JP4180371B2 - 遮蔽剤の相乗混合物をベースにした化粧品用抗日光組成物及びその使用 - Google Patents

遮蔽剤の相乗混合物をベースにした化粧品用抗日光組成物及びその使用 Download PDF

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Description

本発明は、特に紫外線から皮膚及び/又は毛髪を光保護することを意図し、局所使用される新規の化粧品用組成物(以下、この組成物を単に抗日光組成物と呼称する)、及び上述した化粧品用途におけるそれらの使用に関する。特に、化粧品的に許容可能なビヒクル中に、少なくとも二の特定の遮蔽剤、すなわち一方は、10nm〜5μmの範囲の粒子径を有する不溶性の有機UV遮蔽剤、他方は4,4-ジアリールブタジエン化合物を組み合わせて含有してなる抗日光組成物に関する。
280nmと400nmの間の波長の光線によりヒトの表皮は褐色となり、UV-Bの名で知られている280nmと320nmの間の波長の光線により、皮膚は、自然なサンタン状態の形成に対して有害なサンバーン状態となったり、紅斑が形成されたりすることが知られている;よって、UV-B線は遮蔽されなくてはならない。
また、皮膚を褐色化する320nmと400nmの間の波長を有するUV-A線が皮膚に好ましくない変化を引き起こすおそれがあることが知られており、特に敏感肌又は太陽光線に絶えずさらされている皮膚の場合にしかりである。UV-A線は、特に、皮膚の弾力性を喪失させ、しわを出現せしめ、結果として皮膚を時期尚早の老化に導く原因となるものである。UV-A線は、紅斑反応の惹起を促進したり、ある個人においてはこの反応を増幅させ、光毒性又は光アレルギー反応の原因にさえなる。よって、UV-A線もまた遮蔽することが望ましい。
皮膚の光(UV-A及び/又はUV-B)保護を意図した多数の化粧品用組成物が、現在までに提供されている。
これら抗日光組成物は、かなり多くの場合、有害な紫外線を選択的に吸収可能な一又は複数の従来からの親油性及び/又は親水性の有機遮蔽剤を種々の濃度で含有してなる水中油型エマルション(すなわち、分散させる水性連続相と分散させられた油性非連続相とからなる化粧品的に許容可能なビヒクル)の形態であり、これらの遮蔽剤(及びその量)は、所望の日光保護ファクターに従って選択され、日光保護ファクター(SPF)は、UV遮蔽剤を用いない場合の紅斑形成閾値に達するまでに必要なUV線の線量に対する、UV遮蔽剤を用いた場合の紅斑形成閾値に達するまでに必要なUV線の線量の比率を数学的に表したものである。
欧州特許出願第0967200号、独国特許出願第19746654号、独国特許出願第19755649号、欧州特許出願第1008586号、独国特許出願第10007017号、欧州特許出願第1133980号及び欧州特許出願第1133981号においては、4,4-ジアリールブタジエン類をベースとし、他の付加的な遮蔽剤を含有可能な抗日光組成物が知られている。
しかして、上述した光保護の分野において多くの研究を行ったところ、本出願人は、予期しないことに、また驚くべきことに、従来技術でそれ自体は既に知られている2種の特定のサンスクリーン剤を明確に定まった範囲内の割合で組み合わせることで、顕著な相乗効果のために、顕著に改善され、いずれかの遮蔽剤だけを使用して得られるものよりもとにかく高い保護ファクターを示す抗日光組成物が得られることを見出した。
この発見が、本発明の基礎を形成する。
よって、本発明の主題事項の一つでは、化粧品的に許容可能なビヒクル中に、少なくとも:
(a)第1の遮蔽剤として、10nm〜5μmの範囲の粒子径を有する一の不溶性の有機UV遮蔽剤;及び
(b)第2の遮蔽剤として、一の4,4-ジアリールブタジエン化合物;
を含有してなることを特徴とする、特に皮膚及び/又は毛髪を光保護するための、局所使用される新規な化粧品用組成物が提供される。
本発明の他の主題事項は、太陽光線等の紫外線から皮膚及び/又は毛髪を保護することを意図した化粧品用組成物の製造における、このような組成物の使用にある。
本発明の他の主題事項は、付与される日光保護ファクターに関して相乗効果を生じせしめる目的での、10nm〜5μmの範囲の粒子径を有する少なくとも一の不溶性の有機UV遮蔽剤を含有する、太陽光線等の紫外線から皮膚及び/又は毛髪を保護することを意図した化粧品用又は皮膚用組成物の製造における、4,4-ジアリールブタジエン化合物の使用にある。
本発明の意味において「不溶性のUV遮蔽剤」なる用語は、水中での溶解度が0.1重量%未満で、また流動パラフィン、脂肪アルコールベンゾアート及び脂肪酸トリグリセリド等、例えばダイナミット・ノーベル社(Dynamit Nobel)から販売されているミグリオール(Miglyol)(登録商標)812といったの多くの有機溶媒中における溶解度が1重量%未満である任意の有機又は無機UV遮蔽剤を意味すると理解される。懸濁液中において過剰の固形物で平衡させた場合の溶媒中に溶解した生成物の量として70℃で定義されるこの溶解度は、実験室において簡単に評価することができる。
本発明において、「4,4-ジアリールブタジエン」なる用語は、少なくとも一の4,4-ジアリールブタジエン発色団を有する任意の分子を意味すると理解される。この分子は、発色団を含有するグラフトを鎖上に有する単純化合物、オリゴマー、又はポリマーの形態で存在し得る。
本発明の他の特徴、側面及び利点は、以下の詳細な記載を読むことにより、明らかになるであろう。
一般に、不溶性のUV遮蔽剤及び4,4-ジアリールブタジエン化合物は、付与される日光保護ファクターに関して相乗活性を生じる割合で前記組成物中に存在する。
本発明の不溶性の有機UV遮蔽剤は、10〜5μm、好ましくは10nm〜2μm、特に20nm〜2μmで変わる平均粒子径を有する。
本発明の不溶性の有機遮蔽剤は、特に乾燥粉砕又は溶剤媒質中での粉砕、篩い分け、噴霧化(アトマイゼーション)、微粉化(マイクロナイゼーション)又は噴霧法(スプレー法)のような任意の臨機応変の手段により所望の粒状形態にすることができる。
微粉化形態の本発明に係る不溶性の有機遮蔽剤は、特にこのようにして得られた粒子の化粧品処方物中における分散性を改善することを可能にする適切な界面活性剤の存在下で粗い粒子形態の不溶性の有機UV遮蔽剤を粉砕する方法により得ることができる。
不溶性の有機遮蔽剤の微粉化法の一例は、本明細書の一体部分を構成する英国特許出願公開第2303549号及び欧州特許出願公開第893119号に開示されている。これらの文献において使用されている粉砕装置はエアジェットミル、ビードミル(bead mill)、振動ミル又はハンマーミルであり、好ましくは、高速攪拌ミル又はインパクトミル、特にロータリービードミル、振動ミル、チューブミル又はロッドミルとできる。
この特定の方法によれば、nが8〜16の整数であり、xが(C10)単位の平均重合度であり、1.4〜1.6まで変化する、構造C2n+1O(C10)Hを有するアルキルポリグルコシド類が上記遮蔽剤の粉砕のための界面活性剤として使用される。これらは、構造C2n+1O(C10)Hを有する化合物のC-C12エステル、特に、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、スルホコハク酸、クエン酸又は酒石酸のようなC-C12カルボン酸を、グルコシド単位(C10)上の一又は複数のフリーのOH官能基と反応させることにより得られるエステルから選択することができる。上記界面活性剤は、一般に微粉化された形態の不溶性遮蔽剤に対して1〜50重量%、より好ましくは5〜40重量%の範囲の濃度で使用される。
本発明の不溶性の有機UV遮蔽剤は、オキサラニリド(oxalanilide)タイプ、トリアジンタイプ、ベンゾトリアゾールタイプ;ビニルアミドタイプ;シンナマミド(cinnamamide)タイプ;一又は複数のベンザゾール及び/又はベンゾフラン又はベンゾチオフェン基を有するタイプ又はインドールタイプ;アリールビニレンケトンタイプ;フェニレンビス(ベンゾオキサジノン)誘導体タイプ;又はアクリロニトリルアミド、スルホンアミド又はカルバマート誘導体タイプの有機UV遮蔽剤から特に選択され得る。
本発明で使用される意味において、ベンザゾールなる用語は、ベンゾチアゾール類、ベンゾオキサゾール類及びベンゾイミダゾール類を同時に含む。
本発明のオキサラニリドタイプのUV遮蔽剤としては、次の構造:
Figure 0004180371
[上式中、T、T'、T及びT'は同一又は異なっており、C-Cアルキル基又はC-Cアルコキシ基を示す]
に相当するものを挙げることができる。これらの化合物は国際公開第95/22959号に開示されている。
例としては、それぞれ次の構造:
Figure 0004180371
を持つチバ-ガイギー社(Ciba-Geigy)から販売されている市販品であるティニュビン(Tinuvin)315及びティニュビン312が挙げられる。
また、本発明のトリアジンタイプの不溶性のUV遮蔽剤としては、次の式(2):
Figure 0004180371
[上式中、T、T及びTは独立して、フェニル、フェノキシ又はピロロであり、ここでフェニル、フェノキシ及びピロロ基は、TがC-C18アルキルかシンナミルで、nは0又は1である-(CH=CH)(CO)-OT基、メチルベンジリデンショウノウ基、C-Cシクロアルキル、C-C18カルボキシアルキル、C-C18アルコキシ又はC-C18アルキル、OHから選択される1、2又は3の置換基で置換されるか、又は未置換である]
に相当するものを挙げることができる。
これらの化合物は、国際公開第97/03642号、英国特許第2286774号、欧州特許第743309号、国際公開第98/22447及び英国特許第2319523号(本明細書の一体部分を形成する)に開示されている。
本発明に係るトリアジンタイプのUV遮蔽剤としては、またベンザルマロナート及び/又はフェニルシアノアクリラート基を担持する不溶性s-トリアジン誘導体、例えば欧州特許出願公開第0790243号(本明細書の一体部分を形成する)に開示されたものを挙げることができる。
特に、トリアジンタイプの不溶性のUV遮蔽剤として、次の化合物:
− 2,4,6-トリス(ジエチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、
− 2,4,6-トリス(ジイソプロピル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、
− 2,4,6-トリス(ジメチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、
− 2,4,6-トリス(エチル-α-シアノ-4-アミノシンナマート)-s-トリアジン、
を挙げることができる。
本発明に係るトリアジンタイプのUV遮蔽剤としては、またベンゾトリアゾール及び/又はベンゾチアゾール基を担持する不溶性s-トリアジン誘導体、例えば国際公開第98/25922号(本明細書の内容の一体部分を形成する)に開示されたものを挙げることができる。
これらの化合物のなかでも、特に:
− 2,4,6-トリス[(3'-(ベンゾトリアゾル-2-イル)-2'-ヒドロキシ-5'-メチル)フェニルアミノ]-s-トリアジン、
− 2,4,6-トリス[(3'-(ベンゾトリアゾル-2-イル)-2'-ヒドロキシ-5'-tert-オクチル)フェニルアミノ]-s-トリアジン、
を挙げることができる。
本発明に係るベンゾトリアゾールタイプの不溶性の有機UV遮蔽剤としては、国際公開第95/22959号(本明細書の内容の一体部分を形成する)に開示されたような次の式(3):
Figure 0004180371
[上式中、Tは水素原子又はC-C18アルキル基を示し;T及びTは同一又は異なっており、フェニルで置換されていてもよいC-C18アルキル基を示す]
のものを挙げることができる。
式(3)の化合物の例としては、次の構造:
Figure 0004180371
を持つチバ-ガイギー社からの市販品であるティニュビン328、320、234及び350が挙げられる。
本発明に係るベンゾトリアゾールタイプの不溶性の有機UV遮蔽剤としては、米国特許第5687521号、米国特許第5373037号及び米国特許第5362881号に開示されている化合物、特に次の構造:
Figure 0004180371
を持つ、特にフェアマウントケミカル社(Fairmount Chemical)からミキシム(Mixxim)PB30の名称で販売されている[2,4'-ジヒドロキシ-3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-5-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-2'-(n-オクトキシ)-5'-ベンゾイル]ジフェニルメタンを挙げることができる。
本発明に係るベンゾトリアゾールタイプの不溶性の有機UV遮蔽剤としては、次の構造:
Figure 0004180371
[上式中、T10及びT11基は同一又は異なっており、アリール残基、C-C12シクロアルキル基、C-Cアルキル基から選択される一又は複数の基で置換可能なC-C18アルキル基を示す]
を有するメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体を挙げることができる。これらの化合物はそれ自体既知であり、米国特許第5237071号、米国特許第5166355号、英国特許出願公開第2303549号、独国特許第19726184号及び欧州特許出願公開第893119号(本明細書の一体部分を形成する)に開示されている。
上記の式(4)において:C-C18アルキル基は直鎖状又は分枝状であってよく、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、tert-オクチル、n-アミル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、イソオクチル、n-ノニル、n-デシル、n-ウンデシル、n-ドデシル、テトラデシル、ヘキシルデシル又はオクタデシルであり;C-C12シクロアルキル基は、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロオクチルであり;アリール基は例えばフェニル又はベンジルである。
式(4)の化合物としては、次の構造を有するものが特に好適である:
Figure 0004180371
Figure 0004180371
2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾル-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]なる命名の化合物(a)は、チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)からチノソーブ(Tinosorb)Mなる名称で微粉化された形態で販売されている。
また、2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾル-2-イル)-4-メチルフェノール]なる命名の化合物(c)は、フェアマウントケミカル社からミキシムBB/200の名称で固形形態で販売されている。
ビニルアミドタイプの不溶性の有機遮蔽剤としては、例えば国際公開第95/22959号(本明細書の内容の一体部分を形成する)に開示されたような次の式:
12-(Y)-C(=O)-C(T13)=C(T14)-N(T15)(T16) (5)
[上式中、T12は、OH、C-C18アルキル基、C-Cアルコキシ基、又は-C(=O)-OT17基で、T17がC-C18アルキルであるものから選択される1、2又は3の基で置換されていてもよいフェニル基、又はC-C18、好ましくはC-Cのアルキル基であり;T13、T14、T15及びT16は同一又は異なっており、C-C18、好ましくはC-Cのアルキル基又は水素原子を示し;YはN又はOであり、rは0又は1である]
の化合物を挙げることができる。
これらの化合物としては、特に:
− 4-オクチルアミノ-3-ペンテン-2-オン;
− エチル-3-オクチルアミノ-3-ブテノアート;
− 3-オクチルアミノ-1-フェニル-2-ブテン-1-オン;
− 3-ドデシルアミノ-1-フェニル-2-ブテン-1-オン;
を挙げることができる。
本発明に係るシンナマミドタイプの不溶性の有機遮蔽剤としては、国際公開第95/22959号(本明細書の内容の一体部分を形成する)に開示され、次の構造:
Figure 0004180371
[上式中、OT18は、ヒドロキシル又はC-Cアルコキシ基、好ましくはメトキシ又はエトキシ基であり;T19は、水素又はC-Cアルキル、好ましくはメチル又はエチルであり;T20は、-(CONH)-フェニル基で、sが0又は1であり、フェニル基が、OH、C-C18アルキル、C-Cアルコキシ、又はT21がC-C18アルキル、より好ましくはT21がフェニル、4-メトキシフェニル又はフェニルアミノカルボニル基である-C(=O)-OT21基から選択される1、2又は3の基で置換されうるものである]
に相当する化合物を挙げることができる。
例えば次の構造:
Figure 0004180371
を有する化合物のような米国特許第5888481号に開示された、シンナマミドダイマーを挙げることもできる。
ベンザゾールタイプの不溶性の有機遮蔽剤としては、次の式:
Figure 0004180371
[上式中、各符号Xは独立して、酸素又は硫黄原子、又はNR基を表し、
各符号Zは独立して、窒素原子又はCH基を表し、
各符号Rは独立して、OH基、ハロゲン原子、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−8アルキル基、又は直鎖状又は分枝状のC1−8アルコキシ基を表し、
各数字mは独立して0、1又は2であり、
nは1〜4の整数を表し、
pは0又は1に等しく、
各数字qは独立して0又は1に等しく、
各符号Rは独立して、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−8アルキル基、ベンジル、又は水素原子を表し、
Aは次の式:
Figure 0004180371
(上式中、各符号Rは独立して、ハロゲン原子、又は直鎖状又は分枝状のC1−4アルキル又はアルコキシ基、又はヒドロキシル基を表し、
は水素原子、又は直鎖状又は分枝状のC1−4アルキル基を表し、c=0-4、d=0-3、e=0又は1及びf=0-2)
のものから選択される結合価nを有する基を表す]
に相当するものを挙げることができる。
これらの化合物は、特に独国特許第676103号及びスイス国特許第350763号、米国特許第5501850号、米国特許第5961960号、欧州特許出願第0669323号、米国特許第5518713号、米国特許第2463264号、論文J. Am. Chem. Soc., 79, 5706-5708, 1957, 論文J. Am. Chem. Soc., 82, 609-611, 1960, 欧州特許出願第0921126号及び欧州特許出願第712855号に開示されている。
式(7)の好ましい化合物の例として、2-アリールベンザゾール類、2-(ベンゾオキサゾル-2-イル)-4-メチルフェノール、2-(1H-ベンゾイミダゾル-2-イル)-4-メトキシフェノール又は2-(ベンゾチアゾル-2-イル)フェノールのファミリーを挙げることができ、これらの化合物は、例えばスイス国特許第350763号に開示されている方法に従って調製することができる。
式(7)の好ましい化合物の例として、ベンゾイミダゾリルベンザゾール類、2,2'-ビスベンゾイミダゾール、5,5',6,6'-テトラメチル-2,2'-ビスベンゾイミダゾール、5,5'-ジメチル-2,2'-ビスベンゾイミダゾール、6-メトキシ-2,2'-ビスベンゾイミダゾール、2-(1H-ベンゾイミダゾル-2-イル)-ベンゾチアゾール、2-(1H-ベンゾイミダゾル-2-イル)ベンゾオキサゾール及びN,N'-ジメチル-2,2'-ビスベンゾイミダゾールのファミリーを挙げることができ、これらの化合物は米国特許第5961960号及び米国特許第2463264号に開示されている手順に従って調製することができる。
また、式(7)の好ましい化合物の例として、フェニレンベンザゾール類、1,4-フェニレンビス(2-ベンゾオキサゾリル)、1,4-フェニレンビス(2-ベンゾイミダゾリル)、1,3-フェニレンビス(2-ベンゾオキサゾリル)、1,2-フェニレンビス(2-ベンゾオキサゾリル)、1,2-フェニレンビス(ベンゾイミダゾリル)、1,4-フェニレンビス(N-(2-エチルヘキシル)-2-ベンゾイミダゾリル)及び1,4-フェニレンビス(N-トリメチルシリルメチル-2-ベンゾイミダゾリル)のファミリーを挙げることができ、これらの化合物は、米国特許第2463264号及び出版物であるJ. Am. Chem. Soc., 82, 609(1960)及びJ. Am. Chem. Soc., 79, 5706-5708(1957)に開示されている手順に従って調製することができる。
さらに、式(7)の好ましい化合物の例として、ベンゾフラニルベンゾオキサゾール類、2-(2-ベンゾフラニル)ベンゾオキサゾール、2-(ベンゾフラニル)-5-メチルベンゾオキサゾール及び2-(3-メチル-2-ベンゾフラニル)ベンゾオキサゾールのファミリーを挙げることができ、これらの化合物は、米国特許第5518713号に開示されている手順に従って調製することができる。
式(8)の好ましい化合物として、例えば次の式:
Figure 0004180371
に相当する、2,6-ジフェニル-1,7-ジヒドロベンゾ[1,2-d;4,5-d']ジイミダゾール、又は2,6-ジスチリル-1,7-ジヒドロベンゾ[1,2-d;4,5-d']ジイミダゾール、又は2,6-ジ(p-tert-ブチルスチリル)-1,7-ジヒドロベンゾ[1,2-d;4,5-d']ジイミダゾールを挙げることができ、該化合物は欧州特許出願第0669323号に従って調製することができる。
式(9)の好ましい化合物として、次の式:
Figure 0004180371
の5,5'-ビス(2-フェニルベンゾイミダゾール)を挙げることができ、その調製方法はJ. Chim. Phys., 64, 1602(1967)に記載されている。
UV線を遮蔽するこれらの不溶性の有機化合物の中でも特に好ましいのは、2-(1H-ベンゾイミダゾル-2-イル)ベンゾオキサゾール、6-メトキシ-2,2'-ビスベンゾイミダゾール、2-(1H-ベンゾイミダゾル-2-イル)ベンゾチアゾール、1,4-フェニレンビス(2-ベンゾオキサゾリル)、1,4-フェニレンビス(2-ベンゾイミダゾリル)、1,3-フェニレンビス(2-ベンゾオキサゾリル)、1,2-フェニレンビス(2-ベンゾオキサゾリル)、1,2-フェニレンビス(2-ベンゾイミダゾリル)及び1,4-フェニレンビス(N-トリメチルシリルメチル-2-ベンゾイミダゾリル)である。
アリールビニレンケトンタイプの不溶性の有機遮蔽剤としては、次の式(10)及び(11):
Figure 0004180371
[上式中:
n'=1又は2、
Bは、式(10)においてn'=1の場合、又は式(11)においては、次の式(a')ないし(d')から選択されるアリール基であり、式(10)においてn'=2の場合、次の式(e')ないし(h')から選択される基であり、
Figure 0004180371
ここで:
各符号Rは独立して、OH基、ハロゲン原子、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−6アルキル基、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−6アルコキシ基、直鎖状又は分枝状のC1−5アルコキシカルボニル基、又はアミノ酸官能基、又はケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−6アルキルスルホンアミド基を表し、
p'は0〜4の整数を表し、
q'は0又は1を表し、
は水素又はOH基を表し、
は水素、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−6アルキル基、シアノ基、C1−6アルキルスルホニル基又はフェニルスルホニル基を表し、
は1又は2のR基で置換されていてもよく、二環を形成可能なフェニル基、又はケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−6アルキル基を表し、もしくは
及びRは共同して、アミノ酸官能基、又はケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−6アルキルスルホンアミド基で置換されていてもよく、他のカルボニルを含有可能で、一又は複数の窒素、硫黄及び酸素原子が挿入されていてもよい一環、二環又は三環のC2−10炭化水素性(hydrocarbonaceous)残基を形成し;
但し、n'=1の場合、R及びRはショウノウ環を形成しない]
のいずれかに相当するものを挙げることができる。
10nm〜5μmの平均粒子径を有し、UV線を遮蔽し、不溶性であり、式(10)においてn'=1の化合物の例としては、次のファミリー:
− 日本国特許出願第04134042号に開示されているようなスチリルケトンタイプの化合物、例えば1-(3,4-ジメトキシフェニル)-4,4-ジメチルペント-1-エン-3-オン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンシネオールタイプの化合物、例えばE. Marianiら, 16th IFSCC Congress, New York(1990)の論文に記載されているもの、例えば1,3,3-トリメチル-5-(4-メトキシベンジリデン)-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン-6-オン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンクロマノンタイプの化合物、例えば日本国特許出願第04134043号に開示されているもの、例えば3-(4-メトキシベンジリデン)-2,3,4a,8a-テトラヒドロクロメン-4-オン;
Figure 0004180371
− ベンジリデンチオクロマノンタイプの化合物、例えば日本国特許出願第04134043号に開示されているもの、例えば3-(4-メトキシベンジリデン)-2,3,4a,8a-テトラヒドロクロメン-4-チオン;
Figure 0004180371
− ベンジリデンキヌクリジノンタイプの化合物、例えば欧州特許出願第0576974号に開示されているもの、例えば4-メトキシベンジリデン-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンシクロアルカノンタイプの化合物、例えば仏国特許出願第2395023号に開示されているもの、例えば2-(4-メトキシベンジリデン)シクロペンタノン及び2-(4-メトキシベンジリデン)シクロヘキサノン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンヒダントインタイプの化合物、例えば日本国特許出願第01158090号に開示されているもの、例えば5-(3,4-ジメトキシベンジリデン)イミダゾリジン-2,4-ジオン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンインダノンタイプの化合物、例えば日本国特許出願第04134043号に開示されているもの、例えば2-(4-メトキシベンジリデン)インダン-1-オン;
Figure 0004180371
− ベンジリデンテトラロンタイプの化合物、例えば日本国特許出願第04134043号に開示されているもの、例えば2-(4-メトキシベンジリデン)-3,4-ジヒドロ-2H-ナフタレン-1-オン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンフラノンタイプの化合物、例えば欧州特許出願第0390683号に開示されているもの、例えば4-(4-メトキシベンジリデン)-2,2,5,5-テトラメチルジヒドロフラン-3-オン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンベンゾフラノンタイプの化合物、例えば日本国特許出願第04134041号に開示されているもの、例えば2-ベンジリデンベンゾフラン-3-オン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンインダンジオンタイプの化合物、例えば2-(3,5-ジ(tert-ブチル)-4-ヒドロキシベンジリデン)インダン-1,3-ジオン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンベンゾチオフラノンタイプの化合物、例えば日本国特許出願第04134043号に開示されているもの、例えば2-ベンジリデンベンゾ[b]チオフェン-3-オン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンバルビツル酸タイプの化合物、例えば5-(4-メトキシベンジリデン)-1,3-ジメチルピリミジン-2,4,6-トリオン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンピラゾロンタイプの化合物、例えば4-(4-メトキシベンジリデン)-5-メチル-2-フェニル-2,4-ジヒドロピラゾール-3-オン:
Figure 0004180371
− ベンジリデンイミダゾロンタイプの化合物、例えば5-(4-メトキシベンジリデン)-2-フェニル-3,5-ジヒドロイミダゾール-4-オン:
Figure 0004180371
− カルコンタイプの化合物、例えば1-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-フェニルプロペノン:
Figure 0004180371
− 仏国特許第2506156号公報に開示されているようなベンジリデノン化合物、例えば3-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-フェニルプロペノン:
Figure 0004180371
を挙げることができる。
10nm〜5μmの平均粒子径を有し、UV線を遮蔽し、不溶性であり、式(10)においてn'=2の化合物の例としては、次のファミリー:
− 欧州特許第0693471号公報に開示されているようなフェニレンビス(メチリデンノルショウノウ)タイプの化合物、例えば1,4-フェニレンビス{3-メチリデンビシクロ[2.2.1]-ヘプタン-2-オン}:
Figure 0004180371
− 仏国特許第2528420号公報に開示されているようなフェニレンビス(メチリデンショウノウ)タイプの化合物、例えば1,4-フェニレンビス{3-メチリデン-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン}:
Figure 0004180371
又は1,3-フェニレンビス{3-メチリデン-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン}:
Figure 0004180371
− フェニレンビス(メチリデンショウノウスルホンアミド)タイプの化合物、例えば仏国特許第2529887号公報に開示されているもの、例えば1,4-フェニレンビス{3,3'-メチリデンショウノウ-10,10'-エチルスルホンアミド又は-(2-エチルヘキシル)スルホンアミド}:
Figure 0004180371
− E. Marianiら, 16th IFSCC Congress, New York(1990)の論文に記載されているようなフェニレンビス(メチリデンシネオール)タイプの化合物、例えば1,4-フェニレンビス{5-メチリデン-3,3-ジメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン-6-オン}:
Figure 0004180371
− 欧州特許出願第0694521号に開示されているようなフェニレンビス(メチリデンケトトリシクロデカン)タイプの化合物、例えば1,4-フェニレンビス(オクタヒドロ-4,7-メタノ-6-インデン-5-オン):
Figure 0004180371
− フェニレンビス(アルキレンケトン)タイプの化合物、例えば日本国特許出願第04134041号に開示されているもの、例えば1,4-フェニレンビス(4,4-ジメチルペント-1-エン-3-オン):
Figure 0004180371
− 仏国特許出願第2638354号に開示されているようなフェニレンビス(メチリデンフラノン)タイプの化合物、例えば1,4-フェニレンビス(4-メチリデン-2,2,5,5-テトラメチルジヒドロフラン-3-オン):
Figure 0004180371
− フェニレンビス(メチリデンキヌクリジノン)タイプの化合物、例えば欧州特許出願第0714880号に開示されているもの、例えば1,4-フェニレンビス{2-メチリデン-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン}:
Figure 0004180371
を挙げることができる。
式(11)の化合物としては、次のファミリー:
− ビス(ベンジリデン)シクロアルカノンタイプの化合物、例えば2,5-ジ(ベンジリデン)シクロペンタノン:
Figure 0004180371
− 日本国特許第04290882号に開示されているようなγ-ピロンタイプの化合物、例えば2,6-ビス(3,4-ジメトキシフェニル)ピラン-4-オン:
Figure 0004180371
を挙げることができる。
アリールビニレンケトンタイプのUV線を遮蔽するこれらの不溶性有機化合物の中でも、式(10)においてn'=2である化合物が特に好ましい。
フェニレンビス(ベンゾオキサジノン)タイプの不溶性の有機遮蔽剤としては、次の式(12):
Figure 0004180371
[上式中、Rは次の式(e'')ないし(h''):
Figure 0004180371
(上式中:
各符号Rは独立して、アミノ酸官能基、又はケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−6アルキルスルホンアミド基、直鎖状又は分枝状のC1−5アルコキシカルボニル基、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−6アルコキシ基、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−6アルキル基、ハロゲン原子、OH基を表し、
p''は0〜4の整数を表し、
q''は0又は1を表す)
から選択される二価の芳香族残基を表す]
に相当するものを挙げることができる。
10nm〜5μmの平均粒子径を有し、UV線を遮蔽し、不溶性である式(12)の化合物の例としては、次の誘導体:
− 2,2'-p-フェニレンビス(3,1-ベンゾオキサジン-4-オン)、サイテック社(Cytec)からの市販品サイアソーブ(Cyasorb)UV-3638、
− 2,2'-(4,4'-ビフェニレン)ビス(3,1-ベンゾオキサジン-4-オン)、
− 2,2'-(2,6-ナフチレン)ビス(3,1-ベンゾオキサジン-4-オン)、
を挙げることができる。
アクリロニトリルアミド、スルホンアミド又はカルバマート誘導体タイプの不溶性の有機遮蔽剤としては、次の式(13):
Figure 0004180371
[上式中:
10は直鎖状又は分枝状のC1−8アルキル基を表し、
n'''は0、1又は2であり、
は式-(C=O)-R11-(C=O)-、-SO-R11-SO-又は-(C=O)-O-R11-O-(C=O)-の二価の基を表し、
Yは-(C=O)-R12又は-SO13基を表し、
11は、酸素、窒素及びケイ素原子から選択される一又は複数のヘテロ原子を炭素性鎖に含有可能で、一又は複数のヒドロキシル置換基を担持可能な、直鎖状又は分枝状で二価のC-C30アルキレン又はC-C30アルケニレン基、又は単結合を表し、
12は-OR14又は-NHR14基を表し、
13はC-Cアルキル又はアルコキシ基で置換されるか未置換のフェニル環又は直鎖状又は分枝状のC-C30アルキル基を表し、
14は、酸素、窒素及びケイ素原子から選択される一又は複数のヘテロ原子を炭素性鎖に含有可能で、一又は複数のヒドロキシル置換基を担持可能な、直鎖状又は分枝状のC-C30アルキル又はC-C30アルケニル基を表す]
に相当するものを挙げることができる。
シアノ置換基がパラ-アミノフェニル置換基に対してシス位にある異性体のみが上述した式(13)で表されるが、この式は、対応するトランス異性体をも含むと理解すべきであり;2つの二重結合それぞれに対し、独立して、シアノ及びパラ-アミノフェノール置換基は互いにシス又はトランス立体配置であり得る。
また、例として、次の式:
Figure 0004180371
の2-エチルヘキシル-2-シアノ-3-[4-(アセチルアミノ)フェニル]アクリラートのダイマーを挙げることもできる。
本発明に係る不溶性有機遮蔽剤の他の特定のファミリーは、スルホン酸又はカルボン酸有機遮蔽剤の多価金属塩(例えば、Ca2+、Zn2+、Mg2+、Ba2+、Al3+又はZr4+)、例えばベンジリデンショウノウのスルホン化誘導体の多価金属塩、例えば仏国特許出願公開第2639347号に開示されているもの;ベンゾイミダゾールのスルホン化誘導体の多価金属塩、例えば欧州特許出願公開第893119号に開示されているもの;又はケイ皮酸誘導体の多価金属塩、例えば日本国特許出願第87166517号に開示されているものである。
国際公開第93/10753号、国際公開第93/11095号及び国際公開第95/05150号に開示されたUV-A及び/又はUV-Bに対する有機遮蔽剤の金属又はアンモニウム又は置換アンモニウム錯体を挙げることもまたできる。
本発明の不溶性のUV遮蔽剤は、組成物の全重量に対して、約0.5〜15重量%、好ましくは約1〜10重量%、特に2〜8重量%の全濃度で存在する。
本発明における好ましい4,4-ジアリールブタジエン化合物としては、次の式(I):
Figure 0004180371
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置を有するか、又は該立体配置の混合物からなり、ここで:
− R及びRは同一又は異なっており、水素;直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基;C-C10アルケニル基;C-C12アルコキシ基;C-C10シクロアルキル基;C-C10シクロアルケニル基;直鎖状又は分枝状のC-C20アルコキシカルボニル基;直鎖状又は分枝状のC-C12モノアルキルアミノ基;直鎖状又は分枝状のジ(C-C12)アルキルアミノ基;アリール;ヘテロアリール又はカルボキシラート基、スルホナート基又はアンモニウム残基から選択される水可溶化置換基を示し;
− Rは、COOR、COR、CONR又はCN基;直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基;C-C10アルケニル基;C-C10シクロアルキル基;C-C10ビシクロアルキル基;C-C10シクロアルケニル基;C-C10ビシクロアルケニル基;C-C18アリール;又はC-Cヘテロアリールを示し;
− Rは、COOR、COR、CONR又はCN基;直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基;C-C10アルケニル基;C-C10シクロアルキル基;C-C10ビシクロアルキル基;C-C10シクロアルケニル基;C-C10ビシクロアルケニル基;アリール;又はヘテロアリールを示し;
− R及びRは同一又は異なっており、水素;[V]-R;C-C-アルキレン-SOU;C-C-アルキレン-POU;C-C-アルキレン-N(R) B';直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基;C-C10アルケニル基;C-C10シクロアルキル基;C-C10ビシクロアルキル基;C-C10シクロアルケニル基;C-C10ビシクロアルケニル基;アリール;又はヘテロアリールを示し;
− Vは、-CH-CH-W-、-CHCHCHW-、-CH(CH)-CH-W-、-CH-CH-CH-CH-W-又は-CH-CH(CHCH)-W-基を示し;
− B'は、Cl、Br、I又はSOを示し;
− Uは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は-N(R) を示し;
− Wは、O又はNHを示し;
− R及びRは同一又は異なっており、水素;直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基;直鎖状又は分枝状のC-Cアルケニル基;又は直鎖状又は分枝状のC-Cアシル基を示し;
− Rは、水素;直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基;又はC-Cアルケニル基を示し;
− lは1〜3で変化し;
− oは0〜150で変化する]
に相当する化合物が選択される。
-C20アルキル基としては、例えば:メチル、エチル、n-プロピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、n-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニル、n-デシル、n-ウンデシル、n-ドデシル、n-トリデシル、n-テトラデシル、n-ペンタデシル、n-ヘキサデシル、n-ヘプタデシル、n-オクタデシル、n-ノナデシル又はn-エイコシルを挙げることができる。
-C10アルケニル基としては、例えば:エテニル、n-プロペニル、1-メチルエテニル、n-ブテニル、1-メチルプロペニル、2-メチルプロペニル、1,1-ジメチルエテニル、n-ペンテニル、1-メチルブテニル、2-メチルブテニル、3-メチルブテニル、2,2-ジメチルプロペニル、1-エチルプロペニル、n-ヘキセニル、1,1-ジメチルプロペニル、1,2-ジメチルプロペニル、1-メチルペンテニル、2-メチルペンテニル、3-メチルペンテニル、4-メチルペンテニル、1,1-ジメチルブテニル、1,2-ジメチルブテニル、1,3-ジメチルブテニル、2,2-ジメチルブテニル、2,3-ジメチルブテニル、3,3-ジメチルブテニル、1-エチルブテニル、2-エチルブテニル、1,1,2-トリメチルプロペニル、1,2,2-トリメチルプロペニル、1-エチル-1-メチルプロペニル、1-エチル-2-メチルプロペニル、n-ヘプテニル、n-オクテニル、n-ノネニル又はn-デセニルを挙げることができる。
及びR基におけるC-C12アルコキシ基としては:メトキシ、n-プロポキシ、1-メチルエトキシ、1-メチルプロポキシ、n-ペントキシ、3-メチルブトキシ、2,2-ジメチルプロポキシ、1-メチル-1-エチルプロポキシ、オクトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、n-ブトキシ、2-メチルプロポキシ、1,1-ジメチルプロポキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ又は2-エチルヘキソキシを挙げることができる。
及びR基におけるC-C10シクロアルキル基としては、例えば:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、1-メチルシクロプロピル、1-エチルシクロプロピル、1-プロピルシクロプロピル、1-ブチルシクロプロピル、1-ペンチルシクロプロピル、1-メチル-1-ブチルシクロプロピル、1,2-ジメチルシクロプロピル、1-メチル-2-エチルシクロプロピル、シクロオクチル、シクロノニル又はシクロデシルを挙げることができる。
及びR基における一又は複数の二重結合を有するC-C10シクロアルケニル基としては:シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、1,3-シクロヘキサジエニル、1,4-シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクテニル、1,5-シクロオクタジエニル、シクロオクタテトラエニル、シクロノネニル又はシクロデセニルを挙げることができる。
シクロアルキル又はシクロアルケニル基は、例えば塩素、フッ素又は臭素等のハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;C-Cアルキルアミノ;ジ(C-C)アルキルアミノ;C-Cアルキル;C-Cアルコキシ;又はヒドロキシルから選択される一又は複数(好ましくは1〜3)の置換基を有し得る。それらは、1〜3のヘテロ原子、例えば硫黄、酸素又は窒素で、そのフリーの結合価が水素又はC-Cアルキル基により占有されていてもよいものをさらに有してもよい。
アシル基としては、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル又はn-ブチリルを挙げることができる。
ビシクロアルキル又はビシクロアルケニル基は、例えば、二環式テルペン類、例えばピナン、ボルナン、ピネン、又はショウノウ又はアダマンタン誘導体から選択される。
アリール基は、好ましくは、例えば塩素、フッ素又は臭素等のハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;C-Cアルキルアミノ;ジ(C-C)アルキルアミノ;C-Cアルキル;C-Cアルコキシ;又はヒドロキシルから選択される一又は複数(好ましくは1〜3)の置換基を有し得るフェニル又はナフチル環から選択される。特に好ましくは、フェニル、メトキシフェニル及びナフチルである。
ヘテロアリール基は、一般的に、硫黄、酸素又は窒素から選択される一又は複数のヘテロ原子を含有する。
水可溶化基は、例えばカルボキシラート又はスルホナート基であり、特に、それらの生理学的に許容可能なカチオンとの塩、例えばアルカリ金属塩又はトリアルキルアンモニウム塩、例えばトリス(ヒドロキシアルキル)アンモニウム又は2-メチルプロパン-1-オール-2-アンモニウム塩である。さらに、アンモニウム基、例えばアルキルアンモニウム、及びそれらの生理学的に許容可能なアニオンとの塩の形態を挙げることもできる。
式(I)の好ましい化合物は、次の式(Ia):
Figure 0004180371
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置を有するか、又は該立体配置の混合物からなり、ここで:
− R及びRは同一又は異なっており、水素;C-Cアルキル基;C-Cアルコキシ基;又はカルボキシラート基、スルホナート基又はアンモニウム残基から選択される水可溶化置換基を示し;
− Rは、COOR、CONR又はCN基を示し;
− Rは、COOR又はCONR基を示し;
− Rは、水素;[V]O-R;C-C-アルキレン-SOU;又はC-C-アルキレン-N(R) B'を示し;
− Rは、[V]-R;C-C-アルキレン-SOU;又はC-C-アルキレン-N(R) B'を示し;
− Vは、-CH-CH-O-、-CHCHCHO-又は-CH(CH)-CH-O-基を示し;
− B'は、Cl、Br、I又はSOを示し;
− Uは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は-N(R) を示し;
− R、R及びRは同一又は異なっており、水素又は直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基を示し;
− oは0〜50で変化し、
− lは1〜3で変化する]
のものから選択される。
式(I)のさらに好ましい化合物は、次の式(Ib):
Figure 0004180371
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置を有するか、又は該立体配置の混合物からなり、ここで:
− R及びRは同一又は異なっており、水素;C-Cアルキル基;又はC-Cアルコキシ基を示し;
− Rは、COOR、CONR又はCN基を示し;
− Rは、COOR又はCONR基を示し;
− Rは、水素;[V]O-R;C-C-アルキレン-SOU;又はC-C-アルキレン-N(R) B'を示し;
− Rは、[V]-R;C-C-アルキレン-SOU;又はC-C-アルキレン-N(R) B'を示し;
− Vは、-CH-CH-O-、-CHCHCHO-又は-CH(CH)-CH-O-基を示し;
− B'は、Cl、Br、I又はSOを示し;
− Uは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は-N(R) を示し;
− R、R及びRは同一又は異なっており、水素又は直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基を示し;
− oは0〜50で変化する]
に相当するものから選択される。
式(I)のより好ましい化合物は、次の式(Ic):
Figure 0004180371
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置を有するか、又は該立体配置の混合物からなり、ここで:
− R及びRは同一又は異なっており、水素;C-Cアルキル基;又はC-Cアルコキシ基を示し;
− Rは、COOR、CONR又はCN基を示し;
− Rは、COOR又はCONR基を示し;
− Rは、水素;[V]O-R;C-C-アルキレン-SOU;又はC-C-アルキレン-N(R) B'を示し;
− Rは、[V]-R;C-C-アルキレン-SOU;又はC-C-アルキレン-N(R) B'を示し;
− Vは、-CH-CH-O-、-CHCHCHO-又は-CH(CH)-CH-O-基を示し;
− B'は、Cl、Br、I又はSOを示し;
− Uは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は-N(R) を示し;
− R、R及びRは同一又は異なっており、水素又は直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基を示し;
− oは0〜50で変化する]
に相当するものから選択される。
特に好ましい化合物は、次の化合物:
Figure 0004180371
から選択される。
上述した式(I)の化合物はそれ自体公知であり、それらの構造及び合成方法は、欧州特許出願第0967200号、独国特許出願第19746654号及び独国特許出願第19755649号(明細書の内容の一体部分を形成)に開示されている。
本発明において好ましい4,4-ジアリールブタジエン化合物としては、次の式(II):
Figure 0004180371
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置を有するか、又は該立体配置の混合物からなり、ここで:
− R、R、R及びlは、上述した式(I)において示したものと同じ意味を有し;
− Y'は、-O-又は-NR10-基を示し;
− R10は、水素;直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基;C-C10アルケニル基;C-C10シクロアルキル基;C-C10ビシクロアルキル基;C-C10シクロアルケニル基;C-C10ビシクロアルケニル基;アリール;又はヘテロアリールを示し;
− X'は、結合価qと、2〜10のヒドロキシル基を有する直鎖状又は分枝状で脂肪族又は脂環式のポリオール残基を示し;該残基の炭素性鎖は一又は複数の硫黄又は酸素原子;一又は複数のイミン基;又は一又は複数のC-Cアルキルイミン基が挿入されていてもよく;
− qは2〜10で変化する]
に相当するオリゴマーを挙げることができる。
X'は2〜10のヒドロキシル基を有するポリオール残基、特に:
Figure 0004180371
のものである。
さらに好ましい式(II)の化合物は:
− R及びRは同一又は異なっており、水素;C-C12アルキル基;C-Cアルコキシ基;又はカルボキシラート基、スルホナート基又はアンモニウム残基から選択される水可溶化置換基を示し;
− Rは、COOR、CONR又はCN基;C-C10シクロアルキル基;又はC-C10ビシクロアルキル基を示し;
− R及びRは同一又は異なっており、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基;C-C10シクロアルキル基;C-C10ビシクロアルキル基;又は置換されていてもよいナフチル又はフェニルを示し;
− X'は、2〜6、特に2〜4のヒドロキシル基を有するポリオール残基を示す;
ものである。
より好ましい式(II)の化合物は:
− X'がエタノール又はペンタエリトリトール残基を示す;
ものである。
特に好ましい式(II)の化合物は、次の化合物:
Figure 0004180371
Figure 0004180371
から選択される。
上述した式(II)の化合物はそれ自体公知であり、それらの構造及び合成方法は、欧州特許出願公開第1008586号(明細書の内容の一体部分を形成)に開示されている。
本発明において、4,4-ジアリールブタジエン化合物は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.5重量%〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%、さらに好ましくは2〜8重量%の範囲の割合で、本発明の組成物中に存在する。
さらに、本発明の組成物は、UV-A及び/又はUV-B領域に活性のある可溶性の有機UV遮蔽剤(吸収剤)をさらに含有可能である。それらは、特にアントラニラート類;ケイ皮酸誘導体;ベンゾイルメタン誘導体;サリチル酸誘導体;ショウノウ誘導体;トリアジン誘導体、例えば米国特許第4367390号、欧州特許出願第863145号、欧州特許出願第517104号、欧州特許出願第570838号、欧州特許出願第796851号、欧州特許出願第775698号、欧州特許出願第878469号及び欧州特許出願第933376号に開示されているもの;ベンゾフェノン誘導体;β,β-ジフェニルアクリラート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロナート誘導体;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン類;ビスベンゾアゾリル誘導体、例えば欧州特許第669323号及び米国特許第2463264号に開示されているもの;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン類、例えば特に国際公開第93/04665号に開示されているもの;α-アルキルスチレンから誘導されるダイマー、例えば独国特許出願第19855649号に開示されているもの;及びそれらの混合物から選択される。
UV-A及び/又はUV-B領域に活性のある付加的な可溶性有機遮蔽剤の例としては、INCI名で以下に示すものが挙げられる:
パラ-アミノ安息香酸誘導体
− PABA、
− エチルPABA、
− エチル-ジヒドロキシプロピルPABA、
− 特に、ISP社から「エスカロール(Escalol)507」の名称で販売されているエチルヘキシル-ジメチルPABA、
− グリセリルPABA、
− BASF社から「ユビヌル(Uvinul)P25」の名称で販売されているPEG-25-PABA。
サリチル酸誘導体
− ロナ(Rona)/EMインダストリーズ社から「ユーソレックス(Eusolex)HMS」の名称で販売されているホモサラート(homosalate)、
− ハーマンアンドレイマー社(Haarmann and Reimer)から「ネオ・ヘリオパン(Neo Heliopan)OS」の名称で販売されているサリチル酸エチルヘキシル、
− スケル社(Scher)から「ディプサル(Dipsal)」の名称で販売されているジプロピレングリコールサリチラート、
− ハーマンアンドレイマー社から「ネオ・ヘリオパンTS」の名称で販売されているTEAサリチラート。
ジベンゾイルメタン誘導体
− ホフマン-ラロシュ社(Hoffmann LaRoche)から「パルソール(Parsol)1789」の商品名で販売されているブチル-メトキシジベンゾイルメタン、
− イソプロピル-ジベンゾイルメタン。
ケイ皮酸誘導体
− 特にホフマン-ラロシュ社から「パルソールMCX」の商品名で販売されているメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
− メトキシケイ皮酸イソプロピル、
− ハーマンアンドレイマー社から「ネオ・ヘリオパンE1000」の商品名で販売されているメトキシケイ皮酸イソアミル、
− シノキサート、
− DEAメトキシシンナマート、
− メチルケイ皮酸ジイソプロピル、
− グリセリル-エチルヘキサノアート-ジメトキシシンナマート。
β,β'-ジフェニルアクリラート誘導体
− 特にBASF社から「ユビヌルN539」の商品名で販売されているオクトクリレン(Octocrylene)、
− 特にBASF社から「ユビヌルN35」の商品名で販売されているエトクリレン(Etocrylene)。
ベンゾフェノン誘導体
− BASF社から「ユビヌル400」の商品名で販売されているベンゾフェノン-1、
− BASF社から「ユビヌルD50」の商品名で販売されているベンゾフェノン-2、
− BASF社から「ユビヌルM40」の商品名で販売されているベンゾフェノン-3又はオキシベンゾン、
− BASF社から「ユビヌルMS40」の商品名で販売されているベンゾフェノン-4、
− ベンゾフェノン-5、
− ノーケイ社(Norquay)から「ヘリソーブ(Helisorb)11」の商品名で販売されているベンゾフェノン-6、
− アメリカン・シアナミド社(American Cyanamid)から「スペクトラ-ソーブ(Spectra-Sorb)UV-24」の商品名で販売されているベンゾフェノン-8、
− BASF社から「ユビヌルDS-49」の商品名で販売されているベンゾフェノン-9、
− ベンゾフェノン-12。
ベンジリデンショウノウ誘導体
− シメックス社(Chimex)から「メギゾリル(Mexoryl)SD」の名称で製造されている3-ベンジリデンショウノウ、
− メルク社(Merck)から「ユーソレックス6300」の名称で販売されている4-メチルベンジリデンショウノウ、
− シメックス社から「メギゾリルSL」の名称で製造されているベンジリデンショウノウスルホン酸、
− シメックス社から「メギゾリルSO」の名称で製造されているメト硫酸ショウノウベンザルコニウム、
− シメックス社から「メギゾリルSX」の名称で製造されているテレフタリリデンジショウノウスルホン酸、
− シメックス社から「メギゾリルSW」の名称で製造されているポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ。
フェニルベンゾイミダゾール誘導体
− 特にメルク社から「ユーソレックス232」の商品名で販売されているフェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
− ハーマンアンドレイマー社から「ネオ・ヘリオパンAP」の商品名で販売されているフェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム。
トリアジン誘導体
− チバ-ガイギー社からチノソーブ(Tinosorb)S」の商品名で販売されているアニソトリアジン、
− 特にBASF社から「ユビヌルT150」の商品名で販売されているエチルヘキシルトリアゾン、
− シグマ3V社(Sigma 3V)から「ユバソーブ(Uvasorb)HEB」の商品名で販売されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
ベンゾトリアゾール誘導体
− ロ−ディア・シミー社(Rhodia Chimie)から「シラトリゾール(Silatrizole)」の名称で販売されているドロメトリゾール-トリシロキサン、
アントラニル誘導体
− ハーマンアンドレイマー社から「ネオ・ヘリオパンMA」の商品名で販売されているアントラニル酸メンチル。
イミダゾリン誘導体
− エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオナート。
ベンザルマロナート誘導体
− ホフマン-ラロシュ社から「パルソールSLX」の商品名で販売されているベンザルマロナート官能基を有するポリオルガノシロキサン。
及びそれらの混合物。
特に好ましい付加的な可溶性の有機UV遮蔽剤は次の化合物:
− サリチル酸エチルヘキシル、
− ブチルメトキシジベンゾイルメタン、
− メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
− オクトクリレン、
− フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
− テレフタリリデンジショウノウスルホン酸
− ベンゾフェノン-3、
− ベンゾフェノン-4、
− ベンゾフェノン-5、
− 4-メチルベンジリデンショウノウ、
− フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、
− アニソトリアジン、
− エチルヘキシルトリアゾン、
− ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
− ドロメトリゾールトリシロキサン
及びそれらの混合物、
から選択される。
付加的な可溶性のUV遮蔽剤又は遮蔽剤類は、組成物の全重量に対して、一般的に約0.15〜15重量%、好ましくは約1〜10重量%の範囲の濃度で存在している。
また、本発明の組成物は、皮膚を人工的にサンタン状態にする、及び/又は褐色にするための薬剤(自己サンタン剤)、例えばジヒドロキシアセトン(DHA)をさらに含有してもよい。
また本発明の組成物は、特に、脂肪物質、有機溶媒、イオン性又は非イオン性の増粘剤、柔軟剤、酸化防止剤、フリーラジカルに抗するための薬剤、乳白剤、安定剤、エモリエント、シリコーン類、α-ヒドロキシ酸、消泡剤、保湿剤、ビタミン類、昆虫忌避剤、香料、防腐剤、界面活性剤、抗炎症剤、サブスタンスPアンタゴニスト、フィラー、ポリマー類、噴霧剤、塩基性化又は酸性化剤、着色料、又は化粧品、特にエマルションの形態の抗日光組成物の製造において通常使用されている任意の他の成分から選択される従来からの化粧品用アジュバントをさらに含有してもよい。
脂肪物質は油又はロウ又はそれらの混合物からなり得る。「油」という用語は、周囲温度で液状の化合物を意味すると理解される。「ロウ」という用語は、周囲温度で固体又は実質的に固体であり、その融点が一般的に35℃を越える化合物を意味すると理解される。それらは、直鎖状又は環状の脂肪酸、脂肪アルコール、及び脂肪酸エステル、例えば安息香酸、トリメリト酸及びヒドロキシ安息香酸の誘導体を含み得る。
油としては、鉱物性油(流動パラフィン);植物性油(スイートアルモンド油、マカダミア油、クロフサグスリ種油又はホホバ油);合成油、例えばペルヒドロスクアレン、脂肪アルコール、脂肪酸又は脂肪エステル(例えばファインテックス社(Finetex)から「フィンソルブ(Finsolv)TN」の商品名で販売されている安息香酸C12-C15アルキル、パルミチン酸オクチル、ラノリン酸イソプロピル、又はカプリン酸/カプリル酸のものを含むトリグリセリド類)、又はオキシエチレン化又はオキシプロピレン化された脂肪エステル及びエーテル;シリコーン油(シクロメチコーン、ポリジメチルシロキサン類又はPDMS);フッ化油;及びポリアルキレン類を挙げることができる。
ロウ状化合物としては、パラフィンロウ、カルナウバロウ、ミツロウ又は硬化ヒマシ油を挙げることができる。
有機溶媒としては、低級アルコール及びポリオール類を挙げることができる。
もちろん、当業者であれば、本発明の組成物に固有の有利な特性、特に相乗効果が、考えられる添加により悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、この又はこれらの任意の付加的な化合物及び/又はその量を選択するであろう。
本発明の組成物は、当業者によく知られた技術、特に、水中油型又は油中水型のエマルションの調製のための技術により調製することができる。
これらの組成物は、特に、単一又は複合エマルション(O/W、W/O、O/W/O又はW/O/W)の形態、例えばクリーム、ミルク、ゲル又はクリームゲル、パウダー又は固形チューブの形態で提供することができ、また場合によってはエアゾールとして包装することもでき、さらにフォーム又はスプレーの形態で提供することもできる。
エマルションである場合、このエマルションの水相は、公知の方法[バンガム(Bangham)、スタンディッシュ(Standish)及びワトキンス(Watkins)、J. Mol. Biol., 13, 238 (1965)、仏国特許第2315991号及び仏国特許第2416008号]に従って調製される非イオン性の小胞体分散液を含有してもよい。
本発明の化粧品用組成物は、紫外線からヒトの表皮又は毛髪を保護するための組成物として、抗日光組成物として又はメークアップ製品として使用することができる。
本発明の化粧品用組成物が、UV線からヒトの表皮を保護するため、あるいは抗日光組成物として使用される場合、組成物は、脂肪物質又は溶媒に分散又は懸濁した形態、非イオン性の小胞体分散液の形態、又はエマルション、好ましくは水中油型エマルションの形態、例えばクリーム又はミルク、又は膏薬、ゲル、クリームゲル、固形チューブ、パウダー、スティック、エアゾールフォーム又はスプレーの形態で提供することができる。
本発明の化粧品用組成物が、UV線から毛髪を保護するために使用される場合、それは、シャンプー、ローション、ゲル、エマルション又は非イオン性の小胞体分散液の形態で提供することができ、また、例えばシャンプーの前又は後、染色又は脱色の前又は後、及びパーマネントウエーブ又は毛髪のストレート化処理の前、処理中又は処理後に適用されてすすがれる組成物、スタイリング又はトリートメント用のローション又はスタイリング又はトリートメント用のゲル、ブロー乾燥又は毛髪のセット用のローション又はゲル、又はパーマネントウエーブ処理又は毛髪のストレート化、染色又は脱色のための組成物を構成し得る。
組成物が、まつげ、眉毛又は皮膚用のメークアップ製品、例えば、表皮用トリートメントクリーム、ファンデーション、口紅チューブ、アイシャドウ、フェイスパウダー、マスカラ又はアイライナーとして使用される場合、無水又は水性、ペースト状又は固体状の形態、例えば、水中油型又は油中水型のエマルション、非イオン性の小胞体分散液又は懸濁液として提供され得る。
指針として、水中油型エマルション型のビヒクルを有する本発明の抗日光組成物において、水相(特に親水性の遮蔽剤を含有する)は、全組成物に対して、一般的に50〜95重量%、好ましくは70〜90重量%、油相(特に親油性の遮蔽剤を含有する)は、全組成物に対して5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%、(共)乳化剤(類)は、全組成物に対して0.5〜20重量%、好ましくは2〜10重量%である。
本明細書の最初に示したように、本発明の他の主題事項は、紫外線、特に太陽光線から皮膚及び/又は毛髪を保護するための化粧品用組成物の調製における、本発明の組成物の使用にある。
本発明の他の主題事項は、遮蔽力の水に対する耐性(水に対する残留性)を増加させる目的で、エマルションに不溶の少なくとも一の有機UV遮蔽剤を含有する、光保護のための化粧品用又は皮膚用組成物の製造における、上述した両親媒性ポリマーの使用にある。
以下に、本発明を例証するものであって限定するものではない具体例を付与する。
Figure 0004180371
Figure 0004180371
Figure 0004180371
Figure 0004180371
Figure 0004180371

Claims (22)

  1. 化粧品的に許容可能なビヒクル中に、少なくとも:
    (a)第1の遮蔽剤として、次の構造:
    Figure 0004180371
    [上式中、T10及びT11基は同一又は異なっており、アリール残基、C-C12シクロアルキル基、C-Cアルキル基から選択される一又は複数の基で置換可能なC-C18アルキル基を示す]
    を有するメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体から選択される、10nm〜5μmの範囲の粒子径を有する一の不溶性の有機UV遮蔽剤;及び
    (b)第2の遮蔽剤として、次の式(I):
    Figure 0004180371
    [上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置を有するか、又は該立体配置の混合物からなり、ここで:
    − R及びRは、水素、又は直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を示し;
    − Rは、COOR又はCN基を示し;
    − Rは、COOR基を示し;
    − R及びRは同一又は異なっており、水素;[V]O-R;C-C-アルキレン-SOUを示し;
    − Vは、-CH-CH- W-、-CHCHCHW-、-CH(CH)-CH-W-、-CH-CH- CH-CH-W-又は-CH-CH(CH-CH)- W-基を示し;
    − Wは、O又はNHを示し;
    − Uは、水素を示し、
    − R及びRは同一又は異なっており、直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基を示し;
    − oは1〜50で変化し;
    − lは1〜3で変化する]
    に対応する4,4-ジアリールブタジエン化合物;
    を含有してなることを特徴とする、局所使用される化粧品用又は皮膚用組成物。
  2. 式(4)の化合物が、次の構造:
    Figure 0004180371
    Figure 0004180371
    を有する化合物からなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
  3. 不溶性のUV遮蔽剤が、スルホン酸又はカルボン酸有機UV遮蔽剤の多価金属塩である請求項1記載の組成物。
  4. 不溶性のUV遮蔽剤が、ベンジリデンショウノウのスルホン化誘導体の多価金属塩;ベンゾイミダゾールのスルホン化誘導体の多価金属塩;又はケイ皮酸誘導体の多価金属塩から選択される請求項に記載の組成物。
  5. 不溶性のUV遮蔽剤が、UV-A及び/又はUV-Bに対する有機遮蔽剤の多価金属又はアンモニウム又は置換アンモニウム錯体である請求項1記載の組成物。
  6. 不溶性のUV遮蔽剤が、組成物の全重量に対して0.5〜15重量%の範囲の濃度で存在していることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の組成物。
  7. 不溶性のUV遮蔽剤が、組成物の全重量に対して1〜10重量%の範囲の濃度で存在していることを特徴とする請求項に記載の組成物。
  8. 不溶性のUV遮蔽剤が、組成物の全重量に対して2〜8重量%の範囲の濃度で存在していることを特徴とする請求項に記載の組成物。
  9. 式(I)の化合物が次の化合物:
    Figure 0004180371
    から選択される、請求項1に記載の組成物。
  10. 4,4-ジアリールブタジエン化合物が、組成物の全重量に対して0.5重量%〜15重量%の範囲の割合で組成物中に存在している、請求項1ないしのいずれか1項に記載の組成物。
  11. 4,4-ジアリールブタジエン化合物が、組成物の全重量に対して1重量%〜10重量%の範囲の割合で組成物中に存在している、請求項10に記載の組成物。
  12. 4,4-ジアリールブタジエン化合物が、組成物の全重量に対して0.5重量%〜15重量%の範囲の割合で組成物中に存在している、請求項11に記載の組成物。
  13. 皮膚を人工的にサンタン状態にする、及び/又は褐色にするための少なくとも一の薬剤をさらに含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。
  14. UV-A及び/又はUV-B領域に活性のある少なくとも一の可溶性の有機UV遮蔽剤をさらに含有していることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 可溶性の有機UV遮蔽剤が、アントラニラート類;ケイ皮酸誘導体;ジベンゾイルメタン誘導体;サリチル酸誘導体;ショウノウ誘導体;トリアジン誘導体、ベンゾフェノン誘導体;β,β-ジフェニルアクリラート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロナート誘導体;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン類;ビスベンゾアゾリル誘導体;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン類;α-アルキルスチレンから誘導されたダイマー;並びにその混合物から選択される、請求項14に記載の組成物。
  16. 可溶性の有機UV遮蔽剤が:
    − サリチル酸エチルヘキシル、
    − ブチルメトキシジベンゾイルメタン、
    − メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
    − オクトクリレン、
    − フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
    − テレフタリリデンジショウノウスルホン酸
    − ベンゾフェノン-3、
    − ベンゾフェノン-4、
    − ベンゾフェノン-5、
    − 4-メチルベンジリデンショウノウ、
    − ベンゾイミダジラート、
    − アニソトリアジン、
    − エチルヘキシルトリアゾン、
    − ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
    − ドロメトリゾールトリシロキサン
    及びそれらの混合物、
    から選択される、請求項15に記載の組成物。
  17. 被覆又は非被覆の金属酸化物の顔料又はナノ顔料をさらに含有していることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. 前記顔料又はナノ顔料が、被覆又は非被覆の酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム又は酸化セリウム及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項17に記載の組成物。
  19. 脂肪物質、有機溶媒、イオン性又は非イオン性の増粘剤、柔軟剤、酸化防止剤、フリーラジカルに抗するための薬剤、乳白剤、安定剤、エモリエント、シリコーン類、α-ヒドロキシ酸、消泡剤、保湿剤、ビタミン類、昆虫忌避剤、香料、防腐剤、界面活性剤、抗炎症剤、サブスタンスPアンタゴニスト、フィラー、ポリマー類、噴霧剤、塩基性化又は酸性化剤、又は着色料から選択される少なくとも一の化粧品用アジュバントをさらに含有していることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
  20. ヒトの表皮を保護するための組成物又は抗日光組成物であり、非イオン性の小胞体分散液、エマルション、クリーム、ミルク、ゲル、クリームゲル、懸濁液、分散液、パウダー、固形チューブ、フォーム又はスプレーの形態で提供されることを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
  21. まつげ、眉毛又は皮膚をメークアップするための組成物であり、無水又は水性、ペースト状又は固体状の形態、エマルション、懸濁液又は分散液の形態で提供されることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 紫外線から毛髪を保護することを意図した組成物であり、シャンプー、ローション、ゲル、エマルション又は非イオン性の小胞体分散液の形態で提供されることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
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