JP4152786B2 - メタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法 - Google Patents

メタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム顔料などのフレーク顔料を含有したメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、メタリック塗膜の有するメタリック感を示す指標として、輝度感と白味感とを同時に測定する、メタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、物体色の色評価技術としては、国際照明委員会によるXYZ表色系やX101010表色系、またL***表色系(CIE LAB)、L***表色系(CIE LUV)などをはじめ、多数の表色方法が存在し、広く産業界で利用されている。
【0003】
これらの表色方法は特にソリッド色の表色に有用で、物体色の表色、あるいは均等色空間を形成して表色するパラメータであり、このパラメータを計測する測色機器が多数ある。
【0004】
一方、近年の色彩設計に多く用いられるフレーク顔料を用いたメタリック塗膜においては、塗膜に対する入射光と観測角の幾何学的条件によって、さまざまな「見え」が存在し、現存する測色機器を用いて測色を行っても、個々の測色機の設定している幾何学的光学条件での測色値であるため、それと同一の目視条件の「見え」とは対応するものの、メタリック塗膜の総合的な「見え」を少ないパラメータで表色するには限界があった。
【0005】
この理由は、図1に示すようにメタリック塗膜の反射光はメタリック塗膜表面(またはその表層にあるクリヤー面)で反射するいわゆる鏡面反射光と、塗膜内で配向するフレーク顔料からの強い正反射光を含む拡散反射光からなっており、この反射光は受光角度によって変化するため一方向での測定値で塗膜全体の「見え」を表現するにはおのずと限界があるからである。
【0006】
特にシルバーメタリックの場合、視感的な「見え」として、ハイライト(正反射光近傍立体角の強度情報)の輝度感と、白味感が挙げられる。
【0007】
これらに関しては、照射されたレーザーの反射光のうち、クリヤー層表面で反射する鏡面反射領域の光を除いて最大強度が得られる受光角での信号出力から得られる値(IV値(Intensity Value))を輝度感に相当する値として採用したり、同様に正反射領域で最小光強度となる受光角での信号出力から得られる値(SV値(Scattering Value))をフレーク顔料からの拡散反射光の強さ(白度、光散乱性)として採用する方法も開示されている(たとえば、非特許文献1参照。)。
【0008】
しかし、この方法ではある一定以上の数値を得ることができず、単位も特有の次元であり絶対値の使用が限定される。また、目視の白味感覚量とは相関が弱い。さらに、そもそも一つの角度から得られる信号出力は輝度感や白味感を含んだ複合情報であり、たとえ輝度感と白味感を、測定する受光角を変えて評価しても、それぞれの受光角から得られる値を単独の特性である輝度感や白味感として受け入れるには無理がある。
【0009】
そこで、本発明者は受光角を30°、20°、0°、−30°、−65°の5個所の固定点で測定し、本発明とほぼ同一の手法により輝度感と白味感を評価する方法を提案した(たとえば、非特許文献2参照。)。しかし、本発明者が発表したこの方法には、測定個所が多すぎるためかえって情報が交絡し、目視を含む他の測定方法での測定結果との相関性に問題があった。
【0010】
【非特許文献1】
竹内徹著,「レーザー式メタリック感測定装置について」,塗装工学,1995,Vol.30,No.8,p.339〜344
【0011】
【非特許文献2】
瀬戸口俊一著,「顔料分散安定化と表面処理技術・評価」,株式会社技術情報協会,2001年12月25発行,第7章,第2節アルミニウム顔料,p.165〜p.169
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、メタリック塗膜の有するメタリック色の外観(すなわちメタリック感)を、輝度感と白味感という2つのパラメータで簡単にしかも客観的に表現する、メタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題を解決するために、外観の異なる複数のシルバーメタリック塗板のL*値を特定の2〜4箇所の受光角位置において測定し、それら測定値を統計的に処理することにより、塗膜の輝度感と白味感を同一座標上で評価できないかを検討し、試行錯誤を重ねた。その結果、これら2〜4個のL*値を1つの外観を示すための変数とみなして主成分分析を実施し、固有値を求めることによって得られる2つの主成分に集約することが出来ることを見出し、さらにこの方法で算出した輝度感と白味感が目視との比較においても十分に相関性があることを確認した。
【0014】
さらに、本発明者は、詳細な解析を行なった結果、この2つの主成分は互いに相関の無いパラメータであり、第1主成分の固有ベクトルan(nは1および2,3,4の少なくとも1つ以上)と第2主成分の固有ベクトルbn(nは1および2,3,4の少なくとも1つ以上)を算出し、これによる線形結合式によって表現される第1主成分と第2主成分の2つの主成分がそれぞれシルバー色の輝度感と白味感に対応することを見出し、本発明を完成した。
【0015】
本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法においては、上記の2つのパラメータが、複数の観察角位置からの1つの信号出力に基づき算出されるものであるにも関わらず、互いに無相関であり、互いの情報が独立していることが、特徴となっている。
【0016】
また、本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法においては、信号出力の測定単位として、広く産業界で用いられている国際照明委員会のL*値または、国際的に公認されているハンターのL値を基準にして表色することができるという意義がある。
【0017】
さらに、本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法においては、得られた2つのパラメータをXY座標上にプロットすることにより、メタリック色の「見え」の特徴を一義的に表示することができるので、特定の意匠を得るための顔料選択の指標となるマップを提供することができるという意義がある。
【0018】
すなわち、本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法は、複数のこのメタリック塗膜において、このメタリック塗膜上の法線からの角度において、入射側をマイナス、正反射側をプラスとしたとき、−40°〜−50°の範囲の入射角でこのメタリック塗膜に入射光を入射させるステップと、このメタリック塗膜上の法線からの角度において、入射側をマイナス、正反射側をプラスとしたとき、25°≦θ1<45°の受光角領域から選ぶ角度θ1と、−35≦θ2、θ3、θ4<25°の受光角領域から選ぶ少なくとも1つ以上のθn(ここで、0°<θ2<25°(但しθ1−θ2≧5°)、−20°<θ3≦0°(但し15°≦θ2−θ3)、−35°≦θ4≦−20°(但し30°≦θ3−θ4)を満たすものとする)と、の受光角の立体的位置にある合計2〜4箇所の幾何学的位置で、この入射光のそれぞれのメタリック塗膜での反射光の測色を行なうステップと、この複数のメタリック塗膜のそれぞれの幾何学的位置で得られたL***表色系(またはL***表色系)におけるL*値(CIE1976明度)である、L*θ1およびL*θnを用いて主成分分析法による第1主成分である、Z1=a1*θ1+Σan*θn(nは2,3,4の少なくとも1つ以上)の固有ベクトルa1およびanと、第2主成分である、Z2=b1*θ1+Σbn*θn(nは2,3,4の少なくとも1つ以上)の固有ベクトルb1およびbnとを算出するステップと、この線形結合式によって表現される第1主成分と第2主成分の2つの主成分をそれぞれ輝度感と白味感に対応させてメタリック感を評価するステップと、を備える、メタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法である。
【0019】
ここで、この反射光の測色を行なうステップは、このθ1が30°、このθ2が20°、このθ3が0°、このθ4が−30°の条件で、この反射光の測色を行なうステップを含むことが好ましい。
【0020】
また、本発明のメタリック塗膜のメタリック感の評価方法においては、L*値の代わりに、ハンターの色差式における明度指数としてのL値を採用してもよい。さらに、L*値またはL値は、いずれもX,Y,Z表色系またはX10,Y10,Z10表色系における三刺激値のY値またはY10値から求められるので、L*値またはL値の代わりに、Y値またはY10値を採用してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示して本発明をより詳細に説明する。
【0022】
<メタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法>
本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法は、このメタリック塗膜に入射光を入射させるステップと、メタリック塗膜での反射光の測色を行なうステップと、固有ベクトルを算出するステップと、メタリック感を評価するステップと、を備える、メタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法である。
【0023】
<メタリック塗膜に入射光を入射させるステップ>
本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法において、上記のメタリック塗膜に入射光を入射させるステップは、メタリック塗膜の有するメタリック感の測定方法であって、このメタリック塗膜上の法線からの角度において、入射側をマイナス、正反射側をプラスとしたとき、−40°〜−50°の範囲の入射角でこのメタリック塗膜に入射光を入射させるステップを含むことが好ましい。ここで、この入射光の入射角は−43°〜−47°の範囲であることがより好ましく、−45°であることが最も好ましい。
【0024】
このように、−40°〜−50°の範囲の入射角でこのメタリック塗膜に入射光を入射させることにより、正反射光の情報の精度が向上するからである。
【0025】
<メタリック塗膜での反射光の測色を行なうステップ>
本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法において、上記のメタリック塗膜での反射光の測色を行なうステップは、このメタリック塗膜上の法線からの角度において、入射側をマイナス、正反射側をプラスとしたとき、25°≦θ1<45°の受光角領域から選ぶ角度θ1と、−35°≦θ2、θ3、θ4<25°の受光角領域から選ぶ少なくとも1つ以上のθn(ここで、0°<θ2<25°(但しθ1−θ2≧5°)、−20°<θ3≦0°(但しθ 2 およびθ 3 を選ぶ場合は15°≦θ2−θ3)、−35°≦θ4≦−20°(但しθ 3 およびθ 4 を選ぶ場合は30°≦θ3−θ4)を満たすものとする)と、の受光角の立体的位置にある合計2〜4箇所の幾何学的位置で、この入射光のそれぞれのメタリック塗膜での反射光の測色を行なうステップを含むことが望ましい。
【0026】
ここで、上記の反射光の測色を行なうステップにおいて、θ1は、25°≦θ1<45°の範囲で選択することが好ましく、30°≦θ1<40°の範囲で選択することがより好ましい。この理由は、θ1が45°(正反射)に近くなるとメタリック塗膜表面の平滑性による塗装面の光沢に影響される傾向があるからであり、θ1が25°より小さいとハイライトの情報が減少することにより輝度感と白味感を分離しにくい傾向があるからである。
【0027】
また、上記の反射光の測色を行なうステップにおいて、θ2は0°<θ2<25°の範囲で選択することが好ましく、さらにθ1との関係においてθ 1 −θ 2 ≧5°の条件を満たすことが望ましい。これらの関係を満たさないθ2はθ1から得られたデータと交絡し、十分な相関精度が得られない傾向があるからである。
【0028】
さらに、上記の反射光の測色を行なうステップにおいて、θ3は−20°<θ3≦0°の範囲で選択することが好ましく、θ2との関連において15°≦θ2−θ3の条件を満たすことが望ましい。これらの関係を満たさないθ3はθ2から得られたデータと交絡し、十分な相関精度が得られない傾向があるからである。
【0029】
同様に、上記の反射光の測色を行なうステップにおいて、θ4は−35°≦θ4≦−20°の範囲から選択することが好ましい。θ4が−35°を超えて小さくなると、得られるL*の絶対値が小さくなりすぎて十分な解析精度が得られない傾向があるからである。さらにθ4はθ3との関連において、30°≦θ3−θ4の条件を満たすことが望ましい。これらの関係を満たさないθ4はθ3から得られたデータと交絡し、十分な相関精度が得られない傾向があるためである。
【0030】
上記の反射光の測色を行なうステップにおいて、反射光の測色にあたって、L*を導くための等色関数は2度視野XYZ表色系であっても10度視野X101010表色系に基づくいずれであっても良い。また測色にあたっての標準の光は白色光であれば良いが、望ましくは標準の光D65か、標準の光Cを用いるのが好ましい。
【0031】
<固有ベクトルを算出するステップ>
本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法において、上記の固有ベクトルを算出するステップは、このそれぞれの幾何学的位置で得られたL***表色系(またはL***表色系)におけるL*値(CIE1976明度)である、L*θ1およびL*θnを用いて主成分分析法による第1主成分である、Z1=a1*θ1+Σan*θn(nは2,3,4の少なくとも1つ以上)の固有ベクトルa1およびanと、第2主成分である、Z2=b1*θ1+Σbn*θn(nは2,3,4の少なくとも1つ以上)の固有ベクトルb1およびbnとを算出するステップを含むことが好ましい。
【0032】
ここで、上記の主成分分析を行って固有ベクトルを算出するステップにおいては、複数のメタリック塗膜は、一般的な平滑なシルバー色またはシルバー色と他の色彩との混合色の塗膜であることが好ましく、色数は多い方が望ましく、目視との相関精度を上げるためには20色以上であることが望ましい。より望ましくは40色以上で一般に存在しうる明度領域をカバーする範囲で適度に色の異なる試験片サンプルを準備することが望ましい。
【0033】
また、上記の主成分分析を行って固有ベクトルを算出するステップにおいては、固有ベクトルを求めるためには、特に限定せず、従来公知の数学的手法を用いることができ、たとえば分散共分散行列を用いても良いし、相関係数行列を用いても良い。また主成分を得るためのそれぞれの結合式に用いる正負の符号はすべてを逆符号にしても良い。
【0034】
<メタリック感を評価するステップ>
本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法において、上記のメタリック感を評価するステップは、上記の線形結合式によって表現される第1主成分と第2主成分の2つの主成分をそれぞれ輝度感と白味感に対応させてメタリック感を評価するステップを含むことが好ましい。
【0035】
このようにして評価することにより、輝度感と白味感とを互いの情報に影響されることなく、独立して評価できるからである。
【0036】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0037】
<測定方法および評価方法>
(1)シルバーメタリック塗膜の作方法
表1および表2の配合条件にて47種のアルミニウムペースト顔料を用いた47色のシルバーメタリック塗料を作り、中塗りを予め施した平版に静電塗装を行い、2コート1ベークにてクリアーコートを有する47枚の塗板を作製した。クリヤーコートの組成を表3に、静電塗装条件を表4に示す。
【0038】
【表1】
Figure 0004152786
【0039】
【表2】
Figure 0004152786
【0040】
【表3】
Figure 0004152786
【0041】
【表4】
Figure 0004152786
【0042】
(2)シルバーメタリック塗膜での反射光の測色方法
(2−1)X−Rite MA68による測色方法
エックスライト INC.社製 X−Rite MA68を使用して上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を測色した。測定に関する幾何学的条件は表の通りである。X−Rite MA68の幾何学的条件の呼称は本明細書とは異なっている。これはX−Rite MA68の受光角呼称は正反射光位置(本明細書では45°で表記される)から法線方向へのオフセット角で表現しているためであり、これを対照して表5に示す。なお測定に関しては標準の光としてD65、視野角10度視野にて求めた。測定値を表6および表7に示す。
【0043】
【表5】
Figure 0004152786
【0044】
(2−2)LMR−100による測色方法
関西ペイント株式会社製アルコープLMR−100を使用して上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を測定した。LMR−100の出力IVは本明細書で記述する輝度感に対応していると考えられる。測定値を表6および表7に示す。
【0045】
(3)白味感の評価
白味感については、従来の測定機器において目視と一致する評価機器やパラメータが存在しない。そのためここでは上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を目視評価して白味感の強弱順位付けを行った。この順位データの対数値をとって目視白味感とした。結果を表6および表7に示す。
【0046】
【表6】
Figure 0004152786
【0047】
【表7】
Figure 0004152786
【0048】
<実施例1>
上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を用いて、θ1=30°、θ2=20°、θ3=0°、θ4=−30°とし、X−Riteによる測色値L*データL*θ1、L*θ2、L*θ3、L*θ4の47組を変数とみなし、分散共分散行列に基づく主成分分析を行った。計算には日本科学技術研修所製 JUSE−StatWorksのJUSE−MAを用いて演算した。その結果、第1、第2主成分の固有ベクトルは表8のようになった。
【0049】
【表8】
Figure 0004152786
【0050】
ここで第1主成分は輝度感のパラメータとして負の相関が出るため正負の符号を逆にし、各主成分を次式にて求めた。式中L*θnは各測定条件θにおけるL*である。
1=0.713L*θ1−0.124L*θ2−0.601L*θ3−0.341L*θ4
2=0.489L*θ1+0.750L*θ2+0.444L*θ3−0.032L*θ4
図2にZ1とLMR−100のIV値の比較、図3にZ2と白味感目視順位の対数との比較を示す。Z1はLMR−100のIV値と強い相関(相関係数r=0.984)があり、これはハイライトの明度である輝度感として、Z2は白味感目視評価値の対数値と相関が強く(相関係数r=0.856)、白味感のパラメータとして利用可能であることがわかる。
【0051】
<実施例2>
上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を用いて、θ1=30°、θ2=20°、θ4=−30°とし、X−Riteによる測色値L*データL*θ1、L*θ2、L*θ4の47組を変数とみなし、実施例1と同様の演算を行った。第1、第2主成分の固有ベクトルは表9のようになった。
【0052】
【表9】
Figure 0004152786
【0053】
各主成分を次式にて求めた。
1=0.908L*θ1−0.069L*θ2−0.412L*θ4
2=0.149L*θ1+0.975L*θ2+0.166L*θ4
図4にZ1とLMR−100のIV値の比較、図5にZ2と白味感目視順位の対数との比較を示す。Z1はLMR−100のIV値と強い相関(相関係数r=0.980)がありこれはハイライトの明度である輝度感として、Z2は白味感目視評価値の対数値と相関が強く(相関係数r=0.903)白味感のパラメータとして利用可能であることがわかる。
【0054】
<実施例3>
上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を用いて、θ1=30°、θ3=0°、θ4=−30°とし、X−Riteによる測色値L*データL*θ1、L*θ3、L*θ4の47組を変数とみなし、実施例1と同様の演算を行った。第1、第2主成分の固有ベクトルは表10のようになった。
【0055】
【表10】
Figure 0004152786
【0056】
ここで第1主成分は輝度感のパラメータとして負の相関が出るため正負の符号を逆にし、各主成分を次式にて求めた。
1=0.726L*θ1−0.596L*θ3−0.343L*θ4
2=0.638L*θ1+0.770L*θ3+0.012L*θ4
図6にZ1とLMR−100のIV値の比較、図7にZ2と白味感目視順位の対数との比較を示す。Z1はLMR−100のIV値と強い相関(相関係数r=0.987)があり、これはハイライトの明度である輝度感として、Z2は白味感目視評価値の対数値と相関が強く(相関係数r=0.872)、白味感のパラメータとして利用可能であることがわかる。
【0057】
<実施例4>
上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を用いて、θ1=30°、θ2=20°とし、X−Riteによる測色値L*データL*θ1、L*θ2の47組を変数とみなし、実施例1と同様の演算を行った。第1、第2主成分の固有ベクトルは表11のようになった。
【0058】
【表11】
Figure 0004152786
【0059】
各主成分を次式にて求めた。
1=0.998L*θ1−0.056L*θ2
2=0.056L*θ1+0.998L*θ2
図8にZ1とLMR−100のIV値の比較、図9にZ2と白味感目視順位の対数との比較を示す。Z1はLMR−100のIV値と強い相関(相関係数r=0.973)がありこれはハイライトの明度である輝度感として、Z2は白味感目視評価値の対数値と相関が強く(相関係数r=0.909)白味感のパラメータとして利用可能であることがわかる。
【0060】
<実施例5>
上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を用いて、θ1=30°、θ3=0°とし、X−Riteによる測色値L*データL*θ1、L*θ3の47組を変数とみなし、実施例1と同様の演算を行った。第1、第2主成分の固有ベクトルは表12のようになった。
【0061】
【表12】
Figure 0004152786
【0062】
各主成分を次式にて求めた。
1=0.773L*θ1−0.635L*θ3
2=0.635L*θ1+0.773L*θ3
図10にZ1とLMR−100のIV値の比較、図11にZ2と白味感目視順位の対数との比較を示す。Z1はLMR−100のIV値と強い相関(相関係数r=0.987)がありこれはハイライトの明度である輝度感として、Z2は白味感目視評価値の対数値と相関が強く(相関係数r=0.872)白味感のパラメータとして利用可能であることがわかる。
【0063】
<比較例1>
上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を用いて、θ2=20°、θ3=0°、θ4=−30°とし、X−Riteによる測色値L*データL*θ2、L*θ3、L*θ4の47組を変数とみなし、実施例1と同様の演算を行った。第1、第2主成分の固有ベクトルは表13のようになった。
【0064】
【表13】
Figure 0004152786
【0065】
ここで第1主成分は輝度感のパラメータとして負の相関が出るため正負の符号を逆にし、各主成分を次式にて求めた。
1=−0.300L*θ2−0.852L*θ3−0.430L*θ4
2=0.890L*θ2−0.088L*θ3−0.447L*θ4
図12にZ1とLMR−100のIV値の比較、図13にZ2と白味感目視順位の対数の比較を示す。Z1はLMR−100のIV値と相関はあるものの、実施例で示したものほど高くはない。また、同じくZ2は白味感目視評価値の対数値と若干の相関は見られるものの、Z2の変化範囲そのものが小さく、評価の指標とはなり難い。このようにデータとして30°以上45°未満の受光角領域から選ぶ角度θ1からのL*θ1を採用しない場合は本課題を解決するパラメータが得られ難いことがわかる。
【0066】
<比較例2>
上記の(1)に示した条件で作製した47枚の塗板を用いて、θ2=20°、θ4=−30°とし、X−Riteによる測色値L*データL*θ2、L*θ4の47組を変数とみなし、実施例1と同様の演算を行った。第1、第2主成分の固有ベクトルは表14のようになった。
【0067】
【表14】
Figure 0004152786
【0068】
ここで第1主成分は輝度感のパラメータとして負の相関が出るため正負の符号を逆にし、各主成分を次式にて求めた。
1=−0.692L*θ2−0.722L*θ4
2=0.722L*θ2−0.692L*θ4
図14にZ1とLMR−100のIV値の比較、図15にZ2と白味感目視順位の対数との比較を示す。Z1はLMR−100のIV値と相関はあるものの、実施例で示したものほど高くはない。また、同じくZ2は白味感目視評価値の対数値と若干の相関は見られるものの、実施例で示したものほど高くはない。また、Z1、Z2とも、変化範囲そのものが小さく、評価の指標とはなり難い。
【0069】
このようにデータとして30°以上45°未満の受光角領域から選ぶ角度θ1からのL*θ1を採用しない場合は本課題を解決するパラメータが得られ難いことがわかる。
【0070】
上記の測定結果の図2〜図15で示されるように、本発明のメタリック感の測定方法を用いることにより、メタリック塗膜の重要な指標である輝度感および白味感がお互いの情報に影響されずに測定でき、その値は視観的な「見え」ともよく対応していることが分かる。
【0071】
また、たとえば実施例1で示した方法において求めた47試料のZ1とZ2をXY軸上にプロットすると図16のようになり、メタリック色の「見え」の特徴を一義的に表現できることがわかる。
【0072】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0073】
【発明の効果】
本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法は、上記従来技術の欠点を解消し、メタリック色の外観を輝度感と白味感という2つのパラメータで簡単にしかも客観的に表現できる、メタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法である。
【0074】
また、本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法においては、これらの2つのパラメータは、複数の観察角位置からの1つの信号出力に基づき算出されるものであるが、互いに無相関であり、互いの情報が独立しているという特徴を有している。
【0075】
そして、本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法は、信号出力の測定単位として、広く産業界で用いられている国際照明委員会のL*値または国際的に公認されているハンターのL値を基準にして表色するため、一般的な測色装置を用いて実施でき、汎用性に優れるという意義がある。
【0076】
さらに、本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法は、得られた2つのパラメータをXY座標上にプロットすることにより、メタリック色「見え」の特徴を一義的に表示することができるので、特定の意匠を得るための顔料選択の指標となるマップを提供することも可能となるという意義がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法の概要を示す図である。
【図2】 本発明の実施例1のZ1とLMR−100のIV値との比較の評価結果を示す図である。
【図3】 本発明の実施例1のZ2と白味感目視順位の対数との比較の評価結果を示す図である。
【図4】 本発明の実施例2のZ1とLMR−100のIV値との比較の評価結果を示す図である。
【図5】 本発明の実施例2のZ2と白味感目視順位の対数との比較の評価結果を示す図である。
【図6】 本発明の実施例3のZ1とLMR−100のIV値との比較の評価結果を示す図である。
【図7】 本発明の実施例3のZ2と白味感目視順位の対数との比較の評価結果を示す図である。
【図8】 本発明の実施例4のZ1とLMR−100のIV値との比較の評価結果を示す図である。
【図9】 本発明の実施例4のZ2と白味感目視順位の対数との比較の評価結果を示す図である。
【図10】 本発明の実施例5のZ1とLMR−100のIV値との比較の評価結果を示す図である。
【図11】 本発明の実施例5のZ2と白味感目視順位の対数との比較の評価結果を示す図である。
【図12】 本発明の比較例1のZ1とLMR−100のIV値との比較の評価結果を示す図である。
【図13】 本発明の比較例1のZ2と白味感目視順位の対数との比較の評価結果を示す図である。
【図14】 本発明の比較例2のZ1とLMR−100のIV値との比較の評価結果を示す図である。
【図15】 本発明の比較例2のZ2と白味感目視順位の対数との比較の評価結果を示す図である。
【図16】 本発明の実施例1のZ1とZ2との比較の評価結果を示す図である。
【符号の説明】
101 メタリック塗膜、103 フレーク顔料、105 入射光、107 鏡面反射光、109 拡散反射光、111 マイナス側、113 プラス側。

Claims (7)

  1. メタリック塗膜の有するメタリック感の測定方法であって、
    前記メタリック塗膜上の法線からの角度において、入射側をマイナス、正反射側をプラスとしたとき、−40°〜−50°の範囲の入射角で前記メタリック塗膜に入射光を入射させるステップと、
    複数の前記メタリック塗膜において、前記メタリック塗膜上の法線からの角度において、入射側をマイナス、正反射側をプラスとしたとき、25°≦θ1<45°の受光角領域から選ぶ角度θ1と、−35°≦θ2、θ3、θ4<25°の受光角領域から選ぶ少なくとも1つ以上のθn(ここで、0°<θ2<25°、−20°<θ3≦0°、−35°≦θ4≦−20°を満たすものとする)と、の受光角の立体的位置にある合計2〜4箇所の幾何学的位置で、前記入射光のそれぞれのメタリック塗膜での反射光の測色を行なうステップと、
    前記複数のメタリック塗膜のそれぞれの幾何学的位置で得られたL***表色系またはL***表色系におけるCIE1976明度のL*値である、L*θ1およびL*θnを用いて主成分分析法による第1主成分である、
    1=a1*θ1+Σan*θn(nは2,3,4の少なくとも1つ以上)
    の固有ベクトルa1およびanと、
    第2主成分である、
    2=b1*θ1+Σbn*θn(nは2,3,4の少なくとも1つ以上)
    の固有ベクトルb1およびbnとを算出するステップと、
    前記線形結合式によって表現される第1主成分と第2主成分の2つの主成分をそれぞれ輝度感と白味感に対応させてメタリック感を評価するステップと、
    を備える、メタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法。
  2. 前記反射光の測色を行なうステップは、前記θ1が30°、前記θ2が20°、前記θ3が0°、前記θ4が−30°の条件で、前記反射光の測色を行なうステップを含む、請求項1に記載のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法。
  3. 前記θ n は、少なくともθ 2 を含み、θ 1 −θ 2 ≧5°となる、請求項1に記載のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法。
  4. 前記θ n は、少なくともθ 2 およびθ 3 を含み、θ 1 −θ 2 ≧5°かつ15°≦θ 2 −θ 3 となる、請求項1に記載のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法。
  5. 前記θ n は、少なくともθ 3 およびθ 4 を含み、30°≦θ 3 −θ 4 となる、請求項1に記載のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法。
  6. 前記L*値の代わりにハンターの色差式における明度指数としてのL値を用いる、請求項1〜5のいずれかに記載のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法。
  7. 前記L*値の代わりにX,Y,Z表色系またはX10,Y10,Z10表色系における三刺激値のY値またはY10値を用いる、請求項1〜5のいずれかに記載のメタリック塗膜の有するメタリック感の評価方法。
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