JP4169171B2 - 2サイクルエンジンのオイル供給制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2サイクル多気筒エンジンの潤滑の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
2サイクル多気筒エンジンにおいて、エンジンにより駆動されるオイルポンプによりエンジンの各被潤滑部にオイルを間欠的に供給する方式がある。例えば、特開平8−93431号公報においては、エンジン回転数、負荷に応じたオイル要求量を三次元マップにより求め、該オイル要求量に基づいてソレノイド弁を通電制御することにより、適正なオイル量を供給するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の環境問題(オイルの混合により発生する白煙や、臭い、オイル消費量等)への配慮に対する要求の高まりとともに、オイル消費量の最適化が望まれている。ところが、従来の上記2サイクルエンジンでは、オイルは各気筒毎に同一量が供給されており、気筒毎に吸入空気量の異なる(=要求オイル量の異なる)エンジン、例えば、マリンエンジンのように各気筒の排気管長が異なるエンジンや各気筒間で冷却水による冷却度合が異なるエンジンでは、各気筒間での吸入空気量のバラツキが大きく、気筒毎のオイル量が最適にならず、オイル量が過大になると白煙等を生じ、オイル量が過小になると被潤滑部の耐久性が低下するという問題を有している。また、船外機のようにクランク軸縦置きのエンジンでは微量ではあるがオイルが下段気筒に降下するため、気筒毎のオイル量が最適にならないという問題を有している。
【0004】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、2サイクル多気筒エンジンにおいて、エンジンの運転状態に応じて各気筒へ最適量のオイルを供給することにより、エンジンの潤滑を維持できるとともに、環境への悪影響を最小限に抑えることができるオイル供給制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明の2サイクルエンジンのオイル供給制御装置は、各気筒の排気管長が異なる2サイクル多気筒エンジンにおいて、各気筒の吸気通路にオイルを供給するオイルポンプと、該オイルポンプからのオイル供給量を制御する制御弁とを備え、前記制御弁は、各吸気通路またはオイルタンクに選択的にオイルを供給またはリターンさせる複数の独立作動する電磁ソレノイド弁であり、前記オイルポンプには、スロットルに連動する吐出量調整レバーが設けられ、前記エンジンの運転状態に応じて各気筒毎にオイル供給量を制御し、前記オイル供給量は、基本オイル供給量を演算するため代表気筒に備えられた基本オイル供給量マップと、その他の気筒に備えられた補正マップにより決定され、前記基本オイル供給量マップは、吸入空気量を表すパラメータであるエンジン負荷とエンジン回転数に基づいてオイル供給量を設定し、エンジン負荷センサが故障した場合には、エンジン負荷を最大値に固定しエンジン回転数のみによってオイル供給量を求め、また、エンジン回転数センサが故障した場合には、エンジン回転数を最大値に固定しエンジン負荷のみによってオイル供給量を求めることを特徴とし、請求項2記載の発明は、各気筒間で冷却度合が異なる2サイクル多気筒エンジンにおいて、各気筒の吸気通路にオイルを供給するオイルポンプと、該オイルポンプからのオイル供給量を制御する制御弁とを備え、前記制御弁は、各吸気通路またはオイルタンクに選択的にオイルを供給またはリターンさせる複数の独立作動する電磁ソレノイド弁であり、前記オイルポンプには、スロットルに連動する吐出量調整レバーが設けられ、前記エンジンの運転状態に応じて各気筒毎にオイル供給量を制御し、前記オイル供給量は、基本オイル供給量を演算するため代表気筒に備えられた基本オイル供給量マップと、その他の気筒に備えられた補正マップにより決定され、前記基本オイル供給量マップは、吸入空気量を表すパラメータであるエンジン負荷とエンジン回転数に基づいてオイル供給量を設定し、エンジン負荷センサが故障した場合には、エンジン負荷を最大値に固定しエンジン回転数のみによってオイル供給量を求め、また、エンジン回転数センサが故障した場合には、エンジン回転数を最大値に固定しエンジン負荷のみによってオイル供給量を求めることを特徴とし、請求項3記載の発明は、クランク軸縦置きの2サイクル多気筒エンジンにおいて、各気筒の吸気通路にオイルを供給するオイルポンプと、該オイルポンプからのオイル供給量を制御する制御弁とを備え、前記制御弁は、各吸気通路またはオイルタンクに選択的にオイルを供給またはリターンさせる複数の独立作動する電磁ソレノイド弁であり、前記オイルポンプには、スロットルに連動する吐出量調整レバーが設けられ、前記エンジンの運転状態に応じて各気筒毎にオイル供給量を制御し、前記オイル供給量は、基本オイル供給量を演算するため代表気筒に備えられた基本オイル供給量マップと、その他の気筒に備えられた補正マップにより決定され、前記基本オイル供給量マップは、吸入空気量を表すパラメータであるエンジン負荷とエンジン回転数に基づいてオイル供給量を設定し、エンジン負荷センサが故障した場合には、エンジン負荷を最大値に固定しエンジン回転数のみによってオイル供給量を求め、また、エンジン回転数センサが故障した場合には、エンジン回転数を最大値に固定しエンジン負荷のみによってオイル供給量を求めることを特徴とし、請求項4記載の発明は、請求項1〜3において、前記エンジンが筒内燃料噴射式エンジンであることを特徴とし、請求項5記載の発明は、請求項1〜3において、前記エンジンが吸気管内燃料噴射式エンジンであることを特徴とし、請求項6記載の発明は、請求項1〜5において、前記基本オイル供給量を、吸気温度、大気圧、バッテリ電圧の少なくとも1つにより補正することを特徴とし、請求項6記載の発明は、前記基本オイル供給量を、加速または減速時に補正することを特徴とし、請求項7記載の発明は、請求項1〜6において、前記基本オイル供給量を、慣らし運転時に補正することを特徴とし、請求項8記載の発明は、請求項1〜7において、前記基本オイル供給量を、休筒時に補正することを特徴とする。
以上
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明が適用される2サイクル多気筒エンジンの1例を示す船外機の模式図であり、(図B)図(A)はエンジンの平面図、図(B)は図(A)のB−B線に沿う縦断面図、図(C)は船外機の側面図、図(D)は燃料供給系の構成図である。
【0007】
図(C)において、1は船外機であり、クランク軸10(図A)が縦置状態で配置されるエンジン2と、エンジン2の下端面に接続されエンジン2を支持するガイドエキゾースト部3と、ガイドエキゾースト部3の下端面に接続されるアッパケース4、ロアケース5及びプロペラ6からなる。ロアケース5には吸込口5aが形成され、冷却水は冷却水ポンプ18により吸込口5aからアッパケース5内の冷却水管を上方に流れエンジン2を冷却した後、アッパケース5内を下方に流れてプロペラ6近傍から排出される。
【0008】
上記エンジン2は、筒内噴射式V型6気筒2サイクルエンジンであり、6つの気筒#1〜#6(図B)が平面視でV字バンク(図A)をなすように横置き状態で且つ縦方向に2列に配設されたシリンダボディ7に、シリンダヘッド8が連結、固定されている。上記各気筒#1〜#6内には、ピストン11が摺動自在に嵌合配置され、各ピストン11はクランク軸10に連結されている。シリンダヘッド8には、磁力で開閉作動されるソレノイド式の燃料噴射弁13及び点火プラグ14が挿入配置されている。各気筒#1〜#6は、それぞれ掃気ポート(図示せず)によりクランク室12に連通され、また、各気筒#1〜#6には排気ポート15が接続されている。図(B)の左バンクの排気ポート15は左集合排気通路16に、右バンクの排気ポート15は右集合排気通路17に合流されている。
【0009】
エンジン2のクランク室12には、吸気マニホールドから分岐する吸気通路19が接続されており、該吸気通路19には、逆流防止用のリード弁20が配設され、また、リード弁20の下流側には、エンジン内にオイルを供給するためのオイルポンプ21が配設され、リード弁20の上流側には、吸気量を調節するためのスロットル弁22が配設されている。オイルポンプ21は、クランク軸10の回転により駆動されるポンプであり、船体側に設置されたサブタンク70から、エンジン側に配設されたメインタンク71、オイル吸入管78,オイルポンプ21、電磁ソレノイド弁ユニット(制御弁)72、オイル供給管91を経て吸気管19内に供給され、オイルの一部は電磁ソレノイド弁ユニット72からオイルリターン管92を経てメインタンク71に戻される。
【0010】
図(D)に示すように、船体側に設置されている燃料タンク23内の燃料は、手動式の第1の低圧燃料ポンプ25によりフィルタ26を経て船外機側の第2の低圧燃料ポンプ27に送られる。この第2の低圧燃料ポンプ27は、エンジン2のクランク室12のパルス圧により駆動されるダイヤフラム式ポンプであり、燃料を気液分離装置であるベーパーセパレータタンク29に送る。ベーパーセパレータタンク29内には、電動モータにより駆動される燃料予圧ポンプ30が配設されており、燃料を加圧し予圧配管31を経て高圧燃料ポンプ32に送る。エンジン2は複数の気筒#1〜#6がVバンクをなすように2列に配設されており、燃料供給レール33は、各列のシリンダヘッド8に縦方向に固定されている。高圧燃料ポンプ32の吐出側は、燃料供給レール33に接続されるとともに、高圧圧力調整弁35および燃料冷却器36、戻り配管37を介してベーパーセパレータタンク29に接続されている。また、予圧配管31とベーパーセパレータタンク29間には予圧圧力調整弁39が設けられている。
【0011】
高圧燃料ポンプ32は、ポンプ駆動ユニット40により駆動される。このポンプ駆動ユニット40は駆動ベルト41を介してクランク軸10に連結されている。ベーパーセパレータタンク29内の燃料は、燃料予圧ポンプ30により例えば3〜10kg/cm2程度に予圧され、加圧された燃料は、高圧燃料ポンプ32により50〜100kg/cm2程度若しくはそれ以上に加圧され、加圧された高圧燃料は、高圧圧力調整弁35にて設定圧を越える余剰燃料がベーパーセパレータタンク29に戻され、必要な高圧燃料分のみを燃料供給レール33に供給し、各気筒#1〜#6に装着した燃料噴射弁13に供給するようにしている。
【0012】
ECU(電子制御装置)42には、エンジン2の駆動状態、船外機1や船の状態を示す各種センサからの検出信号が入力される。例えば、クランク軸10の回転角(回転数)を検出するエンジン回転数センサ43、吸入空気の温度を検出する吸気温度センサ44、スロットル弁22の開度を検出するスロットル開度センサ45、最上段の気筒7d内の空燃比を検出する空燃比センサ46、高圧燃料配管内の圧力を検出する燃料圧力センサ47、オイルタンク71内のオイルレベルを検出するオイルレベルセンサ48、船外機のトリム角を検出するトリム角センサ49、背圧センサ38、大気圧センサ65等が設けられている。ECU42は、これら各センサの検出信号を制御マップに基づき演算処理し、制御信号を燃料噴射弁13、点火プラグ14、電磁ソレノイド弁ユニット72、予圧燃料ポンプ30に伝送する。
【0013】
図2は、図1の船外機の平面図である。なお、以下の説明では前述の図と同一の構成には同一番号を付けて説明を省略する場合がある。クランク軸10にはフライホイール80が固定され、その上部すなわちクランク軸10の上端に駆動プーリ50が取り付けられ、また、ポンプ駆動ユニット40の回動軸51には従動プーリ52が設けられ、駆動プーリ50と従動プーリ52には駆動ベルト41が張設されている。ポンプ駆動ユニット40にはボルト64により高圧燃料ポンプ32が取り付けられている。これによりクランク軸10の回転が駆動ベルト41を介して回動軸51に伝達され、高圧燃料ポンプ32を駆動するようにしている。
【0014】
シリンダボディ7には取付用ステー53が固定され、ポンプ駆動ユニット40は、取付用ステー53及びシリンダボディ7に3本のボルト54、55、56により取り付けられている。また、燃料供給レール33および燃料噴射弁13は、シリンダヘッド8にボルトにより固定され、燃料噴射弁13は燃料供給レール33に接続されている。また、高圧燃料ポンプ32は燃料給排ユニット60を有し、燃料給排ユニット60の2つの出口と左右の燃料供給レール33はそれぞれコネクタ61、62およびフレキシブル配管63により接続されている。
【0015】
シリンダボディ7の側面には、オイルタンク71が取り付けられている。オイルタンク71の上面には、高圧圧力調整弁35からベーパーセパレータタンク29への戻り配管37、高圧燃料ポンプ32のオーバーフロー管73、ベーパーセパレータタンク29から高圧燃料ポンプ32への燃料供給管31、オイルタンク71と吸気管19間に接続されるオーバーフロー管74、配線75が配設されている。これらの配管及び配線は、オイルタンク71に固定されたブラケット76により押さえられ、フライホイール80との接触を防止している。なお、図中、1aはエンジン2を覆うカウリング(エンジンカバー)、57はスタータモータ、58はベルトテンショナー、59はサイレンサ、77はオイル供給管である。
【0016】
図3は、図2のY方向から見た側面図である。シリンダボディ7の側面には、燃料フィルタ26、並列に接続された2個の第2の低圧燃料ポンプ27、ベーパーセパレータタンク29、オイルポンプ21および電磁ソレノイド弁ユニット72が取り付けられている。オイルタンク71の底部とオイルポンプ21の吸入側はオイル吸入管78で接続され、オイルポンプ21の吐出側と電磁ソレノイド弁ユニット72の流入側は6本のオイル吐出管79で接続され、電磁ソレノイド弁ユニット72の吐出側は、6本のオイル供給管91により各気筒#1〜#6の吸気管19(図1)に接続されている。また、電磁ソレノイド弁ユニット72からの戻しオイルは、オイルリターン管92を経てオイルタンク71の底部に戻され、さらにその一部はオイル供給管94を経て燃料系通路例えばベーパーセパレータタンク29に供給され、これにより燃料系部品の燃料通路内の防錆を図るようにしている。以上のようにして、オイルタンク71内のオイルをオイルポンプ21により各気筒#1〜#6の吸気通路19に供給するオイル供給系を備え、該オイル供給系には、各吸気通路19またはオイルタンク71に選択的にオイルを供給する電磁ソレノイド弁ユニット72が配設される。なお、93はスロットルに連動してオイルポンプ21の吐出量を調節する調節レバーである。
【0017】
図4は、図3の電磁ソレノイド弁ユニット72の分解平面図である。電磁ソレノイド弁ユニット72は、ユニット本体72aを有し、ユニット本体72aの一方の側面には6つのオイル流入口72bが形成され、隣接する両側面には6つの気筒#1〜#6への3つづつのオイル供給口72cが形成され、オイル流入口72bと対向する側面にはオイルタンク71へのオイルリターン口72d及びベーパーセパレータタンク29へのオイル供給口72eが形成され、図示の如く油路が形成されている。オイル流入口72bとオイル供給口72cが連通する6つの油路内には、フィルタ72f及び制御弁72gが配設され、制御弁72gの周囲にはソレノイド72hが配設されている。この制御弁72gとソレノイド72hは、本発明の電磁ソレノイド弁を構成している。また、オイル供給口72cとオイルリターン口72dが連通する各リターン油路内にはチェック弁72iが配設され、各電磁ソレノイド弁のリターン通路がユニット内で1本に連結されている。さらに、オイルリターン口72dとオイル供給口72eが連通する油路内には分岐量調整オリフィス72jが配設されている。また、オイル流入口72bの両側には、駆動用ドライバ回路72kが配設され、各ソレノイド72hは駆動用ドライバ回路72kに接続されている。
【0018】
上記制御弁72gは、ソレノイド72hがオフのときオイルリターン口72d側を遮断しオイル供給口72c側を開き、ソレノイド弁72hがオンのときオイル供給口72c側を遮断し、オイルリターン口72d側を開くように制御する。これは、ソレノイド72hが断線等によりオフしたときにエンジンにオイルを供給するというフェール制御のためである。しかしながら一方で、船外機等におけるアイドル運転やトローリング運転域等での長時間の低速運転においては、ソレノイド72hの通電時間が増大し、消費電力が増大してしまうという問題を有している。特に、筒内噴射式エンジンでは燃料噴射弁の消費電力が大きいのでこの問題の解消が重要である。そのために、スロットルに連動してオイルポンプ21の吐出量を調節する調節レバー93を設け、これにより、オイルポンプ21側が常に全開状態ではなく、設定吐出量よりも全運転域で、若干多めになるように機械的に調節することにより、ソレノイド72hの通電時間を減少させ、消費電力を低減させるようにしている。
【0019】
上記構成からなる電磁ソレノイド弁ユニット72の作用について説明する。図4は、ソレノイド72hがオフで制御弁72gがオイルリターン口72d側を遮断した状態を示し、オイルは、オイル流入口72bからオイル供給口72cを経て各気筒の吸気通路に供給される。この状態から駆動用ドライバ回路72kの所定のトランジスタに駆動信号を加えると、対応するソレノイド72hに電流が流れ、制御弁72gがソレノイド72h側に引き寄せられるため、オイル供給口72c側は遮断され、オイルリターン口72d側が開口され、オイルはオイルタンク71に戻される。また、一部のオイルはオイル供給口72eからベーパーセパレータタンク29に供給される。
【0020】
図5〜図11は、本発明における2サイクルエンジンのオイル供給制御装置の1実施形態を示し、図5は制御フロー及び基本オイル供給量マップを示す図、図6は各気筒の要求オイル量を示す図、図7は図5のバッテリ電圧補正を説明するための図、図8及び図9は図5の慣らし運転補正を説明するための図、図10は図5の休筒補正を説明するための図、図11は図5のフェール制御を説明するための図である。
【0021】
図5において、先ずステップS1で、スロットル開度およびエンジン回転数を読み込み、ステップS2で各気筒#1〜#6の6枚の基本オイル供給量マップMより基本オイル供給量を演算する。基本オイル供給マップは、吸入空気量を表すパラメータであるエンジン負荷(スロットル開度、吸気負圧等)とエンジン回転数に基づいてオイル供給量を設定しており、基本的には定常負荷曲線Yの周囲は吸入空気量に応じて標準オイル供給量を設定し、アイドル、トローリング域Aでは標準オイル供給量より極小に設定し、定常運転域Bでは標準オイル供給量より少な目に設定し、急加速域Cおよび急減速域Dでは標準オイル供給量より多めになるように設定している。また、図6に示すように、各気筒の要求オイル量は、低速域ではほぼ同じであるが、中速域では上段気筒にいくに従い要求オイル量が多くなり、高速域では下段気筒にいくに従い要求オイル量が多くなる。さらに、下段気筒は上段気筒に比べて冷却されるので(冷却水量の関係で)下段気筒にいくに従い要求オイル量が少なくなり、また、下段気筒は上段気筒からオイルが漏れてくるため、下段気筒ほど要求オイル量が少なくなる。従って、このような種々の要求オイル量を勘案して、各気筒#1〜#6毎に基本オイル供給量マップMを用意するようにしている。
【0022】
次にステップS3〜S5において、吸気温度補正、大気圧補正およびバッテリ電圧補正を行う。基本オイル供給量をFBnとすると、この補正量は次式で演算される。
FBn×Ca×Cb×Cc
Ca:吸気温度補正係数 Ca=f(吸気温度)
Cb:大気圧補正係数 Cb=f(大気圧)
Cc:バッテリ電圧補正係数 Cc=f(バッテリ電圧)
吸気温度補正、大気圧補正は空気の密度により吸入空気量が変化するためで、空気密度に比例してオイル供給量を増量させるように補正する。バッテリ電圧によりオイル供給量を補正する理由は、図7に示すように、バッテリ電圧が低下すると、ソレノイドの無効時間(最小休止時間)が増大するためであり、バッテリ電圧に反比例してオイル供給量を増量させるように補正する。
【0023】
次にステップS6で慣らし運転補正をおこなう。この補正量は次式で演算される。
Figure 0004169171
図8は、慣らし経過時間係数Ctを示し、慣らし運転当初はオイル供給量を増量させ、経過時間が増大するにつれて係数Ctを減少(オイル供給量を減量)させるように補正する。図9は、使用負荷頻度係数CLを示し、エンジン負荷とエンジン回転数に応じて複数の運転領域に分け、領域E、F、Gの運転域係数L1、L2、L3をそれぞれ小、中、大に設定する。例えば、領域E、F、Gの運転時間をそれぞれ10分とし、
L1=1.0、L2=1.1、L3=1.2とした場合、
使用負荷頻度係数CL=(1.0×10+1.1×10+1.2×10)/30=1.1
となる。
【0024】
次にステップS7で休筒補正をおこなう。船外機においては、アイドリングやトローリング等の低速域で所定の気筒への燃料供給および点火を停止して燃焼を安定させるようにしているが、休筒した気筒にそのままオイルを供給すると白煙が生じてしまう。この補正量は次式で演算される。
FBn×Crn
Crn:休筒補正係数 Crn=f(エンジン回転数,エンジン負荷)
図10に示すように、エンジン回転数およびエンジン負荷が小さくばるにしたがい休筒補正係数Crnを小さくしてオイル供給量を減量させるように補正する。
【0025】
次にステップS8でフェール制御をおこなう。図11はフェール時使用マップを示し、エンジン負荷センサが故障した場合には、エンジン負荷を最大値に固定しエンジン回転数のみによってオイル供給量を求める。また、エンジン回転数センサが故障した場合には、エンジン回転数を最大値に固定しエンジン負荷のみによってオイル供給量を求める。さらに、両方のセンサが故障した場合には、エンジン回転数およびエンジン負荷を最大値に固定してしまう。また、ECU42が故障した場合には、基本オイル供給マップが使えないので所定値に固定してしまい、ソレノイドをオフしたままにする。最後に、ステップS9で各気筒#1〜#6に対応するソレノイドに通電する。
【0026】
図12および図13は、本発明における2サイクルエンジンのオイル供給制御装置の他の実施形態を示し、図12は制御フローを示す図、図13はオイル供給量マップの具体例を示す図である。なお、前記実施形態と同一の処理については説明を省略する。
【0027】
図12において、ステップS12で気筒#1の基本オイル供給量マップMより基本オイル供給量を演算する。本実施形態においては、気筒#1にのみ基本オイル供給マップMが用意され、他の気筒#2〜#6には補正マップMhが用意される。そして、ステップS16で気筒#2〜#6の補正マップMhにより各気筒のオイル供給量を演算する。
【0028】
図13はオイル供給量マップの具体例を示している。例えば、下段気筒#5、#6は上段気筒に比べ冷却水が来やすくシリンダ温度が所定値近くに保たれるが、上段気筒のシリンダは温度が上昇し要求オイル量が増えるので急減速域Dで要求オイル量を少なくし、また、下段気筒#5、#6は上段気筒からオイルが漏れてくるため、アイドル、トローリング域Aで要求オイル量を少なくするようにしている。各気筒へのオイル供給量は次式により求められる。
#1気筒オイル供給量=Fnm×Ca×Cb×Cc
#2気筒オイル供給量=Fnm×Ca×Cb×Cc×C2nm


#6気筒オイル供給量=Fnm×Ca×Cb×Cc×C6nm
図14は、本発明が適用される2サイクル多気筒エンジンの他例を示す船外機の模式図であり、図(A)はエンジンの平面図、図(B)は図(A)のB−B線に沿う縦断面図、図(C)は船外機の側面図、図(D)は燃料供給系の構成図である。なお、図1の例と同一の構成については同一番号を付けて説明を省略する。本実施形態は、各吸気管19に燃料噴射弁13を装着し、ベーパーセパレータタンク29内の燃料を燃料噴射弁13により各吸気管19内に噴射する方式に適用したものである。なお、燃料噴射弁13の代わりにキャブレターを用いる方式に適用してもい。
【0029】
さらに、他の実施形態として、オイルポンプ21からの6本のオイル供給管91を1本にまとめてベーパーセパレータタンク29に接続し燃料と混合させるようにしてもよい。燃料は吸入空気量に応じて制御されているのでオイルも同様に運転状態に応じて制御されることになる。なお、基本オイル供給マップは1つでよい。
【0030】
図15〜図22は、本発明のオイル供給制御の具体例を説明するための図であり、図15は、急加速時(非同期補正)の制御方法であり、下段気筒にはオイルが溜まりやすいので、上段気筒から下段気筒にいくに従い、時間T1〜T6において、ソレノイドオフ回数を低減させオイル供給量を低減させるように制御する。図16は休筒時の制御方法であり、休筒気筒においては、時間T2、T3、T5のソレノイドオン時間を増加させ、オイル供給量を低減させるように制御する。図17は、基準信号に同期してオイル駆動信号を発生させるとともに、ソレノイド休止時間TRが所定時間よりも大きくなるように、間欠サイクル数(例えば2回目のサイクルは駆動信号を出さない)を制御する。これに対して、図18はサイクル毎に基準信号に同期してオイル駆動信号を発生させるように制御する。図19は、基準信号には関係なく、駆動信号を出力するように制御する。図20は、各気筒の中で最小となるソレノイド休止時間TRが所定時間以上になるように、他の気筒も合わせるように制御する。図21は、基準信号同期で、ソレノイド休止時間TRが所定時間よりも大きくなるように間欠サイクル数を制御する。図22は、急加速時の制御方法で、基準信号に同期してオイル駆動信号を発生させるとともに、ソレノイドオン時間を短縮させてオイル供給量を増量させるように制御する。
【0031】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、船外機用エンジンに適用しているが、その他のマリンエンジン、雪上バイク、モータサイクル等各気筒の排気管長が異なるエンジンや、冷却水の流れにより各気筒の冷却度合が異なるエンジンにも適用可能である。
【0032】
また、上記実施形態においては、一つのオイルポンプと複数の独立作動する電磁ソレノイド弁を配設しているが、各吸気管に対応してそれぞれオイルポンプと開閉弁を設け、該開閉弁を独立して制御するようにしてもよい。
【0033】
また、上記実施形態においては、クランク軸により駆動されるオイルポンプを採用しているが、電磁式または電動式オイルポンプを採用してもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1〜3記載の発明によれば、2サイクル多気筒エンジンにおいて、エンジンの運転状態に応じて各気筒へ最適量のオイルを供給することにより、エンジンの潤滑を維持できるとともに、環境への悪影響を最小限に抑えることができ、
請求項4記載の発明によれば、燃料とオイルを分離して供給するため、オイル供給制御がやりやすいという効果を有し、
請求項5記載の発明によれば、吸気管内燃料噴射式エンジンにも適用することができ、
請求項6記載の発明によれば、オイルポンプ側が常に全開状態ではなく、設定吐出量よりも全運転域で、若干多めになるように機械的に制御できるので、特に極低速域でのソレノイドの通電時間を減少させることができ、消費電力を低減させることができ、
請求項7、8記載の発明によれば、各気筒毎に極め細かくオイル供給量を決定することができ、
請求項9記載の発明によれば、基本オイル供給量を、吸気温度、大気圧、バッテリ電圧の少なくとも1つにより補正するので、正確なオイル供給量を決定することができ、
請求項10記載の発明によれば、基本オイル供給量を加速または減速時に補正することにより、エンジンの運転状態に応じて各気筒へ最適量のオイルを供給することにより、エンジンの潤滑を維持できるとともに、環境への悪影響を最小限に抑えることができ、
請求項11記載の発明によれば、慣らし運転時の白煙の発生を防止することができ、
請求項12記載の発明によれば、休筒時の白煙の発生を防止することができ、請求項13記載の発明によれば、センサ故障時のフェール制御を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される2サイクル多気筒エンジンの1例を示す船外機の模式図であり、図(A)はエンジンの平面図、図(B)は図(A)のB−B線に沿う縦断面図、図(C)は船外機の側面図、図(D)は燃料供給系の構成図である。
【図2】図1の船外機の平面図である。
【図3】図2のY方向から見た側面図である。
【図4】図3の電磁ソレノイド弁ユニットの分解平面図である。
【図5】本発明における2サイクルエンジンのオイル供給制御装置の1実施形態を示し、制御フロー及び基本オイル供給量マップを示す図である。
【図6】各気筒の要求オイル量を説明するための図である。
【図7】図5のバッテリ電圧補正を説明するための図である。
【図8】図5の慣らし運転補正を説明するための図である。
【図9】図5の慣らし運転補正を説明するための図である。
【図10】図5の休筒補正を説明するための図である。
【図11】図5のフェール制御を説明するための図である。
【図12】本発明における2サイクルエンジンのオイル供給制御装置の他の実施形態である制御フローを示す図である。
【図13】図12のオイル供給量マップの具体例を示す図である。
【図14】本発明が適用される2サイクル多気筒エンジンの他例を示す船外機の模式図であり、図(A)はエンジンの平面図、図(B)は図(A)のB−B線に沿う縦断面図、図(C)は船外機の側面図、図(D)は燃料供給系の構成図である。
【図15】本発明のオイル供給制御の具体例を説明するための図である。
【図16】本発明のオイル供給制御の具体例を説明するための図である。
【図17】本発明のオイル供給制御の具体例を説明するための図である。
【図18】本発明のオイル供給制御の具体例を説明するための図である。
【図19】本発明のオイル供給制御の具体例を説明するための図である。
【図20】本発明のオイル供給制御の具体例を説明するための図である。
【図21】本発明のオイル供給制御の具体例を説明するための図である。
【図22】本発明のオイル供給制御の具体例を説明するための図である。
【符号の説明】
2…エンジン
10…クランク軸
19…吸気通路
13…燃料噴射弁
21…オイルポンプ
71…オイルタンク
72…制御弁(電磁ソレノイド弁ユニット)

Claims (9)

  1. 各気筒の排気管長が異なる2サイクル多気筒エンジンにおいて、各気筒の吸気通路にオイルを供給するオイルポンプと、該オイルポンプからのオイル供給量を制御する制御弁とを備え、前記制御弁は、各吸気通路またはオイルタンクに選択的にオイルを供給またはリターンさせる複数の独立作動する電磁ソレノイド弁であり、前記オイルポンプには、スロットルに連動する吐出量調整レバーが設けられ、前記エンジンの運転状態に応じて各気筒毎にオイル供給量を制御し、前記オイル供給量は、基本オイル供給量を演算するため代表気筒に備えられた基本オイル供給量マップと、その他の気筒に備えられた補正マップにより決定され、前記基本オイル供給量マップは、吸入空気量を表すパラメータであるエンジン負荷とエンジン回転数に基づいてオイル供給量を設定し、エンジン負荷センサが故障した場合には、エンジン負荷を最大値に固定しエンジン回転数のみによってオイル供給量を求め、また、エンジン回転数センサが故障した場合には、エンジン回転数を最大値に固定しエンジン負荷のみによってオイル供給量を求めることを特徴とする2サイクルエンジンのオイル供給制御装置。
  2. 各気筒間で冷却度合が異なる2サイクル多気筒エンジンにおいて、各気筒の吸気通路にオイルを供給するオイルポンプと、該オイルポンプからのオイル供給量を制御する制御弁とを備え、前記制御弁は、各吸気通路またはオイルタンクに選択的にオイルを供給またはリターンさせる複数の独立作動する電磁ソレノイド弁であり、前記オイルポンプには、スロットルに連動する吐出量調整レバーが設けられ、前記エンジンの運転状態に応じて各気筒毎にオイル供給量を制御し、前記オイル供給量は、基本オイル供給量を演算するため代表気筒に備えられた基本オイル供給量マップと、その他の気筒に備えられた補正マップにより決定され、前記基本オイル供給量マップは、吸入空気量を表すパラメータであるエンジン負荷とエンジン回転数に基づいてオイル供給量を設定し、エンジン負荷センサが故障した場合には、エンジン負荷を最大値に固定しエンジン回転数のみによってオイル供給量を求め、また、エンジン回転数センサが故障した場合には、エンジン回転数を最大値に固定しエンジン負荷のみによってオイル供給量を求めることを特徴とする2サイクルエンジンのオイル供給制御装置。
  3. クランク軸縦置きの2サイクル多気筒エンジンにおいて、各気筒の吸気通路にオイルを供給するオイルポンプと、該オイルポンプからのオイル供給量を制御する制御弁とを備え、前記制御弁は、各吸気通路またはオイルタンクに選択的にオイルを供給またはリターンさせる複数の独立作動する電磁ソレノイド弁であり、前記オイルポンプには、スロットルに連動する吐出量調整レバーが設けられ、前記エンジンの運転状態に応じて各気筒毎にオイル供給量を制御し、前記オイル供給量は、基本オイル供給量を演算するため代表気筒に備えられた基本オイル供給量マップと、その他の気筒に備えられた補正マップにより決定され、前記基本オイル供給量マップは、吸入空気量を表すパラメータであるエンジン負荷とエンジン回転数に基づいてオイル供給量を設定し、エンジン負荷センサが故障した場合には、エンジン負荷を最大値に固定しエンジン回転数のみによってオイル供給量を求め、また、エンジン回転数センサが故障した場合には、エンジン回転数を最大値に固定しエンジン負荷のみによってオイル供給量を求めることを特徴とする2サイクルエンジンのオイル供給制御装置。
  4. 前記エンジンが筒内燃料噴射式エンジンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の2サイクルエンジンのオイル供給制御装置。
  5. 前記エンジンが吸気管内燃料噴射式エンジンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の2サイクルエンジンのオイル供給制御装置。
  6. 前記基本オイル供給量を、吸気温度、大気圧、バッテリ電圧の少なくとも1つにより補正することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の2サイクルエンジンのオイル供給制御装置。
  7. 前記基本オイル供給量を、加速または減速時に補正することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の2サイクルエンジンのオイル供給制御装置。
  8. 前記基本オイル供給量を、慣らし運転時に補正することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の2サイクルエンジンのオイル供給制御装置。
  9. 前記基本オイル供給量を、休筒時に補正することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の2サイクルエンジンのオイル供給制御装置。
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