JP4155135B2 - 空調用レジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車室内のインストルメントパネルなどに配置され空調用空気を供給する空調用レジスタに関する。
図9に、特許文献1記載の車両用の空調用レジスタの側方透過図を示す。空調用レジスタ100は、リテーナ101と横フィン102と偏心リンク部材105とを備えている。リテーナ101は、上下方向に湾曲する吹出口103を備えている。吹出口103は、車室内104に表出している。8枚の横フィン102は、リテーナ101内部において、吹出口103に沿って、上下方向に一列に配列されている。図に示すように、吹出口全閉位置においては、8枚の横フィン102は、協動して吹出口103全面を覆っている。各々の横フィン102は、揺動軸と従動点とを備えている。各々の横フィン102の従動点同士は、リテーナ101内部に収容された偏心リンク部材105により、連結されている。偏心リンク部材105は、中心軸Aと偏心軸A’とを有する。
図10に、吹出口全閉位置における、偏心リンク部材と最上段の横フィンと最下段の横フィンとのリンク模式図を示す。図中、実線は揺動前の位置(吹出口全閉位置)を、一点鎖線は揺動後の位置を、それぞれ示す。横フィン操作時において、駆動力は、偏心リンク部材105から各々の横フィン102に伝達される。偏心リンク部材105の偏心軸A’は、中心軸Aを中心に、図中白抜き矢印で示すように反時計回りに偏心揺動する。この駆動力は、最上段の横フィン102の従動点B’に伝達される。従動点B’は、揺動軸Bを中心に、図中白抜き矢印で示すように反時計回りに揺動する。同様に、駆動力は、最下段の横フィン102の従動点C’に伝達される。従動点C’は、揺動軸Cを中心に、図中白抜き矢印で示すように反時計回りに揺動する。
特開2001−158226号公報
ところで、各々の横フィン102を揺動させるためには、各々の横フィン102の従動点に対し、揺動軸を中心する円の接線方向に、駆動力を加える必要がある。しかし、吹出口全閉位置においては、直線A−A’に対して、直線B−B’、および直線C−C’は、それぞれ平行ではない。
このため、同文献記載の空調用レジスタ100によると、従動点B’、C’に対し、駆動力の全成分が、接線方向に作用しない。一例として、図11に、吹出口全閉位置における、偏心リンク部材と最下段の横フィンとのリンク模式図を示す。図中、実線は揺動前の位置(吹出口全閉位置)を、一点鎖線は揺動後の位置を、それぞれ示す。図に示すように、駆動力Fは、従動点C’に対し、接線方向分力F1と径方向分力F2とに分解されて伝達される。
直線A−A’に対して、揺動軸と従動点とを結ぶ直線が垂直に近い横フィン102ほど、径方向分力F2は大きくなる。そして、径方向分力F2が大きいほど、横フィン102は揺動しにくくなる。すなわち、同文献記載の空調用レジスタ100の場合、下方に配置される横フィン102ほど、揺動しにくくなる。このため、同文献記載の空調用レジスタ100によると、吹出口全閉位置付近において、下方に配置される横フィン102の揺動抵抗が大きい。したがって、同文献記載の空調用レジスタ100の吹出口103は、吹出口全閉位置付近において開閉しにくい。
また、前出図10において、直線A’−B’と直線A’−C’との挟角αは、偏心リンク部材105により固定されている。このため、偏心軸A’の位置と従動点B’との位置が固定されると、従動点C’の位置も、偏心軸A’の位置および従動点B’の位置により、固定される。ここで、横フィン揺動時における従動点C’の位置は、揺動軸Cを中心とする従動点C’の円軌道上には存在しない。図12に、図10の円D内の拡大図を示す。図に示すように、従動点C’は、図中白丸で示す従動点C’の円軌道上の位置から、揺動軸Cに接近しながら揺動する。従動点C’の接近代を吸収するため、同文献記載の偏心リンク部材105の従動点C’連結部には、長孔106が形成されている。
本発明の空調用レジスタは、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、フィンの揺動抵抗が小さく、また構造が簡単な空調用レジスタを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の空調用レジスタは、中心軸に対して偏心して配置された偏心軸を持ち、該中心軸を中心に偏心揺動する偏心リンク部材と、該偏心リンク部材からの駆動力が伝達される従動点と、該従動点が揺動する際に揺動中心となる揺動軸と、を各々持つ複数のフィンと、室内に開口する湾曲状の吹出口を持ち、複数の該フィンが該吹出口に沿って配列された筒状のリテーナと、を備えてなる空調用レジスタであって、前記吹出口全閉位置において、複数の前記フィンは協動して該吹出口を覆い、前記中心軸と前記偏心軸と前記従動点と前記揺動軸とは、略平行四辺形を形成するように配置されており、偏心リンク部材を前記中心軸を中心に偏心揺動させたとき、偏心リンク部材から複数の前記フィンの各従動点に駆動力が伝達され、複数の前記フィンの各従動点は、偏心リンク部材から伝達される該駆動力の全成分が前記フィンの各従動点に対して接線方向に作用するように、かつ複数の前記フィンの全てが同一方向に揺動するように、配置されることを特徴とする。
(2)好ましくは、前記偏心リンク部材は、前記リテーナの外部に配置されており、前記フィンは、横フィンであり、前記吹出口は、車室内に表出するインストルメントパネルの意匠面形状に沿って上下方向に湾曲しており、前記吹出口全閉位置において、複数の該横フィンは協動して該吹出口を覆い、該インストルメントパネルの該意匠面に沿って配置される構成とする方がよい。
本発明の空調用レジスタによると、駆動力の全成分が、各フィンの接線方向にのみ作用する。このため、フィンの揺動抵抗が小さい。また、前出図12の長孔106などが不要なため、構造が簡単である。
また、上記(2)の構成によると、偏心リンク部材をリテーナ内部に配置する場合と比較して、リテーナ内部を流れる空調用空気の通風抵抗が小さくなる。また、本構成によると、吹出口全閉位置において、吹出口を覆う横フィンとインストルメントパネルとの略面一化を図ることができる。
以下、本発明の空調用レジスタを、車両用として、インストルメントパネルの運転席右端部に配置した場合の実施の形態について説明する。
まず、本実施形態の空調用レジスタの構成について説明する。図1に、本実施形態の空調用レジスタの分解図を示す。図2に、同空調用レジスタの一部分解図を示す。図3に、同空調用レジスタの吹出口全閉位置における側方透過図を示す。
これらの図に示すように、空調用レジスタ1は、偏心リンク部材2と横フィン3とリテーナ4とダンパ5とギア群6とを備えている。なお、横フィン3とダンパ5との間には、縦フィン(図略)が配置されている。
リテーナ4は、リテーナ本体40とベゼル41とを備えている。ベゼル41は、樹脂製であって上下方向に湾曲した矩形板状を呈している。ベゼル41は、インストルメントパネル(図略)と、ほぼ面一に配置されている。ベゼル41の中央には、上下方向に湾曲した矩形状の吹出口410が開設されている。吹出口410は、車室内7に開口している。また、吹出口410の左側には、長孔状のダイヤル操作口411が開設されている。
リテーナ本体40は、樹脂製であって角筒状を呈している。リテーナ本体40は、車両前後方向(車室外−車室内方向)に沿って配置されている。ベゼル41は、リテーナ本体40の車室内方向端に固定されている。リテーナ本体40の車室内方向端は、吹出口410の湾曲形状に沿った湾曲形状を呈している。リテーナ本体40の互いに対向する車幅方向両壁のうち、左壁の車室内方向端には、横フィン揺動溝400が凹設されている。横フィン揺動溝400は、吹出口410の湾曲形状に沿って、上下方向に合計7つ配列されている。また、左壁には、大ギア揺動孔402と小ギア揺動孔403とダンパ揺動孔404とが穿設されている。一方、車幅方向両壁のうち、右壁の車室内方向端には、横フィン揺動孔401が穿設されている。横フィン揺動孔401は、横フィン揺動溝400と車幅方向に対向している。すなわち、横フィン揺動孔401も、吹出口410の湾曲形状に沿って、上下方向に合計7つ配列されている。また、リテーナ本体40の車室外方向端には、空調用ダクト(図略)が連結されている。空調用ダクトから、リテーナ本体40内部に空調用空気が供給される。
横フィン3は、フィン本体30とフィン連結片31とを備えている。フィン本体30は、樹脂製であって、車幅方向に延びる長板状を呈している。フィン本体30の左端からは、揺動突起300aが突設されている。揺動突起300aは、本発明の揺動軸に含まれる。また、フィン本体30の右端からは、揺動突起300bが突設されている。揺動突起300bは、横フィン揺動孔401に挿入されている。一方、揺動突起300aは、横フィン揺動溝400に挿入されている。したがって、横フィン3も、横フィン揺動孔401、横フィン揺動溝400同様に、吹出口410の湾曲形状に沿って、上下方向に合計7枚配列されている。
フィン連結片31は、樹脂製であって、短軸角柱状を呈している。フィン連結片31の一端は、揺動突起300a先端に止着されている。一方、フィン連結片31の他端からは、従動突起310が突設されている。従動突起310は、本発明の従動点に含まれる。
偏心リンク部材2は、樹脂製であって三角形板状を呈している。偏心リンク部材2の車室内方向端の一縁は、吹出口410の湾曲形状に沿った湾曲形状を呈している。この一縁には、上下方向に、所定間隔ごとに離間して、合計7つの従動孔20が穿設されている。従動孔20には、フィン連結片31の従動突起310が挿入されている。
偏心リンク部材2の車室外方向端の頂点部21は、左方向にクランク状に張り出している。頂点部21の右面からは、偏心突起22が突設されている。偏心突起22は、本発明の偏心軸に含まれる。
ギア群6は、操作ダイヤル60と大ギア61とダンパ連結片62と小ギア63とを備えている。操作ダイヤル60は、樹脂製であって円板状を呈している。操作ダイヤル60のダイヤル揺動突起600は、リテーナ本体40の左側に並置されたブラケット(図略)に揺動可能に枢支されている。操作ダイヤル60の周縁の一部は、前記ベゼル41のダイヤル操作口411から、車室内7に突出している。
大ギア61は、樹脂製であって円板状を呈している。大ギア61は、操作ダイヤル60と噛合している。大ギア61の大ギア揺動突起610は、リテーナ本体40の大ギア揺動孔402に挿入されている。大ギア61の周縁には、大ギア突出部611が形成されている。大ギア突出部611には、連弧状のガイド溝612が形成されている。
小ギア63は、樹脂製であって、大ギア61よりも小径の円板状を呈している。小ギア63は、大ギア61と噛合している。小ギア63の小ギア揺動突起630は、リテーナ本体40の小ギア揺動孔403に挿入されている。小ギア揺動突起630は、本発明の中心軸に含まれる。小ギア63の周縁には、小ギア突出部631が形成されている。小ギア突出部631には、偏心孔632が穿設されている。偏心孔632には、前記偏心リンク部材2の偏心突起22が挿入されている。
ダンパ連結片62は、樹脂製であって挟角扇形板状を呈している。ダンパ連結片62の車室内方向端からは、ガイドピン620が突設されている。ガイドピン620は、前記大ギア61のガイド溝612に挿入されている。また、ダンパ連結片62には、ダンパ止着孔621が穿設されている。ダンパ止着孔621は、前記リテーナ本体40のダンパ揺動孔404と、車幅方向に直列に並んでいる。
ダンパ5は、ダンパ本体50とシール部51とを備えている。ダンパ本体50は、樹脂製であって矩形板状を呈している。ダンパ本体50の左右端縁からは、それぞれダンパ揺動突起500が突設されている。右側のダンパ揺動突起500は、前記リテーナ本体40の右壁に揺動可能に枢支されている。一方、左側のダンパ揺動突起500は、リテーナ本体40の左壁のダンパ揺動孔404に挿入されている。リテーナ本体40の左壁を貫通したダンパ揺動突起500の先端は、前記ダンパ止着孔621に止着されている。シール部51は、ゴム製であって矩形枠状を呈している。シール部51は、ダンパ本体50周縁に環装されている。
次に、本実施形態の空調用レジスタの動きについて説明する。図3において、操作ダイヤル60を、図中白抜き矢印で示すように、時計回りに揺動させると、操作ダイヤル60と噛合している大ギア61は、図中白抜き矢印で示すように、反時計回りに揺動する。大ギア61のガイド溝612内には、ダンパ連結片62のガイドピン620が摺接している。このため、大ギア61が揺動すると、ガイド溝612の溝壁形状に規制されながら、ダンパ連結片62およびダンパ5は、図中白抜き矢印で示すように、時計回りに揺動する。このダンパ5の揺動により、空調用ダクトからリテーナ本体40内に、空調用空気が導入される。小ギア63は、大ギア61と噛合している。このため、大ギア61が揺動すると、小ギア63は、図中白抜き矢印で示すように、時計回りに揺動する。小ギア63と偏心リンク部材2とは、偏心孔632と偏心突起22とを介して、連結されている。このため、小ギア63が揺動すると、偏心リンク部材2は、時計回りに偏心揺動する。図4に、小ギアの揺動と偏心リンク部材の偏心揺動との関係を模式図で示す。図中、実線は揺動前の位置(吹出口全閉位置)を、一点鎖線は揺動後の位置を、それぞれ示す。図に示すように、小ギア63が揺動すると、小ギア63の小ギア揺動突起630を中心に、偏心リンク部材2は偏心揺動する。偏心リンク部材2が偏心揺動すると、偏心リンク部材2の従動孔20は、図中白抜き矢印で示すように、時計回り円弧状の軌道を描いて移動する(なお、図には、最上の従動孔20のみ軌道を示す)。図3に戻って、従動孔20の軌道の中心には、フィン連結片31の揺動突起300aが配置されている。また、従動孔20には、従動突起310が挿入されている。このため、偏心リンク部材2の従動孔20が円弧状の軌道を描いて移動すると、フィン連結片31およびフィン本体30(つまり横フィン3)は、図中白抜き矢印で示すように、揺動突起300aを中心に時計回りに揺動する。
図5に、本実施形態の空調用レジスタの横フィン上向き位置における側方透過図を示す。図に示すように、操作ダイヤル60が所定量だけ揺動されると、ダンパ連結片62のガイドピン620は、大ギア61のガイド溝612内のほぼ連弧中央部まで、相対的に移動する。このとき、リテーナ本体40内部において、ダンパ5はほぼ水平となる。このため、リテーナ本体40内における空調用空気の通風抵抗は最小となる。すなわち、ダンパ5は全開になる。横フィン3は、車室内7から見て上方を向いている。このため、空調用空気は、車室内7上方に向かって、吹出口410から吹き出す。図中白抜き矢印で示すように、この状態からさらに操作ダイヤル60を時計回りに揺動させると、大ギア61はさらに反時計回りに揺動する。並びに、小ギア63はさらに時計回りに揺動する。このため、横フィン3はさらに時計回りに揺動する。これに対し、ダンパ5は揺動しない。その理由は、ガイド溝612の円弧部612aの曲率中心と、大ギア61の揺動中心とが、一致しているからである。すなわち、大ギア61が揺動しても、ガイドピン620は円弧部612aに規制されないからである。
図6に、本実施形態の空調用レジスタの横フィン下向き位置における側方透過図を示す。図に示すように、操作ダイヤル60がさらに所定量だけ揺動されると、ダンパ連結片62のガイドピン620は、大ギア61のガイド溝612の円弧部612a内の時計回り方向端まで、相対的に移動する。このとき、横フィン3は、車室内7から見て下方を向いている。このため、空調用空気は、車室内7下方に向かって、吹出口410から吹き出す。
以上説明したように、本実施形態の空調用レジスタによると、図3の状態から図5の状態に切り替えることにより、ダンパ5を全閉から全開に切り替えることができる。また、図5の状態から図6の状態までの間において、横フィン3の角度つまり空調用空気の吹き出し角度を調整することができる。
次に、本実施形態の空調用レジスタの効果について説明する。図7に、吹出口全閉位置における、偏心リンク部材と最上段の横フィンと最下段の横フィンとのリンク模式図を示す。図中、実線は揺動前の位置(吹出口全閉位置)を、一点鎖線は揺動後の位置を、それぞれ示す。なお、前出図10において対応する部位の符号をかっこ内に示す。図に示すように、小ギア揺動突起630(A)と偏心突起22(A’)と従動突起310(B’)と揺動突起300a(B)とは、平行四辺形を形成するように配置されている。並びに、小ギア揺動突起630(A)と偏心突起22(A’)と従動突起310(C’)と揺動突起300a(C)とは、平行四辺形を形成するように配置されている。なお、他の横フィン3と偏心リンク部材2とについても、図示した最上段および最下段の横フィン3同様に、平行四辺形を形成するように配置されている。
本実施形態の空調用レジスタ1によると、全ての横フィン3の従動突起310に対し、駆動力の全成分を接線方向に作用させることができる。一例として、図8に、吹出口全閉位置における、偏心リンク部材と最下段の横フィンとのリンク模式図を示す。図中、実線は揺動前の位置(吹出口全閉位置)を、一点鎖線は揺動後の位置を、それぞれ示す。なお、前出図11において対応する部位の符号をかっこ内に示す。図に示すように、駆動力Fは、従動突起310(C’)に対し、接線方向にのみ作用する。このため、横フィン3の揺動抵抗が小さい。また、従動突起310(C’)の揺動軌道は、揺動突起300a(C)を中心とする円弧状を描く。すなわち、従動突起310(C’)は、揺動しながら揺動突起300a(C)に接近しない。このため、前出図11の長孔106などは不要である。したがって、構造が簡単である。
また、本実施形態の空調用レジスタ1によると、偏心リンク部材2がリテーナ4外部に配置されている。このため、偏心リンク部材2をリテーナ4内部に配置する場合と比較して、リテーナ4内部を流れる空調用空気の通風抵抗が小さくなる。また、本実施形態の空調用レジスタ1によると、吹出口全閉位置において、吹出口410を覆う7枚の横フィン3とインストルメントパネルとの面一化を図ることができる。このため、車室内7からの見栄えがよい。
以上、本発明の空調用レジスタの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるわけではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、上記実施形態においては、中心軸(小ギア揺動突起)630および偏心軸(偏心突起)22を、横フィン3から比較的離間した車室外奥方に配置した。しかしながら、中心軸630および偏心軸22は、横フィン3に近接した位置に配置してもよい。中心軸630、偏心軸22、従動点(従動突起)310、揺動軸(揺動突起)300aにより、略平行四辺形が形成できればよい。
また、上記実施形態においては、中心軸630、偏心軸22、従動点310、揺動軸300aを突起状に形成したが、例えば孔状あるいは凹部状に形成してもよい。各々の部位の機能を達成できればよい。
また、上記実施形態においては、リテーナ本体40とベゼル41という二つの部材からリテーナ4を形成したが、リテーナ4は一体物であってもよい。こうすると、部品点数が少なくなる。
また、本発明の空調用レジスタは、運転席用に限定されず、例えば助手席用、後部座席用として利用することもできる。さらに、車両用に限定されず、例えば住居用エアコンの空調用レジスタとして利用することもできる。また、本発明の空調用レジスタは、縦フィンが吹出口に沿って配列されたものにも適用可能である。
本発明の一実施形態である空調用レジスタの分解図である。 同空調用レジスタの一部分解図である。 同空調用レジスタの吹出口全閉位置における側方透過図である。 同空調用レジスタの小ギアと偏心リンク部材との関係を示す模式図である。 同空調用レジスタの横フィン上向き位置における側方透過図である。 同空調用レジスタの横フィン下向き位置における側方透過図である。 同空調用レジスタの吹出口全閉位置における偏心リンク部材と最上段の横フィンと最下段の横フィンとのリンク模式図である。 同空調用レジスタの吹出口全閉位置における偏心リンク部材と最下段の横フィンとのリンク模式図である。 従来の空調用レジスタの側方透過図である。 同空調用レジスタの吹出口全閉位置における偏心リンク部材と最上段の横フィンと最下段の横フィンとのリンク模式図である。 同空調用レジスタの吹出口全閉位置における偏心リンク部材と最下段の横フィンとのリンク模式図である。 図11の円D内の拡大図である。
符号の説明
1:空調用レジスタ、2:偏心リンク部材、20:従動孔、21:頂点部、22:偏心突起(偏心軸)、3:横フィン、30:フィン本体、300a:揺動突起(揺動軸)、300b:揺動突起、31:フィン連結片、310:従動突起(従動点)、4:リテーナ、40:リテーナ本体、400:横フィン揺動溝、401:横フィン揺動孔、402:大ギア揺動孔、403:小ギア揺動孔、404:ダンパ揺動孔、41:ベゼル、410:吹出口、411:ダイヤル操作口、5:ダンパ、50:ダンパ本体、500:ダンパ揺動突起、51:シール部、6:ギア群、60:操作ダイヤル、600:ダイヤル揺動突起、61:大ギア、610:大ギア揺動突起、611:大ギア突出部、612:ガイド溝、612a:円弧部、62:ダンパ連結片、620:ガイドピン、621:ダンパ止着孔、63:小ギア、630:小ギア揺動突起(中心軸)、631:小ギア突出部、632:偏心孔、7:車室内。

Claims (2)

  1. 中心軸に対して偏心して配置された偏心軸を持ち、該中心軸を中心に偏心揺動する偏心リンク部材と、
    該偏心リンク部材からの駆動力が伝達される従動点と、該従動点が揺動する際に揺動中心となる揺動軸と、を各々持つ複数のフィンと、
    室内に開口する湾曲状の吹出口を持ち、複数の該フィンが該吹出口に沿って配列された筒状のリテーナと、
    を備えてなる空調用レジスタであって、
    前記吹出口全閉位置において、複数の前記フィンは協動して該吹出口を覆い、前記中心軸と前記偏心軸と前記従動点と前記揺動軸とは、略平行四辺形を形成するように配置されており、
    偏心リンク部材を前記中心軸を中心に偏心揺動させたとき、偏心リンク部材から複数の前記フィンの各従動点に駆動力が伝達され、複数の前記フィンの各従動点は、偏心リンク部材から伝達される該駆動力の全成分が前記フィンの各従動点に対して接線方向に作用するように、かつ複数の前記フィンの全てが同一方向に揺動するように、配置されることを特徴とする空調用レジスタ。
  2. 前記偏心リンク部材は、前記リテーナの外部に配置されており、
    前記フィンは、横フィンであり、
    前記吹出口は、車室内に表出するインストルメントパネルの意匠面形状に沿って上下方向に湾曲しており、
    前記吹出口全閉位置において、複数の該横フィンは協動して該吹出口を覆い、該インストルメントパネルの該意匠面に沿って配置される請求項1に記載の空調用レジスタ。
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