JP4162930B2 - 電子部品実装装置における基板搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品が実装されるプリント基板を搬送する基板搬送装置、およびこの装置を備えた電子部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の基板搬送装置として、図10に示すように、基板を2列平行に並べて搬送するタイプのものが知られている。この基板搬送装置Aは、基台上に一対のガイドレール1,2および3,4を互いに平行かつ水平にそれぞれ並設し、このガイドレール対1,2および3,4により案内される基板Sを支持して搬送する一対のコンベアベルトを各ガイドレールにそれぞれ平行に並設して構成した搬送装置5,6を2列並設したものである。中央に配置された各ガイドレール2,3を装架し各コンベアベルトを張架する基準支持部材は基台上の基準位置に位置決め固定され、両側に配置された各ガイドレール1,4を装架し各コンベアベルトをそれぞれ張架する2つの可動支持部材はそれぞれガイドレールの長手方向と直交する方向に位置調整可能に基台に取り付けられている。また、両可動支持部材は中央に配置された基準ガイドレール2,3に対して同期して同距離となるように移動されるものである。
【0003】
また、基板Sに装着される部品を供給する部品供給装置Bを上述した基板搬送装置Aの一側にのみ設けた電子部品実装装置も知られている。このとき、部品供給装置Bは基台の所定位置すなわち両側に配置されたガイドレール1を最大に開いた位置aに隣接した位置に固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した基板搬送装置Aにおいては、搬送装置5,6の搬送幅(すなわち互いに対向するガイドレール間の幅)を搬送する基板の幅に応じて設定する際には、可動支持部材をガイドレールの長手方向と直交する方向に移動させることにより、両側に配置された各ガイドレール1,4は基準ガイドレール2,3から同距離だけ離れた位置に移動されるので、搬送装置5,6の各ガイドレール対1,2および3,4は常に同じ幅に設定される。したがって、この基板搬送装置Aは同じ幅の基板を2列平行に並べて搬送することとなる。これに対して異なる幅の基板を2列または3列以上平行に並べて搬送する基板搬送装置が要請されている。
【0005】
また上述した基板搬送装置Aにおいては、中央に配置された各ガイドレール2,3を基準にして両側に配置された各ガイドレール1,4を基準ガイドレール2,3から同距離だけ離れた位置に移動させるので、基板搬送装置が搬送できる基板の最大幅は基板搬送装置のガイドレールの長手方向と直交する方向の幅の略半分となる。したがって、幅の広い基板を搬送するためには、基板搬送装置Aの幅を広げることとなるが、基板搬送装置Aが大型化するという問題が生じる。
【0006】
また上述した電子部品実装装置においては、搬送可能な最大幅より十分小さい幅(例えば最大幅の半分)の基板を搬送する際には、両側に配置された各ガイドレール1,4は基準ガイドレール2,3から基板幅だけ離れた位置すなわち基台の所定位置に固定された部品供給装置Bから遠く離れた位置(例えば最大幅の半分だけ離れた位置)に位置決め固定されるので、スループットが悪化するという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した各問題を解消するためになされたもので、基板搬送装置の一端に配置したガイドレールおよびコンベアベルトを位置決め固定するとともに他のガイドレールおよびコンベアベルトをガイドレールの長手方向と直交する方向に位置調整可能に取り付けることにより、1又は2以上の基板を平行に並べて搬送する基板搬送装置を効率よく使用することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、基台上に一対のガイドレールを互いに平行かつ水平にそれぞれ並設し、該ガイドレール対により案内される基板を支持して搬送する一対のコンベアベルトを前記各ガイドレールにそれぞれ平行に並設して構成した搬送装置を複数列並設してなる基板搬送装置において、並設された複数のガイドレールのうち一端に位置するガイドレールを装架するとともに並設された複数のコンベアベルトのうち一端に位置するコンベアベルトを張架した基準支持部材を基台上の基準位置に位置決め固定し、並設された複数のガイドレールのうち他端に位置するガイドレールを装架するとともに並設された複数のコンベアベルトのうち他端に位置するコンベアベルトを張架した他端可動支持部材をガイドレールの長手方向と直交する方向に位置調整可能に基台上に取り付け、基準支持部材と他端可動支持部材との間の基台上に複数の中間可動支持部材を長手方向と直交する方向に位置調整可能に取り付け、基準支持部材および他端可動支持部材にそれぞれ隣接する中間可動支持部材には同基準支持部材および他端可動支持部材にそれぞれ装架されたガイドレールに対向してガイドレールを装架するとともにそれぞれ張架されたコンベアベルトに対向してコンベアベルトを張架し、基準支持部材および他端可動支持部材にそれぞれ隣接する中間可動支持部材とは別の中間可動支持部材であって互いに隣接する各中間可動支持部材には搬送装置を構成するガイドレール対を対向させて装架するとともに同期駆動されるコンベアベルト対を対向させて張架し、各可動支持部材を独立して移動させる各支持部材駆動装置を設け、支持部材駆動装置は、可動支持部材とねじ係合され基板の搬送方向と直交方向に往復動させる送りねじと、該送りねじを軸まわりに回転させる駆動用モータとから構成され、送りねじおよび駆動用モータは各可動支持部材に対して1つずつ設けられており、送りねじの一端は、基準支持部材に回転可能に支持され、送りねじの他端側は、基台の所定位置に位置決め固定された他端固定支持部材に回転可能に支持されたことである。
【0009】
また、請求項2に係る発明の構成上の特徴は、基準支持部材および該基準支持部材に隣接する中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承されたプーリ対により基準支持部材および該基準支持部材に隣接する中間可動支持部材に対向して張架されたコンベアベルト対を駆動し、他端可動支持部材および該他端可動支持部材に隣接する中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承されたプーリ対により他端可動支持部材および該他端可動支持部材に隣接する中間可動支持部材に対向して張架されたコンベアベルト対を駆動し、基準支持部材および他端可動支持部材にそれぞれ隣接する中間可動支持部材とは別の中間可動支持部材であって互いに隣接する中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承された各プーリ対により互いに隣接する中間可動支持部材にそれぞれ対向して張架された各コンベアベルト対をそれぞれ駆動し、各プーリ対にそれぞれ係合される各回転軸を他端可動支持部材の外側の基台上に位置決め固定された他端固定支持部材と基準支持部材との間に回転可能に軸架し、各回転軸をそれぞれ回転させるモータを他端固定支持部材に取り付けたことである。
【0010】
また、請求項3に係る発明の構成上の特徴は、基台上に一対のガイドレールを互いに平行かつ水平にそれぞれ並設し、該ガイドレール対により案内される基板を支持して搬送する一対のコンベアベルトを各ガイドレールにそれぞれ平行に並設して構成した搬送装置を2列並設してなる基板搬送装置において、並設された複数のガイドレールのうち一端に位置するガイドレールを装架するとともに並設された複数のコンベアベルトのうち一端に位置するコンベアベルトを張架した基準支持部材を基台上の基準位置に位置決め固定し、並設された複数のガイドレールのうち他端に位置するガイドレールを装架するとともに並設された複数のコンベアベルトのうち他端に位置するコンベアベルトを張架した他端可動支持部材をガイドレールの長手方向と直交する方向に位置調整可能に基台上に取り付け、基準支持部材と他端可動支持部材との間に、該基準支持部材に隣接させて第1中間可動支持部材を、他端可動支持部材に隣接させて第2中間可動支持部材を長手方向と直交する方向に位置調整可能に基台上に取り付け、第1中間可動支持部材には、基準支持部材に装架されたガイドレールに対向してガイドレールを装架するとともに基準支持部材に張架されたコンベアベルトに対向して同コンベアベルトと同期駆動されるコンベアベルトを張架し、第2中間可動支持部材には、他端可動支持部材に装架されたガイドレールに対向してガイドレールを装架するとともに他端可動支持部材に張架されたコンベアベルトに対向して同コンベアベルトと同期駆動されるコンベアベルトを張架し、各可動支持部材を独立して移動させる各支持部材駆動装置を設け、支持部材駆動装置は、可動支持部材とねじ係合され基板の搬送方向と直交方向に往復動させる送りねじと、該送りねじを軸まわりに回転させる駆動用モータとから構成され、送りねじおよび駆動用モータは各可動支持部材に対して1つずつ設けられており、送りねじの一端は、基準支持部材に回転可能に支持され、送りねじの他端側は、基台の所定位置に位置決め固定された他端固定支持部材に回転可能に支持されたことである。
【0011】
また、請求項4に係る発明の構成上の特徴は、一端側のコンベアベルト対を基準支持部材および第1中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承された各プーリ群にそれぞれ張架し、他端側のコンベアベルト対を他端可動支持部材および第2中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承された各プーリ群にそれぞれ張架し、一端側および他端側のプーリ群をそれぞれ同期して回転させる各回転軸を他端可動支持部材の外側の基台上に固定された他端固定支持部材と基準支持部材との間に回転可能に軸架し、他端固定支持部材に各回転軸をそれぞれ回転させるモータを取り付けたことである。
【0012】
また、請求項5に係る発明の構成上の特徴は、第1および第2中間可動支持部材を一体的に構成したことである。
【0013】
また、請求項6に係る発明の構成上の特徴は、他端可動支持部材および中間可動支持部材は基台上にガイドレールの長手方向と直交する方向に延ばして配設した支持部材用レール上を支持部材駆動装置によりそれぞれ移動されるようにしたことである。
【0015】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明において、搬送装置の搬送幅を搬送する基板の幅に応じて設定する際には、基準位置に位置決め固定した基準支持部材を基準にして他端可動支持部材および各中間可動支持部材をそれぞれ所定の位置に位置調整して固定する。これにより、基準支持部材とこの基準支持部材に隣接する中間可動支持部材、他端可動支持部材とこの他端可動支持部材に隣接する中間可動支持部材、ならびに基準支持部材および他端可動支持部材にそれぞれ隣接する中間可動支持部材とは別の中間可動支持部材であって互いに隣接する各中間可動支持部材にそれぞれ対向させて装架したガイドレール対の各幅は搬送される基板の幅に応じてそれぞれ設定される。したがって、基板搬送装置は異なる幅の基板を2列または3列以上平行に並べて搬送することができるので、基板搬送装置を大型化することなく効率よく基板を搬送することができる。
さらに、各支持部材駆動装置が対応する各可動支持部材を独立して自動的に所望位置に移動させることができる。
【0016】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、モータにより各回転軸が回転すると、回転軸に係合した各プーリ対が同期して回転して各搬送装置のコンベアベルト対が互いに独立して同期駆動される。したがって、各搬送装置において基板の搬送を個々に制御することができる。また、位置決め固定された基準支持部材と他端固定支持部材に各回転軸がそれぞれ軸架されているので、回転軸を確実に支承することができる。
【0017】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、搬送装置の搬送幅を搬送する基板の幅に応じて設定する際には、基準位置に位置決め固定した基準支持部材を基準にして他端可動支持部材と第1および第2中間可動支持部材をそれぞれ所定の位置に位置調整して固定する。これにより、基準支持部材と第1中間可動支持部材、および他端可動支持部材と第2中間可動支持部材にそれぞれ対向させて装架したガイドレール対の各幅は搬送される基板の幅に応じてそれぞれ設定される。したがって、基板搬送装置は異なる幅の基板を2列平行に並べて搬送することができるので、基板搬送装置を大型化することなく効率よく基板を搬送することができる。
さらに、各支持部材駆動装置が対応する各可動支持部材を独立して自動的に所望位置に移動させることができる。
【0018】
上記のように構成した請求項4に係る発明において、モータにより2つの回転軸が回転されると、回転軸に係合した各プーリ対が同期して回転して各搬送装置のコンベアベルト対が互いに独立して同期駆動される。したがって、各搬送装置において基板の搬送を個々に制御することができる。また、位置決め固定された基準支持部材と他端固定支持部材に各回転軸がそれぞれ軸架されているので、回転軸を確実に支承することができる。
【0019】
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、搬送装置の搬送幅を基板幅に合わせて変更する際に、位置決めされる中間可動部材の数を少なくしたので、位置決め工数を少なくすることができる。また、中間可動部材を自動的に移動させる場合には、位置決めされる中間可動部材の数を少なくしたので、中間可動部材を移動させる駆動構造を簡単にすることができる。
【0020】
上記のように構成した請求項6に係る発明において、他端可動支持部材および中間可動支持部材は基台上にガイドレールの長手方向と直交する方向に延ばして配設した支持部材用レール上を支持部材駆動装置によりそれぞれ移動されるようになっているので、他端可動支持部材および中間可動支持部材にそれぞれ設けたガイドレール対およびコンベアベルト対を自動的に所定の位置まで移動させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に図1〜図4により、本発明による電子部品実装装置における基板搬送装置の一実施の形態について説明する。図1はこの電子部品実装装置の全体構造を示しており、図2は基板搬送装置の側断面を示している。
【0023】
電子部品実装装置は、主として図1に示すように、基枠10上にそれぞれ設けられて、基板Sを搬送する基板搬送装置20、この基板搬送装置20の一側に設けて基板Sに装着する電子部品Pを供給する部品供給装置30、および両装置20,30の上方に配設して部品供給装置30により供給された電子部品Pを装着ヘッド46により吸着保持して基板搬送装置20に支持された基板Sに自動的に装着する部品装着装置40を備えている。
【0024】
基板搬送装置20は、搬送装置21,22を2列並設したいわゆるダブルコンベアタイプのものであり、第1および第2搬送装置21,22はそれぞれ基台23上に一対のガイドレール51,61、71,81を互い平行に対向させてそれぞれ水平に並設し、このガイドレール対51,61、71,81によりそれぞれ案内される基板Sを支持して搬送する一対のコンベアベルト52,62、72,82を互いに対向させて各ガイドレール51,61,71,81にそれぞれ平行に並設して構成されたものである。
【0025】
第1搬送装置21は、図1および図2に示すように、基台23上に互いに対向して取り付けた基準支持部材50と第1中間可動支持部材60を備えている。これら両部材50,60には、一端側すなわち部品供給装置30側の側壁に搬送方向(図1におけるX方向)に沿って設置されたガイドレール51(第1ガイドレール)とこのガイドレール51に対向するガイドレール61(第2ガイドレール)がそれぞれ装架され、一端側の側壁に搬送方向に沿って設置されたコンベアベルト52(第1コンベアベルト)とこのコンベアベルト52に対向するコンベアベルト62(第2コンベアベルト)がそれぞれ張架されている。
【0026】
基準支持部材50は、図2および図3に示すように、第1ガイドレール51および第1コンベアベルト52を取り付けた第1取付フレーム53とこの第1取付フレーム53を基台23に支持した一対の第1左右支持フレーム54,55を備えている。第1取付フレーム53は左右方向(図3における左右方向)に細長い板材を垂直に配設したものであり、第1取付フレーム53の上端には第1ガイドレール51が取り付けられている。第1取付フレーム53側壁の左右端部には一対の第1プーリ56,56が回転可能に支承されており、これら第1プーリ56,56に第1コンベアベルト52が張架されている。なお、第1取付フレーム53側壁の両第1プーリ56,56間には第1コンベアベルト52の下面に当接して支持する第1支持板57が取り付けられている。
【0027】
第1取付フレーム53の左右端部には、断面L字状に形成した細長い第1左右支持フレーム54,55の各上端部がそれぞれ取り付けられている。これら第1左右支持フレーム54,55の各下端は基台23の所定位置(基準位置)にねじ止め固定されている。これにより、基準支持部材50は基台23上の基準位置に位置決め固定され、この結果第1ガイドレール51および第1コンベアベルト52が基準位置に位置決め固定される。また、第1左支持フレーム54の側壁には、搬送用回転軸28(後述する)に係合して回転される第1駆動用プーリ58が回転可能に支承され、この第1駆動用プーリ58には第1コンベアベルト52が張架されている。なお、この第1コンベアベルト52は第1取付フレーム53および第1左右支持フレーム54,55の各側壁に回転可能に支承された各プーリ59に張架されている。
【0028】
第1中間可動支持部材60は、図2および図4に示すように、第2ガイドレール61および第2コンベアベルト62を取り付けた第2取付フレーム63とこの第2取付フレーム63を基台23に支承した一対の第2左右支持フレーム64,65を備えている。第2取付フレーム63は第1取付フレーム53と同様に構成されたものであり、第2取付フレーム63の上端には第2ガイドレール61が取り付けられ、第2取付フレーム63側壁の左右端部に支承された一対の第2プーリ66,66に第2コンベアベルト62が張架され、第2プーリ66,66間には第2コンベアベルト62を支持する第2支持板67が取り付けられている。
【0029】
第2取付フレーム63の左右端部には、断面L字状に形成した細長い第2左右支持フレーム64,65の各上端部がそれぞれ取り付けられている。これら第2左右支持フレーム64,65の各下端は、各ガイドレールの長手方向と直交する方向に延ばして基台23上に配設した一対の支持部材用レール24,24に沿って移動可能な一対の支持部材スライダ25にねじ止め固定されている。これにより、第1中間可動支持部材60はガイドレールの長手方向と直交する方向に位置調整可能に取り付けられ、この結果第2ガイドレール61および第2コンベアベルト62が所定の位置に調整されて位置決め固定される。
【0030】
また、第2左支持フレーム64の側壁にも、第1左支持フレーム54と同様に搬送用回転軸28に係合して回転される第2駆動用プーリ68が回転可能に支承され、この第2駆動用プーリ68には第2コンベアベルト62が張架されている。これにより、第1および第2駆動用プーリ58,68が同期回転するので、第1および第2コンベアベルト52,62は同期駆動される。なお、この第2コンベアベルト62は第2取付フレーム63および第2左右支持フレーム64,65の各側壁に回転可能に支承された各プーリ69に張架されている。
【0031】
第2搬送装置22は、図1および図2に示すように、基台23上に互いに対向して取り付けた他端可動支持部材80と第2中間可動支持部材70を備えている。これら両部材70,80には、他端側すなわち部品供給装置30の反対側に搬送方向に沿って設置されたガイドレール81(第4ガイドレール)とこのガイドレール81に対向するガイドレール71(第3ガイドレール)がそれぞれ装架され、他端側に搬送方向に沿って設置されたコンベアベルト82(第4コンベアベルト)とこのコンベアベルト82に対向するコンベアベルト72(第3コンベアベルト)がそれぞれ張架されている。
【0032】
他端可動支持部材80は、図2および図4に示すように、第4ガイドレール81および第4コンベアベルト82を取り付けた第4取付フレーム83とこの第4取付フレーム83を基台23に支持した一対の第4左右支持フレーム84,85を備えている。第4取付フレーム83は第1取付フレーム53と同様に構成されたものであり、第4取付フレーム83の上端には第4ガイドレール81が取り付けられ、第4取付フレーム83側壁の左右端部に支承された一対の第4プーリ86,86に第4コンベアベルト82が張架され、第4プーリ86,86間には第4コンベアベルト82を支持する第4支持板87が取り付けられている。
【0033】
第4取付フレーム83の左右端部には、第2左右支持フレーム64,65と同様に形成した第4左右支持フレーム84,85の各上端部がそれぞれ取り付けられている。これら第4左右支持フレーム84,85の各下端は、第2左右支持フレーム64,65と同様に一対の支持部材用レール24,24に沿って移動可能な一対の支持部材スライダ26にねじ止め固定されている。これにより、他端可動支持部材80はガイドレールの長手方向と直交する方向に位置調整可能に取り付けられ、この結果第4ガイドレール81および第4コンベアベルト82が所定の位置に調整されて位置決め固定される。
【0034】
また、第4左支持フレーム84の側壁にも、第2駆動用プーリ68と同様に搬送用回転軸28に係合して回転される第4駆動用プーリ88が回転可能に支承され、この第4駆動用プーリ88には第4コンベアベルト82が張架されている。なお、この第4コンベアベルト82は第4取付フレーム83および第4左右支持フレーム84,85の各側壁に回転可能に支承された各プーリ89に張架されている。
【0035】
第2中間可動支持部材70は、図2および図5に示すように、第3ガイドレール71および第3コンベアベルト72を取り付けた第3取付フレーム73とこの第3取付フレーム73を基台23に支承した一対の第3左右支持フレーム74,75を備えている。第3取付フレーム73は第2取付フレーム63と同様に構成されたものであり、第3取付フレーム73の上端には第3ガイドレール71が取り付けられ、第3取付フレーム73側壁の左右端部に支承された一対の第3プーリ76,76に第3コンベアベルト72が張架され、第3プーリ76,76間には第3コンベアベルト72を支持する第3支持板77が取り付けられている。
【0036】
第3取付フレーム73の左右端部には、第2左右支持フレーム64,65と同様に形成した第3左右支持フレーム74,75の各上端部がそれぞれ取り付けられている。これら第3左右支持フレーム74,75の各下端は、第2左右支持フレーム64,65と同様に一対の支持部材用レール24,24に沿って移動可能な一対の支持部材スライダ27にねじ止め固定されている。これにより、第2中間可動支持部材70はガイドレールの長手方向と直交する方向に位置調整可能に取り付けられ、この結果第3ガイドレール71および第3コンベアベルト72が所定の位置に調整されて位置決め固定される。
【0037】
また、第3左支持フレームの側壁にも、第4駆動用プーリ88と同様に搬送用回転軸28に係合して回転される第3駆動用プーリ78が回転可能に支承され、この第3駆動用プーリ78には第3コンベアベルト72が張架されている。これにより、第3および第4駆動用プーリ78,88が同期回転するので、第3および第4コンベアベルト72,82は同期駆動される。なお、この第3コンベアベルト72は第3取付フレーム73および第3左右支持フレーム74,75の各側壁に回転可能に支承された各プーリ79に張架されている。
【0038】
上述した搬送用回転軸28は、図2に示すように、基準支持部材50の第1左支持フレーム54と他端固定支持部材としての支持フレーム91に回転可能に軸架されている。なお、支持フレーム91は基台23の所定位置に位置決め固定されている。搬送用回転軸28の他端にはプーリ28aが同軸的に取り付け固定されており、このプーリ28aはベルト29bを介して駆動用モータ29の出力軸に取り付け固定したプーリ29aに接続され、駆動用モータ29の駆動により搬送用回転軸28が軸まわりに回転する。この駆動用モータ29は支持フレーム91に取り付けられている。
【0039】
また、主として図2に示すように、基板搬送装置20には支持部材駆動装置95が設けられている。この支持部材駆動装置95は、可動支持部材80をガイドレールの長手方向と直行する方向に移動させるものであり、送りねじ96とこの送りねじ96を回転駆動させる駆動用モータ(図示省略)から構成されている。送りねじ96は、基準支持部材50の第1左支持フレーム54と他端固定支持部材としての支持フレーム91に回転可能に軸架されている。送りねじ96の他端にはプーリ96aが同軸的に取り付け固定されており、このプーリ96aは駆動用モータの出力軸に接続され、駆動用モータの駆動により送りねじ96が軸まわりに回転する。送りねじ96の中間部には他端可動支持部材80の係合部80aがねじ係合しており、駆動用モータの回転により他端可動支持部材80がガイドレールの長手方向と直交する方向に往復動するようになっている。なお、基板搬送装置20には支持部材駆動装置95と同様に送りねじ97,98と駆動用モータ(図示省略)をそれぞれ設けた支持部材駆動装置が設けられ、第1および第2中間可動支持部材60,70には送りねじ97,98とねじ係合する係合部(図示省略)が設けられている。これにより、各可動支持部材60,70,80を独立して自動的に所望位置に移動させることができる。
【0040】
部品供給装置30は、主として図1および図7に示すように、基枠10上に複数のカセット式フィーダ31を並設して構成したものである。カセット式フィーダ31は、基枠10に離脱可能に取り付けた本体32と、本体32の後部に設けた供給リール33と、本体32の先端に設けた部品取出部34を備えている。供給リール33には電子部品Pが所定ピッチで封入された細長いテープ(図示省略)が巻回保持され、このテープがスプロケット(図示省略)により所定ピッチで引き出され、電子部品Pが封入状態を解除されて部品取出部34に順次送り込まれる。なお、部品供給装置30と基板搬送装置20の間には監視カメラ35が設けられており、この監視カメラ35により装着ヘッド46に設けた吸着ノズル48に吸着された電子部品Pの状態をモニターする。
【0041】
部品装着装置40は、主として図1に示すように、XYロボットタイプのものであり、基枠10上に装架されて基板搬送装置20および部品供給装置30の上方に配設されY軸サーボモータ42によりY方向に移動されるY方向移動スライダ41を備えている。このY方向移動スライダ41には、X軸サーボモータ(図示省略)によりY方向に直交する水平なX方向に移動されるX方向移動スライダ43が備えられている。
【0042】
X方向移動スライダ43には、図6に示すように、電子部品Pを吸着して基板Sに実装する吸着ノズル44を設けた実装ヘッド45が取り付けられている。この実装ヘッド45はX方向移動スライダ43に取り付けられたヘッドフレーム46を備えている。ヘッドフレーム46の下部には、複数(例えば8本)の吸着ノズル44を上下方向(Z軸方向)に上向きに負勢されて往復動可能に保持する円筒状のノズルホルダ47が軸線まわりに回転可能に取り付けられている。このノズルホルダ47はヘッドフレーム46に取り付けたR軸モータ48によって吸着ノズル44が所定位置で停止するように間欠的に回転される。所定位置のうち電子部品Pを実装する実装ポイント(実装ステーション)に停止した吸着ノズル44はZ軸モータ49に駆動されるZ軸送りねじ49aによって上下動される。各吸着ノズル44は、開閉弁を設けた管路を介して負圧供給源に接続されている(何れも図示省略)。吸着ノズル44は電子部品Pの種類により切換選択するようにしている。なお、吸着ノズル44を複数個でなく1個だけ設けるようにしてもよい。
【0043】
次に上述した実施の形態において、搬送する基板Sの幅に合わせて第1および第2搬送装置21,22のガイドレール幅の設定をそれぞれ変更する際には、基準位置に位置決め固定した基準支持部材50を基準にして他端可動支持部材80、第1および第2中間可動支持部材60,70をそれぞれ所定の位置に位置調整して固定する。具体的には、最初に、第1搬送装置21で搬送される予定の基板幅に応じて第1の中間可動支持部材60の位置を調整して固定し、次に、固定された第1の中間可動支持部材60と支持フレーム91との間の範囲で、第2の中間可動支持部材70と他端可動支持部材80との位置を、それらの間隔が第2搬送装置22で搬送される予定の基板幅となるように調整して固定するのが望ましい。
【0044】
これにより、基準支持部材50とこの基準支持部材50に隣接する第1中間可動支持部材60、他端可動支持部材80とこの他端可動支持部材80に隣接する第2中間可動支持部材70をそれぞれ対向させて装架したガイドレール対51,61,71,81の各幅は搬送される基板Sの幅に応じてそれぞれ設定される。したがって、基板搬送装置20は同一幅の基板だけでなく異なる幅の基板をも2列平行に並べて搬送することができるので、基板搬送装置ひいては電子部品実装装置を大型化することなく効率よく基板を搬送することができる。
【0045】
また、上述した他端可動支持部材80、第1および第2中間可動支持部材60,70をそれぞれ所定の位置に位置調整して固定する際には、支持部材駆動装置により各可動支持部材60,70,80がそれぞれ移動されるようにしたので、他端可動支持部材80および第1および第2中間可動支持部材60,70にそれぞれ設けたガイドレール61,71,81およびコンベアベルト62,72,82を自動的に所定の位置まで移動させることができる。
【0046】
なお、他端可動支持部材80、第1および第2中間可動支持部材60,70を位置調整して、図8に示す位置にガイドレール61,71,81を配置するようにしてもよい。これによれば基板搬送装置20が搬送できる基板Sの最大幅は基板搬送装置20のガイドレールの長手方向と直交する方向の幅とほぼ同じ長さとなる。したがって、基板搬送装置を前記直交する方向に拡張しなくても幅の広い基板を搬送することができる。
【0047】
また、他端可動支持部材80、第1および第2中間可動支持部材60,70を位置調整して、図9に示す位置にガイドレール61,71,81を配置するようにしてもよい。これによれば、基板搬送装置の両側に部品供給装置を配置して両部品供給装置から電子部品を供給可能ないわゆるダブルデバイス形式の場合において、搬送可能な最大幅より十分小さい幅(例えば最大幅の半分)の基板を搬送する際には、両側に配置された第1および第4ガイドレール51,81は部品供給装置から最短の位置に配置されるので、部品装着装置のスループットが悪化するのを防ぐことができる。
【0048】
また、基板搬送装置20の一端側に基板Sに装着される電子部品Pを供給する部品供給装置30を設けたため、部品供給装置30が基準支持部材50に装架されて所定の基準位置に固定された基準ガイドレール51に隣接して設けられているので、一端側のガイドレール対51,61の幅を変更しても部品供給装置30から基準ガイドレール51までの距離は変わらない。一方、従来は部品供給装置30に隣接するガイドレールを移動させてガイドレール対の幅を変更していたので、一端側のガイドレール対の幅を変更すると部品供給装置30から隣接するガイドレールまでの距離が異なっていた。したがって、搬送する基板Sの幅が搬送可能な最大幅より小さければ小さいほど部品供給装置30から基板Sまでの最短距離は従来に比べて短く抑えることができるので、電子部品実装装置のスループットを向上させることができる。
【0049】
なお、上記実施の形態においては、搬送用回転軸28を一本だけでなく、複数列並べて設けた搬送路(搬送装置)と同じ数の搬送用回転軸28を設けて、これら搬送用回転軸28を別々に回転させ、各搬送路のコンベアベルト対を個々独立に駆動するようにしてもよい。これによれば、駆動用モータにより各回転軸が回転すると、回転軸にそれぞれ係合した各駆動用プーリ対が同期して回転して各搬送装置のコンベアベルト対が互いに独立して同期駆動される。したがって、各搬送装置において基板の搬送を個々に制御することができる。また、位置決め固定された基準支持部材と他端固定支持部材に各回転軸がそれぞれ軸架されているので、回転軸を確実に支承することができる。
【0050】
また、上記実施の形態においては、搬送路を2本設けたが、搬送路を3本以上設けるようにしてもよい。この場合、第1および第2中間可動支持部材60,70の間に1対以上の中間可動支持部材をさらに設け、これら中間可動支持部材に一対のガイドレールおよびコンベアベルトを対向させてそれぞれ設けるようにすればよい。これによれば、搬送装置の搬送幅を搬送する基板の幅に応じて設定する際には、基準位置に位置決め固定した基準支持部材50を基準にして他端可動支持部材80および各中間可動支持部材をそれぞれ所定の位置に位置調整して固定する。これにより、基準支持部材50とこの基準支持部材50に隣接する第1中間可動支持部材60、他端可動支持部材80とこの他端可動支持部材80に隣接する第2中間可動支持部材70、および互いに隣接する各中間可動支持部材にそれぞれ対向させて装架したガイドレール対の各幅は搬送される基板の幅に応じてそれぞれ設定される。したがって、基板搬送装置は異なる幅の基板を2列または3列以上平行に並べて搬送することができるので、基板搬送装置を大型化することなく効率よく基板を搬送することができる。
【0051】
また、上記実施の形態においては、互いに隣接する中間可動支持部材であって互いに異なるガイドレール対を構成するガイドレールをそれぞれ装架したもの(例えば、第1および第2中間可動支持部材60,70)をそれぞれ別体に形成して別々に移動させるようにしたが、これら互いに隣接する中間可動支持部材を一体的に構成して同時に移動させるようにしてもよい。
【0052】
この態様において、搬送する基板Sの幅に合わせて第1および第2搬送装置21,22のガイドレール幅の設定をそれぞれ変更する場合には、最初に、第1搬送装置21で搬送される予定の基板幅に応じて第1および第2中間可動支持部材60,70の一体ものの位置を調整して固定し、次に、固定された第2中間可動支持部材70の位置を基準に第2搬送装置22で搬送される予定の基板幅に応じて他端可動支持部材80の位置を位置決めして固定するのが望ましい。
【0053】
これによれば、搬送装置21(または22)の搬送幅を基板幅に合わせて変更する際に、位置決めされる中間可動部材の数を少なくしたので、位置決め工数を少なくすることができる。また、中間可動部材を自動的に移動させる場合には、位置決めされる中間可動部材の数を少なくしたので、中間可動部材を移動させる駆動構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基板搬送装置の一実施の形態を電子部品実装装置に適用したものの全体構造を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す基板搬送装置の側断面図である。
【図3】 図2に示す基準支持部材の背面図である。
【図4】 図2に示す第1中間可動支持部材(他端可動支持部材)の正面図である。
【図5】 図2に示す第2中間可動支持部材の背面図である。
【図6】 図1に示す装着ヘッドを示す斜視図である。
【図7】 図1に示す基板搬送装置により基板を2枚搬送する状態を示す上面図である。
【図8】 図1に示す基板搬送装置により大きな基板を1枚搬送する状態を示す上面図である。
【図9】 図1に示す基板搬送装置により2枚の基板を間隔をあけて搬送する状態を示す上面図である。
【図10】 従来技術による基板搬送装置により基板を2枚搬送する状態を示す上面図である。
【符号の説明】
10…基枠、20…基板搬送装置、21,22…第1および第2搬送装置、23…基台、24…支持部材用レール、25,26,27…支持部材スライダ、28…搬送用回転軸、29…駆動用モータ、30…部品供給装置、31…カセット式フィーダ、32…本体、33…供給リール、34…部品取出部、35…監視カメラ、40…部品装着装置、41…Y方向移動スライダ、42…Y軸サーボモータ、43…X方向移動スライダ、44…吸着ノズル、45…実装ヘッド、46…ヘッドフレーム、47…ノズルホルダ、48…R軸モータ、49…Z軸モータ、49a…Z軸送りねじ、50…基準支持部材、51…第1ガイドレール、52…第1コンベアベルト、53…第1取付フレーム、54…第1左支持フレーム、55…第1右支持フレーム、56…第1プーリ、57…第1支持板、58…第1駆動用プーリ、59,69,79,89…プーリ、60…第1中間可動支持部材、61…第2ガイドレール、62…第2コンベアベルト、63…第2取付フレーム、64…第2左支持フレーム、65…第2右支持フレーム、66…第2プーリ、67…第2支持板、68…第2駆動用プーリ、70…第2中間可動支持部材、71…第3ガイドレール、72…第3コンベアベルト、73…第3取付フレーム、74…第3左支持フレーム、75…第3右支持フレーム、76…第3プーリ、77…第3支持板、78…第4駆動用プーリ、80…他端可動支持部材、81…第4ガイドレール、82…第4コンベアベルト、83…第4取付フレーム、84…第4左支持フレーム、85…第4右支持フレーム、86…第4プーリ、87…第4支持板、88…第4駆動用プーリ、89…プーリ、91…支持フレーム、95…支持部材駆動装置、96,97,98…送りねじ、S…基板、P…電子部品。
Claims (6)
- 基台上に一対のガイドレールを互いに平行かつ水平にそれぞれ並設し、該ガイドレール対により案内される基板を支持して搬送する一対のコンベアベルトを前記各ガイドレールにそれぞれ平行に並設して構成した搬送装置を複数列並設してなる基板搬送装置において、
並設された前記複数のガイドレールのうち一端に位置する前記ガイドレールを装架するとともに並設された前記複数のコンベアベルトのうち前記一端に位置するコンベアベルトを張架した基準支持部材を前記基台上の基準位置に位置決め固定し、
並設された前記複数のガイドレールのうち他端に位置する前記ガイドレールを装架するとともに並設された前記複数のコンベアベルトのうち前記他端に位置するコンベアベルトを張架した他端可動支持部材を前記ガイドレールの長手方向と直交する方向に位置調整可能に前記基台上に取り付け、
前記基準支持部材と他端可動支持部材との間の基台上に複数の中間可動支持部材を前記長手方向と直交する方向に位置調整可能に取り付け、
前記基準支持部材および他端可動支持部材にそれぞれ隣接する前記中間可動支持部材には同基準支持部材および他端可動支持部材にそれぞれ装架されたガイドレールに対向してガイドレールを装架するとともにそれぞれ張架されたコンベアベルトに対向してコンベアベルトを張架し、前記基準支持部材および他端可動支持部材にそれぞれ隣接する前記中間可動支持部材とは別の中間可動支持部材であって互いに隣接する前記各中間可動支持部材には前記搬送装置を構成するガイドレール対を対向させて装架するとともに同期駆動されるコンベアベルト対を対向させて張架し、
前記各可動支持部材を独立して移動させる各支持部材駆動装置を設け、
前記支持部材駆動装置は、前記可動支持部材とねじ係合され前記基板の搬送方向と直交方向に往復動させる送りねじと、該送りねじを軸まわりに回転させる駆動用モータとから構成され、前記送りねじおよび前記駆動用モータは前記各可動支持部材に対して1つずつ設けられており、
前記送りねじの一端は、前記基準支持部材に回転可能に支持され、前記送りねじの他端側は、前記基台の所定位置に位置決め固定された他端固定支持部材に回転可能に支持されたことを特徴とする電子部品実装装置における基板搬送装置。 - 前記基準支持部材および該基準支持部材に隣接する中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承されたプーリ対により前記基準支持部材および該基準支持部材に隣接する中間可動支持部材に対向して張架されたコンベアベルト対を駆動し、前記他端可動支持部材および該他端可動支持部材に隣接する中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承されたプーリ対により前記他端可動支持部材および該他端可動支持部材に隣接する中間可動支持部材に対向して張架されたコンベアベルト対を駆動し、前記基準支持部材および他端可動支持部材にそれぞれ隣接する前記中間可動支持部材とは別の中間可動支持部材であって互いに隣接する前記中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承された各プーリ対により互いに隣接する前記中間可動支持部材にそれぞれ対向して張架された各コンベアベルト対をそれぞれ駆動し、前記各プーリ対にそれぞれ係合される各回転軸を前記他端可動支持部材の外側の基台上に位置決め固定された他端固定支持部材と前記基準支持部材との間に回転可能に軸架し、前記各回転軸をそれぞれ回転させるモータを前記他端固定支持部材に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装装置における基板搬送装置。
- 基台上に一対のガイドレールを互いに平行かつ水平にそれぞれ並設し、該ガイドレール対により案内される基板を支持して搬送する一対のコンベアベルトを前記各ガイドレールにそれぞれ平行に並設して構成した搬送装置を2列並設してなる基板搬送装置において、
並設された前記複数のガイドレールのうち一端に位置する前記ガイドレールを装架するとともに並設された前記複数のコンベアベルトのうち前記一端に位置するコンベアベルトを張架した基準支持部材を前記基台上の基準位置に位置決め固定し、
並設された前記複数のガイドレールのうち他端に位置する前記ガイドレールを装架するとともに並設された前記複数のコンベアベルトのうち前記他端に位置するコンベアベルトを張架した他端可動支持部材を前記ガイドレールの長手方向と直交する方向に位置調整可能に前記基台上に取り付け、
前記基準支持部材と他端可動支持部材との間に、該基準支持部材に隣接させて第1中間可動支持部材を、前記他端可動支持部材に隣接させて第2中間可動支持部材を前記長手方向と直交する方向に位置調整可能に前記基台上に取り付け、前記第1中間可動支持部材には、前記基準支持部材に装架されたガイドレールに対向してガイドレールを装架するとともに前記基準支持部材に張架されたコンベアベルトに対向して同コンベアベルトと同期駆動されるコンベアベルトを張架し、前記第2中間可動支持部材には、前記他端可動支持部材に装架されたガイドレールに対向してガイドレールを装架するとともに前記他端可動支持部材に張架されたコンベアベルトに対向して同コンベアベルトと同期駆動されるコンベアベルトを張架し、
前記各可動支持部材を独立して移動させる各支持部材駆動装置を設け、
前記支持部材駆動装置は、前記可動支持部材とねじ係合され前記基板の搬送方向と直交方向に往復動させる送りねじと、該送りねじを軸まわりに回転させる駆動用モータとから構成され、前記送りねじおよび前記駆動用モータは前記各可動支持部材に対して1つずつ設けられており、
前記送りねじの一端は、前記基準支持部材に回転可能に支持され、前記送りねじの他端側は、前記基台の所定位置に位置決め固定された他端固定支持部材に回転可能に支持されたことを特徴とする電子部品実装装置における基板搬送装置。 - 前記一端側のコンベアベルト対を前記基準支持部材および第1中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承された各プーリ群にそれぞれ張架し、前記他端側のコンベアベルト対を前記他端可動支持部材および第2中間可動支持部材にそれぞれ回転可能に支承された各プーリ群にそれぞれ張架し、前記一端側および他端側のプーリ群をそれぞれ同期して回転させる各回転軸を前記他端可動支持部材の外側の基台上に固定された他端固定支持部材と前記基準支持部材との間に回転可能に軸架し、前記他端固定支持部材に前記各回転軸をそれぞれ回転させるモータを取り付けたことを特徴とする請求項3に記載の電子部品実装装置における基板搬送装置。
- 前記第1および第2中間可動支持部材を一体的に構成したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電子部品実装装置における基板搬送装置。
- 前記他端可動支持部材および中間可動支持部材は前記基台上に前記ガイドレールの長手方向と直交する方向に延ばして配設した支持部材用レール上を支持部材駆動装置によりそれぞれ移動されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の基板搬送装置。
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