JP4187568B2 - 多方向押圧型スイッチ及び多方向押圧型スイッチ基板 - Google Patents

多方向押圧型スイッチ及び多方向押圧型スイッチ基板 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揺動つまみを多方向に揺動させることでその下に配置したスイッチをオンオフし、また揺動つまみの中央に設置した押釦つまみを押圧することでその下に配置したスイッチをオンオフする構造の多方向押圧型スイッチ及び多方向押圧型スイッチ基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車載用ナビゲーションシステム、コンピュータ、各種携帯機器、各種OA機器、ゲーム機などを操作するデバイスとして、多方向押圧型スイッチがある。そして多方向押圧型スイッチの中には、円盤状(パッド状)の揺動つまみの中央に押釦つまみを設けた構造のものがある。
【0003】
図7はこの種の従来の多方向押圧型スイッチ300を示す概略断面図である(特許文献1の図4参照)。この多方向押圧型スイッチ300は、押釦つまみ310と、押釦つまみ310を中央の貫通孔333に挿通した状態で揺動する揺動つまみ330とを可撓性フイルムからなる連結部材350上に取り付け、連結部材350によって一体化された押釦つまみ310と揺動つまみ330とを取付板370上に固定したスイッチ基板390の上に設置し、そのときスイッチ基板390の中央とその周囲四ヵ所(図では二ヶ所のみ示す)に取り付けた反転板(可動接点板)391の上に前記押釦つまみ310の押圧部311と前記揺動つまみ330の四ヶ所の押圧部331(図では二ヶ所のみ示す)とを当接し、さらに前記連結部材350を揺動つまみ330の周囲を覆うケース410の図示しない所定部分に固定して構成されている。
【0004】
この多方向押圧型スイッチ300によれば、可撓性フイルムからなる薄い連結部材350上に押釦つまみ310と揺動つまみ330とを取り付けるので、その小型・薄型化が図れる。
【0005】
しかしながら従来、上記のように押釦つまみの周囲に揺動つまみを設置してなる構造の多方向押圧型スイッチにおいて、中央の押釦つまみによって押圧されるスイッチを複数段とし、押釦つまみを押圧する押圧力に応じて前記複数段のスイッチを順次オンしていく構造の多方向押圧型スイッチはなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−185004号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、押釦つまみの周囲に揺動つまみを設置してなる構造の多方向押圧型スイッチであって、前記押釦つまみによってオンするスイッチを多段にしても、薄型化と小型化が図れ、且つ組み立てが容易な多方向押圧型スイッチ及び多方向押圧型スイッチ基板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明にかかる多方向押圧型スイッチは、押釦つまみと、押釦つまみの周囲に設置される揺動つまみと、揺動つまみに設けた押圧部に対向する位置に設置される外周スイッチと、押釦つまみに設けた押圧部に対向する位置に設置される中央スイッチとを具備し、前記中央スイッチは、可撓性を有する合成樹脂フイルムに形成した複数のスイッチを押釦つまみの押圧方向に向けて上下に重ねることで構成される多段スイッチであり、且つ前記揺動つまみは前記中央スイッチを形成した合成樹脂フイルム上に取り付けられ、前記押釦つまみは該合成樹脂フイルムと揺動つまみの間に収納されることを特徴とする。
【0010】
また本発明にかかる多方向押圧型スイッチ基板は、第一中央スイッチ反転板を取り付けた第一中央スイッチを設けた第一中央スイッチ基板と、第二中央スイッチ反転板を取り付けた第二中央スイッチを設けた第二中央スイッチ基板と、第一,第二中央スイッチの外周に位置する外周スイッチ反転板を取り付けた外周スイッチを設けた外周スイッチ基板とを具備し、前記第一中央スイッチ反転板と外周スイッチ反転板とが互いに向き合う方向であって第一中央スイッチ反転板と外周スイッチ反転板とが上下方向にて重なり合うように前記外周スイッチ基板と第一中央スイッチ基板とを上下に積層させ、さらに第一中央スイッチ基板の上に第二中央スイッチ基板を積層させたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第一の実施の形態にかかる多方向押圧型スイッチ1の分解斜視図である。同図に示すようにこの多方向押圧型スイッチ1は、ケース10と、揺動つまみ30と、押釦つまみ50と、外周スイッチ基板90と第一中央スイッチ基板100と第二中央スイッチ基板150とを一体に設けた多方向押圧型スイッチ基板80と、基台120とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0012】
ケース10は合成樹脂をリング状に成形し、中央に開口11を設けて構成されている。ケース10の下面には、等間隔に4つの凹部13が設けられ、各凹部13付近には下方向に向かって突出する突起状の係止部15が設けられ、また各係止部15の横には下方向に向かって突出する突起状の固定部17が設けられている。
【0013】
図2は揺動つまみ30と押釦つまみ50とを上面側から見た斜視図である。同図及び図1に示すように揺動つまみ30は、合成樹脂を略円盤状に成形して構成されており、その中央には押釦つまみ50を挿入する円形の挿通孔31を設け、またその外周にはつば部32を設け、またその上面の外周近傍には等間隔に四つの矢印形状の押圧方向指示部33を設け、一方その下面の前記各押圧方向指示部33に対応する位置には小突起状の押圧部35を設けて構成されている。各押圧部35の両外周側面からは固定部37,37が突出するように設けられている。また揺動つまみ30の下面の挿通孔31の周囲には等間隔に上下方向に延びる四本のガイド溝39が設けられ、さらにガイド溝39の外周側には第二中央スイッチ基板収納部38が設けられている。
【0014】
次に押釦つまみ50は合成樹脂を略円柱形状に成形して構成されており、本体部51の下部に本体部51よりも大径のつば部53を設け、つば部53の下面中央に突起状の押圧部52を突出し、さらにつば部53の外周側面から等間隔に四つのガイド突起55を突出して構成されている。
【0015】
多方向押圧型スイッチ基板80は可撓性のある合成樹脂フイルム(例えばポリエチレンテレフタレートフイルム)に、外周スイッチ基板90と第一中央スイッチ基板100と第二中央スイッチ基板150とを一体に設け、外周スイッチ基板90と第一中央スイッチ基板100とを連結部110によって連結し、第一中央スイッチ基板100と第二中央スイッチ基板150とを連結部115によって連結して構成されている。外周スイッチ基板90は略円形であり、円周状に四つ設けた接点パターンからなる外周スイッチ接点91の上にそれぞれドーム形状の弾性金属板製の外周スイッチ反転板95を設置することでそれぞれ外周スイッチ92を構成し(この外周スイッチ92の場合、外周スイッチ反転板95が可動接点板となっている)、さらに外周スイッチ基板90の上面中央に押圧部挿入用開口97を設けている。また外周スイッチ基板90の周囲には前記ケース10の固定部17を挿入する四つの固定用孔98が設けられ、またその外周からは回路引出部99が突出して設けられている。なお外周スイッチ92はこの構造のものに限定されるものではなく種々の変形が可能であり、例えば二枚の合成樹脂フイルムに設けたスイッチ接点を間隙を持って対向することで形成されるスイッチの上にクリック用の反転板を設置して構成しても良い。
【0016】
第一中央スイッチ基板100は略四角形状であり、中央に設けた一つの第一中央スイッチ接点101の上に第一中央スイッチ反転板105を設置することで第一中央スイッチ102を構成し(この第一中央スイッチ102の場合も第一中央スイッチ反転板105が可動接点板となっている)、さらに第一中央スイッチ反転板105の周囲四ヵ所に前記揺動つまみ30の押圧部35及び固定部37,37を挿通する形状の固定孔103を設け、さらにその外周から三本の引出部107を突出してそれらの先端近傍と前記連結部110とにそれぞれ前記ケース10の係止部15に挿入される係止孔109を設けている。なおこの第一中央スイッチ102の構造も上記構造に限定されず、例えば二枚の合成樹脂フイルムに設けたスイッチ接点を間隙を持って対向することで形成されるスイッチの上にクリック用の反転板を設置して構成しても良い。
【0017】
第二中央スイッチ基板150は略四角形状であり、中央に設けた一つの第二中央スイッチ接点151の上に第二中央スイッチ反転板155を設置することで第二中央スイッチ152を構成している(この第二中央スイッチ152の場合も第二中央スイッチ反転板155が可動接点板となっている)。そして第二中央スイッチ基板150の第二中央スイッチ反転板155を設置した反対側の面には補強板157が接着などによって取り付けられている。補強板157は合成樹脂を平板状に成形して構成されている。なおこの第二中央スイッチ152の構造も上記構造に限定されず、例えば二枚の合成樹脂フイルムに設けたスイッチ接点を間隙を持って対向することで形成されるスイッチの上にクリック用の反転板を設置して構成しても良い。なお第一,第二中央スイッチ反転板105,155は、これらを反転させるための押圧力を異ならせている(この実施の形態では第二中央スイッチ反転板155を反転させるための押圧力の方が、第一中央スイッチ反転板105を反転させるための押圧力よりも小さくなるようにしている)。
【0018】
基台120は硬質材(例えば金属板)によって構成され、前記外周スイッチ基板90の押圧部挿入用開口97に対向する位置には外周スイッチ基板90側の部材である基台120を板金加工によって上方向に凸となるように成形してなる押圧部123を設け、また前記外周スイッチ基板90の各固定用孔98に対向する位置には貫通部121を設けている。
【0019】
そしてこの多方向押圧型スイッチ1を組み立てるには、まず図1において、補強板157を取り付けた第二中央スイッチ基板150を、第一中央スイッチ基板100の下面(以下の折り返し工程によって上面となる)側に折り返して第一,第二中央スイッチ102,152を上下に積層し、次に揺動つまみ30の挿通孔31にその下面側から押釦つまみ50の本体部51を挿入した上で、この揺動つまみ30の下面を、第一中央スイッチ基板100の下面に当接する。このとき第二中央スイッチ基板150と補強板157は第二中央スイッチ基板収納部38内に収納され、また揺動つまみ30の各押圧部35及び固定部37,37は第一中央スイッチ基板100の各固定孔103に挿入される。そして両固定部37,37を熱カシメして潰すことで揺動つまみ30を第一中央スイッチ基板100に固定する。このとき押釦つまみ50は、そのガイド突起55が揺動つまみ30のガイド溝39内に上下動自在に挿入されガイドされ、揺動つまみ30と第二中央スイッチ基板150の間に位置する。
【0020】
次に第一,第二中央スイッチ基板100,150を取り付けた揺動つまみ30の上面側を、ケース10の開口11にその下面側から挿入する(図1で言えば第一,第二中央スイッチ基板100,150を取り付けた揺動つまみ30を揺動つまみ30の上面が上向きとなるように外周スイッチ基板90の上面側に折り返したものをケース10の開口11にその下面側から挿入する)。そのときケース10の各係止部15を第一中央スイッチ基板100の各係止孔109に挿入し、各係止部15の先端を熱カシメすることでケース10に第一中央スイッチ基板100を固定する。このとき揺動つまみ30の上面は、ケース10の開口11からその上面側に露出し、また押釦つまみ50の本体部51の上面も揺動つまみ30の挿通孔31から露出している(図3参照)。
【0021】
次に第一,第二中央スイッチ基板100,150等を取り付けたケース10を、基台120上に載置した外周スイッチ基板90の上に載置し、その際ケース10に設けた各固定部17を外周スイッチ基板90の各固定用孔98と、基台120の各貫通部121に挿入し、基台120の下面で各固定部17の先端を熱カシメして固定すれば、図3に示すような多方向押圧型スイッチ1が完成する。
【0022】
図4は多方向押圧型スイッチ1の概略側断面図(図3のB−B断面図)である。同図に示すように多方向押圧型スイッチ1は、外周スイッチ基板90と第一中央スイッチ基板100を、外周スイッチ反転板95と第一中央スイッチ反転板105とが互いに向き合う方向に上下に積層させて設置するとともに、第一中央スイッチ基板100の上に補強板157を介して第二中央スイッチ基板150を積層することで、第一中央スイッチ102の上部に第二中央スイッチ152を設置し、さらに第二中央スイッチ反転板155(即ち第二中央スイッチ152)上に押釦つまみ50を設置し、外周スイッチ反転板95(即ち外周スイッチ92)上に揺動つまみ30を設置して構成されている。このとき揺動つまみ30の各押圧部35は各外周スイッチ反転板95の上面中央に当接又は接近して配置され、一方外周スイッチ基板90の押圧部挿入用開口97内に挿入された押圧部123は第一中央スイッチ反転板105の上面中央に当接又は接近して配置され、また第一,第二中央スイッチ基板100,150の第一,第二中央スイッチ反転板105,155を取り付けた面のそれぞれ反対側の面は補強板157によって支持されている。
【0023】
上記多方向押圧型スイッチ1は、可撓性を有する合成樹脂フイルムに形成した二つのスイッチ102,152を押釦つまみ50の押圧方向に向けて上下に重ねて設置することで多段スイッチを構成しているので、多段スイッチの厚みは一枚の補強板157と二枚のフイルムと二枚の反転板105,155の厚みを加えた厚みだけとなり、スイッチが上下二段であるにもかかわらずその厚みの薄型化が図れ、また一枚のフイルムを折り畳むだけで二つのスイッチ102,152を押釦つまみ50の押圧方向に向けて上下に重ねて設置することができるので、その組み立てが容易で部品点数も少なくて済み、製造コストの低廉化も図れる。
【0024】
また上記多方向押圧型スイッチ1は、第一中央スイッチ反転板105を取り付けた第一中央スイッチ基板100と、外周スイッチ反転板95を取り付けた外周スイッチ基板90とを、外周スイッチ反転板95と第一中央スイッチ反転板105とが互いに向き合うように上下に積層させて設置しているので、第一中央スイッチ反転板105に対して外周スイッチ反転板95を、両者の外周が所定寸法Dにわたって上下方向に重なり合うように設置することができ、その分第一中央スイッチ反転板105に対して外周スイッチ反転板95を集約して設置することができ、多方向押圧型スイッチ1の小型化が図れる。なお第一中央スイッチ反転板105は反転した際に外周スイッチ反転板95に接しない程度に上方に位置している。
【0025】
上記多方向押圧型スイッチ1において、押釦つまみ50を押圧すると押圧部52が第二中央スイッチ反転板155を押圧してこれを反転し第二中央スイッチ152がオンする。さらに押釦つまみ50を押圧すると押圧部123が第一中央スイッチ反転板105を押圧してこれを反転し第一中央スイッチ102がオンする。押釦つまみ50への押圧を解除すると、第一,第二中央スイッチ反転板105,155の弾性復帰力によって上方向に押し上げられ、まず第一中央スイッチ102がオフした後に第二中央スイッチ152がオフする。
【0026】
一方揺動つまみ30の何れかの押圧方向指示部33の部分を押圧すれば、押圧した部分が下降し、下降した部分の真下の押圧部35がこれに対向する外周スイッチ反転板95を押圧してこれを反転し、外周スイッチ92がオンする。揺動つまみ30への押圧を解除すると、外周スイッチ反転板95の弾性復帰力によって揺動つまみ30は元の中立位置に押し上げられ、外周スイッチ92はオフする。
【0027】
ところで揺動つまみ30は可撓性を有するフイルムからなる第一中央スイッチ基板100上に取り付けられ、押釦つまみ50は揺動つまみ30と第一中央スイッチ基板100の間に収納されているので、揺動つまみ30と押釦つまみ50の動作をそれぞれほぼ独立して行わせることができるばかりか、両者の一体化とケース10への固定とが容易になり、また構造の簡素化が図れる。
【0028】
図5は本発明の第二の実施の形態にかかる多方向押圧型スイッチ1−2の分解斜視図である。同図に示すように多方向押圧型スイッチ1−2は、ケース10−2と、揺動つまみ30−2と、押釦つまみ50−2と、外周及び第一中央スイッチ基板90−2と第二中央スイッチ基板150−2とを一体に設けた多方向押圧型スイッチ基板80−2と、基台120−2とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0029】
ケース10−2は前記ケース10と全く同一の構成である。また揺動つまみ30−2も第二中央スイッチ基板収納部38を設けていない点以外は前記揺動つまみ30の構成と同一の構成である。押釦つまみ50−2もつば部53の厚みが厚い以外は前記押釦つまみ50の構成と同一の構成である。基台120−2も押圧部123を設けていない点以外は前記基台120の構成と同一の構成である。
【0030】
多方向押圧型スイッチ基板80−2は可撓性のある合成樹脂フイルム(例えばポリエチレンテレフタレートフイルム)に、外周及び第一中央スイッチ基板90−2と第二中央スイッチ基板150−2とを一体に設け、連結部110によって連結して構成されている。外周及び第一中央スイッチ基板90−2は略円形であり、円周状に四つ設けた接点パターンからなる外周スイッチ接点91の上にそれぞれドーム形状の弾性金属板製の外周スイッチ反転板95を設置することでそれぞれ外周スイッチ92を構成し(この外周スイッチ92の場合、外周スイッチ反転板95が可動接点板となっている)、且つこれら外周スイッチ92の中央に設けた接点パターンからなる第一中央スイッチ接点101の上にドーム形状の弾性金属板製の第一中央スイッチ反転板105を設置することで第一中央スイッチ102を構成している(この第一中央スイッチ102の場合、第一中央スイッチ反転板105が可動接点板となっている)。また外周及び第一中央スイッチ基板90−2の周囲には前記ケース10−2の固定部17を挿入する四つの固定用孔98が設けられ、またその外周からは回路引出部99が突出して設けられている。なお外周スイッチ92及び第一中央スイッチ102の構造に種々の変形が可能であることは前記実施の形態の場合と同様である。
【0031】
第二中央スイッチ基板150−2は略四角形状であり、中央下面(組み立てた後には上面となる)に設けた一つの第二中央スイッチ接点151の下に第二中央スイッチ反転板155を設置することで第二中央スイッチ152を構成し(この第二中央スイッチ152の場合も第二中央スイッチ反転板155が可動接点板となっている)、さらに第二中央スイッチ反転板155の周囲四ヵ所に揺動つまみ30−2の押圧部35及び固定部37,37を挿通する形状の固定孔103を設け、さらにその外周から三本の引出部107を突出してそれらの先端近傍と前記連結部110とにそれぞれ前記ケース10−2の係止部15に挿入される係止孔109を設けている。なおこの第二中央スイッチ152の構造も上記構造に限定されず、種々の変形が可能であることは前記実施の形態と同様である。さらにこの第二中央スイッチ基板150−2の中央上面(組み立てた後には下面となる)には、押圧部材160が接着等によって取り付けられる。押圧部材160は合成樹脂を平板状に成形することで形成され、その中央上面には突起状の押圧部161が設けられている。なお第一,第二中央スイッチ反転板105,155は、これらを反転させるための押圧力が異なるように構成している(この実施の形態では第二中央スイッチ反転板155を反転させるための押圧力の方が第一中央スイッチ反転板105を反転させるための押圧力よりも小さくなるようにしている)。
【0032】
そして多方向押圧型スイッチ1−2を組み立てるには、まず図5において、揺動つまみ30−2の挿通孔31にその下面側から押釦つまみ50−2の本体部51を挿入した上で、この揺動つまみ30−2の下面を、押圧部材160を取り付けた第二中央スイッチ基板150−2の下面に当接する。このとき揺動つまみ30−2の各押圧部35及び固定部37,37は第二中央スイッチ基板150−2の固定孔103に挿入される。そして両固定部37,37を熱カシメして潰すことで揺動つまみ30−2を第二中央スイッチ基板150−2に固定する。このとき押釦つまみ50−2は、そのガイド突起55が揺動つまみ30−2のガイド溝39内に上下動自在に挿入されガイドされ、揺動つまみ30−2と第二中央スイッチ基板150−2の間に収納される。
【0033】
次に第二中央スイッチ基板150−2を取り付けた揺動つまみ30−2の上面側を、ケース10−2の開口11にその下面側から挿入する(図5で言えば第二中央スイッチ基板150−2を取り付けた揺動つまみ30−2を揺動つまみ30−2の上面が上向きとなるように外周及び第一中央スイッチ基板90−2の上面側に折り返したものをケース10−2の開口11にその下面側から挿入する)。そのときケース10−2の各係止部15を第二中央スイッチ基板150−2の各係止孔109に挿入し、各係止部15の先端を熱カシメすることでケース10−2に第二中央スイッチ基板150−2を固定する。このとき揺動つまみ30−2の上面は、ケース10−2の開口11からその上面側に露出し、また押釦つまみ50−2の本体部51の上面も揺動つまみ30−2の挿通孔31から露出している。
【0034】
次に第二中央スイッチ基板150−2等を取り付けたケース10−2を、基台120−2上に載置した外周及び第一中央スイッチ基板90−2の上に載置し、その際ケース10−2に設けた各固定部17を外周及び第一中央スイッチ基板90−2の各固定用孔98と、基台120−2の各貫通部121に挿入し、基台120−2の下面で各固定部17の先端を熱カシメして固定すれば、図6にその断面を示すような多方向押圧型スイッチ1−2が完成する。
【0035】
図6に示すように多方向押圧型スイッチ1−2は、第一中央スイッチ102の上部に第二中央スイッチ152を設置し、第二中央スイッチ152上に押釦つまみ50−2を設置し、また外周スイッチ反転板95(即ち外周スイッチ92)上に揺動つまみ30−2を設置して構成されている。そしてこのとき揺動つまみ30−2の各押圧部35は各外周スイッチ反転板95の上面中央に当接又は接近して配置され、一方押圧部材160の押圧部161は第一中央スイッチ反転板105の上面中央に当接又は接近して配置され、押釦つまみ50−2の押圧部52は第二中央スイッチ反転板155の上面中央に当接又は接近して配置され、また第二中央スイッチ基板150−2の第二中央スイッチ反転板155を取り付けた部分の下面は押圧部材160の上面によって支持されている。
【0036】
以上のように構成された多方向押圧型スイッチ1−2は、可撓性を有する合成樹脂フイルムに形成した二つの第一,第二スイッチ102,152を押釦つまみ50−2の押圧方向に向けて上下に重ねて設置することで多段スイッチを構成しているので、多段スイッチの厚みは一枚の押圧部材160と二枚のフイルムと二枚の反転板105,155の厚みを加えた厚みだけとなり、スイッチが上下二段であるにもかかわらずその厚みの薄型化が図れ、また一枚のフイルムを折り畳むだけで二つのスイッチ102,152を押釦つまみ50−2の押圧方向に向けて上下に重ねて設置することができるので、その組み立てが容易で部品点数も少なくて済み、製造コストの低廉化も図れる。
【0037】
そして押釦つまみ50−2を押圧すると押圧部52が第二中央スイッチ反転板155を押圧してこれを反転し第二中央スイッチ152がオンする。さらに押釦つまみ50−2を押圧すると押圧部161が第一中央スイッチ反転板105を押圧してこれを反転し第一中央スイッチ102がオンする。押釦つまみ50−2への押圧を解除すると、第一,第二中央スイッチ反転板105,155の弾性復帰力によって上方向に押し上げられ、まず第一中央スイッチ102がオフした後に第二中央スイッチ152がオフする。
【0038】
一方揺動つまみ30−2を押圧すれば、押圧した部分が下降し、下降した部分の真下の押圧部35がこれに対向する外周スイッチ反転板95を押圧してこれを反転し、外周スイッチ92がオンする。揺動つまみ30−2への押圧を解除すると、外周スイッチ反転板95の弾性復帰力によって揺動つまみ30−2は元の中立位置に押し上げられ、外周スイッチ92はオフする。
【0039】
ところで揺動つまみ30−2は可撓性を有するフイルムからなる第二中央スイッチ基板150−2上に取り付けられ、押釦つまみ50−2は揺動つまみ30−2と第二中央スイッチ基板150−2の間に収納されているので、揺動つまみ30−2と押釦つまみ50−2の動作をそれぞれほぼ独立して行わせることができるばかりか、両者の一体化とケース10−2への固定とが容易になり、また構造の簡素化が図れる。
【0040】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば図1に示す押圧部123は必ずしも基台120上に設ける必要はなく、外周スイッチ基板90の上面中央(中央スイッチ反転板105の中央に対向する位置)に成形樹脂製の押圧部を接着剤等によって固定して形成してもよい。また上記実施の形態では外周スイッチ基板90と第一中央スイッチ基板100と第二中央スイッチ基板150(又は外周及び第一中央スイッチ基板90−2と第二中央スイッチ基板150−2)を一枚のフイルムに形成して折り曲げて上下に重ねたが、これらを別々のフイルムに形成して重ねても良いことは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば以下のような優れた効果を有する。▲1▼揺動つまみの内部に設置した押釦つまみによってオンオフされる中央スイッチを多段スイッチで構成したので、押釦つまみの周囲に揺動つまみを設置してなる構造の多方向押圧型スイッチにおいて押釦スイッチの多段化が図れる。
【0042】
▲2▼中央スイッチを構成する多段スイッチを、可撓性を有する合成樹脂フイルムに形成した複数のスイッチを押釦つまみの押圧方向に向けて上下に重ねることで構成したので、押釦つまみによってオンオフするスイッチを多段化しても、薄型化が容易に図れる。
【0043】
▲3▼揺動つまみを可撓性を有する合成樹脂フイルム上に取り付け、押釦つまみをこの合成樹脂フイルムと揺動つまみの間に収納したので、揺動つまみと押釦つまみの一体化を図った上で揺動つまみに対して押釦つまみの押圧動作をほぼ独立して行わせることができる。
【0044】
▲4▼第一中央スイッチ反転板と外周スイッチ反転板とが互いに向き合う方向であって第一中央スイッチ反転板と外周スイッチ反転板とが上下方向にて重なり合うように前記外周スイッチ基板と第一中央スイッチ基板とを上下に積層させたので、多方向押圧型スイッチ基板及びこれを用いた多方向押圧型スイッチの外形の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態にかかる多方向押圧型スイッチ1の分解斜視図である。
【図2】揺動つまみ30と押釦つまみ50とを上面側から見た斜視図である。
【図3】多方向押圧型スイッチ1の斜視図である。
【図4】多方向押圧型スイッチ1の概略側断面図(図3のB−B断面図)である。
【図5】本発明の第二の実施の形態にかかる多方向押圧型スイッチ1−2の分解斜視図である。
【図6】多方向押圧型スイッチ1−2の概略断面図である。
【図7】従来の多方向押圧型スイッチ300を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 多方向押圧型スイッチ
10 ケース
30 揺動つまみ
35 押圧部
50 押釦つまみ
52 押圧部
80 多方向押圧型スイッチ基板
90 外周スイッチ基板
91 外周スイッチ接点
92 外周スイッチ
95 外周スイッチ反転板
100 第一中央スイッチ基板
101 第一中央スイッチ接点
102 第一中央スイッチ(中央スイッチ)
105 第一中央スイッチ反転板
120 基台
123 押圧部
150 第二中央スイッチ基板
151 第二中央スイッチ接点
152 第二中央スイッチ(中央スイッチ)
155 第二中央スイッチ反転板
157 補強板
1−2 多方向押圧型スイッチ
10−2 ケース
30−2 揺動つまみ
50−2 押釦つまみ
80−2 多方向押圧型スイッチ基板
90−2 外周及び第一中央スイッチ基板
120−2 基台
150−2 第二中央スイッチ基板
160 押圧部材
161 押圧部

Claims (2)

  1. 押釦つまみと、押釦つまみの周囲に設置される揺動つまみと、揺動つまみに設けた押圧部に対向する位置に設置される外周スイッチと、押釦つまみに設けた押圧部に対向する位置に設置される中央スイッチとを具備し、
    前記中央スイッチは、可撓性を有する合成樹脂フイルムに形成した複数のスイッチを押釦つまみの押圧方向に向けて上下に重ねることで構成される多段スイッチであり、
    且つ前記揺動つまみは前記中央スイッチを形成した合成樹脂フイルム上に取り付けられ、前記押釦つまみは該合成樹脂フイルムと揺動つまみの間に収納されることを特徴とする多方向押圧型スイッチ。
  2. 第一中央スイッチ反転板を取り付けた第一中央スイッチを設けた第一中央スイッチ基板と、第二中央スイッチ反転板を取り付けた第二中央スイッチを設けた第二中央スイッチ基板と、第一,第二中央スイッチの外周に位置する外周スイッチ反転板を取り付けた外周スイッチを設けた外周スイッチ基板とを具備し、前記第一中央スイッチ反転板と外周スイッチ反転板とが互いに向き合う方向であって第一中央スイッチ反転板と外周スイッチ反転板とが上下方向にて重なり合うように前記外周スイッチ基板と第一中央スイッチ基板とを上下に積層させ、さらに第一中央スイッチ基板の上に第二中央スイッチ基板を積層させたことを特徴とする多方向押圧型スイッチ基板。
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