JP4156658B1 - 固定機構を備える錠前と鍵とからなる固定具 - Google Patents

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Abstract


【課題】
ワイヤを用いず、簡単な操作で施錠、開錠でき、しかも防犯性が高い固定具を提供すること。
【解決手段】
鍵穴と錠部材挿通穴を設けたケースと、
前記鍵穴に向かって下り勾配の傾斜面を有する錠部材押下用部材が所定位置に固定された錠部材であって、所定方向に付勢され、前記挿通穴に挿通可能な錠部材と、
前記錠部材を所定方向に移動可能に保持する錠部材保持具と、
前記ケース内面の所定位置に押圧・回動可能に取り付けられ、所定方向に付勢された回動片と、
前記回動片と一体的に回動する錠部材押下阻止片と、
前記ケースと接触する面に錠部材嵌入用凹部が設けられ、一方の端部に固定手段が設けられ、ほぼ中央部で前記ケースに回動可能に取り付けられた固定金具と、
前記鍵穴から鍵が挿入される鍵の挿入路を備える固定具。
【選択図】 図4

Description

本発明は、新規な固定機構を備える錠前と、鍵とから構成されることを特徴とする固定具に関し、移動可能な器具を、移動不可能な状態で固定することができる固定具に関する。さらには、例えば自転車などの二輪車において、スタンドを立て、起立状態とした場合、すなわち、駐輪状態とした場合、その状態で二輪車をロック状態にすることができ、二輪車を走行させることができないようにする固定具に関する。
例えば自転車等の二輪車においては、通常、駐輪状態でそれらを自立させておくためのスタンドが具備されている。このスタンドは後輪軸の両端部付近において回動可能に取付けられている場合が多く、後部方向に跳ね上げることができるように構成された門形をなす両脚形スタンドや、後輪軸付近の一端側において回動可能に取り付けられるロッド状の片脚形スタンドが知られている。
自転車の駐輪状態のまま自転車から離れる場合には、盗難を防止するために自転車に錠をかけることになる。例えば、後輪軸に取付けられる固定板と、当該固定板に上端部を軸支させ、かつ固定板から離れた突状体を固着したスタンドと、当該固定板に支持され、スタンドの起立過程で前記突状体と係合して後退する一方スタンドの起立が完了すると前進して突状体を係止するロック体と、当該ロック体を解除する伝達ワイヤと、を具備する施錠機構がある(特許文献1)。この施錠機構は、ワイヤ類を介してロック体の施錠を解除する構成を採用するので、ワイヤを装置する必要があり、ワイヤの損傷による修理の問題、ワイヤの損傷による機能低下を招来するなどの使用上において多くの問題が生ずる。
その点、例えば、錠箱の内部に設けた錠突起部を突出させてロックレバーの回転動作を停止出来る構造とするものが知られている(特許文献2)。ここでは、開錠レバーを錠突起部の一部に設けた切欠部の中で回転させて、施錠状態の錠突起部を移動・開放する機構をとり、ワイヤ類を用いない施錠機構であって、上記ワイヤの問題点はないが、開錠レバーの回転は、開錠レバーに勘合する鍵の回転によって与えられる。この構造は鍵の回転という簡単な操作で開錠レバーを回転することができる点で有利であるが、防犯の点で問題がある。
特開平9−58542号公報 特開2001−213371号公報
この発明は、前記した自転車等の二輪車でのスタンドのロック装置の問題点を解決するとの観点に立ってなされたものであり、ワイヤを用いず、簡単な操作で施錠、開錠でき、しかも防犯性が高いロック状態にすることができる固定具を提供することである。さらに、前記二輪車のスタンドに限定されることなく、回転運動など各種運動しうる物を簡単な操作で、防犯性が高く着実にロック状態にすることができる固定具を提供することである。
前記課題は次のような固定機構により解決される。すなわち、
鍵穴と錠部材挿通穴を設けたケースと、
前記鍵穴に向かって下り勾配の傾斜面を有する錠部材押下用部材が所定位置に固定された錠部材であって、嵌入用凹部方向に付勢され、前記錠部材挿通穴に挿通可能な錠部材と、
前記錠部材を嵌入用凹部と錠部材挿通穴を結ぶ線方向に移動可能に保持する錠部材保持具と、
前記ケース内面の所定位置に押圧・回動可能に取り付けられ、鍵穴方向に付勢された回動片と、
前記回動片と一体的に回動する錠部材押下阻止片と、
前記ケースと接触する面に錠部材嵌入用凹部が設けられ、一方の端部に固定手段が設けられ、ほぼ中央部で前記ケースに回動可能に取り付けられた固定金具と、
前記固定金具の回動を制限する固定金具回動阻止手段と、
前記鍵穴から鍵が挿入される鍵の挿入路部材を備え、
挿入された鍵が前記回動片を押圧・回動でき、かつ前記錠部材押下部材を押下げ、前記錠部材も押下げることができる機構。
前記機構において、錠部材、回動片、錠部材押下阻止片、固定金具回動阻止手段、及び鍵の挿入路部材は次のようであることが好ましい。
錠部材の一方の端部は前記錠部材挿通穴に挿通可能であり、錠部材は前記錠部材挿通穴方向に付勢されている。錠部材の他方の端部側には、前記鍵穴に向かって下り勾配の傾斜面を有する錠部材押下用部材が固定されており、当該錠部材押下用部材が押下げられれば、前記錠部材も押下げられる。挿入される鍵の一部が前記錠部材押下用部材の傾斜面を押圧しながら移動し、当該錠部材押下用部材を所定量押下げることができるように、錠部材押下用部材を錠部材に固定する。
上記回動片は、前記ケース内面の所定位置に固定されたヒンジに回動自在に固定される。回動片は前記錠部材挿通穴方向に付勢され、しかも挿入される鍵の先端部で押圧・回動されるよう受け具で調整されている。
前記錠部材押下阻止片は前記錠部材押下用部材の押下りを阻止できるよう、該錠部材押下用部材の押下り方向に配置される。該錠部材押下阻止片は前記回動片と一体的に固定されていることが好ましく、該回動片の回動に従い、回動し、該錠部材押下用部材は押下がることができる。
前記固定金具回動阻止手段は、前記固定金具が前記錠部材挿通穴の少なくとも一部を蓋うような状態となるよう固定金具の回動を制限する手段であって、前記付勢された錠部材が前記ケース内に保持できるよう固定金具の回動を制限する手段であれば特に制限されないのであり、例えば図1に示されるように前記固定金具の回動を制限する固定金具回動阻止用凸部をケース表面に設けてもよいし、あるいは図1に示されるバネを図1と反対側に設けて前記固定金具の回動を制限し、阻止させてもよい。
前記鍵の挿入路部材は、鍵が円滑に挿入でき、しかも、挿入された鍵の先端部が前記回動片を押圧・回動でき、挿入された鍵の前記先端部と異なる部分が前記錠部材押下部材を押下げることができるよう調整され、配置される。
前記錠前は、更に前記固定金具の拘止装置を備える錠前であってもよい。前記拘止装置としては、L字型金具と、掴み部材と、連結部材、及び拘止具から構成される拘止装置がある。この錠前は、錠部材の嵌入用凹部に錠部材が嵌入されていない状態の固定金具を保持することができる。
前記鍵は、回動片への押圧部及び錠部材押下部の傾斜面を押圧する押圧部を有する鍵であって、L字型又は逆L字型の断面形状の鍵であることが好ましい。さらに回動片への押圧部の先端部は丸みをもたせたることが望ましい。
本発明により、簡単な操作で、着実にしかも防犯性が高い固定具を提供できる。また、簡単な操作で、着実にしかも防犯性が高いロック状態にすることができる自転車等の二輪車用固定具を提供できる。さらに、前記二輪車に限定されることなく、回転運動など各種運動しうる物を簡単な操作で、着実にロック状態にすることができる固定具を提供できる。
また、本発明の固定具を自転車のスタンドに適用した場合、走行状態から駐輪状態に変えるときには、スタンドを起立状態にすれば。スタンドはロック状態になるので大変便利である。また、駐輪状態から走行状態に変えるときには、ケース本体の鍵穴から鍵を挿入し、固定金具を回動させた後に一時的に固定し、鍵を抜くとの操作を経てロック状態を開放することができるので有利である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明するが、本発明はこれら実施の形態に限定されない。
図1の(a)は本発明の錠前の一例を示す斜視図である。
鍵穴19と錠部材挿通穴18(図1には示していない)が設けられているケース1に、回動自在な固定金具2、前記固定金具の回動を制限する凸部17、固定金具2を所定方向に付勢するバネ21、および前記バネの係止具16が設けられている。また、なお、固定金具2はボルト22及びナット(図示していない)で回動自在に取り付けられている。鍵穴19の形状は、鍵が挿入可能な形状であれば、どのような形状でもよい。鍵穴19の位置は、本発明の効果がもたらされる限り,どの位置でもよい。ケースの大きさも特に制限されない。固定金具2の大きさは、その固定する機能を発揮できる大きさであれば、どのような大きさでもよい。特に、図に示すように、ケースの鍵挿入方向でのケースの長さよりも、固定金具2の長さが長い方が好ましい。
図2の(a)は前記ケース表面に配置される固定金具2を示す斜視図であり、図2の(b)は前記固定金具2のケース表面と接触面から眺めた固定金具2を示す斜視図であり、固定金具2は、前記ボルトを中心として時計回転方向と反時計回転方向の両方向に回動できる。固定金具2の端部側には固定された所定の物(図示していない)を保持することが出来る固定用切欠部23及び固定用凸部24が設けられ、固定用凸部24の近傍にバネ21の係止穴25が設けられている。
また、固定金具2のケース1に接触する面の所定部位には錠部材嵌入用凹部26が設けられている。
なお、固定用切欠部23が設けられた端部と反対の端部側には、回動された後の固定金具2を所定の位置に保持する連結部材27(図2には示されていない)を支持する保持具28が設けられることが望ましい。
図3の(a)は上記錠前を開錠するときに挿入する鍵穴の一例の正面図であり、図3の(b)は前記鍵穴に挿入する鍵の一例を示す斜視図であり、図3の(c)は正面図(図3の(b)でのD方向からみた)である。
つまみ81、つまみ81と一体的に移動可能に固定・接続された鍵本体8からなり、鍵本体8の端部には、鍵挿入路に従って移動し、回動片4(図には示していない)を押圧・回動させる押圧部82、及び、錠部材押下用部材33(図には示していない)のなだらかな傾斜面に沿って移動し、錠部材押下用部材33を押下げる押圧部83が形成されている。
図4は上記ケースの内部の錠構造の主要部を構成する部品とそれら部品をどのように配置するかを示す斜視図である。
ケース1内には、所定方向に移動自在な錠部材3、前記錠部材を保持し、ケース1に固定される錠部材保持具31、ケースの内表面の所定部位に固定されるヒンジ41に回動可能に固定され、鍵穴19方向に付勢され、受け具42で所定状態を保ち、挿入された鍵により押圧・回動可能な回動片4、前記回動片4と一体的に接続し、前記回動片4と一体的に回動する錠部材押下阻止片45、前記鍵穴から鍵が挿入される鍵挿入路6が設けられている。鍵挿入路6はほぼコ字型部材61とほぼ逆L字型部材62とを接合して形成されることが好ましい。
前記錠部材3は、その端部が前記ケースに設けられた錠部材挿通穴18(図4には示されていない)を挿通し、前記固定金具に設けられた嵌入用凹部26に嵌入されるようケース内に配置される。該錠部材3には、前記錠部材の端部と異なる端部側の所定位置に、前記鍵穴に向かって下り勾配のなだらかな傾斜面35を有する錠部材押下用部材33が固定されている。該錠部材3は、挿入される鍵8(図4には示されていない)の押圧部が錠部材押下用部材33の傾斜面を移動できるように配置される。前記錠部材3は嵌入用凹部26方向に付勢されている。該錠部材3はケース1に固定される錠部材保持具31にて、嵌入用凹部26と錠部材挿通穴18を結ぶ線方向に移動自在に保持される。
前記錠部材押下用部材33には、前記傾斜面35と反対側の面に錠部材押下阻止片45の受け部34が設けられていてもよい。なお、この受け部を設けておかなくともよい。
前記錠部材押下阻止片45は、錠部材の押下げ方向に、該錠部材の押下げを阻止できるように調整して配置する。また、前記錠部材押下阻止片45は、前記受け部34に前記錠部材の押下げを阻止できるように調整して接触させてもよい。
前記鍵挿入路6は、ケースに設けられた鍵穴18から挿入される鍵の通路である。該鍵挿入路6は前記錠部材押下用部材33の近傍に配置され、しかも、挿入・移動する鍵の押圧部83(図には示していない)が、前記錠部材押下用部材33のなだらかな傾斜面35に沿って、錠部材3を押下げながら移動できるように、前記錠部材押下用部材33の近傍に配置される。
前記回動片4は、前記鍵挿入路6の近傍に配置され、しかも、前記鍵穴18から挿入され、移動する鍵の押圧部82の先端部により押圧・回動されるように配置する。この回動片4の押圧・回動に従い、錠部材押下阻止片45も回動されることになる。
以下、本発明の錠前の施錠状態について、図5に基づいて説明する。
図5の(a)は本発明の固定機構を備えた錠前において、施錠されたときの機構の要部の断面図であり、図1のほぼA−A断面図である。図5の(b)は本発明の固定機構を備えた錠前において、施錠されたときの機構の要部の(a)と異なる方向から見た断面図であり、図1のほぼB−B断面図である。
ケース1に固定された固定補助部材15の所定位置に錠部材保持具31は固定されている。該錠部材保持具31で保持された錠部材3は嵌入用凹部26方向にバネ32で付勢されており、錠部材3の一方の端部は、ケース1に設けた錠部材挿通穴18を挿通し、さらに固定金具2に設けた嵌入用凹部26に嵌入、嵌合している。従って、固定金具2は回動不能となり、固定金具2は固定された状態となっている。
ケース1内面に固定されたヒンジ41に回動自在に固定され、挿入された鍵により押圧・回動される回動片4(図5に示されていない)と一体的に回動する錠部材押下阻止片45が、錠部材押下用部材33に設けられた受け部34に、錠部材押下用部材33の先端部が所定の距離をおいて、しかもケース1の内面に対してほぼ垂直となるように接触している。かくして、前記錠部材3が押下げられ、嵌合された錠部材3が嵌入用凹部26から外れることは阻止される。
すなわち、錠部材3の一方の端部は、固定金具2に設けた嵌入用凹部26に嵌合しており、固定金具2は回動不能となり、固定金具2は固定された。そのうえ、嵌合された錠部材3は嵌入用凹部26から外れないので、固定金具2に固定された物(図示されていない)は固定されたままの状態を保つことになる。
前記錠部材挿通穴の形状は本発明の所期の効果を達成することができる限り制限されないが、多角形が好ましい。前記錠部材の断面形状は前記錠部材挿通穴の形状と同様であることが好ましい。
以下、本発明の錠前の開錠状態について、図6に基づいて説明する。
図6の(a)は本発明の固定機構を備えた錠前において、開錠されたときの機構の要部の断面図であり、図1のほぼA−A断面図であり、図6の(b)は本発明の固定機構を備えた錠前において、開錠されたときの機構の要部の(a)と異なる方向から見た断面図であり、図1のほぼB−B断面図であり、図6の(c)は図1の断面図と同様であり、回動片4を通る断面図である。
鍵挿入口から挿入され、ほぼコ字型部材の鍵挿入路61を移動する鍵8の押圧部82の先端部が回動片4に接触する。更に鍵8を移動させ、回動片4を押圧・回動させる。同時に錠部材押下阻止片45も回動され、前記錠部材3が押下げられることが可能となる。前記鍵挿入路6を移動する鍵8の押圧部83は錠部材押下用部材33のなだらかな傾斜面に沿って、錠部材押下用部材33を押下げながら移動し、該傾斜面の最高部まで移動する。
錠部材押下用部材33が押下げられることは前記錠部材3が押下げられることであり、前記押圧部83が前記傾斜面の最高部まで移動したときには、錠部材3は該錠部材押下用部材33の両端の差fだけ押下げられる。固定金具2に設けた嵌入用凹部26に嵌合している錠部材3の端部の長さがfあるいはfよりもやや短く調整されていれば、該押下げられた錠部材は前記嵌入用凹部26から外れ、固定金具2は固定から開放され、回動可能となる。固定金具2が回動されると、固定金具2で固定された物(図示されていない)は固定から開放される。なお、鍵の押圧部82の先端部が回動片4を押圧・回動させ、同時に鍵の押圧部83の先端部が錠部材押下用部材33の傾斜面を移動し始めるように調整することが有利である。また、錠部材押下阻止片45の先端部を受け部34に接触させる位置を調整して(図5の(b))、鍵の押圧部82の先端部が回動片4を押圧・回動させる前から、鍵の押圧部83の先端部が錠部材押下用部材33の傾斜面を移動し始めるように調整してもよい。すなわち、前記錠部材押下阻止片45の先端部の接触位置の調整や、鍵の押圧部82の先端部から押圧部83の先端部までの長さa(図3の(c)、以下同様)、押圧部83の先端部から凹部までの長さb、凹部からつまみ81にいたる長さcを変えることによって、開錠条件を変えることが可能となる。さらに、回動片4の設定位置により、開錠条件を変えることが可能となる。
さらに、例えば挿入した鍵をケースから引き抜いても、ケース1にも設けた錠部材挿通穴18を挿通した錠部材3がケース1から飛び出さないように、錠部材挿通穴18の少なくとも一部を固定金具が蓋うように固定金具の回動量を制限するための固定金具回動阻止手段(図示していない)により、錠部材3はケース内に保持される。
本発明の錠前の開錠状態を保持するため、固定金具拘止装置7をケース1の表面に設けることが好ましい。前記拘止装置7により、固定金具2を、連結部材27を介して拘止することができ、前記固定から開放された固定金具2を所定の位置にて保持することができる。すなわち、開錠状態を保持することができる。また、必要に応じて、前記固定金具2の保持状態を開放することができる。
以下、図7に基づいて拘止装置7を説明する。図7は固定金具の拘止装置7を構成する部品とその位置関係を示す斜視図である。
拘止装置7は、L字型金具71と、掴み部材75と、連結部材27、及び拘止具77を具備する。すなわち、一方の端部に連結部材接続用穴72及び掴み部材接続用穴73を設け、他方の端部にケース接続用穴を設けたL字型金具71、L字型金具接続用穴76を設けた掴み部材75、連結部材27、及び拘止具77から構成される。掴み部材75は丸棒が好ましい。
L字型金具71の端部はバネ21と同じ側のケース側面にボルト及びナットで回動自在に固定される。L字型金具71は前記ボルトを中心として、回動自在である。L字型金具71の端部とボルト及びナットで回動自在に接続された掴み部材75は、前記ボルトを中心として回動自在である。拘止具77は、前記L字型金具71が固定されているケース側面と異なる側面に、前記掴み部材75が着脱自在に拘止できるように固定される。前記掴み部材75はケース1の固定金具2配置表面よりも突出するように配置・固定することが好ましい。
連結部材27の一方の端部は、固定金具2の端部の連結部材用穴28を挿通させ、次いでかしめ曲げ、連結部材27が固定金具2から外れず、しかも移動自在に固定する。連結部材27の他方の端部は、L字型金具71の端部に設けた連結部材接続用穴72を挿通させ、次いでかしめ曲げ、連結部材27がL字型金具71から外れないように固定する。連結部材27の長さは、前記L字型金具71を時計方向に回動させ、掴み部材75が拘止具77に拘止させることができ、固定金具2の開錠状態を保持することができるだけの長さとする。
前記拘止装置7の操作を図7及び8に基づいて説明する。
図8は固定金具2が拘止装置7により固定状態に保持されたときのケース1表面に設けた拘止装置7の斜視図である。掴み部材75を持ち上げてL字型金具71を時計方向に回動させ、ついで、掴み部材75を時計方向に回動させ、拘止具77に拘止させる。このとき、掴み部材75は多少緩めにL字型金具と接続させ、拘止具77に拘止させやすくするとよい。固定金具2は連結部材27でL字型金具71方向に引張られ、固定金具2の状態は保持される。
固定金具2の拘止装置7による固定状態を開放するときは、拘止具77に拘止された掴み部材75を掴み、半時計方向に回動させて、掴み部材75を拘止具77から外せばよい。
L字型金具71は反時計方向に回動され、L字型金具71と連結部材27でL字型金具71方向に引張れていた固定金具2は拘止装置7による固定状態を開放される。
本発明の固定機構は、開錠できる機構が多数設定できるので防犯性に優れていることが特徴の一つである。例えば、錠部材押下用部材33の配置位置と鍵挿入路6の配置位置とを変えることにより、開錠できる鍵の押出部82と押出部83の位置を変えることが必要となるので、鍵穴の形が同じであり、挿入できる鍵を鍵穴から挿入しても、必ず開錠できることにはならない。
本発明の固定具には、いたずら防止、防犯、駐輪状態時での他車からの接触による固定具の破壊や固定操作の不具合化防止等のためのカバーを設けておいてもよい。そのカバーは固定具全体をカバーするものでもよいが、鍵挿入用穴の部分を除いて固定具全体をカバーできるものが好ましい。さらに固定具にカバーをしたまま固定金具拘止装置を機能できるようなカバーであってもよい。カバーの素材や取り付け法等は特に制限されない。
以下、本発明の錠前の施錠状態(駐輪状態)から、開錠状態(走行状態)にする手順を上記図1、5、6に基づいて説明する。
ケース1に設けられた鍵穴19から鍵8を挿入する。鍵挿入路6に従って移動する鍵8の先端の押圧部82が回動片4に接触する。更に鍵8を移動させ、回動片4を押圧・回動させる。回動片4の回動と共に錠部材押下阻止片45も回動される。鍵挿入路を移動する鍵8は鍵挿入路により鍵8の移動は制限され、鍵8の先端の押圧部83が錠部材押下用部材33を徐々に押下げながら、錠部材押下用部材33のなだらかな傾斜面に沿って移動する。前記錠部材押下用部材33が徐々に押下がると、錠部材3も徐々に押下げられ、錠部材3の先端部は錠部材嵌入用凹26から外れる。回動可能となった固定金具2を回動し、固定金具2の端部に固定された任意の物(図示されていない)は、固定から開放され、開錠状態となる。鍵穴19から鍵8を抜き出してもよい。必要に応じて、固定金具2を連結部材27で拘止装置7方向に引張り、拘止装置7による固定金具2の固定状態を保持することができる。
以下、本発明の錠前の開錠状態(走行状態)から、施錠状態(駐輪状態)にする手順を上記図に基づいて説明する。
上記開錠状態での固定金具2を、回動を阻止する凸部17まで回動させると、付勢されている錠部材3は錠部材挿通穴を挿通し、錠部材嵌入用凹部26に嵌入・嵌合する。固定金具2は固定され、施錠状態になる。
本発明の固定具は、回動運動できる物など多くの物を固定させることができる。すなわち、固定金具2の端部に設けた固定手段により、固定しようとする物が固定されることになる。固定する物の具体例を図9及び図10に基づいて説明するが、本発明はこの具体例に限定されない。なお、本発明の固定具を例えば自転車など任意の物に固定する方法は特に制限されない。
図9は本発明の固定具を備えた自転車の駐輪状態の部分概略図であり、本発明の固定具で自転車スタンドをロック状態にした状態を示す図である。
本発明の固定具98は自転車の所定部位に固定されている。自転車スタンド91は時計方向及び反時計方向の両方向に回動可能に自転車に取り付けられている。該スタンド91はスタンド固定部92が一体的に備えられている。該スタンド固定部92に設けられた切込部(図示されていない)が固定具98に設けられた固定金具2の固定用切欠部あるいは固定用凸部(図示されていない)と咬み合い、該スタンド固定部は回動不能の状態となり、該スタンド固定部と一体的なスタンド91も回動不能の状態となった。かくして、自転車に取り付けられたスタンドは本発明の固定具98の固定金具2によりロック状態になった。
前記回動不能の状態について、図10に基づいてより詳細に説明する。図10の(a)は前記スタンド固定部が本発明の固定具で固定される部分の拡大斜視図であり、図10の(b)は前記スタンドが本発明の固定具で固定されたときの部分拡大斜視図である。
自転車スタンド固定部92の一部に切込部93が設けられている。この切込部93に本発明の固定具98の固定金具2の端部が咬み合うと、該スタンド91は回動することができない。従って駐輪状態が保たれる。
駐輪状態から走行状態にするには、固定具98の鍵穴から鍵を挿入し、すでに上述したとおり錠部材押下阻止片45を回動させ、それと共に錠部材3を押し下げ、固定金具2を回動可能な状態にする。固定金具2の固定用切欠部が設けられた端部を半時計方向に回動させると、固定金具2の当該端部はスタンド固定部92の切込部93での咬み合いから外れ、スタンド固定部92」は回動可能になる。この状態を拘止装置(図示されていない)により保持することが可能となる。なお、固定金具の回動を制限する手段(図示されていない)により、固定金具の回動は所定範囲内に制限され、錠部材3はケース内に保持される。
必要に応じてスタンド91を回動させ、走行状態にすることができる。本発明の固定具では、錠部材押下阻止片を回動させて錠部材を押し下げることができるようにすること、及び錠部材3を押し下げること、の二つの点を解決しなければ、ロック状態から開放することができないのであるから、本発明の固定具は極めて防犯性が高い固定具であるといえる。
走行状態から駐輪状態にするには、スタンド固定部92を回動させ、スタンド固定部92の切込部93と固定具98の固定金具2の端部に設けられた固定用切欠部あるいは固定用凸部(図示されていない)と咬み合させればよい。スタンド固定部92の切込部93に固定金具2の端部が咬み合うと、固定金具2は回動されることに成り、付勢されている上部材3の端部は固定金具2に設けられた錠部材嵌入用凹部26に嵌入し、固定金具2は回動不能となる。従って、スタンド固定部92を回動不能となり、スタンド91も回動不能隣、ロック状態となる。特に、固定金具2の端部がスタンド固定部92の切込部93方向に付勢されていると、スタンド固定部92の切込部93に固定具98の固定金具2の端部に設けられた固定用切欠部あるいは固定用凸部(図示されていない)が咬み合させれるように、スタンド固定部92を移動させるだけで、上記ロック状態とすることができるので、その点でも、本発明の固定具は有利である。
本発明の固定具を、固定する手段は特に限定されないので、固定される物も特に限定されない。好ましい固定される物は、上記錠前の固定金具2の端部の形、特に切欠部の形や凸部の形と咬み合うことができるような切欠部を設けることができる物である。
本発明の錠前を示す斜視図である。 (a)は本発明の錠前内に配置される固定金具2を示す斜視図であり、(b)は前記固定金具2のケース表面と接触面から眺めた固定金具2を示す斜視図である。 (a)は上記錠前を開錠するときに挿入する鍵穴の正面図であり、(b)は前記鍵穴に挿入する鍵の一例を示す斜視図であり、(c)は図4の(b)でのD方向からみた正面図である。 ケースの内部の錠構造の主要部を構成する部品とそれら部品をどのように配置するかを示す斜視図である。 (a)は本発明の固定機構において、固定されたときの機構の要部の断面図であり、図1のほぼA−A断面図であり、(b)は本発明の固定機構において、固定されたときの機構の要部の(a)と異なる方向から見た断面図であり、図1のほぼB−B断面図である。 (a)は本発明の固定機構において、固定を開放したときの機構の要部の断面図であり、図1のほぼA−A断面図であり、(b)は本発明の固定機構において、固定を開放したときの機構の要部の(a)と異なる方向から見た断面図(錠部材押下阻止片を示す)であり、図1のほぼB−B断面図であり、(c)は(b)と同様であり、回動片4が理解しやすい断面図である。 固定金具の拘止装置7を構成する部品とその位置関係を示す斜視図である。 固定金具2が拘止装置7により固定状態に保持されたときのケース1表面に設けた拘止装置7の斜視図である。 本発明の固定具を備えた自転車の駐輪状態の部分概略図である。 (a)は前記スタンド固定部が本発明の固定具で固定される部分の拡大斜視図であり、(b)は前記スタンドが本発明の固定具で回動不能の状態となったときの部分拡大斜視図である。
符号の説明
1 ケース
15 固定補助部材
16 バネの係止具
17 固定金具の回動を阻止する凸部
18 錠部材挿通穴
19 鍵穴
2 固定金具
21 バネ
22 ボルト
23 固定用切欠部
24 固定用凸部
25 バネの係止穴
26 錠部材嵌入用凹部
27 連結部材
28 連結部材を支持する保持具
3 錠部材
31 錠部材保持具
32 バネ
33 錠部材押下用部材
34 受け部
35 傾斜面
4 回動片
41 ヒンジ
42 受け具
45錠部材押下阻止片
6 鍵挿入路
61 ほぼコ字型部材
62 ほぼ逆L字型部材
7 拘止装置
71 L字型金具
72 連結部材接続用穴
73 掴み部材接続用穴
74 ケース接続用穴
75 掴み部材
76 L字型金具接続用穴
77 拘止具
8 鍵本体
81 つまみ
82 押圧部
83 押圧部
84 凹部
9 自転車後輪部分
91 スタンド
92 スタンド固定部
93 切込部
98 固定具

Claims (3)

  1. 鍵穴と錠部材挿通穴を設けたケースと、
    前記鍵穴に向かって下り勾配の傾斜面を有する錠部材押下用部材が所定位置に固定された錠部材であって、嵌入用凹部方向に付勢され、前記錠部材挿通穴に挿通可能な錠部材と、
    前記錠部材を嵌入用凹部と錠部材挿通穴を結ぶ線方向に移動可能に保持する錠部材保持具と、
    前記ケース内面の所定位置に押圧・回動可能に取り付けられ、鍵穴方向に付勢された回動片と、
    前記回動片と一体的に回動する錠部材押下阻止片と、
    前記ケースと接触する面に錠部材嵌入用凹部が設けられ、一方の端部に固定手段が設けられ、ほぼ中央部で前記ケースに回動可能に取り付けられた固定金具と、
    前記固定金具の回動を制限する固定金具回動阻止手段と、
    前記鍵穴から鍵が挿入される鍵の挿入路部材を備え、
    挿入された鍵が前記回動片を押圧・回動でき、かつ前記錠部材押下用部材を押下げ、前記錠部材も押下げることができる機構を備える錠前と、鍵とから構成されることを特徴とする固定具。
  2. 錠前が、L字型金具と、掴み部材と、連結部材、及び拘止具を具備し、錠前の開錠状態を保持する固定金具拘止装置を更に備える錠前であって、
    前記連結部材は、前記L字型金具とケースの外面に固定された固定金具とを連結し、
    前記L字型金具は、一方の端部に連結部材接続用穴及び掴み部材接続用穴を設け、他方の端部にケース接続用穴を設けたL字型金具であって、前記固定金具が固定されたケースの外面と異なるケースの外面の所定位置に前記ケース接続用穴にて回動自在に固定され、
    前記掴み部材は、前記L字型金具と回動自在に接続され、
    前記拘止具は、前記掴み部材を着脱自在に拘止する拘止具であって、前記L字型金具が固定されたケースの外面と異なるケースの外面の所定位置に固定され、
    前記連結部材の長さは、前記L字型金具を回動させ、掴み部材を拘止具に拘止させ、固定金具の開錠状態を保持することができるだけの長さである
    ことを特徴とする錠前である請求項1記載の固定具。
  3. 請求項1又は2記載の固定具を備えた自転車。
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