JP4161714B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラオケ装置の歌詞表示機能の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラオケ装置は、カラオケ曲を演奏するとともに、このカラオケ曲の演奏にあわせてモニタ画面に歌詞テロップを表示することによって、歌唱者の歌唱を支援している(たとえば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−097266号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のカラオケ装置で表示される歌詞テロップの区切りは、変更することができなかった。すなわち、歌詞がメロディのフレーズにどのようにあてはめられているかにかかわらず、意味的な区切りである句(フレーズ)毎に行をかえて表示するようになっていた(なお、以下、この明細書では、音楽的な区切りであるフレーズと区別するため、この句(フレーズ)を文節という。これは文法上の文節とは異なる。)。
【0005】
しかし、近年のポップス曲には、歌詞の文節と曲のフレーズが一致しないものも多くあり、このような曲であっても歌詞テロップを文節で区切って表示した場合には、その曲をよく知らない歌唱者にとって歌いにくい表示になっていた。その一方で、その曲をよく知っている歌唱者にとっては、歌詞の意味がよくわかって感情を込めやすい文節で区切った表示のほうが歌唱しやすい事情もあった。
【0006】
この発明は、歌唱者が歌いやすいように、歌詞表示の区切りを切り換えることができるカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0007】
請求項1の発明は、楽音トラック、歌詞トラックを含む曲データを記憶した記憶手段と、前記楽音トラックに基づいてカラオケ曲を演奏する演奏手段と、前記歌詞トラックに基づいて歌詞テロップを表示する表示手段と、を備えたカラオケ装置であって、
歌詞テロップを、歌詞の意味の区切りである文節で表示する文節区切りモード、曲のフレーズで区切って表示するフレーズ区切りモード、テンポ・リズムの区切りである小節線の位置で区切って表示する小節線区切りモード、を含む複数の歌詞表示モードから1つを選択する表示モード選択手段を備え、前記表示手段は、表示モード選択手段で選択された歌詞表示モードで前記歌詞テロップを表示するカラオケ装置。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記記憶手段に記憶されている曲データは、前記複数の歌詞表示モードに対応する複数の歌詞トラックを含んでいることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記文節区切りモードに対応する歌詞トラックを変換して、前記フレーズ区切りモード、または前記小節線区切りモードに対応する歌詞表示トラックを作成する歌詞トラック変換手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明では、歌詞テロップをどのような歌詞の区切りで表示するかのモードである歌詞表示モードを切り換えることができる。歌詞表示モードとしては、歌詞を意味の区切りである文節(句)で表示する文節区切りモード、歌詞を曲のフレーズでくぎって表示するフレーズ区切りモード、歌詞をテンポ・リズムの区切りである小節線の位置で区切って表示する小節線区切りモードなどを採用することができる。なお、曲のフレーズの切れ目は、音が途切れるいわゆる音切りの位置であるため、ここで息継ぎをすることができ、息継ぎの位置をフレーズの切れ目と見なすことも可能である。
【0009】
文節区切りモードは、歌詞の意味を理解しやすいため、歌唱に感情を込めやすいという特徴がある。フレーズ区切りモードは、メロディのフレージングを理解しやすくレガートで滑らかな歌唱をすることができるという特徴があり、また、息継ぎ位置が分かりやすいため、息継ぎタイミングを間違えてフレージングが変わったり、息がもたなくなるということがなくなるという特徴がある。また、小節線区切りモードは、曲のテンポやリズムが分かりやすいため、リズム感のある歌唱をしやすいという特徴がある。
【0010】
なお、歌詞テロップの表示は、区切り毎に改行してもよいが、1行が短くなる場合には、複数の区切りで改行してもよい。この場合であっても、区切り毎に文字間隔を空けるようにすれば、同じ行内でも区切りを分かりやすくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明の実施形態であるカラオケ装置について説明する。このカラオケ装置は、カラオケ曲の演奏に同期した歌詞テロップの表示を、歌詞の意味に基づく文節区切りモードのほか、メロディに基づくフレーズ区切りモード、および、リズムに基づく小節線区切りモードの3種類の歌詞表示モードで表示することができ、歌唱者がリモコン装置等で選択することにより、このうちのいずれかの表示モードを選択することができるものである。
【0012】
また、従来より一般的な曲データには、一般的な表示モードである文節区切りモードの歌詞トラックのみが含まれているものが多いが、このカラオケ装置は、このような曲データであっても、この文節区切りモードの歌詞トラックに基づいて、フレーズ区切りモードや小節線区切りモードの歌詞トラックを作成する歌詞トラック変換機能を備えている。
【0013】
まず、図3を参照して歌詞表示モードについて説明する。図3(A)は文節区切りモードで歌詞を表示するときの歌詞の区切りの例を示す図、同図(B)はフレーズ区切りモードで歌詞を表示するときの歌詞の区切りの例を示す図、同図(C)は小節線区切りモードで歌詞を表示するときの歌詞の区切りの例を示す図である。同図(A)に示すように、文節区切りモードは、歌詞を文節(句)で区切って表示するモードであり、歌詞の意味的な切れ目である文節で歌詞テロップの行が区切られている。従来より一般的な曲データの歌詞トラックはこの区切りで歌詞を表示するように構成されている。なお、この図では、歌詞トラックに息継ぎを指示する「V」字形の息継ぎマーク40が歌詞テキストとともに書き込まれている例を示している。
【0014】
また、同図(B)のフレーズ区切りモードは、歌詞を歌唱メロディの音楽的な切れ目であるフレーズで区切って表示しているが、この実施形態では、息継ぎ位置(息継ぎマーク40の位置)をフレーズの区切りと擬制して歌詞テロップの行を定めている。したがって、この実施形態においては、このモードを「息継ぎ区切りモード」と呼んでもよい。また、同図(C)の小節線区切りモードは、1小節毎に区切って歌詞を表示している。この表示例では、1小節ごとに改行すると1行が短くなり行数が増加してしまうため、小節線毎に間隔を開けて歌詞を表示している。
【0015】
唱歌等の基礎的な歌曲では、歌詞の構成上の切れ目、音楽的なフレーズの切れ目、リズム的な切れ目は一致している場合が多いが、近年のポップス曲では、これらは不一致なものも多くある。そこで、このカラオケ装置は、歌唱者の選択により、歌詞テロップの表示モードを、上記文節区切りモード、フレーズ区切りモード、小節線区切りモードの3種類のなかから選択できるようにしている。
【0016】
図1は、同カラオケ装置のブロック図である。カラオケ装置は、装置全体の動作を制御するCPU10と、これに接続された各種機器で構成されている。CPU10には、ハードディスク11、RAM12、音源13、ミキサ(エフェクタ)14、MPEGデコーダ20、合成回路21、操作部23が接続されている。ハードディスク11は、カラオケ曲を演奏するための曲データ40やモニタに背景映像を表示するための背景映像データ41などを記憶している。RAM12は、プログラムや曲データを読み出すエリアを備えている。
【0017】
ハードディスク11は、システムプログラム、シーケンサ(シーケンスプログラム)30、背景映像再生プログラム34、歌詞トラック変換プログラム33などを記憶しており、これがRAM12に読み出されてCPU10によって実行される。シーケンサ30は、曲データのトラックデータ(図2参照)をテンポクロックに基づいて順次読み出してゆき、カラオケ曲の演奏や歌詞テロップの表示を実行するプログラムである。シーケンサ30は、曲の演奏を実行する曲シーケンサ31と歌詞テロップの表示を実行する歌詞シーケンサ32からなっており、これらは同じテンポクロックに基づいて同期して実行される。
【0018】
また、歌詞シーケンサ32は、歌詞テロップの文字パターン画像を生成するための文字パターン作成プログラム32aを含んでいる。背景映像再生プログラム34は、ハードディスク11からMPEG圧縮された背景映像データ41を読み出してMPEGデコーダ20に入力するプログラムである。この背景映像再生プログラムもシーケンサ30の曲演奏動作に同期して実行される。
【0019】
また、歌詞トラック変換プログラム33は、図3(A)に示す文節区切りモードで歌詞テロップを表示するべく構成されている歌詞トラックを、同図(B)のフレーズ区切りモードまたは同図(C)の小節線区切りモードで表示するように変換して新たな歌詞トラックを作成するプログラムである。なお、図3(A)〜(C)に示す複数のモードで歌詞を表示する歌詞トラックを有する曲データを用いる場合には、この歌詞トラック変換プログラム33を起動する必要はない。
【0020】
音源13は、CPU10が実行する曲シーケンサ31の処理によって入力された曲データ(ノートイベントデータ等)に応じて楽音信号を形成する。形成した楽音信号はミキサ14に入力される。ミキサ14は、音源13が発生した複数の楽音信号、および、マイク17−A/Dコンバータ18を介して入力された歌唱者の歌唱音声信号に対してエコーなどの効果を付与するとともに、これらの信号を適当なバランスでミキシングする。ミキシングされたデジタルの音声信号はサウンドシステム15に入力される。サウンドシステムはD/Aコンバータおよびパワーアンプを備えており、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して増幅し、スピーカ16から放音する。ミキサ14が各音声信号に付与する効果およびミキシングのバランスはCPU10によって制御される。
【0021】
ハードディスク11に記憶されている背景映像出データ41は、MPEG2形式にエンコードされており、CPU10が実行する背景映像再生プログラム33は、これを読み出してMPEGデコーダ20に入力する。MPEGデコーダ20は、入力されたMPEG2データをNTSCの映像信号に変換して合成回路21に入力する。合成回路21は、この背景映像の映像信号の上に歌詞テロップなどを合成する回路である。この合成された映像信号はモニタ22に表示される。
【0022】
操作部23は、パネルスイッチインタフェースやリモコン受信回路などからなっており、利用者によるパネルスイッチやリモコン装置の操作に応じた操作信号をCPU10に入力する。CPU10は、操作入力処理プログラム35によってこの操作信号を検出し、対応する処理を実行する。この操作入力処理プログラム35はシステムプログラムに含まれるものである。パネルスイッチやリモコン装置には、曲番号を選択するテンキーのほか、歌詞表示モードを切り換えるための歌詞表示モード選択操作子23aが含まれている。
【0023】
ここで、図2を参照してハードディスク11に記憶されている曲データについて説明する。曲データは、同図(A)に示すように、カラオケ曲を演奏するための楽音トラック、ガイドメロディを発生するためのガイドメロディトラック、歌詞テロップを表示するための歌詞トラック、小節線や曲中の区切りを示すマークデータが書き込まれるマークデータトラックなどからなっている。曲データは、これ以外にヘッダ、音声データ、音声データ制御トラックなどを有しているが説明を簡略化するためにこの図では省略する。
【0024】
各トラックは、MIDIフォーマットに従って記述され、同図(B)に示すように、イベントデータと各イベントデータの読み出しタイミングを示すタイミングデータからなっている。タイミングデータは、各イベントデータ間の時間的間隔を示すデュレーションデータや曲のスタート時刻からの絶対時間を示す絶対時間データなどで構成することができる。楽音トラック、ガイドメロディトラックのイベントデータは、楽音の音高、音量、オン/オフなどを示すノートイベントデータなどで構成され、このノートイベントデータを音源13に入力することにより、音源13はこのイベントデータに対応する楽音を発音したり消音したりする。なお、楽音トラックは、多数の楽器の楽音を発生するために複数トラック(パート)で構成されている。
【0025】
また、マークデータトラックには、カラオケ曲のリズムにおける第1拍目のタイミングを示す小節線マークが書き込まれる。このマークは上記演奏トラック、ガイドメロディトラックと同期しており、システムエクスクルーシブメッセージとして記述される。
【0026】
また、歌詞トラックは、カラオケ曲の演奏に同期してモニタ22に歌詞テロップを表示するためのデータトラックであり、このトラックのイベントデータはシステムエクスクルーシブメッセージとして記述され、同図(C)に示すように、1ページ分の歌詞テロップを表示するためのデータが同じタイミングに読み出されるように記述されている。
【0027】
歌詞トラックのイベントデータは、ページの区切りを示すページ区切データ、1行分の歌詞を表示および色変えスクロールするための歌詞表示データなどである。一般の曲データの歌詞表示データは、このページ区切りデータで区切られた歌詞および1行分の歌詞が文節に対応しており、たとえば、図3(A)に示すような行構成の表示になる。
【0028】
一般的な歌詞トラックは、図3(A)のように文節区切りモードで歌詞テロップを表示するためのものであるが、これに加えて、フレーズ区切りモードで歌詞テロップを表示するための歌詞トラックや小節線区切りモードで歌詞テロップを表示するための歌詞トラックを曲データに含めてもよい。
【0029】
歌詞表示データは、表示オンタイミング、表示オフタイミング、文字列データ、色1データ、色2データ、ワイプデータ(ワイプ関数)などからなっている。文字列データは、1行分の歌詞のテキストデータおよび各テキストの表示ポイント数、表示座標、文字間データなどを含んでいる。ここで、ワイプとは、歌詞テロップの文字色を歌唱の進行に合わせて左から右に滑らかに色変えしている処理であり、同図(D)に示すワイプデータ(ワイプ関数)に基づいて行われる。色1データはワイプ前の文字色を指示するデータであり、色2データはワイプ後の文字色を指示するデータである。
【0030】
同図(D)のワイプ関数におけるt=0でこの歌詞テロップが表示され、全て色1でtsの時間だけ表示されたのちt1 でワイプがスタートする。そしてこのワイプ関数に基づいてワイプが進行してゆき、t2 で全ての文字のワイプが終了する。そののちte間だけ全て色2で表示されたのちこの歌詞テロップは消去される。文字列データ、色1,色2データ、ワイプデータに基づく歌詞テロップの画像の作成とワイプ処理は、文字パターン作成プログラム32aが行い、表示オンタイミングデータ、表示オフタイミングデータに基づく、歌詞テロップの表示オンおよび表示オフは合成回路21が行う。
【0031】
上記構成のカラオケ装置において、パネルスイッチやリモコン装置から曲番号が入力されると、操作入力処理プログラム35がこれを検出し、カラオケ曲のリクエストであるとしてシーケンサ30に伝達する。シーケンサ30は、これに応じて、この曲番号で識別されるカラオケ曲の曲データをハードディスク11の曲データ記憶エリア40から読み出す。シーケンサ30は、上記のように曲シーケンサ31および歌詞シーケンサ32からなっており、歌詞シーケンサ32は、文字パターン生成プログラム32aを含んでいる。曲シーケンサ31は、曲データ中の演奏データトラック、ガイドメロディトラックなどのトラックのデータを読み出し、このデータで音源13を制御することによってカラオケ曲の演奏音を発生させる。また、歌詞シーケンサ32は、曲データ中の歌詞トラックのデータを読み出し、このデータに基づいて歌詞テロップの画像パターンを作成して合成回路21に出力する。また、背景映像再生プログラム34は、シーケンサ30からの指示に応じて所定の背景映像データを読み出してMPEGデコーダ20に入力する。歌詞シーケンサ32が読み出す歌詞トラックは、歌唱者が選択した歌詞表示モードに対応するものであり、歌唱者が選択した歌詞表示モードに対応する歌詞トラックが曲データ(またはライブラリ)に存在しない場合には、カラオケ曲のスタート前に、文節区切りモードの歌詞トラックを変換することによって、この選択された歌詞表示モードの歌詞トラックを作成する。
【0032】
図4は歌詞トラックの変換処理を説明する図である。この図は、図3(A)に示した文節区切りモードに対応した歌詞トラックに基づいて、図3(B)に示したフレーズ区切りモードに対応した歌詞トラックを作成する変換処理を説明している。図4(A)および(B)は、それぞれ、文節区切りモードの連続した2行の歌詞テロップとそのワイプ関数を示す図である。同図(A)の「いろはにほへとちりぬるを」の歌詞のなかで「と」のあとに息継ぎマーク「V」が入っており、ここで息継ぎがあることがわかる。また、同図(B)の「わかよたれそつねならむ」の歌詞のなかで「そ」のあとに息継ぎマーク「V」が入っており、ここで息継ぎがあることがわかる。したがって、「ちりぬるをわがよだれぞ」が1つのフレーズであることがわかる。
【0033】
そこで、同図(C)に示すように、この息継ぎマークをフレーズの切れ目と擬制し、この息継ぎマークに挟まれた歌詞を取り出して歌詞表示データを作成する。まず、この歌詞の文字列データを取り出して、最初の文字の表示座標を適当な位置に定める。そして、文字間・ポイントはそのまま用いる。次に、この歌詞部分のワイプ関数を取り出して合成し、ワイプ開始タイミングから適当な時間tsだけ遡ったタイミングに表示オンタイミングを定めるとともにワイプ終了タイミングから時間tsだけ後のタイミングに表示オフタイミングを定める。これにより、息継ぎマーク毎に区切って歌詞を表示するフレーズ区切りモードの歌詞テロップの1行分の歌詞表示データを作成することができる。色1データ、色2データはもとのデータをそのまま用いればよい。
【0034】
適当な行数ずつ(たとえば2行ずつ)1ページに表示することにして、曲の進行に合わせたタイミングデータおよびページ区切りデータを挿入してゆくことにより、カラオケ曲全体にわたった歌詞表示データが完成する。
この例は、フレーズ区切りモードで歌詞を表示する歌詞表示データを作成する例を示したが、マークデータトラックの小節線マークに基づいて小節線毎の歌詞トラックを作成することも同様に可能である。
また、この図の例ではフレーズ(息継ぎ又は音切り)の区切り毎に歌詞テロップを改行しているが、改行数が多すぎる場合や1行が短すぎる場合には、図3(C)に示すように、スペースを開けて1行に複数の区切りを表示するようにしてもよい。
【0035】
また、歌詞トラックに息継ぎマークが表示されていない場合には、ガイドメロディトラックのノートデータがオフしている区間、または、歌詞トラックのワイプ関数が停止している区間を検出して、息継ぎマークを生成・表示するようにすればよい。また、この生成された息継ぎマークを用いて、フレーズ区切りモード用の歌詞トラックの変換をするようにすればよい。また、マークデータトラックがない曲データの場合には、テンポクロックのカウント数で小節線を検出し、これに基づいて小節線区切りモード用の歌詞トラックの変換を行うようにすればよい。
【0036】
図5を参照してガイドメロディトラックやワイプ関数に基づいて、フレーズの区切りを検出する方法を説明する図である。同図上段は、ガイドメロディトラックに基づいて発音されるガイドメロディの例を示す図であり、下段は、歌詞トラックの歌詞データとワイプ関数を示す図である。
ガイドメロディは、ド・レ・ミ・ファ・ミ・レ・ドで音が切れ、短いオフ区間をののち、ミ・ファ・ソ・ラ・ソ・ファ・ミのメロディが続いている。このオフ区間が、息継ぎタイミング、すなわちフレーズの切れ目であると判断することができる。したがって、文節区切りモードで歌詞を表示している場合には、このようなオフ区間を検出し、このオフ区間に対応する歌詞の位置に息継ぎマークを付加することががきる。オフ区間に対応する歌詞の位置はそのオフ区間のタイミング(カラオケ曲の演奏スタートからの絶対時間)に一致する歌詞テロップの位置を割り出し(同図下段参照)、その位置に息継ぎマークを付すようにすればよい。また、フレーズ区切りモードで歌詞を表示する場合には、このオフ区間に対応する歌詞の位置で行を区切って歌詞テロップを表示するようにすればよい。
【0037】
また、上記のようにオフ区間があって歌詞の進行が停止する場合には、同図下段に示すようにワイプ関数がその区間だけ不連続な(時間が経過してもワイプが進まない)変化となる。このワイプ関数の変化を検出した場合でも、これをフレーズの切れ目であると判断することができる。そして、このワイプ関数の不連続な変化に対応する歌詞の位置に息継ぎマークを表示することができ、また、このワイプ関数の不連続な変化に対応する歌詞の位置で行を区切って、フレーズ区切りモードで歌詞テロップを表示することができる。
【0038】
このように、歌詞トラックに息継ぎマークが書き込まれていない場合でも、ガイドメロディのオフ区間やワイプ関数の不連続な変化に基づいてフレーズの切れ目を検出してフレーズ区切りモードの歌詞テロップ表示を行うことができる。この場合、ガイドメロディのオフ区間、ワイプ関数の不連続な変化の一方のみを用いて歌詞トラックの変換(息継ぎマークの表示)を行ってもよく、その両方を用いて歌詞トラックの変換(息継ぎマークの表示)を行ってもよい。
【0039】
なお、曲データに複数の歌詞トラックが含まれている場合には、上記変換処理を行う必要がないが、曲データに文節区切りの歌詞トラックのみが含まれている場合には、カラオケ装置のアイドル中にこの処理を順次行って歌詞トラックライブラリに記憶しておくようにすればよい。また、カラオケ曲のリクエストと一緒に歌詞表示モードが選択された場合に、カラオケ曲の演奏スタートまでの時間に対応する歌詞トラックを作成するようにしてもよい。
【0040】
図6はカラオケ曲の演奏スタート時の処理動作を示すフローチャートである。歌唱者がリモコン装置などから曲番号を入力してカラオケ曲を選曲すると(s1)、CPU10は、この入力された曲番号の曲データをハードディスク11からRAM12に読み出して演奏可能な状態にする(s2)。そして、歌唱者から歌詞テロップの表示モードの選択操作があるかを検出し(s3)、一定時間以内に選択操作がなかった場合には、カラオケ曲の演奏をスタートするとともに(s4)、デフォルトの表示モードで歌詞テロップを表示する(s5)。デフォルトの表示モードは、一般的には文節区切りモードである。
【0041】
一方、歌唱者から歌詞表示モードの選択操作があった場合には(s3)、この選択操作で選択された表示モードの歌詞トラックが曲データまたはライブラリに記憶されている場合には(s6)、その選択された歌詞トラックを読み出して(s7)、カラオケ曲をスタートするとともに(s9)、選択された表示モードで歌詞トラックを表示する(s10)。
また、s6において、選択された表示モードの歌詞トラックが曲データ、ライブラリに記憶されていなかった場合には、即座に歌詞トラックの変換処理を行って選択された表示モードの歌詞トラックを作成した(s8)のち、カラオケ曲をスタートするとともに(s9)、選択された表示モードで歌詞トラックを表示する(s10)。
【0042】
なお、この実施形態では、歌詞トラックの選択は、カラオケ曲をリクエストする毎にユーザ(歌唱者)が行うようになっているが、歌詞表示モードの選択をカラオケ装置に対して設定し、演奏される複数のカラオケ曲に共通に有効になるようにしてもよい。また、曲データ中に制御データとして歌詞表示モードの選択情報を埋め込んでおき、デフォルトの歌詞表示モードを曲毎に設定できるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、カラオケ曲演奏時の歌詞テロップを文節毎、フレーズ毎、小節線毎などに区切って表示する歌詞表示モードを切り換えることができるため、歌唱者が歌いやすいモードで表示して歌唱を支援することができる。
【0044】
また、この発明では、ある歌詞表示モードの歌詞トラックから他のモードの歌詞トラックを生成することができるため、歌唱者が選択した歌詞表示モードの歌詞トラックが曲データに含まれていない場合でも、カラオケ装置がこれを生成して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるカラオケ装置のブロック図
【図2】同カラオケ装置で用いられる曲データの構成を示す図
【図3】曲データの歌詞トラックに基づいて表示される歌詞の表示態様を説明する図
【図4】同カラオケ装置における歌詞トラック変換処理を説明する図
【図5】同カラオケ装置において息継ぎマークがない場合の歌詞トラック変換処理を説明する図
【図6】同カラオケ装置の演奏スタート時の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…CPU、11…ハードディスク、12…RAM、13…音源、14…ミキサ14、15…サウンドシステム、16…スピーカ、17…マイク、18…A/Dコンバータ、20…MPEGデコーダ、21…合成回路、22…モニタ、23…操作部、23a…歌詞表示モード選択操作子、
30…シーケンサ、31…曲シーケンサ、32…歌詞シーケンサ、32a…文字パターン生成プログラム、33…歌詞トラック変換プログラム、34…背景映像再生プログラム、35…操作入力処理プログラム、40…息継ぎマーク

Claims (3)

  1. 楽音トラック、歌詞トラックを含む曲データを記憶した記憶手段と、
    前記楽音トラックに基づいてカラオケ曲を演奏する演奏手段と、
    前記歌詞トラックに基づいて歌詞テロップを表示する表示手段と、
    を備えたカラオケ装置であって、
    歌詞テロップを、歌詞の意味の区切りである文節で表示する文節区切りモード、曲のフレーズで区切って表示するフレーズ区切りモード、テンポ・リズムの区切りである小節線の位置で区切って表示する小節線区切りモード、を含む複数の歌詞表示モードから1つを選択する表示モード選択手段を備え、
    前記表示手段は、表示モード選択手段で選択された歌詞表示モードで前記歌詞テロップを表示するカラオケ装置。
  2. 前記記憶手段に記憶されている曲データは、前記複数の歌詞表示モードに対応する複数の歌詞トラックを含んでいる請求項1に記載のカラオケ装置。
  3. 前記文節区切りモードに対応する歌詞トラックを変換して、前記フレーズ区切りモード、または前記小節線区切りモードに対応する歌詞表示トラックを作成する歌詞トラック変換手段を備えた請求項1に記載のカラオケ装置。
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