JP4175401B2 - 車両用ドア - Google Patents

車両用ドア Download PDF

Info

Publication number
JP4175401B2
JP4175401B2 JP2006197017A JP2006197017A JP4175401B2 JP 4175401 B2 JP4175401 B2 JP 4175401B2 JP 2006197017 A JP2006197017 A JP 2006197017A JP 2006197017 A JP2006197017 A JP 2006197017A JP 4175401 B2 JP4175401 B2 JP 4175401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
bumper
reinforcing member
door
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006197017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008024090A (ja
Inventor
貴之 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006197017A priority Critical patent/JP4175401B2/ja
Priority to DE102006035307A priority patent/DE102006035307A1/de
Priority to US11/643,965 priority patent/US7631925B2/en
Priority to CN2006101682164A priority patent/CN1991124B/zh
Publication of JP2008024090A publication Critical patent/JP2008024090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4175401B2 publication Critical patent/JP4175401B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

本発明は、車両用ドアに関するものである。
車両用ドアには、他車両が側面衝突する際に、この他車両から乗員を守ることを目的として、サイドインパクトビームが設けられている。特許文献1に記載の車両用ドアは、乗員の腰部に加わる衝撃を緩和するために、サイドインパクトビームに加えて、サイドインパクトビームの下部に補強部材(ガード手段)を備えている。
実開平6−50926号公報
ところで、車両によってバンパーの高さが異なることがある。また、同一の車両であっても、乗員数や荷物の積載量などによってバンパーの高さは変化する。側面衝突してくる他車両のバンパーの高さと自車両のサイドインパクトビームの高さとがずれていると、車両用ドアの局部的変形が著しくなる。側面衝突による車両用ドアの局部的変形を低減するために、バンパーの高さが異なる全ての他車両に対応できるように、特許文献1に記載の補強部材を備えるとすると、必然的に、補強部材は大型化し、車両用ドアの重量増加の要因となる。
そこで、本発明は、重量増加を抑えつつ、バンパーの高さが異なる他車両に側面衝突されたとしても局部的変形を低減することが可能な車両用ドアを提供することを目的としている。
本発明の車両用ドアは、ドアガラスの下部に結合された補強部材と、他車両のバンパーの高さ位置を検出するバンパー検出手段と、他車両による側面衝突の可能性があるときに、バンパー検出手段によって検出された該他車両のバンパーの高さ位置に応じて、補強部材を車高方向に移動させる駆動手段とを備える。
この車両用ドアによれば、他車両による側面衝突の可能性があるときに、バンパー検出手段により検出された他車両のバンパーの高さ位置に応じて、駆動手段により補強部材が車高方向に移動される。そのため、側面衝突の可能性がある他車両のバンパーの高さ位置に応じて、補強部材を好適な高さ位置に移動することができる。また、この車両用ドアによれば、補強部材を車高方向に移動することができるので、補強部材の車高方向の幅を広くする必要がなく、車両用ドアの重量の増加を抑制することができる。
上記駆動手段は、バンパー検出手段によって他車両のバンパーの高さ位置が検出されない場合には、補強部材を予め定められた高さ位置に移動させることが好ましい。予め定められた位置とは、例えば、一般的な車両のバンパーの高さ位置である。この車両用ドアによれば、バンパー検出手段によって他車両のバンパーの高さ位置が検出されない場合であっても、駆動手段によって補強部材を適切な位置に移動することができる。
上記車両用ドアは、自車両の車高を検出する車高検出手段を更に備え、上記駆動手段は、車高検出手段により検出された他車両の車高を更に考慮して、補強部材を移動させることが好ましい。
この車両用ドアによれば、車高検出手段により検出された自車両の車高を更に考慮して、駆動手段により補強部材が移動される。そのため、例えば、乗員数や荷物の積載量などによって自車両の車高が変化する場合にも、他車両の側面衝突時に、補強部材をより適切な位置に移動することができる。
また、上記車両用ドアは、ドアガラスと補強部材との間に配置されて、それぞれを連結すると共に、ドアガラスと補強部材との間隔を変更する間隔変更手段を更に備え、上記駆動手段は、間隔変更手段を駆動して補強部材を移動させることが好ましい。
この車両用ドアによれば、間隔変更手段がドアガラスと補強部材との間に配置されており、駆動手段は、この間隔変更手段を駆動して、ドアガラスと補強部材との間隔を変更させることによって、補強部材を移動させる。そのため、他車両の側面衝突時に、ドアガラスを閉めた状態で補強部材を移動させることができ、乗員の安全性をより高めることが可能となる。
本発明によれば、車両用ドアにおいて、重量増加を抑えつつ、バンパーの高さが異なる他車両に側面衝突されたとしても局部的変形を低減することが可能である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
[第1の実施形態]
まず、図1〜4を併せて参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る車両用ドアの構成を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両用ドアを車室内側から見た図である。図1では、本実施形態の特徴部分を理解し易くするために、インナーパネルの記載が省略されており、電気系統部の回路ブロック図が記載されている。また、図2は、図1におけるII−II線に沿う車両用ドアの端面図であり、図3は、図1におけるIII−III線に沿う車両用ドアの端面図である。また、図4は、図1に示す車両用ドアの主要部を示す斜視図である。
図1〜図4に示す車両用ドア1は、アウターパネル2、ドアフレーム3、ドアガラス4、インナーパネル5、補強部材6、間隔変更部7、ウィンドウ電動モータ8、レーダセンサ9、窓センサ10、間隔センサ11、CCDカメラ12、サスペンションストロークセンサ18、および電子制御ユニット(以下、ECU:Electrical Control Unitという)13を備えている。なお、レーダセンサ9、窓センサ10、間隔センサ11、CCDカメラ12、サスペンションストロークセンサ18、およびECU13は電気系統部を構成している。
アウターパネル2は、車両用ドア1の外面を形成しており、車両のボディの一部を構成している。アウターパネル2の上部には、ドアフレーム3が設けられている。アウターパネル2とドアフレーム3とは、窓が閉じている状態においてドアガラス4の外縁部を覆う。
また、アウターパネル2の内面側には、インナーパネル5が設けられている。インナーパネル5の外縁部はアウターパネル2に結合されており、インナーパネル5の外縁部以外の部分はアウターパネル2と離間している。アウターパネル2とインナーパネル5との間には、補強部材6が設けられている。
補強部材6は、棒状の部材であり、車両の前後方向に延びている。本実施形態では、補強部材6は、断面直方形を成しているが、断面形状は様々な形状であってもよい。補強部材6は、その両端部が車両骨格をなすピラー20,21と車幅方向に重なるように、ドアガラス4の下方に配置されている。補強部材6は、ドアガラス4と離間して結合されており、補強部材6とドアガラス4との間には、間隔変更部7が設けられている。
間隔変更部7の下端部は、補強部材6の中心部に、例えば溶接によって結合されており、上端部は、ドアガラス支持部材14の中心部に、例えば溶接によって結合されている。ドアガラス支持部材14は、ドアガラス4の下方の縁に結合されており、ドアガラス4を支持している。間隔変更部7は、車高方向に伸縮する伸縮機能を有しており、CPU13からの指令に応じて伸縮することによって、ドアガラス4と補強部材6との間隔を変更する。このようにして、間隔変更部7は、補強部材6を車高方向に昇降する。間隔変更部7の詳細は後述する。
ウィンドウ電動モータ8は、ECU13からの指令に基づいて、ウィンドウレギュレータ15に駆動力を伝達し、ドアガラス4を開閉する。ウィンドウレギュレータ15には、例えばXアーム式ウィンドウレギュレータやワイヤ式ウィンドウレギュレータなどが適用可能である。ウィンドウ電動モータ8とECU13とは、例えば、組み合わされることによってASSY化され、アウターパネル2とインナーパネル5との間に取り付けられている。
次に、第1の実施形態の車両用ドア1の電気系統部の構成について説明する。レーダセンサ9は、プリクラッシュセンサの一部を構成する、例えば、ミリ波レーダセンサである。レーダセンサ9は、車両の側面側における所定の範囲にミリ波信号を送信し、このミリ波信号が物体によって反射された反射波信号を受信して、車両の側面側における物体の有無を検出する。また、レーダセンサ9は、ミリ波信号送信時間と反射波信号受信時間とから、物体までの距離を検出する。また、レーダセンサ9は、物体までの距離の検出を所定の時間間隔で複数回行うことによって、物体との相対速度を検出する。レーダセンサ9は、検出した物体までの距離に応じた値を有する距離信号および物体との相対速度に応じた値を有する速度信号をECU13へ出力する。
窓センサ10は、ドアガラス4の昇降量を検出するものである。窓センサ10としては、例えば、ウィンドウ電動モータ8の回転量および回転方向を検知することによって、ドアガラス4の昇降量を検出するものを用いることができる。窓センサ10は、検出したドアガラス4の昇降量に応じた値を有する昇降量信号をECU13へ出力する。
間隔センサ11は、間隔変更部7によるドアガラス4と補強部材6との間隔距離を検出する。間隔センサ11は、例えば、間隔変更部7に設けられている。具体的には、間隔センサ11は、間隔変更部7内の後述する電動アクチュエータ7gの回転量および回転方向を検知することによって、ドアガラス4と補強部材6との間隔距離を検出する。間隔センサ11は、検出した間隔距離に応じた値を有する間隔信号をECU13へ出力する。
CCDカメラ12は、他車両のバンパーの位置を検出するための画像を撮影する。CCDカメラ12は、例えば、車両におけるバンパー、ドアミラー、またはルームミラーなどに取り付けられている。CCDカメラ12は、車両側方の所定範囲の画像を撮影し、その画像に応じた画像信号をECU13へ出力する。
サスペンションストロークセンサ18は、サスペンションのストローク量を検出する。サスペンションストロークセンサ18は、本発明の車高検出手段として機能する。サスペンションストロークセンサ18は、検出したサスペンションのストローク量に応じた値を有するストローク信号をECU13へ出力する。
ECU13は、演算を行うマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、および12Vバッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM等により構成されている。このような構成により、ECU13には、第1の判定部13a、バンパー検出部13b、第2の判定部13c、および駆動部13dが構築されている。
第1の判定部13aは、レーダセンサ9から受ける距離信号および速度信号に基づいて、物体による側面衝突の可能性を判定する。
バンパー検出部13bは、CCDカメラ12から受ける画像を画像処理することによって、他車両およびこの他車両のバンパーの位置を検出し、バンパーの地上高を求める。本実施形態では、バンパー検出部13bおよびCCDカメラ12は、本発明のバンパー検出手段として機能する。
第2の判定部13cは、バンパー検出部13bによって検出された他車両のバンパーの地上高、窓センサ10からの昇降量信号、間隔センサ11からの間隔信号、およびサスペンションストロークセンサ18からのストローク信号に基づいて、補強部材6の高さ位置が他車両のバンパーの高さ位置と一致するか否かを判定する。具体的には、第2の判定部13cは、予めメモリなどに記憶されている出荷時などの無積載状態におけるサスペンションのストローク量とストローク信号に応じたストローク量とから、サスペンションのストローク変化量を求める。第2の判定部13cは、求めたストローク変化量、昇降量信号に応じたドアガラス4の昇降量、および間隔信号に応じたドアガラス4と補強部材6との間隔距離から、補強部材6の地上高を求め、補強部材6の地上高が他車両のバンパーの地上高と一致するか否かを判定する。本実施形態では、補強部材6の地上高と他車両のバンパーの地上高との差が予め定められた範囲内の値であれば、補強部材6の地上高が他車両のバンパーの地上高と一致するとみなす。
駆動部13dは、第2の判定部13cによって補強部材6の高さ位置が他車両のバンパーの高さ位置と一致しないと判定された場合に、補強部材6の地上高を他車両のバンパーの地上高に一致させるように間隔変更部7に指令する。このとき、駆動部13dは、ドアガラス4を閉めるようにウィンドウ電動モータ8に指令することが好ましい。本実施形態では、駆動部13dは本発明の駆動手段として機能する。
一方、バンパー検出部13bによって他車両のバンパーの地上高が検出されなかった場合には、駆動部13dは、補強部材6が所定位置に移動されるように間隔変更部7に指令する。なお、所定位置とは、一般的な車両のバンパーの高さ位置であり、地上高約400mm〜500mmの位置である。このとき、駆動部13dは、ドアガラス4を閉めるようにウィンドウ電動モータ8に指令することが好ましい。
次に、間隔変更部7について詳細に説明する。図5は、間隔変更部を示す斜視図であり、図6は、間隔変更部を一部破断して示す斜視図である。図5および図6に示すように、本実施形態では、間隔変更部7は、ラックアンドピニオン方式の伸縮部材7aと電動アクチュエータ7gとを有している。
伸縮部材7aは、本実施形態では、略筒状の部材7b,7c,7dを有している。部材7dの内孔には部材7cが設けられ、部材7cの内孔には部材7bが設けられている。部材7bの外面にはラック7eが設けられ、部材7dの内孔にはピニオン7fと電動アクチュエータ7gとが設けられている。
電動アクチュエータ7gは、本実施形態では、電動モータである。電動アクチュエータ7gは、ECU13からの指令に応じた回転力を、図示しない伝達機構によってピニオン7fに伝達する。このようにして、電動アクチュエータ7gおよびピニオン7fが正回転または逆回転することによって、部材7b,7cが順次に昇降し、伸縮部材7aが伸縮する。
次に、第1の実施形態に係る車両用ドア1の動作を説明する。まず、レーダセンサ9によって、車両の側面側に物体があるか否か、その物体までの距離、および物体との相対速度が検出されて、物体までの距離に応じた値を有する距離信号および物体との相対速度に応じた値を有する速度信号がECU13へ出力される。また、窓センサ10によって、ドアガラス4の昇降量が検出されて、この昇降量に応じた値を有する昇降量信号がECU13へ出力され、間隔センサ11によって、ドアガラス4と補強部材6との間隔距離が検出されて、この間隔距離に応じた値を有する間隔信号がECU13へ出力される。また、CCDカメラ12によって、車両の側面側の画像が撮影されて、その画像に応じた画像信号がECU13へ出力され、サスペンションストロークセンサ18によって、サスペンションのストローク量が検出されて、このストローク量に応じた値を有するストローク信号がECU13へ出力される。
図7は、ECUの動作を示すフローチャートである。まず、第1の判定部13aによって、レーダセンサ9から受ける距離信号および速度信号に基づいて、物体による側面衝突の可能性があるか否かが判定される(ステップS01)。側面衝突の可能性がないと判定された場合には、処理を終了する。
一方、第1の判定部13aによって、側面衝突の可能性があると判定された場合には、バンパー検出部13bによって、CCDカメラ12から受ける画像信号に応じた画像から側面衝突の可能性がある他車両のバンパーの地上高が検出される(ステップS02)。
バンパー検出部13bによって、他車両のバンパーの地上高が検出できた場合には、第2の判定部13cによって、検出された他車両のバンパーの地上高、窓センサ10から受ける昇降量信号、間隔センサ11から受ける間隔信号、サスペンションストロークセンサ18から受けるストローク信号、および予めメモリなど記憶されている出荷時などの無積載状態におけるサスペンションのストローク量に基づいて、補強部材6の地上高が他車両のバンパーの地上高と一致するか否かが判定される(ステップS03)。
第2の判定部13cによって、補強部材6の地上高が他車両のバンパーの地上高と一致すると判定された場合には、処理を終了する。
一方、第2の判定部13cによって、補強部材6の地上高が他車両のバンパーの地上高と一致しないと判定された場合には、駆動部13dは、間隔変更部7に指令して間隔変更部7を伸縮させることによって、補強部材6の地上高を他車両のバンパーの地上高に一致させるように補強部材6を移動する(ステップS04)。このとき、駆動部13dは、ウィンドウ電動モータ8に指令して、ウィンドウ電動モータ8によってドアガラス4を閉じることが好ましい。
また、バンパー検出部13bによって、他車両のバンパーの地上高が検出されない場合には、駆動部13dは、間隔変更部7に指令して間隔変更部7を伸縮させることによって、補強部材6を所定位置に移動する(ステップS05)。このとき、駆動部13dは、ウィンドウ電動モータ8に指令して、ウィンドウ電動モータ8によってドアガラス4を閉めることが好ましい。
図8は、バンパーの地上高が高い他車両による側面衝突時の車両用ドアを示す図であり、図9は、バンパーの地上高が低い他車両による側面衝突時の車両用ドアを示す図である。図8に示すように、他車両がSUVなどであり、そのバンパーAの地上高が高い場合には、ドアガラス4を閉めると共に、間隔変更部7を縮めることによって、側面衝突時に、補強部材6の地上高を他車両のバンパーの地上高と一致させることができる。一方、図6に示すように、他車両がスポーツタイプなどであり、そのバンパーAの地上高が低い場合には、ドアガラス4を閉めると共に、間隔変更部7を伸ばすことによって、側面衝突時に、補強部材6の地上高を他車両のバンパーの地上高と一致させることができる。
このように、第1の実施形態の車両用ドア1によれば、他車両による側面衝突の可能性があるときに、バンパー検出部13bによって検出された他車両のバンパーの地上高に基づいて、駆動部13dによって補強部材6を昇降させる。したがって、側面衝突の可能性がある他車両のバンパーの地上高が車両によって異なっても、この他車両の側面衝突時に、この他車両のバンパーの地上高に補強部材6の地上高さを一致させることができる。故に、他車両からの衝突荷重を、両端がピラー20,21によって支持された補強部材6の反力で支えることができ、ドアの局部的変形を低減することができるので、乗員障害値に有効である。
また、第1の実施形態の車両用ドア1によれば、補強部材6を昇降させることができるので、補強部材6の車高方向の幅を広くする必要がなく、車両用ドアの重量の増加を抑制することができる。したがって、車両用ドアの重量増加を抑えつつ、バンパーの高さが異なる他車両に側面衝突されたとしても車両用ドアの局部的変形を低減することが可能である。
また、第1の実施形態の車両用ドア1によれば、サスペンションストロークセンサ18によって検出された自車両の地上高を更に考慮して、駆動部13dによって補強部材6を昇降させる。したがって、乗員数や荷物の積載量などによって自車両の車高が変化する場合にも、他車両の側面衝突時に、補強部材6をより適切な位置に移動することができる。
また、第1の実施形態の車両用ドア1によれば、CCDカメラ12によって検出された他車両のバンパーの地上高に応じて、駆動部13dによって補強部材6が昇降されるので、車両挙動、例えば制動時のノーズダンプなどに伴い他車両のバンパーの地上高が変化しても、他車両の側面衝突時に、補強部材6をより適切な位置に移動することができる。
また、第1の実施形態の車両用ドア1によれば、間隔変更部7がドアガラス4と補強部材6との間に設けられており、駆動部13dは、この間隔変更部7を伸張することによってドアガラス4と補強部材6との間隔を変更し、補強部材6を昇降する。したがって、他車両の側面衝突時に、ドアガラス4を閉めた状態でも補強部材6を移動させることができ、乗員の安全性をより高めることが可能となる。
また、第1の実施形態の車両用ドア1によれば、バンパー検出部13bによって他車両のバンパーの地上高が検出されない場合であっても、補強部材6が所定位置に昇降されるので、補強部材6を適切な位置に移動することができる。
[第2の実施形態]
次に、図10を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る車両用ドアの構成を説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る車両用ドアの主要部分のみを示す斜視図である。
図10に示すように、第2の実施形態の車両用ドア1Aは、車両用ドア1において間隔変更部7に代えて間隔変更部17を備えている点で第1の実施形態の車両用ドア1と異なっている。車両用ドア1Aのその他の構成は、車両用ドア1と同様であるので説明を省略する。
間隔変更部17は、ワイヤ17a,17b、電動アクチュエータ17c、およびワイヤガイド17d,17eを有している。
ワイヤ17aの一端は補強部材6の上面の一端側に接続されており、他端は電動アクチュエータ17cに巻き取られている。同様に、ワイヤ17bの一端は補強部材6の上面の他端側に接続されており、他端は電動アクチュエータ17cに巻き取られている。また、ワイヤ17a,17bは、それぞれ、ワイヤガイド17d,17eに支持されている。
電動アクチュエータ17cは、本実施形態では、電動モータを有しており、ECU13からの指令に応じて、この電動モータを回転してワイヤ17a,17bを巻き取る巻取機構を有している。電動アクチュエータ17cは、ワイヤ17a,17bを巻き取ることによって補強部材6を上昇させる。また、電動アクチュエータ17cは、ワイヤ17a,17bを引き出すことによって補強部材6を下降させる。
ワイヤガイド17d,17eは、それぞれ、ドアガラス支持部材14の両端部の下方に結合されており、補強部材6が昇降する際に、ワイヤ17a,17bをガイドする。
このように、第2の実施形態の車両用ドア1Aでも、間隔変更部17が、ECU13の指令に基づいて、補強部材6を昇降させることができるので、第1の実施形態と同様の利点を得ることができる。更に、第2の実施形態の車両用ドア1Aによれば、補強部材6の重力加速度によって、電動アクチュエータ17cからのワイヤ17a,17bの引き出し速度、および補強部材6の降下速度を速めることができるので、第1の実施形態の車両用ドア1に比べて速く、補強部材6の地上高を他車両のバンパーの地上高に一致させることが可能となる。
[第3の実施形態]
次に、図11を参照しながら、本発明の第3の実施形態に係る車両用ドアの構成を説明する。図11は、本発明の第3の実施形態に係る車両用ドアを車室内側から見た図である。図11では、本実施形態の特徴部分を理解し易くするために、インナーパネルの記載が省略されており、電気系統部の回路ブロック図が記載されている。
図11に示す車両用ドア1Bは、第1の実施形態の車両用ドア1において間隔変更部7に代えて間隔固定部材27を備えており、CCDカメラ12に代えて車車間通信機19を備えている。また、車両用ドア1Bは、ECU13に代えてECU13Bを備えており、間隔センサ11を有していない構成で車両用ドア1と異なっている。車両用ドア1Bのその他の構成は、車両用ドア1と同様であるので説明を省略する。
間隔固定部材27は、伸縮せず、その長さが固定である点で間隔変更部7と異なっている。
車車間通信機19は、自車両の情報を記憶しており、その情報を送信すると共に、他車両における車車間通信機から他車両の情報を受信する。車車間通信機19は、受信した他車両の情報より他車両のバンパーの地上高を検出し、検出したバンパーの地上高情報をECU13Bへ出力する。
ECU13Bは、ECU13においてバンパー検出部13bに代えてバンパー検出部13eを有しており、第2の判定部13cに代えて第2の判定部13fを有しており、駆動部13dに代えて駆動部13gを有している点でECU13と異なっている。ECU13Bのその他の構成は、ECU13と同様であるので省略する。
バンパー検出部13eは、車車間通信機19から受ける他車両のバンパーの地上高情報から、他車両およびこの他車両のバンパーの位置を検出し、バンパーの地上高を求める。
第2の判定部13fは、バンパー検出部13eによって検出された他車両のバンパーの地上高、窓センサ10から受ける昇降量信号、サスペンションストロークセンサ18からのストローク信号、予めメモリなどに記憶されている出荷時などの無積載状態におけるサスペンションのストローク量に基づいて、補強部材6の地上高が他車両のバンパーの地上高と一致するか否かを判定する。すなわち、第2の判定部13fは、第2の判定部13cのように間隔センサ11からの間隔信号を用いることなく判定する。
駆動部13gは、第2の判定部13fによって、側面衝突時に、補強部材6の地上高が他車両のバンパーの地上高と一致しないと判定された場合に、補強部材6の地上高を他車両のバンパーの地上高に一致させるようにウィンドウ電動モータ8に指令する。
また、バンパー検出部13eによって他車両のバンパーの地上高が検出されなかった場合には、駆動部13gは、補強部材6が所定位置に移動されるようにウィンドウ電動モータ8に指令する。
図12は、第3の実施形態のECU13Bの動作を示すフローチャートである。図12では、図7においてステップS02に代えてステップS12の処理が行われ、ステップS03に代えてステップS13の処理が行われ、ステップS04に代えてステップS14の処理が行われ、ステップS05に代えてステップS15の処理が行われる。車両用ドア1Bのその他の処理は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
ステップS12では、バンパー検出部13eによって、車車間通信機19から受ける他車両のバンパーの地上高情報から側面衝突の可能性がある他車両のバンパーの地上高が検出される。
ステップS13では、第2の判定部13fによって、バンパー検出部13eによって検出された他車両のバンパーの地上高、窓センサ10から受ける昇降量信号、サスペンションストロークセンサ18からのストローク信号、および予めメモリなどに記憶されている出荷時などの無積載状態におけるサスペンションのストローク量に基づいて、補強部材6の地上高が他車両のバンパーの地上高と一致するか否かが判定される。
ステップS14では、駆動部13gがウィンドウ電動モータ8に指令し、ウィンドウ電動モータ8によってドアガラス4の開閉が行われ、補強部材6の地上高を他車両のバンパーの地上高に一致させるように補強部材6が移動される。
ステップS15では、駆動部13gがウィンドウ電動モータ8に指令し、ウィンドウ電動モータ8によってドアガラス4の開閉が行われ、補強部材6が所定位置に移動される。
図13は、バンパーの地上高が高い他車両による側面衝突時の車両用ドアを示す図であり、図14は、バンパーの地上高が低い他車両による側面衝突時の車両用ドアを示す図である。図13に示すように、他車両がSUVなどであり、そのバンパーAの地上高が高い場合には、ドアガラス4を閉める方向に移動することによって、側面衝突時に、補強部材6の地上高を他車両のバンパーの地上高と一致させることができる。一方、図14に示すように、他車両がスポーツタイプなどであり、そのバンパーAの地上高が低い場合には、ドアガラス4を開ける方向に移動することによって、側面衝突時に、補強部材6の地上高を他車両のバンパーの地上高と一致させることができる。
このように、第3の実施形態の車両用ドア1Aでも、第1の実施形態と同様の利点を得ることができる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。
本実施形態では、補強部材6を昇降させる機構として、間隔変更部7,17を例示したが、補強部材6を昇降させる機構は、本実施形態に限られるものではない。例えば、補強部材6を昇降させる機構は、車両用の伸縮アンテナと同様な構造であってもよい。具体的には、補強部材6を昇降させる機構は、内径の異なる筒状の部材が重なった伸縮部材と、この伸縮部材内に設けられたワイヤと、そのワイヤを巻き取る機構とを有しており、巻き取り機構によるワイヤの巻き取りや引出しによって伸縮部材を伸縮させる構造であってもよい。
また、補強部材6を昇降させる機構は、ネジシリンダ機構であってもよい。具体的には、補強部材6を昇降させる機構は、補強部材6に固定されたネジを有する電動モータと、ドアガラスに固定されたナット型シリンダとを有しており、電動モータの回転によって伸縮させる構造であってもよい。
また、本実施形態では、補強部材6の形状の一例を示したが、補強部材の形状は、本実施形態に限られるものではない。例えば、補強部材の形状は、図15に示すような形状であってもよい。図15に示す補強部材16Aは、第1の部分16aと第2の部分16bとから構成されている。第1の部分16aは、例えば略直方体をなしており、車両の前後方向に延びている。第1の部分16aの両端部16c,16dの各々は、車両骨格部材と車幅方向に隣り合う。一方、第2の部分16bは、第1の部分16aの内面側の車幅方向における中央部と連続している。第2の部分16bは、略直方体をなしており、車幅方向に延びている。
本発明の第1の実施形態に係る車両用ドアを内面側から見た図である。 図1におけるII−II線に沿う車両用ドアの端面図である。 図1におけるIII−III線に沿う車両用ドアの端面図である。 図1に示す車両用ドアの主要部を示す斜視図である。 間隔変更部を示す斜視図である。 間隔変更部を一部破断して示す斜視図である。 第1の実施形態のECUの動作を示すフローチャートである。 バンパーの地上高が高い他車両による側面衝突時の車両用ドアを示す図である。 バンパーの地上高が低い他車両による側面衝突時の車両用ドアを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用ドアの主要部分のみを示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用ドアを内面側から見た図である。 第3の実施形態のECUの動作を示すフローチャートである。 バンパーの地上高が高い他車両による側面衝突時の車両用ドアを示す図である。 バンパーの地上高が低い他車両による側面衝突時の車両用ドアを示す図である。 変形例に係る補強部材を示す図である。
符号の説明
1…車両用ドア、2…アウターパネル、3…ドアフレーム、4…ドアガラス、5…インナーパネル、6…補強部材、7…間隔変更部(間隔変更手段)、8…ウィンドウ電動モータ、9…レーダセンサ、10…窓センサ、11…間隔センサ、12…CCDカメラ(バンパー検出手段)、13a…第1の判定部、13b…バンパー検出部(バンパー検出手段)、13c…第2の判定部、13d…駆動部(駆動手段)、14…ドアガラス支持部材、15…ウィンドウレギュレータ、18…サスペンションストロークセンサ。

Claims (4)

  1. ドアガラスの下部に結合された補強部材と、
    他車両のバンパーの高さ位置を検出するバンパー検出手段と、
    他車両による側面衝突の可能性があるときに、前記バンパー検出手段によって検出された該他車両のバンパーの高さ位置に応じて、前記補強部材を車高方向に移動させる駆動手段と、
    を備える、車両用ドア。
  2. 前記駆動手段は、他車両による側面衝突の可能性があるときに、前記バンパー検出手段によって他車両のバンパーの高さ位置が検出されない場合には、前記補強部材を予め定められた高さ位置に移動させる、
    請求項1に記載の車両用ドア。
  3. 自車両の車高を検出する車高検出手段を更に備え、
    前記駆動手段は、前記車高検出手段により検出された前記自車両の車高を更に考慮して、前記補強部材を移動させる、
    請求項1または2に記載の車両用ドア。
  4. 前記ドアガラスと前記補強部材との間に配置されて、それぞれを連結すると共に、前記ドアガラスと前記補強部材との間隔を変更する間隔変更手段を更に備え、
    前記駆動手段は、前記間隔変更手段を駆動して、前記補強部材を移動させる、
    請求項1〜3に記載の車両用ドア。

JP2006197017A 2005-12-27 2006-07-19 車両用ドア Expired - Fee Related JP4175401B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006197017A JP4175401B2 (ja) 2006-07-19 2006-07-19 車両用ドア
DE102006035307A DE102006035307A1 (de) 2005-12-27 2006-12-22 Tür für ein Fahrzeug
US11/643,965 US7631925B2 (en) 2005-12-27 2006-12-22 Door for vehicle
CN2006101682164A CN1991124B (zh) 2005-12-27 2006-12-26 用于车辆的门

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006197017A JP4175401B2 (ja) 2006-07-19 2006-07-19 車両用ドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008024090A JP2008024090A (ja) 2008-02-07
JP4175401B2 true JP4175401B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=39115182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006197017A Expired - Fee Related JP4175401B2 (ja) 2005-12-27 2006-07-19 車両用ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4175401B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008024090A (ja) 2008-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11242022B2 (en) Pedestrian protecting device for vehicle and vehicle including same
EP1604874B1 (en) Controller for collision object protection device
EP3521111B1 (en) Hinge arrangement
EP1559622A2 (en) Vehicle passenger protecting apparatus
CN111051137B (zh) 在车辆外部构件旁的感器***
KR101026598B1 (ko) 차체 전방 구조
RU2703744C2 (ru) Транспортное средство, шасси транспортного средства и развертываемое устройство усиления
EP1712426A1 (en) Flip-up type hood and hood flip-up method for a vehicle
JP7011985B2 (ja) 車体構造
JP4807743B2 (ja) フロントフード構造、及び車両の衝突保護装置
JP4889744B2 (ja) 安全システム
GB2584792A (en) Vehicle safety
JP2007062447A (ja) 側面衝突用車両姿勢制御装置
JP4175401B2 (ja) 車両用ドア
JP2005297755A (ja) 車両のフード跳ね上げ装置
EP3184377B1 (en) Hinge arrangement
JPH1134925A (ja) 跳ね上げ式フード
CN111094079B (zh) 车辆的行人保护装置
JP2008001242A (ja) 車両用安全装置
JP4207956B2 (ja) 車両用ドア
JP5026831B2 (ja) 衝撃吸収装置
JP4784535B2 (ja) 車両用安全装置
JP2010105574A (ja) 車両側部構造
JP6783991B2 (ja) 車両のフロアクロスメンバ構造
JP4569421B2 (ja) 車両用歩行者保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080729

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees