JP4164862B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、条件成立時にエンジンを自動停止させる車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エンジンから排出される二酸化炭素や窒素酸化物等による環境汚染の問題に鑑みて、所定条件成立時にエンジンが自動停止される自動車が多く見受けられる。
【0003】
特開平8−338276号公報には、バッテリの充電量が不十分な時のエンジンの自動停止を禁止して再始動不能な状態を避けるものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジンの自動停止と空調制御との関連性に着目した従来技術はなく、単に燃費向上やバッテリ上がりを防止するために空調装置の作動状態に関係なくエンジンを自動停止させたならば、空調装置がオフされて車室内の温度が急に暑く(寒く)なったりするという不都合がある。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、空調装置の急停止による温度上昇(又は下降)で乗員に与える不快感を抑えることができる車両の制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車両の駆動装置は、以下の構成を備える。即ち、
所定の停止条件が満たされたにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、前記エンジンに駆動されるコンプレッサを有し、車室内温度を調整する空調手段と、前記空調手段の冷房作動中に前記所定の停止条件が成立したならば、該空調手段において熱交換器への通風量を調節するエアミックスダンパの開度を成立前に比べて冷房効果が大きくなるように変化させた状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させるよう前記エンジン停止手段及び前記空調手段を制御する制御手段と、車室内温度を検出する内気温センサと、を具備し、前記制御手段は、前記内気温センサにより検出された車室内温度と目標車室内温度との差が大きいほど前記所定時間を長く設定する
【0007】
また、本発明の車両の制御装置は、以下の構成を備える。即ち、
所定の停止条件が満たされたにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、前記エンジンに駆動されるコンプレッサを有し、車室内温度を調整する空調手段と、前記空調手段の冷房作動中に前記所定の停止条件が成立したならば、該空調手段において熱交換器への通風量を調節するエアミックスダンパの開度を成立前に比べて冷房効果が大きくなるように変化させた状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させるよう前記エンジン停止手段及び前記空調手段を制御する制御手段と、車室外温度を検出する外気温センサと、を具備し、前記制御手段は、前記外気温センサにより検出された車室外温度と目標車室内温度との差が大きいほど前記所定時間を長く設定する
【0010】
また、好ましくは、前記制御手段は、前記車外温度が所定温度以上ならばエンジン停止を禁止する。
【0012】
また、好ましくは、前記エンジン停止までの時間を表示する表示手段を更に具備する。
【0013】
本発明のエンジンの制御装置は、以下の構成を備える。即ち、
所定の停止条件が満たされたにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、前記エンジンに駆動されるコンプレッサと、バッテリを電源として車室内への空調空気の送風量を調整する風量調整手段とを有し、車室内温度を調整する空調手段と、前記空調手段の冷房作動中に前記所定の停止条件が成立したならば、前記風量調整手段による送風量を成立前に比べて大きくした状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させるよう前記エンジン停止手段及び前記空調手段を制御する制御手段と、車室内温度を検出する内気温センサと、を具備し、前記制御手段は、前記内気温センサにより検出された車室内温度と目標車室内温度との差が大きいほど前記所定時間を長く設定する
また、本発明の車両の駆動装置は、以下の構成を備える。即ち、
所定の停止条件が満たされた後にエンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、前記エンジンに駆動されるコンプレッサと、バッテリを電源として車室内への空調空気の送風量を調整する風量調整手段とを有し、車室内温度を調整する空調手段と、前記空調手段の冷房作動中に前記所定の停止条件が成立したならば、前記風量調整手段による送風量を成立前に比べて大きくした状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させるよう前記エンジン停止手段及び前記空調手段を制御する制御手段と、車室外温度を検出する外気温センサと、を具備し、前記制御手段は、前記外気温センサにより検出された車室外温度と目標車室内温度との差が大きいほど前記所定時間を長く設定する。
【0014】
また、好ましくは、前記制御手段は、前記車外温度が所定温度以上ならばエンジン停止を禁止する。
また、好ましくは、車室外温度を検出する外気温センサを更に備え、前記制御手段は、前記外気温センサにより検出された車室外温度が所定温度以上ならばエンジン停止を禁止する。
【0015】
【発明の効果】
以上のように、請求項1又は2の発明によれば、空調手段の冷房作動中に所定の停止条件が成立したならば、空調手段において熱交換器への通風量を調節するエアミックスダンパの開度を成立前に比べて冷房効果が大きくなるように変化させた状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させるので、車室内が十分に冷却された(又は暖められた)後に空調装置が停止され、空調装置の急停止による温度上昇(又は下降)で乗員に与える不快感を抑えることができる。
【0017】
請求項の発明によれば、制御手段は、車室内温度と目標温度との差が大きいほど所定時間を長く設定することにより、エンジン停止前に車室内が十分に冷却される又は暖められる。
【0018】
請求項の発明によれば、制御手段は、車外温度と目標温度との差が大きいほど所定時間を長く設定することにより、エンジン停止前に車室内が十分に冷却される又は暖められる。
【0019】
請求項の発明によれば、制御手段は、車外温度が所定温度以上ならばエンジン停止を禁止することにより、冷房時の空調装置の急停止による車内温度の急上昇を防止できる。
【0021】
請求項の発明によれば、エンジン停止までの時間を表示する表示手段を更に具備することにより、空調装置が停止されて車室内温度が変化することを早期に伝え、乗員に対する注意を喚起することができる。
【0022】
請求項5又は6の発明によれば、空調手段の冷房作動中に所定の停止条件が成立したならば、風量調整手段による送風量を成立前に比べて大きくした状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させることにより、車室内が十分に冷却された(又は暖められた)後に空調装置が停止され、空調装置の急停止による温度上昇(又は下降)で乗員に与える不快感を抑えることができる。
【0023】
請求項7又は8の発明によれば、制御手段は、車外温度が所定温度以上ならばエンジン停止を禁止することにより、冷房時の空調装置の急停止による車内温度の急上昇を防止できる。
【0024】
図1に示すように、本実施形態のエンジンの自動停止装置は、車両の所定条件成立時にエンジンを自動停止或いは再始動させ、無駄なアイドリング運転を抑えて、エンジンから排出される二酸化炭素や窒素酸化物等を低減するものであり、エンジン停止手段としてのエンジン停止制御ユニット20がエンジン制御ユニット30に対してエンジン停止信号ES或いは再始動信号ERを出力し、これら信号ES,ERに従ってエンジン制御ユニット30はドライバの意思に関係なく無点火や燃料カットによりエンジンを自動停止させる。また、エンジン停止制御ユニット20は、空調制御ユニット40に対して空調制御信号AC或いはエンジン停止許可信号ASを出力し、この信号ACに従って空調制御ユニット40は空調装置を制御し、エンジン停止制御ユニット20は信号ASに従ってドライバの意思に関係なく無点火や燃料カットによりエンジンを自動停止させる。
【0025】
エンジン停止制御ユニット20、エンジン制御ユニット30及び空調制御ユニット40は、相互に通信可能に電気的に接続され、各種センサやスイッチからの検知信号により演算処理や後述する制御プログラムを実行するためのCPU、ROM、RAM、I/Oポート、周辺回路等を備える。
【0026】
エンジン制御ユニット30は、ドライバのアクセルペダル操作等に応じてエンジンに対する点火時期や燃料噴射量を予め設定されたエンジンの運転プログラムに従い電気的に制御する。
【0027】
エンジン停止制御ユニット20には、車速センサ21、ドライバのペダル又はレバーによる駐車ブレーキ操作を検知する駐車ブレーキスイッチ22、マニュアル又はオートマチックのトランスミッションのシフトレンジ位置を検知するレンジ位置センサ23、アクセルペダルの踏込量を検知するアクセルストロークセンサ24、エンジンの運転状態等を表示するための液晶パネルやセグメント表示等の表示部25とが電気的に接続されている。
【0028】
車速センサ21は、例えば車輪速やトランスミッションの出力軸回転数を検知して車速信号vとしてエンジン停止制御ユニット20に出力する。駐車ブレーキスイッチ22はドライバにより駐車ブレーキが操作されると駐車ブレーキ操作信号PPをエンジン停止制御ユニット20に出力する。レンジ位置センサ23はドライバによりシフトレバーやセレクタレバーが操作されるとシフトレンジ信号SPをエンジン停止制御ユニット20に出力する。アクセルストロークセンサ24はドライバによるアクセルペダルの踏込量を検知してストローク信号PAをエンジン停止制御ユニット20に出力する。
【0029】
空調制御ユニット40には、内外気切換スイッチ73c、内気温センサ74、外気温センサ75、吹出モード切換スイッチ73d、車室内温度設定スイッチ73b、冷暖房切換スイッチ73e、空調オンスイッチ73a、空調オフスイッチ73f、エアミックスダンパアクチュエータ71、ブロアモータ61a、吹出モード切換モータ50とが電気的に接続されている。
[空調装置の機械的構成]
図2は、本実施形態に係る空調装置の機械的構成を示す図である。
【0030】
図2に示すように、車両の空調装置は、空調用エアを車室内に導く通風ダクト51を有し、この通風ダクト51の上流側部には、外気を導入するための外気導入口52と、車室内のエアを導入するための内気導入口53、これら外気導入口52と内気導入口53とを選択的に開閉する切換ダンパ54とが配設されている。
【0031】
通風ダクト51には、ベント吹出口55と、フット吹出口56と、デフロスタ吹出口57とが下流側部に配設され、モード切換ダンパ58、59、60は各吹出口55、56、57に連通するダクト部分を選択的に開閉することにより、各吹出口55、56、57から導出される空調用エアの吹出量を調節するように構成されている。
【0032】
また、空調装置は、通風ダクト51の上流側部に配設された可変風量式の送風機61と、その下流側に配設された冷却用熱交換器62と、その下流側に配設されたエアミックスダンパ63と、加熱用熱交換器64とを備える。
【0033】
送風機61は、外気導入口52又は内気導入口53から通風ダクト内に取り入れられたエアを、各吹出口55、56、57を介して車室内に吹き出すように構成されている。また、冷却用熱交換機62は、エバポレータの機能を有し、コンプレッサ65、コンデンサ66及びレシーバ67を有する冷媒循環回路Xに接続されている。コンプレッサ65は、電磁クラッチのオン/オフ制御によってエンジン68の回転要素に対して選択的に締結又は解放されるようになっている。
【0034】
加熱用熱交換器64は、ヒータコアとして構成され、エンジン68の冷却水循環路に接続されている。加熱用熱交換器64に通水されるエンジン冷却水の流量は、エアミックスダンパ63と関連して制御される不図示の開閉制御弁によって制御される。
【0035】
加熱用熱交換器64の通風量は、冷却用熱交換器62と加熱用熱交換器64との間に配設されたエアミックスダンパ63の開度に応じて制御される。エアミックスダンパ63は、冷却用熱交換器62を通過した空調用エアを選択的に加熱用熱交換器64に案内し、エアミックスダンパ63の位置制御に応じて加熱用熱交換器64で加熱されるエアと、加熱用熱交換器64を迂回するエアとの混合比を調節する。
【0036】
即ち、エアミックスダンパ63は、後述するサーボモータ71からなるエアミックスダンパアクチュエータにより駆動され、空調用エアの全てを加熱用熱交換器64を通さずに各吹出口55、56、57に送る実線で示す全閉位置と、空調用エアの全てを加熱用熱交換器64を介して各吹出口55、56、57に送る仮想線で示す全開位置とに選択的に設定し得ると共に、空調用エアの一部を加熱用熱交換器64を介して各吹出口55、56、57に送る中間位置に設定し得るようになっている。
【0037】
エアミックスダンパ63は、空調用エアの全てが加熱用熱交換器64に供給される全閉位置(θ=1)と、空調用エアの全てが加熱用熱交換器64を迂回する全開位置(θ=0)との間で、開度θが無段階に調節されることにより、空調用エアの吹出温度Tを開度θ=1にて得られる最高温度と、開度θ=0にて得られる最低温度との範囲内で、空調用エアの混合比に応じて無段階に調節可能となっている。
【0038】
更に、空調装置は、内外気切換ダンパ54を駆動する電動モータ69、モード切換ダンパ58、59、60を駆動する吹出モード切換モータ70、エアミックスダンパ63を駆動するサーボモータ71からなる各種ダンパのアクチュエータと、各モータ69、70、71の作動状態と送風機61の送風量を制御する空調制御ユニット40と、空調条件をマニュアル設定するための操作部73とを備える。
【0039】
操作部73には、乗員により操作される各種スイッチ類、例えば空調装置を作動状態或いは非作動状態とする空調オン/オフスイッチ73aと、乗員が要求する車室内温度の設定値TSETをマニュアル設定する車室内温度設定スイッチ73bと、内外気の導入割合をマニュアル設定する内外気切換スイッチ73cと、吹出口を選択する吹出モード切換スイッチ73dと、冷房/暖房を切り換える冷暖房切換スイッチ73eと、送風機61を作動停止状態とする空調オフスイッチ73f等が設けられている。
【0040】
車室内温度設定スイッチ73bは、車室内温度の設定値TSETを18℃〜32℃の範囲内で入力できるように構成されている。また、オフスイッチ73fが操作されると、エアコンプレッサ65と、送風機61のブロアモータ61aとが停止状態となる。
【0041】
空調制御ユニット40は、操作部73からのスイッチ信号が入力されるCPUを有しており、このCPUは各モータ69、70、71を駆動する。即ち、空調制御ユニット40は、電動モータ69、70を作動させて空調モードを切り換えると共に、サーボモータ71を作動させてエアミックスダンパ63の開度θを調節するように構成されている。
【0042】
空調制御ユニット40は、送風機61のブロアモータ61aを駆動し、ブロアモータ61aの作動及び停止を制御すると共に、ブロアモータ61aに対する印加電圧を制御することにより、送風機61の送風量を調節して空調装置の吹出風量を制御する。
【0043】
更に、空調装置は、環境条件や運転状態等を検出する各種のセンサ、例えば通風ダクト51内に導入された内気温度等に基づいて車室内温度TRを検出する内気温センサ74と、外気温度TAを検出する外気温センサ75とを有し、これら各センサの検出信号がCPUに入力される。
[第1の実施形態のエンジン停止制御]
図3は第1の実施形態のエンジン停止制御手順を説明するフローチャートである。本実施形態では、車速が零、シフトレンジ位置がニュートラル又はパーキング、アクセルストロークが零、駐車ブレーキスイッチがオンの条件が成立した時に、エンジン停止制御ユニット20がエンジン制御ユニット30に対してエンジン停止信号ESを出力し、エンジン制御ユニット30がエンジンを自動停止させる。
【0044】
図3に示すように、ステップS2では、エンジン停止制御ユニット20は、エンジン停止フラグFSの値からエンジンが停止状態か否かを判定する。エンジン停止フラグFSは、エンジンが停止状態ならば"1"にセット、運転状態ならば"0"零にリセットされる。ステップS2でエンジンが停止状態でないならば(ステップS2でNO)、ステップS4で車速センサ21からの車速信号vから車速が零か否かを判定する。ステップS4で車速零ならば(ステップS4でYES)、ステップS6でレンジ位置センサ33からのシフトレンジ信号SPからシフト位置がニュートラル(N)又はパーキング(P)か否かを判定する。ステップS6でシフト位置がニュートラル(N)又はパーキング(P)ならば(ステップS6でYES)、ステップS8でアクセルストロークセンサ24からのストローク信号PAからアクセルペダルが踏み込まれたか否かを判定する。ステップS8でアクセルペダルが踏み込まれたならば(ステップS8でYES)、ステップS10で駐車ブレーキスイッチ22がオンされて駐車ブレーキ操作信号PPが入力されたか否かを判定する。ステップS10で駐車ブレーキスイッチ22がオンされたならば(ステップS10でYES)、ステップS12で前回までの処理にて既にエンジン停止条件成立フラグFCが"1"にセットされているか否かを判定する。エンジン停止条件成立フラグFCは、ステップS4〜S10までの判定が全てYESでエンジン停止条件が成立したならば"1"にセット、1つの判定でもNOならば不成立で"0"零にリセットされる。
【0045】
ステップS12でエンジン停止条件フラグFCが"1"にセットされているならば(ステップS12でYES)、ステップS16に進み、"0"にリセットされているならば(ステップS12でNO)、ステップS14に進む。
【0046】
ステップS14では、エンジン停止条件フラグFCを"1"にセットすると共に、エンジン停止時間カウンタCESを"0"にリセットする。ステップS16ではエンジン停止時間カウンタCESをインクリメントしてエンジン停止条件成立時からの時間を計測する。ステップS18では、エンジン停止時間カウンタCESの値が所定時間C1経過したか否かを判定する。ステップS18でエンジン停止条件成立時から所定時間C1経過したならば(ステップS18でYES)、ステップS20で空調作動中フラグFAが"1"にセットされているか否かを判定する。空調作動中フラグFAは、空調オンスイッチ73aがオンされて空調装置が作動中ならば"1"にセット、空調オフスイッチ73fがオンされて空調装置が停止中ならば"0"零にリセットされる。
【0047】
ステップS20で空調作動中フラグFAが"1"にセットされているならば(ステップS20でYES)、ステップS26に進み、"0"にリセットされているならば(ステップS20でNO)、ステップS22に進む。
【0048】
ステップS22では、エンジン停止制御ユニット20はエンジン制御ユニット30に対してエンジン停止信号ESを出力し、このエンジン停止信号ESを受けてエンジン制御ユニット30はエンジンを自動停止する。
【0049】
ステップS23では、エンジン停止フラグFSを"0"にリセットし、ステップS24ではエンジン停止条件フラグFCを"0"にリセットする。
【0050】
また、ステップS26では、エンジン停止準備フラグFESJを"1"にセットし、ステップS28ではエンジン停止許可フラグFESが"1"にセットされているか否かを判定する。エンジン停止準備フラグFESJはエンジン停止条件が成立した後に空調装置を後述のように作動中ならば"1"にセット、空調装置が停止したならば"0"零にリセットされる。
【0051】
その後、ステップS2にリターンして同じ処理を繰り返し実行する。尚、ステップS4〜10、S18での判定が全てNOならばステップS23に進む。
【0052】
一方、ステップS2でエンジン停止フラグFSが"1"にセットされ、エンジンが停止状態ならば(ステップS2でYES)、ステップS30でレンジ位置センサ23からのシフトレンジ信号SPからシフト位置がニュートラル(N)又はパーキング(P)か否かを判定する。ステップS30でシフト位置がニュートラル(N)又はパーキング(P)ならば(ステップS30でYES)、ステップS32でアクセルストロークセンサ24からのストローク信号PAからアクセルペダルが踏み込まれたか否かを判定する。ステップS32でアクセルペダルが踏み込まれたならば(ステップS32でYES)、ステップS34で駐車ブレーキスイッチ22がオンされて駐車ブレーキ操作信号PPが入力されたか否かを判定する。ステップS34で駐車ブレーキスイッチ22がオンされたならば(ステップS34でYES)、ステップS36でエンジン停止制御ユニット20はエンジン制御ユニット30に対してエンジン再始動信号ERを出力し、このエンジン再始動信号ERを受けてエンジン制御ユニット30はエンジンを再始動する。
【0053】
ステップS38では、エンジン停止準備フラグFESJを"0"にリセットし、ステップS40ではエンジン停止条件フラグFCとエンジン停止フラグFSを"0"にリセットする。その後、ステップS2にリターンして同じ処理を繰り返し実行する。尚、ステップS30〜S34までの判定が全てNOの場合もステップS2にリターンして同じ処理を繰り返し実行する。
【0054】
以上のように、第1の実施形態のエンジン停止制御によれば、エンジン停止条件が成立しても空調装置で停止準備動作が終了してエンジン停止許可信号が出力されてからエンジンを自動停止させるので、空調装置の急停止による温度上昇(又は下降)で乗員に与える不快感を抑えることができる。
[第1の実施形態の空調装置の制御]
図4は第1の実施形態の空調装置の制御手順を説明するフローチャートである。本実施形態では、エンジン停止条件が成立した場合には、エンジン停止前にブロア量を最大にした状態を所定時間継続してから、エンジン停止制御ユニット20がエンジン制御ユニット30に対してエンジン停止信号ESを出力し、エンジン制御ユニット30がエンジンを自動停止させる。
【0055】
図4に示すように、ステップS42では、空調制御ユニット40は、乗員により空調オンスイッチがオンされたか否かを判定する。ステップS42で空調オンスイッチがオンされたならば(ステップS42でYES)、ステップS44で空調作動中フラグFAを"1"にセットする。ステップS46ではエンジン停止準備フラグFESJが"1"にセットされているか否かを判定する。
【0056】
ステップS46でエンジン停止準備フラグFESJが"1"にセットされているならば(ステップS46でYES)、ステップS48で空調停止準備フラグFASが"1"にセットされているか否かを判定する。空調停止準備フラグFASはエンジン停止条件が成立した後に空調装置の停止準備動作中ならば"1"にセット、停止準備動作が終了したならば"0"にリセットされる。
【0057】
ステップS48で空調停止準備フラグFASが"1"にセットされているならば(ステップS48でYES)、ステップS56に進み、"0"にリセットされているならば(ステップS48でNO)、ステップS50に進む。
【0058】
ステップS50では、車室内温度設定スイッチ73bによる設定温度TSETと内気温センサ74により検知された車室内温度TRとの差の絶対値(目標温度差の絶対値)ΔT1(ΔT1=|TSET=TR|)及び/又は設定温度TSETと外気温センサ75により検知された車室内温度TRとの差の絶対値ΔT2(ΔT2=|TSET-TR|)を演算する。
【0059】
ステップS52では図5に示す目標温度差の絶対値ΔT1若しくはΔT2と空調装置を停止するまでの時間C2との関係マップから目標温度差ΔT1若しくはΔT2に応じた空調停止時間C2を設定する。この時間C2はブロア量最大の状態を維持する期間である。即ち、図5の関係マップによれば、設定温度TSETと車室内温度TR若しくは車室外温度TAとの差が大きいほどブロア量最大の状態を維持する期間C2を長くしている。
【0060】
ステップS54では、空調停止準備フラグFASを"1"にセットする。ステップS56では空調停止時間カウンタCASをインクリメントしてエンジン停止条件成立時からの時間を計測する。ステップS58では、空調停止時間カウンタCASの値が所定時間C2経過したか否かを判定する。ステップS58でエンジン停止条件成立時から所定時間C2未経過ならば(ステップS58でNO)、ステップS60でブロアモータ61aの出力を最大値に設定してブロア量を最大にする。その後、ステップS42にリターンして同じ処理を繰り返し実行する。
【0061】
また、ステップS58でエンジン停止条件成立時から所定時間C2経過したならば(ステップS58でYES)、ステップS62で空調制御ユニット40はエンジン停止制御ユニット20に対してエンジン停止許可信号ASを出力し、このエンジン停止許可信号ASを受けてエンジン停止制御ユニット20はエンジン制御ユニット30に対してエンジン停止信号ESを出力する。ステップS64ではブロア量を零にして空調装置を停止し、空調作動中フラグFAを"0"にリセットする。その後、ステップS42にリターンして同じ処理を繰り返し実行する。
【0062】
一方、ステップS46でエンジン停止準備フラグFESJが"0"にリセットされているならば(ステップS46でNO)、ステップS66、S68で空調停止準備フラグFASと空調停止時間カウンタCASを共に"0"にリセットする。ステップS70では、車室内温度設定スイッチ73bによる設定温度TSETと内気温センサ74により検知された車室内温度TRとの差(目標温度差)T1(T1=TSET-TR)及び/又は設定温度TSETと外気温センサ75により検知された車室内温度TAとの差T2(T2=TSET-TR)を演算する。
【0063】
ステップS72では設定温度差T1及び/又はT2が零より大きいか、即ち設定温度差T1、T2があるか否かを判定する。ステップS72で設定温度差T1及び/又はT2がある、即ち内気温TR及び/又は外気温TAが設定温度TSETより低いならば(ステップS72でYES)、ステップS74で、図6に示す目標温度差の絶対値ΔT1若しくはΔT2とエアミックスダンパ開度θの補正値αとの関係マップから目標温度差の絶対値ΔT1若しくはΔT2に応じた補正値αを設定し、この補正値αを現在のエアミックスダンパ開度θから減算して新たな開度θとする。
【0064】
ステップS76では開度θが零以下か否かを判定し、開度θが零以下でないならば(ステップS76でNO)、ステップS86に進み、開度θが零以下ならば(ステップS76でYES)、ステップS78で開度θを零に設定する。そして、空調用エアの吹出温度Tを開度θ=0にて得られる最低温度にして、車室内温度TRを設定温度TSETに近づける。
【0065】
一方、ステップS72で設定温度差T1及び/又はT2が零以下、即ち内気温TR及び/又は外気温TAが設定温度TSETより高いならば(ステップS72でNO)、ステップS80で、図7に示す目標温度差の絶対値ΔT1若しくはΔT2とエアミックスダンパ開度θの補正値βとの関係マップから目標温度差の絶対値ΔT1若しくはΔT2に応じた補正値βを設定し、この補正値βを現在のエアミックスダンパ開度θに加算して新たな開度θとする。
【0066】
ステップS82では開度θが1より小さいか否かを判定し、開度θが1より小さいならば(ステップS82でNO)、ステップS86に進み、開度θが1以上ならば(ステップS82でYES)、ステップS84で開度θを1に設定する。そして、空調用エアの吹出温度Tを開度θ=1にて得られる最高温度にして、車室内温度TRを設定温度TSETに近づける。
【0067】
ステップS86では、エアミックスダンパ開度θに応じてサーボモータ71の駆動電流Iを設定し、ステップS88で電流Iが最大値以上か否かを判定する。ステップS88で電流Iが最大値以上ならば(ステップS88でYES)、ステップS90で電流Iを最大値に設定し、ステップS92でサーボモータか否かを判定し、ステップS92でサーボモータ71を駆動してエアミックスダンパ63を開度θに設定する。
【0068】
以上のように、第1の実施形態の空調制御によれば、エンジン停止条件が成立しても空調装置のブロア量を最大にして所定時間が経過した後にエンジンを自動停止させるので、空調装置の急停止による温度上昇(又は下降)で乗員に与える不快感を抑えることができる。
[表示制御]
図8は、上記実施形態での空調及びエンジン停止制御時のエンジン停止制御ユニットによる表示処理を説明するフローチャートである。
【0069】
図8に示すように、ステップS100ではエンジン停止許可フラグFESが"1"にセットされているか否かを判定する。ステップS100でエンジン停止許可フラグFESが"1"にセットされているならば(ステップS100でYES)、ステップS110で自動エンジン停止情報として表示部25に図示のように「停止待機中」のメッセージを表示する。
【0070】
また、ステップS100でエンジン停止許可フラグFESが"0"にリセットされているならば(ステップS100でNO)、ステップS102でエンジン停止条件フラグFCが"1"にセットされているか否かを判定する。ステップS102でエンジン停止条件フラグFCが"0"にリセットされているならば(ステップS102でNO)、ステップS112で自動エンジン停止情報として表示部25に図示のように「エンジン運転中」のメッセージを表示する。
【0071】
一方、ステップS102でエンジン停止条件フラグFCが"1"にセットされているならば(ステップS102でYES)、ステップS104で空調停止準備フラグFASが"1"にセットされているか否かを判定する。ステップS104で空調停止準備フラグFASが"1"にセットされているならば(ステップS104でYES)、ステップS106で自動エンジン停止情報として表示部25に図示のように「停止条件成立」のメッセージと、エンジン停止までの時間をカウントダウン表示する。尚、エンジン停止までの時間は空調停止時間C2から空調停止時間カウンタCASの値を減算することにより演算される。その後、ステップS110で自動エンジン停止情報として表示部25に図示のように「停止待機中」のメッセージを表示する。
【0072】
また、ステップS104で空調停止準備フラグFASが"0"にリセットされているならば(ステップS104でNO)、ステップS108で自動エンジン停止情報として表示部25に図示のように「停止条件成立」のメッセージと、エンジン停止までの時間をカウントダウン表示する。尚、エンジン停止までの時間はエンジン停止時間C1からエンジン停止時間カウンタCESの値を減算することにより演算される。その後、ステップS110で自動エンジン停止情報として表示部25に図示のように「停止待機中」のメッセージを表示する。
【0073】
以上の表示制御により、エンジン及び空調装置の自動停止によるドライバや他の乗員が受ける違和感を抑制できる。
[第2の実施形態のエンジン停止制御]
図9は第2の実施形態のエンジン停止制御手順を説明するフローチャートである。本実施形態では、エンジン停止条件が成立しても冷房時に外気温TAが所定温度T3より高く、或いは暖房時に内気温TRが所定温度T4より低い時にはエンジンの自動停止を禁止する。
【0074】
図9に示すように、ステップS120では、エンジン停止制御ユニット20は、エンジン停止フラグFSの値からエンジンが停止状態か否かを判定する。ステップS120でエンジンが停止状態でないならば(ステップS120でNO)、ステップS122で車速センサ21からの車速信号vから車速が零か否かを判定する。ステップS122で車速零ならば(ステップS122でYES)、ステップS124でレンジ位置センサ33からのシフトレンジ信号SPからシフト位置がニュートラル(N)又はパーキング(P)か否かを判定する。ステップS124でシフト位置がニュートラル(N)又はパーキング(P)ならば(ステップS124でYES)、ステップS126でアクセルストロークセンサ24からのストローク信号PAからアクセルペダルが踏み込まれたか否かを判定する。ステップS126でアクセルペダルが踏み込まれたならば(ステップS126でYES)、ステップS128で駐車ブレーキスイッチ22がオンされて駐車ブレーキ操作信号PPが入力されたか否かを判定する。ステップS128で駐車ブレーキスイッチ22がオンされたならば(ステップS128でYES)、ステップS130で冷房フラグFCLが"1"にセットされているか否かを判定する。冷房フラグFCLは、空調装置が冷房状態ならば"1"にセット、暖房状態ならば"0"にリセットされる。
【0075】
ステップS130で冷房フラグFCLが"1"にセットされているならば(ステップS130でYES)、ステップS132で外気温TAが所定温度T3より高いか否かを判定する。ステップS132で外気温TAが所定温度T3より低いならば(ステップS132でNO)、空調装置が急停止しても車室内温度の急激な上昇はないので、図3のステップS12以降と同様のエンジン停止処理を行なう。また、ステップS132で外気温TAが所定温度T3より高いならば(ステップS132でYES)、空調装置が急停止すると車室内温度が急激に上昇する可能性があるので、図3のステップS23に進んでエンジン停止処理を禁止する。
【0076】
一方、ステップS130で冷房フラグFCLが"0"にリセットされているならば(ステップS130でNO)、ステップS134で内気温TRが所定温度T4より低いか否かを判定する。ステップS134で内気温TRが所定温度T4より高いならば(ステップS134でNO)、空調装置が急停止しても車室内温度の急激な下降はないので、図3のステップS12以降と同様のエンジン停止処理を行なう。また、ステップS134で内気温TRが所定温度T4より低いならば(ステップS134でYES)、空調装置が急停止すると車室内温度が急激に下降する可能性があるので、図3のステップS23に進んでエンジン停止処理を禁止する。
【0077】
一方、ステップS120でエンジン停止フラグFSが"1"にセットされ、エンジンが停止状態ならば(ステップS120でYES)、図3のステップS30以降と同様の処理を行う。
【0078】
以上のように、第2の実施形態のエンジン停止制御によれば、エンジン停止条件が成立しても冷房時に外気温TAが所定温度T3より高く、或いは暖房時に内気温TRが所定温度T4より低い時にはエンジンの自動停止を禁止するので、特に車室内外の寒暖の差が大きい時に空調装置の急停止による温度上昇(又は下降)で乗員に与える不快感を抑えることができる。
[第2の実施形態の空調装置の制御]
図10は第2の実施形態の空調装置の制御手順を説明するフローチャートである。本実施形態では、冷房時にエンジン停止条件が成立した場合にはエアミックスダンパ開度θを零にしてブロア量を最大にした状態を所定時間継続してから、エンジン停止制御ユニット20がエンジン制御ユニット30に対してエンジン停止信号ESを出力し、エンジン制御ユニット30がエンジンを自動停止させる。
【0079】
図10に示すように、ステップS142では、空調制御ユニット40は、乗員により空調オンスイッチがオンされたか否かを判定する。ステップS142で空調オンスイッチがオンされたならば(ステップS142でYES)、ステップS144で冷暖房切換スイッチ73eがオンされて冷房中か暖房中かを判定する。ステップS144で冷房中ならばステップS146で冷房フラグFCLを"1"にセットし、暖房中ならばステップS148で冷房フラグFCLを"0"にリセットする。
【0080】
ステップS150ではエンジン停止準備フラグFESJが"1"にセットされているか否かを判定する。
【0081】
ステップS150でエンジン停止準備フラグFESJが"1"にセットされているならば(ステップS150でYES)、ステップS152で空調停止準備フラグFASが"1"にセットされているか否かを判定する。ステップS152で空調停止準備フラグFASが"1"にセットされているならば(ステップS152でYES)、ステップS160に進み、"0"にリセットされているならば(ステップS152でNO)、ステップS154に進む。
【0082】
ステップS154では、車室内温度設定スイッチ73bによる設定温度TSETと内気温センサ74により検知された車室内温度TRとの差の絶対値(目標温度差の絶対値)ΔT1(ΔT1=|TSET=TR|)及び/又は設定温度TSETと外気温センサ75により検知された車室内温度TAとの差の絶対値ΔT2(ΔT2=|TSET-TR|)を演算する。
【0083】
ステップS156では図5に示す目標温度差の絶対値ΔT1若しくはΔT2と空調装置を停止するまでの時間C2との関係マップから目標温度差ΔT1若しくはΔT2に応じた空調停止時間C2を設定する。この時間C2はブロア量最大の状態を維持する期間である。
【0084】
ステップS158では、空調停止準備フラグFASを"1"にセットする。ステップS160では空調停止時間カウンタCASをインクリメントしてエンジン停止条件成立時からの時間を計測する。ステップS162では、空調停止時間カウンタCASの値が所定時間C2経過したか否かを判定する。ステップS162でエンジン停止条件成立時から所定時間C2未経過ならば(ステップS162でNO)、ステップS164でエンジン停止準備フラグFESJが"1"にセットされているか否かを判定する。ステップS164でエンジン停止準備フラグFESJが"1"にセットされているならば(ステップS164でYES)、ステップS166でエアミックスダンパ開度θを零に設定し、ステップS168でブロアモータ61aの出力を最大値に設定してブロア量を最大にする。その後、ステップS142にリターンして同じ処理を繰り返し実行する。即ち、ステップS164〜S168では冷房中にエンジン停止条件が成立したならば、開度θをより冷却効果の高まる方向に開く、即ち空調用エアの吹出温度Tを開度θ=0にて得られる最低温度にしてブロア量を最大にした状態を所定時間C2だけ継続する。
【0085】
また、ステップS164でエンジン停止準備フラグFESJが"0"にリセットされているならば(ステップS164でNO)、ステップS170でブロアモータ61aの出力を最大値に設定してブロア量を最大にする。その後、ステップS142にリターンして同じ処理を繰り返し実行する。
【0086】
更に、ステップS162でエンジン停止条件成立時から所定時間C2経過したならば(ステップS162でYES)、ステップS172で空調制御ユニット40はエンジン停止制御ユニット20に対してエンジン停止許可信号ASを出力し、このエンジン停止許可信号ASを受けてエンジン停止制御ユニット20はエンジン制御ユニット30に対してエンジン停止信号ESを出力する。ステップS174ではブロア量を零にして空調装置を停止し、空調作動中フラグFAを"0"にリセットする。その後、ステップS142にリターンして同じ処理を繰り返し実行する。
【0087】
一方、ステップS150でエンジン停止準備フラグFESJが"0"にリセットされているならば(ステップS150でNO)、図4のステップS66以降と同様の空調停止処理を行う。
【0088】
以上のように、第2の実施形態の空調制御によれば、エンジン停止条件が成立してもエアミックスダンパ開度θをより冷却効果の高まる方向に開き、ブロア量を最大にした状態を所定時間C2だけ継続するので、空調装置の急停止による温度上昇(又は下降)で乗員に与える不快感を抑えることができる。
【0089】
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0090】
例えば、エンジンの運転を継続する期間C1やブロア量を最大にした状態を継続する期間C2は任意に変更可能である。
【0091】
また、エンジン停止制御ユニットとエンジン制御ユニットとは一体構成にしても良い。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエンジンの自動停止装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る空調装置の機械的構成を示す図である。
【図3】第1の実施形態のエンジン停止制御手順を説明するフローチャートである。
【図4】第1の実施形態の空調装置の制御手順を説明するフローチャートである。
【図5】目標温度差の絶対値ΔT1若しくはΔT2と空調装置を停止するまでの時間C2との関係を示すマップである。
【図6】目標温度差の絶対値ΔT1若しくはΔT2とエアミックスダンパ開度θの補正値αとの関係を示すマップである。
【図7】目標温度差の絶対値ΔT1若しくはΔT2とエアミックスダンパ開度θの補正値βとの関係を示すマップである。
【図8】上記実施形態での空調及びエンジン停止制御時のエンジン停止制御ユニットによる表示処理を説明するフローチャートである。
【図9】第2の実施形態のエンジン停止制御手順を説明するフローチャートである。
【図10】第2の実施形態の空調装置の制御手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
20…エンジン停止制御ユニット
21…車速センサ
22…駐車ブレーキスイッチ
23…レンジ位置センサ
24…アクセルストロークセンサ
25…表示部
30…エンジン制御ユニット
40…空調制御ユニット
70…吹出モード切換モータ
71…エアミックスダンパアクチュエータ(ブロアモータ)
73…操作部
74…内気温センサ
75…外気温センサ

Claims (8)

  1. 所定の停止条件が満たされたにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、
    前記エンジンに駆動されるコンプレッサを有し、車室内温度を調整する空調手段と、
    前記空調手段の冷房作動中に前記所定の停止条件が成立したならば、該空調手段において熱交換器への通風量を調節するエアミックスダンパの開度を成立前に比べて冷房効果が大きくなるように変化させた状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させるよう前記エンジン停止手段及び前記空調手段を制御する制御手段と
    車室内温度を検出する内気温センサと、を具備し、
    前記制御手段は、前記内気温センサにより検出された車室内温度と目標車室内温度との差が大きいほど前記所定時間を長く設定することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 所定の停止条件が満たされたにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、
    前記エンジンに駆動されるコンプレッサを有し、車室内温度を調整する空調手段と、
    前記空調手段の冷房作動中に前記所定の停止条件が成立したならば、該空調手段において熱交換器への通風量を調節するエアミックスダンパの開度を成立前に比べて冷房効果が大きくなるように変化させた状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させるよう前記エンジン停止手段及び前記空調手段を制御する制御手段と
    車室外温度を検出する外気温センサと、を具備し、
    前記制御手段は、前記外気温センサにより検出された車室外温度と目標車室内温度との差が大きいほど前記所定時間を長く設定することを特徴とする車両の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記車外温度が所定温度以上ならばエンジン停止を禁止することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記エンジン停止までの時間を表示する表示手段を更に具備することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
  5. 所定の停止条件が満たされたにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、
    前記エンジンに駆動されるコンプレッサと、バッテリを電源として車室内への空調空気の送風量を調整する風量調整手段とを有し、車室内温度を調整する空調手段と、
    前記空調手段の冷房作動中に前記所定の停止条件が成立したならば、前記風量調整手段による送風量を成立前に比べて大きくした状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させるよう前記エンジン停止手段及び前記空調手段を制御する制御手段と
    車室内温度を検出する内気温センサと、を具備し、
    前記制御手段は、前記内気温センサにより検出された車室内温度と目標車室内温度との差が大きいほど前記所定時間を長く設定することを特徴とする車両の制御装置。
  6. 所定の停止条件が満たされたにエンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、
    前記エンジンに駆動されるコンプレッサと、バッテリを電源として車室内への空調空気の送風量を調整する風量調整手段とを有し、車室内温度を調整する空調手段と、
    前記空調手段の冷房作動中に前記所定の停止条件が成立したならば、前記風量調整手段による送風量を成立前に比べて大きくした状態を所定時間保持した後にエンジンを停止させるよう前記エンジン停止手段及び前記空調手段を制御する制御手段と
    車室外温度を検出する外気温センサと、を具備し、
    前記制御手段は、前記外気温センサにより検出された車室外温度と目標車室内温度との差が大きいほど前記所定時間を長く設定することを特徴とする車両の制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記車外温度が所定温度以上ならばエンジン停止を禁止することを特徴とする請求項2又は6に記載の車両の制御装置。
  8. 車室外温度を検出する外気温センサを更に備え、
    前記制御手段は、前記外気温センサにより検出された車室外温度が所定温度以上ならばエンジン停止を禁止することを特徴とする請求項1又は5に記載の車両の制御装置。
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