JP4167128B2 - レベリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高所作業車の車体上に取り付けられたブームと、ブームの先端部に取り付けられた作業台とを有し、ブームの起伏に応じて作業台を水平に保持するレベリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のようなレベリング装置を備える高所作業車は、一般に走行可能な車体上に車体に対して旋回動自在な旋回台が取り付けられ、この旋回台に起伏シリンダの伸縮作動により起伏動自在にブームが枢結され、ブームの先端部にレベリングシリンダの伸縮作動によりブームの起伏角度面内で揺動可能な垂直ポスト部を有するレベリング部材が枢結され、垂直ポスト部に作業台が取り付けられて構成されている。この垂直ポスト部はレベリングシリンダによりブームの起伏に応じて作業台を上下に揺動させることで作業台が車体に対して常に水平な姿勢を維持するようにレベリング制御されており、ブームの起伏に応じて作業台の床面が常時水平に維持される。また車体には上方に突出し全縮状態で倒伏したブームの下面に当接してブームを支持するブーム受けが、車体の左右両側の前後には車体を持ち上げ支持するジャッキ装置が配設されている。
【0003】
上記のような高所作業車には、ブームの作動中にジャッキ装置が作動したりジャッキ装置の作動中にブームが作動するのを防止するために、ブーム及びジャッキ装置の同時作動を規制するインターロック制御装置が装備され、ブームが格納状態になったときにジャッキ装置の格納作動を開始させるインターロック制御を行うために、例えばブーム受けにはブームがブーム受けに載置されて格納された状態を検出するためのブーム格納検出装置が取り付けられている。
【0004】
このブーム格納検出装置は例えばリミットスイッチと格納検出回路とを有して構成され、ブームの起伏下げ作動時にブームの下面がリミットスイッチのスイッチ部に接触してリミットスイッチを作動させたときにブームが格納されたことを格納検出回路が電気的に検出する。
【0005】
また上記のような高所作業車に備えられたレベリング装置には種々の方式があるが、その一つとして例えば特許文献1に記載されているように、起伏シリンダとレベリングシリンダとを直列の油圧回路で結んだ、いわゆる起伏シリンダ連動式のレベリング装置がある。このレベリング装置は、図6に主要な油圧回路図を示すように、ブームを起伏動させる起伏シリンダ152と、ブームの先端部に取り付けられ作業台を常時水平な状態に保持するレベリング部材と、ブームとレベリング部材との間に張り渡されたレベリングシリンダ153と、各シリンダの作動を制御するための作動油を供給する油圧ポンプP(油圧供給手段)と、油圧ポンプPから油圧回路に流入する作動油の流れを切り替えるブーム作動制御バルブSV102とを有している。
【0006】
またこの油圧回路は、ブーム作動制御バルブSV102と起伏シリンダ152のボトム側油室とを結ぶ第1油路161、起伏シリンダ152のロッド側油室とレベリングシリンダ153のボトム側油室とを結ぶ第2油路162、レベリングシリンダ153のロッド側油室とブーム作動制御バルブSV102とを結ぶ第3油路163のほか、ポンプ油路160およびタンク油路167とを有して構成されている。
【0007】
さらに第4油路164を通して供給される第3油路163を流れる作動油の油圧に応じて第1油路161の開閉を行う起伏ホールディングバルブ171は、ブーム作動制御バルブSV102が閉止されたときに第1油路161を遮断してブーム5が自由落下しないように保持させるとともに、ブーム5を倒伏作動させるときにはブーム作動制御バルブSV102が開いて起伏シリンダ152を縮小作動させるようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−20197号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような起伏シリンダ連動式のレベリング装置では、ブームがブーム受けに載置されて格納された状態で、ブームが起伏下げ作動する(ブーム受けに押し付ける)ようにブームの操作をすると、ブームはすでに格納されているために起伏シリンダ152は縮小作動しないが、ブーム作動制御バルブSV102がレベリングシリンダ153のロッド側油室に作動油が供給される側に開放されているため、レベリングシリンダ153のロッド側油室に作動油が流入し、レベリングシリンダ153のボトム側油室の作動油を圧縮するようにレベリングシリンダ153が僅かに縮小作動することで作業台に傾きが生じる。すなわちブームがブーム受けに載置されて格納された状態では、起伏シリンダ152がレベリングシリンダ153の動きに連動して作動せず、レベリングシリンダ153のみが作動するために作業台が水平な状態から傾いてレベリング状態に狂いが生じる、という問題があった。
【0010】
さらにブーム受けにリミットスイッチを取り付けて構成されるブーム格納検出装置では、リミットスイッチのスイッチ部がブーム受けの当接面と同一の面上に取り付けられているとは限らず、当該当接面に対して上下いずれかの向きに僅かにずれて取り付けられている場合がある。このような取り付け誤差のため、ブーム105がブーム受けに当接する以前にリミットスイッチに接触してリミットスイッチが作動することでブーム105がブームから浮上した状態でブームの倒伏作動が停止したり、あるいは逆にブーム105がブーム受けに当接してもリミットスイッチが作動せず、そのままブーム105がブーム受けを押し付けてブーム受けを破損するおそれがある、という問題が生じていた。
【0011】
以上のような問題に鑑みて、本発明ではブームがブーム受けに載置されて格納された状態のときにブームがブーム受けを押し付けてレベリングシリンダが作動することを防止し、レベリング状態に狂いを生じさせることなく作業台を水平に保持するレベリング装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明に係るレベリング装置は、走行可能な車体と、車体に旋回動自在に設けられた旋回台と、旋回台に起伏動自在に枢結されたブームと、旋回台とブームとの間に配設されてブームを起伏動させる起伏シリンダと、ブームの先端部に上下に揺動自在に取り付けられた作業台と、車体上に取り付けられブームを載置させて格納するためのブーム受けと、ブームの起伏に応じて作業台を上下に揺動させて作業台を水平に保持するレベリングシリンダと、起伏シリンダの一方側の油室とレベリングシリンダの一方側の油室とを繋ぐ連通油路(例えば、実施形態における第2油路62)と、起伏シリンダの他方側の油室に繋がれた起伏制御側油路(例えば、実施形態における第1油路61)およびレベリングシリンダの他方側の油室に繋がれたレベリング側油路(例えば、実施形態における第3油路63)を介して作動油の給排制御を行う作動制御バルブ(例えば、実施形態における起伏コントロールバルブSV)とを有して構成される。その上で、起伏制御側油路中に連通油路の油圧に応じて開閉を行う起伏ホールディングバルブを設け、起伏制御側油路は、起伏シリンダの他方側の油室と起伏ホールディングバルブとの間の部分である起伏ボトム側油路を含み、レベリング側油路中に起伏ボトム側油路からのパイロット圧を受けて開放される油路開閉手段(例えば、実施形態におけるパイロットチェックバルブ73)を設け、油路開閉手段のパイロット圧がブーム受けにブームが載置されたときの起伏シリンダの保持圧以下の所定圧より低いときに、油路開閉手段が閉止してレベリング側油路を遮断することを特徴とする。
【0013】
上記構成のレベリング装置によれば、ブームがブーム受けに載置されて格納されている状態においては、ブーム5はブーム受け9により支持されているために起伏制御側油路には保持圧が生じることはない。従って、油路開閉手段を閉止させるための起伏制御側油路の油圧力を予め所定圧として設定すれば、油路開閉手段によりレベリング側油路が遮断される。このため、油圧供給手段からの作動油がレベリング側油路を通過してレベリングシリンダのロッド側油室に流入することがなく、その状態でブームを起伏下げ操作したときにレベリングシリンダのみが縮小作動することを防止できてレベリング状態に狂いが生じることがない。
【0014】
また本発明に係るレベリング装置は、走行可能な車体と、車体に旋回動自在に設けられた旋回台と、旋回台に起伏動自在に枢結されたブームと、旋回台とブームとの間に配設されてブームを起伏動させる起伏シリンダと、ブームの先端部に上下に揺動自在に取り付けられた作業台と、車体上に取り付けられブームを載置させて格納するためのブーム受けと、ブームの起伏に応じて作業台を上下に揺動させて作業台を水平に保持するレベリングシリンダと、起伏シリンダの一方側の油室とレベリングシリンダの一方側の油室とを繋ぐ連通油路(例えば、実施形態における第2油路62)と、起伏シリンダの他方側の油室に繋がれた起伏制御側油路(例えば、実施形態における第1油路61)およびレベリングシリンダの他方側の油室に繋がれたレベリング側油路(例えば、実施形態における第3油路63)を介して作動油の給排制御を行う作動制御バルブ(例えば、実施形態における起伏コントロールバルブSV)と、作動制御バルブの作動を制御するバルブ制御手段(例えば、実施形態におけるバルブ作動制御回路31)とを有して構成される。その上で、起伏制御側油路(例えば、実施形態における起伏ボトム側油路61a)の作動油の油圧を検出する圧力検出手段(例えば、実施形態における圧力検出器21)を設け、圧力検出手段により検出された起伏制御側油路の油圧がブーム受けにブームが載置されたときの起伏シリンダの保持圧以下の所定圧より低いときに、バルブ制御手段がレベリング側油路への作動油の供給を規制するように作動制御バルブの作動を制御することを特徴とする。
【0015】
上記構成のレベリング装置によれば、ブームがブーム受けに載置されて格納されている状態においては、ブーム5はブーム受け9により支持されているために起伏制御側油路には保持圧が生じることはない。従って、バルブ制御手段が作動制御バルブの作動を規制するための起伏制御側油路の油圧力を予め所定圧として設定すれば、圧力検出手段による検出によりバルブ制御手段がブームを起伏下げ作動させるための作動制御バルブの作動を規制する。このため、ブームを起伏下げ操作しても作動制御バルブが作動せず、油圧供給手段からレベリング側油路に作動油が流入しないので、レベリングシリンダのみが縮小作動することを防止できてレベリング状態に狂いが生じることがない。
【0016】
さらにブームがブーム受けに載置されて格納されている状態では、上記のように作動制御バルブを通してレベリング側油路に作動油が流入しないことから、レベリングシリンダの側から起伏シリンダに油圧力が掛からず、ブームの起伏下げ操作を行ってもブームがブーム受けを押し付けてブーム受けを破損することを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るレベリング装置の好ましい実施形態について図1から図5を参照して説明する。本発明に係るレベリング装置を備える高所作業車の一例を図1に示している。この高所作業車1は、車体2の前後左右に前後輪3a,3bを有して走行可能であり、車体2の前部に運転キャビン2aを有したトラック車両をベースに構成される。このトラック車両の車体2の上に旋回モータ51により駆動されて水平旋回可能に構成された旋回台4が配設されている。この旋回台4に基端部が枢結されてブーム5が取り付けられており、このブーム5は起伏シリンダ52により起伏動されるようになっている。ブーム5は、基端ブーム5a、中間ブーム5b及び先端ブーム5cを入れ子式に組み合わせて、内蔵の伸縮シリンダ54によりブーム5全体がその長手軸方向に伸縮動可能に構成される。
【0018】
また先端ブーム5cは先端にブームヘッド5dを有し、このブームヘッド5dに枢結されて垂直ポスト部6が上下に揺動可能に取り付けられている。この垂直ポスト部6は、先端ブーム5c先端あるいはブームヘッド5dと垂直ポスト部6との間に配設された後述するレベリングシリンダにより垂直ポスト部6の揺動制御が行われ、ブーム5の起伏の如何に拘らず垂直ポスト部6が常に垂直に延びて位置するように垂直ポスト部6が揺動制御される。このように常時垂直に保持される垂直ポスト部6に図示しない旋回モータにより水平旋回自在(首振り自在)に作業台7が取り付けられており、作業台7はブーム5の起伏に拘らず常に水平に保持される。
【0019】
また作業台7にはブーム5を作動させるための操作を行うためのブーム操作装置11が配設されており、作業台7に搭乗する作業者はブーム操作装置11の操作レバーを操作することによってブーム5を自由に旋回動、起伏動、伸縮動させ、作業台7を所定の高所位置に移動させることができるように構成されている。
【0020】
車体2の前後左右の四カ所には、車体2の左右方向外側への拡幅および車体2の下方に伸縮自在なジャッキ装置8が設けられており、高所作業を行うときには、ジャッキ装置8を車体2の左右に拡幅及び下方に張り出し伸長させて車体2を安定に持ち上げ支持できるようになっている。また車体2の中央部には上方に突出し、全縮状態で倒伏したブーム5の下面に当接してブーム5を格納支持するブーム受け9が配設されている。
【0021】
【第1の実施の形態】
ここで、本発明におけるブーム制御装置20の第1の実施の形態について図2および図3を用いて説明する。図2に示すように、このブーム制御装置20には、ブーム操作装置11を操作したときにブーム操作装置11から出力される操作信号を受けて油圧ユニット40に制御信号を出力してブーム5等の作動を制御するコントロールユニット30と、コントロールユニット30からの制御信号に基づいて起伏シリンダ52等への作動油の給排制御をする油圧ユニット40とが設けられている。
【0022】
油圧ユニット40は旋回モータ51の旋回動を制御する旋回コントロールバルブSVと、起伏シリンダ52およびレベリングシリンダ53の伸縮動を制御する起伏コントロールバルブSVと、伸縮シリンダ54の伸縮動を制御する伸縮コントロールバルブSVとを有する。各コントロールバルブSV,SV,SVは、コントロールユニット30からの制御信号によって開度が制御される電磁制御バルブであり、各シリンダ等の作動は車体2に配設された図示しないポンプ駆動用エンジンにより駆動される油圧ポンプPから吐出される作動油を各コントロールバルブSV,SV,SVが給排制御することで行われる。
【0023】
また、図3に示すように、本実施例に係るレベリング装置50における油圧回路構成は以下のようになっている。ブーム5の起伏動を制御する起伏コントロールバルブSVは、中立復帰型の4ポート3ポジションの電磁比例制御弁であり、起伏コントロールバルブSVのソレノイドを励磁させることでコントロールユニット30からの制御信号に応じた移動方向および移動量でバルブスプールを変位させ、バルブボディの4つのポート(A,B,P,Tポート)間の作動油の流れを制御する。起伏コントロールバルブSVのソレノイドの励磁は、ブーム操作装置11の操作に応じて図示しない電源(バッテリ)から供給される電力をソレノイドに供給制御することで行われる。また、ソレノイドが非励磁の状態になったときは起伏コントロールバルブSVが中立状態に復帰し、起伏コントロールバルブSVが閉止して油圧ポンプPから供給される作動油が起伏シリンダ52もしくはレベリングシリンダ53に流入しないようになっている。
【0024】
起伏コントロールバルブSVの4つのポートのうち、Pポートにはポンプ油路60を介して油圧ポンプPが接続されており、油圧ポンプPから吐出された作動油が供給される。また、Tポートはタンク油路67を介してタンクTに接続されており、AポートまたはBポートから起伏コントロールバルブSVに戻る作動油がタンクTに排出される。
【0025】
AポートおよびBポートにはそれぞれ第1油路61および第3油路63が接続されている。このうち第1油路61は起伏シリンダ52に向けて延びて起伏シリンダのボトム側油室52aに接続されている。一方、第3油路63はレベリングシリンダ53に向けて延びてレベリングシリンダのロッド側油室53bに接続されている。そして、起伏シリンダのロッド側油室52bとレベリングシリンダのボトム側油室53aとが第2油路62で接続され、起伏シリンダ52とレベリングシリンダ53とが直列に接続された直列回路が形成されている。
【0026】
また、第1油路61上に配設された起伏ホールディングバルブ71は外部パイロット型のバルブであり、第2油路62から第4油路64を通して起伏ホールディングバルブ71のパイロットポートに供給される作動油の油圧に応じて第1油路61の開閉を行う。
【0027】
この起伏ホールディングバルブ71は、起伏コントロールバルブSVが閉止されたときに第1油路61を遮断して起伏シリンダのボトム側油室52aの油圧力を保持させ、ブーム5が自由落下しないように保持させるとともに、ブーム5を倒伏作動させるときには第2油路62から起伏ホールディングバルブ71のパイロットポートに供給される作動油の油圧に応じて起伏ホールディングバルブ71が開いて起伏シリンダ52を縮小作動させる。
【0028】
第2油路62および第3油路63にはレベリングシリンダ53を挟んでダブルホールディングバルブ72が設けられている。このバルブは起伏ホールディングバルブ71と同様の機能を有する二つバルブを一体のバルブボディに組み込んだバルブであり、第2油路62側に設けられるバルブの外部パイロットとして第3油路63の供給圧が、第3油路63側に設けられるバルブの外部パイロットとして第2油路62の供給圧が用いられている。
【0029】
このため、起伏コントロールバルブSVが閉止されたときには、ダブルホールディングバルブ72により第2油路62および第3油路63がともに遮断され、レベリングシリンダのボトム側油室53aおよびロッド側油室53bの圧力をともに保持させてレベリングシリンダ53の起伏角度位置を保持させる。一方、起伏コントロールバルブSVが開いて第2油路または第3油路に作動油が供給されたときには、供給ライン側のバルブのチェック弁を通してレベリングシリンダ53に作動油が供給されるとともに、パイロットラインを通して他方側のバルブが開かれ、レベリングシリンダ53を伸縮作動させる。
【0030】
さらに第3油路63上にはパイロットチェックバルブ73(油路開閉手段)が設けられ、第1油路61のうち、起伏シリンダのボトム側油室52aと起伏ホールディングバルブ71との間の部分である起伏ボトム側油路61aからパイロットチェックバルブ73のパイロットポートに第5油路65が延びている。このパイロットチェックバルブ73は、起伏ボトム側油路61aの油圧が予め設定した所定圧よりも高いときに、第5油路65を通してパイロットチェックバルブ73に伝達されるパイロット圧を受けて第3油路63を開放する。
【0031】
上記のような構成のレベリング装置50において、ブーム5がブーム受け9に載置されて格納された状態では、ブーム5はブーム受け9により支持されているため、起伏ボトム側油路61aにはブーム5を自由落下させないように保持するための保持圧が生じることはない。従って、パイロットチェック弁73を閉止させるために、起伏ボトム側油路61aにおける油圧を予め所定圧として設定すれば、ブーム5がブーム受け9に載置されて格納された状態では、パイロットチェック弁73は第5油路65を通して開放されるためのパイロット圧を受けず、パイロットチェック弁73が閉止されて第3油路63を遮断することができる。
【0032】
このときブーム5が起伏下げ作動する(ブーム受け9に押し付ける)ようにブーム操作装置11の操作をすると、起伏コントロールバルブSVのバルブスプールが図3における左方向に移動し、ポンプ油路60と第3油路63、タンク油路67と第1油路61とがそれぞれ接続されるが、油圧ポンプPから第3油路63に供給される作動油は、閉止しているパイロットチェック弁73のためにレベリングシリンダのロッド側油室53bに流入することはない。このため、レベリングシリンダのボトム側油室53aの作動油を圧縮するようにレベリングシリンダ53が僅かに縮小作動することはなく、作業台7が傾かないのでレベリング状態に狂いが生じることはない。
【0033】
一方、ブーム5がブーム受け9から浮上した状態であるときには、ブーム5はブーム受け9により支持されていないために起伏ボトム側油路61aに保持圧が生じる。従って、パイロットチェック弁73を開放させるために、起伏ボトム側油路61aにおける油圧を予め所定圧として設定すれば、起伏ボトム側油路61aに接続された第5油路65を通して出力されるパイロット圧によってパイロットチェック弁73を開放させることができる。
【0034】
このため、このときブーム操作装置11をブーム5の起伏下げ方向に操作すると操作信号に応じて起伏コントロールバルブSVの開度が調節され、油圧ポンプPから吐出される作動油が第3油路63を通過してレベリングシリンダのロッド側油室53bに流れてレベリングシリンダ53が収縮作動することが可能である。そして、レベリングシリンダ53が収縮作動とともに、レベリングシリンダのボトム側油室53aからの油圧力を受けて起伏シリンダ52が縮小作動することでブーム5が倒伏作動する。
【0035】
【第2の実施の形態】
次に、本発明におけるブーム操作装置20の第2の実施の形態について図4および図5を用いて説明する。図4に示すように、本実施例におけるブーム操作装置20には、第1の実施の形態で説明したもののほか、コントロールユニット30にはバルブ作動制御回路31が設けられている。また図5に示すように、本実施例に係るレベリング装置50における油圧回路構成は、第1の実施の形態の場合と概ね同様であるが、第3油路63にパイロットチェックバルブ73を設ける代わりに、第1油路61のうち、起伏シリンダのボトム側油室52aと起伏ホールディングバルブ71との間の部分である起伏ボトム側油路61aには、起伏ボトム側油路61aを流れる作動油の油圧を検出して検出信号を出力する圧力検出器21が設けられている。
【0036】
この圧力検出器21は、起伏ボトム側油路61aにおける作動油の油圧が所定圧以下のときにコントロールユニット30にオフ信号を出力し、所定圧以上のときにオン信号を出力する。そして圧力検出器21からのオフ信号を検出するとコントロールユニット30のバルブ作動規制回路31が起伏コントロールバルブSVのソレノイドへの制御信号の出力を規制して起伏コントロールバルブSVがブーム5を起伏下げ作動させる側(すなわち、図5において起伏コントロールバルブSVが左動する側)へ作動するのを規制する。
【0037】
上記のような構成のレベリング装置50において、ブーム5がブーム受け9に載置されて格納された状態では、ブーム5はブーム受け9により支持されているため、起伏ボトム側油路61aにはブーム5を自由落下させないように保持するための保持圧が生じることはない。従って、圧力検出器21がコントロールユニット30にオフ信号を出力するための起伏ボトム側油路61aにおける油圧を予め所定圧として設定すれば、ブーム5がブーム受け9に載置されて格納された状態では、起伏ボトム側油路61aにおける作動油の油圧は所定圧以下であり、圧力検出器21はコントロールユニット30にオフ信号を出力する。そして上述したように、圧力検出器21からのオフ信号を検出するとコントロールユニット30のバルブ作動規制回路31が起伏コントロールバルブSVのソレノイドへのブーム5を起伏下げ作動させる側の制御信号の出力を規制する。
【0038】
このとき、ブーム操作装置11をブーム5の起伏下げ方向に操作したとしても、バルブ作動規制回路31により起伏コントロールバルブSVを制御するための制御信号の出力が規制されていることで、起伏コントロールバルブSVが図5において左動せず、油圧ポンプPからの作動油が第3油路63を通ってレベリングシリンダのロッド側油室53bに流入しない。このため、レベリングシリンダのボトム側油室53aの作動油を圧縮するようにレベリングシリンダ53が僅かに縮小作動することはなく、作業台7が傾かないのでレベリング状態に狂いが生じることはない。
【0039】
一方、ブーム5がブーム受け9から浮上した状態であるときには、ブーム5はブーム受け9により支持されていないために起伏ボトム側油路61aに保持圧が生じる。従って、圧力検出器21がコントロールユニット30にオン信号を出力するための起伏ボトム側油路61aにおける油圧を予め所定圧として設定すれば、ブーム5がこのような状態にあるときには、圧力検出器21がコントロールユニット30にオン信号を出力する。このため、コントロールユニット30のバルブ作動規制回路31は起伏コントロールバルブSVを制御するための起伏コントロールバルブSVへの制御信号の出力を規制することはない。
【0040】
従って、このときブーム操作装置11をブーム5の起伏下げ方向に操作するとブーム操作装置11からの操作信号に応じて起伏コントロールバルブSVの開度が調節され、油圧ポンプPから吐出される作動油が起伏コントロールバルブSVを通過して第3油路63に流入し、レベリングシリンダのロッド側油室53bに流れてレベリングシリンダ53が収縮作動することが可能である。そして、レベリングシリンダ53が収縮作動とともに、レベリングシリンダのボトム側油室53aからの油圧力を受けて起伏シリンダ52が縮小作動することでブーム5が倒伏作動する。
【0041】
また、これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば圧力検出器21が起伏ボトム側油路61aにおける作動油の油圧の圧力を検出してコントロールユニット30に検出信号を出力し、この検出値が所定圧以下のときにコントロールユニット30のバルブ作動規制回路31が起伏コントロールバルブSVのソレノイドへの制御信号の出力を規制して、起伏コントロールバルブSVがブーム5を起伏下げ作動させる側へ作動するのを規制するように構成しても良い。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るレベリング装置において、ブームがブーム受けに載置されて格納されている状態では、ブーム5はブーム受け9により支持されているために起伏制御側油路には保持圧が生じることはない。従って、油路開閉手段を閉止させるための起伏制御側油路の油圧力を予め所定圧として設定すれば、油路開閉手段によりレベリング側油路が遮断される。このため、油圧供給手段からの作動油がレベリング側油路を通過してレベリングシリンダのロッド側油室に流入することがなく、その状態でブームを起伏下げ操作したときにレベリングシリンダのみが縮小作動することを防止できてレベリング状態に狂いが生じることがない。
【0043】
また本発明に係るレベリング装置において、ブームがブーム受けに載置されて格納されている状態では、ブーム5はブーム受け9により支持されているために起伏制御側油路には保持圧が生じることはない。従って、バルブ制御手段が作動制御バルブの作動を規制するための起伏制御側油路の油圧力を予め所定圧として設定すれば、圧力検出手段による検出によりバルブ制御手段がブームを起伏下げ作動させるための作動制御バルブの作動を規制する。このため、この状態でブームを起伏下げ操作しても作動制御バルブが作動せず、油圧供給手段からレベリング側油路に作動油が流入しないので、レベリングシリンダのみが縮小作動することを防止できてレベリング状態に狂いが生じることがない。
【0044】
さらにブームがブーム受けに載置されて格納されている状態では、上記のようにレベリング側油路に作動油が流入しないことから、レベリングシリンダの側から起伏シリンダに油圧力が掛からず、ブームの起伏下げ操作を行ってもブームがブーム受けを押し付けてブーム受けを破損することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレベリング装置を備える高所作業車の斜視図である。
【図2】上記高所作業車の作動を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明に係るレベリング装置における主要な油圧回路構成の一例を示す油圧回路図である。
【図4】上記高所作業車の第2の実施の形態における作動を説明するためのブロック図である。
【図5】本発明に係るレベリング装置の第2の実施の形態における主要な油圧回路構成を示す油圧回路図である。
【図6】従来のレベリング装置における主要な油圧回路構成を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 高所作業車
2 車体
4 旋回台
5 ブーム
7 作業台
21 圧力検出器(圧力検出手段)
31 バルブ作動制御回路(バルブ制御手段)
50 レベリング装置
52 起伏シリンダ
53 レベリングシリンダ
61 第1油路(起伏制御側油路)
61a 起伏ボトム側油路(起伏制御側油路)
62 第2油路(連通油路)
63 第3油路(レベリング側油路)
73 パイロットチェックバルブ(油路開閉手段)
SV 起伏コントロールバルブ(作動制御バルブ)

Claims (2)

  1. 走行可能な車体と、前記車体に旋回動自在に設けられた旋回台と、前記旋回台に起伏動自在に枢結されたブームと、前記旋回台と前記ブームとの間に配設されて前記ブームを起伏動させる起伏シリンダと、前記ブームの先端部に上下に揺動自在に取り付けられた作業台と、前記車体上に取り付けられ前記ブームを載置させて格納するためのブーム受けと、前記ブームの起伏に応じて前記作業台を上下に揺動させて前記作業台を水平に保持するレベリングシリンダと、前記起伏シリンダの一方側の油室と前記レベリングシリンダの一方側の油室とを繋ぐ連通油路と、前記起伏シリンダの他方側の油室に繋がれた起伏制御側油路および前記レベリングシリンダの他方側の油室に繋がれたレベリング側油路を介して作動油の給排制御を行う作動制御バルブとを有して構成されたレベリング装置において、
    前記起伏制御側油路中に前記連通油路の油圧に応じて開閉を行う起伏ホールディングバルブを設け、
    前記起伏制御側油路は、前記起伏シリンダの他方側の油室と前記起伏ホールディングバルブとの間の部分である起伏ボトム側油路を含み、
    前記レベリング側油路中に前記起伏ボトム側油路からのパイロット圧を受けて開放される油路開閉手段を設け、
    前記油路開閉手段の前記パイロット圧が前記ブーム受けに前記ブームが載置されたときの前記起伏シリンダの保持圧以下の所定圧より低いときに、前記油路開閉手段が閉止して前記レベリング側油路を遮断することを特徴とするレベリング装置。
  2. 走行可能な車体と、前記車体に旋回動自在に設けられた旋回台と、前記旋回台に起伏動自在に枢結されたブームと、前記旋回台と前記ブームとの間に配設されて前記ブームを起伏動させる起伏シリンダと、前記ブームの先端部に上下に揺動自在に取り付けられた作業台と、前記車体上に取り付けられ前記ブームを載置させて格納するためのブーム受けと、前記ブームの起伏に応じて前記作業台を上下に揺動させて前記作業台を水平に保持するレベリングシリンダと、前記起伏シリンダの一方側の油室と前記レベリングシリンダの一方側の油室とを繋ぐ連通油路と、前記起伏シリンダの他方側の油室に繋がれた起伏制御側油路および前記レベリングシリンダの他方側の油室に繋がれたレベリング側油路を介して作動油の給排制御を行う作動制御バルブと、前記作動制御バルブの作動を制御するバルブ制御手段とを有して構成されたレベリング装置において、
    前記起伏制御側油路の作動油の油圧を検出する圧力検出手段を設け、
    前記圧力検出手段により検出された前記起伏制御側油路の油圧が前記ブーム受けに前記ブームが載置されたときの前記起伏シリンダの保持圧以下の所定圧より低いときに、前記バルブ制御手段が前記レベリング側油路への作動油の供給を規制するように前記作動制御バルブの作動を制御することを特徴とするレベリング装置。
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