JP4169951B2 - 自動変速機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機に係り、特に、変速時に摩擦クラッチを用いる歯車式の自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歯車式変速機構を用いた自動変速機としては、例えば、特開昭61−45163号公報に記載されているように、歯車式変速機の最小減速比となるギアに摩擦クラッチを設け、変速時は摩擦クラッチを滑らせて変速機の入力軸回転数を制御し、出力軸回転数と同期させ、かつ摩擦クラッチにより伝達されたトルクにより変速中のトルク低下を補正してスムーズな変速をするものである。また、最小減速比となるギアに摩擦クラッチを設けることで、すべての変速パターンにおいてスムーズな変速が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最小減速比となるギアに摩擦クラッチを設けた場合、変速の際、摩擦クラッチを滑らせた時の摩擦クラッチの入力側と出力側の回転数差が大きくなり、摩擦クラッチが著しく消耗するという問題があった。例えば、6段変速の場合、最小減速比は6速となるが、1速から2速へ変速した場合の方が、3速から4速へ変速した場合に比べ、回転数差が大きくなり、1速から2速へ変速した場合の摩擦クラッチの消耗が著しいものである。
【0004】
また、中間減速比となるギア、例えば,速のギアに摩擦クラッチを設けた場合、1速から2速へ変速において回転数差が小さくなるが、3速から4速への変速において、トルク低下を補正してスムーズな変速をすることが困難となる。
【0005】
本発明の目的は、変速中に摩擦クラッチの回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変速が行える自動変速機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、歯車式変速機の入力軸と出力軸の間に設けられ、少なくとも一つの歯車列に設けられた摩擦クラッチと、その他の歯車列に設けられたかみ合い式クラッチとからなるトルク伝達手段を有し、一方の歯車列から他方歯車列へ変速する際に摩擦クラッチを制御する自動変速機において、上記摩擦クラッチにより変速中にトルクを伝達する経路を、互いに減速比が異なる二つの経路に切り換えるものであって、二つの前進ギアと選択的に締結可能なかみ合い式クラッチからなるトルク伝達経路切換手段を設け、ここで、上記経路は、上記トルク伝達経路切換手段により第1のトルク伝達経路と第2のトルク伝達経路に分けられ、第1のトルク伝達経路の減速比は、第2のトルク伝達経路の減速比以上であるようにしたものである。かかる構成により、変速中に摩擦クラッチの回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変速が行えい得るものとなる。
【0009】
(2)上記(1)において、好ましくは、上記第2のトルク伝達経路の減速比は、最小減速比としたものである。
【0010】
(3)上記(1)において、好ましくは、上記第1のトルク伝達経路の減速比は、1以上としたものである。
【0011】
(4)上記(1)において、好ましくは、上記トルク伝達経路切換手段は、二つのギアと選択的に締結可能な二つの摩擦クラッチとしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1の実施形態による自動変速機の構成について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による自動変速機の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による自動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。
【0013】
エンジン1には、エンジントルクを調節する電子制御スロットル31と、エンジン1の回転数Neを計測するセンサ32とが設けられており、エンジン1のトルクを高精度に制御することが可能である。
【0014】
エンジン1では、吸気管(図示しない)に設けられた電子制御スロットル31により吸入空気量が制御され、吸入空気量に見合う燃料量が燃料噴射装置(図示しない)から噴射される。また、空気量および燃料量から決定される空燃比,エンジン回転数Neなどの信号から点火時期が決定され、点火装置(図示しない)により点火される。燃料噴射装置には、燃料が吸気ポートに噴射される吸気ポート噴射方式あるいはシリンダ内に直接噴射される筒内噴射方式があるが、エンジンに要求される運転域(エンジントルク、エンジン回転数で決定される領域)を比較して燃費が低減でき、かつ排気性能が良い方式のエンジンを選択することが望ましいものである。
【0015】
エンジン1の出力軸2には、クラッチ3が設けられており、エンジン1のトルクを入力軸4に伝達することが可能である。クラッチ3は、摩擦クラッチであり、一般に乾式単板方式あるいは湿式多板方式が多く用いられ、油圧により駆動するアクチュエータ35によりクラッチ3の押付け力を制御する。クラッチ3の押付け力を調節することで、エンジン1の出力軸2から入力軸4へ伝達するトルクの調節が可能となっている。
【0016】
入力軸4には、ギア8,ギア9,ギア13,ギア14が固定されており、ギア5,ギア7,ギア10,ギア12が回転自在に取り付けられている。ギア13は、入力軸4の回転数Ni検出器としても用いられ、センサ33により入力軸4の回転数Niを検出することが可能である。
【0017】
また、入力軸4には、ギア5およびギア7と入力軸4とを直結するクラッチ6が設けられている。クラッチ6の内側には、入力軸4の複数の溝とかみ合う溝(図示しない)が設けてあり、クラッチ6は入力軸4の軸方向には移動可能になっているが、入力軸4の回転方向への移動は制限される。よって、入力軸4のトルクは、クラッチ6に伝達される。クラッチ6からのトルクをギア5あるいはギア7に伝達するためには、クラッチ6を入力軸4の軸方向に移動させ、ギア5あるいはギア7とクラッチ6とを直結する必要がある。クラッチ6の移動には、油圧により駆動するアクチュエータ37が用いられる。同様に、入力軸4には、ギア10およびギア12と入力軸4とを直結するクラッチ11が設けられている。クラッチ11の移動には、油圧により駆動するアクチュエータ39が用いられる。クラッチ6およびクラッチ11は、かみ合い式クラッチであり、一般に同期かみ合い方式が用いられている。
【0018】
出力軸27には、ギア22,ギア23が固定されている。ギア22,ギア23は、それぞれ、ギア10,ギア12と常時噛合している。さらに、出力軸27には、ギア19,ギア21,ギア24,ギア26が、回転自在に取り付けられている。ギア19,ギア21は、それぞれ、ギア8,ギア9と常時噛合いし、ギア24,ギア26は、それぞれ、ギア13,ギア14と常時噛合している。ギア23は、出力軸27の回転数No検出器としても用いられ、センサ34により出力軸27の回転数Noを検出することが可能である。
【0019】
また、出力軸27には、ギア19およびギア21と出力軸27とを直結するクラッチ20が設けられている。クラッチ20の内側には、出力軸27の複数の溝とかみ合う溝(図示しない)が設けてあり、クラッチ20は出力軸27の軸方向には移動可能になっているが、出力軸27の回転方向への移動は制限される。よって、クラッチ20のトルクは、出力軸27に伝達される。ギア19あるいはギア21からのトルクをクラッチ20に伝達するためには、クラッチ20を出力軸27の軸方向に移動させ、ギア19あるいはギア21とクラッチ20とを直結する必要がある。クラッチ20の移動には、油圧により駆動するアクチュエータ38が用いられる。同様に、出力軸27には、ギア24およびギア26と出力軸27とを直結するクラッチ25が設けられており、クラッチ25の移動には油圧により駆動するアクチュエータ40が用いられる。クラッチ20およびクラッチ25は、かみ合い式クラッチであり、一般に同期かみ合い方式が用いられている。
【0020】
さらに、出力軸27には、クラッチ15が取り付けられている。クラッチ15は、出力軸27の軸方向には移動可能になっているが、出力軸27の回転方向への移動は制限される。よって、クラッチ15のトルクは、出力軸27に伝達される。クラッチ15は摩擦クラッチであり、一般に乾式単板方式あるいは湿式多板方式が多く用いられ、油圧により駆動するアクチュエータ36によりクラッチ15の押付け力を制御する。このクラッチ15の押付け力を調節することで、クラッチシャフト17から出力軸27へ伝達するトルクの調節が可能となっている。
【0021】
クラッチシャフト17は、中空構造になっており、出力軸27が回転自在に貫通している。また、クラッチシャフト17には、ギア16,ギア18が固定されている。ギア16,ギア18は、それぞれ、ギア5,ギア7と常時噛合している。
【0022】
出力軸27の回転駆動力は、デファレンシャルギア28,車軸29を介して、車輪30に伝達される。
【0023】
コントローラ42は、油圧ユニット41にクラッチ駆動指令Csを出力し、電子制御スロットル31に目標のエンジントルクを実現するスロットル開度指令TTVOを出力する。油圧ユニット41は、アキュームレータ,油圧ポンプ,電磁弁などにより構成され、コントローラ42が出力するクラッチ駆動指令Csにしたがい、アクチュエータ35,アクチュエータ36,およびアクチュエータ37,38,39,40を制御して、クラッチ3,クラッチ15,およびクラッチ6,11,20,25を駆動する。
【0024】
次に、図2〜図4を用いて、本実施形態による自動変速機の変速時の動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態による自動変速機の走行時のトルク伝達経路の説明図であり、図3は、本発明の第1の実施形態による自動変速機の変速中のトルク伝達経路の説明図であり、図4は、本発明の第1の実施形態による自動変速機の変速時の回転数変化の説明図である。なお、図2及び図3において、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0025】
最初に、図2を用いて、1速走行時および2速走行時のトルク伝達経路について説明する。
【0026】
ここで、一例として、ギア14,ギア26から成る歯車列を1速とし、ギア13,ギア24から成る歯車列を2速とし、ギア12,ギア23から成る歯車列を3速とし、ギア10,ギア22から成る歯車列を4速とし、ギア9,ギア21から成る歯車列を5速とし、ギア8,ギア19から成る歯車列を6速とする。また、ギア7,ギア18から成る歯車列を3速とし、ギア5,ギア16から成る歯車列を6速とする。
【0027】
最初に、1速走行時のトルク伝達経路について説明する。
1速走行時は、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ25をギア26に直結する。また、クラッチ6,クラッチ11,クラッチ20,クラッチ15を開放状態とする。このとき、エンジン1のトルク伝達経路は、図2の実線で示すように、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→ギア14→ギア26→クラッチ25→出力軸27となる。
【0028】
次に、2速走行時のトルク伝達経路について説明する。
2速走行時は、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ25をギア24に直結する。また、クラッチ6,クラッチ11,クラッチ20,クラッチ15を開放状態とする。このとき、エンジン1のトルク伝達経路は、図2の点線で示すように、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→ギア13→ギア24→クラッチ25→出力軸27となる。
【0029】
次に、図3を用いて、変速中のトルク伝達経路について説明する。
図2で説明したように、1速から2速へ変速するためには、クラッチ25をギア26からギア24へ切り換える必要があるが、クラッチ25が開放状態の間、クラッチ25を用いてエンジン1からのトルクを出力軸27に伝達することが不可能となる。そこで、変速中は、クラッチ15を用いて、エンジン1からのトルクを出力軸27に伝達する。
【0030】
ここで、本実施形態では、入力軸4からクラッチ15に至るトルク伝達経路としては、ギア5,ギア17を経由する第1のトルク伝達経路と、ギア7,ギア18を経由する第2のトルク伝達経路を備えている。第1のトルク伝達経路と、第2のトルク伝達経路は、クラッチ6により、切り換えることが可能である。
【0031】
最初に、変速中における第1のトルク伝達経路(例:3速)について、説明する。変速中は、クラッチ25,クラッチ11,クラッチ20を開放状態とする。また、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ6をギア7に直結してクラッチ15を滑らせることにより、エンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。このとき、エンジン1のトルク伝達経路は、図3の実線で示すように、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→クラッチ6→ギア7→ギア18→クラッチシャフト17→クラッチ15→出力軸27となる。
【0032】
次に、変速中における第2のトルク伝達経路(例:6速)について説明する。変速中は、クラッチ25,クラッチ11,クラッチ20を開放状態とする。また、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ6をギア5に直結してクラッチ15を滑らせることによりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。このとき、エンジン1のトルク伝達経路は、図3の点線で示すように、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→クラッチ6→ギア5→ギア16→クラッチシャフト17→クラッチ15→出力軸27となる。
【0033】
以上説明したように、本実施形態では、変速中はクラッチ15によりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達するが、クラッチ6を用いることで変速中のトルク伝達経路を2つに切り換えることが可能となる。
【0034】
次に、図4を用いて、変速時に、第1のトルク伝達経路を用いた場合と、第2のトルク伝達経路を用いた場合の回転数変化について説明する。
ここで、以下の説明では、1速ギア比g1を、3.8とし、2速ギア比g2を、2.4とし、3速ギア比g3を、1.7とし、4速ギア比g4を、1.3 とし、5速ギア比g5を、1.0 とし、6速ギア比g6を0.8として説明する。
【0035】
また、変速中に第1のトルク伝達経路(3速)を用いた場合のクラッチシャフト17の回転数を、クラッチシャフト回転数1(Nc1)とし、第2のトルク伝達経路(6速)を用いた場合のクラッチシャフト17の回転数をクラッチシャフト回転数2(Nc2)とする。また、簡単のため、変速中の出力軸回転数Noは、1000[r/min](一定)と仮定する。
【0036】
最初に、第1のトルク伝達経路(3速)を用いた場合について説明する。
図4に示すように、1速走行時、入力軸4の回転数Niは、No×g1(=3800[r/min])となり、クラッチシャフト17の回転数Nc1は、No×g1/g3 (=2235[r/min])となる。
【0037】
変速中は、クラッチ15を滑らせて、エンジン1のトルクを出力軸27に伝達するが、第1のトルク伝達経路の減速比は3速となっているため、入力軸4およびクラッチシャフト17の回転数は徐々に低下する。入力軸4の回転数が2速走行時の回転数まで低下し、クラッチ25をギア24に直結すると同時にクラッチ15を開放して変速は終了となる。
【0038】
2速走行時、入力軸4の回転数Niは、No×g2(=2400[r/min])となり、クラッチシャフト17の回転数Nc1は、No×g2/g3 (=1412[r/min])となる。
【0039】
また、クラッチ15の出力側の回転数は、出力軸27の回転数Noと等しくなる。ゆえに、変速初期のクラッチ15の回転数差ΔNc1(t1)は、ΔNc1(t1)=2235−1000=1235[rpm]となり、変速終了時の回転数差ΔNc1(t2)は、ΔNc1(t2)=1412−1000=412[rpm]となるので、変速中に第1のトルク伝達経路を用いた場合、クラッチ15の回転数差ΔNc1は、およそ下式(1)の範囲となる。
【0040】
412[rpm]≦ΔNc1≦1235[rpm] …(1)
同様に、第2のトルク伝達経路(6速)を用いた場合について説明する。
図4に示すように、1速走行時、入力軸4の回転数Niは、No×g1(=3800[r/min])となり、クラッチシャフト17の回転数Nc1は、No×g1/g6(=4750[r/min])となる。
【0041】
変速中は、クラッチ15を滑らせて、エンジン1のトルクを出力軸27に伝達するが、第2のトルク伝達経路の減速比は6速となっているため、入力軸4およびクラッチシャフト17の回転数は徐々に低下する。入力軸4の回転数が2速走行時の回転数まで低下し、クラッチ25をギア24に直結すると同時にクラッチ15を開放して変速は終了となる。
【0042】
2速走行時、入力軸4の回転数Niは、No×g2(=2400[r/min])となり、クラッチシャフト17の回転数Nc1は、No×g2/g6(=3000[r/min])となる。
【0043】
また、クラッチ15の出力側の回転数は、出力軸27の回転数Noと等しくなるので、変速初期のクラッチ15の回転数差ΔNc2(t1)は、ΔNc2(t1)=4750−1000=3750[rpm]となり、変速終了時の回転数差ΔNc2(t2)は、ΔNc2(t2)=3000−1000=2000[rpm]となるので、変速中に第2のトルク伝達経路を用いた場合、クラッチ15の回転数差ΔNc2は、およそ下式(2)の範囲となる。
【0044】
2000[rpm]≦ΔNc2≦3750[rpm] …(2)
上述した式(1),式(2)より、1速から2速へ変速する場合においては、第1のトルク伝達経路(3速)を用いる方が、第2のトルク伝達経路(6速)を用いるよりもクラッチ15の回転数差を少なくすることができ、クラッチ15の消耗を抑制することが可能となる。
【0045】
同様に、2速から3速へ変速する場合においても、第1のトルク伝達経路(3速)を用いる方が、第2のトルク伝達経路(6速)を用いるよりもクラッチ15の回転数差を少なくすることができる。また、3速よりも高いギア(4,5,6速)への変速に関しては、変速中に第1のトルク伝達経路(3速)を用いた場合、入力軸4の回転数Niが目標の回転数まで低下せず、変速することができなくなるため、変速中は第2のトルク伝達経路(6速)を用いることが望ましいものとなる。
【0046】
ここで、図5を用いて、本実施形態による自動変速機における速中にトルクを伝達する摩擦クラッチの減速比と、変速可能領域との関係について説明する。
【0047】
図5は、本発明の第1の実施形態による自動変速機における速中にトルクを伝達する摩擦クラッチの減速比と、変速可能領域との関係の説明図である。
【0048】
図において、縦軸は、回転数比(入力軸回転数Ni/出力軸回転数No)を示し、横軸は、摩擦クラッチの減速比を示している。各歯車列の減速比は、図4に示したものと同様とする。
【0049】
上述したように、変速時は摩擦クラッチの押付け力を制御し、入力軸と出力軸の回転数比を目標の減速比に合わせてから変速する。そのため、変速中にトルクを伝達する摩擦クラッチの減速比を3速にした場合は、3速までの変速パターンにしか対応できない。一方、摩擦クラッチの減速比を6速とした場合は6速までのすべての変速パターンに対応できる。
【0050】
このように、変速可能領域は変速中にトルクを伝達する摩擦クラッチの減速比までとなる。すべての変速パターンにおいて変速中のトルク低下を補正するには、変速中にトルクを伝達する経路のうち、少なくとも一つの経路の減速比を最小減速比、すなわち6速以下とすればよいものである。
【0051】
なお、上述の例において、第1のトルク伝達経路および第2のトルク伝達経路は、3速,6速といった定常走行で使用するギアの減速比と同じでなくてもよいものである。例えば、第1のトルク伝達経路の減速比は、2速と3速の中間の値としてもよいものである。また、第2のトルク伝達経路の減速比も、5速と6速の中間の値としてもよいが、6速への変速において、変速中のトルク低下を補正することが困難となるので、第2のトルク伝達経路の減速比は、最小減速比すなわち6速以下とすることが望ましいものである。
【0052】
さらに、本実施形態では、発進時はクラッチ3を滑らせることにより、エンジン1のトルクを自動変速機に伝達するが、クラッチ3が故障した場合には、車両を発進させることが困難となる。そこで、第1のトルク伝達経路によりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達し車両を発進させる。図4に示したギア比(減速比)の場合、第1のトルク伝達経路のギア比を6速とすると、故障時は、クラッチ15を滑らせて6速で発進することとなり、下り坂や平地での緩やかな発進ならば対応できるが、上り坂や急発進をしようとするとエンジン1はストールすることになる。そこで、第1のトルク伝達経路の減速比は、1以上とすることが望ましいものである。
【0053】
以上説明したように、本実施形態においては、変速中に用いる2つのトルク伝達経路を備えており、この2つのトルク伝達経路は、切り換えることができる。そして、変速段に応じて、2つのトルク伝達経路を切り換えて用いることにより、変速中に摩擦クラッチの回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変速が行えるものとなる。
【0054】
次に、図6を用いて、本発明の第2の実施形態による自動変速機の構成について説明する。本実施形態では、変速中に摩擦クラッチを制御してトルクを伝達する経路を、定常走行時も兼用するようにしている。
【0055】
図6は、本発明の第2の実施形態による自動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0056】
ここで、一例として、ギア14,ギア26から成る歯車列を1速とし、ギア13,ギア24から成る歯車列を2速とし、ギア12,ギア23から成る歯車列を4速とし、ギア10,ギア22から成る歯車列を5速とする。また、ギア7,ギア18から成る歯車列を3速とし、ギア5,ギア16から成る歯車列を6速とする。
【0057】
本実施形態において、変速時の動作に関しては、第1の実施形態と同様であるが、第1のトルク伝達経路および第2のトルク伝達経路を定常走行時にも使用するようにしている。例えば、3速走行時は、クラッチ3を締結状態とし、クラッチ11,クラッチ25を開放状態とする。さらに、クラッチ6をギア7に直結し、クラッチ15を出力軸27に直結して、第1のトルク伝達経路によりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。
【0058】
同様に、6速走行時は、クラッチ3を締結状態とし、クラッチ11,クラッチ25を開放状態とする。さらに、クラッチ6をギア7に直結し、クラッチ15を出力軸27に直結して、第1のトルク伝達経路によりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。
【0059】
このように、第1のトルク伝達経路および第2のトルク伝達経路を定常走行時にも使用することにより、歯車列の数を低減でき、変速機自体の小型化を図ることができる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態においては、変速中に用いる2つのトルク伝達経路を備えており、この2つのトルク伝達経路は、切り換えることができる。そして、変速段に応じて、2つのトルク伝達経路を切り換えて用いることにより、変速中に摩擦クラッチの回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変速が行えるものとなる。
【0061】
次に、図7〜図9を用いて、本発明の第3の実施形態による自動変速機の構成について説明する。
図7は、本発明の第3の実施形態による自動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0062】
入力軸4には、クラッチ601が取り付けられており、入力軸4のトルクをギア7に伝達することが可能である。クラッチ601は、摩擦クラッチであり、一般に乾式単板方式あるいは湿式多板方式が多く用いられる。油圧により駆動するアクチュエータ637により、クラッチ601の押付け力を制御する。クラッチ601の押付け力を調節することで、入力軸4からギア7へ伝達するトルクの調節が可能となっている。同様に、入力軸4には、クラッチ602が取り付けられており、入力軸4のトルクをギア5に伝達することが可能である。クラッチ602は摩擦クラッチであり、一般に乾式単板方式あるいは湿式多板方式が多く用いられ、油圧により駆動するアクチュエータ636によりクラッチ602の押付け力を制御する。このクラッチ602の押付け力を調節することで、入力軸4からギア5へ伝達するトルクの調節が可能となっている。
【0063】
出力軸27には、ギア616,ギア618が固定されており、それぞれギア5,ギア7と常時噛合している。
【0064】
次に、図8及び図9を用いて、本実施形態による自動変速機の変速時の動作を説明する。
【0065】
図8は、本発明の第3の実施形態による自動変速機の走行時のトルク伝達経路の説明図であり、図9は、本発明の第3の実施形態による自動変速機の変速中のトルク伝達経路の説明図である。なお、図8及び図9において、図7と同一符号は、同一部分を示している。
【0066】
最初に、図7を用いて、1速走行時および2速走行時のトルク伝達経路について説明する。
【0067】
ここでは、一例として、ギア14,ギア26から成る歯車列を1速とし、ギア13,ギア24から成る歯車列を2速とし、ギア12,ギア23から成る歯車列を3速とし、ギア10,ギア22から成る歯車列を4速とし、ギア9,ギア21から成る歯車列を5速とし、ギア8,ギア19から成る歯車列を6速とする。また、ギア7,ギア618から成る歯車列を3速とし、ギア5,ギア616から成る歯車列を6速とする。
【0068】
最初に、1速走行時のトルク伝達経路について説明する。
1速走行時は、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ25をギア26に直結する。また、クラッチ11,クラッチ20,クラッチ601,クラッチ602を開放状態とする。このとき、エンジン1のトルク伝達経路は、図7の実線で示すように、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→ギア14→ギア26→クラッチ25→出力軸27となる。
【0069】
次に、2速走行時のトルク伝達経路について説明する。
2速走行時は、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ25をギア24に直結する。また、クラッチ11,クラッチ20,クラッチ601,クラッチ602を開放状態とする。このとき、エンジン1のトルク伝達経路は、図8の点線で示すように、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→ギア13→ギア24→クラッチ25→出力軸27となる。
【0070】
次に、図8を用いて、変速中のトルク伝達経路について説明する。
図2において説明したように、変速中はクラッチ25が開放状態の間、クラッチ25を用いてエンジン1からのトルクを出力軸27に伝達することが不可能となる。そこで、変速中は、クラッチ601あるいはクラッチ602を用いて、エンジン1からのトルクを出力軸27に伝達する。
【0071】
ここで、本実施形態では、入力軸4から出力軸27に至るトルク伝達経路としては、ギア5,ギア616を経由する第1のトルク伝達経路と、ギア7,ギア618を経由する第2のトルク伝達経路を備えている。第1のトルク伝達経路と、第2のトルク伝達経路は、クラッチ602,601を選択的に締結することにより、切り換えることが可能である。
【0072】
最初に、変速中における第1のトルク伝達経路(例:3速)について説明する。変速中は、クラッチ25,クラッチ11,クラッチ20を開放状態とする。また、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ601を滑らせることにより、エンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。このとき、エンジン1のトルク伝達経路は、図9の実線で示すように、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→クラッチ601→ギア7→ギア618→出力軸27となる。
【0073】
次に、変速中における第2のトルク伝達手段(例:6速)について説明する。変速中は、クラッチ25,クラッチ11,クラッチ20を開放状態とする。また、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ602を滑らせることにより、エンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。このとき、エンジン1のトルク伝達経路は、図9の点線で示すように、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→クラッチ602→ギア5→ギア616→出力軸27となる。
【0074】
以上説明したように、変速中はクラッチ601あるいはクラッチ602によりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達するが、クラッチ601およびクラッチ602を選択的に使用することで摩擦クラッチの消耗を抑制することができる。また、図4で説明したように、第1のトルク伝達手段の減速比は、第2のトルク伝達手段の減速比以上とし、変速パターンによって第1のトルク伝達手段と第2のトルク伝達手段とを切り換え、クラッチ601の回転数差の増大を防止して、クラッチ601の消耗をさらに抑制することが望ましいものである。
【0075】
以上説明したように、本実施形態においては、変速中に用いる2つのトルク伝達経路を備えており、この2つのトルク伝達経路は、切り換えることができる。そして、変速段に応じて、2つのトルク伝達経路を切り換えて用いることにより、変速中に摩擦クラッチの回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変速が行えるものとなる。
【0076】
次に、図10を用いて、本発明の第4の実施形態による自動変速機の構成について説明する。本実施形態では、変速中に摩擦クラッチを制御してトルクを伝達する経路を、定常走行時も兼用するようにしている。
【0077】
図10は、本発明の第4の実施形態による自動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。なお、図7と同一符号は、同一部分を示している。
【0078】
ここで、一例として、ギア14,ギア26から成る歯車列を1速とし、ギア13,ギア24から成る歯車列を2速とし、ギア12,ギア23から成る歯車列を4速とし、ギア10,ギア22から成る歯車列を5速とする。また、ギア7,ギア618から成る歯車列を3速とし、ギア5,ギア616から成る歯車列を6速とする。
【0079】
本実施形態において、変速時の動作に関しては、第3の実施形態と同様であるが、第1のトルク伝達手段および第2のトルク伝達手段を定常走行時にも使用する。例えば、3速走行時は、クラッチ3を締結状態とし、クラッチ11,クラッチ25を開放状態とする。さらに、クラッチ601をギア7に直結して、第1のトルク伝達手段によりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。同様に6速走行時は、クラッチ3を締結状態とし、クラッチ11,クラッチ25を開放状態とする。さらに、クラッチ602をギア5に直結して、第2のトルク伝達経路によりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。
【0080】
このように、第1のトルク伝達手段および第2のトルク伝達手段を定常走行時にも使用することにより、歯車列の数を低減でき、変速機自体の小型化を図ることが可能となる。
【0081】
以上説明したように、本実施形態においては、変速中に用いる2つのトルク伝達経路を備えており、この2つのトルク伝達経路は、切り換えることができる。そして、変速段に応じて、2つのトルク伝達経路を切り換えて用いることにより、変速中に摩擦クラッチの回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変速が行えるものとなる。
【0082】
なお、上述の各実施形態において、第1のトルク伝達経路および第2のトルク伝達経路は、3速,6速といった定常走行で使用するギアの減速比と同じでなくてもよいものである。例えば、第1のトルク伝達経路の減速比は、2速と3速の中間の値としてもよいものである。また、第2のトルク伝達経路の減速比も、5速と6速の中間の値としてもよいが、6速への変速において、変速中のトルク低下を補正することが困難となるので、第2のトルク伝達経路の減速比は、最小減速比すなわち6速以下とすることが望ましいものである。
【0083】
さらに、発進時はクラッチ3を滑らせることにより、エンジン1のトルクを自動変速機に伝達するが、クラッチ3が故障した場合には、車両を発進させることが困難となる。そこで、第1のトルク伝達経路によりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達し車両を発進させる。図4に示したギア比(減速比)の場合、第1のトルク伝達経路のギア比を6速とすると、故障時は、クラッチ15を滑らせて6速で発進することとなり、下り坂や平地での緩やかな発進ならば対応できるが、上り坂や急発進をしようとするとエンジン1はストールすることになる。そこで、第1のトルク伝達経路の減速比は、1以上とすることが望ましいものである。
【0084】
さらに、クラッチを駆動するアクチュエータは、モータにより駆動する電気式のアクチュエータであってもよいし、摩擦クラッチは乾式単板方式、湿式多板方式のどちらを用いてもよいものである。また、自動変速機においては、後進段を設定する歯車列を設けてもよいものである。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、変速中に摩擦クラッチの回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変速が行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による自動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による自動変速機の走行時のトルク伝達経路の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による自動変速機の変速中のトルク伝達経路の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による自動変速機の変速時の回転数変化の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による自動変速機における速中にトルクを伝達する摩擦クラッチの減速比と、変速可能領域との関係の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による自動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による自動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による自動変速機の走行時のトルク伝達経路の説明図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による自動変速機の変速中のトルク伝達経路の説明図である。
【図10】本発明の第4の実施形態による自動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1…エンジン
4…入力軸
5,7,16,18,616,618…ギア
6…かみ合い式クラッチ
15,601,602…摩擦クラッチ
17…クラッチシャフト
27…出力軸
Claims (3)
- 歯車式変速機の入力軸と出力軸の間に設けられ、少なくとも一つの歯車列に設けられた摩擦クラッチと、その他の歯車列に設けられたかみ合い式クラッチとからなるトルク伝達手段を有し、一方の歯車列から他方歯車列へ変速する際に摩擦クラッチを制御する自動変速機において、
上記摩擦クラッチにより変速中にトルクを伝達する経路を、互いに減速比が異なる二つの経路に切り換えるものであって、二つの前進ギアと選択的に締結可能なかみ合い式クラッチからなるトルク伝達経路切換手段を設け、
ここで、上記経路は、上記トルク伝達経路切換手段により第1のトルク伝達経路と第2のトルク伝達経路に分けられ、第1のトルク伝達経路の減速比は、第2のトルク伝達経路の減速比以上であることを特徴とする自動変速機。 - 請求項1記載の自動変速機において、
上記第2のトルク伝達経路の減速比は、最小減速比であることを特徴とする自動変速機。 - 請求項1記載の自動変速機において、
上記第1のトルク伝達経路の減速比は、1以上であることを特徴とする自動変速機。
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