JP2000086194A - ジャッキ自動張出装置 - Google Patents

ジャッキ自動張出装置

Info

Publication number
JP2000086194A
JP2000086194A JP10252453A JP25245398A JP2000086194A JP 2000086194 A JP2000086194 A JP 2000086194A JP 10252453 A JP10252453 A JP 10252453A JP 25245398 A JP25245398 A JP 25245398A JP 2000086194 A JP2000086194 A JP 2000086194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jack
vehicle body
jacks
inclination angle
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10252453A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Fueki
祐司 笛木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Corp filed Critical Aichi Corp
Priority to JP10252453A priority Critical patent/JP2000086194A/ja
Publication of JP2000086194A publication Critical patent/JP2000086194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜面や凹凸路面においても、容易に、且
つ、迅速に、車体が水平支持されるようにジャッキ張出
を行うことができる構成を提供する。 【解決手段】 コントローラ35がジャッキ作動弁34
を制御し、これによりジャッキ30の伸長作動がなされ
る構成とする。コントローラ35は、先ず全てのジャッ
キ30を格納位置から張り出させ、接地検出器33によ
り全てのジャッキ30が接地したことを検知した後は、
傾斜角検出器32により検出された車体11の傾斜角を
予め定められた許容傾斜角と比較し、車体11の傾斜角
が許容傾斜角を上回っていることを検知した場合には、
ジャッキのうち車体の傾斜角を許容傾斜角以下とするた
めに伸長作動が必要なジャッキのみを伸長作動させ、車
体11の傾斜角が許容傾斜角以下であることを検知した
場合には、全てのジャッキ30を伸長作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業車等に備
えられた車体支持用のジャッキを自動で張り出させるジ
ャッキ自動張出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車やクレーン車のように車体上
に起伏作動等が自在なブームを備えた作業車は、車体の
前後左右に車体支持用のジャッキを有しており、これら
を下方に張り出させて車体を持ち上げ支持させることに
より、ブームの自重や先端荷重により車体を転倒させる
方向に作用するモーメント(以下「転倒モーメント」と
称する)に抗する安定が得られるようになっている。
【0003】このようなジャッキを備えた作業車により
高所作業等を行う場合には、通常、車体を水平な場所に
停車させ、車体が水平支持されるようにジャッキ張出を
行う。このように車体を水平支持させるのは、車体が傾
斜した状態では、ブームの旋回方向によっては上記の転
倒モーメントが大きく作用する場合があるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車体を水平状態に支持するジャッキ張り出しは、路
面がもともと水平に近い場合には容易であるが、斜面や
凹凸路面においては非常に困難であった。このため多く
の時間を必要とし、作業効率を低下させていた。しか
も、車体が充分水平支持されていない場合には、ブーム
等を作動させたときに車体を転倒させてしまう虞もあっ
た。また、ジャッキを自動で張り出させる自動張出装置
も存在するが、従来の自動張出装置では、車体が水平支
持されるようにコントロールしながらジャッキの張り出
しを行うものではなかった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、傾斜面や凹凸路面においても、容易に、
且つ、迅速に、車体が水平支持されるようにジャッキ張
出を行うことができる構成のジャッキ自動張出装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るジャッキ自動張出装置は、格納状態
から下方に伸長作動して車体を持ち上げ支持する複数の
ジャッキを車体の前後左右に配設した作業車(例えば、
実施形態における高所作業車1)に設けられ、ジャッキ
作動弁と、接地検出手段(例えば、実施形態における接
地検出器33、33、・・・)と、傾斜角検出手段(例
えば、実施形態における傾斜角検出器32)と、張出開
始信号出力手段(例えば、実施形態における張出開始ス
イッチ31)と、制御手段(例えば、実施形態における
コントローラ35)とを有して構成される。そして、ジ
ャッキ作動弁は、ジャッキへの作動油の供給を調整して
ジャッキの伸長作動制御を行い、接地検出手段は、ジャ
ッキの各々に設けられ、ジャッキの下端部が地面に当接
したか否かを検出し、傾斜角検出手段は、車体の傾斜角
を検出し、張出開始信号出力手段は、外部操作されて張
出開始信号を出力し、制御手段は、張出開始信号が出力
されたときに、ジャッキ全てが格納状態から伸長作動す
るようにジャッキ作動弁を作動させ、接地検出手段から
の検出結果に基づいてジャッキ全てが地面に当接したこ
とを検知した後、傾斜角検出手段により検出された車体
の傾斜角を予め定められた許容傾斜角と比較し、車体の
傾斜角が許容傾斜角を上回っていることを検知した場合
には、ジャッキのうち車体の傾斜角を許容傾斜角以下と
するために伸長作動が必要なジャッキを選定するととも
にこの選定されたジャッキのみが伸長作動するようにジ
ャッキ作動弁を作動させる制御を行い、車体の傾斜角が
許容傾斜角以下であることを検知した場合には、ジャッ
キ全てが伸長作動するようにジャッキ作動弁を作動させ
る制御を行う。
【0007】このような構成のジャッキ自動張出装置で
は、全てのジャッキが接地した後は、先ず車体を水平状
態に整え、次にこの水平状態を維持させたまま各ジャッ
キを張り出させて車体を持ち上げていく。このため傾斜
面や凹凸面においても、容易に、且つ、迅速に、車体を
水平支持させることができ、ジャッキの張り出し作業に
かかる時間を低減して作業効率を向上させることができ
る。
【0008】またこの構成に加えて、制御手段が、接地
信号に基づいてジャッキ全てが地面に当接したことを検
知したときからの経過時間を計測し、この経過時間が、
ジャッキが格納状態から完全張出状態に至るまで伸長す
るのに要する時間内で予め定められた所定の制限時間を
越えたときにジャッキ全ての伸長作動が停止するように
ジャッキ作動弁を作動させる構成とすることが好まし
い。このような構成であれば、車体が水平状態のまま持
ち上げられているときに、一つのジャッキの伸長作動が
完全張り出し状態になったにも拘わらず、他のジャッキ
が伸長作動を続けてしまうという事態を防止でき、これ
により、車体の水平状態が崩れてしまったり、状況によ
っては車体が転倒してしまったりする不都合を避けるこ
とができる。
【0009】更に、制御手段が、上記経過時間が上記制
限時間を越えた時点で車体の傾斜角が許容傾斜角以下で
あることを検知したときに警報信号を出力するようにす
るとともに、この警報信号を受けて警報作動を行う警報
手段(例えば、実施形態における警報ランプ37及び警
報ブザー38)を有する構成とすることが好ましい。こ
のような構成であれば、作業者はジャッキの自動張出作
動が終了した時点において、車体が水平状態になってい
るか否かを確認することができるので、車体が傾いたま
ま作業を始めてしまうようなことがなく、安全性が確保
される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
ましい実施形態について説明する。先ず、本発明に係る
ジャッキ自動張出装置を備えた高所作業車を図2に示
す。この高所作業車1はトラックをベースとして構成さ
れ、車体10の前方には運転席11が設けられており、
車体10の前後左右4箇所には走行用車輪12、12、
・・・が配設されている。車体10上には旋回台13が
取り付けられており、車体10に内蔵された旋回モータ
14によって水平旋回させることができるようになって
いる。また、この旋回台13にはブーム15の基端部が
枢結されており、旋回台13とブーム15との両方に跨
って取り付けられた起伏シリンダ16の伸縮作動により
ブーム15を起伏作動させることができるようになって
いる。また、ブーム15の内部には伸縮シリンダ17が
設けられており、この伸縮シリンダ17の伸縮作動によ
りブーム15を伸縮作動させることができるようになっ
ている。
【0011】ブーム14の先端には垂直ポスト18が設
けられており、この垂直ポスト18には作業者搭乗用の
作業台19が旋回作動自在に取り付けられている。ここ
で、垂直ポスト18はレベリング装置(図示せず)を介
してブーム15に取り付けられており常に垂直状態が保
たれるため、作業台19はブーム15の起伏角度の如何
によらず常に水平面内で旋回作動することが可能であ
る。
【0012】車体10及び作業台19にはそれぞれブー
ム操作装置20、21が設けられており、これらブーム
操作装置20、21に取り付けられた操作レバーLを手
動操作することにより起伏シリンダ16、伸縮シリンダ
17及び旋回モータ13を作動させてブーム15を起
伏、伸縮、旋回作動させ、作業台19を所望の位置に移
動させることができるようになっている。
【0013】また、車体10の前後左右4箇所それぞれ
にはジャッキ30、30、・・・が設けられており、油
圧により伸縮作動させることができるようになってい
る。これらジャッキ30、30、・・・は、格納状態か
ら下方に伸長作動して車体11を持ち上げ支持すること
ができるようになっており、これにより車体11を安定
支持することが可能である。また各ジャッキ30は図2
に示すようにそれぞれ車体11の側方に張り出させるこ
とが可能であり、これにより車体11をより安定した状
態で支持することができる。本発明に係るジャッキ自動
張出装置は、これらジャッキ30、30、・・・を張り
出させる装置について特徴があり、以下、この構成及び
作動について詳細に説明する。
【0014】本発明に係るジャッキ自動張出装置の構成
を図1に示す。張出開始スイッチ31は車体11の後方
に設けられたジャッキ操作装置(図示せず)に取り付け
られており、手動により操作(すなわち外部操作)され
たときに張出開始信号を出力する。傾斜角検出器32
は、車体11の中央部付近に内蔵されており、車体11
の水平状態からの傾斜角を検出して傾斜角信号を出力す
る。なお、この傾斜角検出器32は、車体11の前後方
向の傾斜角θx(例えば、車体11の前方上げを正とす
る)と車体11の左右方向の傾斜角θy(例えば、車体
11の右方上げを正とする)の両方を同時に検出するこ
とができるようになっている。接地検出器33は各ジャ
ッキ30に設けられており、ジャッキ30が地面に当接
した(以下、これを「接地した」と称する)ときに接地
信号を出力する。ジャッキ作動弁34は車体11内に形
成された油圧回路系に設けられており、ジャッキ30、
30、・・・への作動油の供給を調整し、各ジャッキ3
0を伸縮作動させる。そしてコントローラ35は、上記
張出開始信号、傾斜角信号及び接地信号が入力されると
ともに上記ジャッキ作動弁34を作動させる。
【0015】ジャッキ作動弁34は、図1に示すよう
に、各ジャッキ30に対応する四つの電磁弁34a、3
4a、・・・を有して構成されており、油圧源Pから各
ジャッキ30へ流入する作動油の油路を開放又は閉塞す
る。図1に示す電磁弁34aは簡単のため、ジャッキ3
0の伸長作動を停止させる第1切換位置P1と、ジャッ
キ30を伸長作動させる第2切換位置P2との二つのみ
を示している(実際には、ジャッキ30を収縮作動させ
る切換位置等も存在する)。
【0016】各電磁弁34aは、コントローラ35によ
り励磁されていないときには第1切換位置P1に位置し
て油圧源Pからジャッキ30に流入する作動油の油路を
閉塞し、コントローラ35により励磁されたときには第
2切換位置P2に位置して油圧源Pからジャッキ30に
流入する油路を開放する。各電磁弁34aのいずれもが
第1切換位置P1に位置しているときには油圧源Pから
の作動油はリリーフ弁からタンクTに戻されるが、その
他の場合、すなわち第2切換位置P2に位置している電
磁弁34a、34a、・・・があるときには、それらの
電磁弁に対応するジャッキ30、30、・・・が伸長作
動する(但し、油圧回路内にリリーフ弁Rで制限される
油圧が作用した場合には、作動油はリリーフ弁Rからタ
ンクTに戻され、いずれのジャッキ30はそれ以上は伸
長しない)。このため、コントローラ35により各電磁
弁34aを作動させて切換位置を切換えるのみで、各ジ
ャッキ30の伸縮(及び停止)作動を制御することが可
能である
【0017】このような構成のジャッキ自動張出装置の
作動について説明する。作業者が張出開始スイッチ31
を操作すると、張出開始信号がコントローラ35に出力
され、これによりジャッキ作動弁34が作動されて(全
ての電磁弁34aを第2切換位置P2に位置させて)全
てのジャッキ30へ作動油が供給される。これによりジ
ャッキ30、30、・・・は格納状態より伸長作動を開
始する。接地したジャッキ30は、他の全てのジャッキ
30、30、・・・が接地を終わるまで伸長作動が停止
される。これは、ジャッキ30へ供給される作動油は負
荷の小さい方へ優先的に流入するためである。
【0018】ここで、接地したジャッキ30については
接地検出器33から接地信号が出力され、コントローラ
35へ入力される。また、ジャッキ30が接地したとき
には、前述のジャッキ操作装置に設けられた各ジャッキ
30に対応するランプ(図示せず)が点灯表示されるよ
うになっており、作業者はどのジャッキ30が接地して
いるかを確認することができるようになっている。
【0019】コントローラ35は、全てのジャッキ30
が接地したことを検知した後は、傾斜角検出器32から
検出された車体11の傾斜角θx、θyを、予め定めら
れた許容傾斜角θxo、θyo(ともにに正の値)と比
較し(例えば所定時間間隔ごとに)、(1)車体11の
傾斜角が許容傾斜角を上回っていること(すなわち|θ
x|>θxo、且つ/又は、|θy|>θyoであるこ
と)を検知した場合には、四つのジャッキ30のうち車
体11の傾斜角を許容傾斜角以下とするために(すなわ
ち|θx|≦θxo、且つ、|θy|≦θyoとするた
めに)伸長作動が必要なジャッキ30を選定するととも
に、この選定されたジャッキ30のみが伸長作動するよ
うにジャッキ作動弁34を作動させる(選定されたジャ
ッキ30に対応する電磁弁34aのみを第2切換位置P
2に位置させ、その他の電磁弁34aは第1切換位置P
1に位置させる)制御を行い、また(2)車体11の傾
斜角が許容傾斜角以下であることを検知した場合には
(すなわち|θx|≦θxo、且つ、|θy|≦θyo
であることを検知した場合には)、全てのジャッキ30
が伸長作動するようにジャッキ作動弁34を作動させる
(全ての電磁弁34aを第2切換位置P2に位置させ
る)制御を行う。
【0020】ここで、許容傾斜角θxo、θyoは任意
の角度に設定することができるが、こららの値が小さい
ほど、持ち上げ支持されたときの車体11はより水平状
態に近くなる。また、伸長作動させるジャッキ30は、
具体的には、図3の表に示すデータ(予めコントローラ
35に記憶させておく)に従って選定される。ここで、
図3の表における「車体の傾斜状態」は、θxを前方上
げを正、θyを右方上げを正として許容傾斜角θxo、
θyoとの大小比較によって検出され、例えば、θx>
θxo、且つ、θy>θyoのときには、車体11が左
後下げ状態であることが求められる。また、「左前」、
「右前」、「左後」、「右後」は各ジャッキ30の位置
を示し、○印は伸長作動させるジャッキ30を、×印は
伸長作動させないジャッキ30を示している。
【0021】また、コントローラ35は、全てのジャッ
キ30、30、・・・が接地したことを検知したときか
らの経過時間tを計測しており、この経過時間tが予め
定められた所定の制限時間Tを越えたときにジャッキ作
動弁34を作動させ(全ての電磁弁34aを第1切換位
置P1に位置させ)、全てのジャッキ30、30、・・
・の伸長作動を停止させる。ここで、上記制限時間T
は、ジャッキ30が格納状態から完全張出状態に至るま
で伸長するのに要する時間To内で設定される。
【0022】このように、本発明に係るジャッキ自動張
出装置では、全てのジャッキ30、30、・・・が接地
した後は、先ず車体11を水平状態に整え、次にこの水
平状態を維持したまま各ジャッキ30を張り出させて車
体11を持ち上げていく(なお、この持ち上げの途中で
車体11が傾いても車体11は水平状態に復旧され
る)。このため、傾斜面や凹凸面においても、容易に、
且つ、迅速に、車体11を水平支持させることができ、
ジャッキ30、30、・・・の張り出し作業にかかる時
間を低減して作業効率を向上させることができる。ま
た、ジャッキ30、30、・・・が伸長作動できる時間
には上記のような制限時間が設けられているので、ジャ
ッキ30、30、・・・が水平状態のまま持ち上げられ
ているときに、一つのジャッキ30の伸長作動が完全張
り出し状態になったにも拘わらず、他のジャッキ30、
30、・・・が伸長作動を続けてしまうという事態を防
止でき、これにより、車体11の水平状態が崩れてしま
ったり、状況によっては車体11が転倒してしまったり
する不都合を避けることができる。
【0023】また、上記経過時間tが制限時間Tを越え
て全てのジャッキ30、30、・・・の伸長作動が停止
すると、ジャッキ30、30、・・・による車体11の
持ち上げ作動は終了する。そして経過時間tが制限時間
Tを経過した時点で車体11が水平状態に保たれている
場合、すなわち|θx|≦θxo、且つ、|θy|≦θ
yoが検出された場合には、コントローラ35は正常終
了信号を出力し、ジャッキ操作装置に設けた正常終了表
示ランプ36を点灯表示させる(図1参照)。
【0024】一方、経過時間tが制限時間Tを越えた時
点で車体11が水平状態に保たれていない場合、すなわ
ち|θx|>θxo、且つ/又は、|θy|>θyoで
ある場合には、コントローラ35は警報信号を出力し、
上記ジャッキ操作装置に設けた警報ランプ37を点灯表
示させ、且つ、警報ブザー38から警報音を鳴らせる
(図1参照)。このように作業者はジャッキ30、3
0、・・・の自動張出作動が終了した時点において、車
体11が水平状態になっているか否かを確認することが
できるので、車体11が傾いたまま作業を始めてしまう
ようなことがなく、安全性が確保される。
【0025】また、このジャッキ自動張出装置において
は、上記のような自動張出のみならず、各ジャッキ30
を個別に伸長作動させることも可能である。このため、
自動張出作動が終了した時点で車体11が水平状態にな
っていなかった場合には、作業者は前述のジャッキ操作
装置に設けられた傾斜計(傾斜角検出器32から検出さ
れる車体11の傾斜状態を視覚的に表示するもの。図示
せず)を見ながら個々のジャッキ30を伸長作動させ、
車体11を水平状態に調整することが可能である。
【0026】なお、斜面と車体11の位置関係によって
は、特定のジャッキ30を伸長作動させたときに、他の
ジャッキ30が地面から離れてしまう状況が考えられ
る。このため、コントローラ35は、接地検出器33に
基づいて地面から離れたジャッキ30を検出した場合
は、車体11の傾斜角θx、θyと許容傾斜角θxo、
θyoとの比較を行う前に、先ず、その地面から離れた
ジャッキ30を接地するまで伸長させ(電磁弁34aを
作動させ)、全てのジャッキ30、30、・・・が接地
したことを検出してから、上記比較を行うようにするこ
とが好ましい。このような構成とすることにより、車体
11を常に安定した状態に保つことができる。
【0027】以上、本発明に係るジャッキ自動張出装置
の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に示
した構成に限られず、種々の設計変更が可能である。例
えば、傾斜角検出器32は、車体11の水平状態からの
傾斜状態が検出されればよく、必ずしも前後方向の傾斜
角と左右方向の傾斜角とを検出する必要はない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るジャ
ッキ自動張出装置においては、全てのジャッキが接地し
た後は、先ず車体を水平状態に整え、次にこの水平状態
を維持させたまま各ジャッキを張り出させて車体を持ち
上げていくので、傾斜面や凹凸面においても、容易に、
且つ、迅速に、車体を水平支持させることができ、ジャ
ッキの張り出し作業にかかる時間を低減して作業効率を
向上させることができる。
【0029】また、全てのジャッキが地面に当接したと
きからの経過時間を計測し、この経過時間が、ジャッキ
が格納状態から完全張出状態地面に至るまで伸長するの
に要する時間内で予め定められた所定の制限時間を越え
たときにジャッキ全ての伸長作動が停止する構成とする
ことにより、車体が水平状態のまま持ち上げられている
ときに、一つのジャッキの伸長作動が完全張り出し状態
になったにも拘わらず、他のジャッキが伸長作動を続け
てしまうという事態を防止でき、これにより、車体の水
平状態が崩れてしまったり、状況によっては車体が転倒
してしまったりする不都合を避けることができる。
【0030】更に、上記経過時間が上記制限時間を越え
た時点で車体の傾斜角が許容傾斜角以下であるときに警
報作動がなされる構成とすることにより、作業者はジャ
ッキの自動張出作動が終了した時点において、車体が水
平状態になっているか否かを確認することができるの
で、車体が傾いたまま作業を始めてしまうようなことが
なく、安全性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジャッキ自動張出装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】上記ジャッキ自動張出装置を備えた高所作業車
の構成を示す斜視図である。
【図3】コントローラにおいて、車体の傾斜角に基づい
てどのジャッキを伸長作動させればよいかを選定するた
めに用いられるデータを表した図表である。
【符号の説明】 1 高所作業車 30 ジャッキ 31 張出開始スイッチ(張出開始信号出力手段) 32 傾斜角検出器(傾斜角検出手段) 33 接地検出器(接地検出手段) 34 ジャッキ作動弁 35 コントローラ(制御手段) 37 警報ランプ(警報手段) 38 警報ブザー(警報手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前後左右に配設され、格納状態か
    ら下方に伸長作動して前記車体を持ち上げ支持する複数
    のジャッキと、 前記ジャッキへの作動油の供給を調整して前記ジャッキ
    の伸長作動制御を行うジャッキ作動弁と、 前記ジャッキの各々に設けられ、前記ジャッキの下端部
    が地面に当接したか否かを検出する複数の接地検出手段
    と、 前記車体の傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、 外部操作されて張出開始信号を出力する張出開始信号出
    力手段と、 前記張出開始信号が出力されたときに、前記ジャッキ全
    てが前記格納状態から伸長作動するように前記ジャッキ
    作動弁を作動させ、前記接地検出手段からの検出結果に
    基づいて前記ジャッキ全てが地面に当接したことを検知
    した後、前記傾斜角検出手段により検出された前記車体
    の傾斜角を予め定められた許容傾斜角と比較し、前記車
    体の傾斜角が前記許容傾斜角を上回っていることを検知
    した場合には、前記ジャッキのうち前記車体の傾斜角を
    前記許容傾斜角以下とするために伸長作動が必要なジャ
    ッキを選定するとともにこの選定されたジャッキのみが
    伸長作動するように前記ジャッキ作動弁を作動させる制
    御を行い、前記車体の傾斜角が前記許容傾斜角以下であ
    ることを検知した場合には、前記ジャッキ全てが伸長作
    動するように前記ジャッキ作動弁を作動させる制御を行
    う制御手段とを有して構成されることを特徴とするジャ
    ッキ自動張出装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記接地信号に基づい
    て前記ジャッキ全てが地面に当接したことを検知したと
    きからの経過時間を計測し、この経過時間が、前記ジャ
    ッキが格納状態から完全張出状態に至るまで伸長するの
    に要する時間内で予め定められた所定の制限時間を越え
    たときに前記ジャッキ全ての伸長作動が停止するように
    前記ジャッキ作動弁を作動させることを特徴とする請求
    項1記載のジャッキ自動張出装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記経過時間が前記制
    限時間を越えた時点で前記車体の傾斜角が前記許容傾斜
    角以下であることを検知したときに警報信号を出力し、 前記警報信号を受けて警報作動を行う警報手段を有する
    ことを特徴とする請求項2記載のジャッキ自動張出装
    置。
JP10252453A 1998-09-07 1998-09-07 ジャッキ自動張出装置 Pending JP2000086194A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10252453A JP2000086194A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 ジャッキ自動張出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10252453A JP2000086194A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 ジャッキ自動張出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000086194A true JP2000086194A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17237600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10252453A Pending JP2000086194A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 ジャッキ自動張出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000086194A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241097A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Tadano Ltd 作業車のジャッキ制御装置
JP2006096441A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Aichi Corp 作業用車両の安全装置
JP2008081265A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Aichi Corp 作業車のジャッキ作動制御装置
JP2016160000A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社モリタホールディングス 高所作業車のジャッキ制御方法
JP2018030715A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 チョーチヤン ディングリ マシーンナリー カンパニー リミテッド 回動式操縦ボックス付き高所作業車用車体及び高所作業車

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241097A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Tadano Ltd 作業車のジャッキ制御装置
JP4659230B2 (ja) * 2001-02-14 2011-03-30 株式会社タダノ 作業車のジャッキ制御装置
JP2006096441A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Aichi Corp 作業用車両の安全装置
JP4703153B2 (ja) * 2004-09-28 2011-06-15 株式会社アイチコーポレーション 作業用車両の安全装置
JP2008081265A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Aichi Corp 作業車のジャッキ作動制御装置
JP2016160000A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社モリタホールディングス 高所作業車のジャッキ制御方法
JP2018030715A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 チョーチヤン ディングリ マシーンナリー カンパニー リミテッド 回動式操縦ボックス付き高所作業車用車体及び高所作業車

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6127217B2 (ja)
JP2000086194A (ja) ジャッキ自動張出装置
JPH0812296A (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP3579590B2 (ja) 作業車の支持装置
JP4703153B2 (ja) 作業用車両の安全装置
JP3638485B2 (ja) 作業車のジャッキ装置
JP4658463B2 (ja) 高所作業車の制御装置
JP2004292134A (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP3784042B2 (ja) ジャッキ作動制御装置
JPH11209096A (ja) 作業車の支持装置
JP4080853B2 (ja) 高所作業車
JP4659230B2 (ja) 作業車のジャッキ制御装置
JP3749387B2 (ja) ジャッキ自動張出装置
JPS6092145A (ja) アウトリガを有する作業車の車体水平設定装置
JP2001233587A (ja) 車載式作業機のブーム倒伏規制装置
JP3566875B2 (ja) 高所作業車の車体支持装置
JP4711576B2 (ja) 高所作業車のレベリング作動制御装置
JP3735478B2 (ja) 高所作業車の安全装置
JP3703244B2 (ja) アウトリガを有する作業車の自動水平張り出し方法
JP2000335892A (ja) 作業車の作業台レベリング調整装置
JP2005280952A (ja) 車両搭載用クレーンのブーム自動格納装置
JP2006036525A (ja) ブーム作業車の安全装置
JP2008143606A (ja) 作業車の制御装置
JP2001206698A (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP2007038777A (ja) 作業用車両

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050208