JP4154777B2 - 車両の表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、経路誘導情報、緊急の道路交通情報、または障害物接触警報等を運転者に知らせるために用いられる車両の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の車両の表示装置として、この表示装置に道路地図情報が表示されるように構成されたものが知られている(例えば、特開平8−194892号公報参照)。このものでは、運転者はこの表示装置に表示される道路地図を視認しながら運転を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年情報化が進み、走行中の車内に多くの情報が取り入れられるようになってきている。このような情報としては、例えば、目的地までの経路を示す経路誘導情報、障害物との接触の危険性に対し運転者の注意を促す障害物接触警報、若しくは、走行路前方の事故その他による渋滞または走行路前方の路面凍結等の緊急の道路交通情報等が挙げられる。このような数多くの情報を表示する表示装置においては、その視認性を向上させることが重要である。つまり、表示装置の視認性を向上させることにより、運転者が前方を状況を十分に認識しつつも、表示装置に表示される多くの情報を容易かつ確実に認識することができるようにする必要がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の表示装置において、その視認性の向上を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明者は、以下の点に着目して本発明を完成するに至ったものである。
【0006】
すなわち、視認性の良い配設位置とは、運転者が前方を見ている状態から視線の移動量、すなわち、上下方向及び左右方向の視線の移動量が少なくても表示装置を見ることができる位置と考えられる。このことに鑑み、表示装置はインストルメントパネルの上部位置であって、ステアリングホイールの近い位置に配設することが考えられ、このような位置としては、ステアリングホイールの車幅方向内側の斜め上方位置で、かつ、上記ステアリングホイールよりも外側位置が挙げられる。
【0007】
さらに、発明者は、ステアリングホイールの形状を従来の真円形状から変更すれば、上記表示装置の視認性をさらに向上させることが可能になる点に着目した。すなわち、例えば、実開平6−60577に記載されているような横長の楕円形状のステアリングホイールのようにすれば、上記表示装置は、ステアリングホイールの車幅方向内側の斜め上方位置で、かつ、上記ステアリングホイールよりも外側位置において、より運転者に近い側に配設することが可能になる点に着目し、本発明を完成するに至った。
【0008】
具体的に、第1の発明は、ステアリングホイールよりも車両前後方向の前方の位置に表示手段を有する車両の表示装置を対象とし、上記ステアリングホイールは、無端環状を有していると共に、舵角零の位置にあるとき、その中心から車幅方向内側の斜め上方向の外周までの径の方が車幅方向の外周までの車幅方向径よりも小さくなるように形成され、上記表示手段は、運転者が要求する情報であって、情報量が相対的に多くかつ緊急性の低い情報を表示する第1表示手段と、上記運転者の要求に関わらず上記運転者に示すべき情報であって、情報量が相対的に少なくかつ緊急性の高い情報を表示する第2表示手段と、を含み、上記第1表示手段は、インストルメントパネルにおける車幅方向の車両中心位置に配設され、上記第2表示手段は、上記第1表示手段よりも車両前後方向の前方の位置に配設されると共に、上記第1表示手段よりも車幅方向の運転席に近い位置に配設されたメーターユニット内のスピードメータ近傍に設けられ、上記車両の側面視においてフロントウインドウとエンジンフードとの交点位置に相当するカウルから、上下及び車幅方向に拡がることにより上記車両の進行方向を向く基準平面を設定すると共に、その基準平面と、運転者の目の位置と直進走行中の車両が所定時間後に到達すると設定される地点とを結んだ線との交点を前方注視点とし、上記第2表示手段は、上記ステアリングホイールに対して車幅方向内側の斜め上方位置に配設されていると共に、この第2表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したときの第2投影位置が、上記ステアリングホイールを上記基準平面に対して垂直に投影したときの領域の外側であって、上記ステアリングホイールの中心から車幅方向内側の斜め上方に上記車幅方向径だけ離れた位置よりも上記ステアリングホイールの中心に近接するような位置に配設されていると共に、上記第2投影位置が、上記第1表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したときの第1投影位置と、上記前方注視点との間となるような位置に配設されていることを特定事項とするものである。この場合、表示手段が配設される位置において、ステアリングホイールの中心から外周までの径が小さくされているため、この表示手段をより運転者に近い側に配設することが可能になる。このため、上記表示手段を見る際に運転者の視線の移動量が少なくて済むようになり、その結果、視認性を向上させることが可能になる。
【0009】
ここで、「運転者が要求する情報」としては、例えば、駐車場の空き状況といった駐車場情報等が挙げられ、「運転者の要求に関わらず特定のタイミングまたは所定の緊急時に上記運転者に示すべき情報」としては、例えば、経路誘導情報、障害物接触警報、若しくは、走行路前方の事故その他による渋滞または走行路前方の路面凍結等の緊急の道路交通情報等が挙げられる。上記2つの情報の内、運転者の要求に関わらず特定のタイミングまたは所定の緊急時に上記運転者に示すべき情報は、運転者が回避行動等を取る必要があり、かつ、緊急性が高いものであるため、運転者が迅速かつ確実にその情報を認識することができるようにする必要がある。このため、第2表示手段を、視認性がより良い位置に配設することにより、上記のような緊急性の高い情報を運転者が迅速かつ確実に認識することが可能になる。
【0010】
第2の発明は、ステアリングホイールよりも車両前後方向の前方の位置に表示手段を有する車両の表示装置を対象とし、上記ステアリングホイールは、無端環状を有していると共に、舵角零の位置にあるとき、その中心から車幅方向内側の斜め上方向の外周までの第1径の方がこの車幅方向内側の斜め上方向とは異なる方向の外周までの第2径よりも小さくなるように形成され、上記表示手段は、運転者が要求する情報であって、情報量が相対的に多くかつ緊急性の低い情報を表示する第1表示手段と、上記運転者の要求に関わらず上記運転者に示すべき情報であって、情報量が相対的に少なくかつ緊急性の高い情報を表示する第2表示手段と、を含み、上記第1表示手段は、インストルメントパネルにおける車幅方向の車両中心位置に配設され、上記第2表示手段は、上記第1表示手段よりも車両前後方向の前方の位置に配設されると共に、上記第1表示手段よりも車幅方向の運転席に近い位置に配設されたメーターユニット内のスピードメータ近傍に設けられ、上記車両の側面視においてフロントウインドウとエンジンフードとの交点位置に相当するカウルから、上下及び車幅方向に拡がることにより上記車両の進行方向を向く基準平面を設定すると共に、その基準平面と、運転者の目の位置と直進走行中の車両が所定時間後に到達すると設定される地点とを結んだ線との交点を前方注視点とし、上記第2表示手段は、上記ステ アリングホイールに対して車幅方向内側の斜め上方位置に配設されていると共に、この第2表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したときの第2投影位置が、上記ステアリングホイールを上記基準平面に対して垂直に投影したときの領域の外側であって、上記ステアリングホイールの中心から車幅方向内側の斜め上方に上記第2径だけ離れた位置よりも上記ステアリングホイールの中心に近接するような位置に配設されていると共に、上記第2投影位置が、上記第1表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したときの第1投影位置と、上記前方注視点との間となるような位置に配設されていることを特定事項とするものである。ここで、「車幅方向内側の斜め上方向とは異なる方向」の具体的な方向としては、例えば上下方向があり、この上下方向の場合には、ステアリングホイールの形状は縦長の形状、例えば縦長の楕円形状となる。そして、この場合、表示手段の配設位置におけるステアリングホイールの中心から外周までの径が小さいため、この表示手段をより運転者に近い側に配設することが可能になる。その結果、表示装置の視認性をより向上させることが可能になる。
【0011】
第3の発明は、ステアリングホイールよりも車両前後方向の前方の位置に表示手段を有する車両の表示装置を対象とし、上記ステアリングホイールは、無端環状を有していると共に、舵角零の位置にあるとき、真円形状に対してその上側部分と下側部分とがそれぞれ上下方向に縮められた横長楕円形状に形成され、上記表示手段は、運転者が要求する情報であって、情報量が相対的に多くかつ緊急性の低い情報を表示する第1表示手段と、上記運転者の要求に関わらず上記運転者に示すべき情報であって、情報量が相対的に少なくかつ緊急性の高い情報を表示する第2表示手段と、を含み、上記第1表示手段は、インストルメントパネルにおける車幅方向の車両中心位置に配設され、上記第2表示手段は、上記第1表示手段よりも車両前後方向の前方の位置に配設されると共に、上記ステアリングホイールよりも上方位置に配設されたメーターユニット内のスピードメータ近傍に設けられ、上記車両の側面視においてフロントウインドウとエンジンフードとの交点位置に相当するカウルから、上下及び車幅方向に拡がることにより上記車両の進行方向を向く基準平面を設定すると共に、その基準平面と、運転者の目の位置と直進走行中の車両が所定時間後に到達すると設定される地点とを結んだ線との交点を前方注視点とし、上記第2表示手段は、この第2表示手段を、上記基準平面に対して垂直に投影したときの第2投影位置が、上記ステアリングホイールを上記基準平面に対して垂直に投影したときの領域の外側であって、上記真円形状のステアリングホイールをこの投影面に対し垂直に投影した場合にその半径分だけ離れた位置よりも上記ステアリングホイールの中心に近接するような位置に配設されていると共に、上記第2投影位置が、上記第1表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したときの第1投影位置と、上記前方注視点との間となるような位置に配設されていることを特定事項とするものである。この場合、第1及び第2の発明と同様に、視認性を向上させることが可能になる。
【0012】
第1表示手段は、インストルメントパネルの車両前後方向の後面に配置され、上記インストルメントパネルは、上記第1表示手段の上部から車両前後方向の前方に向かって拡がる上向き面を有し、第2表示手段は、上記インストルメントパネルの上向き面よりも上方の位置に配設されている、としてもよい。
【0013】
そして、上記のステアリングホイールとしては、その中心から上下方向の外周までの径の方が車幅方向径よりも小さい横長の楕円形状に形成するようにしてもよい。この場合、従来の真円形状のステアリングホイールに比べて、表示手段をより運転者に近い側に配設することが可能になり、表示装置の視認性が向上する。
【0014】
また、第1表示手段、第2表示手段に対して車幅方向内側の斜め下方位置に配設してもよい。
【0015】
インストルメントパネルは、所定の高さ位置において車両前後方向の前方に向かって拡がる上向き面と、側面視で上記上向き面の後端から下方に向かって車両前後方向の後方に傾斜して拡がる後方傾斜面と、を有し、第1表示手段は、その上端部が上記インストルメントパネルの上向き面の後端近傍に位置するように、上記後方傾斜面に配設されている、としてもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における車両の表示装置によれば、表示手段又はメータユニットの配設位置をより運転者に近い側にすることができるようになり、その結果、表示装置の視認性を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0018】
図1または図2は、本発明の実施形態に係る表示装置が配設されたインストルメントパネル1を示している。このインストルメントパネル1には、エンターテイメントディスプレイ11と、警報表示手段としてのドライビングディスプレイ13と、警報出力手段としてのスピーカ14とがそれぞれ配設されている。
【0019】
上記エンターテイメントディスプレイ11は、上記インストルメントパネル1の上下方向略中央位置であって、車幅方向の車両中心位置に配設されている。
【0020】
上記ドライビングディスプレイ13は、上記インストルメントパネル1の上部位置であって、車幅方向の略車両中心付近に設けられたメータユニット12内の運転席寄りの位置に配設されるようになっている。このため、上記ドライビングディスプレイ13は、エンターテイメントディスプレイ11よりも運転者側位置であって、上記エンターテイメントディスプレイ11の斜め上方に配設されるようになっている。また、上記メータユニット12には、図3に示すようにスピードメータ、フューエルゲージ、水温ゲージ、オドメータ、トリップメータ、セレクタインジケータライト及びターンシグナルインジケータライト等のインジケータライト、並びに、オルタネータワーニングライト及びオイルプレッシャーワーニングライト等の各種ワーニングライトが備えられている。
【0021】
また、図2に示すように、上記ドライビングディスプレイ13は、インストルメントパネル1の車両前後方向の前側位置に配設されている一方、上記エンターテイメントディスプレイ11は、上記ドライビングディスプレイ13よりも車両前後方向の後側位置に配設されるようになっている。このため、上記エンターテイメントディスプレイ11の垂直視認角、すなわちこのエンターテイメントディスプレイ11と運転者の視点を結んだ線の上下方向角は略22度に設定され、ドライビングディスプレイ13の垂直視認角は略11度に設定されている。このため、上記ドライビングディスプレイ13は、エンターテイメントディスプレイ11に比べて視認性が良くなっている。
【0022】
上記ドライビングディスプレイ13、またはエンターテイメントディスプレイ11に表示する内容は以下のようになっている。
【0023】
すなわち、車両の走行中に表示される情報としては、障害物との接触の危険性に対し運転者の注意を促す障害物接触警報、走行路前方の事故その他による渋滞や路面の凍結や走行路前方の工事により路面の舗装がないことなどの緊急の道路交通情報、若しくは、駐車場情報といったコールセンタのサービス情報等があり、このような各情報を、図4に示すように、縦軸に緊急性、横軸に情報量と設定した座標系にプロットすると、情報量としては少ないものの、素早く回避行動を取る必要のある、つまり緊急性が高い「運転に必要な情報」と、情報量としては多いものの、緊急性は低い「快適・利便性につながる情報」との2種類に分類することができる。そこで、視認性がより良いドライビングディスプレイ13には、「運転に必要な情報」として、例えば図1に示すように経路誘導情報が表示されるようになっている一方、上記ドライビングディスプレイ13と比較して視認性が落ちるエンターテイメントディスプレイ11には、「快適・利便性につながる情報」としての駐車場情報が表示されるようになっている。
【0024】
このように、表示装置として、エンターテイメントディスプレイ11とドライビングディスプレイ13との2つを備えるようにして、上記ドライビングディスプレイ13に情報量としては少ないものの、素早く回避行動を取る必要がある緊急性が高い「運転に必要な情報」である経路誘導情報、緊急の道路交通情報、及び障害物接触情報を表示させる一方、上記エンターテイメントディスプレイ11に情報量としては多いものの、緊急性は低い「快適・利便性につながる情報」である駐車場情報を表示させるため、運転者がそれぞれの情報を確実に認識することができるようになる。しかも、ドライビングディスプレイ13が、エンターテイメントディスプレイ11に比べて視認性の良い位置に配設されることにより、運転者は、より迅速に認識する必要のある情報を確実に認識することができるようになる。
【0025】
このような、エンターテイメントディスプレイ11及びドライビングディスプレイ13の配設位置は、以下のように定義することもできる。
【0026】
すなわち、図5に示すように、車速Vで直進走行中の車両3において運転者31が注視している地点P′は、その車速Vで走行して2秒後に到達する点と考えられている。そこで、上記地点P′と運転者31の目の位置とを結んだ線と、車両3のカウル位置において上下方向に拡がる基準平面Sとの交点を前方注視点Pと設定する。上記ドライビングディスプレイ13は、このドライビングディスプレイ13を上記基準平面Sに垂直に投影したドライビングディスプレイ投影位置と上記前方注視点Pとの距離が、上記エンターテイメントディスプレイ11を上記基準平面Sに垂直に投影したエンターテイメントディスプレイ投影位置と前方注視点Pとの距離よりも短くなるように配設されている(図1または図2の点P参照)。
【0027】
このように、上記エンターテイメントディスプレイ11及びドライビングディスプレイ13はいずれも、運転者が運転中に注視している状態から視線の移動量が少なくても見ることができるように配設されており、いわゆる視認性が良い位置に配設されている。このような表示装置の配設位置は、視認性の評価実験の結果から導かれたものであり、つぎに、表示装置の視認性評価実験について説明する。
【0028】
この、評価実験はシミュレーション実験であり、図6に示すように、シミュレータキャビン4として実車両を用い、この車両4の前方位置にモニタ41を配設している。このモニタ41には車両の走行中に前方に見える道路や景色が車両の走行に応じて変化して映し出されるようになっている。そして、シミュレータキャビン4内の被験者46はこの映像を見ながらステアリング45、アクセル43、及びブレーキを操作することにより上記映像内の道路コースを仮想的に走行するようになっている。
【0029】
そして、上記シミュレータキャビン4内には、視認性評価の対象となる表示装置48と、この表示装置48の表示内容に応じて上記被験者46が操作する操作スイッチ44とが配設されている。また、上記モニタ41の上部位置にはビデオカメラ42が配設されるようになっており、このビデオカメラ42は被験者46の顔面を撮影するようになっている。
【0030】
上記ステアリング45、アクセル43、操作スイッチ44は、それぞれシミュレータホストPC47に接続されるようになっており、それぞれを被験者46が操作すれば、その信号が上記シミュレータホストPC47に出力されるようになっている。また、このシミュレータホストPC47は、上記ステアリング45の舵角、アクセル43の踏み込み量等に応じてモニタ41に映し出される映像を制御するようになっている。
【0031】
そして、この視認性の評価実験においては、図7または図8に示すように、表示装置をA〜Eの5箇所に配設し、それぞれの配設位置における表示装置48の視認性の評価を行った。
【0032】
実験の方法としては、図9に示すような仮想道路コースを所定時速で走行してもらうようにし、この仮想道路コースの所定位置(同図の白丸e1〜e9参照)において、表示装置48に表示をさせるようにする。この表示内容は、例えば図10に示すような経路選択と呼ばれるものであり、この経路選択には、複数の経路が表示されており、各経路を選択した場合に目的地に到達するまでの時間が表示されている。そして、最も短時間で目的地に到達可能な経路を被験者に選択したもらうものであり、例えば、同図では、「c」を選択することが正解となる。そして、被験者46には、表示装置48の表示内容をみて、その答えがわかった時点で操作スイッチ44を押してもらうようにする。この操作スイッチ44が押されれば表示装置48の表示は消えるようになっている。それから、被験者46に口頭で先ほどの表示内容の答えを言ってもらうようにする。このような実験を、各位置に配設された表示装置についてそれぞれ上記コースを走行してもらいようにする。このため、各位置に配設された表示装置に対し、9回の表示が行われてデータが測定されるようになっているようになっている。
【0033】
評価のために測定したデータは、表示装置48を見る時間としての視認時間、表示装置48を見た回数としての視認回数、及び被験者46の表示内容に対する正答率の視認性に関するものと、後述する車両のふらつきの安全性に関するものとである。
【0034】
上記視認時間は、表示装置48に表示させてから操作スイッチ44を押すまでの時間を計測することにより検出し、視認回数は、ビデオカメラ42による映像から被験者46の目の動きを読み取りカウントした。また、正答率は、被験者46が選択した経路が正解であるか否かによって検出するようにしている。
【0035】
そして、図11は上記のような評価実験において得られたデータの一例を示しており、同図において横軸は時間を示している。そして、一番上の線は走行の軌跡(車両中心の軌跡)を示し、上から2番目の線は舵角の変化を示し、上から3番目の線は視認時間ΔTを示している。また、一番下の線は車両がふらついた場合に立てられるふらつきフラグを示している。
【0036】
この車両のふらつきは、表示装置48に表示がされた直後の車両の位置を基準とし、その後この車両が基準位置よりも左右に所定量以上移動した場合に「車両がふらついた」と判定するようになっている。
【0037】
つぎに、このふらつき判定について図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0038】
まず、ステップS11において、車両の走行位置Sを読みとるようにする。次いで、ステップS12において、表示装置48に表示がされているか否かを判定するようにする。表示されているときはステップS13に進み、されていないときはステップS18に進むようにする。
【0039】
そして、上記ステップS13においては、カウンタQが1であるがか否かを判定するようにする。このカウンタQは車両の基準位置が設定されているか否かを判定するためのものである。一方、ステップS18においては、上記カウンタQを0にしてステップS11に戻るようにする。
【0040】
上記ステップS13において、カウンタQが1でなければ(0であれば)ステップS14に進むようにする。
【0041】
上記ステップS14においては、基準位置をS(上記ステップS11参照)としてふらつき判定のためのしきい値、Shigh及びSlowを設定するようにする。これは、上記基準位置に対し例えば±0.4(m)をしきい値とすればよい。
【0042】
そして、ステップS15において、カウンタQを1に、すなわち車両の基準位置を設定したとしてステップS11に戻るようにする。
【0043】
一方、上記ステップS13において、カウンタQが1であれば、ステップS16に進み、以前に設定したShigh及びSlowを用いて車両の走行位置Sがその範囲にあるか否かを判定するようにする。そして、範囲を超えていればステップS17に進み、ふらつきフラグをオンにして上記ステップS11に戻るようにする一方、範囲内にあれば、そのままステップS11に戻るようにする。
【0044】
そして、図13は、仮想道路コースを一回走行したときに得られたデータの一例を示しており、合計9回の表示が行われている。
【0045】
このようにして得られた視認回数及び視認時間等のデータは、次のようにして処理し評価を行った。
【0046】
すなわち、視認回数及び視認時間は各個人によって大きく異なる。つまり、数多く表示装置を見る傾向の人や、表示装置を比較的長時間見続ける傾向の人がいるように各個人によってその傾向が異なるため、各データに関し単純に全員の平均値を算出したのでは正確な評価が得られないおそれがある。そこで、基準となる配置位置に対して各配置の表示装置はどれだけ性能が良くなったかを示す性能比を各個人に関して算出し、この各個人の性能比でもって被験者全員の平均を算出し、視認性の評価を行った。この評価結果を表1及び図14に示す。
【0047】
【表1】
Figure 0004154777
【0048】
表1及び図14は配置Aを基準にし、性能比の値が小さくされば性能が高く(視認性が良く)、値が大きくなれば性能が低い(視認性が悪い)というようになっている。図14より、配置Cのときが最も視認性が良く、次いで、配置Bのときが視認性が良いことが判明した(図7または図8参照)。この結果から、エンターテイメントディスプレイ11は、配置Bの位置に配設し、ドライビングディスプレイ13は配置Cの位置に配設することが望ましいことが導かれた。
【0049】
また、ステアリングホイール2は、図15に示すように、その上側部分と下側部分がそれぞれ同じだけ上下方向に縮められた(ΔU=ΔL)、横長楕円形状に形成されている。すなわち、ステアリングホイール2の中心から車幅方向の外周までの車幅方向径r2よりも車幅方向内側の斜め上方の外周までの径r1が小さくなるように形成されている。これにより、図1に示すように、真円形状のステアリングの場合にその半径の分だけ離れた位置(図1の二点鎖線参照)よりも運転者側に上記ドライビングディスプレイ13を配設させることができるようになっている。
【0050】
つぎに、上記エンターテイメントディスプレイ11及びドライビングディスプレイ13の表示の制御について説明する。
【0051】
図16は、本実施形態に係る車両の表示装置のブロック図を示し、上記ドライビングディスプレイ13、エンターテイメントディスプレイ11は共に情報・警報ECU51に接続され、この情報・警報ECU51によってその表示が制御されるようになっている。
【0052】
また、上記情報・警報ECU51には、コールセンタユニット53が接続され、このコールセンタユニット53にはアンテナ受信器55が接続されている。このアンテナ受信器55は、駐車場情報、交通事故情報、走行路前方の渋滞、または、走行路前方の路面の凍結等を車両に対し送信するコールセンタからの信号を受信するようになっている。そして、このコールセンタユニット53は、後述するように、上記コールセンタからの信号に応じて、前方の道路環境の急変に対する警告をドライビングディスプレイ13へ表示させることが必要であるか否かを判定するようになっており、第1判定手段としての機能を有するようになっている。
【0053】
また、上記情報・警報ECU51には、運転支援危険判断部54が接続されており、この運転支援危険判断部54には、自車両の車速を検出する車速センサ56、自車両前方を照射して障害物等を検出するレーザレーダ57、及び舵角を検出する舵角センサ58がそれぞれ接続されている。そして、この運転支援危険判断部54は、後述するように、上記レーザレーダ57等の検出結果から、障害物との接触可能性をドライビングディスプレイ13へ表示させることが必要であるか否かを判定するようになっており、第2判定手段としての機能を有するようになっている。
【0054】
さらに、上記情報・警報ECU51には、ナビゲーション手段としてのナビゲーション装置52及びスピーカ14が接続されるようになっている。上記ナビゲーション装置52は自車両の現在位置を示すのみならず、経路誘導を行うように構成されている。また、上記スピーカ14は上記情報・警報ECU51に制御されることより警告音を出したり、エンターテイメントディスプレイ11、及びドライビングディスプレイ13に表示がされると同時に音を出したりするように構成されている。
【0055】
つぎに、ナビゲーション装置52、コールセンタユニット53、及び運転支援危険判断部54における処理について、図17〜図19に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0056】
まず、図17は、ナビゲーション装置52における経路誘導の処理のフローチャートを示しており、ステップS41において、車両の現在位置を表示するようにする。次いで、ステップS42において、ナビゲーション装置52による経路誘導がオンされているか否かを判定するようにする。オンされていればステップS43に進む一方、オフの場合には経路誘導フラグをオフにして(ステップS45)、ステップS41に戻るようにする。
【0057】
上記ステップS43においては、車両の現在位置が経路表示エリア内、例えば、経路を表示する必要のある交差点を中心とした所定半径の円内であるか否かを判定するようにし、エリア内であればステップS44に進む一方、エリア内でなければ経路誘導フラグをオフにして(ステップS45)、ステップS41に戻るようにする。
【0058】
そして、上記ステップS44においては経路誘導フラグをオンにして、ステップS43に戻るようにする。
【0059】
図18は、コールセンタユニット53における処理のフローチャートを示しており、まず、ステップS51において、インフラ設備、すなわち、コールセンタからの情報を受信したか否かを判定するようにする。そして、受信したのであればステップS52に進み、情報表示フラグをオンにする。一方、受信していないのであれば、ステップS53に進み、情報表示フラグをオフにする。
【0060】
図19は、運転支援危険判断部54における処理のフローチャートを示しており、まず、ステップS61において、車速センサ56による自車速、レーダレーダ57による前方物体、及び舵角センサ58による舵角を検出するようにし、ステップS62において、上記検出結果に基づき危険判断を行うようにする。そして、ステップS63において、上記危険判断に基づき警報を出す必要があるか否かを判定するようにし、警告する必要があると判定されればステップS65に進み警報フラグをオンする一方、必要がないと判定されればステップS64に進み警報フラグをオフにする。
【0061】
つぎに、上記情報・警報ECU51における処理について、図20に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0062】
まず、ステップS21において、ナビゲーション装置52において経路誘導フラグがオンされているか否かを判定するようにし、オンされている場合にはステップS24に進み、情報・警報ファイルを選定し、フラグ(S,D,E)を生成した後、ステップS22に進むようにする。一方、オフの場合にはそのままステップS22に進むようにする。
【0063】
上記ステップS22においては、コールセンタユニット53において情報表示フラグがオンされているか否かを判定するようにする。オンされている場合には、ステップS25に進み、情報・警報ファイルを選定し、フラグ(S,D,E)を生成した後、ステップS23に進むようにする。一方、オフの場合にはそのままステップS23に進むようにする。
【0064】
上記ステップS23においては、運転支援危険判断部54において警告フラグがオンされているか否かを判定するようにし、オンされている場合には、ステップS26に進み情報・警報ファイルを選定し、フラグ(S,D,E)を生成した後、ステップS27に進むようにする。一方、オフの場合にはそのままステップS27に進むようにする。
【0065】
ここで、上記ステップS24〜ステップS26における処理は、各フラグが予め設定された情報・警報ファイルにどれに該当するかを選定し、それに基づき各フラグS,D,Eを生成するよ処理であり、ここで、フラグSとはスピーカ14で音・音声出力をさせるフラグであり、フラグDとはドライビングディスプレイ13に表示させるフラグであり、フラグEとはエンターテイメントディスプレイ11に表示させるフラグである。また、予め設定された情報・警報ファイルとは、同一フラグにおいて2つの情報を同時に表示させる必要がある場合に、どちらを優先的に表示させるかの優先順位の設定された情報・警報ファイルをいい、このような優先順位は不安定状態に至るまでの時間が短い、すなわち、回避行動等をとることができるまでの時間が短いほうが優先されるように設定されている。例えば、経路誘導情報では約10秒、緊急の道路交通情報では6秒、そして、障害物接触警報では3秒が、上記不安定状態に至るまでの時間と考えられる。
【0066】
そして、ステップS27においては、上記経路誘導フラグ、情報表示フラグ、警告フラグの各フラグがオフであるか否かを判定するようにし、オフであればドライビングディスプレイ13の表示を消去して(ステップS28)、ステップS21に戻るようにする。このため、上記ドライビングディスプレイ13に表示させる情報がない場合には、このドライビングディスプレイ13は消えた状態(ブラックアウト)になっている。これにより、上記ドライビングディスプレイ13に常時表示がなされている場合と異なり、運転者は、気が散ることなく運転を行うことができるようになると共に、このドライビングディスプレイ13に表示されればすぐにそれに気付くようになるため、情報を迅速かつ確実に視認することができるようになる。
【0067】
一方、上記各フラグがオフでなければステップS29に進むようにする。
【0068】
上記ステップS29においては、上記ステップS24〜ステップS26において生成されたフラグに基づき、その優先順位を判定する。ここでは、音声フラグSnが最も優先され、次いでドライビングディスプレイフラグDn、エンターテイメントディスプレイフラグEnの順になっている。また、nの値は小さい方が優先されるように設定されている。そして、優先されるフラグがSnの場合にはステップS30に進むようにし、Dnの場合にはステップS31に進み、Enの場合にはステップS32に進むようにする。
【0069】
上記ステップS30においては、音声出力が出力中であるか否かを判定するようにし、出力中である場合にはステップS33に進む一方、出力中でない場合にはステップS35に進み、音・音声出力を行うようにする。一方、ステップS33においては、そのフラグの優先順位が、現在出力中の情報のフラグの優先順位より下位か否かを判定するようにする。そして、下位である場合には現在出力中の音声情報をそのまま続けるようにする(ステップS35)。一方、上位である場合には、現在出力中の音声情報に割り込みを行い(ステップS34)、優先順位が上位である音声情報を出力するようにする(ステップS35)。そして、ステップS21に戻るようにする。
【0070】
一方、上記ステップS31においては、ドライビングディスプレイ13が出力中であるか否かを判定するようにし、出力中である場合にはステップS36に進む一方、出力中でない場合にはステップS38に進み、ドライビングディスプレイ13の表示出力を行うようにする。一方、ステップS36においては、上記ステップS33と同様に、そのフラグの優先順位が現在出力中の情報のフラグの優先順位より下位か否かを判定するようにする。そして、下位である場合には現在出力中の音声情報をそのまま続けるようにする(ステップS38)。一方、上位である場合には、現在出力中のドライビングディスプレイ情報に割り込みを行い(ステップS37)、優先順位が上位であるドライビングディスプレイ情報を出力するようにする(ステップS38)。このドライビングディスプレイ13に表示される表示内容の一例としては、例えば図21(a)に示すように、経路誘導情報や、同図(b)に示すように、障害物接触警報、また、同図(c)に示すように、緊急の道路交通情報が挙げられ、この場合の優先順位としては、障害物接触警報、緊急の道路交通情報、そして経路誘導情報となる。
【0071】
一方、上記ステップS32においては、エンターテイメントディスプレイ11の表示出力を行うようにする。このエンターテイメントディスプレイ11に表示される表示内容の一例としては、駐車場情報が挙げられ、このような駐車場情報は、図22(a)〜(c)に示すように3面で1組による情報量の多いものとなっている。
【0072】
このように、上記情報・警報ECU51は、上記第1判定手段としてのコールセンタユニット53及び第2判定手段としての運転支援危険判断部53による警報に対し優先順位を設定して、警報発生手段としてのスピーカ4からの音・音声出力またはドライビングディスプレイ13の表示を行う警報制御手段としての機能を有している。そして、障害物接触警報、緊急の道路交通情報、及び経路誘導情報を同時に警報する必要になったときは、不適合状態に至るまでの時間が短いものに対応した警報を優先して発するというように予め設定された優先順位に従って警報または表示がなされるため、より迅速な行動が必要とされる警報をより早く知ることができるようになる。このため、運転者は、その警報に対する回避行動を迅速に行うことができるようになり、その結果、走行の安定性を十分に確保することができるようになる。
【0073】
つぎに、上記実施形態の作用・効果を説明する。
【0074】
ステアリングホイール2を、その車幅方向の径が上下方向の径よりも長い楕円形状に形成することにより、ドライビングディスプレイ13は、真円形状のステアリングホイールの場合よりも、より運転者に近い側に配設することができるようになる。このため、ドライビングディスプレイ13は、通常の真円形状のステアリングホイールの場合よりも、より視認性を向上させることができるようになる。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、ステアリングホイールとして、図15に示すように、横長の楕円形状のものを用いているが、これに限らず、例えば以下の「その1」〜「その3」に示すような形状のステアリングホイールを用いてもよい。このようなステアリングホイールであっても、このステアリングホイールを舵角零にした状態では、ステアリングホイールが真円形状の場合にその半径の分だけ離れた位置よりも運転者側に近い側に上記ドライビングディスプレイ13を配設させることができるようになり、ドライビングディスプレイ13の視認性をより向上させることができるようになる。
(その1)
「その1」に係るステアリングホイールは、図23(a)に示すように、
ステアリングホイール21の中心から上方向の外周までの径が車幅方向径よりもΔUだけ小さい一方、下方向の外周までの径を上記車幅方向径よりもΔLだけ小さいようにしてもよい(ΔU>ΔL)。また、同図(b)に示すように、上方向の外周までの径を車幅方向径よりもΔUだけ小さいステアリングホイール22のようにしてもよい(ΔL=0)。
(その2)
「その2」に係るステアリングホイールは、図24(a)に示すように、ステアリングホイール23の上下部分がカットされている形状を有している(ΔU=ΔL)。また、同図(b)に示すように、下側部分のカットする量を上側部分のカットする量よりも少なくなるようにしたステアリングホイール24のようにしてもよい(ΔU>ΔL)。さらに、同図(c)に示すように、上側部分のみをカットするようにしたステアリングホイール25のようにしてもよい(ΔL=0)。
(その3)
「その3」に係るステアリングホイールは、図25に示すように、ステアリングホイール26の中心から車幅方向の外周までの径が、上下方向の径よりもそれぞれΔl、Δrだけ小さいようにされている(Δl=Δr)。すなわち、車幅方向内側の斜め上方向の径である第1径r1が、この車幅方向内側の斜め上方向と異なる方向である上方向の外周までの径r3(第2径)よりも小さくなるように形成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る表示装置が配設されたインストルメントパネルを示す正面図である。
【図2】 図1のA−A断面を示す断面説明図である。
【図3】 メータユニットを示す拡大図である。
【図4】 表示装置に表示される情報を、情報量及び緊急性に対してプロットして分類した説明図である。
【図5】 前方注視点の定義を示す説明図である。
【図6】 表示装置の視認性評価実験に用いる装置の構成を示す説明図である。
【図7】 表示装置の視認性評価実験における表示装置の配置を示す説明図である。
【図8】 図7のB−B断面を示す断面説明図である。
【図9】 表示装置の視認性評価実験を行う仮想道路コース及び表示ポイントを示す説明図である。
【図10】 表示装置の視認性評価実験において表示装置に表示させる経路選択情報の一例を示す図である。
【図11】 表示装置の視認性評価実験において、検出データの一例を示す説明図である。
【図12】 表示装置の視認性評価実験において、車両のふらつきを判定するフローチャートである。
【図13】 表示装置の視認性評価実験において、仮想道路コースを一回走行した場合の検出データの一例を示す説明図である。
【図14】 表示装置の視認性評価実験における評価結果を示す説明図である。
【図15】 ステアリングホイールを示す正面図である。
【図16】 車両の表示装置の構成を示すブロック図である。
【図17】 ナビゲーション装置における経路誘導の処理を示すフローチャートである。
【図18】 コールセンタユニットにおける処理を示すフローチャートである。
【図19】 運転支援危険判断部における処理を示すフローチャートである。
【図20】 情報・警報ECUにおける処理を示すフローチャートである。
【図21】 ドライビングディスプレイに表示される表示内容の一例を示す説明図である。
【図22】 エンターテイメントディスプレイに表示される表示内容の一例を示す説明図である。
【図23】 他の実施形態に係るステアリングホイールを示す図15対応図である。
【図24】 図23とは異なる他の実施形態に係るステアリングホイールを示す図15対応図である。
【図25】 図23及び図24とは異なる他の実施形態に係るステアリングホイールを示す図15対応図である。
【符号の説明】
2,21〜26 ステアリングホイール
11 エンターテイメントディスプレイ(第1表示手段)
13 ドライビングディスプレイ(第2表示手段)

Claims (7)

  1. ステアリングホイールよりも車両前後方向の前方の位置に表示手段を有する車両の表示装置であって、
    上記ステアリングホイールは、無端環状を有していると共に、舵角零の位置にあるとき、その中心から車幅方向内側の斜め上方向の外周までの径の方が車幅方向の外周までの車幅方向径よりも小さくなるように形成され、
    上記表示手段は、運転者が要求する情報であって、情報量が相対的に多くかつ緊急性の低い情報を表示する第1表示手段と、上記運転者の要求に関わらず上記運転者に示すべき情報であって、情報量が相対的に少なくかつ緊急性の高い情報を表示する第2表示手段と、を含み、
    上記第1表示手段は、インストルメントパネルにおける車幅方向の車両中心位置に配設され、
    上記第2表示手段は、上記第1表示手段よりも車両前後方向の前方の位置に配設されると共に、上記第1表示手段よりも車幅方向の運転席に近い位置に配設されたメーターユニット内のスピードメータ近傍に設けられ、
    上記車両の側面視においてフロントウインドウとエンジンフードとの交点位置に相当するカウルから、上下及び車幅方向に拡がることにより上記車両の進行方向を向く基準平面を設定すると共に、その基準平面と、運転者の目の位置と直進走行中の車両が所定時間後に到達すると設定される地点とを結んだ線との交点を前方注視点とし、
    上記第2表示手段は、上記ステアリングホイールに対して車幅方向内側の斜め上方位置に配設されていると共に、この第2表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したときの第2投影位置が、上記ステアリングホイールを上記基準平面に対して垂直に投影したときの領域の外側であって、上記ステアリングホイールの中心から車幅方向内側の斜め上方に上記車幅方向径だけ離れた位置よりも上記ステアリングホイールの中心に近接するような位置に配設されていると共に、上記第2投影位置が、上記第1表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したときの第1投影位置と、上記前方注視点との間となるような位置に配設されている
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  2. ステアリングホイールよりも車両前後方向の前方の位置に表示手段を有する車両の表示装置であって、
    上記ステアリングホイールは、無端環状を有していると共に、舵角零の位置にあるとき、その中心から車幅方向内側の斜め上方向の外周までの第1径の方がこの車幅方向内側の斜め上方向とは異なる方向の外周までの第2径よりも小さくなるように形成され、
    上記表示手段は、運転者が要求する情報であって、情報量が相対的に多くかつ緊急性の低い情報を表示する第1表示手段と、上記運転者の要求に関わらず上記運転者に示すべき情報であって、情報量が相対的に少なくかつ緊急性の高い情報を表示する第2表示手段と、を含み、
    上記第1表示手段は、インストルメントパネルにおける車幅方向の車両中心位置に配設され、
    上記第2表示手段は、上記第1表示手段よりも車両前後方向の前方の位置に配設されると共に、上記第1表示手段よりも車幅方向の運転席に近い位置に配設されたメーターユニット内のスピードメータ近傍に設けられ、
    上記車両の側面視においてフロントウインドウとエンジンフードとの交点位置に相当するカウルから、上下及び車幅方向に拡がることにより上記車両の進行方向を向く基準平面を設定すると共に、その基準平面と、運転者の目の位置と直進走行中の車両が所定時間後に到達すると設定される地点とを結んだ線との交点を前方注視点とし、
    上記第2表示手段は、上記ステアリングホイールに対して車幅方向内側の斜め上方位置に配設されていると共に、この第2表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したとき の第2投影位置が、上記ステアリングホイールを上記基準平面に対して垂直に投影したときの領域の外側であって、上記ステアリングホイールの中心から車幅方向内側の斜め上方に上記第2径だけ離れた位置よりも上記ステアリングホイールの中心に近接するような位置に配設されていると共に、上記第2投影位置が、上記第1表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したときの第1投影位置と、上記前方注視点との間となるような位置に配設されている
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  3. ステアリングホイールよりも車両前後方向の前方の位置に表示手段を有する車両の表示装置であって、
    上記ステアリングホイールは、無端環状を有していると共に、舵角零の位置にあるとき、真円形状に対してその上側部分と下側部分とがそれぞれ上下方向に縮められた横長楕円形状に形成され、
    上記表示手段は、運転者が要求する情報であって、情報量が相対的に多くかつ緊急性の低い情報を表示する第1表示手段と、上記運転者の要求に関わらず上記運転者に示すべき情報であって、情報量が相対的に少なくかつ緊急性の高い情報を表示する第2表示手段と、を含み、
    上記第1表示手段は、インストルメントパネルにおける車幅方向の車両中心位置に配設され、
    上記第2表示手段は、上記第1表示手段よりも車両前後方向の前方の位置に配設されると共に、上記ステアリングホイールよりも上方位置に配設されたメーターユニット内のスピードメータ近傍に設けられ、
    上記車両の側面視においてフロントウインドウとエンジンフードとの交点位置に相当するカウルから、上下及び車幅方向に拡がることにより上記車両の進行方向を向く基準平面を設定すると共に、その基準平面と、運転者の目の位置と直進走行中の車両が所定時間後に到達すると設定される地点とを結んだ線との交点を前方注視点とし、
    上記第2表示手段は、この第2表示手段を、上記基準平面に対して垂直に投影したときの第2投影位置が、上記ステアリングホイールを上記基準平面に対して垂直に投影したときの領域の外側であって、上記真円形状のステアリングホイールをこの投影面に対し垂直に投影した場合にその半径分だけ離れた位置よりも上記ステアリングホイールの中心に近接するような位置に配設されていると共に、上記第2投影位置が、上記第1表示手段を上記基準平面に対して垂直に投影したときの第1投影位置と、上記前方注視点との間となるような位置に配設されている
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    第1表示手段は、インストルメントパネルの車両前後方向の後面に配置され、
    上記インストルメントパネルは、上記第1表示手段の上部から車両前後方向の前方に向かって拡がる上向き面を有し、
    第2表示手段は、上記インストルメントパネルの上向き面よりも上方の位置に配設されている
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  5. 請求項1又は2において、
    ステアリングホイールは、その中心から上下方向の外周までの径の方が車幅方向径よりも小さい横長の楕円形状に形成されている
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    第1表示手段が、第2表示手段に対して車幅方向内側の斜め下方位置に配設されている
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    インストルメントパネルは、所定の高さ位置において車両前後方向の前方に向かって拡がる上向き面と、側面視で上記上向き面の後端から下方に向かって車両前後方向の後方に 傾斜して拡がる後方傾斜面と、を有し、
    第1表示手段は、その上端部が上記インストルメントパネルの上向き面の後端近傍に位置するように、上記後方傾斜面に配設されている
    ことを特徴とする車両の表示装置。
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