JP4172349B2

JP4172349B2 - Front body structure of the vehicle

Info

Publication number: JP4172349B2
Application number: JP2003204493A
Authority: JP
Inventors: 忠義渡
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2003-07-31
Filing date: 2003-07-31
Publication date: 2008-10-29
Anticipated expiration: 2023-07-31
Also published as: JP2005047324A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前部車体構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
車両の前部車体構造に関する従来の技術としては、下記特許文献が知られており、これを図４に示す。
【０００３】
同図によれば、車両の前部車体構造は、樹脂部と金属部が一体的に成形されたラジエータコアサポートが、車体に組付けられる構造であって、ラジエータコアサポートは、ラジエータコアサポートアッパと、左右のピラー部と、ラジエータコアサポートロアにより枠状にされ、ピラー部の車両外方部に、金属製のサイド部が一体的に設けられている。
【０００４】
そして、上記サイド部が、車体の前後方向に延びるフロントサイドメンバの前端部に連結され、さらにラジエータコアサポートアッパの左右端から車両後方にのびる延設部端部が、フードリッジパネルの前端部に連結されることによって、ラジエータコアサポートは車体に組付けられている。
【０００５】
しかしながら、フロントサイドメンバは車体の左右両側端において前後方向に延びて、その前端部が固定されていないため、溶接による歪等により、両フロントサイドメンバの車両前後方向前端部の上下方向位置にずれが生じたり、あるいは両フロントサイドメンバの車幅方向の間隔が異なったりして、ラジエータコアサポートの取付け精度が悪いという問題がある。
【０００６】
このように、車体毎に両フロントサイドメンバの車両前後方向前端部の位置が異なっている場合に、無理にラジエータコアサポートを取り付けると、変形してしまい、ラジエータ等を組付ける際の組付け性が悪くなるばかりでなく、ヘッドランプに至っては照射位置が基準と大幅にずれてしまう。
【０００７】
また、ラジエータコアサポートが樹脂部と金属部が一体的に成形され、剛性が高められているとは言え、ラジエータコアサポートの下部であるラジエータコアサポートロアが支持されておらず、ラジエータ、コンデンサ、ファン等を支持する枠状体であるラジエータコアサポートの変形が生じやすく、更なる剛性確保が必要である。
【０００８】
【特許文献１】
特開２００２−１６６８４８号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
以上から本発明は、フロントエンドモジュール構造において、フロントエンド部材と車体との取付け精度と組付け性を向上しつつ、フロントエンド部材の剛性を確保することを課題とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明に関わる第一の構成は、エンジンルームの側壁を構成するホイールエプロンに沿って前後方向に延びる左右のフロントサイドフレームと、左右のフロントサイドフレームの前方部にラジエータを支持する枠状のフロントエンド部材とを備える車両の前部車体構造において、前記左右のフロントサイドフレームの前端部分は車幅方向に延び且つ閉断面を有するクロスメンバによって連結され、該クロスメンバの上面には、上記閉断面の一部を形成する垂直面部が設けられた凹部が形成され、前記フロントエンド部材は、該フロントエンド部材の合成樹脂製の下部後端に形成された縦壁部が該垂直面部に当接するようにして、該クロスメンバに配置固定されるものである。
【００１１】
第一の構成によれば、左右のフロントサイドフレームの前端部分が車幅方向に延びるクロスメンバによって連結されているので、左右フロントサイドフレームの前端部分の高さ方向位置、並び間隔が略一定となり、そして、そのクロスメンバの上部にラジエータを支持する枠状のフロントエンド部材が備えられるため、フロントエンド部材の取付け精度を向上させることができる。
【００１２】
また、上記のように取付け精度が向上することにより、フロントエンド部材を変形等無く取り付けられるため、フロントエンド部材に組付ける部材、例えばラジエータ、ヘッドランプ等の組付け性を向上させることができる。
【００１３】
さらに、第一の構成によれば、クロスメンバの上面には上方が開放された凹部が形成され、この凹部にフロントエンド部材の下部が配置固定されている。通常、フロントエンド部材は搬送装置に吊り下げられた状態でフロントサイドフレームのやや前方に降下され、作業者が手作業で上下、左右、前後位置を調整しつつ所定部位に組付けるが、クロスメンバの上面の凹部によりフロントエンド部材の車両前後方向の位置決めも容易となり、組付け精度や取付け性が向上する。
【００１４】
また、第一の構成によれば、クロスメンバ上面に形成された凹部内にフロントエンド部材の下部が収納配置されるため、フロントエンド部材の枠形状を大きくすることが可能となり、ラジエータ等の熱交換器も大きく出来、冷却性が向上する。
【００１５】
本発明に関わる第二の構成は、クロスメンバは、車両側方視断面が閉断面形状とされているものである。
【００１６】
第二の構成によれば、クロスメンバは、車両側方視断面が閉断面形状であるため、クロスメンバの変形が抑制され、これに伴って、その上に固定されるフロントエンド部材の変形も抑制される。
【００１７】
本発明に関わる第三の構成は、フロントエンド部材の左右両端部分の下端部は、第１ブラケットを介してクロスメンバに接続固定されているものである。
【００１８】
第三の構成によれば、フロントエンド部材の左右両端部分の下端部、即ち、枠状のフロントエンド部材の左右下方コーナー部が第１ブラケットで支持固定されているので、フロントエンド部材は、その左右下方コーナー部の固定により捩れが発生し難く、剛性が確保できる。
【００１９】
また、第１ブラケットがクロスメンバに接続固定されている構造とされている、つまり、フロントエンド部材の左右幅に対応するように第１ブラケットがクロスメンバに固定されているところから、フロントエンド部材の位置決め精度が高められており、組付け性も向上する。
【００２０】
なお、本発明では、フロントエンド部材は、合成樹脂、金属等、材料を選ばないが、合成樹脂製フロントエンド部材の場合、第１ブラケットによって、上述の組付け性向上と剛性確保の効果が同時に得られ、金属製フロントエンド部材の場合、第１ブラケットは、主に組付け性の向上に寄与する。
【００２１】
本発明に関わる第四の構成は、クロスメンバは、左右のフロントサイドフレームから下方に延びる連結部材を介して連結されているものである。
【００２２】
第四の構成によれば、クロスメンバは、左右のフロントサイドフレームから下方に延びる連結部材を介して連結された構造となっている。つまり、クロスメンバは、左右のフロントサイドフレーム下面から連結部材を介して一段低い位置にて車幅方向に延びる状態とされ、車両前後方向視では、左右のフロントサイドフレームと、左右の連結部材と、クロスメンバとによって凹字状構造とされている。したがって、フロントエンド部材をクロスメンバの上面に設置する際、フロントエンド部材の左右両端の枠部を連結部材、及びフロントサイドフレームの車幅方向内方面に沿って降ろしていけば車幅方向の位置決めが容易となり、組付け精度が向上する。
【００２３】
また、フロントエンド部材をクロスメンバの上面に設置固定すると、フロントエンド部材の左右両端の枠部は連結部材、及びフロントサイドフレームの車幅方向内方面に隣接する状態となるので、フロントサイドフレームの前部に別のブラケットを介してフロントエンド部材の左右両端の枠部を固定することもでき、この場合、固定箇所が増えて、さらに剛性の向上が期待できる。
【００２４】
本発明に関わる第五の構成は、クロスメンバの車幅方向中間域部には、クロスメンバから前方に突出する突出面部と、突出面部の前端部から垂下する垂下面部とを有する第２ブラケットが設けられ、垂下面部は車両前端部において車幅方向に延びるバンパーフェースの下部後方で垂下するバンパーフェース後方縦壁面部と連結されているものである。
【００２５】
第五の構成によれば、第２ブラケットはクロスメンバに容易に取付け可能となる。ここで第２ブラケットは、クロスメンバの車幅方向中間域部に、クロスメンバから前方に突出する突出面部と、突出面部の前端部から垂下する垂下面部とを有する構造とされており、垂下面部を車両前端部において車幅方向に延びるバンパーフェースの下部後方で垂下するバンパーフェース後方縦壁面部と連結させることにより、バンパーフェースの支持剛性を上げるとともに、バンパー下方部から車体下部へ潜り込もうとする障害物を払いのける部材としての機能を垂下面部と後方縦壁面部とに持たせることができる。そして、このような障害物を払いのける機能を発揮するには、通常、合成樹脂で成形されているバンパーフェースの後方縦壁面部だけでは変形する可能性があり、第２ブラケットで後方縦壁面部を支持すればその効果を一層奏することができる。
【００２６】
【発明の効果】
以上より本発明は、フロントエンドモジュール構造において、フロントエンド部材と車体との取付け精度と組付け性を向上しつつ、フロントエンド部材の剛性を確保することができる。
【００２７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図１〜図３に基づいて説明する。
【００２８】
図１は、本発明に係る車両１の前部車体構造を示す図である。
【００２９】
図１に示すように、車両１の前部車体構造は、エンジンルームＥＲの側壁を構成するホイールエプロン３、３に沿って車両前後方向に延びる左右のフロントサイドフレーム５、５が設けられ、夫々のフロントサイドフレーム５の前端下部には連結部材１３が固定され、さらに、左右の連結部材１３、１３の下部を連結するクロスメンバ１５が車幅方向に向かって延設されている。
【００３０】
クロスメンバ１５における連結部材１３との連結部の車幅方向内方には、第１ブラケット１７、１７が固定されている。
【００３１】
さらに、クロスメンバ１５の車幅方向中間域部には、所定幅を有した第２ブラケット１９が固定されている。第２ブラケット１９は、車両前方に突出する形状とされている（図３参照）。なお、第２ブラケット１９には、車幅方向略中央部において、上下方向視コ字状の窪み部１９ｃが設けられ、特に図示しないが、窪み部１９ｃの後端面は、クロスメンバ１５におけるロアパネル１５Ｌの前方縦壁面部１５Ｌｂ（図３参照）に沿うようにされている。
【００３２】
クロスメンバ１５の上部には、フロントエンド部材であるシュラウド３０が配設される。
【００３３】
シュラウド３０は、例えば、ガラス繊維で強化された合成樹脂材で一体成形されているもので、車幅方向に延びるシュラウドアッパ３１と、車幅方向に延びるシュラウドロア３２と、シュラウドアッパ３１とシュラウドロア３２の左端同士、及び右端同士を連結して上下方向に延びるシュラウドサイド３３、３３とを有し、シュラウドアッパ３１と、シュラウドロア３２と、シュラウドサイド３３、３３とで開口Ｋ１が形成されている。
【００３４】
そして、開口Ｋ１には、ラジエータＲが配設固定される。詳細には、開口Ｋ１に臨むように、シュラウドロア３２の上面には締結孔３２ｈ、３２ｈが設けられ、
ラジエータＲの下部から下方に向かって延びるネジ部材Ｒ１、Ｒ１が締結孔３２ｈ、３２ｈに挿入されナット部材（不図示）で固定される。
【００３５】
さらに、シュラウド３０には、シュラウドアッパ３１の左右端から、夫々車両外後方に向かって延びる上部延設部３５、３５と、シュラウドサイド３３、３３の上下方向中間付近から、夫々車両外後方に向かって延び、さらに上部延設部３５、３５と連結されるべく上方に向かって延びる下部延設部３７、３７とが設けられており、シュラウドサイド３３の上部、上部延設部３５、及び下部延設部３７とによって開口Ｋ２が形成され、開口Ｋ２には、図示しないヘッドランプ部材が配設される。
【００３６】
なお、開口Ｋ１に臨んでは、ラジエータＲの他に、図示しないコンデンサ、ファンシュラウド等も組み付けられ、シュラウド３０は、フロントエンドモジュールとされている。したがって、シュラウド３０の剛性確保のため、車体への連結構造には以下に説明する構造が採用される。
【００３７】
本実施の形態では、シュラウド３０の車体への連結構造は、左右夫々、３つの部位で車体と連結されている。
【００３８】
上部延設部３５の端部３５Ｅには、複数のボルト挿通孔３５ａ、３５ａが形成され、ボルト挿通孔３５ａ、３５ａは、ホイールエプロン３の上部において車両内方に突出した支持部７の複数のボルト挿通孔９、９と位置合せされて、ボルト・ナット（不図示）で締結される。
【００３９】
また、シュラウドサイド３３の上下方向中間部付近の前面部には、ボルト挿通孔３３ａが形成され、ボルト挿通孔３３ａは、フロントサイドフレーム５の前端部に固定された中間部支持ブラケット１１に形成されたボルト挿通孔１１ａと位置合せされて、ボルト・ナット（不図示）で締結される。
【００４０】
さらに、シュラウドロア３２の車幅方向外端部とシュラウドサイド３３の下端部との連結部には、ボルト挿通孔３９が形成されている。このボルト挿通孔３９は、クロスメンバ１５に固定された第１ブラケット１７の前面部に形成されたボルト挿通孔１７ｈと位置合せされ、ボルト・ナット（不図示）で締結される。
【００４１】
以上のように、車両１の前部車体構造は、フロントサイドフレーム５、５の前端下部が連結部材１３、１３と連結され、さらに連結部材１３、１３の下部を連結して車幅方向に延びるクロスメンバ１５が設けられている。したがって、フロントサイドフレーム５、５の車幅方向の間隔が車体毎によって異なっていたり、或いはフロントサイドフレーム５、５の前端部の高さ位置に若干のずれがあったりしても、フロントエンド部材であるシュラウド３０をクロスメンバ１５の上面に設けられた第１ブラケット１７、１７に固定すれば良く、取付け精度及び組付け性が向上した前部車体構造となっている。
【００４２】
さらに、シュラウド３０は、その下部が第１ブラケット１７、１７を介してクロスメンバ１５に連結され、上部が支持部７、７に連結され、さらに上下方向中間部が中間部支持ブラケット１１を介してフロントサイドフレーム５の前端部に連結された構造とされているため、剛性が十分に確保されている。
【００４３】
図２は、第１ブラケット１７とシュラウド３０との締結構造の詳細図である。
【００４４】
まず、連結部材１３は、上下方向視断面Ｌ字状の前方連結部材１３ａと、後方端及び側方端にフランジ部（符号なし）を有する後方連結部材１３ｂとからなり、これらフランジ部が前方連結部材１３ａの後方端部（符号なし）と側方端部（符号なし）とに連結されている。そして、クロスメンバ１５は、その車幅方向の端部１５Ａが前方連結部材１３ａの下部、及び後方連結部材１３ｂのフランジ部と連結されている。端部１５Ａの車幅方向内方は、傾斜面１５Ｂを経て第２ブラケット１９（図１参照）が固定された内方部１５Ｃに一体的に繋がっている。
【００４５】
内方部１５Ｃは、アッパーパネル１５Ｕとロアパネル１５Ｌとから構成されており、アッパーパネル１５Ｕは傾斜面１５Ｂと、ロアパネル１５Ｌは端部１５Ａの底面（図示無し）と一体的に繋がっている。
【００４６】
アッパーパネル１５Ｕとロアパネル１５Ｌとには、夫々車両前方に向かって突出したアッパーパネルフロントフランジ１５Ｕａとロアパネルフロントフランジ１５Ｌａが形成され、両フランジ１５Ｕａ、１５Ｌａは溶接により連結されて車幅方向に延びている。
【００４７】
第１ブラケット１７は、前面部１７Ａと、水平面部１７Ｂと、傾斜面部１７Ｃとを有し、前面部１７Ａにはボルト挿通孔１７ｈが形成されている。なお、傾斜面部１７Ｃは、アッパーパネル１５Ｕの傾斜面１５Ｂに沿う傾斜角度を有している。
【００４８】
第１ブラケット１７の前面部１７Ａは、アッパーパネルフロントフランジ１５Ｕａとロアパネルフロントフランジ１５Ｌａの前端部よりも前方に突出した状態とされて、水平面部１７Ｂが、アッパーパネルフロントフランジ１５Ｕａの上面に設置されて、ロアパネルフロントフランジ１５Ｌａと共に適所で溶接（Ｘ印）により固定されている。
【００４９】
また、第１ブラケット１７の傾斜面部１７Ｃは、傾斜面１５Ｂに当接して適所で溶接（Ｘ印）により固定されている。
【００５０】
したがって、第１ブラケット１７とクロスメンバ１５とは強固に固定されていることになる。
【００５１】
そして、シュラウド３０は、図示しない搬送装置によって上方から吊り下げられた状態でクロスメンバ１５の内方部１５Ｃ上に設置される。
【００５２】
シュラウド３０のシュラウドサイド３３とシュラウドロア３２とには、開口Ｋ１内方に向うフランジ、即ち、シュラウドサイド３３にはシュラウドサイドフランジ３３ｆ、シュラウドロアフランジ３２ｆが一体的に形成されており、シュラウド３０の剛性向上に寄与している。
【００５３】
シュラウドロアフランジ３２ｆには、シュラウドサイドフランジ３３ｆとの連結部付近でボルト挿通孔３９が形成されており、図１でも説明したように、第１ブラケット１７のボルト挿通孔１７ｈと位置合せされて、ボルト・ナットで締結される。
【００５４】
続いて、車幅方向視断面で、シュラウドロア３２のクロスメンバ１５上への配設位置を図３に基づいて説明する。図３は、図１におけるＡ−Ａ断面を示す図である。なお、図３では、図１で不図示のバンパーフェース５０及びコンデンサＣを追加して示している。
【００５５】
図１におけるＡ−Ａ断面では、シュラウドロア３２は、その最前部で開口Ｋ１の内方に向かって立設されたシュラウドロアフランジ３２ｆと、シュラウドロアフランジ３２ｆの下端部から後方に延びる前方水平部３２ａと、前方水平部３２ａの後方端部から段下げされて更に後方に延びる後方水平部３２ｂと、後方水平部３２ｂの後端部から垂下する縦壁部３２ｃを有した構造とされ、前方水平部３２ａの上方にはコンデンサＣが、後方水平部３２ｂの上方にラジエータＲが配設される。
【００５６】
クロスメンバ１５の内方部１５Ｃは、先に説明したように、アッパーパネル１５Ｕとロアパネル１５Ｌとから構成されている。
【００５７】
アッパーパネル１５Ｕは、アッパーパネルフロントフランジ１５Ｕａと、その後端部から後下方に傾斜した傾斜面部１５Ｕｂと、傾斜面部１５Ｕｂの後端部から後方に向かう水平面部１５Ｕｃと、水平面部１５Ｕｃの後端部から上方に延びる垂直面部１５Ｕｄと、垂直面部１５Ｕｄの上端部から更に後方に延びるとともにアッパーパネルフロントフランジ１５Ｕａと略同じ高さ位置にある延設面部１５Ｕｅと、延設面部１５Ｕｅから上方に向かうリヤフランジ１５Ｕｆとを有した構造とされている。
【００５８】
したがって、アッパーパネル１５Ｕは、アッパーパネルフロントフランジ１５Ｕａと延設面部１５Ｕｅの高さ位置を基準にすると、水平面部１５Ｕｃが低い位置にあり、凹部Ｈが延設面部１５Ｕｅの上部に形成された構造となっている。
【００５９】
凹部Ｈは、シュラウド３２の下部、即ち、シュラウドロア３２を設置するために形成されており、シュラウドロア３２の縦壁部３２ｃをアッパーパネル１５Ｕの垂直面部１５Ｕｄに沿わせながら上方から降ろして設置すれば、上下方向はもちろん、前後方向の位置決めも容易である。
【００６０】
一方、ロアパネル１５Ｌは、アッパーパネルフロントフランジ１５Ｕａと当接されて溶接により固定されるロアパネルフロントフランジ１５Ｌａと、その後端部から垂下する前方縦壁面部１５Ｌｂと、前方縦壁面部１５Ｌｂから後下方に傾斜して延びる傾斜面部１５Ｌｃと、傾斜面部１５Ｌｃの後端部から略水平に後方に延びる底面部１５Ｌｄと、底面部１５Ｌｄの後端部から上方に延びる後方縦壁面部１５Ｌｅとを有し、後方縦壁面部１５Ｌｅの上部は、アッパーパネル１５Ｕのリヤフランジ１５Ｕｆと溶接により固定されている。
【００６１】
したがって、クロスメンバ１５における内方部１５Ｃの車両側方視断面は、閉断面Ｓが形成されていることになる。
【００６２】
このように、閉断面Ｓが形成されていることによって、クロスメンバ１５における内方部１５Ｃは剛性の高められた構造となっており、図１及び図２で説明したようにシュラウド３０は第１ブラケット１７を介してクロスメンバ１５に連結されるが、クロスメンバ１５が変形し難くなっているため、シュラウド３０も変形し難くい。また、シュラウド３０を第１ブラケット１７に設置した際にもクロスメンバ１５が変形し難くなっているため取付け精度が高まる。
【００６３】
第２ブラケット１９については、図１で簡単に説明したが、図３で詳細な説明を加える。
【００６４】
第２ブラケット１９は、突出面部１９ａと、突出面部１９ａの前端部から垂下する垂下面部１９ｂとを有しており、突出面部１９ａの後方部がクロスメンバ１５、詳細には、アッパーパネルフロントフランジ１５Ｕａの上面に設置され溶接によりロアパネルフロントフランジ１５Ｌａと共に連結固定されている。
【００６５】
突出面部１９ａには、ボルト挿通孔（符号なし）が形成され、その前面にバンパーフェース５０の後方縦壁面部５０ｅが締結される。
【００６６】
バンパーフェース５０は、その上下方向中間部付近において車幅方向に所定幅を有する開口５０ｋが設けられ、開口５０ｋを挟むように、その上部にバンパーフェースアッパ５０ａが、下部にバンパーフェースロア５０ｂを有している。開口５０ｋはラジエータＲ等に走行風を導入するためのものである。
【００６７】
バンパーフェースロア５０ｂは、その前面においてやや傾斜した前面部５０ｃと、前面部５０ｃの下部後端からさらに後方に延びる延設面部５０ｄと、延設面部５０ｄの後端部から垂下する後方縦壁面部５０ｅとを有し、後方縦壁面部５０ｅに形成されたボルト挿通孔（符号なし）と第２ブラケット１９の垂下面部１９ｂのボルト挿通孔が位置合わせされて、図示しないボルト・ナットで締結されるものである。
【００６８】
したがって、第２ブラケット１９の垂下面部１９ｂは、バンパーフェース５０の後方下部を支持し、その剛性を高めている。
【００６９】
また、バンパーフェースロア５０ｂの前面部５０ｃより下方部に潜り込む障害物、例えば、車両１と衝突した歩行者の足等が車体下部に入り込もうとするのを第２ブラケット１９の垂下面部１９ｂと、バンパーフェースロア５０ｂの後方縦壁面部５０ｅとが払いのける役目をする。そしてこの際、第２ブラケット１９の垂下面部１９ｂは、閉断面Ｓを有するクロスメンバ１５に連結されているとともに、図１に示しているコ字状窪み部１９ｃによって後退変形が抑えられるため、上記障害物を払いのけるという役目がより一層果たせる。
【００７０】
以上の説明のように、本発明に係る実施の形態は、フロントエンドモジュール構造において、フロントエンド部材と車体との取付け精度と組付け性を向上しつつ、フロントエンド部材の剛性を確保することができ、且つ障害物が車両下部に入り込もうとするのを払いのけるという付加的機能も追加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る車両の前部車体構造を示す斜視図
【図２】第１ブラケットとシュラウドとの締結構造の詳細を示す図
【図３】図１におけるＡ−Ａ断面を示す図
【図４】従来技術を示す図
【符号の説明】
５・・・フロントサイドフレーム
１３・・・連結部材
１５・・・クロスメンバ
１７・・・第１ブラケット
１９・・・第２ブラケット
１９ａ・・・突出面部
１９ｂ・・・垂下面部
３０・・・シュラウド（フロントエンド部材）
Ｈ・・・凹部
Ｓ・・・閉断面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a front body structure of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
The following patent document is known as a conventional technique related to the front body structure of a vehicle, and is shown in FIG.
[0003]
According to the figure, the front vehicle body structure of the vehicle is a structure in which a radiator core support in which a resin portion and a metal portion are integrally formed is assembled to a vehicle body, and the radiator core support is a radiator core support upper portion. And a left and right pillar portion and a radiator core support lower, and a metal side portion is integrally provided on a vehicle outer portion of the pillar portion.
[0004]
The side portion is connected to the front end portion of the front side member extending in the front-rear direction of the vehicle body, and the extension portion end portion extending from the left and right ends of the radiator core support upper to the rear of the vehicle is the front end portion of the hood ridge panel. By being connected, the radiator core support is assembled to the vehicle body.
[0005]
However, since the front side members extend in the front-rear direction at the left and right side ends of the vehicle body, and the front end portions are not fixed, the front side members are shifted to the vertical positions of the front end portions in the vehicle front-rear direction of both front side members due to welding distortion or the like. There arises a problem that the mounting accuracy of the radiator core support is poor due to the occurrence of the above or the difference in the vehicle width direction between both front side members.
[0006]
Thus, when the position of the front end in the vehicle front-rear direction of both front side members is different for each vehicle body, if the radiator core support is forcibly attached, it will be deformed, and the ease of assembly when assembling the radiator, etc. In addition to the worsening of the headlamp, the irradiation position is significantly deviated from the reference.
[0007]
In addition, although the resin core and the metal part are formed integrally with the radiator core support and the rigidity is increased, the radiator core support lower, which is the lower part of the radiator core support, is not supported, and the radiator, the condenser, The radiator core support, which is a frame-like body that supports a fan or the like, is likely to be deformed, and further rigidity needs to be secured.
[0008]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-166848 [0009]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, it is an object of the present invention to ensure the rigidity of the front end member while improving the mounting accuracy and assembling property between the front end member and the vehicle body in the front end module structure.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
A first configuration related to the present invention includes a left and right front side frame extending in the front-rear direction along a wheel apron constituting a side wall of an engine room, and a frame-shaped front that supports a radiator at a front portion of the left and right front side frames. In the front vehicle body structure of a vehicle including an end member, front end portions of the left and right front side frames extend in the vehicle width direction and are connected by a cross member having a closed cross section. recess vertical surface portion is provided which forms a part is formed of the front-end member, so that the vertical wall portion formed in the lower rear end of the synthetic resin of the front end member abuts to said vertical face portion Thus, it is arranged and fixed to the cross member.
[0011]
According to the first configuration, since the front end portions of the left and right front side frames are connected by the cross member extending in the vehicle width direction, the height direction position and the arrangement interval of the front end portions of the left and right front side frames are substantially constant. And since the frame-shaped front end member which supports a radiator is provided in the upper part of the cross member, the attachment precision of a front end member can be improved.
[0012]
Moreover, since the mounting accuracy is improved as described above, the front end member can be mounted without deformation or the like, so that it is possible to improve the assembling property of a member assembled to the front end member, such as a radiator or a headlamp.
[0013]
Further, according to the first configuration, the upper surface of the cross member is formed with a concave portion whose upper side is opened, and the lower portion of the front end member is disposed and fixed in the concave portion. Normally, the front end member is lowered slightly forward of the front side frame in a state where it is suspended from the transport device, and is manually assembled by a worker while adjusting the vertical, horizontal, and longitudinal positions. The front-end member can be easily positioned in the vehicle front-rear direction due to the concave portion on the upper surface, and the assembling accuracy and mountability are improved.
[0014]
Further, according to the first configuration, since the lower part of the front end member is housed and disposed in the recess formed on the upper surface of the cross member, the frame shape of the front end member can be increased, and heat from a radiator or the like can be obtained. The exchanger can be made larger and the cooling performance is improved.
[0015]
In a second configuration relating to the present invention, the cross member has a closed cross-sectional shape as viewed from the side of the vehicle.
[0016]
According to the second configuration, since the cross-sectional view of the cross member has a closed cross-sectional shape, the deformation of the cross member is suppressed, and accordingly, the front end member fixed on the cross member is also deformed. It is suppressed.
[0017]
According to a third configuration of the present invention, the lower end portions of the left and right end portions of the front end member are connected and fixed to the cross member via the first bracket.
[0018]
According to the third configuration, the lower end portions of the left and right end portions of the front end member, that is, the left and right lower corner portions of the frame-shaped front end member are supported and fixed by the first bracket. By fixing the left and right lower corner portions, it is difficult for twisting to occur, and rigidity can be secured.
[0019]
Further, the first bracket is connected and fixed to the cross member, that is, the first bracket is fixed to the cross member so as to correspond to the left and right width of the front end member. The positioning accuracy is improved and the assemblability is improved.
[0020]
In the present invention, the front end member may be made of any material such as synthetic resin or metal. However, in the case of a synthetic resin front end member, the first bracket improves the above-described ease of assembly and secures the rigidity at the same time. In the case of the obtained metal front end member, the first bracket mainly contributes to the improvement of the assembling property.
[0021]
According to a fourth configuration of the present invention, the cross members are connected via connecting members extending downward from the left and right front side frames.
[0022]
According to the fourth configuration, the cross member is connected via a connecting member extending downward from the left and right front side frames. That is, the cross member extends in the vehicle width direction at a position one step lower from the lower surfaces of the left and right front side frames via the connection members. In the vehicle front-rear direction view, the left and right front side frames and the left and right connection members The cross member is a concave structure. Therefore, when the front end member is installed on the upper surface of the cross member, positioning in the vehicle width direction can be achieved by lowering the frame portions at the left and right ends of the front end member along the inner surface of the connecting member and the front side frame in the vehicle width direction. Becomes easier and the assembly accuracy is improved.
[0023]
Further, when the front end member is installed and fixed on the upper surface of the cross member, the frame portions at the left and right ends of the front end member are adjacent to the connecting member and the inner side in the vehicle width direction of the front side frame. It is also possible to fix the left and right frame parts of the front end member to the front part via another bracket. In this case, the number of fixing points increases, and further improvement in rigidity can be expected.
[0024]
According to a fifth configuration of the present invention, a second bracket having a projecting surface portion projecting forward from the cross member and a suspended lower surface portion depending from the front end portion of the projecting surface portion is provided in the intermediate region in the vehicle width direction of the cross member. The hanging lower surface portion is connected to a bumper face rear vertical wall surface portion hanging from the lower rear side of the bumper face extending in the vehicle width direction at the front end portion of the vehicle.
[0025]
According to the fifth configuration, the second bracket can be easily attached to the cross member. Here, the second bracket has a structure having a projecting surface portion projecting forward from the cross member and a suspended lower surface portion depending from the front end portion of the projecting surface portion in the vehicle width direction intermediate region of the cross member. Is connected to the vertical rear wall surface of the bumper face that hangs down the lower part of the bumper face extending in the vehicle width direction at the front end of the vehicle, thereby increasing the support rigidity of the bumper face and trying to sink into the lower part of the vehicle body from the lower part of the bumper. A function as a member that dispels an obstacle to be performed can be given to the hanging bottom surface portion and the rear vertical wall surface portion. And in order to exhibit such a function of clearing the obstacle, there is a possibility that the bumper face is usually deformed only by the rear vertical wall surface portion of the bumper face formed by the synthetic resin. If the portion is supported, the effect can be further enhanced.
[0026]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the front end module structure, it is possible to ensure the rigidity of the front end member while improving the mounting accuracy and assembling property between the front end member and the vehicle body.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0028]
FIG. 1 is a diagram showing a front body structure of a vehicle 1 according to the present invention.
[0029]
As shown in FIG. 1, the front body structure of the vehicle 1 is provided with left and right front side frames 5, 5 extending in the vehicle front-rear direction along the wheel apron 3, 3 constituting the side wall of the engine room ER. A connecting member 13 is fixed to the lower portion of the front end of the front side frame 5, and a cross member 15 that connects the lower portions of the left and right connecting members 13, 13 extends in the vehicle width direction.
[0030]
First brackets 17 and 17 are fixed on the inner side in the vehicle width direction of the connecting portion of the cross member 15 with the connecting member 13.
[0031]
Further, a second bracket 19 having a predetermined width is fixed to an intermediate region of the cross member 15 in the vehicle width direction. The second bracket 19 has a shape protruding forward of the vehicle (see FIG. 3). The second bracket 19 is provided with a U-shaped depression 19c in the vertical direction in the substantially central part in the vehicle width direction. Although not particularly shown, the rear end surface of the depression 19c is a lower panel 15L in the cross member 15. The front vertical wall surface portion 15Lb (see FIG. 3).
[0032]
A shroud 30 as a front end member is disposed on the upper portion of the cross member 15.
[0033]
The shroud 30 is integrally formed of, for example, a synthetic resin material reinforced with glass fiber, and includes a shroud upper 31 that extends in the vehicle width direction, a shroud drawer 32 that extends in the vehicle width direction, a shroud upper 31 and a shroud lower. 32 have shroud sides 33 and 33 extending in the vertical direction by connecting the left ends and the right ends thereof, and an opening K1 is formed by the shroud upper 31, the shroud drawer 32, and the shroud sides 33 and 33. .
[0034]
A radiator R is disposed and fixed in the opening K1. Specifically, fastening holes 32h and 32h are provided on the upper surface of the shroud drawer 32 so as to face the opening K1.
Screw members R1 and R1 extending downward from the lower portion of the radiator R are inserted into the fastening holes 32h and 32h and fixed by nut members (not shown).
[0035]
Further, the shroud 30 has upper extension portions 35 and 35 extending from the left and right ends of the shroud door upper 31 to the rear outside the vehicle, respectively, and from the vicinity of the middle of the shroud sides 33 and 33 in the vertical direction, respectively. And lower extension portions 37, 37 extending upward to be connected to the upper extension portions 35, 35. The upper portion of the shroud side 33, the upper extension portion 35, and the lower extension portion are provided. An opening K2 is formed by the installation portion 37, and a headlamp member (not shown) is disposed in the opening K2.
[0036]
In addition to the radiator R, a condenser, a fan shroud, and the like (not shown) are assembled to the opening K1, and the shroud 30 is a front end module. Therefore, in order to secure the rigidity of the shroud 30, the structure described below is adopted as the connection structure to the vehicle body.
[0037]
In the present embodiment, the connection structure of the shroud 30 to the vehicle body is connected to the vehicle body at three portions on the left and right sides.
[0038]
A plurality of bolt insertion holes 35 a, 35 a are formed at the end 35 </ b> E of the upper extending portion 35, and the bolt insertion holes 35 a, 35 a are a plurality of support portions 7 protruding inward of the vehicle at the upper part of the wheel apron 3. It is aligned with the bolt insertion holes 9 and 9 and fastened with bolts and nuts (not shown).
[0039]
Further, a bolt insertion hole 33 a is formed in the front surface portion of the shroud side 33 in the vicinity of the middle portion in the vertical direction, and the bolt insertion hole 33 a is formed in the intermediate portion support bracket 11 fixed to the front end portion of the front side frame 5. It is aligned with the bolt insertion hole 11a and fastened with bolts and nuts (not shown).
[0040]
Further, a bolt insertion hole 39 is formed at a connecting portion between the outer end portion in the vehicle width direction of the shroud drawer 32 and the lower end portion of the shroud side 33. The bolt insertion hole 39 is aligned with a bolt insertion hole 17h formed in the front surface portion of the first bracket 17 fixed to the cross member 15, and is fastened by a bolt / nut (not shown).
[0041]
As described above, in the front body structure of the vehicle 1, the front end lower portions of the front side frames 5, 5 are connected to the connecting members 13, 13, and the lower portions of the connecting members 13, 13 are connected to extend in the vehicle width direction. A cross member 15 is provided. Therefore, even if the distance between the front side frames 5 and 5 in the vehicle width direction varies depending on the vehicle body, or the height position of the front end portions of the front side frames 5 and 5 is slightly deviated, The shroud 30 may be fixed to the first brackets 17 and 17 provided on the upper surface of the cross member 15, and the front vehicle body structure is improved in mounting accuracy and assemblability.
[0042]
Further, the shroud 30 has a lower portion connected to the cross member 15 via the first brackets 17 and 17, an upper portion connected to the support portions 7 and 7, and an intermediate portion in the vertical direction via the intermediate portion support bracket 11. Since the structure is connected to the front end portion of the front side frame 5, sufficient rigidity is ensured.
[0043]
FIG. 2 is a detailed view of the fastening structure between the first bracket 17 and the shroud 30.
[0044]
First, the connecting member 13 is composed of a front connecting member 13a having an L-shaped cross section in the vertical direction and a rear connecting member 13b having flange portions (not shown) at the rear end and the side end, and these flange portions are connected to the front. The member 13a is connected to a rear end portion (no symbol) and a side end portion (no symbol). The cross member 15 has an end portion 15A in the vehicle width direction connected to a lower portion of the front connecting member 13a and a flange portion of the rear connecting member 13b. The inner side in the vehicle width direction of the end portion 15A is integrally connected to an inner portion 15C to which the second bracket 19 (see FIG. 1) is fixed via an inclined surface 15B.
[0045]
The inward portion 15C includes an upper panel 15U and a lower panel 15L. The upper panel 15U is integrally connected to the inclined surface 15B, and the lower panel 15L is integrally connected to the bottom surface (not shown) of the end portion 15A.
[0046]
The upper panel 15U and the lower panel 15L are respectively formed with an upper panel front flange 15Ua and a lower panel front flange 15La that protrude toward the front of the vehicle. The flanges 15Ua and 15La are connected by welding and extend in the vehicle width direction. .
[0047]
The first bracket 17 has a front surface portion 17A, a horizontal surface portion 17B, and an inclined surface portion 17C, and a bolt insertion hole 17h is formed in the front surface portion 17A. The inclined surface portion 17C has an inclination angle along the inclined surface 15B of the upper panel 15U.
[0048]
The front surface portion 17A of the first bracket 17 is projected forward from the front end portions of the upper panel front flange 15Ua and the lower panel front flange 15La, and the horizontal surface portion 17B is installed on the upper surface of the upper panel front flange 15Ua. The lower panel front flange 15La and the lower panel are fixed by welding (marked X) in place.
[0049]
Further, the inclined surface portion 17C of the first bracket 17 is in contact with the inclined surface 15B and is fixed by welding (marked X) at an appropriate position.
[0050]
Therefore, the first bracket 17 and the cross member 15 are firmly fixed.
[0051]
The shroud 30 is installed on the inner portion 15C of the cross member 15 in a state where it is suspended from above by a conveying device (not shown).
[0052]
The shroud side 33 and the shroud drawer 32 of the shroud 30 are flanged toward the inside of the opening K1, that is, the shroud side 33 is integrally formed with a shroud side flange 33f and a shroud lower flange 32f. Contributes to improved rigidity.
[0053]
In the shroud lower flange 32f, a bolt insertion hole 39 is formed in the vicinity of the connecting portion with the shroud side flange 33f, and as described in FIG. 1, it is aligned with the bolt insertion hole 17h of the first bracket 17. Fastened with bolts and nuts.
[0054]
Next, the arrangement position of the shroud drawer 32 on the cross member 15 in the vehicle width direction sectional view will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a diagram showing a cross section taken along line AA in FIG. In FIG. 3, a bumper face 50 and a capacitor C not shown in FIG. 1 are additionally shown.
[0055]
In the AA cross section in FIG. 1, the shroud drawer 32 has a front shroud flange 32 f erected inward of the opening K <b> 1 at the foremost part, and a front horizontal part extending rearward from the lower end part of the shroud drawer flange 32 f. 32a, a rear horizontal portion 32b that is stepped down from the rear end portion of the front horizontal portion 32a and extends further rearward, and a vertical wall portion 32c that hangs down from the rear end portion of the rear horizontal portion 32b. A capacitor C is disposed above the portion 32a, and a radiator R is disposed above the rear horizontal portion 32b.
[0056]
As described above, the inner portion 15C of the cross member 15 includes the upper panel 15U and the lower panel 15L.
[0057]
The upper panel 15U includes an upper panel front flange 15Ua, an inclined surface portion 15Ub inclined rearward and downward from the rear end portion, a horizontal surface portion 15Uc extending rearward from the rear end portion of the inclined surface portion 15Ub, and a rear end portion of the horizontal surface portion 15Uc. A vertical surface portion 15Ud extending upward, an extending surface portion 15Ue extending further rearward from the upper end portion of the vertical surface portion 15Ud and at substantially the same height as the upper panel front flange 15Ua, and a rear flange 15Uf extending upward from the extending surface portion 15Ue It is set as the structure with.
[0058]
Therefore, the upper panel 15U has a structure in which the horizontal surface portion 15Uc is at a low position and the concave portion H is formed at the upper portion of the extending surface portion 15Ue with respect to the height positions of the upper panel front flange 15Ua and the extending surface portion 15Ue. It has become.
[0059]
The concave portion H is formed to install the lower portion of the shroud 32, that is, the shroud drawer 32, and is installed by dropping the vertical wall portion 32c of the shroud drawer 32 from the upper side along the vertical surface portion 15Ud of the upper panel 15U. Thus, positioning in the front-rear direction as well as the up-down direction is easy.
[0060]
On the other hand, the lower panel 15L is in contact with the upper panel front flange 15Ua and fixed by welding, the front vertical wall surface portion 15Lb depending from the rear end portion, and the rear vertical wall surface portion 15Lb inclined rearward and downward. An inclined surface portion 15Lc extending from the rear end portion of the inclined surface portion 15Lc, and a rear vertical wall surface portion 15Le extending upward from the rear end portion of the bottom surface portion 15Ld. The upper portion of the wall surface portion 15Le is fixed to the rear flange 15Uf of the upper panel 15U by welding.
[0061]
Therefore, a closed cross section S is formed in the vehicle side cross section of the inner portion 15C of the cross member 15.
[0062]
Since the closed cross section S is formed in this way, the inner portion 15C of the cross member 15 has a structure with increased rigidity. As described with reference to FIGS. 1 and 2, the shroud 30 has the first structure. Although it is connected to the cross member 15 via the bracket 17, the shroud 30 is also difficult to deform because the cross member 15 is difficult to deform. Moreover, since the cross member 15 is not easily deformed when the shroud 30 is installed on the first bracket 17, the mounting accuracy is increased.
[0063]
The second bracket 19 has been briefly described with reference to FIG. 1, but detailed description will be added with reference to FIG.
[0064]
The second bracket 19 has a projecting surface portion 19a and a suspended lower surface portion 19b depending from the front end portion of the projecting surface portion 19a. The rear portion of the projecting surface portion 19a is the cross member 15, more specifically, the upper panel front flange 15Ua. It is connected and fixed together with the lower panel front flange 15La by welding.
[0065]
Bolt insertion holes (not indicated) are formed in the projecting surface portion 19a, and the rear vertical wall surface portion 50e of the bumper face 50 is fastened to the front surface thereof.
[0066]
The bumper face 50 is provided with an opening 50k having a predetermined width in the vehicle width direction in the vicinity of the middle portion in the vertical direction. The bumper face 50 has an upper bumper face 50a and a lower bumper face lower 50b so as to sandwich the opening 50k. is doing. The opening 50k is for introducing the traveling wind to the radiator R or the like.
[0067]
The bumper face lower 50b includes a front surface portion 50c slightly inclined on the front surface, an extended surface portion 50d extending further rearward from the lower rear end of the front surface portion 50c, and a rear vertical wall surface portion depending from the rear end portion of the extended surface portion 50d. The bolt insertion hole (not shown) formed in the rear vertical wall surface portion 50e and the bolt insertion hole of the bottom surface portion 19b of the second bracket 19 are aligned and fastened with bolts and nuts (not shown). Is.
[0068]
Accordingly, the drooping lower surface portion 19b of the second bracket 19 supports the lower rear portion of the bumper face 50 and increases its rigidity.
[0069]
Further, an obstacle that sinks below the front surface 50c of the bumper face lower 50b, for example, a pedestrian lower surface 19b of the second bracket 19 and a bumper that a pedestrian's foot colliding with the vehicle 1 tries to enter the lower part of the vehicle body. The rear vertical wall surface portion 50e of the face lower 50b plays a role. At this time, the hanging lower surface portion 19b of the second bracket 19 is connected to the cross member 15 having the closed cross section S, and the U-shaped recess portion 19c shown in FIG. The role of clearing obstacles can be fulfilled more.
[0070]
As described above, the embodiment according to the present invention can ensure the rigidity of the front end member while improving the mounting accuracy and assembling property between the front end member and the vehicle body in the front end module structure. It is possible to add an additional function of removing an obstacle from entering the lower part of the vehicle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a front body structure of a vehicle according to the present invention. FIG. 2 is a view showing details of a fastening structure between a first bracket and a shroud. FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. FIG. 4 is a diagram showing a prior art.
5 ... front side frame 13 ... connecting member 15 ... cross member 17 ... first bracket 19 ... second bracket 19a ... projecting surface 19b ... hanging surface 30 ... shroud (Front end member)
H: Recess S ... Closed section

Claims

エンジンルームの側壁を構成するホイールエプロンに沿って前後方向に延びる左右のフロントサイドフレームと、該左右のフロントサイドフレームの前方部にラジエータを支持する枠状のフロントエンド部材とを備える車両の前部車体構造において、
前記左右のフロントサイドフレームの前端部分は車幅方向に延び且つ閉断面を有するクロスメンバによって連結され、
該クロスメンバの上面には、上記閉断面の一部を形成する垂直面部が設けられた凹部が形成され、
前記フロントエンド部材は、該フロントエンド部材の合成樹脂製の下部後端に形成された縦壁部が該垂直面部に当接するようにして、該クロスメンバに配置固定されることを特徴とする、車両の前部車体構造。A front portion of a vehicle including left and right front side frames extending in a front-rear direction along a wheel apron constituting a side wall of an engine room, and a frame-shaped front end member that supports a radiator at a front portion of the left and right front side frames In the body structure,
The front end portions of the left and right front side frames extend in the vehicle width direction and are connected by a cross member having a closed cross section,
On the upper surface of the cross member, a concave portion provided with a vertical surface portion forming a part of the closed cross section is formed ,
The front end member is arranged and fixed to the cross member so that a vertical wall portion formed at a lower rear end made of synthetic resin of the front end member abuts on the vertical surface portion. Front body structure of the vehicle.

請求項１において、前記クロスメンバは、車両側方視断面が閉断面形状とされていることを特徴とする、車両の前部車体構造。 2. The front body structure of a vehicle according to claim 1, wherein the cross member has a closed cross-sectional shape when viewed from the side of the vehicle.

請求項１又は２において、前記フロントエンド部材の左右両端部分の下端部は、第１ブラケットを介してクロスメンバに接続固定されていることを特徴とする、車両の前部車体構造。 3. The front body structure of a vehicle according to claim 1, wherein lower end portions of left and right end portions of the front end member are connected and fixed to a cross member via a first bracket.

請求項１及至３のいずれか一つにおいて、前記クロスメンバは、前記左右のフロントサイドフレームから下方に延びる連結部材を介して連結されていることを特徴とする、車両の前部車体構造。 4. The front body structure of a vehicle according to claim 1, wherein the cross member is connected via a connecting member extending downward from the left and right front side frames. 5.

請求項１及至４のいずれか一つにおいて、前記クロスメンバの車幅方向中間域部には、該クロスメンバから前方に突出する突出面部と、該突出面部の前端部から垂下する垂下面部とを有する第２ブラケットが設けられ、前記垂下面部は、車両前端部において車幅方向に延びるバンパーフェースの下部後方で垂下するバンパーフェース後端面部と連結されていることを特徴とする、車両の前部車体構造。 In any one of Claim 1 to 4, the vehicle width direction intermediate region part of the said cross member has the protrusion surface part which protrudes ahead from this cross member, and the drooping lower surface part which hangs down from the front-end part of this protrusion surface part. A front bracket of the vehicle, wherein the hanging lower surface portion is connected to a bumper face rear end surface portion that hangs down from a lower portion of the bumper face extending in the vehicle width direction at the vehicle front end portion. Body structure.