JP4186937B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
1個の駆動ローラと2個の従動ローラとで、シート材を3つの搬送路に送り分けることができる。これにより、ローラの駆動機構が1つで済み、装置の複雑化を防止することができる。従って装置の大型化を防ぐとともに、コストの高騰を抑えることができる。
第3搬送路を両面印刷用の再搬送路とすることで、再搬送路と他の2つの搬送路への送り分けを簡単な構成で実現することができる。
第1搬送路をフェイスダウン排紙用、第2搬送路をフェイスアップ排紙用とすることで、フェイスダウン排紙とフェイスアップ排紙との送り分けを簡単な構成で実現することができる。
側面カバーを第2搬送路に沿って搬送されるシート材を積載するトレイとして利用するため、不使用時には側面カバーを閉鎖しておけば装置がコンパクトになる。
第2従動ローラが側面カバーに取り付けられているため、側面カバーを開くことで、第2従動ローラが駆動ローラから離間して第2ニップ部が開放される。これにより、第1搬送路と第2搬送路へのシート材の送り分けが簡易になされる。
定着ニップ部においてシート材に加熱ローラ側に反るカールが生じた場合に、シート材が第1従動ローラの外周に巻き付けられてカールと逆の方向へ反り返されることによって、カールが矯正される。中間従動ローラは、搬送されるシート材に従動して回転することから、ローラ以外の部材を用いてシート材を第1従動ローラに巻き付ける場合に比べると、印字面が擦られることが少ないため、トナーが付着しにくく、従ってシート材の汚れやジャムの発生等を防止することができる。
定着装置の筐体に第3搬送路に沿って搬送されるシート材を案内するシュート部を設けたため、定着装置と第3搬送路との間に別部材のシュート部を設けたものに比べると、装置を小型化することができ、また、部品コストを低減することができる。
(1)レーザプリンタの全体構成
図1は、本実施形態の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。このレーザプリンタ1は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する4つの像担持体としての感光体ドラム33を備えたダイレクトタンデム型のカラーレーザプリンタである。なお、以下の説明において、前後方向については図1の右側、図3から図10の左側を前側とする。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ10と、給紙トレイ10の前端上方に前後に並んで設けられたピックアップローラ11及び給紙ローラ12と、バネ13の付勢により給紙ローラ12に圧接する分離パッド14と、給紙ローラ12の前側上方に設けられた一対の紙粉取りローラ15と、紙粉取りローラ15の後側上方に設けられた一対のレジストローラ16とを備えている。
画像形成部5は、搬送ベルト21、スキャナ部22、プロセスカートリッジ23及び定着装置24などを備えている。
搬送ベルト21は、前後に離間して配置された一対のベルト支持ローラ26間に、後端下がりに若干傾斜した姿勢で張架されており、後側のベルト支持ローラ26が回転駆動されることにより循環移動する。搬送ベルト21の内側には、後述のプロセスカートリッジ23に設けられた各感光体ドラム33と対向配置される4つの転写ローラ27が前後方向に一定間隔で並んで設けられ、各感光体ドラム33と対応する転写ローラ27との間に搬送ベルト21を挟んだ状態となっている。
搬送ベルト21の上方には、露光手段としての4つのスキャナ部22が前後に一定間隔で並んで配置されている。このスキャナ部22は、図示しないレーザダイオードが発生したレーザ光Lを所定面に沿って順次方向を変えるように反射するポリゴンミラー28と、そのポリゴンミラー28に反射されたレーザ光Lをプロセスカートリッジ23の感光体ドラム33に向けて折り返す折返しミラー29と、そのレーザ光Lの光路に設けられたfθレンズ30などを備えている。
プロセスカートリッジ23は、マゼンタ,イエロー,シアン,ブラックの各色に対応して4つ設けられており、搬送ベルト21の上方において各スキャナ部22の前側に着脱可能に装着されている。プロセスカートリッジ23は、枠状のカートリッジフレーム32の下部に、感光体ドラム33及びスコロトロン型帯電器34を備え、カートリッジフレーム32の上側に現像手段としての現像カートリッジ35を備えている。
次に定着装置24の構造について詳細に説明する。図2は定着カバー55を閉鎖した状態の定着装置24の背面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は定着カバー55を開放する途中を示す図2のA−A線断面図、図5は定着カバー55を開放姿勢としたときの図2のA−A線断面図である。また、図6は図2のB−B線断面図、図7は定着カバー55を開放する途中を示す図2のB−B線断面図、図8は定着カバー55を開放姿勢としたときの図2のB−B線断面図である。
図9は、後面カバー77を閉じた状態のレーザプリンタ1の後部を示す断面図であり、図10は、後面カバー77を開放した状態のレーザプリンタ1の後部を示す断面図である。
本体ケーシング2には、定着装置24の後方に後面開口部76が設けられており、さらにこの後面開口部76を開閉可能に覆う側面カバーとしての後面カバー77が取り付けられている。後面カバー77は、下端付近を中心に図9に示す閉鎖姿勢から図10に示す開放姿勢までの間を回動可能とされている。後面カバー77の内面には、各定着排紙ローラ53に対応する位置に従動回転可能な第2従動ローラとしての第2ピンチコロ78を保持する第2コロ保持部(図示せず)が取り付けられている。この第2コロ保持部は、前後に揺動可能とされるとともに、バネ部材(図示せず)により前方へ付勢されている。そして、後面カバー77を閉鎖した状態においては、第2ピンチコロ78がバネ部材の付勢力により定着排紙ローラ53の後側に圧接することで第2ニップ部79を構成する。この第2ニップ部79は、第1ニップ部59の下流側、斜め後上方に位置している。
印刷動作時には、加熱ローラ42及び定着排紙ローラ53の正方向(図3の反時計回り方向)の回転駆動により、用紙3は、定着ニップ部47から第1ニップ部59へと搬送される。ここで、用紙3は、定着ニップ部47と第1ニップ部59との間で中間コロ75に当接することで、第1ピンチコロ56側に凸になるように曲げられるため、中間コロ75を設けない場合に比べて、第1ピンチコロ56に対する用紙3の巻き付き量が増大する。用紙3が定着ニップ部47を通過する際には、用紙3に加熱ローラ42側へのカール(反り)が生じることがあるが、上記のように、用紙3が第1ピンチコロ56の外周面に沿ってカールと逆方向に反り返されることで、カールが矯正される。
このように、コロ付勢バネ58により定着カバー55が開閉許容位置側から閉鎖保持位置側へと付勢されることで、定着カバー55が開閉許容位置にスライドすることが規制されるため、定着カバー55が不用意に開くことが確実に防止される。
3...用紙(シート材)
5...画像形成部
24...定着装置
41...定着フレーム(筐体)
42...加熱ローラ
43...加圧ローラ
47...定着ニップ部
53...定着排紙ローラ(駆動ローラ)
55...定着カバー(筐体)
56...第1ピンチコロ(第1従動ローラ)
59...第1ニップ部
69...シュート部
75...中間コロ(中間従動ローラ)
77...後面カバー(側面カバー)
78...第2ピンチコロ(第2従動ローラ)
79...第2ニップ部
84...再搬送路
86...フラッパ(搬送路切換部材)
R1...第1搬送路
R2...第2搬送路
R3...第3搬送路
Claims (7)
- シート材に対して画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部の下流側に配置され、正逆方向に回転駆動される駆動ローラと、
前記駆動ローラとの間に第1ニップ部を構成し従動回転する第1従動ローラと、
前記第1ニップ部の下流側に配置され、前記駆動ローラとの間に第2ニップ部を構成し従動回転する第2従動ローラと、
前記駆動ローラの正回転動作により、前記第1ニップ部を通過後に前記第2ニップ部から送り出されたシート材が搬送される第1搬送路と、
前記駆動ローラの正回転動作により、前記第1ニップ部を通過後に前記第2ニップ部を通過しない方向に送り出されたシート材が搬送される第2搬送路と、
前記駆動ローラの正回転動作により、前記第1ニップ部から前記第2ニップ部へ送られたシート材の後端が前記第1ニップ部を通過した後に前記駆動ローラが逆回転することで、前記第2ニップ部から逆方向に送り出されたシート材が搬送される第3搬送路と、
を備え、
さらに、前記駆動ローラの周囲における前記第1ニップ部と前記第2ニップ部との間には、前記第1ニップ部から送られるシート材を前記第2ニップ部へ案内する位置と、前記第1ニップ部から送られるシート材を案内せずに前記第2搬送路へ搬送させる位置とに変位可能な搬送路切換部材が設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第3搬送路は、前記画像形成部により片面に画像形成が行われたシート材を、その表裏を反転させた状態で前記画像形成部に再度搬送する再搬送路として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1搬送路は、前記画像形成部により片面に画像形成が行われたシート材を、その画像形成面を下向きにした状態で積載する第1トレイへと搬送し、
前記第2搬送路は、前記画像形成部により片面に画像形成が行われたシート材を、その画像形成面を上向きにした状態で積載する第2トレイへと搬送することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置本体における前記第1ニップ部の下流側の側面を開閉可能に覆い、かつ開放状態において前記第2搬送路に沿って搬送されるシート材を積載可能な側面カバーが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記第2従動ローラは、前記側面カバーに取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、
シート材を加熱しつつ回転する加熱ローラと、
前記加熱ローラとの間に定着ニップ部を構成し、その定着ニップ部を通るシート材を前記加熱ローラ側へと押圧する加圧ローラとを有し、
前記定着ニップ部と前記第1ニップ部との間には、シート材に対して前記第1従動ローラとは反対面側に配置され、かつ前記加熱ローラと前記第1従動ローラとの共通接線よりも前記第1従動ローラ側の位置でシート材に接して従動回転する中間従動ローラが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記画像形成部は、
シート材を加熱しつつ回転する加熱ローラと、
前記加熱ローラとの間に定着ニップ部を構成し、その定着ニップ部を通るシート材を前記加熱ローラ側へと押圧する加圧ローラと
前記加熱ローラ及び前記加圧ローラを覆う筐体とを有した定着装置とを備え、
前記筐体には、前記第3搬送路に沿って搬送されるシート材を案内するシュート部が設けられていることを特徴とすることを特徴とすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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