JP2002343547A - 電磁誘導加熱制御装置 - Google Patents

電磁誘導加熱制御装置

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JP2002343547A
JP2002343547A JP2001140059A JP2001140059A JP2002343547A JP 2002343547 A JP2002343547 A JP 2002343547A JP 2001140059 A JP2001140059 A JP 2001140059A JP 2001140059 A JP2001140059 A JP 2001140059A JP 2002343547 A JP2002343547 A JP 2002343547A
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switching element
voltage
induction heating
detection signal
control device
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JP2001140059A
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Akira Hatano
晃 羽田野
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲な加熱電力にわたってスイッチング素
子を最適なタイミングでオンできるようにする。 【解決手段】 誘導加熱コイル7の加熱電力に応じて、
同期タイミング検知手段15から検知信号を出力してから
スイッチング素子6をオンさせるまでの時間を可変でき
る。そのため、誘導加熱コイル7の加熱電力をどのよう
に設定しても、スイッチング素子6の両端間電圧V1が
ゼロになった時点で、スイッチング素子6をオンさせる
ことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱手段から
発生する高周波磁界により負荷を電磁誘導加熱する電磁
誘導加熱制御装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の電磁誘
導加熱制御装置は、高周波インバータを構成するスイッ
チング素子により直流入力電流を高周波の交流電流に変
換し、この高周波電流を誘導加熱コイルに供給して、誘
導加熱コイルから発生する高周波磁界により負荷を電磁
誘導加熱するように構成しているが、ここで用いられる
高周波インバータは、コストを高くしないために回路構
成が簡単な電圧共振形インバータが用いられている。
【0003】図5は、この種の電圧共振形インバータを
備えた電磁誘導加熱制御装置の回路図を示すものである
が、同図において、1は例えばAC100Vの交流電源
2に接続した整流スタック3と、整流スタック3で整流
された電圧を平滑するチョークコイル4および平滑コン
デンサ5とにより構成される直流電源で、この直流電源
1の出力側にある平滑コンデンサ5の両端間には、交流
電源2からの交流電圧を整流平滑して得た直流入力電圧
Edが発生する。また6は、トランジスタQ1と、この
トランジスタQ1のコレクタ・エミッタ間に逆並列に接
続されたダイオードD1とからなる高周波インバータ10
を構成するスイッチング素子である。前記直流電源1と
スイッチング素子6との間には、誘導加熱手段である誘
導加熱コイル7と、共振コンデンサ8との並列回路が接
続される。また9は、誘導加熱コイル7に対向した位置
に設けられ、この誘導加熱コイル7から発生する高周波
磁界により電磁誘導加熱される負荷としての鍋である。
【0004】一方、誘導加熱コイル7を所望の定電力で
出力させるための電力フィードバック制御手段として、
誘導加熱コイル7への入力電圧を検知する入力電圧検知
手段11と、誘導加熱コイル7を流れる入力電流を検知す
る入力電流検知手段12と、これらの入力電圧検知手段11
や入力電流検知手段12からの各検知信号により、誘導加
熱コイル7の加熱電力が一定となるようにスイッチング
素子6のオン時間を調整制御すると共に、こうした制御
を実行処理する制御用プログラムを内蔵するマイクロコ
ンピュータ13を備えた制御手段としての制御装置14がそ
れぞれ設けられる。また15は、前記スイッチング素子6
の両端間に接続される分圧抵抗16,17と、この分圧抵抗
16,17の接続点の電圧V3と基準電源18からの基準電圧
Vrefとを比較し、その比較結果を制御装置14に出力す
る比較器19とにより構成される同期タイミング検知手段
である。同期タイミング検知手段15は、スイッチング素
子6の両端間電圧V1に比例した分圧抵抗16,17の接続
点の電圧V3と基準電圧Vrefとの比較により、スイッ
チング素子6のオンタイミングを取るための検知信号を
出力するもので、この同期タイミング検知手段15からの
検知信号により、制御装置14はスイッチング素子6のオ
ンタイミングを決定する。
【0005】そして、誘導加熱コイル7の加熱電力を大
きくするには、スイッチング素子6のオン時間を長くす
る必要が有るため、結果として動作周期が長くなり、ス
イッチング素子6ひいては高周波インバータ10の動作周
波数が低くなる。逆に誘導加熱コイル7の加熱電力を小
さくするには、スイッチング素子6のオン時間を短くす
る必要があり、この場合は動作周期が短くなり、高周波
インバータ10の動作周波数が高くなる。つまり、電圧共
振形の高周波インバータ10では、誘導加熱コイル7の加
熱電力に応じて動作周波数が変動する。
【0006】図6は、上記回路構成における最適なスイ
ッチング素子6の両端間電圧V1と、スイッチング素子
6に供給する駆動信号の電圧レベルV2とを示したもの
である。電圧共振型インバータを備えた電磁誘導加熱制
御装置では、スイッチング素子6における損失を少なく
するために、インバータの発振に同期させて、図6に示
すようにスイッチング素子6の両端間電圧V1ができる
だけゼロに近くなるタイミングで、スイッチング素子6
への駆動信号の電圧レベルV2をL(低)からH(高)
に切換え、スイッチング素子6をオンさせる必要があ
る。
【0007】これに対して図7に示すように、スイッチ
ング素子6の両端間電圧V1がゼロに落ち込む前に、制
御装置14からスイッチング素子6への駆動信号の電圧レ
ベルV2がHに立ち上がると、スイッチング素子6に短
絡電流が流れて損失が生じ(図7の符号X参照)、鍋9
に対する加熱効率の低下や、スイッチング素子6の発熱
あるいは異常音などの悪影響が生じる。
【0008】通常、同期タイミング検知手段15はスイッ
チング素子6の両端間電圧V1を監視して、この両端間
電圧V1がゼロになる付近で制御装置14に電圧レベルが
Hの検知信号を出力すると共に、マイクロコンピュータ
13はこの検知信号を受けて駆動信号の電圧レベルV2を
立ち上げ、スイッチング素子6をオンするようにしてい
るが、図8に示すように、マイクロコンピュータ13自体
の命令処理時間があるため、同期タイミング検知手段15
からの検知信号を受けてからスイッチング素子6をオン
させる駆動信号を出力するまでに遅れ時間tdが発生
し、スイッチング素子6の最適なオンタイミングからず
れてしまうことがあった。
【0009】こうした問題に対処するために、予めマイ
クロコンピュータ13の命令処理時間の遅れを見込んで、
同期タイミング検知手段15からの検知信号の発生タイミ
ングを、スイッチング素子6の両端間電圧V1がゼロに
なる前の所定値Vtで行なうようにしている。しかし、
図9および図10の各波形図に示すように、この種の電
圧共振型インバータは、誘導加熱コイル7からの加熱電
力に応じてスイッチング素子6のオン時間tonと、正弦
波状に変化するスイッチング素子6の両端間電圧V1の
最大値Vmaxが異なっている。すなわち、図9に示す加
熱電力の多い状態では、スイッチング素子6のオン時間
tonが長く、スイッチング素子6の両端間電圧V1の最
大値Vmaxが大きくなるのに対し、図10に示す加熱電
力の少ない状態では、スイッチング素子6のオン時間t
onが短く、スイッチング素子6の両端間電圧V1の最大
値Vmaxが小さくなる。しかし、同期タイミング検知手
段15の検知信号がHからLに切換わるスイッチング素子
6の両端間電圧V1は、加熱電力量に拘らず一定(所定
値Vt)であるため、同期タイミング検知手段15の検知
信号がLに切換わってから、スイッチング素子6の両端
間電圧V1がゼロになるまでの時間td1,td2は、加熱
電力が多くなる程長くなる(td1>td2)。そのため、
図9に示す高加熱電力で最適なタイミングに検出信号が
切換わるように同期タイミング検知手段15を調整する
と、図10に示す低加熱電力では、同期タイミング検知
手段15からの検知信号の切換わるタイミングが早過ぎ
て、前述のようなスイッチング素子6に好ましくない短
絡電流が流れ、逆に図10に示す低加熱電力で最適なタ
イミングに検出信号が切換わるように同期タイミング検
知手段15を調整すると、図9に示す高加熱電力では、同
期タイミング検知手段15からの検知信号の切換わるタイ
ミングが遅過ぎることになる。このように、従来は同期
タイミング検知手段15をいかに調整しても、同期タイミ
ング検知手段15からの検知信号が最適なタイミングで切
換わる加熱電力の範囲が限定され、調整した範囲外の加
熱電力で電磁誘導加熱を行なう場合は、上述したような
悪影響が現れる問題があった。
【0010】一方、前記図5の回路図において、直流電
源1は交流電源2からの交流電圧を整流して直流入力電
圧Edを得ているが、鍋9の加熱時には大きな電流が流
れるために、スイッチング素子6の両端間電圧V1は、
直流入力電圧Edの全波整流波形に沿ってそのピーク値
が変化するエンベロープ状のパルス波形になる。図11
には、このときの平滑コンデンサ5の両端間電圧すなわ
ち直流入力電圧Edと、同期タイミング検知手段15を構
成する比較器19の非反転入力端子電圧すなわち分圧抵抗
16,17の接続点の電圧V3と、比較器19の反転入力端子
電圧すなわち基準電圧Vrefと、同期タイミング検知手
段15からの検知信号がそれぞれ示されている。
【0011】ところがこの図11にも示すように、交流
電源2の交流電圧がゼロクロス付近になると、同期タイ
ミング検知手段15における分圧抵抗16,17の接続点の電
圧V3が基準電圧Vrefを越えなくなり、同期タイミン
グ検知手段15からは高周波インバータ10に同期した検知
信号の出力が発生しなくなる。こうなると、スイッチン
グ素子6が一時的にオンしなくなり、高周波インバータ
10の発振が不連続となって異常音が発生する不具合を起
こしていた。
【0012】本発明は上記問題点を解決しようとするも
のであり、広範囲な加熱電力にわたってスイッチング素
子を最適なタイミングでオンすることのできる電磁誘導
加熱制御装置を提供することをその第1の目的とする。
【0013】また本発明の第2の目的は、交流電源電圧
のゼロクロス付近でも高周波インバータを停止させず
に、同期タイミング検知手段からの検知信号によって連
続発振させることが可能な電磁誘導加熱制御装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1におけ
る電磁誘導加熱制御装置によれば、誘導加熱手段の加熱
電力に応じて、同期タイミング検知手段から検知信号を
出力してからスイッチング素子をオンさせるまでの時間
を可変することができる。そのため、誘導加熱手段の加
熱電力をどのように設定しても、スイッチング素子の両
端間電圧がゼロになった時点で、スイッチング素子をオ
ンさせることが可能になり、広範囲な加熱電力にわたっ
てスイッチング素子を最適なタイミングでオンできる。
したがって、スイッチング素子の損失増加に伴なう加熱
効率の低下や、スイッチング素子の発熱および異常音な
どの悪影響を低減できる。
【0015】本発明の請求項2における電磁誘導加熱制
御装置によれば、誘導加熱手段の入力電圧に比例して、
同期タイミング検知手段の基準電圧が変動するため、交
流電源の交流電圧がゼロクロス付近であっても、同期タ
イミング検知手段からは高周波インバータに同期した検
知信号が出力され、高周波インバータが停止することな
く連続して発振できるようになる。したがって、スイッ
チング素子から発生する異常音などの悪影響を低減でき
る。
【0016】
【発明の実施形態】以下、本発明における電磁誘導加熱
制御装置の各実施例について、添付図面を参照しながら
説明する。なお、これらの各実施例において、従来例と
同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の詳細
な説明は重複するため省略する。
【0017】図1〜図2は本発明の第1実施例に対応す
るものであり、装置全体の回路図を示す図1において、
従来例における図5と異なるのは、制御装置14を構成す
るマイクコンピュータ13に、遅延タイマを内蔵する時間
遅れ調整手段21を備えていることである。すなわちこの
時間遅れ調整手段21は、同期タイミング検知手段15から
検知信号が出力されてからスイッチング素子6をオンさ
せるまでの時間遅れtdを、誘導加熱コイル7の加熱電
力に応じて可変するものであり、具体的には誘導加熱コ
イル7の加熱電力が大きい程、遅延タイマの設定時間ひ
いては時間遅れtdが短くなり、逆に誘導加熱コイル7
の加熱電力が小さい程、遅延タイマの設定時間ひいては
時間遅れtdが長くなるように設定されている。その他
の構成は、従来例の図5と一致している。
【0018】次に、図2のフローチャートに基づき、上
記構成における作用を説明する。直流電源1によって交
流電源2からの交流電圧が整流平滑され、平滑コンデン
サ5の両端間には全波整流波形状の直流入力電圧Edが
誘導加熱コイル7への入力電圧として発生する。そし
て、制御装置14からの駆動信号によりスイッチング素子
6をオン・オフすることで、誘導加熱コイル7に高周波
電流が流れて交番磁界が発生し、この誘導加熱コイル7
に対向する鍋9が電磁誘導加熱される。制御装置14は使
用者が予め設定した設定電力と、実際の誘導加熱コイル
7の加熱電力が等しくなるように、誘導加熱コイル7へ
の入力電圧を検知する入力電圧検知手段11と、誘導加熱
コイル7を流れる入力電流を検知する入力電流検知手段
12からの各検知信号を監視して、スイッチング素子6の
オン時間を調整制御する。すなわち、誘導加熱コイル7
の加熱電力が設定電力よりも大きい場合は、スイッチン
グ素子6のオン時間を長くして、スイッチング素子6ひ
いては高周波インバータ10の動作周波数を低下させ、逆
に誘導加熱コイル7の加熱電力が設定電力よりも小さい
場合は、スイッチング素子6のオン時間を長くして、高
周波インバータ10の動作周波数を上昇させる。
【0019】一方、同期タイミング検知手段15は、スイ
ッチング素子6の両端間電圧V1に比例した分圧抵抗1
6,17の接続点の電圧V3を監視しており、スイッチン
グ素子6の両端間電圧V1が上昇して、分圧抵抗16,17
の接続点の電圧V3が基準電源18の基準電圧Vrefを越
えると、同期タイミング検知手段15からの検知信号の電
圧レベルがLからHに切換わり、逆にスイッチング素子
6の両端間電圧V1が低下して、分圧抵抗16,17の接続
点の電圧V3が基準電源18の基準電圧Vrefを下回る
と、同期タイミング検知手段15からの検知信号の電圧レ
ベルがHからLに切換わる。これにより、同期タイミン
グ検知手段15からの検知信号の発生タイミングを、スイ
ッチング素子6の両端間電圧V1がゼロになる前の所定
値Vtで行なうことが可能になる。
【0020】ここで制御装置14を構成するマイクロコン
ピュータ13は、ステップS1において、同期タイミング
検知手段15からの検知信号(同期タイミング検知信号)
の電圧レベルがHからLに切換わったか否かを判定す
る。そして、同期タイミング検知信号の電圧レベルがH
からLに切換わると、次にマイクロコンピュータ13はス
テップS2において、使用者により予め設定した設定電
力が高加熱電力であるか否かを判定する。設定電力が高
加熱電力であれば、ステップS3に移行して時間遅れ調
整手段21に内蔵する遅延タイマを0μsecに設定する一
方で、設定電力が高加熱電力以外であれば、ステップS
4に移行して遅延タイマを2μsecに設定する。そし
て、次のステップS5において遅延タイマが0であれ
ば、すなわち設定電力が高加熱電力であれば、遅延タイ
マをカウントすることなく直ぐにスイッチング素子6を
オンにする駆動信号を出力する(ステップS7)。これ
に対して、前記ステップS5において遅延タイマが0で
なければ、すなわち設定電力が高加熱電力以外であれ
ば、ステップS6に移行して遅延タイマをカウントし、
次のステップS7にて2μsec後にスイッチング素子6
をオンにする駆動信号を出力する。
【0021】こうして、同期タイミング検知手段15から
の検知信号の発生タイミングを、スイッチング素子6の
両端間電圧V1がゼロになる前の所定値Vtで行なうと
共に、使用者が設定した誘導加熱コイル7の加熱電力が
低くなる程、同期タイミング検知手段15から検知信号が
出力されてからスイッチング素子6をオンさせるまでの
時間tdを長くすることによって、誘導加熱コイル7の
加熱電力をどのように設定しても、スイッチング素子6
の両端間電圧V1がゼロになった時点で、このスイッチ
ング素子6をオンさせることが可能になる。
【0022】以上のように本実施例によれば、制御手段
である制御装置14により制御されるスイッチング素子6
を含む高周波インバータ10と、高周波インバータ10に接
続される誘導加熱手段としての誘導加熱コイル7と、こ
の誘導加熱コイル7から発生する高周波磁界により電磁
誘導加熱される負荷としての鍋9と、高周波インバータ
10の動作状態に同期した検知信号を制御装置14に送り出
す同期タイミング検知手段15とからなり、同期タイミン
グ検知手段15から検知信号が出力されてからスイッチン
グ素子6をオンさせるまでの時間tdを、誘導加熱コイ
ル7の加熱電力に応じて可変するように構成している。
【0023】このようにすると、誘導加熱コイル7の加
熱電力に応じて、同期タイミング検知手段15から検知信
号を出力してからスイッチング素子6をオンさせるまで
の時間tdを可変することができる。そのため、誘導加
熱コイル7の加熱電力をどのように設定しても、スイッ
チング素子6の両端間電圧V1がゼロになった時点で、
スイッチング素子6をオンさせることが可能になり、広
範囲な加熱電力にわたってスイッチング素子6を最適な
タイミングでオンできる。したがって、スイッチング素
子6の損失増加に伴なう加熱効率の低下や、スイッチン
グ素子6の発熱および異常音などの悪影響を低減でき
る。
【0024】なお、実施例では使用者の設定電力を加熱
電力として、同期タイミング検知手段15から検知信号を
出力してからスイッチング素子6をオンさせるまでの時
間tdを可変させたが、入力電圧検知手段11と入力電流
検知手段12による電力フィードバック制御でのフィード
バック電力を加熱電力として、前記時間tdを可変させ
てもよい。また、加熱電力に応じて時間tdを段階的で
はなく、連続的に可変させてもよい。
【0025】次に、本発明の第2実施例を図3および図
4に基づき説明する。装置全体の回路図を示す図3にお
いて、ここでは前記基準電源18に代わって、交流電源2
からの交流電圧を全波整流して得た誘導加熱コイル7の
電源電圧である直流入力電圧Edを分圧する分圧抵抗3
1,32を備えており、この分圧抵抗31,32の接続点を比
較器19の反転入力端子に接続することで、誘導加熱コイ
ル7の入力電圧に比例した電圧を同期タイミング検知手
段15の基準電圧Vrefとして、この基準電圧Vrefと分圧
抵抗16,17の接続点の電圧V3とを比較器19で比較する
ように構成している。その他の構成は、従来例の図5と
一致している。
【0026】次に、図4の波形図に基づいて上記構成に
おける作用を説明する。なお、この図4において、最上
段にある波形は平滑コンデンサ5の両端間電圧すなわち
直流入力電圧Edであり、以下、同期タイミング検知手
段15を構成する比較器19の非反転入力端子電圧すなわち
分圧抵抗16,17の接続点の電圧V3と、比較器19の反転
入力端子電圧すなわち基準電圧Vrefと、同期タイミン
グ検知手段15からの検知信号をそれぞれ示している。
【0027】本実施例における同期タイミング検知手段
15は、基準電圧Vrefが固定電圧ではなく、スイッチン
グ素子6の両端間電圧V1の振幅に比例して変動するた
め、交流電源2の交流電圧がゼロクロス付近では基準電
圧Vrefも低下し、分圧抵抗16,17の接続点の電圧V3
は、そのピークが基準電圧Vrefを越えるようになる。
したがって、交流電源2の交流電圧がゼロクロス付近で
あっても、同期タイミング検知手段15からは高周波イン
バータ10に同期した検知信号が出力され、高周波インバ
ータ10が連続発振できるようになる。
【0028】以上のように本実施例によれば、制御手段
である制御装置14により制御されるスイッチング素子6
を含む高周波インバータ10と、高周波インバータ10に接
続される誘導加熱手段としての誘導加熱コイル7と、こ
の誘導加熱コイル7から発生する高周波磁界により電磁
誘導加熱される負荷としての鍋9と、スイッチング素子
6の両端間電圧V1に比例した電圧V3と誘導加熱コイ
ル7の入力電圧に(直流入力電圧Ed)比例した基準電
圧Vrefとを比較して、高周波インバータ10の動作状態
に同期した検知信号を制御装置14に送り出す同期タイミ
ング検知手段15とを備えて構成される。
【0029】このようにすると、誘導加熱コイル7の入
力電圧に比例して、同期タイミング検知手段15の基準電
圧Vrefが変動するため、交流電源2の交流電圧がゼロ
クロス付近であっても、同期タイミング検知手段15から
は高周波インバータ10に同期した検知信号が出力され、
高周波インバータ10が停止することなく連続して発振で
きるようになる。したがって、スイッチング素子6から
発生する異常音などの悪影響を低減できる。
【0030】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形
実施が可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1の電磁誘導加熱制御装
置によれば、広範囲な加熱電力にわたってスイッチング
素子を最適なタイミングでオンすることが可能になる。
【0032】本発明の請求項2の電磁誘導加熱制御装置
によれば、交流電源電圧のゼロクロス付近でも高周波イ
ンバータを停止させずに、同期タイミング検知手段から
の検知信号によって連続発振させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電磁誘導加熱制御装
置の回路構成図である。
【図2】同上マイクロコンピュータの動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例を示す電磁誘導加熱制御装
置の回路構成図である。
【図4】同上直流入力電圧と、分圧抵抗の接続点の電圧
と、基準電圧と、同期タイミング検知手段からの検知信
号の電圧レベルとの関係を示す波形図である。
【図5】従来例を示す電磁誘導加熱制御装置の回路構成
図である。
【図6】スイッチング素子の動作タイミングが適切な場
合のスイッチング素子の両端間電圧と、スイッチング素
子に供給する駆動信号の電圧レベルとを示す波形図であ
る。
【図7】スイッチング素子の動作タイミングが不適切な
場合のスイッチング素子の両端間電圧と、スイッチング
素子に供給する駆動信号の電圧レベルとを示す波形図で
ある。
【図8】スイッチング素子の両端間電圧と、同期タイミ
ング検知手段からの検知信号の電圧レベルと、スイッチ
ング素子に供給する駆動信号の電圧レベルとの関係を示
す波形図である。
【図9】従来例における加熱電力が多い場合のスイッチ
ング素子の両端間電圧と、同期タイミング検知手段から
の検知信号の電圧レベルとを示す波形図である。
【図10】従来例における加熱電力が少ない場合のスイ
ッチング素子の両端間電圧と、同期タイミング検知手段
からの検知信号の電圧レベルとを示す波形図である。
【図11】従来例における直流入力電圧と、分圧抵抗の
接続点の電圧と、基準電圧と、同期タイミング検知手段
からの検知信号の電圧レベルとの関係を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
6 スイッチング素子 7 誘導加熱コイル(誘導加熱手段) 9 鍋(負荷) 10 高周波インバータ 14 制御装置(制御手段) 15 同期タイミング検知手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御手段により制御されるスイッチング
    素子を含む高周波インバータと、前記高周波インバータ
    に接続される誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段から発
    生する高周波磁界により電磁誘導加熱される負荷と、前
    記高周波インバータの動作状態に同期した検知信号を前
    記制御手段に送り出す同期タイミング検知手段とからな
    り、前記同期タイミング検知手段から検知信号が出力さ
    れてから前記スイッチング素子をオンさせるまでの時間
    を加熱電力に応じて可変するように構成したことを特徴
    とする電磁誘導加熱制御装置。
  2. 【請求項2】 制御手段により制御されるスイッチング
    素子を含む高周波インバータと、前記高周波インバータ
    に接続される誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段から発
    生する高周波磁界により電磁誘導加熱される負荷と、前
    記スイッチング素子の両端間電圧に比例した電圧と前記
    誘導加熱手段の入力電圧に比例した基準電圧とを比較し
    て、前記高周波インバータの動作状態に同期した検知信
    号を前記制御手段に送り出す同期タイミング検知手段と
    を備えたことを特徴とする電磁誘導加熱制御装置。
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