JP4151261B2

JP4151261B2 - Engine exhaust system for small vehicles

Info

Publication number: JP4151261B2
Application number: JP2001359315A
Authority: JP
Inventors: 明男松本
Original assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Current assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Priority date: 2001-11-26
Filing date: 2001-11-26
Publication date: 2008-09-17
Anticipated expiration: 2021-11-26
Also published as: JP2003161149A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二・三輪車やバギー車両のような小型車両に係り、特に不整地走行用鞍乗型車両に適用される小型車両のエンジン排気装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
不整地走行用鞍乗型車両には、特開平１１−１４８３５８号公報に開示された４輪バギー車両（ＡＴＶ車両）がある。このバギー車両は、車体フレームの中央部に単気筒２サイクルエンジンが搭載されており、この２サイクルエンジンの車両後方側にエンジン排気系が連結され、このエンジン排気系は車両後方に向って延設される。
【０００３】
４輪バギー車両では、エンジン排気系が単気筒２サイクルエンジンより後方へ配置され、２サイクルエンジンの側方や上下方を排気管が通らないエンジン排気系のレイアウト構造が採用されるために、車高や最低地上高が増大せず、バギー車両の小型化が図れるという特徴がある。
【０００４】
しかし、従来のバギー車両では、２サイクルエンジンの後方に排気ポートが開口して排気管が連結され、この排気管は排気ポートから車両後方側に延設されるが、中低速度域で安定したエンジン出力を得るためには、一定以上の排気管の長さを必要とする。
【０００５】
このため、従来のバギー車両に取り付けられるエンジン排気系では、排気管の長さを確保するために、排気管を運転シート下方で蛇行させてから排気マフラーに接続し、この排気マフラーからエンジンの排気ガスを外部に排出している。
【０００６】
また、バギー車両は、不整地走行用に設計されているために、中低速度域、特に低速度域で運転されることが多く、走行中に受ける風速が弱い。また、バギー車両は大きなレッグシールドやカバー等の大型艤装品で囲まれているために、車体フレーム内に配置されるエンジン排気系の排気管や排気マフラーに走行風が当りにくく、内部に熱がこもり易い。
【０００７】
不整地走行用鞍乗型車両であるバギー車両には、エンジン排気系を構成する排気管や排気マフラーの殆ど全域に熱害対策用遮熱カバーが装着され、バギー車両を運転するライダーや運転シートを熱害から保護している。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
従来の不整地走行用バギー車両はエンジン排気系の殆ど全てが遮熱カバーで覆われているが、エンジン排気系を構成する排気管が３次元的に蛇行して設けられるため、排気管の曲げが多くなり、排気管の曲げの多さに比例して排気管を覆う遮熱カバーのカバー形状が複雑となる。絞り加工等で形成される遮熱カバーの成形や排気管の組付けが複雑となり、コストアップの原因となっている。
【０００９】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、エンジン排気系のレイアウト構造を簡素化し、遮熱カバーの成形性や組付性を向上させた小型車両のエンジン排気装置を提供することを目的とする。
【００１０】
本発明の他の目的は、排気管を前後方２分割可能に直線状に連結して排気マフラーの排気抵抗を小さくして排気効率を向上させる一方、車体幅を縮小化でき、メンテナンス性を向上させた小型車両のエンジン排気装置を提供するにある。
【００１１】
本発明のさらに他の目的は、排気管から離間した位置にベルト室冷却用インテークダクトを配置し、ベルト室内の冷却を効率よく有効的に行なうことができるようにした小型車両のエンジン排気装置を提供するにある。
【００１２】
本発明の別の目的は、エンジン吸・排気系の設計自由度を向上させて車両の小型化と外観性向上を図るとともに、排気管の熱害がライダーに及ぶのを未然にかつ効果的に防止した小型車両のエンジン排気装置を提供するにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る小型車両のエンジン排気装置は、上述した課題を解決するために、請求項１に記載したように、車体フレームに搭載されるエンジンと、このエンジンの排気ポートに連結されるエンジン排気系とを備えた小型車両のエンジン排気装置において、前記エンジン排気系は、エンジン排気ポートから車両前方に延設された後、略Ｕ字状に湾曲して向きを変え、車体フレームに略沿った状態で車両後方に略直線状に延設される排気管と、この排気管の下流端に連結される車体後部の排気マフラーと、上記排気管および排気マフラーを略全域に亘って覆う遮熱カバー装置とを有し、前記排気管は直線部分で前方排気管と後方排気管に分割可能に連結され、さらに、前記排気管は、前方排気管の略Ｕ字状湾曲部の上流側曲げ点Ｂと下流側曲げ点Ｃおよび後方排気管との連結部であるＤ点を同一平面Ｘ内に配置する一方、上記後方排気管の連結部のＤ点と曲げ点Ｅおよび排気マフラーへの連結部であるＦ点を前記平面Ｘと交差する別の同一平面Ｙ内に配置し、前記遮熱カバー装置は前方排気管の略Ｕ字状湾曲部から後方排気管との連結部に至る前記平面Ｘ部分を上方から覆設する前方遮熱カバーと、後方排気管の連結部から排気マフラーとの連結部に至る前記平面Ｙ部分を上方から覆設する後方遮熱カバーとを備えたものである。
【００１４】
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る小型車両のエンジン排気装置は、請求項２に記載したように、前記排気管は、車両側面視において、前方排気管の略Ｕ字状湾曲部をインテークダクトの車両後方側であってエンジンシリンダの前方側空間内に配置し、前記前方排気管は略Ｕ字状湾曲部で反転されて前記インテークダクトから離間する車両後方に延設されたものである。
【００１５】
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る小型車両のエンジン排気装置は、請求項３に記載したように、前記排気管は、車両平面視において車体フレームの内側を通されるように収納配置される一方、上記排気管の後方排気管に連結される排気マフラーは車両平面視において車体フレームを挟んで前記排気管とは反対側に配置されたものであり、また、請求項４に記載したように、前記排気管は前方排気管と後方排気管の連結部を、車両側面視でシートフレーム下方かつリアショックアブソーバ前方の領域内でメインフレームと重ならない位置に配置される一方、車両平面視においてはシートフレームならびにメインフレームとエアクリーナとの間に配置されたものであり、さらに、請求項５に記載したように、前記後方排気管は、排気管直線部の下流端に位置する曲げ点からリアショックアブソーバの後方に廻り込むように車幅方向外側に折曲され、上記リアショックアブソーバの後方に配置された排気マフラーに接続されたものである。
【００１６】
さらにまた、上述した課題を解決するために、本発明に係る小型車両のエンジン排気装置は、請求項６に記載したように、前記エンジン排気系は、車両平面視において、車両中心線より一側方にオフセットさせて設けられる一方、上記車体中心線より他側方にオフセットさせてエンジン吸気系が設けられたものである。
【００１７】
【発明の実施の形態】
本発明に係る小型車両のエンジン排気装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【００１８】
図１および図２は、不整地走行用鞍乗型車両等の小型車両としての４輪バギー車両（ＡＴＶ車両）１０を示す右側面図および平面図である。バギー車両１０は車体フレーム１１の中央下部に単気筒水冷式の２サイクルエンジンあるいは４サイクルエンジン１２が搭載される。このエンジン１２を搭載した車体フレーム１１の前部にステアリング機構１３が設けられる。ステアリング機構１３はステアリングシャフト１４を回動操作させるハンドルバー１５を備えており、このハンドルバー１５のハンドル操作により前輪１６が操舵されるようになっている。
【００１９】
一方、車体フレーム１１は、アッパフレーム１８ａおよびロアーフレーム１８ｂからなるメインフレーム１８とこのメインフレーム１８から後方に延設されるシートフレーム１９とを左右にそれぞれ設け、左右のメインフレーム１８のアッパフレーム１８ａとロアーフレーム１８ｂ間をサポートフレーム２１で連結し、補強構造に構成される。シートフレーム１９もサポートフレーム２２でメインフレーム１８に連結され、補強される。
【００２０】
車体フレーム１１に搭載されたエンジン１２の出力は動力伝達シャフトであるプロペラシャフト２３を介してリアディファレンシャル機構２４に伝達され、このディファレンシャル機構２４を介して後輪軸２５に支持された後輪２６を回転駆動させるようになっている。後輪軸２５とロアーフレーム１８ｂの後下部とをトレーリングアーム（図示せず）で揺動自在に連結し、後輪２６の上下動は左右一対のリアショックアブソーバ２７にて緩衝され、吸収される。
【００２１】
車体フレーム１１に搭載されたエンジン１２の上方には燃料タンク３０が設けられ、この燃料タンク３０の後方に隣接して運転シート３１が設けられる。運転シート３１は左右一対のシートフレーム１９上に跨設される。また、燃料タンク３０の前部上方にはメータ等の計器類３２が設けられ、この計器類３２はステアリングシャフト１４近傍に配設せしめられる。
【００２２】
前記エンジン１２は、クランクケース３４から斜め前方上方に延設されたエンジンシリンダ３５を備えており、このエンジンシリンダ３５の後方にエンジン吸気系３６が接続され、エンジンシリンダ３５の前方にエンジン排気系３７が接続される。
【００２３】
エンジン吸気系３６は、運転シート３１の下方に配置されたエアクリーナ４０と、このエアクリーナ４０から前方に延びる吸気管４１と、この吸気管４１の途中に設けられたキャブレタ４２とから構成される。キャブレタ４２はエアクリーナ４０で浄化された空気と燃料タンク３０からの燃料を混合して混合気を作り、この混合気をエンジンシリンダ３５内の燃焼室に吸気管４１を通して導くようになっている。
【００２４】
エンジン排気系３７はエンジンシリンダ３５にエンジン吸気系３６とは反対側で接続される。エンジン排気系３７はエンジンシリンダ３５の前方に開口する排気ポートに接続される排気管４５と、この排気管４５の下流側に接続される排気マフラー４６とを有する。エンジン排気系３７は、車両平面視において、車体中心線ＣＬから一側方（車幅方向外側方）にオフセットして設けられる一方、上記車体中心線ＣＬより他側方にエンジン吸気系３６がオフセットして設けられる。これによりエンジン吸気系３６およびエンジン排気系３７の設計自由度を大きくとってカウリング４７下方で車体フレーム１１内にエンジン吸気系３６およびエンジン排気系３７を納めることができる。
【００２５】
一方、エンジン排気系３７の排気マフラー４６は排気音を消音させるサイレンサとしても機能している。排気マフラー４６はハンガブラケット４８を介して車体後部であるシートフレーム１９の後端部に懸架される。
【００２６】
また、車体フレーム１１のアッパフレーム１８ａの前端上部にラジエータ５０が設けられ、このラジエータ５０は冷却水ホース５１，５２を介してエンジン１２に接続される。ラジエータ５０の背側にはラジエータ５０での熱交換効率を向上させるために冷却ファン５３が設けられる。この冷却ファン５３によりバギー車両１０が低速にて走行する場合にも、ラジエータ５０が放熱した高温雰囲気を排風でき、ラジエータ５０内を通る冷却水を積極的に冷却させることができる。
【００２７】
ラジエータ５０で冷却された冷却水は下側の冷却水ホース５１を通ってエンジンシリンダ３５に案内され、このエンジンシリンダ３５を冷却する一方、エンジンシリンダ３５を冷却して温度上昇した水は上側の冷却水ホース５２を通ってラジエータ５０に導かれ、このラジエータ５０で再び冷却される。
【００２８】
また、ラジエータ５０の上部背側にインダクションボックス５５が設けられ、このインダクションボックス５５はラジエータ５０と燃料タンク３０との間に設置される。インダクションボックス５５には底部からインテークダクト５６が延設されており、このインテークダクト５６はエンジン１２のＶベルトケース５７内のＶベルト室であるドライチャンバ５８に導かれ、このドライチャンバ５８内を冷却している。Ｖベルトケース５７内にはエンジン１２からの動力を後輪駆動のプロペラシャフト２３に伝達するために、動力伝達機構として図示しないＶベルト変速機構が収納されている。このＶベルト変速機構の発熱はインテークダクト５６から案内される冷却風で吸熱され、Ｖベルト変速機構を積極的に冷却している。
【００２９】
また、バギー車両１０は、Ｖベルトケース５７の車幅方向反対側にエンジンを始動させるリコイルスタータ６０が設けられる一方、エンジン吸気系３６を構成するエアクリーナ４０の後方にバッテリ６１が設けられる。さらに、バギー車両１０の燃料タンク３０やエンジン１２は上方からカウリング４７で覆われ、バギー車両１０の美観を高め、商品性を向上させている。
【００３０】
ところで、バギー車両１０に搭載されるエンジン１２のエンジン排気系３７は、排気管４５が図３および図４に示すように、前方排気管６５と後方排気管６６から構成され、排気管４５は直線状部で前後方に２分割可能に連結されるレイアウト構造を有する。
【００３１】
前方排気管６５は、その上流端がエンジンシリンダ３５の排気ポートに接続される。前方排気管６５は、排気ポートから図２に示すように、前方斜め下方に延びた後、図１に示すように、略Ｕ字状に湾曲して車幅方向外方から車両後方に向きを変え、エンジン１２の側方を通り車体フレーム１１のアッパフレーム１８ａの下方でかつ車体フレーム１１の車幅方向内側に沿う形で車両後方に向って直線状にかつ略水平に延設される。
【００３２】
前方排気管６５のＵ字状湾曲部６７は、上流側から下流側が車幅方向外側に向って斜め上方を向くように湾曲された後、車両後方を向くように湾曲成形されて排気ガスの流れが反転せしめられる。前方排気管６５はＵ字状湾曲部６７から下流側が車両後方に向って略直線状かつ略水平に延び、その下流端部が後方排気管に直線部で嵌合して連結される。前方排気管６５と後方排気管６６の直線状連結部６８は締結手段６９で気密に接続される。
【００３３】
後方排気管６６は、車体フレーム１１のシートフレーム１９の下方でかつフレーム内側に沿って車両後方に略直線状でかつ略水平に延設される。後方排気管６６はリアショックアブソーバ２７の位置から車幅方向外側に向って緩やかに略くの字状に折曲されてリアショックアブソーバ２７の後方に廻り込み、その下流端が排気マフラー４６あるいはサイレンサに接続される。排気マフラー４６は図１および図２に示すようにリアショックアブソーバ２７の後方に配設され、シートフレーム１９の後部下方にかつシートフレーム１９より車幅方向外側に突出するように設けられる。このため、高温となる排気マフラー４６は、ライダーの脚部より車両後方に離れた位置に設けられる。
【００３４】
このように、排気管４５は前方排気管６５と後方排気管６６とが直線状部で連結され、排気管４５の直線状部の後端（下流端）から後方排気管６６は車幅方向外側にほぼくの字状に折曲され、後方排気管６６の下流端に排気マフラー４６が連結される。
【００３５】
エンジン排気系３７は排気管４５の大部分および排気マフラー４６が熱害対策用遮熱カバー装置７０で、図３および図４に示すように、上方から覆われる。遮熱カバー装置７０は、前方排気管６５の大部分を覆う前方遮熱カバー７１と後方排気管６６の全体を覆う後方遮熱カバー７２と、排気マフラー４６を覆うマフラ遮熱カバー７３とから３分割可能に構成される。
【００３６】
その際、排気管４５のうち、前方排気管６５は、図３および図４に示すように、エンジン１２の排気ポートに取り付けられるＡ点と、略Ｕ字状湾曲部６７の上流側曲げ点Ｂおよび下流側曲げ点Ｃと、後方排気管６６に連結される連結部６８のＤ点とから構成されるが、前記Ｂ点、Ｃ点およびＤ点で形成される平面Ｘを共有するように前方排気管６５のＢ点からＤ点まで捩れを生じさせることなく同一平面内に形成される。
【００３７】
また、後方排気管６６は、前方排気管６５に連結されるＤ点と、くの字状に折曲されるＥ点と、排気マフラー４６に連結されるＦ点とから構成されるが、前記Ｄ点、Ｅ点およびＦ点で形成される平面Ｙを共有するように後方排気管６６が同一平面内に形成される。
【００３８】
したがって、エンジン排気系３７を構成する排気管４５のうち、前方排気管６５はＢ点、Ｃ点およびＤ点で形成される平面Ｘを共有するように形成され、後方排気管６６はＤ点、Ｅ点およびＦ点で形成される平面Ｙを共有するように形成されるので、前方排気管６５のＢ点下流側からＤ点までの上半部を覆う前方遮熱カバー７１は略２次元的成形加工でよく、複雑な３次元曲げ加工を必要としないので、成形加工が容易となる。後方排気管６６全体を覆う後方遮熱カバー７２も、前方遮熱カバー７１の成形加工と同様であるので、成形加工が容易となる。
【００３９】
前方排気管６５と後方排気管６６は直線状部で互いに連結し、遮熱カバー７１，７２で覆う部分をそれぞれ同一平面部に形成したので、曲げ点数の少ない形状とすることができ、絞り加工や曲げ加工により形成される前方および後方遮熱カバー７１，７２の成形加工が簡単かつ容易となり、成形性や組付性を向上させることができる。遮熱カバー７１，７２，７３のカバー形状が複雑でないため、組付性も向上する。
【００４０】
排気管４５同様、連結部６８の前後で遮熱カバー７１，７２が分割されるので、前述したＢ点とＣ点およびＤ点を含む平面Ｘが前記Ｄ点とＥ点およびＦ点を含む平面Ｙと同一平面上になくても遮熱カバー７１，７２をそれぞれ２次元曲げ加工すればよい。すなわち、設計によっては前方排気管６５の平面部と後方排気管６６の平面部とが交差することもあるが、その場合でも遮熱カバー７１，７２は２次元曲げ加工で済み、遮熱カバー７１，７２の加工が簡単かつ容易となる。
【００４１】
特に、エンジン排気系３７の排気管４５および排気マフラー４６を遮熱カバー装置７０で略フルカバー化するとき、遮熱カバー７１，７２で覆われる排気管４５の前方排気管６５および後方排気管６６はそれぞれ同一平面をとる配置構成としたので、遮熱カバー７１，７２の大型化が可能となって成形性を向上させることができる。また、前方および後方排気管６５，６６は直線部で連結したので、連結部６８の位置をメンテナンス上最も作業性の良い位置に自由に設定することができる。
【００４２】
このバギー車両１０では、図１に示す車両側面視において、メインフレーム１８のアッパフレーム１８ａおよびロアーフレーム１８ｂとシートフレーム１９とで囲まれた略三角形領域内であり、さらに、図２に示す車両平面視においてシートフレーム１９とエアクリーナ４０で挟まれ、かつ、クロスメンバ２０の前方に配置したので、カウリング４７を取り外せばメンテナンス作業し易い位置に連結部６８を位置させることができる。
【００４３】
別の見方をすれば、前方排気管６５と後方排気管６６との直線状連結部６８を、図１に示す車両側面視において、シートフレーム１９の下方かつリアショックアブソーバ２７の前方に位置する領域内でメインフレーム１８と重ならない位置に配置し、図２に示す車両平面視において、車体フレーム１１内であって、シートフレーム１９ならびにメインフレーム１８とエアクリーナ４０との間に位置する領域内に配置したので、連結部６８は周辺部品と干渉しない位置に配設でき、メンテナンス性の向上を図ることができる。また、排気管４５は直線部分が大きいので排気抵抗が小さくなり、排気マフラー４６からの排気効率も向上する。
【００４４】
また、エンジン排気系３７は、排気管４５を車体フレーム１１の内部に収納させ、図２の車両平面視において、車体フレーム１１内を車両後方に向って直線状に配置したので、図示しないレッグシールドの車幅方向内側に排気管４５を通すことができ、ライダーのニーグリップ部の車体幅を縮小化できる。
【００４５】
排気管４５はライダーの脚部が位置する領域内で車体フレーム１１内に直線状に配置して車体フレーム１１内を通し、車体カウリング４７内に収納される。排気管４５は、ライダーの脚部から離れたリアショックアブソーバ２７以後の車両後方部分を車体フレーム１１の車幅方向外方側に折曲させ、高温となる排気マフラー４６をカウリング４７の外方に位置させて走行風に積極的に晒すようにしたものであり、ライダーに熱による悪影響を与えないようにしたものである。
【００４６】
さらに、排気管４５は前方排気管６５の略Ｕ字状湾曲部４７を、図１に示す車両側面視において、インテークダクト５６の後方であってエンジンシリンダ３５の前方空間に配置し、前方排気管６５の略Ｕ字状湾曲部４７の折返しにより、前方排気管６６を車両後方側に向けてインテークダクト５６から離間する方向に直線状にかつ略水平に延設したものである。この排気管４５のレイアウト構成により、排気管４５をＵ字状に折り返す際、車両側面視上方に向けて前方排気管６５が湾曲されるので、略Ｕ字状湾曲部６７の前方配置のインテークダクト５６から排気管４５を離間して配置できる。
【００４７】
このため、Ｖベルトケース５７内のドライチャンバ５８内の冷却が効率よく行なわれる。インテークダクト５６はＶベルト室であるドライチャンバ５８用の冷却空気導入通路となっており、この通路を通る空気を暖めてしまうことを有効的に防止できる。
【００４８】
なお、本発明の一実施形態では、小型車両のエンジン排気装置を不整地走行車両である四輪バギー車両に適用した例を示したが、このエンジン排気装置は、三輪バギー車両や自動二・三輪車に適用することもできる。
【００４９】
その際、エンジン吸気系は車体中心線に対し車幅方向一側にシフトさせ、エンジン排気系はエンジン吸気系と反対側にシフトさせて配置すれば、エンジン吸気系および排気系の設計自由度が向上し、車両の小型化・外観性を向上させる上で好ましい。
【００５０】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明に係る小型車両のエンジン排気装置においては、前方排気管と後方排気管とを直線状部で連結し、排気管の曲げ部を少なくしたので、エンジン排気系のレイアウト構造を簡素化でき、排気抵抗が小さくなり、排気効率が向上する一方、排気管および排気マフラーの略全域を覆う遮熱カバー装置の遮熱カバーのカバー形状を簡素化でき、遮熱カバーの成形性や組付性を向上させることができる。
【００５１】
また、前方排気管と後方排気管とを直線状連結部で連結したので、連結部を周辺部品と干渉しない位置に設定することが容易となり、メンテナンス性を向上させることができる。
【００５２】
さらに、エンジン排気系を構成する前方排気管の略Ｕ字状湾曲部をインテークダクトの後方に配設し、インテークダクトから排気管を車両後方側に離間させて配置させるので、インテークダクト内を通る空気の加熱を効果的にかつ有効的に防止でき、Ｖベルトケース内の冷却効率も向上させることができる。
【００５３】
さらにまた、排気管は下流端直線部に位置する曲げ点からリアショックアブソーバの後方に廻り込むように後方排気管を車幅方向外側に折曲し、リアショックアブソーバの後方で排気マフラー（サイレンサ）に接続したので、高温となる排気マフラーをライダーの脚部から遠ざけた位置に位置させることができ、ライダーの脚部に対応する排気管は直線状に成形され、車体フレーム内に通すことができるので、ライダーに排気熱による悪影響を及ぼすことがない。
【００５４】
さらに、車体中心線に対しエンジン排気系を一側にオフセットさせ、エンジン吸気系をエンジン排気系とは反対側にオフセットさせて配置したので、エンジン吸気系およびエンジン排気系の設計自由度を向上させ、車両の小型化、外観性の向上を通じて商品性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る小型車両のエンジン排気装置の一実施形態を示すもので、不整地走行用四輪バギー車両を示す右側面図。
【図２】図１に示されたバギー車両の平面図。
【図３】図１に示された四輪バギー車両に設けられるエンジン排気装置を示す組立図。
【図４】図３に示されたエンジン排気装置を分解して示す図。
【符号の説明】
１０バギー車両
１１車体フレーム
１２エンジン
１３ステアリング機構
１４ステアリングシャフト
１５ハンドルバー
１６前輪
１８メインフレーム
１８ａアッパフレーム
１８ｂロアーフレーム
１９シートフレーム
２０クロスメンバ
２１，２２サポートフレーム
２３プロペラシャフト
２４リアディフアレンシャル機構
２５後輪軸
２６後輪
２７リアショックアブソーバ
３０燃料タンク
３１運転シート
３２計器類
３４クランクケース
３５エンジンシリンダ
３６エンジン吸気系
３７エンジン排気系
４０エアクリーナ
４１吸気管
４２キャブレタ
４５排気管
４６排気マフラー
４７カウリング
４８ハンガブラケット
５０ラジエータ
５１，５２冷却水ホース
５３冷却ファン
５５インダクションボックス
５６インテークダクト
５７Ｖベルトケース
５８ドライチャンバ
６０リコイルスタータ
６１バッテリ
６５前方排気管
６６後方排気管
６７略Ｕ字状湾曲部
６８連結部
６９締結手段
７０遮熱カバー装置
７１前方遮熱カバー
７２後方遮熱カバー
７３マフラ遮熱カバー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a small vehicle such as a motorcycle or a three-wheeled vehicle or a buggy vehicle, and more particularly to an engine exhaust device for a small vehicle applied to a saddle type vehicle for traveling on rough terrain.
[0002]
[Prior art]
As a saddle riding type vehicle for running on rough terrain, there is a four-wheel buggy vehicle (ATV vehicle) disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 11-148358. This buggy vehicle has a single-cylinder two-cycle engine mounted at the center of the body frame, and an engine exhaust system is connected to the rear side of the two-cycle engine. The engine exhaust system extends toward the rear of the vehicle. Is done.
[0003]
In a four-wheel buggy vehicle, the engine exhaust system is arranged behind the single-cylinder two-cycle engine, and the layout structure of the engine exhaust system in which the exhaust pipe does not pass through the side or upper and lower sides of the two-cycle engine is adopted. The height and the minimum ground clearance do not increase, and the buggy vehicle can be downsized.
[0004]
However, in a conventional buggy vehicle, an exhaust port is opened at the rear of the two-cycle engine and an exhaust pipe is connected. The exhaust pipe extends from the exhaust port to the rear side of the vehicle, but is stable in a medium and low speed range. In order to obtain engine output, a certain length of exhaust pipe is required.
[0005]
For this reason, in an engine exhaust system attached to a conventional buggy vehicle, in order to ensure the length of the exhaust pipe, the exhaust pipe is meandered below the operation seat and then connected to the exhaust muffler. Gas is discharged to the outside.
[0006]
In addition, since the buggy vehicle is designed for running on rough terrain, the vehicle is often driven in a middle and low speed range, particularly in a low speed range, and the wind speed received during running is weak. In addition, since buggy vehicles are surrounded by large fittings such as large leg shields and covers, it is difficult for the driving wind to hit the exhaust pipes and exhaust mufflers of the engine exhaust system arranged in the body frame, and heat is internally generated. It's easy to hang up.
[0007]
A buggy vehicle, which is a saddle-riding vehicle for running on rough terrain, is equipped with a heat shield cover for almost all of the exhaust pipes and exhaust mufflers that make up the engine exhaust system. Protects against heat damage.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In conventional rough terrain buggy vehicles, almost all of the engine exhaust system is covered with a heat shield cover, but the exhaust pipe constituting the engine exhaust system is provided in a three-dimensional meander, so that the exhaust pipe is bent. Therefore, the cover shape of the heat shield cover that covers the exhaust pipe becomes complicated in proportion to the bending of the exhaust pipe. Molding of the heat shield cover formed by drawing or the like and assembly of the exhaust pipe are complicated, which causes a cost increase.
[0009]
The present invention has been made in consideration of the above-described circumstances, and provides an engine exhaust system for a small vehicle that simplifies the layout structure of the engine exhaust system and improves the formability and assembly of the heat shield cover. With the goal.
[0010]
Another object of the present invention is to connect exhaust pipes in a straight line so that the front and rear can be divided into two parts to reduce exhaust resistance of the exhaust muffler and improve exhaust efficiency, while reducing the vehicle body width and improving maintainability. An engine exhaust device for a small vehicle is provided.
[0011]
Still another object of the present invention is to provide an engine exhaust system for a small vehicle in which a belt chamber cooling intake duct is disposed at a position spaced from the exhaust pipe so that the belt chamber can be cooled efficiently and effectively. In offer.
[0012]
Another object of the present invention is to improve the design freedom of the engine intake / exhaust system to reduce the size and appearance of the vehicle and to effectively and effectively prevent the heat damage of the exhaust pipe from affecting the rider. An object of the present invention is to provide an engine exhaust device for a small vehicle.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, an engine exhaust system for a small vehicle according to the present invention includes an engine mounted on a vehicle body frame and an engine exhaust connected to an exhaust port of the engine. In the engine exhaust system for a small vehicle provided with a system, the engine exhaust system extends from the engine exhaust port to the front of the vehicle, then curves and changes its direction substantially in a U shape, and substantially follows the body frame. An exhaust pipe extending substantially linearly in the rear of the vehicle in the state, an exhaust muffler at the rear of the vehicle body connected to the downstream end of the exhaust pipe, and a heat shield cover that covers the exhaust pipe and the exhaust muffler over substantially the entire area The exhaust pipe is connected to the front exhaust pipe and the rear exhaust pipe in a straight portion so as to be split , and the exhaust pipe further includes an upstream bending point B of the substantially U-shaped curved portion of the front exhaust pipe. And downstream bending The point D, which is a connection part between C and the rear exhaust pipe, is arranged in the same plane X, while the point D, the bending point E, and the point F, which is a connection part to the exhaust muffler, are connected to the rear exhaust pipe. Arranged in another same plane Y intersecting with the plane X, the heat shield cover device covers the plane X portion from the upper side from the substantially U-shaped curved portion of the front exhaust pipe to the connecting portion with the rear exhaust pipe from above. a front heat shield to, in which a rear heat shielding cover for Kutsugae設the plane Y portion extending from the connecting portion of the rear exhaust pipe to the connection portion between the exhaust muffler from above.
[0014]
In order to solve the above-described problem, an engine exhaust device for a small vehicle according to the present invention is as described in claim 2, wherein the exhaust pipe is substantially U-shaped in the front exhaust pipe in a side view of the vehicle. A curved portion is disposed on the vehicle rear side of the intake duct and in the space on the front side of the engine cylinder, and the front exhaust pipe is inverted by a substantially U-shaped curved portion and extends rearward of the vehicle away from the intake duct. It is a thing.
[0015]
Furthermore, in order to solve the problems described above, the engine exhaust system for a small vehicle according to the present invention, as described in claim 3, wherein the exhaust pipe, so as to be passed through the inside of the body frame in a plan view of the vehicle while being housed and arranged in an exhaust muffler connected to the rear exhaust pipe of the exhaust pipe is intended the previous SL exhaust pipe disposed on the opposite side of the body frame in a vehicle plan view, also claim As described in 4 , the exhaust pipe is disposed such that the connecting portion between the front exhaust pipe and the rear exhaust pipe is not overlapped with the main frame in a region below the seat frame and in front of the rear shock absorber in a side view of the vehicle. in the plan view of the vehicle it has been disposed between the seat frame and the main frame and the air cleaner further as described in claim 5, wherein the rear exhaust pipe , Bent from the bending point located at the downstream end of the exhaust pipe straight section to the rear side of the rear shock absorber so as to go around the rear side of the rear shock absorber and connected to the exhaust muffler arranged behind the rear shock absorber It is.
[0016]
Furthermore, in order to solve the above-described problem, an engine exhaust system for a small vehicle according to the present invention is as described in claim 6 , wherein the engine exhaust system is one side from the vehicle center line in a vehicle plan view. The engine intake system is provided offset to the other side from the vehicle body center line.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of an engine exhaust device for a small vehicle according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0018]
FIG. 1 and FIG. 2 are a right side view and a plan view showing a four-wheel buggy vehicle (ATV vehicle) 10 as a small vehicle such as a saddle riding type vehicle for rough terrain travel. In the buggy vehicle 10, a single-cylinder water-cooled two-cycle engine or a four-cycle engine 12 is mounted at the lower center of the body frame 11. A steering mechanism 13 is provided at the front portion of the vehicle body frame 11 on which the engine 12 is mounted. The steering mechanism 13 includes a handle bar 15 that rotates the steering shaft 14, and the front wheel 16 is steered by the handle operation of the handle bar 15.
[0019]
On the other hand, the vehicle body frame 11 is provided with a main frame 18 including an upper frame 18a and a lower frame 18b and a seat frame 19 extending rearward from the main frame 18, respectively. The lower frame 18b is connected by a support frame 21 to form a reinforcing structure. The seat frame 19 is also connected to the main frame 18 by a support frame 22 and reinforced.
[0020]
The output of the engine 12 mounted on the vehicle body frame 11 is transmitted to a rear differential mechanism 24 via a propeller shaft 23 that is a power transmission shaft, and the rear wheel 26 supported by the rear wheel shaft 25 is rotated via the differential mechanism 24. It is designed to drive. The rear wheel shaft 25 and the lower rear portion of the lower frame 18b are slidably connected by a trailing arm (not shown), and the vertical movement of the rear wheel 26 is buffered and absorbed by a pair of left and right rear shock absorbers 27. .
[0021]
A fuel tank 30 is provided above the engine 12 mounted on the vehicle body frame 11, and an operation seat 31 is provided adjacent to the rear of the fuel tank 30. The driving seat 31 is laid over the pair of left and right seat frames 19. An instrument 32 such as a meter is provided above the front portion of the fuel tank 30, and the instrument 32 is disposed near the steering shaft 14.
[0022]
The engine 12 includes an engine cylinder 35 that extends obliquely forward and upward from a crankcase 34. An engine intake system 36 is connected to the rear of the engine cylinder 35, and an engine exhaust system 37 is connected to the front of the engine cylinder 35. Is connected.
[0023]
The engine intake system 36 includes an air cleaner 40 disposed below the operation seat 31, an intake pipe 41 extending forward from the air cleaner 40, and a carburetor 42 provided in the middle of the intake pipe 41. The carburetor 42 mixes the air purified by the air cleaner 40 and the fuel from the fuel tank 30 to form an air-fuel mixture, and guides the air-fuel mixture to the combustion chamber in the engine cylinder 35 through the intake pipe 41.
[0024]
The engine exhaust system 37 is connected to the engine cylinder 35 on the side opposite to the engine intake system 36. The engine exhaust system 37 has an exhaust pipe 45 connected to an exhaust port that opens in front of the engine cylinder 35, and an exhaust muffler 46 connected to the downstream side of the exhaust pipe 45. The engine exhaust system 37 is provided by being offset from the vehicle body center line CL to one side (vehicle width direction outer side) in the vehicle plan view, while the engine intake system 36 is offset from the vehicle body center line CL to the other side. Provided. As a result, the design flexibility of the engine intake system 36 and the engine exhaust system 37 can be greatly increased, and the engine intake system 36 and the engine exhaust system 37 can be accommodated in the vehicle body frame 11 below the cowling 47.
[0025]
On the other hand, the exhaust muffler 46 of the engine exhaust system 37 also functions as a silencer that silences the exhaust sound. The exhaust muffler 46 is suspended from a rear end portion of the seat frame 19 which is a rear portion of the vehicle body via a hanger bracket 48.
[0026]
Further, a radiator 50 is provided at the upper front end of the upper frame 18 a of the vehicle body frame 11, and the radiator 50 is connected to the engine 12 via cooling water hoses 51 and 52. A cooling fan 53 is provided on the back side of the radiator 50 in order to improve heat exchange efficiency in the radiator 50. Even when the buggy vehicle 10 travels at a low speed by the cooling fan 53, the high temperature atmosphere radiated by the radiator 50 can be exhausted, and the cooling water passing through the radiator 50 can be actively cooled.
[0027]
The cooling water cooled by the radiator 50 is guided to the engine cylinder 35 through the lower cooling water hose 51, and the engine cylinder 35 is cooled. On the other hand, the water whose temperature is increased by cooling the engine cylinder 35 is cooled on the upper side. It is guided to the radiator 50 through the water hose 52 and is cooled again by the radiator 50.
[0028]
An induction box 55 is provided on the upper back side of the radiator 50, and the induction box 55 is installed between the radiator 50 and the fuel tank 30. An intake duct 56 extends from the bottom of the induction box 55. The intake duct 56 is led to a dry chamber 58 that is a V-belt chamber in a V-belt case 57 of the engine 12, and the inside of the dry chamber 58 is cooled. is doing. A V-belt transmission mechanism (not shown) is housed in the V-belt case 57 as a power transmission mechanism for transmitting power from the engine 12 to the propeller shaft 23 for driving the rear wheels. The heat generated by the V-belt transmission mechanism is absorbed by the cooling air guided from the intake duct 56 to actively cool the V-belt transmission mechanism.
[0029]
In the buggy vehicle 10, a recoil starter 60 for starting the engine is provided on the opposite side of the V belt case 57 in the vehicle width direction, and a battery 61 is provided behind the air cleaner 40 constituting the engine intake system 36. Furthermore, the fuel tank 30 and the engine 12 of the buggy vehicle 10 are covered with the cowling 47 from above, thereby enhancing the beauty of the buggy vehicle 10 and improving the merchantability.
[0030]
Incidentally, in the engine exhaust system 37 of the engine 12 mounted on the buggy vehicle 10, the exhaust pipe 45 includes a front exhaust pipe 65 and a rear exhaust pipe 66, as shown in FIGS. 3 and 4, and the exhaust pipe 45 is a straight line. It has a layout structure that is connected to the front and rear in a shape portion so that it can be divided into two.
[0031]
An upstream end of the front exhaust pipe 65 is connected to an exhaust port of the engine cylinder 35. The front exhaust pipe 65 extends obliquely downward from the exhaust port as shown in FIG. 2 and then curves in a substantially U shape so as to face the vehicle rearward from the outside in the vehicle width direction as shown in FIG. In other words, it extends linearly and substantially horizontally toward the rear of the vehicle so as to pass the side of the engine 12, below the upper frame 18 a of the body frame 11, and along the inner side in the vehicle width direction of the body frame 11.
[0032]
The U-shaped curved portion 67 of the front exhaust pipe 65 is curved so that the upstream side toward the downstream side is obliquely upward toward the outer side in the vehicle width direction, and then is curved so as to face the rear of the vehicle. Is reversed. The front exhaust pipe 65 extends from the U-shaped curved portion 67 in a substantially straight line and substantially horizontally toward the rear of the vehicle, and a downstream end portion of the front exhaust pipe 65 is connected to the rear exhaust pipe by a straight portion. The straight connecting portion 68 of the front exhaust pipe 65 and the rear exhaust pipe 66 is airtightly connected by the fastening means 69.
[0033]
The rear exhaust pipe 66 extends substantially in a straight line and substantially horizontally below the seat frame 19 of the vehicle body frame 11 and along the inner side of the vehicle rearward of the vehicle. The rear exhaust pipe 66 is gently bent into a substantially U shape from the position of the rear shock absorber 27 toward the outer side in the vehicle width direction and goes around the rear shock absorber 27, and its downstream end is the exhaust muffler 46 or silencer. Connected to. As shown in FIGS. 1 and 2, the exhaust muffler 46 is disposed behind the rear shock absorber 27 and is provided below the rear portion of the seat frame 19 and so as to protrude outward in the vehicle width direction from the seat frame 19. For this reason, the exhaust muffler 46 that is at a high temperature is provided at a position away from the rider's legs toward the rear of the vehicle.
[0034]
As described above, the exhaust pipe 45 has the front exhaust pipe 65 and the rear exhaust pipe 66 connected by the linear portion, and the rear exhaust pipe 66 extends outward from the rear end (downstream end) of the linear portion of the exhaust pipe 45 in the vehicle width direction. The exhaust muffler 46 is connected to the downstream end of the rear exhaust pipe 66.
[0035]
In the engine exhaust system 37, most of the exhaust pipe 45 and the exhaust muffler 46 are covered from above by a heat shield cover device 70 for measures against heat damage, as shown in FIGS. 3 and 4. The heat shield cover device 70 includes a front heat shield cover 71 that covers most of the front exhaust pipe 65, a rear heat shield cover 72 that covers the entire rear exhaust pipe 66, and a muffler heat shield cover 73 that covers the exhaust muffler 46. It is configured to be splittable.
[0036]
At that time, the front exhaust pipe 65 of the exhaust pipe 45 includes a point A attached to the exhaust port of the engine 12 and an upstream bending point B of the substantially U-shaped curved portion 67 as shown in FIGS. 3 and 4. And the downstream bending point C and the point D of the connecting portion 68 connected to the rear exhaust pipe 66, but the front side so as to share the plane X formed by the points B, C and D. The exhaust pipe 65 is formed in the same plane without twisting from point B to point D.
[0037]
The rear exhaust pipe 66 includes a point D connected to the front exhaust pipe 65, a point E bent into a U-shape, and a point F connected to the exhaust muffler 46. The rear exhaust pipe 66 is formed in the same plane so as to share the plane Y formed by the points D, E, and F.
[0038]
Therefore, among the exhaust pipes 45 constituting the engine exhaust system 37, the front exhaust pipe 65 is formed so as to share the plane X formed by the B point, the C point, and the D point, and the rear exhaust pipe 66 is the D point, since is formed so as to share the plane Y, which is formed by the E point and F point, the front heat shield cover 71 for covering the upper half of the point B downstream of the front exhaust pipe 65 to the point D is substantially 2-dimensional The molding process may be performed, and a complicated three-dimensional bending process is not required. Therefore, the molding process becomes easy. Since the rear heat shield cover 72 covering the entire rear exhaust pipe 66 is similar to the molding process of the front heat shield cover 71, the molding process becomes easy.
[0039]
The front exhaust pipe 65 and the rear exhaust pipe 66 are connected to each other by a linear portion, and the portions covered by the heat insulating covers 71 and 72 are formed on the same plane portion, so that the shape can be reduced in the number of bending points and drawn. Further, the front and rear heat shield covers 71 and 72 formed by bending can be easily and easily formed, and the formability and assemblability can be improved. Since the cover shape of the heat shield covers 71, 72, 73 is not complicated, the assembling property is also improved.
[0040]
Similarly the exhaust pipe 45, since the heat shielding cover 71 and 72 before and after the connecting portion 68 is divided, flat plane X comprises the D point and E point and F point including points B and C and D points mentioned above Even if they are not on the same plane as Y , the heat shield covers 71 and 72 may be two-dimensionally bent. That is, depending on the design, the plane portion of the front exhaust pipe 65 and the plane portion of the rear exhaust pipe 66 may intersect, but even in that case, the heat shield covers 71 and 72 may be two-dimensionally bent. , 72 is simple and easy.
[0041]
In particular, when the exhaust pipe 45 and the exhaust muffler 46 of the engine exhaust system 37 are substantially fully covered with the heat shield cover device 70, the front exhaust pipe 65 and the rear exhaust pipe 66 of the exhaust pipe 45 covered with the heat shield covers 71 and 72. Since each has an arrangement configuration that takes the same plane, it is possible to increase the size of the heat shield covers 71 and 72 and improve the moldability. Further, since the front and rear exhaust pipes 65 and 66 are connected by the straight portion, the position of the connecting portion 68 can be freely set to a position with the best workability in terms of maintenance.
[0042]
This buggy vehicle 10 is in a substantially triangular region surrounded by the upper frame 18a and lower frame 18b of the main frame 18 and the seat frame 19 in the side view of the vehicle shown in FIG. Since it is sandwiched between the seat frame 19 and the air cleaner 40 and is disposed in front of the cross member 20, the connecting portion 68 can be positioned at a position where maintenance work can be easily performed by removing the cowling 47.
[0043]
From another point of view, a region where the straight connection portion 68 between the front exhaust pipe 65 and the rear exhaust pipe 66 is located below the seat frame 19 and in front of the rear shock absorber 27 in the vehicle side view shown in FIG. 2 in a position that does not overlap with the main frame 18 and in the vehicle body frame 11 and in a region located between the seat frame 19 and the main frame 18 and the air cleaner 40 in the plan view of the vehicle shown in FIG. Therefore, the connecting portion 68 can be disposed at a position where it does not interfere with the peripheral parts, and maintenance can be improved. Further, since the exhaust pipe 45 has a large straight portion, the exhaust resistance is reduced, and the exhaust efficiency from the exhaust muffler 46 is improved.
[0044]
Further, since the engine exhaust system 37 houses the exhaust pipe 45 in the body frame 11 and is linearly arranged in the body frame 11 toward the rear of the vehicle in the plan view of the vehicle in FIG. The exhaust pipe 45 can be passed inside the vehicle width direction of the vehicle, and the vehicle body width of the rider's knee grip portion can be reduced.
[0045]
The exhaust pipe 45 is linearly arranged in the vehicle body frame 11 within the region where the rider's legs are located, passes through the vehicle body frame 11, and is stored in the vehicle body cowling 47. The exhaust pipe 45 bends the rear part of the vehicle after the rear shock absorber 27 away from the rider's legs to the outer side in the vehicle width direction of the body frame 11, and brings the exhaust muffler 46, which is hot, to the outside of the cowling 47. It is positioned so that it is actively exposed to the driving wind, so that the rider is not adversely affected by heat.
[0046]
Further, the exhaust pipe 45 has a substantially U-shaped curved portion 47 of the front exhaust pipe 65 disposed in the space behind the intake duct 56 and in the front of the engine cylinder 35 in the vehicle side view shown in FIG. The front exhaust pipe 66 is linearly and substantially horizontally extended in the direction away from the intake duct 56 toward the vehicle rear side by turning back the substantially U-shaped curved portion 47 of 65. With the layout configuration of the exhaust pipe 45, when the exhaust pipe 45 is folded back into a U shape, the front exhaust pipe 65 is curved upward in a side view of the vehicle, and therefore, the intake duct disposed in front of the substantially U-shaped curved portion 67. The exhaust pipe 45 can be arranged away from 56.
[0047]
For this reason, the inside of the dry chamber 58 in the V belt case 57 is efficiently cooled. The intake duct 56 serves as a cooling air introduction passage for the dry chamber 58, which is a V-belt chamber, and can effectively prevent the air passing through this passage from being warmed.
[0048]
In the embodiment of the present invention, an example in which an engine exhaust device of a small vehicle is applied to a four-wheel buggy vehicle that is an uneven terrain vehicle has been described. However, the engine exhaust device may be a three-wheel buggy vehicle or a motorcycle / tricycle. It can also be applied to.
[0049]
At that time, if the engine intake system is shifted to one side in the vehicle width direction with respect to the vehicle body center line, and the engine exhaust system is shifted to the opposite side of the engine intake system, the design flexibility of the engine intake system and the exhaust system is increased. It is preferable for improving the size and appearance of the vehicle.
[0050]
【The invention's effect】
As described above, in the engine exhaust system for a small vehicle according to the present invention, the front exhaust pipe and the rear exhaust pipe are connected by the linear portion, and the bent portion of the exhaust pipe is reduced. The layout structure can be simplified, exhaust resistance is reduced, and exhaust efficiency is improved.On the other hand, the shape of the heat shield cover of the heat shield cover device that covers almost the entire area of the exhaust pipe and exhaust muffler can be simplified. Formability and assemblability can be improved.
[0051]
In addition, since the front exhaust pipe and the rear exhaust pipe are connected by the linear connection part, it is easy to set the connection part at a position that does not interfere with the peripheral parts, and the maintainability can be improved.
[0052]
Furthermore, the substantially U-shaped curved portion of the front exhaust pipe constituting the engine exhaust system is disposed behind the intake duct, and the exhaust pipe is spaced apart from the intake duct toward the vehicle rear side, so that it passes through the intake duct. Heating of air can be effectively and effectively prevented, and the cooling efficiency in the V belt case can be improved.
[0053]
Furthermore, the exhaust pipe is bent outward in the vehicle width direction so that it goes around the rear shock absorber from the bending point located at the downstream end straight part, and the exhaust muffler (silencer) is located behind the rear shock absorber. The exhaust muffler, which becomes hot, can be positioned away from the rider's legs, and the exhaust pipe corresponding to the rider's legs can be shaped linearly and passed through the body frame. Therefore, the rider will not be adversely affected by exhaust heat.
[0054]
In addition, the engine exhaust system is offset to one side with respect to the car body center line, and the engine intake system is offset to the opposite side of the engine exhaust system, improving the design flexibility of the engine intake system and engine exhaust system. Further, the merchantability can be improved through downsizing the vehicle and improving the appearance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a right side view showing a four-wheel buggy vehicle for traveling on rough terrain, showing an embodiment of an engine exhaust device for a small vehicle according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the buggy vehicle shown in FIG.
FIG. 3 is an assembly view showing an engine exhaust device provided in the four-wheel buggy vehicle shown in FIG. 1;
4 is an exploded view of the engine exhaust device shown in FIG. 3. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Buggy vehicle 11 Body frame 12 Engine 13 Steering mechanism 14 Steering shaft 15 Handle bar 16 Front wheel 18 Main frame 18a Upper frame 18b Lower frame 19 Seat frame 20 Cross member 21,22 Support frame 23 Propeller shaft 24 Rear differential mechanism 25 Rear Wheel axle 26 Rear wheel 27 Rear shock absorber 30 Fuel tank 31 Operation seat 32 Instrument 34 Crankcase 35 Engine cylinder 36 Engine intake system 37 Engine exhaust system 40 Air cleaner 41 Intake pipe 42 Carburettor 45 Exhaust pipe 46 Exhaust muffler 47 Cowling 48 Hanger bracket 50 Radiators 51, 52 Cooling water hose 53 Cooling fan 55 Induction box 56 Intake duct 57 V bell Case 58 Dry chamber 60 recoil starter 61 battery 65 forward exhaust pipe 66 rear exhaust pipe 67 substantially U-shaped curved portion 68 connecting portion 69 fastening means 70 heat shield device 71 forward heat shield cover 72 rear heat shield cover 73 muffler heat shield

Claims

車体フレームに搭載されるエンジンと、このエンジンの排気ポートに連結されるエンジン排気系とを備えた小型車両のエンジン排気装置において、
前記エンジン排気系は、エンジン排気ポートから車両前方に延設された後、略Ｕ字状に湾曲して向きを変え、車体フレームに略沿った状態で車両後方に略直線状に延設される排気管と、この排気管の下流端に連結される車体後部の排気マフラーと、上記排気管および排気マフラーを略全域に亘って覆う遮熱カバー装置とを有し、
前記排気管は直線部分で前方排気管と後方排気管に分割可能に連結され、さらに、前記排気管は、前方排気管の略Ｕ字状湾曲部の上流側曲げ点Ｂと下流側曲げ点Ｃおよび後方排気管との連結部であるＤ点を同一平面Ｘ内に配置する一方、上記後方排気管の連結部のＤ点と曲げ点Ｅおよび排気マフラーへの連結部であるＦ点を前記平面Ｘと交差する別の同一平面Ｙ内に配置し、
前記遮熱カバー装置は前方排気管の略Ｕ字状湾曲部から後方排気管との連結部に至る前記平面Ｘ部分を上方から覆設する前方遮熱カバーと、後方排気管の連結部から排気マフラーとの連結部に至る前記平面Ｙ部分を上方から覆設する後方遮熱カバーとを備えたことを特徴とする小型車両のエンジン排気装置。In an engine exhaust system for a small vehicle comprising an engine mounted on a body frame and an engine exhaust system connected to an exhaust port of the engine,
The engine exhaust system extends from the engine exhaust port to the front of the vehicle, then curves and changes its direction to a substantially U shape, and extends substantially linearly to the rear of the vehicle in a state substantially along the vehicle body frame. An exhaust pipe, an exhaust muffler at the rear of the vehicle body connected to the downstream end of the exhaust pipe, and a heat shield cover device that covers the exhaust pipe and the exhaust muffler over substantially the entire area,
The exhaust pipe is connected to the front exhaust pipe and the rear exhaust pipe in a straight portion so as to be split , and the exhaust pipe further includes an upstream bending point B and a downstream bending point C of a substantially U-shaped curved portion of the front exhaust pipe. The point D, which is the connecting part with the rear exhaust pipe, is arranged in the same plane X, while the point D, the bending point E, and the point F, which is the connecting part to the exhaust muffler, are arranged on the plane. Placed in another coplanar Y intersecting X,
The heat shield cover device exhausts from the front heat shield cover that covers from above the plane X portion that extends from the substantially U-shaped curved portion of the front exhaust pipe to the connection portion with the rear exhaust pipe, and from the connection portion of the rear exhaust pipe. An engine exhaust system for a small vehicle, comprising a rear heat shield cover that covers the plane Y portion that reaches the connecting portion with the muffler from above .

前記排気管は、車両側面視において、前方排気管の略Ｕ字状湾曲部をインテークダクトの車両後方側であってエンジンシリンダの前方側空間内に配置し、前記前方排気管は略Ｕ字状湾曲部で反転されて前記インテークダクトから離間する車両後方に延設された請求項１記載の小型車両のエンジン排気装置。 The exhaust pipe has a substantially U-shaped curved portion of the front exhaust pipe disposed in the vehicle rear side of the intake duct and in the front side space of the engine cylinder in a side view of the vehicle, and the front exhaust pipe is substantially U-shaped. 2. The engine exhaust device for a small vehicle according to claim 1, wherein the engine exhaust device is extended at a rear side of the vehicle which is inverted by a curved portion and is separated from the intake duct.

前記排気管は、車両平面視において車体フレームの内側を通されるように収納配置される一方、上記排気管の後方排気管に連結される排気マフラーは車両平面視において車体フレームを挟んで前記排気管とは反対側に配置された請求項１記載の小型車両のエンジン排気装置。Wherein the exhaust pipe, while being accommodated arranged to be passed through the inside of the body frame in a vehicle plan view, an exhaust muffler connected to the rear exhaust pipe of the exhaust pipe before SL across the body frame in a plan view of the vehicle 2. The engine exhaust system for a small vehicle according to claim 1, wherein the engine exhaust system is disposed on a side opposite to the exhaust pipe.

前記排気管は前方排気管と後方排気管の連結部を、車両側面視でシートフレーム下方かつリアショックアブソーバ前方の領域内でメインフレームと重ならない位置に配置される一方、車両平面視においてはシートフレームならびにメインフレームとエアクリーナとの間に配置された請求項３記載の小型車両のエンジン排気装置。The exhaust pipe is arranged at a position where the connecting portion between the front exhaust pipe and the rear exhaust pipe does not overlap the main frame in a region below the seat frame and in front of the rear shock absorber in a side view of the vehicle, while in the plan view of the vehicle The engine exhaust device for a small vehicle according to claim 3, which is disposed between the frame and the main frame and the air cleaner.

前記後方排気管は、排気管直線部の下流端に位置する曲げ点からリアショックアブソーバの後方に廻り込むように車幅方向外側に折曲され、上記リアショックアブソーバの後方に配置された排気マフラーに接続された請求項３記載の小型車両のエンジン排気装置。The rear exhaust pipe is bent outward in the vehicle width direction so as to wrap around the rear shock absorber from a bending point located at the downstream end of the exhaust pipe straight portion, and an exhaust muffler disposed behind the rear shock absorber. The engine exhaust system for a small vehicle according to claim 3 connected to the engine.

前記エンジン排気系は、車両平面視において、車両中心線より一側方にオフセットさせて設けられる一方、上記車体中心線より他側方にオフセットさせてエンジン吸気系が設けられた請求項１記載の小型車両のエンジン排気装置。 2. The engine exhaust system according to claim 1, wherein the engine exhaust system is provided by being offset to one side from the vehicle center line in a plan view of the vehicle, and an engine intake system is provided by being offset to the other side from the vehicle body center line. Engine exhaust system for small vehicles.