JP4178331B2 - 直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置およびその制御方法 - Google Patents

直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電動機を可変速駆動する電力変換装置に係り、特に、パルス幅変調(以下、PWMと略記する:Pulse Width Modulation )制御方式の電力変換装置であって、PWMパルス信号を生成するためのコントローラの個数を減少させることにより、装置の小型化が可能で、安価でしかも低歪みの高電圧を発生し得る直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、交流電動機を可変速駆動する方式として、高圧インバータを用いる方式、低圧インバータと降圧トランスおよび昇圧トランスを組み合わせて用いる方式、或いは、PWMサイクロコンバータを用いる方式等々が提案され使用されている。また、世の中の動向として、環境改善のための省エネルギー、省資源、小型化、高効率化や電圧電流波形歪み規制の方向に進んできており、また適用システムの複雑化により冗長性の向上等の運転信頼性の改善も要求されてきており、これら各電動機駆動方式においても当然その対象となる。
【0003】
ところが、上記従来の高圧インバータを用いる電動機駆動方式においては、パワー素子としてGTO(Gate Turn Off Thyristor)を使用することから、高キャリア周波数化が難しく、インバータドライブの低騒音化や波形歪みの抑制が図れないという問題や、GTOのスナバー回路の損失が大きく、また主回路、バスバー等の絶縁確保の必要性によって装置小型化が制限されるという問題、さらにはGTO駆動電源が小型化のネックとなるという問題等々がある。
また、上記従来の低圧インバータを用いる電動機駆動方式においては、低圧のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)インバータを使用するので、高周波PWM制御が可能で低騒音化は図れるが、大容量化のためのIGBTの並列接続により並列バランスのための手段やスナバー回路が付随して装置の小型化が制限され、また大電流化によって損失が増加するので冷却面からも小型化が困難であるという問題や、PWM制御のスイッチングに同期した共振電圧の発生によって交流電動機の絶縁破壊を引き起こすおそれがあるという問題、さらにはPWM制御のみであることから高調波歪み(特に高次高調波)が大きいという問題等々がある。
さらに、PWMサイクロコンバータを用いる電動機駆動方式においては、インバータ方式に比べて、直流回路を必要としないために小型化が図れ、電源から負荷に至る経路に直列に入る素子数が少ないために低損失で高効率である等の特徴を持つ。一方、PWM制御を使用することから電源電流の低次高調波は抑制されるが、高次高調波は残り、入出力とも電圧電流波形歪み抑制の技術的課題は未解決のままである。さらに、高圧の交流電動機を駆動するためには、高圧PWMサイクロコンバータとするか、トランスで昇圧する方式を採用することとなるので、上記の高圧インバータ方式および低圧インバータ方式と同様の課題も発生することになる。
【0004】
そこで、このような省エネルギー、省資源、小型化、高効率化および電圧電流波形歪み抑制等々の技術的課題、並びに冗長度向上の技術的課題に対処するものとして、低圧インバータ技術を使用して低歪みの高電圧を発生して高圧交流電動機を駆動する多重3相PWMサイクロコンバータ方式の「電力変換装置および電力変換方法」(国際出願番号:PCT/JP96/02495,国際公開番号:WO97/09773)(以下、従来例という)が提案されている。
図9は、本従来例の多重3相PWMサイクロコンバータ方式の電力変換装置を用いた電動機駆動回路の回路構成図である。図9において、本従来例の電動機駆動回路は、三相交流電源901、三相トランス902、12組のPWMサイクロコンバータ931〜954、および、駆動対象の交流電動機906を備えて構成されている。
【0005】
三相トランス902は、デルタ接続の1次巻線910と、千鳥接続の2次巻線911,913,915,917,919,921と、スター接続の2次巻線912,916,920と、デルタ接続の2次巻線914,918,922とを具備した構成である。
また、12組のPWMサイクロコンバータ931〜954は、互いに同一構造であって、具体的に、それぞれのPWMサイクロコンバータ931〜954は、図2に示すような回路構造を持つ。図2において、PWMサイクロコンバータは、三相交流端子r,s,tと、単相交流端子a,bと、三相交流端子r,s,tにそれぞれリアクタを直列接続した三相交流リアクトル207と、三相交流端子r,s,tにキャパシタをデルタ接続したフィルタコンデンサ208と、双方向に電流を流し、自己導通/自己遮断の可能な6個の双方向半導体電力スイッチ211〜216とを具備した構成で、6個の双方向半導体電力スイッチ211〜216は、三相交流端子r,s,tと単相交流端子a,bにそれぞれ三相ブリッジに接続されている。なお、6個の双方向半導体電力スイッチ211〜216のスイッチング動作の制御は、図示しないコントローラから供給されるPWMパルス信号により行われる。
【0006】
また、三相交流電源901の出力は三相トランス902の1次巻線910に接続され、三相トランス902の12組の2次巻線911〜922の出力は、それぞれ12組のPWMサイクロコンバータ931〜954の三相交流端子r,s,tに接続される。
また、12組のPWMサイクロコンバータ931〜954は、4組のPWMサイクロコンバータを1ユニットとして、全体を3ユニットで構成されている。すなわち、PWMサイクロコンバータ931〜934で構成されるU相ユニット903と、PWMサイクロコンバータ941〜944で構成されるV相ユニット904と、PWMサイクロコンバータ951〜954で構成されるW相ユニット905である。各ユニット内の4組のPWMサイクロコンバータの単相交流端子a,bは直列に接続され、該直列接続の両端となる単相交流端子a,bの一方は、U相ユニット903、V相ユニット904およびW相ユニット905間でスター接続され、該直列接続の両端となる単相交流端子a,bの他方は、駆動対象である交流電動機906の三相入力端子u,v,wに接続される。
【0007】
本従来例の電動機駆動回路では、各ユニットの4組の三相/単相PWMサイクロコンバータの単相交流端子a,bに出力される交流出力の基本波電圧が同位相になるように制御され、U相ユニット903、V相ユニット904およびW相ユニット905間は、基本波電圧位相の電気角が互いに120度だけ位相の異なる交流出力を発生するように制御される。
【0008】
また、12組のPWMサイクロコンバータ931〜954は、それぞれ単相負荷となるので、電源側の負荷バランスを図り、低次高調波電流を三相トランス902の2次巻線で相殺するために、次のような手法を採る。
つまり、まず、三相トランス902の2次巻線911〜922は、3組のユニットにおいてそれぞれ1〜4番目の三相/単相PWMサイクロコンバータの同段位のものを1グループとした4個のグループに分け、1段目のグループの2次巻線911,915,919と、2段目のグループの2次巻線912,916,920と、3段目のグループの2次巻線913,917,921と、4段目のグループの2次巻線914,918,922とする。そして、各グループ内のそれぞれの2次巻線の誘起電圧位相が等しくなるように同一条件で、かつ、それぞれのユニット内において、各グループに属する2次巻線間では誘起電圧が60度/4=15度の位相差を持つように巻線を施す。
すなわち、本実施例では、三相トランス902の1次巻線910はデルタ接続に、1段目のグループの2次巻線911,915,919は千鳥接続で1次巻線910に対して電気角45度遅れに、2段目のグループの2次巻線912,916,920はスター接続で1次巻線910に対して電気角30度遅れに、3段目のグループの2次巻線913,917,921は千鳥接続で1次巻線910に対して電気角15度遅れに、4段目のグループの2次巻線914,918,922はデルタ接続で1次巻線910に対して同一の電気角に、それぞれ巻線されている。
これにより、各三相/単相PWMサイクロコンバータ931〜954について対象な制御がなされれば、原理的に電源周波数の22以下の電源高調波電圧電流は発生しないこととなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の多重3相PWMサイクロコンバータ方式の電力変換装置にあっては、各三相/単相PWMサイクロコンバータ931〜954の双方向半導体電力スイッチをスイッチング制御するPWMパルス信号を生成するためには、それぞれ独立したPWMパルス作成用のコントローラが必要であり、このPWMパルス作成用のコントローラには、入力電源電圧を取り込んでデジタル変換するためのA/Dコンバータ、該入力電源電圧の位相を検出するための位相検出器、並びに、これら入力電源電圧値および位相により出力電圧指令に基づきPWMパルス幅を計算するCPUを具備する必要がある。
ただし、入力電源電圧が理想的な三相対象正弦波であるとすれば、1つの入力電源電圧値および位相からその他の入力電源電圧値および位相を推算することは可能であるが、実際には、三相トランス902の1次側と2次側との電気的結合度が一定でないことや、入力電源電圧が非対称であることから、各三相/単相PWMサイクロコンバータ931〜954毎に、入力電源電圧値および位相から出力電圧指令に基づきPWMパルスのパルス幅を計算する必要があり、このようにたくさんのコントローラを具備した構成となるため、電力変換装置の構成部品が多くなって装置の小型化を図ることができず、その結果、装置が高価なものとなってしまうという事情があった。
【0010】
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、PWM制御方式の電力変換装置において、PWMパルス信号を生成するためのコントローラの個数を減少させることにより装置の小型化が可能で、安価でしかも低歪みの高電圧を発生し得る電力変換装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置の発明は、相互に絶縁された交流電源を入力とする各パルス幅変調サイクロコンバータ装置の出力をn個(nは3以上の整数)直列接続して構成した出力相を1以上備える直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置において、1つの出力相を構成する前記n個の交流電源は互いに共通した電気位相角を有し、パルス幅変調信号を発生する手段と、前記パルス幅変調信号の位相を互いにずらして、前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置への各パルス幅変調信号を発生する手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置において、前記パルス幅変調信号の位相を互いにずらして前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置への各パルス幅変調信号を発生する手段は、互いにキャリア周波数の360度/nずつ位相をずらした各パルス幅変調信号を発生することを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置において、1つの出力相を構成する前記各交流電源が、1つの共通トランスの2次側各巻線出力であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置の制御方法の発明は、相互に絶縁された交流電源を入力とする各パルス幅変調サイクロコンバータ装置の出力をn個(nは3以上の整数)直列接続して構成した出力相を1以上備える直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置において、1つの出力相を構成する前記n個の交流電源を互いに共通した電気位相角に設定し、パルス幅変調信号を発生し、前記パルス幅変調信号の位相を互いにずらして前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置への各パルス幅変調信号を発生し、前記互いにずらした各パルス幅変調信号に基づいて前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置を運転することを特徴とする
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置の制御方法において、前記パルス幅変調信号の位相を互いにキャリア周波数の360度/nずつ位相をずらして前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置への各パルス幅変調信号を発生し、前記互いにずらした各パルス幅変調信号に基づいて前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置を運転することを特徴とする
また、請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置の制御方法において、1つの出力相を構成する前記各交流電源を1つの共通トランスの2次側巻線出力にし、かつ互いに共通した電気位相角に設定することを特徴とする。
【0014】
そして、本発明によれば、1組の1次巻線および互いに電気角が同位相である3×n組(nは任意の正整数)の2次巻線を備えた1個の三相トランスと、3×n組の2次巻線とそれぞれ接続する3×n組の三相/単相PWMサイクロコンバータと、3×n組の三相/単相PWMサイクロコンバータがn組の三相/単相PWMサイクロコンバータを備えたユニットを3組編成するとき、該ユニットに対応した3組のPWMパルス作成コントローラとを具備して交流電動機を可変速駆動する直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置において、三相/単相PWMサイクロコンバータを、2次巻線と接続する三相交流入力端子と、単相出力端子と、三相交流入力端子に接続される三相リアクトルと、三相交流入力端子と単相出力端子にそれぞれ三相ブリッジに接続されてPWM制御に基づくスイッチング動作により双方向に電流を流し、自己導通、自己遮断が可能な6個の双方向半導体電力スイッチとを具備して構成し、各ユニットにおいて、該ユニット内のn組の三相/単相PWMサイクロコンバータの単相出力端子は直列に接続され、該直列接続の両端となる単相交流端子の一方を3組のユニット間でスター接続し、また他方を交流電動機の入力端子に接続する。そして、PWMパルス作成コントローラは、対応するユニット内の一つの三相/単相PWMサイクロコンバータの三相入力端子に印加される電圧の電圧値および位相と、該ユニットから交流電動機に供給すべき電圧を指定する出力電圧指令とに基づき、該ユニット内のn組の三相/単相PWMサイクロコンバータそれぞれの6個の双方向半導体電力スイッチのスイッチング動作を制御するn組のPWMパルスを作成し、ここで、該n組のPWMパルスは、各ユニットにおいて該ユニット内のn組の三相/単相PWMサイクロコンバータが単相出力端子に出力する電圧の位相が同一で、3組のユニット間において該ユニットから交流電動機の入力端子に供給すべき電圧の基本波電圧位相の電気角が互いに120度異なる位相となるように作成される。このように、三相トランスの3×n組の2次巻線を互いに電気角が同位相となるように電気的に同じ結合度で接続するので、三相交流電源の非対称性や脈動等も同じ度合いで3×n組の2次巻線に伝わることとなり、3組のユニットにそれぞれ対応した3組のPWMパルス作成コントローラでは、該ユニット内の一つの三相/単相PWMサイクロコンバータの三相入力端子に印加される電圧の電圧値および位相を代表して取り込み、該ユニットから交流電動機に供給すべき電圧を指定する出力電圧指令に基づいて、該ユニット内のn組の三相/単相PWMサイクロコンバータそれぞれの6個の双方向半導体電力スイッチのスイッチング動作を制御するn組のPWMパルスを作成することが可能となる。すなわち、従来のように3×n組の三相/単相PWMサイクロコンバータに対応した3×n組のPWMパルス作成コントローラを具備しなくても、一つのPWMパルス作成コントローラによって適正なn組のPWMパルスを作成できるので、PWMパルス信号を生成するためのコントローラの個数を1/n(ここで、nはユニット内の段数、すなわち三相/単相PWMサイクロコンバータの個数を意味する。)に減少させることができ、これによって装置の小型化および低コストを図ることができ、また、三相交流電源の非対称性や脈動等も考慮に入れたPWM制御のためのPWMパルスを作成するので、各ユニットから駆動対象の交流電動機に対して低歪みの高電圧を発生することができる。
【0015】
また、本発明によれば、PWMパルス作成コントローラにおいて、n組のPWMパルスを、キャリア周波数の位相が互いに(360÷n)度づつ異なるように作成する。より具体的に、PWMパルス作成コントローラにおいて、変換手段により、対応するユニット内の一つの三相/単相PWMサイクロコンバータの三相入力端子に印加される電圧をデジタル変換して取り込み、また位相検出手段により、該印加電圧の位相を検出して取り込み、演算手段により、前記変換手段によりデジタル変換された電圧値および前記位相検出手段により検出された位相、並びに、前記出力電圧指令に基づき前記PWMパルスのパルス幅を計算して一つのPWMパルスを作成し、さらに分配手段により、該一つのPWMパルスからキャリア周波数の位相が互いに(360÷n)度づつ異なるようにn組のPWMパルスを作成する。すなわち、三相トランスの3×n組の2次巻線を互いに電気角が同位相となるように電気的に同じ結合度で接続するので、三相交流電源の非対称性や脈動等も同じ度合いで3×n組の2次巻線に伝わることとなり、ユニットに対応したPWMパルス作成コントローラにおいて、一つの三相入力端子に印加される電圧の電圧値および位相を代表して取り込み、該ユニットから交流電動機に供給すべき電圧を指定する出力電圧指令に基づいて、一つのPWMパルスを作成し、さらに該一つのPWMパルスからキャリア周波数の位相が互いに(360÷n)度づつ異なるn組のPWMパルスを作成することが可能となる。
したがって、ユニットに対応した3組のPWMパルス作成コントローラを具備することで適正なn組のPWMパルスを作成できるので、PWMパルス信号を生成するためのコントローラの個数を従来の1/n(ここで、nはユニット内の段数、すなわち三相/単相PWMサイクロコンバータの個数を意味する。)に減少させることができ、これによって装置の小型化および低コストを図ることができ、また、三相交流電源の非対称性や脈動等も考慮に入れたPWM制御のためのPWMパルスを作成するので、各ユニットから駆動対象の交流電動機に対して低歪みの高電圧を発生することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の形態について、順に図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電動機駆動回路の回路構成図である。
同図において、本実施形態の多重3相PWMサイクロコンバータ方式を用いた電動機駆動回路は、三相交流電源101、三相トランス102、3×n組(ここではn=4であり、12組)のPWMサイクロコンバータ131〜154、および、駆動対象の交流電動機106を備えて構成されている。
【0018】
三相トランス102は、1組のデルタ接続の1次巻線110と、互いに電気角が同位相である(3×n=)12組のスター接続の2次巻線111〜122を具備した構成である。
また、12組のPWMサイクロコンバータ131〜154は、互いに同一構造であって、具体的に、それぞれのPWMサイクロコンバータ131〜154は、図2に示すような回路構造を持つ。図2において、PWMサイクロコンバータは、三相交流端子r,s,tと、単相交流端子a,bと、三相交流端子r,s,tにそれぞれリアクタを直列接続した三相交流リアクトル207と、三相交流端子r,s,tにキャパシタをデルタ接続したフィルタコンデンサ208と、双方向に電流を流し、自己導通/自己遮断の可能な6個の双方向半導体電力スイッチ211〜216とを具備した構成で、6個の双方向半導体電力スイッチ211〜216は、三相交流端子r,s,tと単相交流端子a,bにそれぞれ三相ブリッジに接続されている。なお、6個の双方向半導体電力スイッチ211〜216のスイッチング動作の制御は、後述のPWMパルス作成コントローラおよびPWMパルス分配器から供給されるPWMパルス信号により行われる。また、三相交流リアクトル207に代えて、三相トランス102の2次巻線111〜122の漏れインダクタンスを使用することも可能である。
【0019】
また、三相交流電源101の出力は三相トランス102の1次巻線110に接続され、三相トランス102の12組の2次巻線111〜122の出力は、それぞれ12組のPWMサイクロコンバータ131〜154の三相交流端子r,s,tに接続される。
また、12組のPWMサイクロコンバータ131〜154は、4組のPWMサイクロコンバータを1ユニットとして、全体を3ユニットで構成されている。すなわち、PWMサイクロコンバータ131〜134で構成されるU相ユニット103と、PWMサイクロコンバータ141〜144で構成されるV相ユニット104と、PWMサイクロコンバータ151〜154で構成されるW相ユニット105である。各ユニット内の4組のPWMサイクロコンバータの単相交流端子a,bは直列に接続され、該直列接続の両端となる単相交流端子a,bの一方は、U相ユニット103、V相ユニット104およびW相ユニット105間で(ノードoで)スター接続され、該直列接続の両端となる単相交流端子a,bの他方は、駆動対象である交流電動機106の三相入力端子u,v,wに接続される。
【0020】
本実施形態の電動機駆動回路では、後述のPWMパルス作成コントローラおよびPWMパルス分配器から供給されるPWMパルス信号によって、U相ユニット103、V相ユニット104およびW相ユニット105の各ユニットにおいて、4組の三相/単相PWMサイクロコンバータの単相交流端子a,bに出力される交流出力の基本波電圧が同位相になるように制御され、また、U相ユニット103、V相ユニット104およびW相ユニット105間は、基本波電圧位相の電気角が互いに120度だけ位相の異なる交流出力を発生するように制御される。
【0021】
また、図3、図4および図5には、図2のPWMサイクロコンバータ131〜154の回路構成で示した双方向半導体電力スイッチ211〜216の具体的な構成例の回路図を示す。図3、図4および図5において、符号301,302,401,402,501はIGBTであり、303,304,403,404,502〜505はダイオードである。
図3に示した具体例1では、双方向半導体電力スイッチ211〜216は、IGBTやFET等の自己遮断能力のある半導体電力素子(ここではIGBTを使用)301,302と、該半導体電力素子301,302に流通方向が逆方向になるように逆並列に接続されたダイオード303,304とを備えた半導体電力スイッチが、2組逆極性に直列に接続されて形成されている。すなわち、端子Aから端子Bに電流が流れる場合にはIGBT301とダイオード304を介して該電流が流れ、端子Bから端子Aに電流が流れる場合にはIGBT302とダイオード303を介して該電流が流れる。
【0022】
次に、図4に示した具体例2では、双方向半導体電力スイッチ211〜216は、IGBTやFET等の自己遮断能力のある半導体電力素子(ここではIGBTを使用)401,402と、該半導体電力素子401,402に流通方向が同方向になるように直列に接続されたダイオード403,404とを備えた半導体電力スイッチが、2組逆極性に並列に接続されて形成されている。すなわち、端子Aから端子Bに電流が流れる場合にはIGBT401とダイオード403を介して該電流が流れ、端子Bから端子Aに電流が流れる場合にはIGBT402とダイオード404を介して該電流が流れる。
さらに、図5に示した具体例3では、双方向半導体電力スイッチ211〜216は、単相ブリッジに接続された4個のダイオード502〜505と、単相ブリッジの2つの直流端子間に流通方向が同方向になるように接続されたIGBTやFET等の自己遮断能力のある半導体電力素子(ここではIGBTを使用)501とを備え、単相ブリッジの2つの交流端子を入出力端子として形成されている。すなわち、端子Aから端子Bに電流が流れる場合にはダイオード502、IGBT501およびダイオード505を介して該電流が流れ、端子Bから端子Aに電流が流れる場合にはダイオード504、IGBT501およびダイオード503を介して該電流が流れる。
【0023】
次に、図6、図7および図8を参照して、本実施形態を適用した電動機駆動回路におけるPWM制御について説明する。なお、図6は各ユニットに対して構成されるPWM作成パルスコントローラおよびPWMパルス分配器の構成図であり、図7は一つのユニットに対して生成されるPWMパルス信号の信号波形を例示する説明図であり、図8は一つのユニットにおける4組の三相/単相PWMサイクロコンバータから出力される出力電圧の波形と、該ユニットの交流電動機106に供給される相電圧の波形を例示する説明図である。
上述のように、三相/単相PWMサイクロコンバータ131〜154における6個の双方向半導体電力スイッチ211〜216のスイッチング動作の制御は、PWMパルス信号により行われ、U相ユニット103、V相ユニット104およびW相ユニット105の各ユニットにおいて、4組の三相/単相PWMサイクロコンバータの単相交流端子a,bに出力される交流出力の基本波電圧が同位相になるように制御され、また、U相ユニット903、V相ユニット904およびW相ユニット905間は、基本波電圧位相の電気角が互いに120度だけ位相の異なる交流出力を発生するように制御される。
【0024】
このようなPWM制御を行うために、PWMパルス信号は、図6に示すような構成により作成される。すなわち、図6において、符号601はPWMパルス作成コントローラ、602はPWMパルス分配器(分配手段)、611はA/Dコンバータ(変換手段)、612は位相検出器(位相検出手段)、613はCPU(演算手段)である。
まず、対応するユニット内の一つの三相/単相PWMサイクロコンバータの三相入力端子に印加される電圧をA/Dコンバータ611によってデジタル変換し、また、該印加電圧の位相を位相検出器612によって検出する。次に、CPU613では、デジタル変換された電圧値および検出された位相、並びに、出力電圧指令に基づいて、PWMパルスのパルス幅を計算して一つのPWMパルス信号を作成する。例えば、三相/単相PWMサイクロコンバータ131の三相交流端子r,s,tの電圧値および位相、並びに、U相ユニット103から交流電動機106に供給すべき電圧を指定する出力電圧指令に基づけば、U相ユニット103の1段目のPWMパルス信号、すなわち三相/単相PWMサイクロコンバータ131の双方向半導体電力スイッチ211〜216のスイッチング動作を制御する信号が作成されることとなる。
【0025】
次に、PWMパルス分配器602では、CPU613で作成された一つのPWMパルス信号から、キャリア周波数の位相が互いに(360÷n)度づつ異なるように4組のPWMパルスを作成する。例えば、CPU613でU相ユニット103の1段目のPWMパルス信号が作成されているとすれば、キャリア周期をTとするとき、該1段目のPWMパルス信号(図7(a)参照)から位相をT/4だけずらせた信号を2段目のPWMパルス信号(図7(b)参照)として作成し、また位相をT/2だけずらせた信号を3段目のPWMパルス信号として作成し、さらに位相を3T/4だけずらせた信号を4段目のPWMパルス信号(図7(c)参照)として作成する。つまり、図7に示すように、一ユニットをn段の三相/単相PWMサイクロコンバータで構成する場合には、1段目のPWMパルス信号から位相を(n−1)×T/nだけずらせた信号をn段目のPWMパルス信号として作成する。
【0026】
以上のようにして作成された1段目から4段目のパルス信号を、それぞれU相ユニット103の三相/単相PWMサイクロコンバータ131〜134に供給して、各双方向半導体電力スイッチ211〜216のスイッチング動作を制御すれば、三相/単相PWMサイクロコンバータ131〜134の単相交流端子a,bからは、それぞれ図8(a)〜(d)に示すような電圧波形が出力されることとなる。したがって、U相ユニット103が交流電動機106に供給するU相電圧は、これら各段の三相/単相PWMサイクロコンバータ131〜134の出力を合成したものとなり、図8(e)に示すような出力電圧の波形となる。
【0027】
以上のように、本実施形態を適用した電動機駆動回路では、三相トランス102において、1次巻線110と2次巻線111〜114,2次巻線115〜118,2次巻線119〜122は電気的に同じ結合度で接続されているので、三相交流電源101の非対称性や脈動等も同じ度合いで3×4組の2次巻線111〜122に伝わる。そして、ユニット対応のPWMパルス作成コントローラ601においては、一つの三相入力端子r,s,tに印加される電圧の電圧値および位相を代表して取り込み、該ユニットから交流電動機106に供給すべき電圧を指定する出力電圧指令に基づいて、一つの段のPWMパルス信号を作成し、さらにPWMパルス分配器602では、該一つの段のPWMパルス信号からキャリア周波数の位相が互いに(360÷n)度づつ異なるように他の段のPWMパルス信号を作成して、合わせて4組のPWMパルスを作成することが可能となる。
したがって、本実施形態では、ユニットに対応した3組のPWMパルス作成コントローラ601およびPWMパルス分配器602を具備することで適正な4組のPWMパルスを作成できるので、PWMパルス信号を生成するためのコントローラの個数を従来の1/n(ここで、nはユニット内の段数、すなわち三相/単相PWMサイクロコンバータの個数を意味する。)に減少させることができ、これによって装置の小型化および低コストを図ることができ、また、三相交流電源101の非対称性や脈動等も考慮に入れたPWM制御のためのPWMパルスを作成するので、各ユニットから駆動対象の交流電動機106に対して低歪みの高電圧を発生することができる。
【0028】
最後に、本実施形態を適用した電動機駆動回路における冗長度向上のための対策について説明する。多重構成の電力変換装置の特徴は、図1の構成のように、同機能を持つ電力変換器を複数個(すなわち三相/単相PWMサイクロコンバータ131〜154)使用することであり、故障により一部の電力変換器を切り離しても運転の継続が可能なことにある。
図1において、V相ユニット104の1段目の三相/単相PWMサイクロコンバータ141が故障した場合を想定すると、その単相交流端子a,bを電線やバスバーで短絡し、健全な三相/単相PWMサイクロコンバータ142〜144でV相ユニット104の出力電圧を発生させる。他のユニットについてもバランスをとって運転するため、例えばU相ユニット103では、同一段の三相/単相PWMサイクロコンバータ131の三相交流端子r,s,tに接続された各2個の双方向半導体電力スイッチ211と216,212と215および213と214の3組を1組づつ順次等時間間隔で導通させて短絡し、三相/単相PWMサイクロコンバータ132〜134でU相ユニット103の出力電圧を発生させる。同様に、W相ユニット105でも、同一段の三相/単相PWMサイクロコンバータ151の三相交流端子r,s,tに接続された各2個の双方向半導体電力スイッチ3組を1組づつ順次等時間間隔で導通させて短絡し、三相/単相PWMサイクロコンバータ152〜154でW相ユニット105の出力電圧を発生させる。以上の対応により、三相のバランスした出力電圧を発生できるが、最大出力電圧は正常なときの3/4になる。また、三相交流端子r,s,tのそれぞれに接続された2個の双方向半導体電力スイッチ3組を1組づつ順次等時間間隔で導通させて短絡する代わりに、三相/単相PWMサイクロコンバータ131,151の単相交流端子a,bの電流方向を検出して電流方向が反転する度に1組づつ順次導通させて短絡して運転することもできる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1組の1次巻線および互いに電気角が同位相である3×n組(nは任意の正整数)の2次巻線を備えた1個の三相トランスと、3×n組の2次巻線とそれぞれ接続する3×n組の三相/単相PWMサイクロコンバータと、3×n組の三相/単相PWMサイクロコンバータがn組の三相/単相PWMサイクロコンバータを備えたユニットを3組編成するとき、該ユニットに対応した3組のPWMパルス作成コントローラとを具備して交流電動機を可変速駆動する直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置において、PWMパルス作成コントローラは、対応するユニット内の一つの三相/単相PWMサイクロコンバータの三相入力端子に印加される電圧の電圧値および位相と、該ユニットから交流電動機に供給すべき電圧を指定する出力電圧指令とに基づき、該ユニット内のn組の三相/単相PWMサイクロコンバータそれぞれの6個の双方向半導体電力スイッチのスイッチング動作を制御するn組のPWMパルスを作成することとし、また該n組のPWMパルスを、各ユニットにおいて該ユニット内のn組の三相/単相PWMサイクロコンバータが単相出力端子に出力する電圧の位相が同一で、3組のユニット間において該ユニットから交流電動機の入力端子に供給すべき電圧の基本波電圧位相の電気角が互いに120度異なる位相となるように作成することとしたので、三相トランスの3×n組の2次巻線が互いに電気角が同位相となるように電気的に同じ結合度で接続されることから、三相交流電源の非対称性や脈動等も同じ度合いで3×n組の2次巻線に伝わることとなり、3組のユニットにそれぞれ対応した3組のPWMパルス作成コントローラでは、該ユニット内の一つの三相/単相PWMサイクロコンバータの三相入力端子に印加される電圧の電圧値および位相を代表して取り込み、該ユニットから交流電動機に供給すべき電圧を指定する出力電圧指令に基づいて、該ユニット内のn組の三相/単相PWMサイクロコンバータそれぞれの6個の双方向半導体電力スイッチのスイッチング動作を制御するn組のPWMパルスを作成することが可能となり、従来のように3×n組の三相/単相PWMサイクロコンバータに対応した3×n組のPWMパルス作成コントローラを具備しなくても、一つのPWMパルス作成コントローラによって適正なn組のPWMパルスを作成できるので、PWMパルス信号を生成するためのコントローラの個数を1/n(ここで、nはユニット内の段数、すなわち三相/単相PWMサイクロコンバータの個数を意味する。)に減少させることができ、これによって装置の小型化および低コストを図ることができ、さらに、三相交流電源の非対称性や脈動等も考慮に入れたPWM制御のためのPWMパルスを作成するので、各ユニットから駆動対象の交流電動機に対して低歪みの高電圧を発生し得る直列多重パルス幅変調マトリクスコンバータ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る直列多重パルス幅変調マトリクスコンバータ装置を適用した電動機駆動回路の回路構成図である。
【図2】PWMサイクロコンバータの回路構成図である。
【図3】PWMサイクロコンバータにおける双方向半導体電力スイッチの具体例1の回路図である。
【図4】PWMサイクロコンバータにおける双方向半導体電力スイッチの具体例2の回路図である。
【図5】PWMサイクロコンバータにおける双方向半導体電力スイッチの具体例3の回路図である。
【図6】各ユニットに対して構成されるPWM作成パルスコントローラおよびPWMパルス分配器の構成図である。
【図7】一つのユニットに対して生成されるPWMパルス信号の信号波形を例示する説明図である。
【図8】一つのユニットにおける4組の三相/単相PWMサイクロコンバータから出力される出力電圧の波形と、該ユニットの交流電動機に供給される相電圧の波形を例示する説明図である。
【図9】従来の多重3相PWMサイクロコンバータ方式の電力変換装置を用いた電動機駆動回路の回路構成図である。
【符号の説明】
101 三相交流電源
102 三相トランス
103 U相ユニット
104 V相ユニット
105 W相ユニット
106 交流電動機
110 1次巻線
111〜122 2次巻線
131〜154 PWMサイクロコンバータ
r,s,t 三相交流端子
a,b 単相交流端子
207 三相交流リアクトル
208 フィルタコンデンサ
211〜216 双方向半導体電力スイッチ
u,v,w 交流電動機の三相入力端子
301,302,401,402,501 IGBT
303,304,403,404,502〜505 ダイオード
601 PWMパルス作成コントローラ
602 PWMパルス分配器(分配手段)
611 A/Dコンバータ(変換手段)
612 位相検出器(位相検出手段)
613 CPU(演算手段)

Claims (6)

  1. 相互に絶縁された交流電源を入力とする各パルス幅変調サイクロコンバータ装置の出力をn個(nは3以上の整数)直列接続して構成した出力相を1以上備える直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置において、
    1つの出力相を構成する前記n個の交流電源は互いに共通した電気位相角を有し、
    パルス幅変調信号を発生する手段と、
    前記パルス幅変調信号の位相を互いにずらして、前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置への各パルス幅変調信号を発生する手段を備えたことを特徴とする直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置。
  2. 前記パルス幅変調信号の位相を互いにずらして前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置への各パルス幅変調信号を発生する手段は、互いにキャリア周波数の360度/nずつ位相をずらした各パルス幅変調信号を発生することを特徴とする請求項1記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置。
  3. 1つの出力相を構成する前記各交流電源は、1つの共通トランスの2次側各巻線出力であることを特徴とする請求項1又は2記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置。
  4. 相互に絶縁された交流電源を入力とする各パルス幅変調サイクロコンバータ装置の出力をn個(nは3以上の整数)直列接続して構成した出力相を1以上備える直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置において、
    1つの出力相を構成する前記n個の交流電源を互いに共通した電気位相角に設定し、
    パルス幅変調信号を発生し、
    前記パルス幅変調信号の位相を互いにずらして前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置への各パルス幅変調信号を発生し、
    前記互いにずらした各パルス幅変調信号に基づいて前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置を運転することを特徴とする直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置の制御方法
  5. 前記パルス幅変調信号の位相を互いにキャリア周波数の360度/nずつ位相をずらして前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置への各パルス幅変調信号を発生し、
    前記互いにずらした各パルス幅変調信号に基づいて前記各パルス幅変調サイクロコンバータ装置を運転することを特徴とする請求項4記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置の制御方法。
  6. 1つの出力相を構成する前記各交流電源を1つの共通トランスの2次側巻線出力にし、かつ互いに共通した電気位相角に設定することを特徴とする請求項4又は5記載の直列多重パルス幅変調サイクロコンバータ装置の制御方法。
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