JP4159003B2 - 新規な接着法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば内装工事を行う際に行われる新規な接着法、その接着法に使用される接着剤及び接着補助剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境の問題や作業者及び居住者の健康上の問題から、接着剤や塗料は有機溶剤を含まない水性化の方向へと研究開発が進んでいる。
【0003】
これに伴い、建築物の内装工事に使用されている接着剤も、脱溶剤の観点から水性系接着剤への切り替えが一部で進んでおり、ビニル床タイル・ビニル床シート用接着剤で、10年前まではビニル共重合樹脂系溶剤形接着剤が主であったが、現在は施工上問題のない限り、アクリル樹脂系エマルジョン形接着剤が主に使用されている。
【0004】
しかしながら、張り付ける内装材料によっては折り曲げた場合、反発力の強い材料もあり、釘やビス等での仮止めのできない内装工事では、水性系接着剤(エマルジョン形接着剤、合成ゴムラテックス形接着剤)では、施工が極めて困難な場合もあった。
【0005】
このような場合は、両面に接着剤を塗布・乾燥し、その後張り合わせることによって所定の初期強度が直ちに発現するコンタクト型のクロロプレンゴム溶剤形接着剤(以下、「CR溶剤形接着剤」と記す)が依然として一般的に使用されているのが現状である。
【0006】
このCR溶剤形接着剤は、通常、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、酢酸エチル等の溶剤で溶かしてあり、その60〜70%が溶剤であり、しかも、地球環境の問題や作業者及び居住者の健康に対して有害性の高いおそれのある溶剤である。
【0007】
このCR溶剤形接着剤に取って代わる水性系接着剤も研究開発が進み、例えばガラス転移温度(以下、「Tg」と記す)の低いアクリルモノマーを共重合した各種粘着形(エマルジョン形)接着剤が市販されている。
【0008】
しかし、Tgが低いため耐クリーブ性に欠点があり、折り曲げて接着した部分では長時間曲げ歪みが継続するため、ワキや剥離が生じる問題があった。しかも、内装材料に可塑剤がコンパウンドされている塩化ビニル系内装材の場合は、可塑剤の移行によって接着剤のフィルム強度が低下し、耐クリーブ性や接着性が著しく低下する問題があった。
【0009】
尚、CR溶剤形接着剤は、Tgが比較的高く、しかも時間の経過と共に結晶化する性質があり、耐クリーブ性に対しては、極めて有効な接着剤であるが、可塑剤に対する抵抗力は弱く、塩化ビニル系内装材の接着には不向きである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような接着剤の情勢の中、現在行われている内装施工法は、折り曲げる部分及びその周辺部分にCR溶剤形接着剤を局部的に使用し、その他の部分は通常の接着剤を用いる接着工法を採用している。
【0011】
この他の方法としては、折り曲げ部分を熱で軟化させ、歪み応力を緩和させたり、カッター等で曲げ部分を傷付けて歪み応力を緩和させ、通常の接着剤でも問題なく施工できるように工夫して接着している。この方法は、内装材料に選択性があり、塩化ビニル性の巾木など比較的厚みのあるものはできるが天然木壁紙のように反発性が強くて薄いものはできない。
【0012】
現在、内装材の施工においてCR溶剤形接着剤のように張り合わせた時点で強度を要求される部分は、折り曲げ部分のみであり、その他の部分は通常の接着剤の性能で充分である。
【0013】
以上のことを踏まえ、本発明者らは鋭意努力の結果、本発明をするに至った。
【0014】
本発明は、剥離応力の係る接着部分であっても確実に接着することができる接着法を得ることを目的とする。また、この接着法で使用する接着剤であって、有機溶剤を低減する事ができ、しかも、確実な接着を行うことができる接着剤及び接着補助剤を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本請求項1に記載された発明に係る新規な接着法は、凹凸のある壁面下部の折れ曲がり部分にわたって巾木を貼着する接着法であって、
巾木としての着材及び凹凸のある壁面下部の折れ曲がり部分としての被着材の張り合わせる部分の各々にエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョンを主に含む接着主剤を展延塗布する工程と、
着材及び被着材に展延塗布された接着主剤を各々乾燥させる工程と、
着材又は被着材の少なくとも一方の展延塗布乾燥面表層を、前記熱可塑性樹脂系接着基材を溶解する有機溶剤を主に含む接着補助剤で溶解して粘着性を発現させる工程と、
発現した粘着性が失われる前に、着材と被着材との展延塗布面同士を張り合わせる工程とを備えた方法である。
【0016】
本請求項2に記載された発明に係る接着法は、請求項1に記載されたエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョンを主に含む接着主剤として、固形分を70%以上としたものを使用する方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明においては、着材及び被着材の張り合わせる部分の各々に熱可塑性樹脂系接着基材を主に含む接着主剤を展延塗布し、着材及び被着材に展延塗布された接着主剤を各々乾燥させる。着材又は被着材の少なくとも一方の展延塗布乾燥面表層を、前記熱可塑性樹脂系接着基材を溶解する有機溶剤を主に含む接着補助剤で溶解して粘着性を発現させる。発現した粘着性が失われる前に、着材と被着材との展延塗布面同士を張り合わせることにより、短時間で強い接着力が発現し、接着自体に要する時間を短縮することができる。また、剥離応力の係る接着部分であっても確実に接着することができる。また、接着力は接着補助剤を熱可塑性樹脂系接着基材の展延塗布乾燥面の表層に被着させることにより、再発現させることができ、たとえ剥離応力によって接着面が剥がれても、何度でも繰り返し接着することができる。
【0022】
また、本発明の接着剤としては、前述の接着法を行うために、着材及び被着材の張り合わせる部分の各々に展延塗布される熱可塑性樹脂系接着基材を主に含む接着主剤と、該熱可塑性樹脂系接着基材の展延塗布乾燥面の表層に被着させて前記表層を溶解する有機溶剤を主に含む接着補助剤とを同梱したものである。このため、前述の接着法を容易に行うことができる。
【0023】
好ましい接着法としては、先ず、下地材側の折れ曲がり部分及びその周辺部分(約10cm程度)に接着主剤を塗布乾燥して接着主剤の被膜を形成する。その後、内装材側に同一の接着主剤を塗布し、通常の手順で隅の部分から張り付けていく。そして、問題の折れ曲がり部分にきたとき、内装材に塗布した接着剤を幅約5cm程度、ドライヤー等で一旦乾燥させる。その後、乾燥した下地材側に塗布した接着主剤の被膜に接着補助剤を浸み込ませた布等で軽く拭いて被着させ、接着主剤の表層を半溶解状態(約1分程度で粘着性が発現する)にする。粘着力が強くなったのを確認の後、端の方からローラー等で圧着しながら張り付ける。尚、場合によっては内装材の方も接着補助剤で拭き、粘着性を発現させてから張り付けても良い。
【0024】
図1は本発明の接着法の一実施の形態の工程を示した説明図であり、a図〜d図は各工程における説明図である。a図に示す通り、凹凸のある壁面下部の折れ曲がり部分にわたって巾木を貼着する場合には、壁面(1) の折れ曲がり部分(2) に接着主剤(3) を展延塗布する(これを「捨て糊」とも呼ぶ)。塗布する領域は折れ曲がり部頂点から左右に約10cm程度の幅を持たせれば良い。塗布された接着主剤は充分に乾燥させる。特に、石膏ボードなどの場合には、乾燥が不十分だと、ボード紙の剥離が生じることがある。尚、塗布量は150〜200g/m2を目安とする。
【0025】
一方、b図に示す通り、貼着される巾木(4) の貼着面にも同じ接着主剤(5) を展延塗布する。塗布には、図のようにハケ(6) で塗布することもできるが、接着主剤(5) の特性にあった塗り方をしても良い。尚、塗布量は、貼着される壁面の表面状態によって調製するが、平滑な面であれば壁面と同量の150〜200g/m2を目安とする。また、場合によっては、貼着力を向上させるために、塗布の際にクシ目状に塗布しても良い。
【0026】
壁面側の接着主剤(3) が充分に乾燥したら、巾木(4) を一端側からローラー等で圧着しながら、貼着していく。この時、c図に示す通り、巾木(4) の貼着が折れ曲がり部分(2) に到達する1〜2分前に接着補助剤(7) で折れ曲がり部分(2) の乾燥した接着主剤(3) の表面を拭く。これにより、巾木(4) を折れ曲がり部分に貼着する頃にはタックが発現する。
【0027】
d図に示す通り、一端側から貼着された巾木(4) が折れ曲がり部分(2) に到達する際には、巾木(4) の折れ曲がり部分に貼着する領域をトーチランプ(8) やドライヤー等で充分に乾燥させる。壁面に塗布されている接着主剤(3) にタックが発現し、しかも巾木(4) 側に塗布された接着剤が充分に乾燥し、更に、巾木(4) 自体もトーチランプ(8) の熱によって柔らかくなっている状態で巾木(4) を折れ曲がり部分(2) に圧着して貼着する。
【0028】
本発明で示された接着主剤としては、Tgが−10℃以上、好ましくは−5以上、15℃以下、好ましくは5℃以下で、しかも熱可塑性の良い樹脂で、溶剤による軟化・再接着性に優れている熱可塑性樹脂系接着基材が選ばれる。具体的には、ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、SBR、CR、NBRの何れか1つ以上から選ばれる。
【0029】
特筆すべきは、本発明で示された接着主剤としては、接着補助剤で展延塗布乾燥面の表層が溶解されて接着力が発現するならば、有機溶剤形、ホットメルト形、エマルジョン形の何れも使用可能である。しかしながら、作業環境等を考慮して、有機溶剤を含まないエマルジョン形、好ましくはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン形が用いられる。このほかにもエチレン−アクリル−酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン形や、アクリル−酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン形、アクリル樹脂系エマルジョン形が望ましくは用いられる。
【0030】
一般的なエマルジョン形接着剤は乾燥し難いことが知られているが、これは接着剤が接着部分からはみ出した際に拭い取ることができるように固形分の配合割合を低くしているためである。本発明の接着主剤では、着材及び被着材の張り合わせる部分の各々に展延塗布乾燥する。このため、乾燥時間を極力短縮する必要がある。よって、本発明ではエマルジョン形の接着主剤では、固形分を高くする。好ましくは固形分を70%以上とする。
【0031】
また、本発明で示された接着補助剤は、可塑性樹脂系接着基材の展延塗布乾燥面の表層に被着させて前記表層を溶解する有機溶剤を主に含むものである。従って、選ばれた接着主剤の熱可塑性樹脂系接着基材を溶解する能力のある有機溶剤で調製されればよい。また、好ましくは、有機溶剤は着材及び被着材の張り合わせる部分に被着させるに必要な最小限度の量を用いる。
【0032】
具体的には、接着補助剤の主成分としての有機溶剤は、接着主剤の熱可塑性樹脂系接着基材を溶解することのできるものが単独又は複数種類組み合わせて用いられる。具体的には、接着剤の被膜を溶解させ、コンタクト接着が可能なものは使用できるが、実際の使用条件を考えると、若干揮発性の遅いもので内装材を汚染・変質させないもので、しかも低毒性のものが望ましい。
【0033】
より具体的には、接着主剤として、代表的なエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン形を用いた場合に、本発明の接着補助剤の条件を満たしている有機溶剤としては、酢酸シクロヘキシルが望ましく、場合によっては他の溶剤を適宜配合し、溶剤の揮発速度(接触強さの復元時間)を調製することができる。
【0034】
例えば、酢酸エチレングリコールモノブチルエーテル(酢酸ブチルセロソルブ)のような分子量の大きい溶剤を配合すると貼付可能時間が長く取れるが、反面塗布量が多くなるに従って凝集力の発現が遅くなり、コンタクト性が損なわれる。また、酢酸エチルや酢酸磯プロピル等の比較的分子量の小さい汎用溶剤を配合すると短時間で溶解・乾燥させることができ、コンタクト接着が極めてスムーズに行えるが、乾燥性が早いため取り扱いに難があり、これら単品では使い難い。
【0035】
また、具体的な熱可塑性樹脂系接着基材の展延塗布乾燥面の表層への接着補助剤の被着は、均質にムラなく行われるのであれば良い。例えば、霧状にして吹き付けても良い。最も安全で簡便な方法としては、接着補助剤を布等に浸み込ませ、この布で乾燥面を拭く方法である。これにより、作業者及び居住者の健康上の問題を低減することができる。
【0036】
本発明では、具体的な接着補助剤として、熱可塑性樹脂系接着基材を溶解する有機溶剤を主に含む接着補助液剤と、該接着補助液剤を保持する容器部と、該容器部内に一端を保持され他端を容器部外に露出した補助液剤侵出部材と、該補助液剤侵出部材を覆って前記容器部に一体化されるキャップ部とを備えたものを開示する。
【0037】
【実施例】
1.接着剤の構成
接着主剤と接着補助剤とを同梱した接着剤を作製した。図2は本発明の接着剤の一実施例の構成を示す説明図である。図3は本発明の接着補助剤の一実施例の構成を示す説明図である。図2に示す通り、樹脂としてTgが0℃で固形分が74%のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン(EVA)をプラスチック容器に充填封止した接着主剤(21)と、接着補助剤(22)とを外箱(23)内に同梱して接着剤(20)を得た。
【0038】
接着補助剤(22)の具体的な構成は、図3に示す通り、EVAを溶解する酢酸クロロヘキシルを接着補助液剤とし、この接着補助液剤を保持する円筒形の容器部(31)と、この容器部(31)に一端を浸し他端を容器部外に露出したフェルト製の補助液剤侵出部材(32)と、この補助液剤侵出部材(32)を覆って前記容器部(31)に一体化されるキャップ部(33)とを備える。
【0039】
2.接着試験(接着剤の種類)
実施例1で得られた接着剤(実施例1と記す)の接着試験を行った。実施例1は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン(EVA)を両方に展延塗布して乾燥させ、接着補助剤で軽く表面を拭き、圧着したものを試験体とした。
【0040】
また、実施例1の接着性を次の比較例1〜4に示すものと比較した。比較例1は実施例1で用いたエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョンからなり、比較例2はTgが−15℃で固形分が60%のアクリル樹脂エマルジョンからなる。比較例3はクロロプレンゴムを15部,フェノール樹脂を10部,有機溶剤としてトルエンを75部からなるCR溶剤形接着剤からなる。比較例4は固形分が50%の酢酸ビニル樹脂エマルジョンを95部、可塑剤としてDOPを5部混合したものからなる。
【0041】
比較例1は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン(EVA)を片方に塗布し、速やかに張り付けて圧着・乾燥したものを試験体とした。比較例2は、アクリル樹脂エマルジョン(粘着タイプ、Tgが約−15℃)を両方に展延塗布して乾燥させ、そのまま圧着したものを試験体とした。比較例3は、CR溶剤形接着剤を両方に展延塗布して乾燥させ、そのまま圧着したものを試験体とした。比較例4は、酢酸ビニル樹脂エマルジョンを両方に展延塗布して乾燥させ、接着補助剤で軽く表面を拭き、圧着したものを試験体とした。
【0042】
次の表1にまとめて記す。
【0043】
【表1】
【0044】
3.性能試験結果
実施例1及び比較例1〜4の試験結果を表2に示す。尚、表中の接着強さは、シナベニアに綿布を張り付け、2日間乾燥後180度の剥離試験を行った。尚、( )の値は貼付直後の接着強さである。また、曲げ接着性は、ベニヤで直角の出隅を作り、塩化ビニル製の巾木を貼り付け、角部の納まり具合を観察した。耐クリーブ性は、ベニヤに綿布を貼り付け、加重を掛けて1週間放置し、剥離・ズレの有無を確認した。耐可塑剤クリーブ性は、曲げ試験で作製した試験体を1年間放置し、角部のウキ・全体的な接着状態を確認した。
【0045】
【表2】
【0046】
表2に示すとおり、実施例1に示した接着剤は、粘着強さ、曲げ接着性、耐クリーブ性、耐可塑剤クリーブ性の何れに対しても、良好な結果が得られた。また、実施例1に示した接着剤では、接着主剤には有機溶剤や可塑剤を使用していないことから、有機溶剤の使用を大幅に低減させることができ、作業者及び居住者の健康上の問題を低減することができる。
【0047】
以上のように、本発明の接着剤及び接着法によって得られる効果は、現在一般的に製造販売されているエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョンがそのまま使用でき、しかも平面の接着は従来通りの方法で行い、曲げる箇所のみを本施工法で行えば、施工性や接着性の向上は当然期待でき、しかも使用する溶剤量は極めて少ないことから、作業環境の改善による安全性の向上をはじめとして溶剤による火災の危険性の回避にも繋がり、極めて大きな効果があると考えられる。
【0048】
更に、本発明のもたらす接着システムの波及効果は建築の内装用接着剤に止まらず、他の業界・用途へと展開されるものと確信される。
【0049】
【発明の効果】
本発明は以上説明したとおり、剥離応力の係る接着部分であっても確実に接着することができる接着法を得ることができる。また、この接着法で使用する接着剤であって、有機溶剤を低減する事ができ、しかも、確実な接着を行うことができる接着剤及び接着補助剤を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接着法の一実施の形態の工程を示した説明図であり、a図〜d図は各工程における説明図である。
【図2】本発明の接着剤の一実施例の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の接着補助剤の一実施例の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1:壁面
2:折れ曲がり部分
3:接着主剤
4:巾木
5:接着主剤
6:ハケ
7:接着補助剤
8:トーチランプ
21:接着主剤
22:接着補助剤
23:外箱
31:容器部
32:補助液剤侵出部材
33:キャップ部
Claims (2)
- 凹凸のある壁面下部の折れ曲がり部分にわたって巾木を貼着する接着法であって、
巾木としての着材及び凹凸のある壁面下部の折れ曲がり部分としての被着材の張り合わせる部分の各々にエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョンを主に含む接着主剤を展延塗布する工程と、
着材及び被着材に展延塗布された接着主剤を各々乾燥させる工程と、
着材又は被着材の少なくとも一方の展延塗布乾燥面表層を、前記熱可塑性樹脂系接着基材を溶解する有機溶剤を主に含む接着補助剤で溶解して粘着性を発現させる工程と、
発現した粘着性が失われる前に、着材と被着材との展延塗布面同士を張り合わせる工程とを備えたことを特徴とする新規な接着法。 - 前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョンを主に含む接着主剤として、固形分を70%以上としたものを使用することを特徴とする請求項1に記載の接着法。
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