉部を形成するものが多い。
【0019】
このように肉厚の変化する部分や、強度・剛性を要求される部分、例えばフロントカバー6にはドライブプレート9とボルト結合する肉厚のフランジ部(イナーシャ兼用)7やクランク軸8と芯合わせするパイロットボス部32が設けられているが、これらの部材は図2に示すように別工程にて製造された各部品が溶接等で一体に結合される方法がとられている。
【0020】
また、インペラシェル2の製造においても、図3に示すように、薄肉鉄板のインペラシェル2の外周部にリング歯車10や内周部にスリーブ状のオイルポンプ駆動用のオイルポンプ駆動軸20等を別工程にて製造し、溶接等で一体に結合する方法がとられている。
【0021】
そして、プレス成形されたトルクコンバータ1の外郭部材には、エンジンの回転上昇に伴う遠心力や、ポンプインペラ3、タービンランナ4、ステータ5の順に作動流体が循環することによって軸方に発生する推力、さらにロックアップクラッチ26の作動力が作用される。このため、このトルクコンバータ1の外郭部材であるインペラシェル2及びフロントカバー6は、これらの作用力に十分耐え、かつ軸方向へのふくらみなどの変形量を所定値以下に押さえて作動することができるように、フロントカバー6には板厚が4.5〜6mm程度の比較的厚めの鉄板が用いられ、またインペラシェル2には板厚が3〜4mm程度の鉄板が用いられる。
【0022】
一方、上記従来の技術においては、インペラシェルに一体結合される筒状のオイルポンプ駆動軸20が、これの後端円筒部に2面幅を形成し、この部分がオイルポンプ18のインナロータ21の内周部に形成された2面幅部に嵌合してポンプを回転駆動するようにしており、また、2面幅以外の円筒が、オイルポンプ駆動軸20とオイルポンプロータとが回転芯合わせできるように精度よく嵌合している。
【0023】
さらに、オイルポンプ駆動軸20の略中央円筒部は、オイルポンプ18のインナロータ21によって発生する自動変速機の油圧(ポンプ吐出圧またはライン圧)がポンプロータの外周の投影面積に作用するため、この投影面積相当の荷重が上記インナロータ21とオイルポンプ駆動軸20の円筒部の嵌合部に作用することになる。ここの嵌合部に作用する荷重は、オイルポンプ駆動軸20の略中央部が軸支されるブッシュ22からインナロータ21の嵌合部までの距離に応じたモーメント荷重となってブッシュ22に作用することになる。なお、このブッシュ22に作用する荷重は、上記以外にはトルクコンバータ全体を軸支持しているので、トルクコンバータ組立体をドライブプレート9に取付けるときのミスアライメントによる偏心荷重や振れ回り荷重なども受けることができる構造になっている。
【0024】
【発明が課題しようとする課題】
上記した従来技術のトルクコンバータの外郭部材の構造と製造工程には次のような問題がある。
【0025】
すなわち、フロントカバーもインペラシェルも、それぞれ別工程で製造した複数個の部材を集成し、各溶接等で一体結合する構造であり、これを製造する工程も多岐にわたるため、生産効率が悪く、しかも製造原価が高くなる原因ともなっている。
【0026】
また、フロントカバーの本体は、一般にプレス成形加工されるため、成形性のよい軟鋼板が使われるが、高回転中のトルクコンバータ内に発生する遠心油圧に耐え、かつタービンランナによるスラスト荷重、ロックアップクラッチの押圧荷重等を受けるため、特に高回転・高トルクエンジンの場合、強度、剛性を確保する上から、板厚を増加する必要があった。その結果、回転体として要求される慣性モーメントを確保しながら軽量化と振動課題を両立させることが重要であるにもかかわらず、不必要な重量増加を招き、軽量化の障害になっていた。
【0027】
さらに、自動変速機や、無段変速機のトルクコンバータは、従来からエンジンに代わり、環境問題や燃費改善の観点から希薄燃焼エンジンや、直噴エンジン等と整合させる必要がある。ところが、従来の外郭製造のトルクコンバータでは、安易な部材の厚肉化や空いているスペースにイナーシャリングを取付けて対処することになり、車両の発進加速性や振動課題と裏腹の軽量化を両立するような効果的な慣性モーメントをトルクコンバータの外郭部材に付与することができない。このため、益々重量増加を招いて軽量化やコンパクト化の障害になっている。
【0028】
一方、ポンプインペラに溶接結合される薄肉のスリーブ状にしたオイルポンプ駆動軸は、ポンプロータへの嵌合部にポンプ吐出圧(ライン圧)による横荷重とポンプロータ駆動部にポンプ駆動トルクによる荷重が作用するため、一般に調質で硬度HRC18相当まで硬化される。しかしながらポンプ吐出圧は、自動変速機の場合、1.5〜1.8Mpa程度であるが、金属ベルト式無段変速機の場合には、4〜5Mpa程度となり、自動変速機の使用のままではオイルポンプ駆動軸の疲労破損や回転軸支するブッシュ損傷の原因にもなる。
【0029】
この対策としてオイルポンプ駆動軸の厚肉化に加えて浸炭や高周波加熱による熱処理が可能な材料への変更、あるいはポンプロータの支持構造の全面変更などを行えばよいが、これでは装置全体の大型化、重量アップ、製造原価アップなどを招き、生産効率向上や軽量化の障害になってしまう。
【0030】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、製造原価を低くでき、また、外郭部材の強度・剛性を損なうことなく軽量化を図ることができ、さらにインペラシェルに設けられるオイルポンプ駆動軸の疲労破損やこれを回転支持するブッシュ損傷をなくすことができる等上記した従来の課題を解決できるようにしたトルクコンバータを提供することを目的とするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るトルクコンバータの外郭構造は、少なくともインペラシェルと一体構成のポンプインペラ、タービンランナ、ステータ及びフロントカバーからなると共に、上記インペラシェルとフロントカバーからなる外郭構成部材の外周部に少なくともエンジンからの動力を取り込むフランジ部とスタータ用のリング歯車とを有し、さらに上記フロントカバーの軸心部にエンジンのクランク軸に嵌合するパイロットボス部を有し、またインペラシェルの軸心部にオイルポンプを駆動するスリーブ状のオイルポンプ駆動軸を有するトルクコンバータにおいて、上記フロントカバーのパイロットボス部を塑性加工により一体成形すると共に、フロントカバーの外周の前部にフランジ部を塑性加工にて折り重ねて成形する。
【0032】
また、上記したトルクコンバータにおいて、フロントカバーの外周の後部に塑性加工によりスタータ用のリング歯車部を一体状に成形した。
【0033】
また、上記したトルクコンバータにおいて、フランジ部とスタータ用のリング歯車部をインペラシェルとフロントカバーからなる外郭構成の外周部に塑性加工にて一体成形してこの部分にイナーシャ機能と動力伝達機能を持たせた。
【0034】
また、上記したフロントカバーに合わせ増肉によって成形したフランジ部の内周側境界部の少なくとも、このフランジ部に形成されるねじ穴部に短絡する部分に液密可能なブレージングやコーティング層を形成した。
【0035】
また、上記したトルクコンバータにおいて、外郭構成部材を構成するインペラシェルのスリーブ状のオイルポンプ駆動軸を塑性加工により一体成形し、外周部のスタータ用のリング歯車を塑性加工により一体状に増肉加工した。
【0036】
そして上記構成のトルクコンバータにおいて、少なくともフロントカバーとインペラシェルを、各重量%で、C:0.2〜0.6、Si:0.01〜0.1、Mn:0.05〜0.5,Ti:0.01〜0.1、B:0.001〜0.01、Fe:残からなる鋼板材料にて成形加工した。
【0037】
また、上記インペラシェルのオイルポンプ駆動軸の少なくともオイルポンプのインナロータと嵌合する部位とオイルポンプのハウジングにブッシュを介して支持されるブッシュ嵌合部位を高周波焼き入れにて硬化し、インペラシェルのオイルポンプ駆動軸部の内側面で、かつステータの側面にスラスト軸受を介して対向する表面に高周波焼き入れを施し、さらにフロントカバーの円板部内面、タービンハブにスラスト軸受を介して対向する面、中央突起部の少なくともいずれか1つの部位に高周波焼き入れを施した。
【0038】
【作 用】
トルクコンバータの外郭構成部材を構成するフロントカバーとインペラシェルのそれぞれが、このそれぞれに付属する中央突起部、フランジ部、リング歯車部と共に、一体成形される。そしてこのときの各構成材料にC0.25%にBを添加した板材が用いられ、これの必要個所に高周波焼き入れを施すことにより、強度、剛性を損なうことなしに素材の板厚を薄くすることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明は図1に示した従来の技術におけるトルクコンバータ1の外郭構造であるところの、インペラシェル2とフロントカバー6の改良に係るもので、これの実施の形態を図4以下に基づいて説明する。
【0040】
図4、図5、図6に示した(a)〜(h)の各図はフロントカバー6の塑性加工の大略の工程を示すもので、まず(a)円板状の素材41を所定の大きさに打ち抜く。次に(b)プレス加工にて素材41の中央部に膨出部42を成形する。(c)この膨出部42をピン43aとダイ43bとからなる金型43上に置き、上側から総形状のローラ44にて押圧成形してフロントカバー6のパイロットボス部32となるボス部45を塑性成形する。このとき、上記膨出部42の素材体積をボス部45の素材体積より大きくしてあり、このため、ボス部45の肉厚は素材41の板圧より厚く、すなわち、増肉される。
【0041】
(d)次にプレス加工にて素材41の外周部に筒状部46を成形し、ついで、フランジ部7となる部分に、これの内側からローラ47にて外側へ環状に突出する突条48を成形する。
【0042】
ついで、(e)上記筒状部46を軸方向に押圧する。これにより上記突条48の部分に座屈が生じ、突条48の断面形状はΩの字状になる。(f)この突条48の外形形状をローラ49にて整えてから、(g)この突条48を上下のローラ50a,50bにて押圧して折り重ねて先端が半円形になったフランジ部7に形成し、(h)さらに、これを他のローラ51にて先端が円筒になったフランジ部7にする。このとき、(f)〜(h)の工程では筒状部46の内側にバックアップ型52をあてる。
【0043】
その後、素材41の全体をプレス加工して図7に示すようにフロントカバー6の形状に成形し、ついで上記フランジ部7にドリル加工にてボルトねじ穴7aを加工する。このときフランジ部7の内側に折り重ねによる合わせ目53ができ、これがボルトねじ穴7aに連通すると、この部分から油漏れが生じる。このため、この合わせ目53はブレージングやコーティング材を注入してコーティング層を形成することにより密閉して液密とする。
【0044】
図8は上記フロントカバー6の素材41に形成した膨出部42からパイロットボス部32を成形する工程の他例を示すもので、小径のローラ44aにて金型43に沿う形状に成形する。
【0045】
図9の(a)〜(f)の各図はインペラシェル2の塑性加工の大略の工程を示すもので、まず(a)円板状の素材55を所定の大きさに打ち抜く。次に(b)プレス加工にて素材55を略半円球状に形成し、ついで(c)プレス加工にて中央部に膨出部56を突設した円板状に形成する。(d)上記膨出部56からプレス加工にてスリーブ状の軸を形成すると共に、上端をカットしてオイルポンプ駆動軸20を塑性成形する。
【0046】
その後、(e)素材55の全体をプレス加工して本体部材をインペラシェル2の形状に形成すると共に外周縁にフランジ状部57を形成する。ついで、(f)このフランジ状部57をロールスピニング法にて増肉して増肉部58を形成し、この増肉部58に、転造で、あるいは機械加工にてスタータ用のリング歯車10を加工する。上記のように構成されたインペラシェル2及びフロントカバー6を用いたトルクコンバータ1を示すと図10のようになる。
【0047】
一方、慣性質量を確保しながら軽量化や部材の強度、剛性向上の達成手段について説明する。従来のフロントカバー6やインペラシェル2の材料は、SPC材またはSPHC材が用いられ、板厚はそれぞれ4.9mmと3.2mmであった。これに対して本発明では、SPC材をCが0.25wt%程度の鋼板ベースとした合金材料に少量のBを含ませ、高周波焼き入れが有効に行われる材料に変更する。SPC材は最もプレス成形性がよく、Cが0.5wt%にBを添加した材料は高強度化できる反面、成形性に劣るが、フロントカバーとインペラシェルの板厚を軽減することで加工応力が従来並みとなるので製造上の支障はない。
【0048】
また、慣性質量増加に最も効果的な外周部に位置するフランジ部7やリング歯車10に増肉手法が採用できることで、慣性質量を確保しながら軽量化も可能になる。
【0049】
このことから、上記フロントカバー6及びインペラシェル2の素材41,55はこれらの軽量化及び高強度化を図るために、通常(JIS規格)の板厚が4.9mmと3.2mmの鋼板材(SPC1)に代えて、TiとBを含有した板厚が4.5〜4.2mmと3.0〜2.8mmのS25CTiB材を用いた。このS25CTiBとSPC1の各成分を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
なお、本発明にて用いる上記鋼板のP,Sを除く各成分は、部品形状、要求機能等により異なるが、表2に示す成分範囲のものを適格に使用すればよい。P,Sは上記S25TiBのものと略同様にする。
【0052】
【表2】
【0053】
塑性成形後のフロントカバー6及びインペラシェル2は、これの板厚減少からくる強度低下や損傷が発生するオイルポンプ18のインナロータ21との嵌合部や軸受ブッシュ22との回転摺動部、フロントカバー6の外周の折り曲げ部やロックアップピストン29が押圧する内側面等には、C0.25wt%にB添加材料の表面に高周波焼き入れ(水中高周波焼き入れを含む)を施すことにより、従来よりも部材強化が図られる。
【0054】
このときの高周波焼き入れパターンは全面焼き入れではなく、図11の(a)に示すように放射状の縞模様状や、図11(b)に示すように多数リング状にするのがよい。
【0055】
なお、上記実施の形態ではスタータ用のリング歯車10をインペラシェル2側に設けた例を示したが、図12に示すようにフロントカバー6の外周部にフランジ部7と共にリング歯車10を塑性加工により成形してもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、トルクコンバータの外郭構成部材を構成するフロントカバーとインペラシェルとが、これらに付属する中央突起部(パイロットボス部)、フランジ部、リング歯車部及びオイルポンプ駆動軸部が、フロントカバー、インペラシェルと共に塑性成形により一体成形されることにより、上記した各付属部を個々に加工成形して同様に個々に加工成形したフロントカバー、インペラシェルに組立固着した従来のものに比べて、この付属部を有するフロントカバー及びインペラシェルの生産性が向上され、製造原価を低くすることができる。そして上記したように、各構成部が一体成形されることにより余分な肉部がなくなり、軽量化を図ることができる。
【0057】
また上記したように各構成部材が一体成形されることにより、余分な肉部がなくなり軽量化を図ることができる。さらにスタータ用のリング歯車及びエンジンの動力を伝達するフランジ部の溶接を廃止できることにより、上記溶接による偏肉や溶接欠陥がなくなり、トルクコンバータ完成後の回転バランス修正工程が簡素になり、その上溶接ムラによる油もれの欠陥をなくすることができ、製造品質や生産性を向上できる。
【0058】
また本発明によれば、上記フロントカバー及びインペラシェルの素材にC0.5wt%にBを添加した材料を用いたことにより、フロントカバー及びインペラシェルの各部に必要に応じて高周波焼き入れを施すことができ、オイルポンプ駆動軸のオイルポンプのインナロータとの嵌合部、ブッシュとの回転支持部、リング歯車の歯面などの強度・剛性を高くしてこの各部分の損傷や磨耗、変形などの不都合を解消できる。
【0059】
また本発明では、上記した素材を用いることにより、従来の鋼板より薄い材料を用いることができる。そしてロックアップ状態でエンジン回転数をレッドゾーンまで上昇させて運転しても、従来の鋼板より薄くても、このときに大きな曲げ応力が発生する外周曲げ部分等に必要に応じて高周波焼き入れや、部分増肉することで、トルクコンバータ室に働く遠心油圧やロックアップクラッチの係合荷重の合成力に耐え、少なくとも永久変形の発生を防止できる。
【0060】
さらに、高強度・高剛性保証の薄板でありながら、フロントカバーの外周のフランジ部を増肉工法で成形したり、またインペラシェルの外周にリング歯車をロールスピニング工法で増肉するため、慣性質量確保に最も効果的な外周部に増肉工法が採用でき、従来のように別部材のイナーシャリングを付与することなくイナーシャを確保しながら軽量化を達成することができる。特に、希薄燃焼エンジンや直噴燃焼エンジンを採用して、環境や燃費改善を行う場合に、生産性や製造コストを維持しながら慣性確保と軽量化を達成するのに効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の構成のトルクコンバータの要部を示す破断面図である。
【図2】従来のフロントカバーの製造工程を示す説明図である。
【図3】従来のインペラシェルの製造工程を示す説明図である。
【図4】(a),(b),(c)は本発明におけるフロントカバーの製造工程を示す説明図である。
【図5】(d),(e),(f)は本発明におけるフロントカバーの製造工程を示す説明図である。
【図6】(g),(h)は本発明におけるフロントカバーの製造工程を示す説明図である。
【図7】本発明におけるフロントカバーを示す断面図である。
【図8】図4の(c)で示す加工工程の他例を示す説明図である。
【図9】(a),(b),(c),(d),(e),(f)は本発明におけるインペラシェルの製造工程を示す説明図である。
【図10】本発明に係るトルクコンバータの要部を示す破断面図である。
【図11】(a),(b)はフロントカバーの高周波焼き入れの模様を示す正面図である。
【図12】フロントカバーの他例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…トルクコンバータ、2…インペラシェル、2a…インペラ、3…ポンプインペラ、4…タービンランナ、5…ステータ、6…フロントカバー、7…フランジ部、7a…ボルトねじ穴、8…クランク軸、9…ドライブプレート、10…リング歯車、12…タービンハブ、13…インプットシャフト、14…アウタレース、15…スプラグ、16…インナレース、17…中空固定軸、18…オイルポンプ、19…ハウジング、20…オイルポンプ駆動軸、21…インナロータ、22…ブッシュ、23a,23b…ステータカラー,24a,24b…スラスト軸受、25…トルクコンバータ室、26…ロックアップクラッチ、27…ロックアップクラッチハブ、28…トーショナルダンパ、29…ロックアップピストン、30…ロックアップフェーシリング、31…フロント油圧室、32…パイロットボス部、33…油通路、41,55…素材、42,56…膨出部、43…金型、43a…ピン、43b…ダイ、44,44a,47,49,50a,50b,51…ローラ、45…ボス部、46…筒状部、48…突条、52…バックアップ型、57…フランジ状部、58…増肉部。
Claims (9)
- 少なくともインペラシェルと一体構成のポンプインペラ、タービンランナ、ステータ及びフロントカバーからなると共に、上記インペラシェルとフロントカバーからなる外郭構成部材の外周部に少なくともエンジンからの動力を取り込むフランジ部とスタータ用のリング歯車とを有し、さらに上記フロントカバーの軸心部にエンジンのクランク軸に嵌合するパイロットボス部を有し、またインペラシェルの軸心部にオイルポンプを駆動するスリーブ状のオイルポンプ駆動軸を有するトルクコンバータにおいて、
上記フロントカバーのパイロットボス部を塑性加工により一体成形すると共に、フロントカバーの外周の前部にフランジ部を塑性加工にて折り重ねて成形することを特徴とするトルクコンバータ。 - フロントカバーの外周の後部に塑性加工によりスタータ用のリング歯車部を一体状に成形したことを特徴とする請求項1記載のトルクコンバータ。
- フランジ部とスタータ用のリング歯車部をインペラシェルとフロントカバーからなる外郭構成の外周部に塑性加工にて一体成形してこの部分にイナーシャ機能と動力伝達機能を持たせたことを特徴とする請求項1または2記載のトルクコンバータ。
- フランジ部の内周側境界部の少なくとも、このフランジ部に形成されるねじ穴部に短絡する部分に液密可能なブレージングやコーティング層を形成したことを特徴とする請求項1,2または3記載のトルクコンバータ。
- 外郭構成部材を構成するインペラシェルのスリーブ状のオイルポンプ駆動軸を塑性加工により一体成形し、外周部のスタータ用のリング歯車を塑性加工により一体状に増肉加工したことを特徴とする請求項1記載のトルクコンバータ。
- 少なくともフロントカバーとインペラシェルを、各重量%で、C:0.2〜0.6、Si:0.01〜0.1、Mn:0.05〜0.5,Ti:0.01〜0.1、B:0.001〜0.01、Fe:残からなる鋼板材料にて成形加工したことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載のトルクコンバータ。
- インペラシェルのオイルポンプ駆動軸の少なくともオイルポンプのインナロータと嵌合する部位とオイルポンプのハウジングにブッシュを介して支持されるブッシュ嵌合部位を高周波焼き入れにて硬化したことを特徴とする請求項6記載のトルクコンバータ。
- インペラシェルのオイルポンプ駆動軸部の内側面で、かつステータの側面にスラスト軸受を介して対向する表面に高周波焼き入れを施したことを特徴とする請求項6または7記載のトルクコンバータ。
- フロントカバーの円板部内面、タービンハブにスラスト軸受を介して対向する面、中央突起部の少なくともいずれか1つの部位に高周波焼き入れを施したことを特徴とする請求項6または7記載のトルクコンバータ。
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