JP4156233B2 - 電磁波シールド材、及び電磁波シールド付きフラットケーブル - Google Patents

電磁波シールド材、及び電磁波シールド付きフラットケーブル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波シールド材、及びそれを用いた電磁波シールド付きフラットケーブルに関し、さらに詳しくは、シールド層とグランド線との導通が容易で、電磁波シールド性に優れる電磁波シールド材、及びそれを用いた電磁波シールド付きフラットケーブルに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、通信機、コンピューターなどの電子機器の装置内及び装置間の、信号や電気的な接続にフラットケーブルが、横巻きシールド線や同軸線に代わって使用されている。フラットケーブルは、電子機器内や外部からの種々の電波、電磁波などが発生する環境下で使用されるので、これらの影響を受けて、コンピューターや電子機器を誤作動させる原因になることが多くなっている。このために、フラットケーブルを、電磁波からシールドする技術が種々開発されている。しかしながら、特開平6−283053号公報のシールド層に金属層を用いて電気絶縁性の接着剤層を設けた電磁波シールド材は、シールド層とグランド線が導通しないので、導通させるためにスポット溶接などの別加工が必要となる。金属によるシールド材では柔軟性がないので、電子機器への敷設作業性が悪く、可とう性も悪いので敷設装着時に傷がついたり、穴があいてしまうという問題があった。
また、特開平8−7664号公報のPPSなどのエンジニアリングプラスチックフィルムへ金属フィラーを含有させた接着層を設けた電磁波シールド材では、難燃性性能も併せ持たせることができるが、エンジニアリングプラスチックのコストが非常に高く実用的でない。特開平7−122883号公報、特開平10−145080号公報、特開平11−120831号公報の基材へ金属層、導電性フィラー入り接着層を順次設けた電磁波シール材では、いずれも、グランド線と導通をとるために、接着層へ銀やニッケルなどの金属フィラーを大量に混入させる必要があり、高価な銀やニッケルを用いるコスト面で、また、金属フィラーを大量に混入させた接着層を形成するために製造に高度な技術を要するという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明はこのような問題点を解消するためになされたものである。その目的は、基材フィルムへ、金属層と、該金属層へ少なくともニッケルフィラー及びステンレスフィラーを含有する接着層と、を設けた電磁波シールド材を、導線と接触させて加熱加圧するだけで、接着させると同時に、金属層とグランド線とを導通させアースできる電磁波シールド材、及び電磁波シールド付きフラットケーブルを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係わる電磁波シールド材は、基材フィルムの一方の面に、金属層、接着層を順次積層した電磁波シールド材において、該基材フィルムがポリエチレンテレフタレートフィルムであり、該金属層が厚さ0.5μm〜1.2μmのアルミニウムであり、該接着層が、ニッケルフィラー及びステンレスフィラーからなる導電材成分と、ガラス転移点が−50℃〜80℃で、重量平均分子量が7000〜50000の範囲の飽和共重合ポリエステルを主成分とするポリエステル系合成樹脂からなる合成樹脂成分と、リン系難燃剤からなる難燃剤成分と、水酸化アルミニウムからなる体質顔料とを含む組成物からなり、さらにまた、前記接着層成分が、接着層組成物中の含有率で、導電材成分5.5〜35重量%と、合成樹脂成分35〜79.5重量%と、難燃剤成分15〜30重量%と、体質顔料の水酸化アルミニウム2〜15重量%とを含む組成物からなることを特徴とするものである
本発明によれば、導体へ接着性、難燃性、シールド性に優れ、かつ環境への負荷が少ない電磁波シールド材が提供される。
【0006】
請求項の発明に係わる電磁波シールド付きフラットケーブルは、複数の平角導線を同一平面内で配列した導線列を、両面より接着剤層を有する帯状被覆材にて被覆し、さらに該被覆材の少なくとも片側に、電磁波シールド材を被覆してなるフラットケーブルにおいて、前記電磁波シールド材を、請求項1に記載の電磁波シールド材としたものである。
本発明によれば、難燃性、シールド性に優れる電磁波シールド付きフラットケーブルが提供される。
【0007】
請求項の発明に係わる電磁波シールド付きフラットケーブルは、請求項2に記載の電磁波シールド付きフラットケーブルにおいて、請求項1に記載の電磁波シールド材の接着層が、フラットケーブルのグランド線の非絶縁部に接するように被覆されるようにしたものである。本発明によれば、金属層と導体がアースされて、よりシールド性に優れる電磁波シールド付きフラットケーブルが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施態様について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の電磁波シールド材の1実施例の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の電磁波シールド材10は、基材フィルム11の一方の面に、金属層13と、接着層14とがこの順に順次積層されている。
【0009】
基材フィルム11の材料としては、機械的強度、耐薬品性、耐溶剤性などがあれば、用途に応じて種々の素材を適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポリエステル樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610等のポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリスチレンなどがある。
【0010】
これら樹脂の少なくとも1層からなるフィルム、シート、又はボード形状として使用するが、これら形状を本明細書ではフィルムと総称する。通常は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルのフィルムが好適に使用され、ポリエチレンテレフタレートが最適である。該樹脂フィルムの厚さは、通常は4〜100μmが適用でき、4〜25μmが好適である。このような厚さで、本発明の電磁波シールド材10に必要とされる強度が得られ、かつ、該電磁波シールド材10に良好な可撓性を得られる。該樹脂フィルムは、延伸フィルムであってもよいし、未延伸フィルムであってもよいが、強度を向上させる目的で、一軸方向又は二軸方向に延伸したフィルムであることが好ましい。該樹脂フィルムは、必要に応じて、充填剤、着色剤、可塑剤などの添加剤を加えても良い。
【0011】
次に、該基材フィルム11の一方の面に、金属層13を設ける。電磁波シールド機能を持つ金属層13としては、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、銀などが適用できる。できるだけ導電性の高いもの、例えば、銅、アルミニウムが好適で、さらに安価で加工性の良いアルミニウムが最も好適である。同一の金属層では、その厚さが厚いほど電磁波シールド性は高いが、電磁波シールド材自身が硬くなって摺動性や曲げ適性が悪くなる。一方、金属層13の厚さが薄いほど電磁波シールド材はやわらかいものとなり、シールド性はやや低いものとなる。
【0012】
該金属層13の形成は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの公知の真空薄膜形成法が適用できるが、真空蒸着法が好適である。該金属層13の厚みは0.01μm〜30μm程度、好ましくは0.1μm〜10μmとすることができる。特に好ましくは、厚さが0.5μm〜1.2μmのアルミニウムである。該アルミニウム層は0.5μm以下ではシールド性が減少し、1.2μm以上では基材フィルムの耐熱性などの問題から、1〜2回の蒸着加工で製膜ができないので、3回以上の蒸着加工をせねばならず、コストが高くなる。このように厚さを0.5μm〜1.2μmとすることで、電磁波シールド性と、適度の摺動性、曲げ適性を併せ持つ電磁波シールド材とすることができる。
【0013】
図には示していないが、基材フィルム11の金属層13を形成する面、金属層13の接着剤層12を設ける面には、必要に応じて接着力を強めるために、予めコロナ処理、プラズマ処理をしたり、プライマー層を設けたりしても良い。プライマ−層としては、例えば、熱、光あるいは電子線等の作用で硬化性を有するポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂のなどの樹脂を使用することができる。該樹脂をビヒクルの主成分とし、これに硬化剤、架橋剤、充填剤、その他等の所望の添加剤等を任意に添加し、溶剤・希釈剤等で混練し、充分に溶解ないし分散して、塗布し乾燥すれば良い。
【0014】
次いで、金属層13へ接着層14を設ける。接着層14は、柔軟性に富み、かつ金属層13及びフラットケ−ブルの表面とのヒ−トシ−ル性を有していることが必要である。また、環境への負荷を少なくするために、塩素、臭素などのハロゲン元素を含まない接着性樹脂が、好適である。接着層14を構成する材料としては、例えば、アイオノマ−樹脂、酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などのポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリエステル系、ポリアミド系などのホットメルト系樹脂や、ゴム系、アクリル系、ポリビニールエーテルなどのビニール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂などの接着性樹脂が適用できる。
【0015】
電磁波シールド材10は、フラットケーブルの最外面の材料に多く使用されるポリエステル樹脂、及び導体の両方に接着させる必要がある。このために、接着層14の樹脂としては、両方に接着性の良いポリエステル系樹脂が好適である。該ポリエステル系樹脂は、飽和共重合ポリエステル樹脂であって、ガラス転移点が−50℃〜80℃で、かつ重量平均分子量が7000〜50000の範囲の樹脂を主成分とする樹脂組成物からなるものが好適である。また、ガラス転移点が比較的低く柔軟性に富むポリエステル系樹脂と、ガラス転移点の比較的高く耐熱性に富むポリエステル系樹脂とを、配合して使用しても良い。言い換えるなら、非晶性のポリエステル系樹脂と、結晶性のポリエステル系樹脂を、適宜、配合して使用しても良い。
【0016】
このようなポリエステル系樹脂を接着層14とし、基材フィルム11をポリエチレンテレフタレートとし、金属層13を厚さ0.5μmから1.2μmのアルミニウムと組み合わせが最適であり、耐熱性、摺動性、電磁波シールド性、電子機器へ装着する作業適性などに優れており、請求項3の実施態様である。
【0017】
接着層14へは、ヒートシール性の合成樹脂成分へ、ニッケルフィラー及びステンレスフィラーからなる導電材成分と、難燃剤成分を含有させる。接着層14が、接着層組成物中の含有率で、導電材成分5.5〜35重量%と、合成樹脂成分35〜79.5重量%と、難燃剤成分15〜30重量%とを含む組成物からなるものが、請求項1の本発明である。上記導電材成分が、接着層組成物中の含有率で、ニッケルフィラー5〜25重量%と、ステンレスフィラー0.5〜10重量%とからなるものが、請求項2の本発明である。上記接着層に含まれる合成樹脂成分、及び難燃剤成分がハロゲン元素を含まないものが、請求項4の本発明である。また、接着層14へは、体質顔料2〜15重量%などを含有させると、塗布時の塗膜が安定して、製造適性が良化するとともに、金属層及びフラットケーブル最外層への接着性も高まる。
【0018】
該導電材成分、即ち、導電性フィラーとしては、通常、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラックやグラファイトなどのカーボン粒子、ニッケル、銅、銀などの金属紛、ハンダなどの合金紛、金属ウィスカー、金属メッキを施したガラス繊維などが用いられるが、本発明では、ニッケルフィラーと、ステンレスフィラーを併用する。接着層14は、ニッケルフィラー、及びステンレスフィラーの導電性フィラーを含有する。しかし、該接着層14にはシールド性がなく、グランド線へのアース機能を受け持ち、シールド性の機能は金属層13が受け持って、金属層13及び接着層14の2層で優れた電磁波シールド性が発現される。
【0019】
該ニッケルフィラー、及びステンレスフィラーの粒径は、0.1〜10μm程度、好ましくは1〜5μmである。該導電性フィラーの含有量は、多いほうが導電性は良いがコスト的に高くなるので、高価なニッケルフィラーを、ステンレスフィラーを併用することで、減量することができる。このようにして、コスト面とグランド線へのアース機能を両立させることを見出した。
【0020】
接着層14へ含有させる導電性成分としては、接着層組成物中の含有量でニッケルフィラー5〜25重量%と、ステンレスフィラー0.5〜10重量%とする。また、ニッケルフィラーとステンレスフィラーの総量は、接着層組成物中の含有量で、5.5〜35重量%とする。接着層14に含有するニッケルフィラーが25重量%を超えるとコストが高く、30重量%を超えると、接着層14、金属層13、及びフラットケーブル外層との接着性を阻害する。また、ステンレスフィラーはニッケルフィラーと併用することで、アース機能が著しく向上する。ステンレスフィラーは、接着層組成物中の含有量で、0.5重量%未満では効果がなく、10重量%以上では、表面抵抗値が高くなり過ぎる。電磁波シールド材10としては、金属層13を導通し表面抵抗値が100〜101Ωが好ましい。このような、ニッケルフィラー及びステンレスフィラーを含有させた接着層14を有する電磁波シールド材10を、後述するようにフラットケーブルの外層へ加熱加圧してヒートシールすると、接地部を通じて導電性が良化し、アース性が著しく向上する。ヒートシール時の熱と圧力で、フィラー同志が、接触又は近づいて導電性が良化すると推定される。
【0021】
また、本発明の接着層14には、難燃剤を接着層組成物中の含有率で15〜30重量%含有させ、さらに、体質顔料を接着層組成物中の含有率で2〜15重量%添加する。該体質顔料としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、燐酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛などが適用できる。好ましくは、接着層組成物を塗布液(インキ)化したときの難燃性を向上させる水酸化アルミニウムである。このような該体質顔料を添加すると、接着層組成物の塗布液の流動性が良く、また、塗布後の塗膜も安定して、接着層14と金属層13が強固に接着する。また、フラットケーブルへ被覆する際には、フラットケーブルの外層へも強固に接着する。体質顔料は2〜15重量%を添加するが、接着層組成物中の含有率で2重量%添以下では塗液の分散効果が少なく、15重量%以上では、シールド機能の金属層13とグランド線との導通を阻害する。
【0022】
接着層14に難燃剤を含有させることで、電磁波シールド材付きフラットケーブルとしての難燃性を与える。該難燃性は、UL規格のVW−1燃焼試験で、酸素指数を21以上に設定する。また、環境への負荷を少なくするために、塩素、臭素などのハロゲン元素を含まない難燃剤が、好適である。該難燃剤としては、例えば、赤燐・トリアリルホスフェート・アルキルアリルホスフェート・アルキルホスフェート・ホスフォリネート・ジメチルホスフォネート・トリメチルホスフェート・トリエチルホスフェート・トリブチルホスフェート・トリオクチルホスフェート・トリブトキシエチルホスフェート・オクチルジフェニルホスフェート・トリクレジルホスフェート・クレジルジフェニルホスフェート・トリフェニルホスフェート・ポリフォスホネート・ポリフォスフェート・芳香族ポリフォスフェートなどのリン酸エステル又はリン化合物、フォスホネート型ポリオール・フォスフェート型ポリオールなどのポリオール化合物、水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム・酸化ジルコニウム・水酸化カルシウム・水酸化チタン・水酸化亜鉛などの水和金属化合物、三酸化アンチモン・三塩化アンチモン・五酸化アンチモン・ホウ酸亜鉛・ホウ酸アンチモン・メタホウ酸バリウム・ホウ酸・モリブデン酸アンチモン・酸化モリブデン・リンー窒素化合物・スズ酸亜鉛・酸化モリブデン酸・酸化スズ・酸化ホウ素・二酸化珪素・酸化銅・酸化ジルコニウムなどの酸化金属化合物、カルシウムーアルミニウムシリケート・ジルコニウム化合物・ドーソナイト・アルミン酸カルシウム水和物・炭酸カルシウム・金属銅紛などの金属粉や無機化合物、硫酸メラミン・硫酸アセトグアナミン・硫酸グアニルメラミン・硫酸メレム・硫酸メラムなどのトリアジン化合物、メラミン(シアヌル酸トリアミド)・アムメリン(シアヌル酸ジアミド)・アムメリド(シアヌル酸モノアミド)・メラム・メラミンシアヌレート(メラミンとシアヌール酸との縮合)・イソシアヌレート・ホモグアナミン・ベンゾグアナミン・アセトグアナミンなどのメラミン誘導体、メラミン樹脂、グアニジン化合物、尿素などの窒素化合物、その他、シリコーン系ポリマー、フェロセン、フマール酸、マレイン酸、スルファミン酸などが適用できる。これらは単独で使用しても、二種以上を併用してもよい。
【0023】
難燃剤は、接着層組成物の含有率で15〜30重量%含有させる。15重量%以下では難燃性が劣り、接着層14を大幅に厚膜にせねばならず、30重量%あれば難燃性は充分であり、多過ぎると接着などの物性が低下する。接着層中に用いられる含有量は、15〜30重量%が好ましい。これらは単独で使用しても、二種以上を併用してもよい。
【0024】
また、接着層14には、本発明の効果に影響のない範囲で、さらに種々の添加剤、例えば、ワックスなどの滑剤、酸化防止剤、金属腐食防止剤、着色剤(顔料、染料)、ブロッキング防止剤、樹脂と難燃剤との間の凝集力を上昇させる各種カップリング剤、架橋剤、架橋助剤、充填剤、帯電防止剤、難燃触媒を適宜添加してもよい。上記の無機系難燃剤の粒子の大きさとしては、一次粒子として、約0.01μないし15μ位である。
【0025】
本発明の電磁波シールド材10は、基材フィルム11へ金属層13を形成し、次いで接着層14を形成して得られる。接着層14は、前述の合成樹脂成分と、導電材成分としてのニッケルフィラーと、ステンレスフィラーと、難燃剤と、体質顔料とからなる成分を、有機溶剤などへ溶解又は分散して、塗布し乾燥することで形成する。塗布は公知のコーティング法で良く、例えば、バーコータ・コンマコータ・ダイコータ・ロールコータ・リバースロールコータ・グラビアコータ・グラビアリバースコータ・フローコータなどが適用できる。該接着層14の厚さとしては、5〜80μm程度、好ましくは10〜50μmである。
【0026】
図2は、本発明の電磁波シールド付きフラットケーブルの1実施例の構成を示す模式的平面図である。
図3は、図2のAA断面図である。
上記の電磁波シールド材10を用いて、電磁波シールド機能を付与させた電磁波シールド付きフラットケーブル1が、請求項5ないし請求項7の発明である。
【0027】
図2に示した電磁波シールド付きフラットケーブル1は、まず、銅、スズメッキ軟銅箔などからなる導線21A、及びグランド導線21Bを所定の間隔をあけて平行に配置し、両側からフラットケーブル被覆材20で覆って、導線21A、及びグランド導線21Bを埋め込むように加熱加圧して一体化させて、フラットケーブルを製作する。次に、該フラットケーブルのグランド導線21Bの片側の被覆材20を長さ方向に部分的に切除して、グランド線21Bを露出させた後、その外周を前記電磁波シールド材10で、その導電性の接着層14を内側に向けてくるみ、両端が重なるように配置し、片側又は両側から加熱ロールなどで加熱加圧して熱接着させ一体化させて構成したものである。また、電磁波シールド材10の被覆は、用途によっては片面でも良い。
【0028】
このような構成をとることで、グランド導線21Bの露出部と、電磁波シールド材10の金属層13とが、加熱加圧のみにより導電性の接着層14を介して、接地部22で容易に導通されて、優れた電磁波シールド性が付与されると共に、摺導性、耐熱性、電子機器への装着作業適性にも優れる電磁波シールド付きラットケーブル1が、生産性良く提供することができる。
【0029】
さらに、上記導電性の接着層14へ難燃剤が含有されているので、基材フィルム11としてポリエチレンテレフタレートを用いていても、電磁波シールド材付きフラットケーブルとしての難燃性を、UL規格のVW−1燃焼試験に合格し、かつ、酸素指数(JIS K7201−2)21以上にすることができる。また、接着層14の難燃剤、及び合成樹脂成分は、もちろん、電磁波シールド材10の全体でも、ハロゲン元素を含む成分を含有させていないので、環境への負荷が少ない。
【0030】
【実施例】
(実施例1)
まず、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーTタイプ)と、厚さ35μmの難燃剤とポリエステル樹脂からなる接着層からなるフラットケーブル被覆材20を作成する。該フラットケーブル被覆材20を、幅30cm、長さ100mの2枚とし、その接着層の面が対向するように重ね合わせる。該フラットケーブル被覆材20間に、厚さ50μm、幅0.8mmの平角スズメッキ軟銅箔からなる導線を、導体ピッチ1.0mmで15本を並べて挟み込み、150℃に加熱した金属ロールとゴムロールとの間を3m/minのスピードで通過させて加熱加圧して、フラットケーブルを製造した。
【0031】
次いで、電磁波シールド材10を製造する。基材フィルム11として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いて、該基材フィルム11の一方の面に、真空蒸着法で1.0μmのアルミニウム層を金属層13を形成した。次いで、金属層13面へ、合成樹脂成分としてポリエステル系樹脂(東亜合成化学社製、PES−320SBH)45重量%と、ニッケルフィラー(平均粒径2〜3μm)20重量%と、ステンレスフィラー(平均粒径2〜3μm)5重量%と、難燃剤としてリン系難燃剤20重量%と、体質顔料として水酸化アルミニウムを10重量%と、からなる接着剤組成物を、同量のトルエン/メチルエチルケトン=1/1の混合溶剤へ溶解又は分散させた塗布液を、公知のリバースロールコーティング法で塗布し乾燥して、厚さ33μmの接着層14を形成して、電磁波シールド材10とした。
【0032】
次いで、該電磁波シールド材10を用いて、先に作っておいたフラットケーブルをシールドする。まず、多数の導線21A、21Bが包み込まれているフラットケーブルの、導体1本に面する片面のフラットケーブル被覆材20を、長さ方向に連続して露出させてグランド線21Bとする。次いで、電磁波シールド材10を用いてフラットケーブルを包み、加熱加圧してヒートシールする。露出部も加熱されて、電磁波シールド材10の接着層14が溶融して、露出している導線21B(グランド線)と導通して、電気的に接続された電磁波シールド付きフラットケーブルを得た。
【0033】
(実施例2〜4、比較例1〜2)
金属層13及び接着層14を形成する接着剤組成物を、表1に表わす材質と含有率(重量%)にした以外は、実施例1と同様にして、電磁波シールド材10を得た。
【0034】
【表1】
Figure 0004156233
【0035】
(評価)
上記の実施例1〜4、比較例1〜2のフラットケーブル被覆材10付きフラットケーブル1について、下記に示す項目について試験して評価した。
(1)アース性
フラットケーブル被覆材10の接着層14の面と、厚さ50μmのスズメッキ軟銅導体とをヒートシーラーで接着(温度160℃、圧力40N/cm2、時間3秒間)後に、スズメッキ軟銅導体を丁寧に剥がして、接着層14面の表面抵抗を測定した。10Ω以下を合格とし、合格を「○」、不合格の場合を「×」で表わし、表1の下欄の「表面抵抗値」欄に併記した。
(2)難燃性試験
フラットケーブル被覆材10付きフラットケーブル1の難燃性を、UL規格VW−1燃焼試験で評価した。合格を「○」、不合格の場合を「×」で表わし、表1の下欄の「難燃性」欄に併記した。
(3)熱接着層/導体間のT字剥離強度試験
フラットケーブル被覆材10の接着層14の面と、厚さ50μmのスズメッキ軟銅導体とをヒートシーラーで接着後(温度160℃、圧力40N/cm2、時間3秒間)、引っ張り試験機でT字剥離強度(g/巾10mm)を、測定環境温度を25℃で測定して評価した。180度剥離法で測定し、50g以上を合格とし、合格を「○」、不合格の場合を「×」で表わし、表1の下欄の「導体接着力」欄に併記した。
【0036】
上記の表に示す結果より明らかなように、実施例1〜4では、アース性、難燃性試験、及び導体接着力のいずれもが、合格範囲であった。比較例1〜2では、アース性、又は導体接着力が不合格であった。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の本発明の電磁波シールド材10は、金属層13がシールド性のない接着層14を介してグランド線へアースすることで、電磁波シールド性を有する金属層13と相乗して、優れた電磁波シールド性を発揮する。また、接着層14はフラットケーブルの外層、及び導体の両方に良好な接着性を有している。さらに、難燃剤を含有させているので、UL規格のVW−1難燃性試験に合格する。請求項1ないし請求項4の本発明によれば、接着層14に所定のニッケルフィラー及びステンレスフィラーを含有させることで、加熱加圧によって導電性が高まり、金属層13がシールド性のない接着層14を介してグランド線へアースすることで、電磁波シールド性を有する金属層13と相乗して、優れた電磁波シールド性を発揮する。
【0038】
請求項2の発明の電磁波シールド材は、ニッケルフィラー及びステンレスフィラーからなる導電材成分としたもので、高含有量のニッケルフィラーのみからなる従来と比較して安価である。請求項3の発明の電磁波シールド材は、基材フィルムがポリエチレンテレフタレート、金属層が厚さ0.5μm〜1.2μmのアルミニウム、接着層の合成樹脂成分がポリエステル系合成樹脂であるようにしたもので、導体へ接着性、難燃性、シールド性、可とう性などのバランスの取れた機能で、かつ安価である。請求項4の発明の電磁波シールド材は、接着層に含まれる合成樹脂成分、及び難燃剤成分がハロゲン元素を含まないので、環境への負荷が少ない。
【0039】
請求項5の発明の電磁波シールド付きフラットケーブルは、請求項1〜4のいずれかに記載の電磁波シールド材を被覆したもので、フラットケーブル最外層及び導体へ接着性、難燃性、シールド性に優れる。請求項7の発明の電磁波シールド付きフラットケーブルは、前記接着層が、グランド線の非絶縁部に接するように被覆したもので、金属層と導体がアースされて、よりシールド性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電磁波シールド材の1実施例の構成を示す模式的な断面図である。
【図2】 本発明の電磁波シールド付きフラットケーブルの1実施例の構成を示す模式的平面図である。
【図3】 図2のAA断面図である。
【符号の説明】
1 電磁波シールド付きフラットケーブル
10 電磁波シールド材
11 基材フィルム
12 接着層
13 金属層
14 接着層
20 フラットケーブル被覆材
21A 導線
21B 導線(グランド線)
22 接地部

Claims (3)

  1. 基材フィルムの一方の面に、金属層、接着層を順次積層した電磁波シールド材において、該基材フィルムがポリエチレンテレフタレートフィルムであり、該金属層が厚さ0.5μm〜1.2μmのアルミニウムであり、該接着層が、ニッケルフィラー及びステンレスフィラーからなる導電材成分と、ガラス転移点が−50℃〜80℃で、重量平均分子量が7000〜50000の範囲の飽和共重合ポリエステルを主成分とするポリエステル系合成樹脂からなる合成樹脂成分と、リン系難燃剤からなる難燃剤成分と、水酸化アルミニウムからなる体質顔料とを含む組成物からなり、さらにまた、前記接着層成分が、接着層組成物中の含有率で、導電材成分5.5〜35重量%と、合成樹脂成分35〜79.5重量%と、難燃剤成分15〜30重量%と、体質顔料の水酸化アルミニウム2〜15重量%とを含む組成物からなることを特徴とする電磁波シールド材。
  2. 複数の平角導線を同一平面内で配列した導線列を、両面より接着剤層を有する帯状被覆材にて被覆し、さらに該被覆材の少なくとも片側に、電磁波シールド材を被覆してなるフラットケーブルにおいて、前記電磁波シールド材が、請求項1に記載の電磁波シールド材であることを特徴とする電磁波シールド付きフラットケーブル。
  3. 請求項1に記載の電磁波シールド材の接着層が、フラットケーブルのグランド線の非絶縁部に接するように被覆されていることを特徴とする請求項2に記載の電磁波シールド付きフラットケーブル
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