JP4195992B2 - スポットサイズ変換器の製造方法 - Google Patents

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本発明は、スポットサイズ変換器の製造方法に関するものである。
従来から、光通信システムなどの分野において導波光のスポットサイズを変化させるスポットサイズ変換器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示されたスポットサイズ変換器は、例えば、図10に示す構成を有している。すなわち、シリコンからなる基板101の一表面上に非晶質材料(例えば、GeまたはTiがドーピングされたガラス)からなる下部クラッド層102が形成され、下部クラッド層102上にシングルモード条件を満たす第1のコア103と第1のコア103に近づくにつれて断面積が小さくなるスポットサイズ変換用の第2のコア104とが形成され、両コア103,104を覆うように下部クラッド層102と同じ非晶質材料からなる上部クラッド層105が形成されている。
ところで、上記特許文献1に開示されたスポットサイズ変換器の製造にあたっては、基板101の一表面上に下部クラッド層102をCVD法などによって形成し、その後、下部クラッド層102上に下部クラッド層102よりも屈折率の高い第1のガラス層をCVD法などによって形成してから、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して第1のガラス層をパターニングして第1のコア103を形成し、続いて、基板101の上記一表面側に上記非晶質材料からなる第2のガラス層をCVD法などによって形成し、さらにその後、第2のガラス層の一部にレーザ光を集光照射して当該一部の屈折率を変化させることにより第2のコア104を形成している。なお、第2のガラス層のうち上記一部を除いた部分が上部クラッド層105となる。
特開2000−249856号公報(第4頁〜第6頁、図1〜図4)
しかしながら、上記特許文献1に開示されたスポットサイズ変換器は、その製造にあたって、第1のコア103の位置がフォトリソグラフィ工程にて利用するマスクにより決まる一方で、第2のコア104の位置がレーザ光を集光照射する位置により決まるので、第1のコア103と第2のコア104との相対位置がずれてしまい第1のコア103と第2のコア104との境界付近での損失が大きくなってしまうことがある。また、製造プロセスに起因して、第1のコア103は断面形状が矩形状であるのに対して、第2のコア104は断面形状が円形状となるので、第1のコア103と第2のコア104との界面近傍での損失が大きくなってしまう。
また、上述の第2のガラス層中にレーザ光を集光照射して第2のコア104を形成する際の形成速度が遅いので、生産性が低く、製造コストが高くなってしまう。しかも、スポットサイズを短い距離で急激に変化させようとすると第2のコア104の外への放射損失が大きくなるので、第2のコア104の断面積を光の伝搬方向に沿って徐々に変化させる必要があり、第2のコア104の両端面でのスポットサイズの差が大きくなるにつれて第2のコア104の全長を長くする必要があるので、さらに生産性が低下してしまう。
また、第1のコア103と第2のコア104とを異なるプロセスにより形成しているので、製造工程が複雑になってしまい、歩留まりの低下によるコストアップにつながってしまう。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器の製造方法を提供することにある。
請求項の発明は、基板と、基板の一表面側に形成された半導体材料からなる第1のコアと、基板の前記一表面側に第1のコアと光結合するように形成され光の伝搬方向に沿って断面積が連続的に変化した半導体材料からなる第2のコアとを備え、第2のコアは、第1のコアに近づくにつれて幅寸法および厚み寸法それぞれが単調に減少する形状に形成され、第1のコアおよび第2のコアは、基板の前記一表面側に形成された半導体層をパターニングすることにより幅寸法が規定されて第1のコアの両側面と第2のコアの両側面とがそれぞれ滑らかに連続し、第2のコアは、基板とは反対側に基板との間の距離が第1のコアに近づくにつれて単調に減少するようなクラッドを形成することにより厚み寸法が規定されてなり、クラッドは、半導体層に不純物をドーピングすることにより形成されてなるスポットサイズ変換器の製造方法であって、基板の一表面側に形成されている半導体層をパターニングすることにより第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定するパターニング工程と、パターニング工程の後で半導体層において第2のコアに対応する領域の表面側に不純物をドーピングすることによりクラッドを形成するクラッド形成工程とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、半導体層をパターニングするパターニング工程により第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後で半導体層において第2のコアに対応する領域の表面側に不純物をドーピングすることによりクラッドを形成することによって第2のコアの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器を提供することができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記クラッド形成工程では、前記半導体層に対して第2のコアの厚み寸法に応じて加速電圧を異ならせた複数回の不純物イオン注入処理を行った後、アニール処理を行うことによって前記クラッドを形成することを特徴とする。
この発明によれば、前記クラッドの厚み寸法を高精度に制御することができ、結果的に前記第2のコアの厚み寸法を高精度に制御することができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記クラッド形成工程では、前記半導体層において前記第2のコアに対応する領域の表面に前記第1のコアに近いほど開口幅を広く設定した複数の開孔部が並設されたマスクを形成した後、前記半導体層に対して前記不純物のイオン注入を行い、その後、アニール処理を行うことによって前記クラッドを形成することを特徴とする。
この発明によれば、前記クラッドの形成に必要なイオン注入の回数が1回で済むので、複数回のイオン注入を行う請求項の発明に比べて製造が容易になるとともに製造コストを低減することができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記クラッド形成工程では、前記不純物として前記半導体層中での拡散係数の大きな不純物を用いることを特徴とする。
この発明によれば、前記アニール処理の処理時間を短くすることができ、スループットが向上する。
請求項の発明は、基板と、基板の一表面側に形成された半導体材料からなる第1のコアと、基板の前記一表面側に第1のコアと光結合するように形成され光の伝搬方向に沿って断面積が連続的に変化した半導体材料からなる第2のコアとを備え、第2のコアは、第1のコアに近づくにつれて幅寸法および厚み寸法それぞれが単調に減少する形状に形成され、第1のコアおよび第2のコアは、基板の前記一表面側に形成された半導体層をパターニングすることにより幅寸法が規定されて第1のコアの両側面と第2のコアの両側面とがそれぞれ滑らかに連続し、第2のコアは、基板とは反対側に基板との間の距離が第1のコアに近づくにつれて単調に減少するようなクラッドを形成することにより厚み寸法が規定されてなり、クラッドは、シリコン酸化膜からなるスポットサイズ変換器の製造方法であって、基板の一表面側に形成されている半導体層をパターニングすることにより第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定するパターニング工程を行い、当該パターニング工程の後で半導体層に対して第2のコアの厚み寸法に応じて加速電圧を異ならせた複数回の酸素イオン注入処理を行った後、熱処理を行うことによって前記クラッドを形成することを特徴とする。
この発明によれば、半導体層をパターニングするパターニング工程により第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後で半導体層において第2のコアに対応する領域の表面側に酸素イオンを注入して熱処理を行うことによりクラッドを形成することによって第2のコアの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器を提供することができる。
請求項の発明は、基板と、基板の一表面側に形成された半導体材料からなる第1のコアと、基板の前記一表面側に第1のコアと光結合するように形成され光の伝搬方向に沿って断面積が連続的に変化した半導体材料からなる第2のコアとを備え、第2のコアは、第1のコアに近づくにつれて幅寸法および厚み寸法それぞれが単調に減少する形状に形成され、第1のコアおよび第2のコアは、基板の前記一表面側に形成された半導体層をパターニングすることにより幅寸法が規定されて第1のコアの両側面と第2のコアの両側面とがそれぞれ滑らかに連続し、第2のコアは、基板とは反対側に基板との間の距離が第1のコアに近づくにつれて単調に減少するようなクラッドを形成することにより厚み寸法が規定されてなり、クラッドは、LOCOS法により形成されてなるスポットサイズ変換器の製造方法であって、基板の一表面側に形成されている半導体層をパターニングすることにより第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定するパターニング工程と、パターニング工程の後でLOCOS法を利用してシリコン酸化膜よりなるクラッドを形成するクラッド形成工程とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、半導体層をパターニングするパターニング工程により第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後でLOCOS法を利用してシリコン酸化膜よりなるクラッドを形成することによって第2のコアの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器を提供することができる。
請求項ないし請求項の発明では、半導体層をパターニングするパターニング工程により第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後で半導体層において第2のコアに対応する領域の表面側に不純物をドーピングすることによりクラッドを形成することによって第2のコアの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器を提供することができるという効果がある。
請求項の発明では、半導体層をパターニングするパターニング工程により第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後で半導体層において第2のコアに対応する領域の表面側に酸素イオンを注入して熱処理を行うことによりクラッドを形成することによって第2のコアの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器を提供することができるという効果がある。
請求項の発明では、半導体層をパターニングするパターニング工程により第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後でLOCOS法を利用してシリコン酸化膜よりなるクラッドを形成することによって第2のコアの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器を提供することができるという効果がある。
(実施形態1)
本実施形態のスポットサイズ変換器Aは、図1に示すように、矩形板状の基板1と、基板1の一表面上に形成された半導体材料(本実施形態では、シリコン)からなる直線状のコア(以下、第1のコアと称す)2aと、基板1の上記一表面上に形成され第1のコア2aと光結合するように形成され光の伝搬方向に沿って断面積が連続的に変化した半導体材料(本実施形態では、シリコン)からなるコア(以下、第2のコアと称す)3aと、第1のコア2a上に形成された第1のコア2aよりも屈折率の低いクラッド(以下、第1の上部クラッドと称す)2bと、第2のコア3a上に形成された第2のコア3aよりも屈折率の低いクラッド(以下、第2の上部クラッドと称す)3bとを備えている。ここにおいて、第1のコア2aは、シングルモード条件を満たすように幅寸法および厚み寸法を一定に設定してあり、伝搬光の進行方向の両端でのスポットサイズが同じになり、第2のコア3aは、第1のコア2aに近づくにつれて幅寸法および厚み寸法それぞれが単調に減少する形状に形成されており、光の伝搬方向の両端でのスポットサイズが異なる。つまり、入射端面と出射端面とで光のスポットサイズが異なる。
本実施形態のスポットサイズ変換器Aは、図2(a)に示すように、シリコン基板からなる支持基板10a上にシリコン酸化膜からなる絶縁層10bを介してシリコン層10cが形成されたSOI基板10を用いて形成されており、支持基板10aと絶縁層10bとで上述の基板1を構成し、各コア2a,3aがシリコン層10cの一部により構成され、各上部クラッド2b,3bがシリコン層10cにおける各上部クラッド2b,3bの形成予定領域に不純物(例えば、リン、ボロン、砒素、BFなど)を高濃度にドーピングすることにより形成されており、絶縁層10bのうち第1のコア2aに重なる部分が第1の下部クラッドを構成し、絶縁層10bのうち第2のコア3aに重なる部分が第2の下部クラッドを構成している。要するに、本実施形態では、第1の下部クラッドと第1のコア2aと第1の上部クラッド2bとでシングルモードの光導波路2を構成し、第2の下部クラッドと第2のコア3aと第2の上部クラッド3bとでスポットサイズを変換する光導波路3を構成している。なお、各コア2a,3aの材料であるSiの屈折率は3.4程度、各下部クラッドの材料であるSiOの屈折率は1.5程度であり、各上部クラッド2b,3bはSiに高濃度の不純物をドーピングすることにより屈折率がSiの屈折率よりも1〜数%低くなる(例えば、不純物がボロンあるいはリンの場合には、不純物濃度を1019atoms/cm3とすることにより屈折率が1%低下する)。要するに、各コア2a,3aは上部クラッド2b,3bおよび下部クラッドよりも屈折率が高くなっている。
ところで、第1のコア2aおよび第2のコア3aは、基板1の一表面側に形成された半導体層たるシリコン層10cをパターニングすることにより幅寸法が規定されて第1のコア2aの両側面と第2のコア3aの両側面とがそれぞれ滑らかに連続し、第2のコア3aは、基板1とは反対側に基板1との間の距離が第1のコア2aに近づくにつれて単調に減少するような第2の上部クラッド3bを形成することにより厚み寸法が規定されている。
しかして、本実施形態のスポットサイズ変換器Aでは、基板1の上記一表面側に形成されているシリコン層10cを一般的な半導体製造プロセスであるリソグラフィ技術とエッチング技術とを利用してパターニングすることにより第1のコア2aおよび第2のコア3aの幅寸法を規定でき且つ第1のコア2aの両側面と第2のコア3aの両側面とをそれぞれ滑らかに連続させることができ、しかも、第2の上部クラッド3bを形成することにより第2のコア3aの厚み寸法を規定することができ且つ第1のコア2aの厚み方向の両面と第2のコア3aの厚み方向の両面とを滑らかに連続させることができるので、低コスト化および低損失化を容易に図れる。
以下、本実施形態のスポットサイズ変換器Aの製造方法について図2を参照しながら説明する。
まず、リソグラフィ技術を利用して、SOI基板10の主表面側に各光導波路2,3を形成するため(各コア2a,3aおよび各上部クラッド2b,3bの幅寸法を規定するため)にパターニングされたレジスト層41を形成し(図2(a)参照)、その後、レジスト層41(なお、レジスト層41は、光導波路2に対応する第1のマスク部41aと光導波路3に対応する第2のマスク部41bとからなる)をマスク材層としてSOI基板10のシリコン層10cを絶縁層10bに達する深さまでドライエッチングするパターニング工程を行うことによりシリコン層10cをパターニングする(図2(b)参照)。なお、このパターニング工程では、絶縁層10bをエッチングストッパ層としてシリコン層10cをエッチングしており、当該パターニング工程を行うことにより、後に各コア2a,3a、各上部クラッド2b,3bそれぞれとなる部分の幅寸法が規定される。
上述のパターニング工程を行った後、レジスト層41を除去し(図2(c)参照)、続いて、パターニングされたシリコン層10cのうち光導波路3に対応する部分の上にリソグラフィ技術を利用してレジスト層42を形成し、その後、レジスト層42をマスク材層としてシリコン層10cのうち光導波路2に対応する部分の表面側に例えばボロンのような不純物を所定の加速電圧およびドーズ量でイオン注入し(図2(d)参照)、レジスト層42を除去してからアニール処理を行って第1の上部クラッド2bを形成すると同時に第1のコア2aを形成する(図2(e)参照)。ここに、第1のコア2aの厚み寸法と第1のクラッド2bの厚み寸法との和がシリコン層10cの厚み寸法となるから、第1のコア2aの厚み寸法は第1の上部クラッド2bの厚み寸法により規定される。
更にその後、シリコン層10cのうち光導波路3に対応する部分の一部領域の表面を除いて覆い且つ第1の上部クラッド2bの表面を覆うレジスト層43を形成するリソグラフィ工程を行い(図2(f)参照)、所定の加速電圧およびドーズ量で例えばボロンのような不純物をイオン注入する不純物イオン注入工程を行い(図2(g)参照)、レジスト層43を除去するレジスト除去工程を行う(図2(h)参照)。このようなリソグラフィ工程と不純物イオン注入工程とレジスト除去工程とからなる基本工程を複数回繰り返す(図2(i)参照)。ただし、基本工程を繰り返す際に、リソグラフィ工程における上記一部領域の位置および不純物イオン注入工程における上記加速電圧を段階的に変化させる。さらに説明すれば、リソグラフィ工程では光導波路3に対応する部分のうち表面を露出させる一部領域の位置を段階的に第1の上部クラッド2bから離していき、不純物イオン注入工程では加速電圧を段階的に小さくしていく。
続いて、アニール処理を行って上記不純物を拡散させることで第2の上部クラッド3bを形成すると同時に第2のコア3aを形成する(図2(j)参照)。
要するに、本実施形態の製造方法では、基板1の一表面側に形成されている半導体層たるシリコン層10cをパターニングすることにより第1のコア2aおよび第2のコア3aの幅寸法を規定するパターニング工程と、パターニング工程の後でシリコン層10cにおいて第2のコア3aに対応する領域の表面側に不純物をドーピングすることにより第2の上部クラッド3bを形成するクラッド形成工程とを備えている。なお、上記不純物は、ボロンに限定するものではなく、例えば、リン、砒素、BFなどを採用してもよい。
以上説明した製造方法によれば、シリコン層10cをパターニングするパターニング工程により第1のコア2aおよび第2のコア3aの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後でシリコン層10cにおいて第2のコア3aに対応する領域の表面側に不純物をドーピングすることにより第2の上部クラッド3bを形成することによって第2のコア3aの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器Aを提供することができる。なお、クラッド形成工程において上記不純物としてシリコン層10c中での拡散係数の大きなイオン種(例えば、シリコン層10c中での拡散係数が砒素に比べて大きなボロンやリンなど)を用いることにより、アニール処理の処理時間を短くすることができ、スループットが向上する。
ところで、本実施形態のスポットサイズ変換器Aを利用した光デバイスとしては、例えば、図3に示すように、光機能素子5(例えば、光フィルタ、合波器、分波器、方向性結合器型光スイッチなど)における光の伝搬方向の両側にスポットサイズ変換器Aを配置した光集積機能素子や、図4に示すように、発光素子(例えば、レーザダイオード、発光ダイオードなど)6と光機能素子5との間および光機能素子5と受光素子(例えば、フォトダイオードなど)7との間それぞれにスポットサイズ変換器Aを配置した光集積機能モジュールなどを実現できる。なお、図3に示す構成の光集積機能素子では、スポットサイズ変換器Aの光導波路2における光導波路3とは反対側の端面を光機能素子5と光結合させる。また、図4に示す構成の光集積機能モジュールでは、発光素子6と光機能素子5との間に配置するスポットサイズ変換器Aは、光導波路3が発光素子6側、光導波路2が光機能素子5側となるように配置し、光機能素子5と受光素子7との間に配置するスポットサイズ変換器5は、光導波路2が光機能素子5側、光導波路3が受光素子7側となるように配置する。このような光集積機能モジュールでは、発光素子5から出射される光をスポットサイズ変換器A→光機能素子5→スポットサイズ変換器A→受光素子7の経路で受光素子7へ入射させることができるので、発光素子6と受光素子7との光結合効率を高めることができる。また、上記スポットサイズ変換器Aは、光導波路2と光導波路3との組を1組だけ備えているが、複数組備えていてもよく、例えば、図3における光機能素子5が2×2光スイッチの場合には、スポットサイズ変換器Aが光導波路2と光導波路3との組を2組備えていればよい。
(実施形態2)
本実施形態のスポットサイズ変換器の構造は実施形態1と同じであって、製造方法が相違するだけなので製造方法についてのみ図5を参照しながら説明する。ただし、実施形態1と同様の工程については簡単に説明する。
まず、リソグラフィ技術を利用して、SOI基板10の表面側に各光導波路2,3を形成するためにパターニングされたレジスト層41を形成し(図5(a)参照)、その後、レジスト層41をマスクとしてSOI基板10のシリコン層10cを絶縁層10bに達する深さまでドライエッチングするパターニング工程を行うことによりシリコン層10cをパターニングする(図5(b)参照)。
上述のパターニング工程を行った後、レジスト層41を除去し(図5(c)参照)、続いて、パターニングされたシリコン層10cのうち光導波路3に対応する部分の上にリソグラフィ技術を利用して開口幅が順次変化するようにパターニングされたレジスト層51を形成し(図5(d)参照)、その後、レジスト層51をマスクとしてシリコン層10cの表面側に例えばボロンのような不純物を所定の加速電圧およびドーズ量でイオン注入し(図5(d)参照)、レジスト層51を除去してからアニール処理を行って第1の上部クラッド2bおよび第2の上部クラッド3bを形成すると同時に第1のコア2aおよび第2のコア3aを形成する(図5(g)参照)。ここに、第1のコア2aの厚み寸法と第1のクラッド2bの厚み寸法との和がシリコン層10cの厚み寸法となるから、第1のコア2aの厚み寸法は第1の上部クラッド2bの厚み寸法により規定され、第2のコア3aの厚み寸法と第2のクラッド3bの厚み寸法との和がシリコン層10cの厚み寸法となるから、第2のコア3aの厚み寸法は第2の上部クラッド3bの厚み寸法により規定される。なお、上述のレジスト層51はパターニングされたシリコン層10cのうち光導波路3に対応する部分の上に形成されており、上面および光導波路2に対応する部分の長手方向に直交する両側面を開放した複数の開孔部が上記長手方向に並設されており、光導波路2に対応する部分に近づくほど開孔部の開口幅が段階的に広くなっている。
しかして、本実施形態の製造方法によれば、実施形態1と同様に、シリコン層10cをパターニングするパターニング工程により第1のコア2aおよび第2のコア3aの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後でシリコン層10cにおいて第2のコア3aに対応する領域の表面側に不純物をドーピングすることにより第2の上部クラッド3bを形成することによって第2のコア3aの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器を提供することができる。また、本実施形態の製造方法では、上述のようにパターニングされたレジスト層51を形成することにより、不純物イオン注入工程を1回で済ませることができるので、実施形態1にて説明した製造方法に比べて、製造工程を簡略化することができ、製造歩留まりが向上するとともに低コスト化を図ることができる。
(実施形態3)
本実施形態のスポットサイズ変換器Aの基本構造は実施形態1と略同じであって、図1にて説明した上部クラッド2b,3bがSiOにより形成されている点が相違する。
しかして、本実施形態のスポットサイズ変換器Aでは、各光導波路2,3において上部クラッド2b,3bが下部クラッドと同じSiOにより形成されているので、各光導波路2,3それぞれについて上部クラッド2b,3bと下部クラッドとの屈折率を同じ値とすることができ(つまり、各コア2a,3aと各下部クラッドとの屈折率差と、各コア2a,3aと各上部クラッド2b,3bとの屈折率差とを揃えることができ、各コア2a,3aそれぞれの厚み方向の両面で同じように光を閉じ込めることが可能となり)、伝播光のモードの乱れを抑制することができる。
以下、製造方法について図6を参照しながら説明するが、実施形態1と同様の工程については簡単に説明する。
まず、リソグラフィ技術を利用して、SOI基板10の表面側に各光導波路2,3を形成するためにパターニングされたレジスト層41を形成し(図6(a)参照)、その後、レジスト層41をマスクとしてSOI基板10のシリコン層10cを絶縁層10bに達する深さまでドライエッチングするパターニング工程を行うことによりシリコン層10cをパターニングする(図6(b)参照)。
上述のパターニング工程を行った後、レジスト層41を除去し(図6(c)参照)、続いて、パターニングされたシリコン層10cのうち光導波路3に対応する部分の上にリソグラフィ技術を利用してレジスト層42を形成し、その後、レジスト層42をマスク材層としてシリコン層10cのうち光導波路2に対応する部分の表面側に酸素イオン(O)を所定の加速電圧およびドーズ量でイオン注入し(図6(d)参照)、レジスト層42を除去してから熱処理を行ってSiOからなる第1の上部クラッド2bを形成すると同時に第1のコア2aを形成する(図6(e)参照)。ここに、第1のコア2aの厚み寸法と第1のクラッド2bの厚み寸法との和がシリコン層10cの厚み寸法となるから、第1のコア2aの厚み寸法は第1の上部クラッド2bの厚み寸法により規定される。
更にその後、シリコン層10cのうち光導波路3に対応する部分の一部領域の表面を除いて覆い且つ第1の上部クラッド2bの表面を覆うレジスト層43を形成するリソグラフィ工程を行い(図6(f)参照)、所定の加速電圧およびドーズ量で酸素イオン(O)をイオン注入する酸素イオン注入工程を行い(図6(g)参照)、レジスト層43を除去するレジスト除去工程を行う(図6(h)参照)。このようなリソグラフィ工程と酸素イオン注入工程とレジスト除去工程とからなる基本工程を複数回繰り返す(図6(i)参照)。ただし、基本工程を繰り返す際に、リソグラフィ工程における上記一部領域の位置およびイオン注入工程における上記加速電圧を段階的に変化させる。さらに説明すれば、リソグラフィ工程では光導波路3に対応する部分のうち表面を露出させる一部領域の位置を段階的に第1の上部クラッド2から離していき、酸素イオン注入工程では加速電圧を段階的に小さくしていく。
続いて、熱処理を行ってSiOからなる第2のクラッド3bを形成すると同時に第2のコア3aを形成する(図6(j)参照)。
しかして、本実施形態の製造方法によれば、シリコン層10cをパターニングするパターニング工程により第1のコア2aおよび第2のコア3aの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後でシリコン層10cにおいて第2のコア3aに対応する領域の表面側に酸素イオンを注入して熱処理を行うことで第2の上部クラッド3bを形成することによって第2のコア3aの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器を提供することができる。
(実施形態4)
本実施形態のスポットサイズ変換器Aの基本構成は実施形態3と略同じであって、図7(f)に示す上部クラッド2b,3bがLOCOS(Local Oxidatoin of Silicon)法を利用して形成されている点に特徴がある。
しかして、本実施形態のスポットサイズ変換器Aにおいても、実施形態3と同様に、各光導波路2,3において上部クラッド2b,3bが下部クラッドと同じSiOにより形成されているので、各光導波路2,3それぞれについて上部クラッド2b,3bと下部クラッドとの屈折率を同じ値とすることができ(つまり、各コア2a,3aと各下部クラッドとの屈折率差と、各コア2a,3aと各上部クラッド2b,3bとの屈折率差とを揃えることができ、各コア2a,3aそれぞれの厚み方向の両面で同じように光を閉じ込めることが可能となり)、伝播光のモードの乱れを抑制することができる。
また、本実施形態のスポットサイズ変換器Aでは、実施形態3に比べて第1のコア2aにおける基板1とは反対側の面と第2のコア3aにおける基板1とは反対側の面とをより滑らかに連続させることができる。
以下、本実施形態のスポットサイズ変換器Aの製造方法について図7を参照しながら説明するが、実施形態3と同様の工程については簡単に説明する。
まず、リソグラフィ技術を利用して、SOI基板10の表面側に各光導波路2,3を形成するためにパターニングされたレジスト層を形成してから、レジスト層をマスクとしてSOI基板10のシリコン層10cを絶縁層10bに達する深さまでドライエッチングするパターニング工程を行った後、パターニングされたシリコン層10cのうち光導波路2に対応する部分の上にマスク層61を形成する(図7(a)参照)。
その後、シリコン層10cの露出表面上にSiOからなるパッド酸化膜62を形成し(図7(b)参照)、続いて、パッド酸化膜62上にシリコン窒化膜63を形成してから(図7(c)参照)、上述のマスク層61を除去する(図7(d)参照)。
次に、シリコン層10cのうちシリコン窒化膜63に覆われていない部分を選択的に酸化することによりそれぞれSiOからなる上部クラッド2b,3bを形成するのと同時にそれぞれシリコン層10cの一部からなる各コア2a,3aを形成し(図7(e)参照)、シリコン窒化膜63を除去することによりスポットサイズ変換器Aを形成する(図7(f)参照)。
しかして、本実施形態の製造方法によれば、実施形態3の製造方法と同様に、シリコン層10cをパターニングするパターニング工程により第1のコア2aおよび第2のコア3aの幅寸法を規定することができ、パターニング工程の後でLOCOS法を利用して上部クラッド2bb,3bを形成することによって各コア2a,3aの厚み寸法を規定することができるので、低コスト化および低損失化が容易なスポットサイズ変換器Aを提供することができる。しかも、第2のコア3aの厚み寸法を規定する第2の上部クラッド3bをMOSデバイスなどの製造プロセスで用いるLOCOS法により比較的簡単に形成でき、第2のコア3bの厚み寸法を滑らかに変化させることができる。
(実施形態5)
本実施形態のスポットサイズ変換器Aの基本構成は実施形態1と略同じであって、図8に示すように、第1のコア2aにおける基板1とは反対側の表面が露出されている点が相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
しかして、本実施形態のスポットサイズ変換器Aでは、実施形態1のように第1の上部クラッド2bの屈折率が第1のコア2aの屈折率よりも1〜数%程度しか低くない場合に比べて、第1のコア2aの厚み方向における光の閉じ込め作用を高めることができ、より一層の低損失化を図れる。また、第1のコア2aの厚み方向における光の閉じ込め作用を高めることにより、第1のコア2aに急激な曲げ部分を設けるような設計にも対応することが可能となり、スポットサイズ変換器Aの小型化を図ることが可能となる。
なお、製造方法は実施形態1にて説明した製造方法と略同じであって、実施形態1にて説明したシリコン層10cのうち第1の上部クラッド2bに対応していた部分をエッチングなどにより除去すればよい。
(実施形態6)
本実施形態のスポットサイズ変換器Aの基本構成は実施形態1と略同じであって、図9に示すように、各コア2a,3aが、半導体層たるシリコン層10cにおいて各コア2a,3aに対応しない部分の厚み寸法が各コア2a,3aに対応する部分の厚み寸法に比べて小さくなるようにシリコン層10cをパターニングすることにより形成されている点が相違する。要するに、本実施形態の光導波路2,3はいわゆるリブ型光導波路となっている。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
しかして、本実施形態のスポットサイズ変換器Aでは、第1のコア2aの幅寸法を比較的広くしてもシングルモード状態が得られるので、加工精度が緩和されて製造が容易になる。ここに、実施形態1における光導波路2のシングルモード条件は第1のコア2aの厚み寸法および幅寸法が0.5μm程度であるが、本実施形態では4μm程度になる。なお、光ファイバを光結合する場合、光ファイバからの入射光径は10μm程度である。
本実施形態のスポットサイズ変換器Aの製造方法は実施形態1にて説明した製造方法と略同じであるが、パターニング工程においてシリコン層10cをエッチングする際に、絶縁層10bに達しないようにエッチング深さを設定している点などが相違する。
実施形態1におけるスポットサイズ変換器を示す概略斜視図である。 同上の製造方法の説明図である。 同上のスポットサイズ変換器を備えた光デバイスの概略構成図である。 同上のスポットサイズ変換機を備えた光デバイスの概略構成図である。 実施形態2におけるスポットサイズ変換器の製造方法の説明図である。 実施形態3におけるスポットサイズ変換器の製造方法の説明図である。 実施形態4におけるスポットサイズ変換器の製造方法の説明図である。 実施形態5におけるスポットサイズ変換器の概略斜視図である。 実施形態6におけるスポットサイズ変換器の概略斜視図である。 従来例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B’断面図、(c)は(a)のC−C’断面図、(d)は(a)のD−D’断面図である。
符号の説明
A スポットサイズ変換器
1 基板
2 光導波路
2a コア(第1のコア)
2b クラッド(第1の上部クラッド)
3 光導波路
3a コア(第2のコア)
3b クラッド(第2の上部クラッド)
10 SOI基板
10a 支持基板
10b 絶縁層
10c シリコン層

Claims (6)

  1. 基板と、基板の一表面側に形成された半導体材料からなる第1のコアと、基板の前記一表面側に第1のコアと光結合するように形成され光の伝搬方向に沿って断面積が連続的に変化した半導体材料からなる第2のコアとを備え、第2のコアは、第1のコアに近づくにつれて幅寸法および厚み寸法それぞれが単調に減少する形状に形成され、第1のコアおよび第2のコアは、基板の前記一表面側に形成された半導体層をパターニングすることにより幅寸法が規定されて第1のコアの両側面と第2のコアの両側面とがそれぞれ滑らかに連続し、第2のコアは、基板とは反対側に基板との間の距離が第1のコアに近づくにつれて単調に減少するようなクラッドを形成することにより厚み寸法が規定されてなり、クラッドは、半導体層に不純物をドーピングすることにより形成されてなるスポットサイズ変換器の製造方法であって、基板の一表面側に形成されている半導体層をパターニングすることにより第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定するパターニング工程と、パターニング工程の後で半導体層において第2のコアに対応する領域の表面側に不純物をドーピングすることによりクラッドを形成するクラッド形成工程とを備えることを特徴とするスポットサイズ変換器の製造方法
  2. 前記クラッド形成工程では、前記半導体層に対して第2のコアの厚み寸法に応じて加速電圧を異ならせた複数回の不純物イオン注入処理を行った後、アニール処理を行うことによって前記クラッドを形成することを特徴とする請求項1記載のスポットサイズ変換器の製造方法
  3. 前記クラッド形成工程では、前記半導体層において前記第2のコアに対応する領域の表面に前記第1のコアに近いほど開口幅を広く設定した複数の開孔部が並設されたマスクを形成した後、前記半導体層に対して前記不純物のイオン注入を行い、その後、アニール処理を行うことによって前記クラッドを形成することを特徴とする請求項1記載のスポットサイズ変換器の製造方法
  4. 前記クラッド形成工程では、前記不純物として前記半導体層中での拡散係数の大きな不純物を用いることを特徴とする請求項3記載のスポットサイズ変換器の製造方法
  5. 基板と、基板の一表面側に形成された半導体材料からなる第1のコアと、基板の前記一表面側に第1のコアと光結合するように形成され光の伝搬方向に沿って断面積が連続的に変化した半導体材料からなる第2のコアとを備え、第2のコアは、第1のコアに近づくにつれて幅寸法および厚み寸法それぞれが単調に減少する形状に形成され、第1のコアおよび第2のコアは、基板の前記一表面側に形成された半導体層をパターニングすることにより幅寸法が規定されて第1のコアの両側面と第2のコアの両側面とがそれぞれ滑らかに連続し、第2のコアは、基板とは反対側に基板との間の距離が第1のコアに近づくにつれて単調に減少するようなクラッドを形成することにより厚み寸法が規定されてなり、クラッドは、シリコン酸化膜からなるスポットサイズ変換器の製造方法であって、基板の一表面側に形成されている半導体層をパターニングすることにより第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定するパターニング工程を行い、当該パターニング工程の後で半導体層に対して第2のコアの厚み寸法に応じて加速電圧を異ならせた複数回の酸素イオン注入処理を行った後、熱処理を行うことによって前記クラッドを形成することを特徴とするスポットサイズ変換器の製造方法
  6. 基板と、基板の一表面側に形成された半導体材料からなる第1のコアと、基板の前記一表面側に第1のコアと光結合するように形成され光の伝搬方向に沿って断面積が連続的に変化した半導体材料からなる第2のコアとを備え、第2のコアは、第1のコアに近づくにつれて幅寸法および厚み寸法それぞれが単調に減少する形状に形成され、第1のコアおよび第2のコアは、基板の前記一表面側に形成された半導体層をパターニングすることにより幅寸法が規定されて第1のコアの両側面と第2のコアの両側面とがそれぞれ滑らかに連続し、第2のコアは、基板とは反対側に基板との間の距離が第1のコアに近づくにつれて単調に減少するようなクラッドを形成することにより厚み寸法が規定されてなり、クラッドは、LOCOS法により形成されてなるスポットサイズ変換器の製造方法であって、基板の一表面側に形成されている半導体層をパターニングすることにより第1のコアおよび第2のコアの幅寸法を規定するパターニング工程を行い、当該パターニング工程の後でLOCOS法を利用してシリコン酸化膜よりなるクラッドを形成するクラッド形成工程とを備えることを特徴とするスポットサイズ変換器の製造方法。
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