JP4196069B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭などで使用される誘導加熱調理器に関するもので、更に詳しく述べれば複数の誘導加熱用インバータは共通の電源平滑回路から電力が供給されており、複数の誘導加熱用インバータの駆動手段に特徴を有する誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の共通の電源平滑回路から複数のバーナーへの電力供給を行う誘導加熱調理器などに用いられる高周波インバータの制御手段として、例えば、図10に示すような、それぞれに共振回路を有する複数のインバータに対応して複数の制御回路を有する回路構成がある。図に示す回路構成の誘導加熱インバータの制御手段としては、それぞれの制御回路にフィードバックされた検知手段からの信号にしたがって、安定に動作すべくそれぞれの制御回路より出力される駆動信号によってインバータへの入力電力の制御を行うのが一般的であった。
【0003】
しかしながら、複数のバーナーを備えた誘導加熱調理器において、複数の制御回路によりそれぞれのインバータが入力電力の制御を行うと、たとえば、隣接するインバータの動作周波数が異なると干渉音が発生するなど調理する上での不具合点が発生する。そのため、それぞれのインバータの動作周波数を概ね同じ周波数で駆動させて、干渉音を可聴領域外の低い周波数とする手段が用いられる。図10に示す回路構成において、第1の整流素子2aと第1の平滑コンデンサ2bと第1のフィルタコイル2cからなる電源平滑回路2構成されており、入力端子は商用電源1に接続され、出力端子は前記第1のインバータ3と第2のインバータ4の入力端子に接続されている。
【0004】
第1の加熱コイル3aと直列に接続された第1のコンデンサ3bから形成される第1の共振回路3cと、前記第1の共振回路3cに直列に接続され電力を注入する第1のスイッチング素子3dと、第1のスイッチング素子3dと直列に接続された第3のスイッチング素子3eによって第1のインバータ3が構成されており、第1の制御回路3iによって、前記第1のスイッチング素子3dと第3のスイッチング素子3eは交互に駆動する。
【0005】
第1の制御回路3iは、第1の入力電力検知手段3fによって第1のインバータ3への入力電圧を検知すると共に、所定の火力にて第1の加熱コイル3aの上に載置された被加熱物を加熱するように制御する。
【0006】
また、第2の加熱コイルと直列4aに接続された第2のコンデンサ4bから形成される第2の共振回路4cと、前記第2の共振回路4cに直列に接続され電力を注入する第2のスイッチング素子4dと、第2のスイッチング素子4dと直列に接続された第4のスイッチング素子4eによって第2のインバータ4が構成されており、第2の制御回路4iによって、前記第2のスイッチング素子4dと第4のスイッチング素子4eは交互に駆動する。第2の制御回路4iは、第2の入力電力検知手段4fによって第2のインバータ4への入力電圧を検知すると共に、所定の火力にて第2の加熱コイル4aの上に載置された被加熱物を加熱するように制御する。
【0007】
以上の回路構成において、その動作を説明する。
【0008】
第1の制御回路と第2の制御回路は、第1のスイッチング素子と第3のスイッチング素子、あるいは第2のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を交互にオンオフして駆動し、第1のインバータと第2のインバータに入力される電力を制御している。このとき、第1の制御回路は、第1のインバータに入力される電圧を検知して、第1の共振回路が安定した動作を行い、第1のインバータに入力される電力が所定の入力電力となる様に第1のスイッチング素子と第3のスイッチング素子を交互にオンオフして駆動する。この回路構成においては、周波数を可変として第1のインバータへの入力電力を制御するのが一般的ではあるが、発振周波数を一定として第1のインバータへと入力される電力を制御する手段がある(例えば、特許文献1参照)。つまり、図12に示すように、第1のスイッチング素子と第3のスイッチング素子は同一周波数で導通時間比を変えて交互に駆動する。図13は第1のスイッチング素子の導通時間T2と周期T1との比T2/T1(以下これを導通比と呼ぶ)と、入力電力(PIN)の関係を示している。
【0009】
図12について、同図(a)には導通比T2/T1<0.5のとき、つまり第1のスイッチング素子が導通して共振回路にエネルギーを注入する量が少なく、入力電力が少ないときの第1のスイッチング素子と第3のスイッチング素子動作波形と電源平滑回路の出力電圧を、同図(b)には導通比T2/T1≒0.5のとき、つまり第1のスイッチング素子と第3のスイッチング素子の導通時間T2が周期T1の半分程度で入力電力が概ね最大レベルのときの動作波形と電源平滑回路の出力電圧を示している。
【0010】
図12に示すように第1の制御回路が第1のスイッチング素子と第3のスイッチング素子を交互に駆動し、その導通比T2/T1を変えることによって入力電力(PIN)は制御される。図14(a)に電源平滑回路の出力端子における電流と電圧の波形を、図14(b)にインバータへの入力電力と電源平滑回路2の出力端子に発生するリップル電圧の相関を示す。
【0011】
第1のインバータのみ動作している場合、第1のインバータへと電力を注入する第1のスイッチング素子によって電源平滑回路の出力端子にリップル電圧が発生する。図14(a)には導通比T2/T1<0.5のとき、つまり第1のスイッチング素子が導通して共振回路にエネルギーを注入する量が少なく入力電力が少ないときと、導通比T2/T1≒0.5のとき、つまり第1のスイッチング素子と第3のスイッチング素子の導通時間T2が周期T1の半分程度で入力電力が概ね最大レベルのときの、電源平滑回路の出力電圧と出力電流の波形を示している。
【0012】
図14(a)に示すように、第1のインバータのみ動作している場合、第1のインバータの動作周波数に同期した第1のリップル電圧が発生しており、第1のインバータへの入力電力が大きいとリップル電圧も大きくなっている。同図(b)に示すように、インバータへの入力電力が大きくなるほどリップル電圧は大きくなる。
【0013】
同様に、第2の制御回路についても、第2のインバータに入力される電圧を検知して、第2の共振回路が安定した動作を行い、第2のインバータに入力される電力が所定の入力電力となる様に第2のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を交互にオンオフして駆動する。
【0014】
よって、第1のインバータが動作停止している場合の電源平滑回路の出力端子には、第2のインバータの動作周波数に同期した第2のリップル電圧が発生する。
【0015】
しかしながら、従来の制御手段は、第1の制御回路によって第1のインバータを、第2の制御回路によって第2のインバータを駆動させるため、第1の制御回路と第2の制御回路とで、発振回路や振動子といった回路定数バラツキや、誘導加熱される鍋などの負荷の材質や、火力の差などによって生ずる僅かなインバータの動作周波数の違いにより、第1のインバータによって発生する第1のリップル電圧と第2のインバータによって発生する第2のリップル電圧の干渉が発生する。
【0016】
図11(a)に電源平滑回路の出力端子に発生する第1のリップル電圧と第2のリップル電圧による干渉が発生する様子と、リップル電圧の小さいときの第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の拡大動作波形を図11(b)に、リップル電圧の大きいときの第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の拡大動作波形を図11(c)に示す。
【0017】
図11(a)に示すように、可聴領域周波数以下の数十Hzのレベルでリップル電圧の干渉は発生しており、第1のインバータと第2のインバータの動作周波数20数kHzに対して0.1%程度の僅かな差に相当する。このリップル電圧の干渉が発生する要因は、同図(b)と(c)に示すように、第1のインバータに電力を注入する際に発生する第1のスイッチング素子の電流IA1と、第2のインバータに電力を注入する際に発生する第2のスイッチング素子の電流IA2とが同じタイミングで発生しているか否かでリップル電圧の大小が発生することにある。
【0018】
つまり、第1のインバータと第2のインバータは、概ね同じ動作で加熱することで、それぞれのインバータで加熱される鍋によって発生する干渉音は可聴領域以外の周波数となっているが、動作周波数の0.1%程度の差によって、図11(b)の様にインバータが電力を注入するタイミングが交互になった場合はリップル電圧VAが少なく、図11(c)の様にインバータへと電力を注入するタイミングが重なった場合はリップル電圧VAが大きくなる。
【0019】
その結果、第1の制御回路と第2の制御回路とが第1のインバータと第2のインバータとに入力される電圧を検知する際に、電源平滑回路の出力電圧に干渉による不規則なリップル電圧が発生するため、それぞれのインバータに入力される電圧を検知する際に、誤検知が発生していた。
【0020】
【特許文献1】
特開平1−260785号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の制御手段においては、第1の制御回路によって第1のインバータを、第2の制御回路によって第2のインバータを駆動させるため、第1の制御回路と第2の制御回路とで、それぞれの回路定数バラツキや、誘導加熱される鍋などの負荷の材質や、火力の差によって生ずる僅かな動作周波数の差によって、第1のインバータによって発生する第1のリップル電圧と第2のインバータによって発生する第2のリップル電圧による干渉が発生する。
【0022】
よって、第1の制御回路と第2の制御回路とが第1のインバータと第2のインバータとに入力される電圧を検知する際に、電源平滑回路の出力電圧に干渉による不規則なリップルが発生するため、それぞれの制御回路では補正しきれずに誤検知を引き起こすという課題を有していた。
【0023】
本発明はこのような点に鑑み、上記従来の課題を解決するもので、第1の目的は共通の電源平滑回路から電力が供給される複数のインバータについて、それぞれのインバータへと電力を注入する各々のスイッチング素子は交互にオンオフすることで、電源平滑回路の出力端子に発生するリップル電圧を抑制しつつ、それぞれのインバータへと入力される電圧を検知して安定した電力制御を可能とする誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、整流素子とコンデンサを含む電源平滑回路と、第1の加熱コイルと第1の共振コンデンサによって形成される第1の共振回路、前記電源平滑回路の出力端子間で前記第1の共振回路と直列に接続されかつ所定時間導通させることにより前記第1の共振回路に前記電源平滑回路から電力を注入する第1のスイッチング素子、一端が前記第1の共振回路と前記第1のスイッチング素子との接続点に接続されかつ前記電源平滑回路の出力端子間で前記第1のスイッチング素子と直列に接続された第3のスイッチング素子、前記電源平滑回路から前記第1のインバータに入力される電圧と電流とにより前記第1のインバータの入力電力を検知する第1の入力電力検知手段及び前記第1の入力電力検知手段に接続され前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子をオンオフして前記第1のインバータの入力電力を制御する第1の制御回路を有する第1のインバータと、第2の加熱コイルと第2の共振コンデンサによって形成される第2の共振回路、前記電源平滑回路の出力端子間で前記第2の共振回路と直列に接続されかつ所定時間導通させることにより前記第2の共振回路に前記電源平滑回路から電力を注入する第2のスイッチング素子、一端が前記第2の共振回路と前記第2のスイッチング素子との接続点に接続されかつ前記電源平滑回路の出力端子間で前記第2のスイッチング素子と直列に接続された第4のスイッチング素子、前記電源平滑回路から前記第2のインバータに入力される電圧と電流とにより前記第2のインバータの入力電力を検知する第2の入力電力検知手段及び前記第2の入力電力検知手段に接続され前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子をオンオフして前記第2のインバータの入力電力を制御する第2の制御回路を有する第2のインバータとを備え、前記第1の制御回路及び前記第2の制御回路は、入力電力を互いに異なる値に制御する際に前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子を交互にオンオフさせ前記第1のインバータと前記第2のインバータを同じ動作周波数で動作させることにより、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の前記動作周波数に数十Hz程度の差が生じた場合に比べ、前記電源平滑回路の出力端子に発生する不規則なリップル電圧を抑制することを特徴とする。
【0025】
これによって、第1のインバータと第2のインバータとで、それぞれの制御回路定数バラツキや、誘導加熱される鍋などの負荷の材質や、火力の差によって生ずる僅かな動作周波数の差によって、第1のインバータに同期した第1のリップル電圧と第2のインバータに同期した第2のリップル電圧の不規則な干渉が抑えられる。
【0026】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、整流素子とコンデンサを含む電源平滑回路と、第1の加熱コイルと第1の共振コンデンサによって形成される第1の共振回路、前記電源平滑回路の出力端子間で前記第1の共振回路と直列に接続されかつ所定時間導通させることにより前記第1の共振回路に前記電源平滑回路から電力を注入する第1のスイッチング素子、一端が前記第1の共振回路と前記第1のスイッチング素子との接続点に接続されかつ前記電源平滑回路の出力端子間で前記第1のスイッチング素子と直列に接続された第3のスイッチング素子、前記電源平滑回路から前記第1のインバータに入力される電圧と電流とにより前記第1のインバータの入力電力を検知する第1の入力電力検知手段及び前記第1の入力電力検知手段に接続され前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子をオンオフして前記第1のインバータの入力電力を制御する第1の制御回路を有する第1のインバータと、第2の加熱コイルと第2の共振コンデンサによって形成される第2の共振回路、前記電源平滑回路の出力端子間で前記第2の共振回路と直列に接続されかつ所定時間導通させることにより前記第2の共振回路に前記電源平滑回路から電力を注入する第2のスイッチング素子、一端が前記第2の共振回路と前記第2のスイッチング素子との接続点に接続されかつ前記電源平滑回路の出力端子間で前記第2のスイッチング素子と直列に接続された第4のスイッチング素子、前記電源平滑回路から前記第2のインバータに入力される電圧と電流とにより前記第2のインバータの入力電力を検知する第2の入力電力検知手段及び前記第2の入力電力検知手段に接続され前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子をオンオフして前記第2のインバータの入力電力を制御する第2の制御回路を有する第2のインバータとを備え、前記第1の制御回路及び前記第2の制御回路は、前記第1のインバータと前記第2のインバータが略同じ動作周波数で動作し入力電力を互いに異なる値に制御する際に前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子を交互にオンオフさせ前記第1のインバータと前記第2のインバータを同じ動作周波数で動作させることにより、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の前記動作周波数に数十Hz程度の差が生じた場合に比べ、前記電源平滑回路の出力端子に発生する不規則なリップル電圧を抑制する。
【0027】
第1のインバータと第2のインバータが動作周波数一定で電力制御される場合に、それぞれのインバータ駆動に関わる回路定数のバラツキや、負荷の材質、火力の差によって発生する僅かな動作周波数の差により発生する不規則な第1のインバータによる第1のリップル電圧と第2のインバータによる第2のリップル電圧の干渉を防ぎ、所定のレベルで干渉したリップル電圧とすることができる。
【0033】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第一の実施例における誘導加熱調理器の回路構成で、図2は第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の動作波形と電源平滑回路の出力端子電圧を示す。
【0034】
図1において、21は商用電源で、22は商用電源を全波整流して平滑する電源平滑回路で、整流器22aと平滑コンデンサ22bとフィルタコイル22cより成る。
【0035】
23は第1のインバータ回路で、第1の加熱コイル23aと第1の共振コンデンサ23bから形成される第1の共振回路23cと、第1の共振回路23cと直列に接続されて電力を注入する第1のスイッチング素子23dと、第1のスイッチング素子23dと直列に接続された第3のスイッチング素子23eと、第1のインバータ23に入力される電圧と電流によって入力電力を検知する第1の入力電力検知手段23fと、第1の共振回路23cに発生する共振電圧を検知する第1の共振電圧検知手段23gと、第1の加熱コイル23aに流れる電流を検知する第1の加熱コイル電流検知手段23hと、前記第1のスイッチング素子23dと第3のスイッチング素子23eのオンオフを制御する第1の制御回路23iとで構成されている。
【0036】
第1の制御回路23iは、他方のインバータが加熱を停止したときに電源平滑回路22の出力端子に発生する電圧変動の補正について、加熱停止時の火力に応じて補正値を変更する火力補正機能23jを有する第1の加熱停止補正手段23kを有している。
【0037】
24は第2のインバータ回路で、第1のインバータ回路23と同様に、第2の加熱コイル24aと第2の共振コンデンサ24bから形成される第2の共振回路24cと、第2の共振回路24cと直列に接続されて電力を注入する第2のスイッチング素子24dと、第2のスイッチング素子24dと直列に接続された第4のスイッチング素子24eと、第2のインバータ24に入力される電圧と電流によって入力電力を検知する第2の入力電力検知手段24fと、第2の共振回路24cに発生する共振電圧を検知する第2の共振電圧検知手段24gと、第2の加熱コイル24aに流れる電流を検知する第2の加熱コイル電流検知手段24hと、他方のインバータが加熱を停止したときに電源平滑回路22の出力端子に発生する電圧変動の補正について、加熱停止時の火力に応じて補正する火力補正機能24jを有する第2の加熱停止補正手段24kとで構成される。第2のスイッチング素子24dと第4のスイッチング素子24eは第2の制御回路24iによって交互に駆動される。
【0038】
以上のように構成された誘導加熱調理器についてその動作を説明する。
【0039】
第1の制御回路23iは第1のスイッチング素子23dを所定時間導通させた後、開放して第1の加熱コイル23aと第1の共振コンデンサ23bからなる第1の共振回路23cを共振させる。その後、第3のスイッチング素子23eは導通開始し、共振を継続させて、図には特に記載していないが第1の加熱コイル23aの上に載置された鍋などの被加熱物を加熱する。
【0040】
第1のインバータ23のみ加熱動作を行った場合において、第1のスイッチング素子23dのコレクタ電流IC1、第2のスイッチング素子24dのコレクタ電流IC2、電源平滑回路22の出力端子の動作波形を図2(a)に示している。図2(a)に示すように、第1のスイッチング素子23dがオンすることで電源平滑回路22より第1のインバータ23へと電力が供給されるため、第1のリップル電圧VA1が発生している。
【0041】
同様に、第2の制御回路24iは第2のスイッチング素子24dを所定時間導通させた後、開放して第2の加熱コイル24aと第2の共振コンデンサ24bからなる第2の共振回路24cを共振させる。その後、第4のスイッチング素子24eは導通開始し、共振を継続させて、図には特に記載していないが第2の加熱コイル24aの上に載置された鍋などの被加熱物を加熱する。
【0042】
第2のインバータ24のみ加熱動作を行った場合の第1のスイッチング素子23d、第2のスイッチング素子24d、電源平滑回路22の出力端子の動作波形を図2(b)に示している。図2(b)に示すように、第2のスイッチング素子24dがオンすることで電源平滑回路22より第2のインバータ24に電力が供給されている。
【0043】
第1のスイッチング素子23dと第2のスイッチング素子24dを交互にオンした場合の第1のスイッチング素子23d、第2のスイッチング素子24d、電源平滑回路22の出力端子の動作波形を図2(c)に示している。図2(c)に示すように、交互に第1のインバータ23と第2のインバータ23に電力を供給することによって、電源平滑回路22の出力端子のリップル電圧が抑制される。
【0044】
また、図3に第1のスイッチング素子23dと第2のスイッチング素子24dを交互にオンして、且つ、第1のインバータ23と第2のインバータ24の動作周波数を一致させたうえで、第1のインバータ23と第2のインバータ24の入力電力を一定の動作周波数で異なる値に制御した場合において、第1のスイッチング素子23dのコレクタ電流IC1、第2のスイッチング素子24dのコレクタ電流IC2、電源平滑回路22の出力端子の動作波形を示している。図3に示すように、交互に第1のインバータ23と第2のインバータ24に電力を供給することによって、図11(a)に示したような不規則なリップル電圧の干渉を防ぎ、所定のレベルで干渉したリップル電圧とする事が出来る。
【0045】
また、図4に第1のインバータ23への入力電力PIN1と第2のインバータ24への入力電力PIN2との差△PIN(△PIN=|PIN1−PIN2|)に対する電源平滑回路22の出力端子に発生するリップル電圧VAの相関を示す。図4に示す様に入力電力の差△PINが大きくなるほどリップル電圧VAも増加する。よって、第1の入力電力検知手段23fと第2の入力検知手段24fの差によりリップル電圧の補正値を決定することで、それぞれのインバータに入力される電圧を精度良く検知することが可能となる。
【0046】
また、図5(a)に鍋の材質に対する第1の入力電力検知手段23fと第1の共振電圧検知手段23g、同図(b)に鍋の材質に対する第1の入力電力検知手段23fによって検知される第1のインバータ23への入力電力と第1のリップル電圧の相関について示す。
【0047】
例えば磁性鍋と非磁性鍋とを加熱する場合において、第1のインバータ23を構成する第1の共振回路23cにおいて発生する共振電圧は、図5(a)に示すように非磁性鍋の方が入力電力に対する共振電圧の増加が大きいので、磁性鍋に比べて電力を供給する第1のスイッチング素子23dのオン時間が少なくても同等の入力電力が得られる。よって、図5(b)に示すように発生するリップル電圧は、同じ入力電力でも磁性鍋に比べて大きくなる特性を持つため、鍋の材質によってリップル電圧の補正を行うことで精度良く入力電圧を検知して安定したインバータ動作を継続することが出来る。
【0048】
第2のインバータ24においても第1のインバータ23と同様に図5に示した特性を示す。よって、第1のインバータ23と第2のインバータ24、それぞれで負荷の材質を判定することでリップル電圧を補正して安定したインバータ動作を継続することができる。
【0049】
また、図6(a)に鍋の材質に対する第1の入力電力検知手段23fと第1の加熱コイル電流検知手段23h、同図(b)に鍋の材質に対する第1の入力電力検知手段23fによって検知される第1のインバータ23への入力電力と第1のリップル電圧の相関について示す。
【0050】
例えば磁性鍋と非磁性鍋とを加熱する場合において、図6(a)に示すように非磁性鍋の方が入力電力に対する加熱コイル電流の増加が大きいので、磁性鍋に比べて電力を供給するスイッチング素子のオン時間が少なくても第1のインバータ23への入力電流は大きくなる。よって、図6(b)に示すように発生するリップル電圧は、同じ入力電力でも磁性鍋に比べて大きくなる特性を持つため、鍋の材質によってリップル電圧の補正を行うことで精度良く入力電圧を検知して安定したインバータ動作を継続することが出来る。
【0051】
第2のインバータにおいても第1のインバータと同様に図6に示した特性を示す。よって、第1のインバータ23と第2のインバータ24、それぞれで負荷の材質を判定することでリップル電圧を補正して安定したインバータ動作を継続することができる。
【0052】
また、図7に他方のインバータが停止した場合の、電源平滑回路の出力端子電圧の電圧変動を示す。図7に示すように、インバータが加熱動作を停止すると、インバータ回路のインピーダンスが急激に増加するため電源平滑回路22の出力端子電圧VBが上昇する。よって、一方のインバータは、他方のインバータが停止したことを検知して電源平滑回路22の出力端子の電圧があらかじめ上昇することを予測し、補正する加熱停止補正手段23kを用いて、インバータへの入力電圧を検知して補正すれば、電源電圧の変動であると誤検知することなく加熱動作を継続することが出来る。
【0053】
さらに、図8に示しように、他方のインバータ停止時の入力電力によって、加熱動作を停止した後に発生する電源平滑回路22の出力端子電圧が変動するレベルが変化するため、インバータが加熱を停止したときの火力に応じて加熱停止補正手段23kの補正値を変更する火力補正機能24jを用いて補正すれば、電源電圧の変動とインバータの停止による変動とを更に精度良く判別することが出来るため、安定したインバータ動作を継続することが出来る。
【0054】
以上のように本実施例によれば、共通の電源平滑回路22から複数のインバータへと電力を供給する構成において、それぞれのインバータへと電力を注入する役割を担うスイッチング素子を交互にオンオフさせる構成を備えることにより、それぞれのインバータによって発生するリップル電圧の不規則な干渉を抑制し安定した加熱動作を継続することが出来る。
【0055】
また、本実施例において、第1のインバータへと電力を注入する第1のスイッチング素子と、第2のインバータへと電力を注入する第2のスイッチング素子とを交互にオンオフして、且つ、第1のインバータへの入力電力と第2のインバータへの入力電力を個別に調節する際には、第1のインバータと第2のインバータの動作周波数を一致させた上で第1のインバータと第2のインバータの入力電力を一定の周波数で異なる値に制御することで、負荷の材質や火力の差によって発生する僅かな動作周波数の差による不規則なリップル電圧の干渉を抑制して、所定のレベルで干渉した規則的なリップル電圧とする事が出来る。
【0056】
また、本実施例に示すように、入力電力検知手段と共振電圧検知手段の相関によって鍋の材質や形状を識別することが可能であり、材質や形状に対応してリップル電圧を補正することにより、精度良く入力電圧の検知が可能となる。
【0057】
また、本実施例に示すように、入力電力検知手段と加熱コイル電流検知手段の相関によって鍋の材質や形状を識別することが可能であり、材質や形状に対応してリップル電圧を補正することにより、精度良く入力電圧の検知が可能となる。
【0058】
また、本実施例において、一方のインバータが停止したことを検知して他方のインバータの入力電圧があらかじめ上昇することを予測して補正する加熱停止補正手段によって検知された入力電圧を補正すれば、電源電圧の変動であると誤検知することなく安定した加熱動作を継続することが出来る。
【0059】
また、本実施例において、一方のインバータが加熱を停止したときの火力に応じて加熱停止補正手段の補正値を変更する火力補正機能を用いて補正すれば、電源電圧の変動とインバータの停止による変動とを更に精度良く判別すること可能となる。
【0060】
なお、第1の実施例において、第1のインバータ23は、第1の加熱コイル23aと第1の共振コンデンサ23bとを直列に接続した第1の共振回路を23c構成しているが、図9に示すように第1の加熱コイル33aと第1の共振コンデンサ33bを並列に接続した第1の共振回路33cの様に構成し、第1の共振回路33cと直列に第1のスイッチング素子33dを接続することによって、第1のスイッチング素子33dが第1のインバータへと電力を注入する構成となり、第1のスイッチング素子33dと他方のインバータを構成する第2のスイッチング素子24dとが交互にオンオフすることで同等の効果が得られることは言うまでもない。これは第2のインバータ24にも同様であり、第2の加熱コイルと第2の共振コンデンサを並列接続した第2の共振回路と直列に接続された第2のスイッチング素子を構成要素としても、同等の効果が得られることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、それぞれのインバータによって発生するリップル電圧の不規則な干渉を抑制するとともに、入力電力を精度良く検知することが出来るため、安定した加熱動作を継続することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における誘導加熱調理器の回路構成を示す図
【図2】(a)第1のインバータ23のみ加熱動作を行った場合における本発明の実施例1における第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と電源平滑回路の動作波形図
(b)第2のインバータ23のみ加熱動作を行った場合における本発明の実施例1における第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と電源平滑回路の動作波形図
(c)第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子を交互にオンした場合における本発明の実施例1における第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と電源平滑回路の動作波形図
【図3】本発明の実施例1における第1のインバータと第2のインバータの入力電力を一定の動作周波数で異なる値に制御した場合の、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と電源平滑回路の動作波形図
【図4】入力電力の差に対する電源平滑回路の出力端子に発生するリップル電圧の相関図
【図5】(a)鍋の材質に対する第1の入力電力検知手段と第1の共振電圧検知手段の相関図
(b)鍋の材質に対する第1の入力電力検知手段と第1のリップル電圧の相関図
【図6】(a)鍋の材質に対する第1の入力電力検知手段と第1の加熱コイル電流の相関図
(b)鍋の材質に対する第1の入力電力検知手段と第1のリップル電圧の相関図
【図7】他方のインバータが停止した場合の、電源平滑回路の出力端子電圧の電圧変動を示す図
【図8】他方のインバータ停止時の入力電力に対する電源平滑回路の出力端子電圧に発生する電圧変動の相関図
【図9】同等の機能を成すインバータ回路構成を示す図
【図10】従来例における誘導加熱調理器の回路構成を示す図
【図11】(a)従来例における電源平滑回路での電源平滑回路の出力端子に発生する第1のリップル電圧と第2のリップル電圧による干渉が発生する様子を示す端子電圧波形図
(b)従来例における電源平滑回路でのリップル電圧の小さいときの第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の拡大動作波形を示す図
(c)従来例における電源平滑回路でのリップル電圧の大きいときの第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の拡大動作波形を示す図
【図12】(a)従来例における誘導加熱調理器の導通比T2/T1<0.5のときの動作波形図
(b)従来例における誘導加熱調理器の導通比T2/T1≒0.5のときの動作波形図
【図13】従来例における誘導加熱調理器の導通比と入力電力と動作周波数の相関図
【図14】(a)従来例における誘導加熱調理器の電源平滑回路の出力端子における電流と電圧の波形を示す図
(b)従来例における誘導加熱調理器の入力電力とリップル電圧の相関図
【符号の説明】
21 商用電源
22 電源平滑回路
23 第1のインバータ
24 第2のインバータ
23i 第1の制御回路
24i 第2の制御回路
Claims (1)
- 整流素子とコンデンサを含む電源平滑回路と、第1の加熱コイルと第1の共振コンデンサによって形成される第1の共振回路、前記電源平滑回路の出力端子間で前記第1の共振回路と直列に接続されかつ所定時間導通させることにより前記第1の共振回路に前記電源平滑回路から電力を注入する第1のスイッチング素子、一端が前記第1の共振回路と前記第1のスイッチング素子との接続点に接続されかつ前記電源平滑回路の出力端子間で前記第1のスイッチング素子と直列に接続された第3のスイッチング素子、前記電源平滑回路から前記第1のインバータに入力される電圧と電流とにより前記第1のインバータの入力電力を検知する第1の入力電力検知手段及び前記第1の入力電力検知手段に接続され前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子をオンオフして前記第1のインバータの入力電力を制御する第1の制御回路を有する第1のインバータと、第2の加熱コイルと第2の共振コンデンサによって形成される第2の共振回路、前記電源平滑回路の出力端子間で前記第2の共振回路と直列に接続されかつ所定時間導通させることにより前記第2の共振回路に前記電源平滑回路から電力を注入する第2のスイッチング素子、一端が前記第2の共振回路と前記第2のスイッチング素子との接続点に接続されかつ前記電源平滑回路の出力端子間で前記第2のスイッチング素子と直列に接続された第4のスイッチング素子、前記電源平滑回路から前記第2のインバータに入力される電圧と電流とにより前記第2のインバータの入力電力を検知する第2の入力電力検知手段及び前記第2の入力電力検知手段に接続され前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子をオンオフして前記第2のインバータの入力電力を制御する第2の制御回路を有する第2のインバータとを備え、前記第1の制御回路及び前記第2の制御回路は、入力電力を互いに異なる値に制御する際に前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子を交互にオンオフさせ前記第1のインバータと前記第2のインバータを同じ動作周波数で動作させることにより、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の前記動作周波数に数十Hz程度の差が生じた場合に比べ、前記電源平滑回路の出力端子に発生する不規則なリップル電圧を抑制する誘導加熱調理器。
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