JP4169314B2 - 車両用前照灯 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドランプ、フォグランプなど照明用の車両用灯具に関するものであり、詳細には可動リフレクタが設けられて、曲路などで車両の進行方向が照射できるようにビーム方向が可変とされた車両用前照灯に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の車両用前照灯90の構成の例を示すものが図6〜図8であり、この車両用前照灯90においては、例えば、光源91に対して下半部寄りに固定リフレクタ92が設けられ、上半部寄りに可動リフレクタ93が設けられるものとされている。
【0003】
前記可動リフレクタ93は、例えばステアリング装置の操作量に応じ動作する駆動装置95により光源91を中心とする回動を行うものとされ、これからの車両の進行方向に反射光を向かわせるように移動する。よって、得られる配光特性HTは図8に示すように前記固定リフレクタ92からの正面方向を照射する配光特性Hmと、可動リフレクタ93からのこれからの進行方向を照射する配光特性Hsとの合成となり旋回方向に広いものとなり曲路の通過などを容易にする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記光源91にはフード94が設けられ、リフレクタ92、93以外の部分に光が当たり乱反射を行い、幻惑光などと成るの防止している。このときに、前記可動リフレクタ93の領域においても、乱反射を生じさせないためには、可動リフレクタ93の直進時に対応する位置を基準としてフード94の遮光する範囲Dを設定しなければ成らず、このために、前記可動リフレクタ93を回動させたときには、図9に示すように一部分が遮光する範囲D内に入り込むいわゆるケラれと称されている現象を生じ、配光特性Hsに充分な明るさが得られないという問題点を生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した従来の課題を解決するための具体的手段としてフードが設けられた光源と、固定リフレクタと、車両の操舵方向に対応した方向に回動可能とされた可動リフレクタとが設けられて可変配向とされた車両用前照灯において、前記光源に設けられるフードが、略光源を通る垂直線を軸として水平方向に回動する前記可動リフレクタの回動方向に伴い当該可動リフレクタと正対した状態を維持しつつ水平方向に回動して、前記光源からの光のうち当該可動リフレクタを介して照射される光を遮蔽することなく当該光源から放射される光に対する遮蔽を行なう位置に設けられるフード可動部と、前記光源から当該固定リフレクタヘ放射される光以外に対する遮蔽を行なう位置に設けられるフード固定部と、から構成されていることを特徴とする車両用前照灯を提供することで課題を解決するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1および図2に符号1で示すものは、本発明に係る車両用前照灯の要部であり、この車両用前照灯1は、白熱電球、ハロゲン電球、或いは、メタルハライド放電灯などとした光源2と、固定リフレクタ3と、可動リフレクタ4と、前記光源2に設けられるフード5とから構成されているものである点は従来例のものと同様である。
【0007】
前記可動リフレクタ4は、前記光源2を略焦点とする回転放物面などとして形成され、この焦点の位置を通る垂直軸を回転の中心として回動するものであり、これにより光源2からの光に対する反射方向を水平方向に回転させることで、例えば曲路における以後の進行方向の照射を目的とするものである点も従来例のものと同様である。
【0008】
また、前記可動リフレクタ4には駆動部6が設けられていて、この駆動部6はハンドルの操作量、或いは、前輪の向きなどを入力信号として前記可動リフレクタ4に最適な移動量を与えるものとされている点も、従来例のものと同様である。尚、前記車両用前照灯1にはレンズなども当然に設けられているものであるが、本発明の要旨の部分ではないので、図示と説明は省略する。
【0009】
ここで本発明では、前記フード5にフード固定部5aとフード可動部5bとを設けるものであり、このときに、前記固定リフレクタ3が車両用前照灯1の下半部寄りに設けられ、可動リフレクタ4が上半部寄りに設けられている場合には、フード固定部5aはフード5の下半部寄りに設けられ、フード可動部5bは上半部よりに設けられている。
【0010】
そして、前記フード固定部5aは固定リフレクタ3に対応するものとされ、前記光源2から放射させる光の内の固定リフレクタ3以外に達する光を遮蔽するものとされて、例えば光源2からの光が直接に外部に放射され幻惑光などとなるのを防止するものとされている。
【0011】
また、前記フード可動部5bは可動リフレクタ4に対応するものとされ、基本的な構成としては、正面方向に反射光を生じているときの可動リフレクタ4に対して全面に光を与え、上記したフード固定部5aの場合と同様に不要部分への光は遮蔽する構成として形成されている。
【0012】
ここで、実際には前記可動リフレクタ4は前記駆動部6により略光源2を通る垂直線を軸として回動するものであるので、本発明では可動リフレクタ4とフード可動部5bとを上記の基本位置、即ち、可動リフレクタ4とフード可動部5bとをが正対する状態でステイ7で接続するものとしている。
【0013】
このようにしたことで、可動リフレクタ4が駆動部6により駆動され、焦点の位置を回転の軸として水平方向への回動を生じるときには、前記フード可動部5bも焦点の位置を回転の軸として水平方向への回動を生じる(図3参照)ものとなり、両者が正対している状態は変わることがない。
【0014】
よって、可動リフレクタ4に移動を生じるときにも、前記フード可動部5bは常に可動リフレクタ4の全面に光を与えるものとなり、従来例のもののように可動リフレクタ4の移動に伴い次第に照射光量が減衰する現象を生じないものとすることが可能となる。
【0015】
図4は本発明に係る車両用前照灯1の別な実施形態を要部で示すものであり、上記の説明で明らかなように、車両の曲路通過時などには、前記可動リフレクタ4の回動に伴いフード可動部5bも回動するものとなる。光源2に対し一体のフード5を形成し、基本的には固定リフレクタ3および可動リフレクタ4以外に達する光を遮蔽すべき、フード固定部5aとフード可動部5bとの間に間隙を生じ、この間隙から不要な光が漏出する恐れを生じるものとなる。
【0016】
この実施形態は上記の事態に対応すべく行われたものであり、この実施形態では前記フード固定部5aとフード可動部5bとには、フード可動部5bの回動の軸と直交する面状とした遮蔽部5cが設けられている。このようにしたことで、フード可動部5bが回動し、フード固定部5aとに間隙を生じたときにも、図5に示すように遮蔽部5cにより光源2からの直射光が不要な方向に漏出するのを防止する。
【0017】
尚、実際の実施にあたっては、例えば、搭載される車種により前記可動リフレクタ4に要求される移動量(回転量)などが異なり、車両用前照灯1の機種毎に間隙の量も異なることが予想される。よって、本発明においては、上記の実施形態のように、フード固定部5aとフード可動部5bとの双方に遮蔽部5cを設けることを限定するものではなく、必要に応じて何れか一方に設けるものとしても良いものである。
【0018】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明により、フードが設けられた光源と、固定リフレクタと、回動可能とされた可動リフレクタとが設けられて可変配光とされた車両用前照灯において、前記光源に設けられるフードが、前記可動リフレクタの回動に伴い回動して前記光源からの光に対する遮蔽を可動リフレクタの移動に対応させるフード可動部と、前記光源からの光に対する遮蔽を前記固定リフレクタに対応させるフード固定部とに分割されている車両用前照灯としたことで、可動リフレクタに移動を生じたときには、フード可動部が追従するものとして、いわゆる、フードによるケラれが生じるのを防止し、曲路におけるこれからの進路を明るく照射するものとして、この種の車両用前照灯の性能向上に極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用前照灯の実施形態を示す正面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】 同じ実施形態の動作状態を示す説明図である。
【図4】 同じく本発明に係る車両用前照灯の別の実施形態を要部で示す斜視図である。
【図5】 別の実施形態における動作状態を示す説明図である。
【図6】 従来例を示す正面図である。
【図7】 図6のB−B線に沿う断面図である。
【図8】 この種の車両用前照灯における可変配光の形成原理を示す説明図である。
【図9】 従来例における不具合点の発生の原因を示す説明図である。
【符号の説明】
1……車両用前照灯
2……光源
3……固定リフレクタ
4……可動リフレクタ
5……フード
5a……フード固定部
5b……フード可動部
5c……遮蔽部
6……駆動部
7……ステイ
Claims (2)
- フードが設けられた光源と、固定リフレクタと、車両の操舵方向に対応した方向に回動可能とされた可動リフレクタとが設けられて可変配向とされた車両用前照灯において、
前記光源に設けられるフードが、
略光源を通る垂直線を軸として水平方向に回動する前記可動リフレクタの回動方向に伴い当該可動リフレクタと正対した状態を維持しつつ水平方向に回動して、前記光源からの光のうち当該可動リフレクタを介して照射される光を遮蔽することなく当該光源から放射される光に対する遮蔽を行なう位置に設けられるフード可動部と、
前記光源から当該固定リフレクタヘ放射される光以外に対する遮蔽を行なう位置に設けられるフード固定部と、から構成されていることを特徴とする車両用前照灯。 - 前記フード可動部と、前記フード固定部との少なくとも一方には、当該フード可動部が回動したことにより生じる前記固定リフレクタ及び可動リフレクタ以外に到達する光を遮蔽するための遮蔽部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用煎照灯。
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