JP2001130882A - 高所作業車のレベリング装置 - Google Patents

高所作業車のレベリング装置

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JP2001130882A
JP2001130882A JP30820099A JP30820099A JP2001130882A JP 2001130882 A JP2001130882 A JP 2001130882A JP 30820099 A JP30820099 A JP 30820099A JP 30820099 A JP30820099 A JP 30820099A JP 2001130882 A JP2001130882 A JP 2001130882A
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leveling
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valve
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Masaru Fujioka
賢 藤岡
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レベリング装置に異常が発生した場合に、異
常作動を止めて作業者を安全に地上に降ろす。 【解決手段】 油圧ポンプPから油路61を介して制御
バルブ50に作動油が供給される。コントローラ40は
ブーム操作レバー27の起伏操作に基づいて起伏制御バ
ルブ51を電磁駆動し起伏シリンダ16を起伏作動させ
る。また、同時に作業台に配設された傾斜検出器45の
傾斜角に応じてレベリング制御バルブ55を電磁駆動し
レベリングシリンダ23を作動させて作業台のレベリン
グ制御を行う。レベリング制御バルブ55とレベリング
シリンダ23とを繋ぐ油路63,64には遮断バルブ5
7が配設されており、コントローラ40はレベリング制
御に異常が発生したときに油路63,64を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体上に起伏動・
旋回動・伸長動などが自在に構成されたブームと、この
ブームの先端部に取り付けられた作業台とを有し、作業
台を所望の高所に移動させて作業を行う高所作業車に関
し、なお詳細にはブームの起伏角によらず作業台を常時
水平に維持するレベリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなレベリング装置を備えたブ
ーム式高所作業車は、電設作業や建設作業をはじめとし
て既に広く用いられている。レベリング装置には種々の
ものが考案されているが、その一つに、作業台の傾斜状
態を検出し、この検出値に応じて作業台とブームとの間
に配設されたレベリングシリンダを個別にフィードバッ
ク制御することにより、作業台の水平を維持する電気制
御のレベリング装置がある。これは、車体に対してブー
ムが成す起伏角とブームに対して作業台(垂直ポスト)
が成す挟み角とから車体に対する作業台の対地角を算出
し、対地角が水平となるようにレベリングシリンダへ油
圧を供給する制御バルブのバルブ開度を制御するもの、
あるいは、作業台の絶対水平に対する傾き角を検出し、
上記同様制御するものなどである。この様なレベリング
装置は、ブームの上下にレベリングシリンダを備え、こ
れら上下シリンダの油室を連通する油路で連結すること
により構成する油圧閉回路式レベリング装置との対比に
おいて電気式レベリング装置とも称されるものである。
【0003】上記のようなレベリング装置では、油圧発
生源から供給される油圧の供給回路を、車体を支持する
ジャッキ装置とブームを作動させるブーム駆動系との間
で切り替えるインターロックバルブを介し、さらに、ブ
ーム駆動系においてレベリング装置とブームを駆動する
ブーム装置との間で、レベリング装置への供給を優先さ
せるプライオリティバルブを介して供給されていた。す
なわち、ブームを起伏動・旋回動・伸長動等させる各油
圧アクチュエータへの油圧供給を制御するブーム制御バ
ルブと、作業台のレベリングシリンダへの油圧供給を制
御するレベリング制御バルブとは別々に配設されてお
り、これらの間にはレベリング制御バルブへの油圧供給
を優先させるプライオリティバルブが配設されていた。
【0004】ところが、上記のようなプライオリティバ
ルブを設けた装置では、レベリング作動を行うに必要な
最大油量が常にレベリング制御バルブに供給されていた
ことから、全発生油量の適正配分という面で問題があ
り、また、ブーム制御バルブとレベリング制御バルブと
が車体側と作業台側とに離れて配設されるため、油圧配
管系や制御系がともに複雑化するという問題があった。
このため、ブーム制御バルブとレベリング制御バルブと
の間に配設されていたプライオリティバルブを廃止して
これら制御バルブを一体化(多連マニホールド化)し、
ブーム操作信号に応じて一体化制御バルブのそれぞれの
バルブ開度を一定の制限下で駆動制御する制御方式が考
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような制御方式
においては、ブーム制御バルブとレベリング制御バルブ
とが一体化された結果、これらは共通の入力ポートを有
し、それぞれのバルブ面には油圧供給源からの油圧が同
一に供給される構成となっている。このため、レベリン
グシリンダを制御するバルブに異物等が噛み込んで、バ
ルブスプールの戻り不良(スプールロック)などが発生し
た場合には、前記のように検出される作業台の傾斜角度
などからレベリング装置の異常を判断し、制御バルブ全
体への供給油路にあるインターロックバルブを切り替え
て、一体化された制御バルブへの油圧供給を遮断する規
制制御方法が採られていた。
【0006】この様な規制制御方法では、作業台が一定
の傾斜角を超えて傾くことを防止するという面で効果を
有するものである。しかしながら、規制停止させた後に
は作業者を地上に降ろす必要があり、このときにブーム
を作動させるためにインターロックバルブを開とすれ
ば、一体化された制御バルブ全体に油圧が供給されるた
め、再びレベリングの異常作動が発生するという問題を
有していた。
【0007】本発明は、上記のような課題に鑑みて成さ
れたものであり、一体化された制御バルブにおけるレベ
リング制御バルブ部に、異物噛み混みによる戻り不良等
が発生した場合であっても、安全に作業者を地上に降ろ
すことができるレベリング装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ブームと車体との間に配設されてブーム
を起伏作動させる起伏シリンダと、ブームと作業台との
間に配設されてブームの起伏角度面内で作業台を揺動さ
せる揺動シリンダ(例えば実施形態に於けるレベリング
シリンダ23)と、油圧供給源に接続された共通の入力
ポートと、起伏シリンダと揺動シリンダとに供給する制
御油圧を個別に出力する出力ポートとを有し、起伏シリ
ンダと揺動シリンダとに制御油圧を供給する一体の制御
バルブ(例えば実施形態に於ける制御バルブ50)と、
ブームの起伏作動に応じて作業台を常時水平に維持する
ように制御バルブを駆動する水平制御手段(例えば実施
形態に於けるコントローラ40、傾斜検出器45)と、
水平制御手段における異常の有無を判断する異常判断手
段(例えば実施形態に於けるコントローラ40)と、揺
動シリンダと制御バルブとを繋ぐ油路に配設されて油路
の開閉を行う遮断バルブとを備え、異常判断手段は水平
制御手段において異常があると判断されたときに遮断バ
ルブを閉じて揺動シリンダに供給される油圧を遮断する
ことにより高所作業車のレベリング装置を構成する。
【0009】上記構成によれば、一体化された制御バル
ブと揺動シリンダとを繋ぐ油路中には、この油路の開閉
を行う遮断バルブが配設されており、水平制御手段にお
いて異常があると判断されたときには、異常判断手段は
遮断バルブを閉塞させて揺動シリンダに供給される油圧
を遮断し揺動シリンダの作動が停止される。このため、
例えば、レベリング制御バルブに異物が噛み込み、レベ
リング作動に異常が発生した場合であっても、作業台は
揺動シリンダの作動停止によってそれ以上傾斜すること
がない。さらに、遮断バルブは制御バルブと揺動シリン
ダとの間に配設されているため、ブームを作動させると
きにレベリングの異常作動を再発させることがなく、従
って、ブーム制御バルブを制御作動させて作業者を安全
に地上に降ろすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して説明する。図2は本発明に係
るレベリング装置1を備えた高所作業車10を示してお
り、まずこの高所作業車の構成について説明する。高所
作業車10は運転キャビン12を有し走行自在に構成さ
れた車体11の荷台上に、旋回モータ18の作動により
車体11に対して水平方向に旋回動自在に構成された旋
回台13が配設されている。旋回台13の上端部には、
ブーム14がフートピン15により枢結されており、起
伏シリンダ16の伸縮作動により車体11に対して起伏
動自在に構成されている。
【0011】ブーム14は、旋回台13の上端部に枢着
される基端ブーム14a及び先端ブーム14bとからな
り、テレスコープ状(入れ子式)に緩挿されるととも
に、ブーム14内部に配設された伸縮シリンダ17の伸
縮作動により伸縮動自在に構成されている。先端ブーム
14bの先端部には、レベリングシリンダ23の作動に
よりブーム14の起伏角によらず常時垂直を維持する垂
直ポスト20が配設され(レベリング装置については後
に詳述する)、さらに、この垂直ポスト上部に設けられ
た首振りモータ22の作動により垂直ポスト20廻りに
水平旋回動(「首振り動」という。)自在に作業台21
が取り付けられている。
【0012】作業台21には、ブーム14の作動操作を
行うための上部ブーム操作装置25が配設されており、
作業台21に搭乗する作業者は上部ブーム操作装置25
のブーム操作レバー27や作業台操作レバー28を操作
してブーム14を起伏動、旋回動、伸縮動させ、また作
業台21を首振り動等させることにより、作業台21を
任意の高所に移動させて所望の高所作業を行うことがで
きるよう構成されている。また、車体11の前後左右に
は、ブーム14を旋回動や伸長動等させたときに車体1
1に作用して高所作業車1を転倒させようとする転倒モ
ーメントに抗して車体11を安定支持するため、アウト
リガジャッキ19,19…が配設されている。
【0013】このような高所作業車1では、作業者が車
両を運転して目的とする作業現場に移動させ、アウトリ
ガジャッキ19,19…を張り出して車体11を安定支
持させた後、作業台21に搭乗して上部ブーム操作装置
25を操作することによって、または、車体側に設けら
れた下部ブーム操作装置26を操作することによって、
ブーム14を旋回動、起伏動、伸縮動等作動させ、作業
台21を所望の高所に移動させて高所作業を行うことが
できるよう構成されている。
【0014】図3は、高所作業車10におけるブーム1
4の作動制御について、その概要の制御構成を示したも
のである。上部ブーム操作装置25または下部ブーム操
作装置26(以降これらをまとめて「ブーム操作装置」
という。)に設けられたブーム操作レバー27や作業台
操作レバー28を操作すると、その操作信号がコントロ
ーラ40に出力される。コントローラ40は、入力され
た操作信号に基づいて起伏制御バルブ51、伸縮制御バ
ルブ52、旋回制御バルブ53、首振り制御バルブ54
を電磁駆動して起伏シリンダ16、伸縮シリンダ17、
旋回モータ18、首振りモータ22への作動油の供給制
御を行う。これにより、ブーム14及び作業台21は両
操作レバー27,28の操作に従って作動する。
【0015】コントローラ40には、作業台14の傾斜
状態を検出する傾斜検出器45から作業台14の傾斜方
向及び傾斜角度の情報が入力されており、コントローラ
40は、この傾斜情報に基づいてレベリング制御バルブ
55を電磁駆動してレベリングシリンダへの作動油の供
給制御を行い、作業台21の床面が常に水平となるよう
にレベリング制御する。これにより、作業台21の床面
は、上記ブームの起伏作動によらず常に水平に維持され
る。
【0016】起伏制御バルブ51、伸縮制御バルブ5
2、旋回制御バルブ53、首振り制御バルブ54、レベ
リング制御バルブ55は、いわゆる多連マニホールドタ
イプの一体型制御バルブであり、共通の入力ポートに油
圧ポンプPからの油圧が供給されるとともに、個別の制
御バルブ部及び出力ポートを有して構成されている。そ
れぞれの制御バルブ部はいずれも電磁比例型の方向流量
制御バルブであり、コントローラ40からの制御信号に
基づいて作動油の供給方向(例えば伸縮シリンダにおけ
る伸方向または縮方向)及びバルブ開度(すなわち作動
速度)が制御される。
【0017】また、高所作業車10には、作業台21の
位置及び姿勢を検出するためのブーム位置検出器が搭載
されている。これは、車体11に対するブーム14の起
伏角度を検出する起伏角度検出器41、ブーム14の伸
長量を検出する伸長量検出器42、車体11に対する旋
回台13の旋回角度位置を検出する旋回角度検出器4
3、ブーム14に対する作業台21の首振り角度を検出
する首振り角度検出器44などから構成され、それぞれ
の情報はコントローラ40に入力されて合成され、車体
11に対する作業台21の位置が算出される。コントロ
ーラ40は、この様に算出される作業台の位置と負荷検
出器46により検出されるブーム14に作用する負荷と
から車体11に作用する転倒モーメントを算出し、車体
11が転倒しないように各制御バルブを規制制御してブ
ーム14の作動規制(転倒防止規制)を行う。
【0018】次に、作業台21のレベリング装置につい
て説明する。図1は高所作業車10に搭載されたレベリ
ング装置の構成を示したものである。レベリング装置1
は、起伏シリンダ16、レベリングシリンダ23、油圧
ポンプPから油路61を介して油圧供給される共通の入
力ポートを有するとともに、これらシリンダに供給する
油圧を個別に制御出力する制御バルブ50、傾斜検出器
45からの傾斜情報に基づいて制御バルブ50における
レベリング制御バルブ55を電磁駆動し作業台21の床
面を常時水平にレベリング作動させるコントローラ4
0、及び、レベリング制御バルブ55とレベリングシリ
ンダ23とを繋ぐ油路63,64に配設されてこの油路
の開閉を行う遮断バルブ57などから構成されている。
【0019】コントローラ40は、前述の転倒防止規制
の範囲内において、ブーム操作レバー27からの起伏操
作信号(すなわち操作レバーの操作方向及び操作量)に
基づいて制御バルブ50における起伏制御バルブ51を
電磁駆動し、起伏操作信号に比例した流量の作動油を起
伏シリンダ16に供給する。これによりブーム14はブ
ーム操作レバー27の操作方向及び操作量に比例した速
度で起仰・倒伏作動する。また、コントローラ40には
傾斜検出器45から作業台21の傾斜情報が入力されて
おり、ブーム14の起伏作動に伴って傾斜しようとする
作業台21の傾斜方向及び傾斜角度に応じて制御バルブ
50におけるレベリング制御バルブ55を電磁駆動し、
作業台21の床面が常に水平となるようにレベリング制
御する。
【0020】レベリング制御バルブ55とレベリングシ
リンダ23とを繋ぐ油路63,64には、この油路の開
閉を行う遮断バルブ57が配設され、またレベリングシ
リンダ23の直下にはレベリングシリンダ23を油圧ロ
ック可能なダブルホールディングバルブ56が設けられ
ている。ダブルホールディングバルブ56は、レベリン
グシリンダ23の作動をロックし作業台21のレベリン
グ状態を自己保持するために設けられたものである。
【0021】上述のように、レベリング制御バルブ55
はブーム14の起伏作動に応じて電磁駆動され、作業台
21のレベリング作動に必要な作動油がレベリングシリ
ンダ23に供給される。従って、ブームの起伏作動が停
止され作業台21が水平となったときにはレベリング制
御バルブ55のスプールは中立位置となる。ここで、例
えば中立位置における出力ポートをいわゆるABT接続
とする制御バルブにおいては、バルブスプールが中立位
置のときに油路63,64はタンクTに連通され残圧が
解放される。従って、起伏作動が停止してレベリング制
御バルブのスプールが中立位置になると、同時にダブル
ホールディングバルブ56の回路は閉となり、レベリン
グシリンダ23は油圧ロックされて作業台21の水平状
態が自己保持される。
【0022】なお、スプールが中立位置のときに出力ポ
ートを全閉とする制御バルブでは、油路63,64に残
厚が残るためダブルホールディングバルブ56の回路は
ともに開のままとなるが、レベリングシリンダ23は油
路63,64内に保持された油圧によりロックされる。
また、例えば油路63または64が破断したときには、
油路内の残圧が抜けるためダブルホールディングバルブ
56の回路は閉となりレベリングシリンダ23はその状
態で油圧ロックされ水平状態が自己保持される。
【0023】従って、以上のように構成されたレベリン
グ装置1では、ブーム操作レバー27の操作方向及び操
作量に基づいてブーム14は起伏作動され、このブーム
14の起伏作動に応じて作業台21のレベリング作動が
行われる。そして、ブーム14の起伏作動が停止されレ
ベリング作動が停止したときには、ダブルホールディン
グバルブ56の作用により、作業台21が水平状態で自
己保持される。
【0024】しかしながら、ダブルホールディングバル
ブ56では、レベリング作動に異常が生じたとき、例え
ば、レベリング制御バルブ55に異物が混入してバルブ
スプールがいずれかの開方向に移動した状態でスプール
ロックしてしまったときに、作業台21が傾斜してゆく
状態を停止させて作業台21の水平を維持させることは
できない。また、油圧ポンプPと制御バルブ50とを繋
ぐ油路61に配設されて、ジャッキ操作バルブと制御バ
ルブ50との作動を切り替えるインターロックバルブ
(不図示)を利用して、異常発生時にジャッキ操作バル
ブ側に切り替える方法がある。しかし、この方法ではレ
ベリングの異常作動を一旦停止させることは可能である
が、作業者を地上に降ろすためにインターロックバルブ
を制御バルブ50側に切り替えると、同時にレベリング
作動の異常が再発してしまうため、作業台21が傾斜し
てゆくという問題を根本的に解決するものではない。
【0025】本発明では、レベリング制御バルブ55と
レベリングシリンダ23とを繋ぐ油路63,64に遮断
バルブ57を配設しており、コントローラ40はレベリ
ング作動に異常が発生したと判断されるときに、遮断バ
ルブ57を閉作動させてレベリングシリンダ23への作
動油供給を遮断する。
【0026】例えば、上記のようにレベリング制御バル
ブ55に異物が混入してバルブスプールがいずれかの方
向に移動した開状態でスプールロックしてしまったとき
には、ブーム14の起伏作動を停止しているにもかかわ
らず作業台21の揺動作動が停止せず、作業台21が徐
々に傾斜してゆくというレベリング作動の異常が発生す
る。
【0027】このとき、コントローラ40は、傾斜検出
器45から入力される作業台21の傾斜角度からレベリ
ング作動の異常を検出する。例えば、検出される傾斜角
度が予め設定記憶された傾斜角(例えば5度程度)を超え
たときにレベリング作動に異常があると判断する。ある
いは、ブームが起伏作動されていないにも拘わらず作業
台の傾斜角が一定方向に増加しているときに異常がある
と判断する。そして、レベリング作動に異常があると判
断されたときに遮断バルブ57を閉作動させ、レベリン
グシリンダ23への作動油供給を遮断する。
【0028】また、ブーム14の起伏作動中に上記スプ
ールロックが発生したときには、ブームの起伏作動に対
して作業台21のレベリング作動が追いつかず、あるい
は、必要以上に作業台が揺動するというレベリング作動
の異常が発生する。このとき、コントローラ40は、上
記同様作業台21の傾斜角度や傾斜角速度からレベリン
グ作動に異常があると判断し、遮断バルブ57を閉作動
させてレベリングシリンダ23への作動油供給を遮断す
る。また、コントローラ40は、同時に制御バルブ50
の起伏制御バルブ51、伸縮制御バルブ52等の駆動を
停止させてブーム14の作動を規制する。
【0029】この様にして遮断バルブ57が閉作動され
たときには、レベリング制御バルブ55が開状態でスプ
ールロックされ油路63,64に作動油が供給されてい
ても、レベリングシリンダ23には作動油が供給される
ことがなく、作業台21は遮断バルブ57が閉作動した
傾斜角(例えば5度)でロックされる。
【0030】このため、例えば上記ブームの作動規制が
かかった状態を解除してブームを作動させるときであっ
ても、レベリング作動の異常を再発させることがない。
従って、伸縮制御バルブ52や起伏制御バルブ51等を
駆動してブームを縮長動・倒伏動等作動させることがで
き、作業台21に搭乗する作業者を安全に地上に降ろす
ことができる。
【0031】なお、以上の説明においては、傾斜角度検
出器45として、独立して作業台21の傾斜角を検出す
る、いわゆる絶対型の傾斜検出器(水平検出器)を用い
た例について説明したが、この様な検出器に代え、例え
ば、起伏角度検出器41によって検出される起伏角度
と、ブーム14と垂直ポスト(作業台)との間に配設さ
れた挟み角度検出器によって検出される挟み角とから車
体に対する作業台の傾き角、すなわち対地角を算出して
制御するものであっても良い。
【0032】また、レベリング装置に異常があるときの
判断手段として、作業台の傾斜角または傾斜角速度を監
視し、これらが予め設定記憶された値を超えたときに異
常であると判断する例について説明したが、異常判断の
手段は上記手法に限定されるものではなく他の手段によ
るものであっても良い。例えば、起伏シリンダを作動さ
せる作動油量と作業台をレベリング作動させるに必要な
作動油量とは、両シリンダの配置構成と作業台21の位
置により幾何学的に一定の関係を有している。このため
ブーム位置検出器によって検出されるブーム位置と、ブ
ーム起伏レバー27の操作方向及び操作量(すなわち起
伏制御バルブ51の作動方向及びバルブ開度)とからレ
ベリング制御バルブ55の作動すべき作動方向とバルブ
ストローク(スプール移動量)とを演算処理して推定す
ることができる。従って、この様に推定されたバルブス
トロークと、検出されるレベリング制御バルブ55のバ
ルブストロークとを比較して、その差が予め設定記憶さ
れた値を超えたときに異常であると判断することが可能
である。また、同様な理由からレベリングシリンダ23
に供給されるべき作動油流量を算出し、これと油路6
3,64を流れる流量とを比較して異常判断することも
可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、共通
の入力ポートを有し起伏シリンダと揺動シリンダとを個
別に制御して油圧を供給する一体の制御バルブと、ブー
ムの起伏作動に応じて作業台を常時水平に維持するよう
に制御バルブを駆動する水平制御手段と、水平制御手段
における異常の有無を判断する異常判断手段と、揺動シ
リンダと制御バルブとを繋ぐ油路に配設されて油路の開
閉を行う遮断バルブとを備え、異常判断手段は水平制御
手段において異常があると判断されたときに遮断バルブ
を閉じて揺動シリンダに供給される油圧を遮断するよう
に高所作業車のレベリング装置を構成する。
【0034】このため、レベリング制御バルブに異物が
噛み込んで正常なレベリング作動ができなくなったとき
に、異常判断手段は遮断バルブを作動させてレベリング
制御バルブへの作動油供給油路を遮断するため作業台は
遮断時以上に傾斜することがない。さらに、遮断バルブ
は制御バルブと揺動シリンダとの間に配設されているた
め、ブームを再び作動させるときにレベリングの異常作
動を再発させることがない。従って、ブームを作動させ
て作業者を安全に地上に降ろすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車のレベリング装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】上記高所作業車の全体構成を示す側面図であ
る。
【図3】上記高所作業車のブーム制御系統を説明するた
めのブロック図である。
【符号の説明】
P 油圧ポンプ(油圧発生源) 1 レベリング装置 10 高所作業車 11 車体 14 ブーム 16 起伏シリンダ 23 レベリングシリンダ(揺動シリンダ) 21 作業台 40 コントローラ(水平制御手段、異常判断手段) 45 傾斜検出器(水平制御手段) 50 制御バルブ 55 レベリング制御バルブ(制御バルブ) 57 遮断バルブ 63,64 レベリングシリンダとレベリング制御バル
ブとを繋ぐ油路(揺動シリンダと制御バルブとを繋ぐ油
路)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に、前記車体に対して少なくとも
    起伏動が自在に構成されたブームと、前記ブームの先端
    部に配設された作業台とを有し、前記ブームを起伏動さ
    せることにより前記作業台を高所に移動させて作業を行
    う高所作業車において、前記ブームの起伏角度の如何に
    よらず前記作業台を常時水平に維持する高所作業車のレ
    ベリング装置であって、 前記ブームと前記車体との間に配設され、前記ブームを
    起伏作動させる起伏シリンダと、 前記ブームと前記作業台との間に配設され、前記ブーム
    の起伏角度面内で前記作業台を揺動させる揺動シリンダ
    と、 油圧供給源に接続された共通の入力ポートと、前記起伏
    シリンダと前記揺動シリンダとに供給する制御油圧を個
    別に出力する出力ポートとを有し、前記起伏シリンダと
    前記揺動シリンダとに前記制御油圧を供給する一体の制
    御バルブと、 前記ブームの起伏作動に応じて前記作業台を常時水平に
    維持するように前記制御バルブを駆動する水平制御手段
    と、 前記水平制御手段における異常の有無を判断する異常判
    断手段と、 前記揺動シリンダと前記制御バルブとを繋ぐ油路に配設
    されて前記油路の開閉を行う遮断バルブとを備え、 前記異常判断手段は、前記水平制御手段において異常が
    あると判断されたときに前記遮断バルブを閉じて前記揺
    動シリンダに供給される油圧を遮断することを特徴とす
    る高所作業車のレベリング装置。
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