JP4186937B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
レーザプリンタなどの画像形成装置では、排紙方法として、用紙(シート材)の片面に印刷を行う場合に印刷面を下にして排紙するフェイスダウン排紙と、印刷面を上にして排紙するフェイスアップ排紙とができるものが知られており、用紙の材質やサイズ等に応じて排紙方法を選択できるようになっている。また、その機能に加えて、用紙の両面に画像を形成するための両面印刷機能を兼ね備えたものが知られている。
このような画像形成装置の一例として、特許文献1に記載のものがある。このものでは、図11に示すように、用紙100の上面に印刷を行った後、フェイスダウン排紙を行う場合には、用紙100を定着装置101に設けられた定着排紙ローラ102から装置本体の上部に設けられた上部排紙ローラ103へと送り、その用紙100を装置本体上面の排紙トレイ104上に印刷面を下向きにして排出する。また、フェイスアップ排紙を行う場合には、装置本体後面の後面カバー105を開放して、用紙100を定着排紙ローラ102から後方へ送り、印刷面を上向きにして開放状態の後面カバー105上に排出する。さらに、両面印刷を行う場合には、片面の印刷が完了した用紙100を一旦定着排紙ローラ102から上部排紙ローラ103へ送り、用紙100の後端が上部排紙ローラ103を通過する前に、上部排紙ローラ103を反転させることで、用紙100の後端を後面カバー105の内側から装置前方へ向かって設けられた再搬送路106に送り出し、用紙100の裏面に印刷を行う。
特開2002−104707公報
上記の構成では、設計上の事情で、定着排紙ローラ102から上部排紙ローラ103までの搬送路の長さが用紙100の長さよりも大きくなるような場合には、定着排紙ローラ102と上部排紙ローラ103との中間位置に新たに用紙搬送用のローラ107を設ける必要がある。すると、通常であれば、そのローラ107を駆動するための駆動機構をも追加することになって、装置の構成が複雑化し、ひいては、装置の大型化を招いたり、コストの高騰を招くという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、装置の複雑化を防止しつつ、シート材を複数の搬送路に送り分けることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る画像形成装置は、シート材に対して画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部の下流側に配置され、正逆方向に回転駆動される駆動ローラと、前記駆動ローラとの間に第1ニップ部を構成し従動回転する第1従動ローラと、前記第1ニップ部の下流側に配置され、前記駆動ローラとの間に第2ニップ部を構成し従動回転する第2従動ローラと、前記駆動ローラの正回転動作により、前記第1ニップ部を通過後に前記第2ニップ部から送り出されたシート材が搬送される第1搬送路と、前記駆動ローラの正回転動作により、前記第1ニップ部を通過後に前記第2ニップ部を通過しない方向に送り出されたシート材が搬送される第2搬送路と、前記駆動ローラの正回転動作により、前記第1ニップ部から前記第2ニップ部へ送られたシート材の後端が前記第1ニップ部を通過した後に前記駆動ローラが逆回転することで、前記第2ニップ部から逆方向に送り出されたシート材が搬送される第3搬送路と、を備え、さらに、前記駆動ローラの周囲における前記第1ニップ部と前記第2ニップ部との間には、前記第1ニップ部から送られるシート材を前記第2ニップ部へ案内する位置と、前記第1ニップ部から送られるシート材を案内せずに前記第2搬送路へ搬送させる位置とに変位可能な搬送路切換部材が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第3搬送路は、前記画像形成部により片面に画像形成が行われたシート材を、その表裏を反転させた状態で前記画像形成部に再度搬送する再搬送路として構成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記第1搬送路は、前記画像形成部により片面に画像形成が行われたシート材を、その画像形成面を下向きにした状態で積載する第1トレイへと搬送し、前記第2搬送路は、前記画像形成部により片面に画像形成が行われたシート材を、その画像形成面を上向きにした状態で積載する第2トレイへと搬送するところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のものにおいて、画像形成装置本体における前記第1ニップ部の下流側の側面を開閉可能に覆い、かつ開放状態において前記第2搬送路に沿って搬送されるシート材を積載可能な側面カバーが設けられているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記第2従動ローラは、前記側面カバーに取り付けられているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記画像形成部は、シート材を加熱しつつ回転する加熱ローラと、前記加熱ローラとの間に定着ニップ部を構成し、その定着ニップ部を通るシート材を前記加熱ローラ側へと押圧する加圧ローラとを有し、前記定着ニップ部と前記第1ニップ部との間には、シート材に対して前記第1従動ローラとは反対面側に配置され、かつ前記加熱ローラと前記第1従動ローラとの共通接線よりも前記第1従動ローラ側の位置でシート材に接して従動回転する中間従動ローラが設けられているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記画像形成部は、シート材を加熱しつつ回転する加熱ローラと、前記加熱ローラとの間に定着ニップ部を構成し、その定着ニップ部を通るシート材を前記加熱ローラ側へと押圧する加圧ローラと前記加熱ローラ及び前記加圧ローラを覆う筐体とを有した定着装置とを備え、前記筐体には、前記第3搬送路に沿って搬送されるシート材を案内するシュート部が設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
1個の駆動ローラと2個の従動ローラとで、シート材を3つの搬送路に送り分けることができる。これにより、ローラの駆動機構が1つで済み、装置の複雑化を防止することができる。従って装置の大型化を防ぐとともに、コストの高騰を抑えることができる。
<請求項2の発明>
第3搬送路を両面印刷用の再搬送路とすることで、再搬送路と他の2つの搬送路への送り分けを簡単な構成で実現することができる。
<請求項3の発明>
第1搬送路をフェイスダウン排紙用、第2搬送路をフェイスアップ排紙用とすることで、フェイスダウン排紙とフェイスアップ排紙との送り分けを簡単な構成で実現することができる。
請求項4の発明>
側面カバーを第2搬送路に沿って搬送されるシート材を積載するトレイとして利用するため、不使用時には側面カバーを閉鎖しておけば装置がコンパクトになる。
請求項5の発明>
第2従動ローラが側面カバーに取り付けられているため、側面カバーを開くことで、第2従動ローラが駆動ローラから離間して第2ニップ部が開放される。これにより、第1搬送路と第2搬送路へのシート材の送り分けが簡易になされる。
請求項6の発明>
定着ニップ部においてシート材に加熱ローラ側に反るカールが生じた場合に、シート材が第1従動ローラの外周に巻き付けられてカールと逆の方向へ反り返されることによって、カールが矯正される。中間従動ローラは、搬送されるシート材に従動して回転することから、ローラ以外の部材を用いてシート材を第1従動ローラに巻き付ける場合に比べると、印字面が擦られることが少ないため、トナーが付着しにくく、従ってシート材の汚れやジャムの発生等を防止することができる。
請求項7の発明>
定着装置の筐体に第3搬送路に沿って搬送されるシート材を案内するシュート部を設けたため、定着装置と第3搬送路との間に別部材のシュート部を設けたものに比べると、装置を小型化することができ、また、部品コストを低減することができる。
次に本発明の一実施形態を図1から図10を参照して説明する。
(1)レーザプリンタの全体構成
図1は、本実施形態の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。このレーザプリンタ1は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する4つの像担持体としての感光体ドラム33を備えたダイレクトタンデム型のカラーレーザプリンタである。なお、以下の説明において、前後方向については図1の右側、図3から図10の左側を前側とする。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、全体として箱型の本体ケーシング2を備えており、その内部にシート材としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。本体ケーシング2の上面には、開閉可能な上面カバー6が設けられており、この上面カバー6を開放することにより、本体ケーシング2内のプロセスカートリッジ23の交換が可能となる。また、上面カバー7の上面には、印刷後の用紙3が積載される排紙トレイ7が形成されている。
(2)フィーダ部
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ10と、給紙トレイ10の前端上方に前後に並んで設けられたピックアップローラ11及び給紙ローラ12と、バネ13の付勢により給紙ローラ12に圧接する分離パッド14と、給紙ローラ12の前側上方に設けられた一対の紙粉取りローラ15と、紙粉取りローラ15の後側上方に設けられた一対のレジストローラ16とを備えている。
給紙トレイ10の底面には、用紙3の前端側を持ち上げるように傾動可能な用紙押圧板(図示せず)が設けられ、給紙トレイ10の最上位に積載された用紙3は、用紙押圧板の付勢力によってピックアップローラ11に向かって押圧され、ピックアップローラ11の回転によって、給紙ローラ12と分離パッド14との間に向けて搬送開始される。そして、その用紙3は、給紙ローラ12の回転によって、給紙ローラ12と分離パッド14との間に挟まれたときに1枚ごとに捌かれて斜め前上方へと送られ、その1枚の用紙は、一対の紙粉取りローラ15によって紙粉が取り除かれた後、レジストローラ16に搬送される。また、本体ケーシング2の前面には、用紙3を手差しで給紙するための給紙口17が設けられている。ここから給紙された用紙3は、手差し用給紙ローラ18によって同じくレジストローラ16に搬送される。レジストローラ16では、用紙3の斜行を補正した上でその用紙3を所定のタイミングで搬送ベルト21上に送る。
(3)画像形成部
画像形成部5は、搬送ベルト21、スキャナ部22、プロセスカートリッジ23及び定着装置24などを備えている。
(a)搬送ベルト
搬送ベルト21は、前後に離間して配置された一対のベルト支持ローラ26間に、後端下がりに若干傾斜した姿勢で張架されており、後側のベルト支持ローラ26が回転駆動されることにより循環移動する。搬送ベルト21の内側には、後述のプロセスカートリッジ23に設けられた各感光体ドラム33と対向配置される4つの転写ローラ27が前後方向に一定間隔で並んで設けられ、各感光体ドラム33と対応する転写ローラ27との間に搬送ベルト21を挟んだ状態となっている。
(b)スキャナ部
搬送ベルト21の上方には、露光手段としての4つのスキャナ部22が前後に一定間隔で並んで配置されている。このスキャナ部22は、図示しないレーザダイオードが発生したレーザ光Lを所定面に沿って順次方向を変えるように反射するポリゴンミラー28と、そのポリゴンミラー28に反射されたレーザ光Lをプロセスカートリッジ23の感光体ドラム33に向けて折り返す折返しミラー29と、そのレーザ光Lの光路に設けられたfθレンズ30などを備えている。
(c)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ23は、マゼンタ,イエロー,シアン,ブラックの各色に対応して4つ設けられており、搬送ベルト21の上方において各スキャナ部22の前側に着脱可能に装着されている。プロセスカートリッジ23は、枠状のカートリッジフレーム32の下部に、感光体ドラム33及びスコロトロン型帯電器34を備え、カートリッジフレーム32の上側に現像手段としての現像カートリッジ35を備えている。
感光体ドラム33は、円筒形状をなし、金属製のドラム軸に、最表層がポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成されるドラム本体が被覆されている。この感光体ドラム33は、図示しないモータからの動力の入力により、回転駆動される。
スコロトロン型帯電器34は、感光体ドラム33の後側斜め上方において、感光体ドラム33と接触しないように所定間隔を隔てて、感光体ドラム33と対向配置されている。このスコロトロン型帯電器34は、タングステン等の帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させることにより、感光体ドラム33の表面を一様に正極性に帯電させる。
現像カートリッジ35は、下側に開放した箱状をなし、カートリッジフレーム32に対して着脱自在に装着されている。この現像カートリッジ35内の上部には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されたトナー収容室36が設けられている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などによって共重合させることにより得られる重合トナーが用いられている。このような重合トナーは、略球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質の画像形成を達成することができる。トナー収容室36の下側には、供給ローラ37、現像ローラ38、層厚規制ブレード(図示せず)等が設けられている。
供給ローラ37は、現像カートリッジ35に回転可能に支持されており、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。この供給ローラ37は、金属製のローラ軸を、導電性の発泡材料からなるローラで被覆することにより構成されている。
現像ローラ38は、供給ローラ37の斜め後下方において、供給ローラ37と互いに圧縮されるように接触した状態で、現像カートリッジ35に回転可能に支持されている。また、現像ローラ38は、現像カートリッジ35がカートリッジフレーム32に装着された状態において、感光体ドラム33に対向して接触する。この現像ローラ38は、金属製のローラ軸を、導電性のゴム材料からなるローラ本体で被覆することにより構成されている。また、現像ローラ38は、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
層厚規制ブレードは、金属製の板バネ材の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる押圧部を備えている。この層厚規制ブレードは、現像ローラの上方に支持されて、押圧部が板バネ材の弾性力によって現像ローラ38に圧接されている。
トナー収容室36から放出されたトナーは、供給ローラ37の回転により現像ローラ38に供給され、このとき、供給ローラ37と現像ローラ38との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ38上に供給されたトナーは、現像ローラ38の回転に伴って、層厚規制ブレードの押圧部と現像ローラとの間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ38上に担持される。
感光体ドラム33の表面は、その回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器34により一様に正帯電された後、スキャナ部22からのレーザ光Lの高速走査により露光され、用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ38の回転により、現像ローラ38上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム33に対向して接触するときに、感光体ドラム33の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム33の静電潜像は、可視像化され、感光体ドラム33の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光体ドラム33の表面上に担持されたトナー像は、搬送ベルト21によって搬送される用紙3が、感光体ドラム33と転写ローラ27との間の転写位置を通る間に、転写ローラ27に印加される転写バイアス電圧によって、用紙3に転写される。各色に対応するトナー像が転写された用紙3は、次いで定着装置24に搬送される。定着装置24では、用紙3を加熱することでトナー像を紙面に熱定着させる。そして、熱定着された用紙3は、後述するように3つの搬送路R1〜R3のいずれかに沿って送られ、排紙されるか、あるいは画像形成部5に再搬送される。
(4)定着装置
次に定着装置24の構造について詳細に説明する。図2は定着カバー55を閉鎖した状態の定着装置24の背面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は定着カバー55を開放する途中を示す図2のA−A線断面図、図5は定着カバー55を開放姿勢としたときの図2のA−A線断面図である。また、図6は図2のB−B線断面図、図7は定着カバー55を開放する途中を示す図2のB−B線断面図、図8は定着カバー55を開放姿勢としたときの図2のB−B線断面図である。
定着装置24は、感光体ドラム33と転写ローラ27との間の転写位置の下流側(後方)に配設されている。この定着装置24は、図3等に示すように、筐体としての定着フレーム41を備え、その内側に加熱ローラ42及び加圧ローラ43などを備えている。定着フレーム41は、結晶性ガラス強化樹脂等によって形成されており、加熱ローラ42及び加圧ローラ43の周囲を概ね覆うように構成されている。
加熱ローラ42は、アルミニウム等の金属により円筒形状に形成されており、その内部には熱源としてハロゲンランプ44が設けられている。この加熱ローラ42は、その軸方向の両端が定着フレーム41に回転可能に支持されており、図示しないモータからの動力の入力により図3の反時計回り方向に回転駆動される。
加圧ローラ43は、図6に示すように、金属製のローラ軸43Aをゴム材料からなるローラで被覆してなり、そのローラ軸43Aの両端がそれぞれ平板状のアーム部45に取り付けられることにより、ローラ軸43Aを中心として従動回転可能に支持されている。各アーム部45は、加圧ローラ43のローラ軸43Aの斜め前上方位置に設けられたアーム軸45Aにて定着フレーム41に回動可能に支持されており、両アーム部45がこのアーム軸45Aを中心に回動することで、加圧ローラ43が加熱ローラ42に対して接近・離間するように変位可能となっている。また、定着フレーム41の後面上部には、上下方向に弾性変形可能なバネ部材46の上端部が取り付けられ、そのバネ部材46の下端がアーム部45におけるローラ軸43Aの斜め後上方位置に取り付けられている。これにより加圧ローラ43がバネ部材46の付勢力によって加熱ローラ42に圧接し、両ローラ42,43間に定着ニップ部47が構成される。
定着フレーム41には、図3に示すように、加熱ローラ42の上方から前方を覆う部分に断熱壁部49が設けられている。この断熱壁部49は、内壁49Aと外壁49Bとを有する二重構造をなし、その内壁49Aと外壁49Bとの間に中空部49Cを備えている。このように定着フレーム41に断熱のための中空部49Cを備えた断熱壁部49を設けることにより、加熱ローラ42から定着装置24外への輻射等による熱の放出を抑えることができるため、装置内の温度上昇を抑えるとともに、加熱ローラ42の熱損失を軽減できる。本実施形態の断熱壁部49は、ガスインジェクション成型により中空に形成されるが、これに限らず、例えば定着フレームの外側に別体のカバーを取り付けて両者間に中空部を形成するようにしても良く、あるいは、発泡成型を行うことで中空部を形成するようにしても良い。
定着フレーム41の前面には、定着ニップ部47の前方位置に用紙3を進入させるための用紙進入孔51が開口している。また、断熱壁部49の下端からは用紙進入孔51の内側に向けて断熱カバー部52が延出している。この断熱カバー部52は、加熱ローラ42の外周面との間に一定の間隔を空けるように湾曲しているため、加熱ローラ42の外周面と接触することはない。加えて、断熱カバー部52の先端は、定着ニップ部47と最下流の感光体ドラム33及び転写ローラ27間の転写位置とを結ぶ直線(用紙3の通過する位置とほぼ一致する)よりも上方に配置されているため、定着ニップ部47に進入する用紙3とも接触しない。この断熱カバー部52によって、加熱ローラ42による用紙進入孔51から前方への輻射熱等の放出が抑えられるため、装置内の温度上昇を抑えることができる。
定着フレーム41の後側上端位置には、図2,3に示すように、定着排紙ローラ53の軸部53Aが左右方向に沿って回転可能に支持されている。駆動ローラとしての定着排紙ローラ53は、軸部53Aに対しその長さ方向に間隔を空けて4つ取り付けられている。各定着排紙ローラ53は、図示しないモータからの動力により軸部53Aが駆動されることで、正方向(図3の反時計回り方向)または逆方向(図3の時計回り方向)に回転される。
定着フレーム41の後面には、定着排紙ローラ53の下側に、筐体として定着フレーム41とともに加熱ローラ42及び加圧ローラ43を覆う定着カバー55が開閉可能に取り付けられている。この定着カバー55は、図3,6に示すように縦向きの姿勢で定着ニップ部47の後側を覆う閉鎖姿勢と、図5,8に示すように閉鎖姿勢から上端部を後方へ倒した姿勢で定着ニップ部47の後方を開放させる開放姿勢とに保持可能とされている。なお、以下の定着カバー55の説明においては、特にことわらない限り閉鎖姿勢における向きを基準とする。
定着カバー55には、図2,3に示すように、各定着排紙ローラ53に対応する位置に第1従動ローラとしての第1ピンチコロ56を保持する第1コロ保持部57が取り付けられている。この第1コロ保持部57は、上下方向に変位可能とされるとともに、コロ付勢バネ58により上側に付勢されている。第1ピンチコロ56は、定着カバー55の上端から上方に突出するようにして従動回転可能に保持されており、定着カバー55が閉鎖姿勢のときに第1ピンチコロ56がコロ付勢バネ58の付勢力により定着排紙ローラ53の下側外周面に圧接して第1ニップ部59を構成する。この第1ニップ部59は、定着ニップ部47の下流側、斜め後上方に位置している。
定着カバー55の左右両側端には、図2及び図6に示すように、略上下方向に細長い一対の側板61が設けられている。各側板61の外面には、下端付近に定着カバー55の回動中心となる円柱状のカバー軸62が外向きに突設されている。一方、定着フレーム41には、定着カバー55の各側板61に所定間隔を空けて対向する左右一対の対向壁63が設けられている。各対向壁63には、筒状の軸受部64が内向きに突出して形成されており、その軸受部64の内側に形成されたスライド溝65にカバー軸62が回動可能に嵌合されている。スライド溝65は、略上下方向(正確には、後端上がりの斜め方向)に延びており、定着カバー55は、カバー軸62がスライド溝65の下端に位置する閉鎖保持位置(図6参照)と、上端に位置する開閉許容位置(図7,8参照)との間でスライド溝65の長さ方向に沿ってスライド可能とされている。
また、定着カバー55の各側板61には、カバー軸62よりも上端寄りの位置にロック突起67が外向きに突出して形成されている。このロック突起67は、後端上がり方向に細長い略直方体形状をなし、その前側下端の一角を落とすことでテーパ面67Aが形成されている。一方、定着フレーム41の各対向壁63には、軸受部64の斜め後上方に被ロック部68が内向きに突出して形成されている。この被ロック部68は、斜め後上方に向けて開口した略U字形状をなしており、被ロック部68の内側にロック突起67がその長手方向に沿って進入することで、両者67,68が係合状態となり、定着カバー55の閉鎖姿勢から開放姿勢へのカバー軸62回りの回動が規制される。また、ロック突起67と被ロック部68とは、定着カバー55が閉鎖保持位置にあるときに係合状態となり、開閉許容位置にあるときに非係合状態となる。さらに、定着カバー55が閉鎖保持位置にあるときは、第1ピンチコロ56を定着排紙ローラ53側へ付勢するコロ付勢バネ58の弾性復元力が定着カバー55を開閉許容位置側から閉鎖保持位置側へと付勢する方向(下方向)に作用するように構成されている。即ち、コロ付勢バネ58は、定着カバー55の閉鎖保持位置から開閉許容位置へのスライドを規制可能で、かつ解除操作可能なスライド規制手段として機能する。加えて、本構成では、定着カバー55が、その自重により閉鎖保持位置から開閉許容位置側へ付勢されることにより、スライド規制手段として機能する。
また、定着カバー55には、図2及び図3に示すように、左右の側板61の内面における下端位置に、左右方向に沿った略円柱状をなす開放ロック部70が設けられている。一方、前述のアーム部45には、加圧ローラ43のローラ軸43Aに対して斜め後下方に延出した被押圧部71が設けられており、定着カバー55の開放動作時には開放ロック部70が被押圧部71の後縁に当接してアーム部45が押し下げられるように構成されている。また、被押圧部71の後縁には、円弧状に窪んだロック凹部72が形成されており、被押圧部71がアーム部45を所定量押し下げたところで、ロック凹部72と開放ロック部70とが係合するようになっている(図5参照)。
定着カバー55の後面上部には、ほぼ垂直面状をなすシュート部69が設けられている。このシュート部69は、後述するように再搬送路84の一部を構成しており、その表面には用紙3を円滑に案内するために垂直方向に延びた複数のリブ69Aが突出して設けられている。また、定着カバー55における側板61の下端部には、後述する侵入防止カバー73(図9、図10参照)が取り付けられる軸孔74が設けられている。なお、図2から図8では、説明の都合上、侵入防止カバー73を軸孔74から取り外した状態を示している。
また、定着フレーム41には、図3に示すように、定着ニップ部47と第1ニップ部59との中間位置に、中間従動ローラとしての従動回転可能な中間コロ75が取り付けられている。この中間コロ75は、定着ニップ部47との第1ニップ部59との間を搬送される用紙3に対して第1ピンチコロ56とは反対面側に配置されるとともに、その用紙3に対する接点が加熱ローラ42と第1ピンチコロ56との共通接線Cよりも第1ピンチコロ56側の位置となるように配置されている。
(5)定着後の搬送路
図9は、後面カバー77を閉じた状態のレーザプリンタ1の後部を示す断面図であり、図10は、後面カバー77を開放した状態のレーザプリンタ1の後部を示す断面図である。
本体ケーシング2には、定着装置24の後方に後面開口部76が設けられており、さらにこの後面開口部76を開閉可能に覆う側面カバーとしての後面カバー77が取り付けられている。後面カバー77は、下端付近を中心に図9に示す閉鎖姿勢から図10に示す開放姿勢までの間を回動可能とされている。後面カバー77の内面には、各定着排紙ローラ53に対応する位置に従動回転可能な第2従動ローラとしての第2ピンチコロ78を保持する第2コロ保持部(図示せず)が取り付けられている。この第2コロ保持部は、前後に揺動可能とされるとともに、バネ部材(図示せず)により前方へ付勢されている。そして、後面カバー77を閉鎖した状態においては、第2ピンチコロ78がバネ部材の付勢力により定着排紙ローラ53の後側に圧接することで第2ニップ部79を構成する。この第2ニップ部79は、第1ニップ部59の下流側、斜め後上方に位置している。
本体ケーシング2内の後部には、第2ニップ部79から斜め前上方に向けて略弧状に延びた弧状路81が設けられ、その上端に排出口82が設けられている。排出口82には、上下一対の上部排紙ローラ83が設けられており、弧状路81から送られてくる用紙3が上部排紙ローラ83により排紙トレイ7上に排出されるようになっている。また、本体ケーシング2内の下部には、図1にも示すように、第2ニップ部79から下方へ向かった後、前方へ向かう再搬送路84が設けられている。この再搬送路84中には、2カ所に用紙3を搬送するための中継ローラ85が配置されている。再搬送路84は、本体ケーシング2の前部にて上方へ折り返し、レジストローラ16の直前位置に連なっている。
本レーザプリンタ1では、熱定着された後の用紙3が次の3つの搬送路のうちのいずれかに送られるように構成されている。即ち、本レーザプリンタ1には、後面カバー77を閉鎖した状態において、第2ニップ部79から弧状路81を通って排紙トレイ7へ向かう第1搬送路R1(図9参照)と、後面カバー77を開放した状態において、第1ニップ部59から後面カバー77上へ向かう第2搬送路R2(図10参照)と、後面カバー77を閉鎖した状態において、第2ニップ部79から再搬送路84を通って再び画像形成部5へ向かう第3搬送路R3(図9参照)とが設けられている。
後面カバー77には、第2ピンチコロ78の下方位置に回動可能な搬送路切換部材としてのフラッパ86が取り付けられている。このフラッパ86は、先端の断面形状が尖った板状をなし、後面カバー77を閉じたときには、その先端が第1ニップ部59と第2ニップ部79との中間位置に配される。フラッパ86は、図3にも示すように、その先端が、定着排紙ローラ53の外周面に当接する逆方向案内位置(二点鎖線)と、定着排紙ローラ53の外周面から離間する正方向案内位置(一点鎖線)とに変位可能とされており、図示しないバネ部材によって図3の反時計回り方向に付勢されることで、先端が定着排紙ローラ53の外周面に押し付けられている。
フラッパ86の下側には、前述した定着カバー55のシュート部69と、後面カバー77の内面との間に、再搬送路84(第3搬送路R3)の一部が構成されている。さらに、シュート部69の下方には、侵入防止カバー73が設けられている。この侵入防止カバー73は、弧状に湾曲した板状をなし、下端付近に設けられた軸部(図示せず)が前述した定着カバー55の軸孔74に係合されることで、軸孔74を中心に回動自在に取り付けられている。後面カバー77を閉じたときには、図9に示すように、後面カバー77の内面に突設されたリブ87が、侵入防止カバー73の側端部に当接して侵入防止カバー73が起立した姿勢の退避位置に支持される。この退避位置においては、侵入防止カバー73の外面と後面カバー77の内面との間に再搬送路84(第3搬送路R3)の一部が構成され、侵入防止カバー73が再搬送路84を遮らない位置に保持される。また、後面カバー77を開放したときには、図10に示すように、侵入防止カバー73が後側に倒伏した侵入防止位置に支持される。この侵入防止位置においては、侵入防止カバー73が後面カバー77と定着装置24との隙間を塞ぐことで、用紙3が再搬送路84へ侵入することが防止される。
また、本体ケーシング2内の後部には、定着装置24から上方へ延びた空気流路88が設けられている。この空気流路88の上部は、弧状路81及び排出口82に連通しており、定着フレーム41の上部からの放熱により温められた定着装置24の周囲の空気が、この空気流路88を通って、上方へ導かれて排出口82から外部に排出されるように構成されている。また、空気流路88と最下流のプロセスカートリッジ23及びスキャナ部22との間には、略上下方向に延びたダクト89が設けられ、さらにそのダクト89の上端部左側端位置にファン90が設けられている。このファン90により取り込まれた外気がダクト89から本体ケーシング2内に放出されることで、本体ケーシング2内が冷却される。ダクト89と空気流路88との間に設けられた隔壁91は、全体として上下方向に延びるとともに、下半部分が定着フレーム41を逃がすように前側へ段差状に張り出した形状をなしている。仮にダクトが定着装置の上方を覆うような構成であると、ダクト内の空気が定着装置からの熱により加熱され、冷却機能に悪影響を及ぼすおそれがあるが、本実施形態では、定着装置24の上方が熱を外部へ放出するための空気流路88となっているため、ダクト89内の空気が定着装置24からの放熱により加熱されることが抑制され、装置の冷却効率が向上する。
(6)レーザプリンタの動作及び作用効果
印刷動作時には、加熱ローラ42及び定着排紙ローラ53の正方向(図3の反時計回り方向)の回転駆動により、用紙3は、定着ニップ部47から第1ニップ部59へと搬送される。ここで、用紙3は、定着ニップ部47と第1ニップ部59との間で中間コロ75に当接することで、第1ピンチコロ56側に凸になるように曲げられるため、中間コロ75を設けない場合に比べて、第1ピンチコロ56に対する用紙3の巻き付き量が増大する。用紙3が定着ニップ部47を通過する際には、用紙3に加熱ローラ42側へのカール(反り)が生じることがあるが、上記のように、用紙3が第1ピンチコロ56の外周面に沿ってカールと逆方向に反り返されることで、カールが矯正される。
印刷後にフェイスダウン排紙を行う場合には、後面カバー77を閉じた状態で印刷を行う。図3及び図9に示すように、第1ニップ部59を通過した用紙3の先端は、逆方向案内位置にあるフラッパ86(図3の二点鎖線)の前面に突き当たり、フラッパ86を順方向案内位置(図3の一点鎖線)に変位させる。そして、用紙3の先端は、フラッパ86の先端と定着排紙ローラ53の外周面との間に開いた隙間を通って、第2ニップ部79へ向かう。そして、用紙3は、第2ニップ部79から弧状路81、排出口82を経て、排紙トレイ7上に排出され(第1搬送路R1)、画像形成部5において印刷された面を下方に向けた姿勢で積載される。
次に、両面印刷を行う場合には、同じく後面カバー77を閉じた状態で印刷動作が行われる。まず画像形成部5にて用紙3の片面に印刷が行われた後、フェイスダウン排紙時と同様にして、用紙3の先端が第1ニップ部59、第2ニップ部79を通過し、弧状路81に送り出される。そして、用紙3の後端がフラッパ86と定着排紙ローラ53との間を通過すると、フラッパ86がバネ部材の付勢力によって定着排紙ローラ53に当接する逆方向案内位置(図3の二点鎖線)に変位する。続いて、用紙3の後端3A(図3参照)が第2ニップ部79を通過するより前に、定着排紙ローラ53が逆方向(図3の時計回り方向)に回転される。これにより、用紙3の後端3Aが下降してフラッパ86の後面に当接し、用紙3が再搬送路84(第3搬送路R3)へと案内される。そして、その用紙3は、再搬送路84からレジストローラ16を介して再び画像形成部5に到達し、そこで先の印刷面とは反対側の面に印刷が行われる。
次に、印刷後にフェイスアップ排紙を行う場合には、図10に示すように、後面カバー77を開放した状態で印刷を行う。後面カバー77を開放することにより、第2ピンチコロ78及びフラッパ86が定着排紙ローラ53から離間して第2ニップ部79が開放される。このため、第1ニップ部59を通過した用紙3は、第1搬送路R1には向かわずに、そのまま後方へ向けて進み、後面カバー77上へ排出され(第2搬送路R2)、印字面を上にした状態で積載される。なお、後面カバー77を開放すると、侵入防止カバー73が自重により外側に倒れ、再搬送路84が閉鎖される。このため、後面カバー77上に積載される用紙3が再搬送路84内へ滑り込んでしまうことが防止される。
次に、定着装置24の定着カバー55を開放する場合には、はじめに後面カバー77を開放した後、図3,6に示す閉鎖保持位置にある定着カバー55をスライド溝65に沿って斜め後上方へスライドさせる。このとき、第1ピンチコロ56を保持する第1コロ保持部57が定着カバー55に対し下側に変位し、コロ付勢バネ58が圧縮される。定着カバー55が開閉許容位置に至ると、カバー軸62がスライド溝65のほぼ上端に至り、ロック突起67と被ロック部68との係合が解除される。そこで、定着カバー55を後側に倒すように回動させると、図4,図7に示すように、定着カバー55の開放ロック部70がアーム部45における被押圧部71の後縁に当接する。この状態から定着カバー55をさらに回動させると、それに伴って、被押圧部71が下降して、加圧ローラ43が加熱ローラ42から離間し、定着ニップ部47が開放される。そして、定着カバー55が図5,図8に示す開放姿勢に至ると、開放ロック部70が被押圧部71のロック凹部72に係合し、アーム部45と定着カバー55との変位が規制される。この状態では、アーム部45がバネ部材46の付勢により反時計回り方向に回動しようとしても、カバー軸62と、開放ロック部70及びロック凹部72との位置関係から、定着カバー55をカバー軸62回りに反時計方向に回転させようとする分力が働かないため、第1ニップ部59と定着ニップ部47との両方が開放された状態に保持される。これにより、ジャム処理等を容易に行うことができる。
図5,図8に示す開放姿勢の定着カバー55を閉じる場合には、定着カバー55を斜め前上方へ押圧して反時計回り方向に回動させると、開放ロック部70とロック凹部72との係合が外れ、アーム部45がバネ部材46の付勢力により上昇し、加圧ローラ43が加熱ローラ42に圧接する。続いて、ロック突起67のテーパ面67Aが被ロック部68の下辺部68Aに当接して、ロック突起67がその下辺部68Aに乗り上げる。一方で、第1ピンチコロ56が定着排紙ローラ53に当接してコロ付勢バネ58が圧縮される。そして、定着カバー55が閉鎖姿勢に至ると、ロック突起67が被ロック部68の下辺部68Aを乗り越え、定着カバー55がコロ付勢バネ58の弾性復元力により開閉許容位置から閉鎖保持位置へとスライドするともに、ロック突起67が被ロック部68の内側に係合する(図3,6参照)。これにより、定着カバー55が閉鎖姿勢にロックされた状態となる。
このように、コロ付勢バネ58により定着カバー55が開閉許容位置側から閉鎖保持位置側へと付勢されることで、定着カバー55が開閉許容位置にスライドすることが規制されるため、定着カバー55が不用意に開くことが確実に防止される。
以上のように本実施形態によれば、1個の駆動ローラ(定着排紙ローラ53)と2個の従動ローラ(第1ピンチコロ56、第2ピンチコロ78)とで、用紙3を3つの搬送路R1〜R3に送り分けることができる。これにより、ローラの駆動機構が1つで済み、装置の複雑化を防止することができる。従って装置の大型化を防ぐとともに、コストの高騰を抑えることができる。
また、第3搬送路R3を両面印刷用の再搬送路84とすることで、再搬送路84と他の2つの搬送路R1,R2への送り分けを簡単な構成で実現することができる。
さらに、第1搬送路R1をフェイスダウン排紙用、第2搬送路R2をフェイスアップ排紙用とすることで、フェイスダウン排紙とフェイスアップ排紙との送り分けを簡単な構成で実現することができる。
また、第1ニップ部59と第2ニップ部79との間にフラッパ86を設けることにより、用紙3の搬送をより円滑に行うことができる。
また、後面カバー77を第2搬送路R2に沿って搬送される用紙3を積載するためのトレイとして利用するため、不使用時には後面カバー77を閉鎖しておけば装置がコンパクトになる。
さらに、第2ピンチコロ78が後面カバー77に取り付けられているため、後面カバー77を開くことで、第2ピンチコロ78が定着排紙ローラ53から離間して第2ニップ部79が開放される。これにより、第1搬送路R1と第2搬送路R2への用紙3の送り分けが簡易になされる。
また、定着ニップ部47において用紙3に加熱ローラ42側に反るカールが生じた場合に、用紙3が第1ピンチコロ56の外周に巻き付けられてカールと逆の方向へ反り返されることによって、カールが矯正される。中間コロ75は搬送される用紙3に従動して回転することから、ローラ以外の部材を用いて用紙3を第1ピンチコロ56に巻き付ける場合に比べると、印字面が擦られることが少ないため、トナーが付着しにくく、従って用紙3の汚れやジャムの発生等を防止することができる。
また、定着装置24の定着カバー55に再搬送路84(第3搬送路R3)に沿って搬送される用紙3を案内するシュート部69を設けたため、従来のもの(図11参照)のように、定着装置101と再搬送路106との間に別部材のシュート部108を設けたものに比べると、装置を小型化することができ、また、部品コストを低減することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示す側断面図 定着カバーを閉鎖した状態の定着装置の背面図 図2のA−A線断面図 定着カバーを開放する途中を示す図2のA−A線断面図 定着カバーを開放姿勢としたときの図2のA−A線断面図 図2のB−B線断面図 定着カバーを開放する途中を示す図2のB−B線断面図 定着カバーを開放姿勢としたときの図2のB−B線断面図 後面カバーを閉じた状態のレーザプリンタの後部を示す断面図 後面カバーを開放した状態のレーザプリンタの後部を示す断面図 従来のレーザプリンタの一部分を示す断面図
符号の説明
1...レーザプリンタ(画像形成装置)
3...用紙(シート材)
5...画像形成部
24...定着装置
41...定着フレーム(筐体)
42...加熱ローラ
43...加圧ローラ
47...定着ニップ部
53...定着排紙ローラ(駆動ローラ)
55...定着カバー(筐体)
56...第1ピンチコロ(第1従動ローラ)
59...第1ニップ部
69...シュート部
75...中間コロ(中間従動ローラ)
77...後面カバー(側面カバー)
78...第2ピンチコロ(第2従動ローラ)
79...第2ニップ部
84...再搬送路
86...フラッパ(搬送路切換部材)
R1...第1搬送路
R2...第2搬送路
R3...第3搬送路

Claims (7)

  1. シート材に対して画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部の下流側に配置され、正逆方向に回転駆動される駆動ローラと、
    前記駆動ローラとの間に第1ニップ部を構成し従動回転する第1従動ローラと、
    前記第1ニップ部の下流側に配置され、前記駆動ローラとの間に第2ニップ部を構成し従動回転する第2従動ローラと、
    前記駆動ローラの正回転動作により、前記第1ニップ部を通過後に前記第2ニップ部から送り出されたシート材が搬送される第1搬送路と、
    前記駆動ローラの正回転動作により、前記第1ニップ部を通過後に前記第2ニップ部を通過しない方向に送り出されたシート材が搬送される第2搬送路と、
    前記駆動ローラの正回転動作により、前記第1ニップ部から前記第2ニップ部へ送られたシート材の後端が前記第1ニップ部を通過した後に前記駆動ローラが逆回転することで、前記第2ニップ部から逆方向に送り出されたシート材が搬送される第3搬送路と、
    を備え、
    さらに、前記駆動ローラの周囲における前記第1ニップ部と前記第2ニップ部との間には、前記第1ニップ部から送られるシート材を前記第2ニップ部へ案内する位置と、前記第1ニップ部から送られるシート材を案内せずに前記第2搬送路へ搬送させる位置とに変位可能な搬送路切換部材が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第3搬送路は、前記画像形成部により片面に画像形成が行われたシート材を、その表裏を反転させた状態で前記画像形成部に再度搬送する再搬送路として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1搬送路は、前記画像形成部により片面に画像形成が行われたシート材を、その画像形成面を下向きにした状態で積載する第1トレイへと搬送し、
    前記第2搬送路は、前記画像形成部により片面に画像形成が行われたシート材を、その画像形成面を上向きにした状態で積載する第2トレイへと搬送することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置本体における前記第1ニップ部の下流側の側面を開閉可能に覆い、かつ開放状態において前記第2搬送路に沿って搬送されるシート材を積載可能な側面カバーが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第2従動ローラは、前記側面カバーに取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成部は、
    シート材を加熱しつつ回転する加熱ローラと、
    前記加熱ローラとの間に定着ニップ部を構成し、その定着ニップ部を通るシート材を前記加熱ローラ側へと押圧する加圧ローラとを有し、
    前記定着ニップ部と前記第1ニップ部との間には、シート材に対して前記第1従動ローラとは反対面側に配置され、かつ前記加熱ローラと前記第1従動ローラとの共通接線よりも前記第1従動ローラ側の位置でシート材に接して従動回転する中間従動ローラが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成部は、
    シート材を加熱しつつ回転する加熱ローラと、
    前記加熱ローラとの間に定着ニップ部を構成し、その定着ニップ部を通るシート材を前記加熱ローラ側へと押圧する加圧ローラと
    前記加熱ローラ及び前記加圧ローラを覆う筐体とを有した定着装置とを備え、
    前記筐体には、前記第3搬送路に沿って搬送されるシート材を案内するシュート部が設けられていることを特徴とすることを特徴とすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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