JP4172089B2 - ノンコートエアバッグ用基布およびその製造方法 - Google Patents

ノンコートエアバッグ用基布およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の衝突事故から乗員の安全を確保するノンコートエアバッグ基布として使用される高密度に製織された布帛およびその製造方法に関するものである。詳しくは、布帛の製織方法を改良することにより、高密度でかつ低通気度を有する布帛を効率良く製造し得る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車における乗員の安全確保を従来以上に高めたエアバッグの実用化が急速に高まっている。エアバッグは自動車の衝突時の衝撃をセンサーが感知し、その内部に高温、高圧のガスを発生させて瞬時に展開せしめる。そのため、エアバッグに要求される品質としては、織物全体に織り目が詰まった、均一な低通気度を有する高密度織物が要求される。
【0003】
このような要求に対して、基布表面にウレタン、シリコン樹脂等をコーティングする樹脂引きエアバッグと、コーティングしないノンコートエアバッグとがあり、後者については、例えば特開平4−2835号公報、特開平6−146132号公報、米国特許明細書第4977016号、米国特許明細書第5073418号などでよく知られている。
【0004】
従来、このノンコートエアバッグ基布の製織は、生産性の点でクランク機構からなるウォータージェット織機(以下、WJLと略称する)やレピア織機が多く使用されていたが、機構上の問題からエアバッグ基布としてふさわしい上記した均一な低通気度を有する高密度織物を得ることはできず、満足できるものではなかった。
【0005】
すなわち、クランク機構では綜絖の開口時間が短いので、緯糸打込み時において、十分にかつ安定した緯糸の飛走ができず、ジェット水流が経糸に衝突するなどして経糸に毛羽発生を引起し、製織性を著しく低下させる問題があった。この問題を解消するために、ジェット水流圧を高くすることが考えられるが、ジェット水流圧を高くすると、緯糸に高い張力が掛かるため、過大な織縮みが生じて製織できない。また、かかる高密度織物を製織するための解決策として、経糸の張力を高めた状態で製織する方法が考えられるが、経糸張力を高くすると筬打運動時および開口運動時に筬や綜絖との糸摩擦が高まり、経糸切れ、経糸毛羽の問題が発生してエアバッグ基布としての品質や製織性は極めて低下することになる。
【0006】
さらに別の問題として、高密度織物ほど製織時の織物の緯糸方向の織縮みが大きくなる問題があり、したがって、筬通し幅と織上げ幅との差が大きくなり、織物耳近傍部の経糸が筬に強くしごかれるため、経糸毛羽や経糸切れが発生するという問題を生じ、このことが高密度織物の製織において最近大きくクローズアップされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解消しようとするものであり、その第1の目的は、例えばノンコートエアバッグ基布などに適用可能な低通気度を有する布帛の製造方法を提供すること、第2の目的は、製織性(生産性)に優れた布帛の製造方法を提供すること、第3の目的は、引張り強力、引裂き強力、破断伸度等の品質に優れた布帛の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次の手段を採用するものである。
【0009】
すなわち、
(1)本発明のノンコートエアバッグ用基布の製造方法は、合成繊維からなる経糸を所定本数引き揃え、この経糸に対して、開口運動としてカム式を有する織機を用い、そのドエル角を85〜120度の範囲内に設定して、緯糸を飛送させ製織することを特徴とするものである。
【0010】
この場合、ドエル角は、90〜115度の範囲内に設定して製織するのが好ましく、より好ましくは95〜110度の範囲内である。また、織機としては、バックローラに積極イージング装置を有する織機を用い、そのイージング量を5〜15mmの範囲内、より好ましくは7〜13mmの範囲内に設定して製織することが好ましい。
【0011】
また、布帛の耳部に位置する経糸10本に対し、10本以下の増糸を用いるとともに、耳部の経糸1本と増糸1本とをリードの同一筬羽内に通して製織するのが好ましい。通気度は、1.0cc/cm2 /sec以下となる布帛を製造するのが好ましい。
【0012】
また、合成繊維として、フィラメント糸からなる繊度が100〜1000デニールの範囲内の経糸と緯糸とを用い、次式で示されるトータルカバーファクター(CF)が2100以上となるように製織することが好ましい。
【0013】
トータルカバーファクター(CF)=CF1+CF2
ただし、
経糸方向の布帛のカバーファクター(CF1)
=経糸の繊度(デニール)の平方根×経糸の織物密度(本/インチ)
緯糸方向の布帛のカバーファクター(CF2)
=緯糸の繊度(デニール)の平方根×緯糸の織物密度(本/インチ)とする。
【0014】
さらに、経糸と緯糸のカバーファクターの比(CF2/CF1)が0.9〜1の範囲内とするのが好ましい。用いる合成繊維としては、ポリアミド系またはポリエステル系の糸条を用いるのが好ましい。また、織機としては、ウオータージェット織機、エアジェット織機、もしくはレピア織機を用いるのが好ましい。そして、布帛の織り幅は、150cm以上に製織するのが好ましい。また、織機の筬を駆動させるクランク軸の回転数が400rpm以上のウオータージェット織機またはエアジェット織機で製織するのが好ましく、クランク軸の回転数が100rpm以上のレピア織機で製織するのがより好ましい。これら製造方法で得られた布帛の使用は特に限定されないが、ノンコートエアバッグ用基布として用いることができる。
【0015】
(2)本発明のノンコートエアバッグ用基布は、経糸と緯糸の繊度が100〜1000デニールの範囲内の合成繊維フィラメント糸からなり、次式で示されるトータルカバーファクター(CF)が2100以上で、かつ、通気度が1.0cc/cm2 /sec以下の範囲内であることを特徴とする。
【0016】
トータルカバーファクター(CF)=CF1+CF2
ただし、トータルカバーファクター(CF)は、
経糸方向の布帛のカバーファクター(CF1)
=経糸の繊度(デニール)の平方根×経糸方向の織物密度(本/インチ)
緯糸方向の布帛のカバーファクター(CF2)=緯糸の繊度(デニール)の平方根×緯糸の織物密度(本/インチ)とする。
【0017】
この場合、経糸と緯糸のカバーファクターの比(CF2/CF1)が0.9〜1の範囲内であることが好ましい。
【0018】
また、合成繊維は、繊度が100〜1000デニールの範囲内の、ポリアミド系またはポリエステル系のマルチフィラメントであることが好ましく、得られた布帛は、ノンコートエアバッグ用基布であることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
【0020】
本発明の布帛を構成する合成繊維としては、ナイロン6、ナイロン66、およびそれらを共重合したポリアミド繊維、ポリエステル繊維などからなるフィラメント糸が好ましい。これら糸条には、その製造工程や加工工程での生産性あるいは特性改善のために、通常使用されている各種添加剤を含んでいてもよい。たとえば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有させることができる。
【0021】
フィラメント糸は、トータル繊度で100〜1000デニールの範囲内ものが一般的に使用され、その単糸繊度は1〜7デニールで、単糸強力は7g/デニール以上であるのが好ましい。布帛をエアバッグ用の基布として用いた場合は、トータル繊度が上記範囲内にあると、エアバッグ基布としての必要特性である強力と収納性(コンパクト性)とに優れたものが得られるが、繊度が低いと強力が不足するようになり、繊度が高いものを使用すると地厚で嵩高なものになり、収納性に劣るものとなる。
【0022】
本発明においては、かかる合成繊維フィラメント糸を布帛の経糸および緯糸の双方に用いる。布帛の組織としては、収納性の面から、地薄な平組織が好ましく使用される。また、ノンコートエアバッグ基布として用いる場合には、高密度織物としての特性が必要であるので、トータルカバーファクターが2100以上で、かつ、その通気度が1.0cc/cm2 /sec以下の範囲内のものが特に好ましく使用される。また、織り組織は特に限定しないが、好ましい組織は平組織である。
【0023】
この場合、トータルカバーファクター(CF)は、
経糸方向のカバーファクター(CF1)=経糸の繊度(デニール)の平方根×経糸の織物密度(本/インチ)
緯糸方向のカバーファクター(CF2)=緯糸の繊度(デニール)の平方根×緯糸の織物密度(本/インチ)としたとき、
トータルカバーファクター(CF)=CF1+CF2
で得られるものである。
【0024】
また、平組織のアレンジ組織としてリップや2/2マットも使用されるものである。また平組織でも経と緯の密度を変えた織物も製織されるが、生産性やノンコートエアバッグ基布の性能を考慮した場合には、やはり経と緯のカバーファクターの比が0.9〜1の範囲内が好ましい。経糸と緯糸カバーファクターの比(CF2/CF1)が0.9未満であると本発明の高密度織物の製造が達成しにくくなるので好ましくない。
【0025】
次に本発明の布帛の製造方法を工程順にしたがって、詳しく説明する。
I.荒巻き整経工程
まず、前述した合成繊維フィラメント糸を整経クリールに掛け、荒巻き整経後、ビーミングにて織物に必要な経糸本数のビームとする。この工程は特別なものでなく、通常一般的な経糸準備工程であり、製織時の経糸毛羽防止や経糸の開口性向上のためオイル付けをしてもよい。
【0026】
この場合のオイリング剤としては、炭化水素系、脂肪酸エステル系、および流動パラフィンなどの単独または複合したものを主成分として、ノニオンまたはカチオン界面活性剤で分散させたペースト状または液状のものが用いられる。
【0027】
また、この整経工程では、耳部経糸への増糸についても同時に整経を行う。増糸は布帛を形成する耳部のタテ糸10本に対し、10本以下の増糸を使用し、かつ耳部の経糸1本と増糸1本とを同一の筬羽へ通すことが好ましい。また、増糸は地糸と同じ合成繊維からなるフィラメント糸が好ましく使用される。そのトータル繊度は50〜200デニールの範囲内がよく、地経糸よりも細繊度のものを使用することが好ましい。増糸のフィラメント糸のトータル繊度が50デニール未満では、布帛耳近傍部における経糸の筬しごきによる経糸切れ防止や経糸毛羽防止が図れにくくなり好ましくない。また、200デニールを超えると、耳部が地厚となり、後の巻き工程で耳高となって巻き不良を引き起こし、皺の発生問題になる。
II.経通し工程
このようにして準備された経糸ビームを次の経通し工程で綜絖や筬に通され、織機に機仕掛けして製織するのであるが、特に綜絖枚数や筬羽への経糸通し本数は限定するものではない。ただ、本発明の耳部経糸への増糸については、綜絖一目および筬一羽それぞれに対して経糸1本と増糸1本との2本を一対として通すものである。また筬については経糸2本と増糸2本との4本を一対として一羽に通しても良い。
III.製織工程
準備された経糸を本発明では綜絖の駆動方法がカム式の織機を用いて製織する。織機の種類としては、ウオータジェット、エアージェット、レピア織機等のいずれであってもよい。この場合、上記した本発明の目的の布帛を得るには、その製織条件としてドエル角(開口停止角)を90〜120度の範囲内に設定して製織するのが好ましい。本発明において「ドエル角」とは、綜絖の最大開口位置での綜絖の停止時間を定めるものであり、かかる調整は予め種々のドエル角を持つカムを準備しておき、これをクランク軸の駆動系に着脱することで容易に実現できる。ドエル角を上記範囲内に設定して製織すると綜絖の開口・閉口運動において、製織の3大運動である開口・緯打ち・筬打ちそれぞれのタイミングがバランスよく取れ、したがって緯糸の飛送に要する時間も十分な時間が確保できて完全な緯糸打ち込みが実現できる。一般にドエル角は広い方が好ましいが少なすぎると緯入れが困難になり、過大であると製織が困難になる。したがって、好ましいドエル角の範囲は、上記範囲であるが、より好ましくは90〜115度、さらに好ましくは95〜110度の範囲内である。かかるドエル角とすると上記3大運動がより一層バランスよく実現できるとともに、緯糸の飛送もより安定して行うことができる。したがって、効率のよい製織を継続して実現でき、製織の高速化も可能になる。
【0028】
また、本発明では、バックローラに積極イージング装置を兼ね備えた織機で製織するものである。ここで「積極イージング装置」とは、経糸の最大開口時のバックローラ位置(織り前方向への最前進位置)から閉口完了時のバックローラ位置(織り前とは反対方向への最後進位置)までの距離をいうものとする。
【0029】
ノンコートエアバックのような高密度織物を製織する際は、通常、経糸張力が高くなるように製織条件が設定される。しかしこの場合、問題となるのは、製織時の経糸張力であり、綜絖の開口運動毎に経糸に過大な張力が掛かり、経糸切れや経糸毛羽が発生して製織ができなくなることすらある。本発明においては、製織におけるイージングを積極的に行い、そのイージング量を5mm〜15mmの範囲内に設定することが好ましく、より好ましくは7〜13mmの範囲内に設定するのが好ましい。この範囲内に設定すると、綜絖の開口運動毎に経糸に過大張力が掛かるのを防ぐことが可能になるとともに、閉口時すなわち筬打ちの瞬時に経糸が張り切れて十分な緯入れ動作が実現でき、高密度製織が可能となる。この調整も上述したクランク軸に連動して設けられているバックローラの駆動系を調整することにより、容易に実現できる
上述したように本発明は、ウオータージェット織機や、エアジェット織機などのジェットルームに代表される織機で製織されることが生産性の点で好ましいが、レピア織機であっても良い。
【0030】
ジェットルーム織機では筬を運動させるクランク軸の回転数は400rpm以上であることが好ましく、レピア織機ではその回転数は100rpm以上であることが好ましい。また、それぞれの織機においては、織上げ幅150cm以上の広幅のものを製織するものであることが好ましい。この広幅は生産性以外にエアバッグを縫製する前の基布の裁断においても有利となる。
【0031】
前述した織機および製織条件で製織された織布は通常の合成繊維フィラメント織物の精練、セット加工によって仕上げられるが、精練、セット加工を施さずにそのまま生機を製品としてもよい。
IV.精練加工工程
通常、精練加工は、製品の難燃性に悪影響を及ぼす恐れのある、生機に付着している原糸油剤やオイリング剤などを除去することが主目的である。また、セット加工は製品としての織物幅をある範囲内に収めることと、熱をかけることで、乾熱収縮率を小さくして、周囲の温度環境によっての織物の寸法変化を抑えることを目的としている。
【0032】
精練加工については、通常、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダなどの精練剤が入った精練槽に織物を浸漬し、その後マングルなどで織物に付着した精練剤などを取り除いたあと、水洗し、乾燥する工程をとることができる。精練槽の温度は50〜98℃が好ましい。この温度が低すぎると原糸油剤やオイリング剤などが効率的に除去しにくくなる。また、精練後の乾燥は100〜130℃の温度でするのがよい。
V.セット工程
セット加工については、通常、テンターなどを用いて、熱をかけながら織物を幅方向あるいは長さ方向に縮めたり延ばしたりして目標とする製品幅にする行程をとることができる。セット幅としては、精練/乾燥後の織物幅に対して+5%〜−5%の範囲の幅で設定するのがよい。セット幅を狭くしすぎると、織物が縮んでしまい、厚みが上がってしまったり、またヨコ糸方向のクリンプ率が大きくなるので、通気度が高くなってしまい好ましくない。逆にセット幅を広くしすぎると、テンターなどのマシンに負担がかかりマシントラブルを起こす可能性があるとともに、織物面でも目空きがおこり通気度が高くなり好ましくない。
【0033】
また、セット加工におけるオーバーフィード率については+10〜−10%の範囲に設定するのがよい。オーバーフィード率を大きくしすぎると、織物が縮んでしまい、厚みが上がってしまったり、またタテ糸のクリンプ率が大きくなるので、通気度が高くなり好ましくない。逆にオーバーフィード率を小さくしすぎると、織物を引っ張りながらテンターなどのマシンに織物を送り込むことになるので、マシンに負担がかかりマシントラブルを起こす可能性があるとともに、織物面でも目空きがおこり通気度が高くなり好ましくない。
【0034】
また、温度条件としては130℃〜200℃で行うのがよい。セット温度が130℃より低いと、織物を設定幅に縮めたり、延ばしたりすることができないとともに、セット加工後の製品について、周囲の温度環境によっての織物の寸法変化を抑えることができず、セット効果が得られない。逆にセット温度が200℃より高いと糸の劣化が起こり、強力面で好ましくないとともに、糸の収縮が大きく織物の目空きがおこり通気度も高くなり、好ましくない。
【0035】
かかるエアバッグ用基布を用いたエアバッグは、運転席用エアバッグ、助手席用エアバッグ、後部座席用エアバッグ、側面用エアバッグなどに使用することができる。
【0036】
本発明の布帛およびその製造方法の特徴は、糸切れや毛羽の問題を発生させず、低通気性、コンパクト性、低コスト性に優れた、例えばノンコートエアバッグ基布等の高密度織物が製造できるという点にある。
【0037】
【実施例】
次に実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。
【0038】
なお、実施例中における各種評価は、下記の方法に従って行った。
<通気度>
JIS L1096(6.27.1A法)により求めた。
<引張強力>
JIS L1096(6.12.1A法)に基づき、織物幅は3cm、引張つかみ間隔15cm、引張速度200mm/minで引っ張った時の破断強力を測定した。
<破断伸度>
JIS L1096(6.12.1A法)に基づき、織物幅は3cm、引張つかみ間隔15cm、引張速度200mm/minで引っ張った時の破断伸度を測定した。
<引裂強力>
JIS L1096(6.15.2A−2法)に基づき、引張速度200mm/minで引っ張ったときの引裂強力を求めた。
<総合評価>
表1、表2における総合評価の符号◎、○、△、×、−は、下記の基準にて評価した。
【0039】
◎:品質、性能、生産性に極めて優れる。
【0040】
○:品質、性能、生産性に優れる。
【0041】
△:品質、性能、生産性にやや劣る。
【0042】
×:品質、性能、生産性に劣る。
【0043】
−:製織不可能であった。
[実施例1]
ナイロン66、420デニール高強力フィラメント糸を経糸および緯糸に用い、経糸に対してワーパーおよびビーマー工程をへて総経糸数3303本の製織ビームを作成した。この内、片耳4本(両耳8本)についてナイロン6、110デニールの増糸を同時整経し、4枚の綜絖に地部は一目1本通し、耳部は地糸1本と増糸1本の2本を一目にそれぞれ通した。厚み2.8mm、密度51羽/インチのスチール筬に地部は1本を一羽に、耳部は2本を一羽に通して164.3cmの通し幅で、津田駒工業(株)製ZW405のカム式WJL(ウオータージェットルームに機仕掛けした。
【0044】
製織条件は以下のとおりである。
【0045】
Figure 0004172089
織上げ密度54×54本/インチで製織し、平織物を得た。次いで該織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ80℃温水浴中に浸漬した後、130℃で乾燥させ、次いでピンテンターを用いてセット幅154cm、オーバーフィード2%、セット温度180℃でセットし、仕上り密度55×55本/インチのトータルカバーファクター(CF)が2254、経と緯のカバーファクターの比1.0のノンコートエアバッグ基布とした。製織、加工における問題は全くなく、得られた織物は154cm幅で通気度は0.3cc/cm2 /secで、ノンコートエアバッグ基布にふさわしい高密度織物の製造方法が達成できた。得られた織物の特性値を表1に示す。
[実施例2]
ナイロン6、630デニール普通フィラメント糸を経糸および緯糸に用い、経糸に対して、ワーパーおよびビーマー工程をへて総経糸数2432本の製織ビームを作成した。耳部の増糸はなしで整経した。4枚の綜絖に一目1本通しとして、厚み3mm、密度19羽/インチのスチール筬に2本を一羽に通して162.6cmの通し幅で、津田駒工業(株)製ZW405、WJL、カム式織機に機仕掛けした。
【0046】
製織条件は以下のとおりである。
【0047】
Figure 0004172089
織上げ密度41.5×41.5本/インチで製織し、平織物を得た。次いで該織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ70℃温水浴中に浸漬した後、120℃で乾燥させ、次いでピンテンターを用いてセット幅154.5cm、オーバーフィード1%、セット温度170℃でセットし、仕上り密度42×42本/インチのノンコートエアバッグ基布とした。製織、加工における問題は全くなく、得られた織物は154.5cm幅の通気度は0.6cc/cm2 /secでノンコートエアバッグ基布にふさわしい高密度織物が実施例1と同様に達成できた。太繊度の使用においては耳部増糸を使用することなく製織を可能とすることが分かる。この織物のトータルカバーファクター(CF)は2108、経と緯のカバーファクター比は1.0であった。得られた織物の特性値を表1に示す。
[実施例3、4]
ナイロン66、210デニール高強力フィラメント糸を経糸および緯糸に用い、経糸に対して、ワーパーおよびビーマー工程をへて総経糸数4678本の製織ビームを作成した。この内、片耳4本(両耳8本)についてナイロン6、70デニールの増糸を同時整経し、4枚の綜絖に地部は一目1本通し、耳部は地糸1本と増糸1本の2本を一目にそれぞれ通した。厚み2.8mm、密度38羽/インチのスチール筬に地部は2本を一羽に、耳部は3本を一羽に通して156cmの通し幅で、津田駒工業(株)製ZW305、WJL、カム式織機に機仕掛けした。
【0048】
製織条件は以下のとおりである。
【0049】
Figure 0004172089
織上げ密度76×76本/インチで製織し、平織物を得た。次いで該織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ60℃温水浴中に浸漬した後、130℃で乾燥させ、次いでピンテンターを用いてセット幅155cm、オーバーフィード0%、セット温度180℃でセットし、仕上り密度76×76本/インチのノンコートエアバッグ基布とした(実施例3)。また、上記平織物を精練、セット加工を施さずにそのままノンコートエアバッグ基布とした(実施例4)。実施例3、4ともに製織、加工における問題は全くなく、得られた織物は155cm幅の通気度は0.1cc/cm2 /secでノンコートエアバッグ基布にふさわしい高密度織物が達成できた。この織物のトータルカバーファクター(CF)は2202で、経と緯のカバーファクター比は1.0であった。得られた織物の特性値を表1に示す。
[実施例5]
ナイロン66、420デニール高強力フィラメント糸を経糸および緯糸に用い、経糸に対して、ワーパーおよびビーマー工程をへて総経糸数3622本の製織ビームを作成した。この内、片耳6本(両耳12本)についてナイロン6、110デニールの増糸を同時整経し、4枚の綜絖に地部は一目1本通し、耳部は地糸1本と増糸1本の2本を一目にそれぞれ通した。厚み2.8mm、密度56羽/インチのスチール筬に地部は1本を一羽に、耳部は2本を一羽に通して164.3cmの通し幅で、津田駒工業(株)製ZAXデニム用、AJL、カム式織機に機仕掛けした。
【0050】
製織条件は以下のとおりである。
【0051】
Figure 0004172089
織上げ密度59.5×60本/インチで製織し、平織物を得た。次いで該織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ95℃温水浴中に浸漬した後、120℃で乾燥させ、次いでピンテンターを用いて、セット幅154cm、オーバーフィード1%、セット温度180℃でセットし、仕上り密度60×60本/インチでトータルカバーファクター(CF)2459、経と緯のカバーファクター比1.0のノンコートエアバッグ基布とした。製織、加工における問題は全くなく、得られた織物は154cm幅で通気度は0.3cc/cm2 /secでノンコートエアバッグ基布にふさわしい高密度織物がAJL、カム式織機で達成できた。得られた織物の特性値を表1に示す。
[実施例6]
ナイロン66、420デニール高強力フィラメント糸を経糸および緯糸に用い、経糸に対して、ワーパーおよびビーマー工程をへて総経糸数3351本の製織ビームを作成した。この内、片耳6本(両耳12本)についてナイロン6、110デニールの増糸を同時整経し、4枚の綜絖に地部は一目1本通し、耳部は地糸1本と増糸1本の2本を一目にそれぞれ通した。厚み2.8mm、密度13.3羽/インチのスチール筬に地部は4本を一羽に、耳部は5本を一羽に通して160cmの通し幅で、(株)久保鉄工所製レピア、カム式織機に機仕掛けした。
【0052】
製織条件は以下のとおりである。
【0053】
Figure 0004172089
織上げ密度58×58本/インチで製織し、平織物を得た。次いで該織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ95℃温水浴中に浸漬した後、130℃で乾燥させ、次いでピンテンターを用いてセット幅157cm、オーバーフィード4%、セット温度190℃でセットし、仕上り密度60×60本/インチでトータルカバーファクター(CF)2459、経と緯のカバーファクター比1.0のノンコートエアバッグ基布とした。製織、加工における問題は全くなく、得られた織物は157cm幅で通気度は0.1cc/cm2 /secでノンコートエアバッグ基布にふさわしい高密度織物がレピアカム式織機においても達成できた。得られた織物の特性値を表1に示す。
[実施例7]
ナイロン66、315デニール高強力フィラメント糸を用い、ワーパーおよびビーマー工程をへて総経糸数3800本の製織ビームを作成した。この内、片耳4本(両耳8本)についてナイロン6、70デニールの増糸を同時整経し、4枚の綜絖に地部は一目1本通し、耳部は地糸1本と増糸1本の2本を一目にそれぞれ通した。厚み2.8mm、密度30.0羽/インチのスチール筬に地部は2本を一羽に、耳部は2本を一羽に160.9cmの通し幅で、津田駒工業(株)製ZW405、WJL、カム式織機に機仕掛けした。
【0054】
製織条件は以下のとおりである。
【0055】
Figure 0004172089
織上げ密度62×62本/インチで製織し、平織物を得た。次いで該織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ70℃温水浴中に浸漬した後、120℃で乾燥させ、次いでピンテンターを用いてセット幅154cm、オーバーフィード2%、セット温度180℃でセットし、仕上り密度63×63本/インチでトータルカバーファクター(CF)2236、経と緯のカバーファクター比1.0のノンコートエアバッグ基布とした。製織、加工における問題は全くなく、得られた織物は154cm幅で通気度は0.2cc/cm2 /secでノンコートエアバッグ基布にふさわしい高密度織物の製造方法が達成できた。得られた織物の特性値を表1に示す。
[比較例1]
実施例1と同様にナイロン66、420デニール高強力フィラメント糸を経糸および緯糸に用い、経糸に対して、ワーパーおよびビーマー工程をへて総経糸数3303本の製織ビームを作成した。この内、片耳4本(両耳8本)についてナイロン6、110デニールの増糸を同時整経し、4枚の綜絖に地部は一目1本通し、耳部は地糸1本と増糸1本の2本を一目にそれぞれ通した。厚み4mm、密度51羽/インチのスチール筬に地部は1本を一羽に、耳部は2本を一羽に通して164.3cmの通し幅で、津田駒工業(株)製ZW305、WJL、クランク式織機に機仕掛けした。
【0056】
製織条件は以下のとおりである。
【0057】
Figure 0004172089
織上げ密度54×54本/インチを目標密度として製織を試みたが全く密度が入らず製織不能となり、順次経緯密度を落とし製織検討を進め、クランク式消極イージング織機では織上げ密度51×51本/インチが製織限界密度であることを見出した。この検討は日産製ウォータージェットルームLW54、LW50のクランク式消極イージング織機でも検証したが、結果は同じであった。この織物のトータルカバーファクター(CF)は2090、経と緯のカバーファクター比は1.0であり、通気度が1.0cc/cm2 /secを超え、ノンコートエアバッグ基布として満足できるものではなかった。得られた織物の特性値を表1に示す。
[比較例2]
ナイロン66、420デニール高強力フィラメント糸を経糸および緯糸に用い、経糸に対して、ワーパーおよびビーマー工程をへて総経糸数3303本の製織ビームを作成した。この内、片耳4本(両耳8本)についてナイロン6、110デニールの増糸を同時整経し、4枚の綜絖に地部は一目1本通し、耳部は耳糸1本と増糸1本の2本を一目にそれぞれ通した。厚み2.8mm、密度51羽/インチのスチール筬に地部は1本を一羽に、耳部は2本を一羽に通して164.3cmの通し幅で、津田駒工業(株)製ZW405、WJL、カム式織機に機仕掛けした。
【0058】
製織条件は以下のとおりである。
【0059】
Figure 0004172089
織上げ密度54×54本/インチの製織を行ったが、ドエル角が低いと開口時間が短くなるため緯糸が打込めず、クランク式織機同様に製織不可となった。
[比較例3]
今度は比較例2に対し、ドエル角のみを130度に設定変更した他は、比較例2と同様の製織条件で製織してみたところ、開口時間は長くなったが、製織条件バランスが崩れるため、かえって緯糸が打込めず、クランク式織機同様に製織不可能となった。
【0060】
以上の実施例と比較例の結果を纏めたのが次の表1と表2である。
【0061】
【表1】
Figure 0004172089
【0062】
【表2】
Figure 0004172089
【0063】
これらから本発明の目的とする底通気度、製織性(生産性)および高品質を有する布帛とその製造方法を得るには、繊度が100〜1000デニールの範囲内の合成繊維フィラメントを用い、トータルカバーファクターを2100以上とすること、および織機のドエル角を85〜120度の範囲内に設定して製織すればよいこと等が分かった。
【0064】
【発明の効果】
本発明は、製織に際し、糸切れや毛羽の問題を発生させず、コンパクト性、低通気度性、低コスト性を有する例えばノンコートエアバッグ用基布等の高密度織物を製造することができる。
【0065】
また、用いる織機として、カム式織機を採用して適正ドエル角とイージング量を定め、そして耳部への増糸を施したので、高密度織物の製織上の問題である糸切れ、糸毛羽、強度の織縮を解消し得た高品質の高密度織物を得ることができる。

Claims (15)

  1. 合成繊維からなる経糸を所定本数引き揃え、この経糸に対して、開口運動としてカム式を有する織機を用い、そのドエル角を85〜120度の範囲内に設定して、緯糸を飛送させ製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  2. 請求項1に記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、ドエル角を90〜115度の範囲内に設定して製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  3. 請求項1に記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、ドエル角を95〜110度の範囲内に設定して製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  4. 請求項1に記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、バックローラに積極イージング装置を有する織機を用い、そのイージング量を5〜15mmの範囲内に設定して製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  5. 請求項4に記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、イージング量を7〜13mmの範囲内に設定して製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、布帛の耳部に位置する経糸10本に対し、10本以下の増糸を用いるとともに、耳部の経糸1本と増糸1本とをリードの同一筬羽内に通して製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、通気度が1.0cc/cm2 /sec以下となる布帛を製造することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  8. 請求項7に記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、合成繊維として、フィラメント糸からなる繊度が100〜1000デニールの範囲内の経糸と緯糸とを用い、次式で示されるトータルカバーファクター(CF)が2100以上となるように製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
    トータルカバーファクター(CF)=CF1+CF2
    ただし、
    経糸方向の布帛のカバーファクター(CF1)
    =経糸の繊度(デニール)の平方根×経糸の織物密度(本/インチ)
    緯糸方向の布帛のカバーファクター(CF2)
    =緯糸の繊度(デニール)の平方根×緯糸の織物密度(本/インチ)とする。
  9. 請求項8に記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、経糸と緯糸のカバーファクターの比(CF2/CF1)が0.9〜1の範囲内であることを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、合成繊維として、ポリアミド系またはポリエステル系の糸条を用いることを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、ウオータージェット織機、エアジェット織機、もしくはレピア織機を用いて製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、150cm以上の織物幅に製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  13. 請求項1〜12に記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、織機の筬を駆動させるクランク軸の回転数が400rpm以上のウオータージェット織機またはエアジェット織機で製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  14. 請求項1〜12に記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法において、織機の筬を駆動させるクランク軸の回転数が100rpm以上のレピア織機で製織することを特徴とするノンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載のノンコートエアバッグ用基布の製造方法によって得られたノンコートエアバッグ用基布
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