JP4148766B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主タンクから副タンクへ供給されたインクを副タンクから記録ヘッドへ供給するように構成された記録装置、特に、パーソナルコンピュータ等により作成されたデータを印刷するインクジェットプリンタに好適な記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記録装置本体に固定される主タンクと、走査作動するキャリッジ及び該キャリッジに設けられた副タンクとを備えた記録装置が知られている。図23は従来の記録装置の一例を示す正面図である。この従来の記録装置において、主タンク100と副タンク101とはチューブ102により互いに接続されている。そして、記録ヘッド103からインクを吐出することにより副タンク101内のインク量が減少した場合、主タンク100内のインクが前記チューブ102を介して副タンク101に供給されるようになっている。
【0003】
ところで、このような記録装置にあっては、長期間において記録装置が放置された場合、以下のような問題が発生する。すなわち、前記チューブ102の管壁、主タンク100とチューブ102との接続部分104、及び副タンク101とチューブ102との接続部分105を介して気体がインク流路内に侵入し、該インク流路内に気泡が形成される。この気泡は、やがて副タンク101内に蓄積される。
【0004】
図24は従来の記録装置の副タンク内に気体が蓄積された状態を示す断面図である。
ここで、図24に示すように副タンク101内に蓄積された気体(気泡)の量が多くなると、チューブ102から副タンク101へのインクの安定供給ができなくなるため、副タンク101内に蓄積された気体を取り除く必要がある。
ところが、副タンク101内の気体を取り除くため、例えば真空ポンプの吸込路を記録ヘッド103のノズル部に接続し、該ノズル部から副タンク101内の気体を吸い出そうとしても、副タンク101の底側のインクが吸引されるだけで、副タンク101の上部に蓄積された気体を除去することはできない。
【0005】
図25は副タンク内に溜まった気体を除去することができる従来の記録装置の断面図、図26は副タンク内のメニスカス部分の拡大断面図である。
この記録装置は、副タンク101aから記録ヘッド103aにインクを供給するためのインク供給管106が、副タンク101a内に底部から突入し、このインク供給管106の側面にメニスカス形成部107が形成されている。
【0006】
このメニスカス形成部107はインク供給管106の内側に開口する小孔を有しており、副タンク101a内のインクレベルが小孔の位置以下の状態で副タンク101a内の気体がインク供給管106の上端から記録ヘッド103aのノズル部を経て吸い出される際、副タンク101a内が負圧になって主タンクから副タンク101a内へインクが供給され、副タンク101a内のインクレベルが前記小孔の位置を越えて上昇する際に表面張力によって前記小孔がインク膜(メニスカス)で閉鎖される。この際、図26に示すようにメニスカス107aはインク供給管106内への接触角が90度よりも大きくなる。そして、副タンク101aのインクがインク供給管106をオーバフローするまで前記小孔のメニスカス107aによる閉鎖状態が維持され、オーバフローしてインク供給管106内に流入したインクにより前記小孔のメニスカス107aが破壊され、副タンク101a内のインクが小孔からインク供給管106内に流入するように構成されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0007】
【特許文献1】
特開2000−296625号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の副タンク101aの構成では以下のような問題を生ずる。
まず、メニスカス形成部107(小孔)からインク供給管106の上端までの高さ分だけのインクが溜まることによって生じるインク水頭に、表面張力によりメカニカス形成部107で生じているメニスカス107aが耐えるためには、メニスカス形成部107の小孔の径寸法を非常に小さくする必要がある。例えば、20mmのインク水頭に対しては、安全率を2倍として、小孔の径寸法を300μm以下にする必要がある。ところで、表面張力によるメニスカス107aを利用するには、前記小孔が形成されるインク供給管106は、濡れにくい撥水性を有する材質とし、インク供給管106内の接触角を90度よりも大きくする必要がある。従って、あまりにも小さな寸法の小孔の加工は困難となる。
【0009】
また、小さな小孔を設けたとしても、副タンク101a内で発生した小さな気泡によって、小さな小孔が塞がれてしまうという不具合も生じる。
さらに、小孔が形成されるインク供給管106は、非常に薄くする必要がある。これは、主タンクから順次副タンク101a内に溜められたインクがオーバフローしてインク供給管106内に流入した際に、流入したインクがメニスカス形成部107を濡らして、表面張力によるメニスカス107aを破壊する必要があるためである。
また、メニスカス形成部(小孔)107に付着物が付着した際には、前記メニスカス107aを安定して形成することができない。
【0010】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は副タンクの内部を隔離部材によって入側空間及び出側空間に横に隔離し、該隔離部材から入側空間のインクを出側空間へ流入させつつ入側空間のインクレベルを上昇させる流入路を設けた構成とすることにより、流入路を極端に小さくすることなく、さらに、隔離部材の厚さを極端に薄くすることなく、気体とともに吸引される出側空間内のインク量を少なくすることができるとともに、副タンクの加工性を向上できる記録装置を提供することにある。
【0011】
また、他の目的は流入路を該流入路の位置にインクレベルがある場合にインクを流入させることができる大きさとし、流入路の終端に連なる面をインクに対する濡れ性を有する材料からなる面とすることにより、気体の吸引除去後に入側空間及び出側空間のインクレベルが平衡になるまでの時間を早くすることができる記録装置を提供することにある。
【0012】
また、他の目的は隔離部材を板状とすることにより、副タンクの大きさ、インクの種類等に対応して出側空間への単位時間当たりのインク流入量を容易に設定することができる記録装置を提供することにある。
【0013】
また、他の目的は複数の流入路を有する構成とすることにより、流入路に付着した気泡によって流入路の一部が塞がれた際にも入側空間から出側空間へインクを流入させることができる記録装置を提供することにある。
【0014】
また、他の目的は流入路をスリットとすることにより、流入路の形状が丸孔であるものに比べて気体とともに吸引される出側空間内のインク量をより一層少なくすることができる記録装置を提供することにある。
【0015】
さらに、他の目的はスリットとした流入路の長手方向を上下にすることにより、副タンクの大きさ、インクの種類等に対応して出側空間への単位時間当たりのインク流入量を容易に設定することができる記録装置を提供することにある。
【0016】
また、他の目的は流入路を副タンクの内側面と隔離部材との間に配置した構成とすることにより、流入路を有する副タンクの加工性を向上できる記録装置を提供することにある。
【0017】
また、他の目的は流入路の幅寸法を副タンクの下側で短く、上側で長くした構成とすることにより、気体とともに吸引される出側空間内のインク量を少なくすることができるとともに、気体の吸引除去後に入側空間及び出側空間のインクレベルが平衡になるまでの時間を、流入路の全長に亘って幅寸法が同じものに比べて早くすることができる記録装置を提供することにある。
【0018】
また、他の目的は流入路の始端から終端までの距離を副タンクの下側で長く、上側で短くした構成とすることにより、気体とともに吸引される出側空間内のインク量を少なくすることができるとともに、気体の吸引除去後に入側空間及び出側空間のインクレベルが平衡になるまでの時間を、流入路の全長に亘って幅寸法が同じものに比べて早くすることができる記録装置を提供することにある。
【0019】
また、他の目的は隔離部材を副タンク本体内の対向する側面間寸法よりもその幅寸法が小さい板とすることにより、流入路を有する副タンクの加工性を向上できる記録装置を提供することにある。
【0020】
さらに、他の目的は副タンク本体と別体の板である隔離部材の周面に流入路となるべき凹所を設けた構成とすることにより、副タンク本体に影響されることなく流入路の大きさ及び形状を設定することができる記録装置を提供することにある。
【0021】
また、他の目的は副タンク本体と別体の板である隔離部材が流入路を有する構成とすることにより、副タンク本体に影響されることなく流入路の大きさ及び形状を設定することができる記録装置を提供することにある。
【0022】
また、他の目的は出側空間内のインクレベルを検出する検出器を有する構成とすることにより、インク吐出時間又はインク吐出回数から出側空間内のインクレベルを求めるよりも、正確なインクレベルを得ることができる記録装置を提供することにある。
【0023】
また、他の目的は流入路の近傍の表面を、流入路の終端から出側空間にかけて,インクの接触角が90度以下となる表面とすることにより、気泡の流入路への抱きこみなどを防ぐことができ、安定した連通状態が得られる記録装置を提供することにある。
【0024】
また、他の目的は副タンクへのインク充填完了から副タンク内のインクが記録ヘッドで吐出されるまでの時間内で入側空間及び出側空間のインクレベルがほぼ平衡になる構成とすることにより、出側空間への安定したインク供給が可能である記録装置を提供することにある。
【0025】
また、他の目的はインク充填量が飽和値の約80%の値となる変曲点で充填のための吸引を停止することができる構成とすることにより、インクを効率よく、出来るだけ多く充填することができる記録装置を提供することにある。
【0026】
また、他の目的はインク充填量が飽和値のほぼ80%に到達した際に充填のための吸引を停止する構成とすることにより、インクをより一層効率よく、出来るだけ多く充填することができる記録装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る記録装置は、主タンクからインクが副タンクを介して記録ヘッドに供給され、前記副タンクの内部は、隔離部材によって、前記主タンクに連通する入側空間と、前記記録ヘッドに連通する出側空間とに分けられ、前記インクを副タンクに供給する際、前記入側空間のインクを前記出側空間へ流入させつつ、前記入側空間のインクレベルを、前記出側空間のそれよりも早く上昇させる流入路を有する記録装置において、前記副タンクは前記記録ヘッドに結合され、略直方体をなす副タンク本体を有しており、前記隔離部材は前記副タンク本体内の対向する二つの側面間寸法よりもその幅寸法が小さい四角形をなす板であり、該板と前記側面との間が前記流入路であることを特徴とする。
【0028】
この発明にあっては、主タンクから入側空間へ供給されたインクが出側空間へ流入する流入量を流入路により規制することができ、主タンクから入側空間へ供給されるインク量に比べて前記流入量を少なくすることができるため、副タンク内に溜まった気体を記録ヘッド側から吸引して除去する際に、気体とともに吸引される出側空間内のインク量を少なくすることができる。しかも、副タンクの内部を入側空間及び出側空間に隔離する隔離部材は、略直方体をなす副タンク本体内の対向する二つの側面間寸法よりもその幅寸法が小さい四角形をなす板であり、該隔離部材と前記側面との間が流入路であるため、流入路を極端に小さくする必要がなく、隔離部材の厚さを極端に薄くする必要もなく、さらに、隔離部材が副タンク本体と一体又は別体に成形される場合に流入路を成形することができるため、流入路を有する副タンクの加工性を向上でき、記録装置のコストを低減できる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る記録装置の構成を示す斜視図である。
図1の記録装置はインクジェットプリンタであり、シート(記録用紙)へ印刷を行う印刷部1と、該印刷部1へインクを供給する主タンク2と、前記印刷部1へシートを供給する給紙部3と、該給紙部3より供給されるシートを印刷部1へ1枚づつ供給する分離部と、該分離部より1枚づつ供給されるシートを印刷部1へと搬送する搬送部4と、印刷部1で印刷が行われたシートを外部へ排出する排出部5と、前記主タンク2を装着するタンク装着部6とを備えている。
【0047】
印刷部1は、プラテン10と向き合う位置にインクを吐出するノズルを有する記録ヘッド1aと、主タンク2にチューブ11を介して連通し、主タンク2から供給されたインクを記録ヘッド11に供給する副タンク(図示せず)と、記記録ヘッド1a及び副タンクを搭載し、案内杆12に沿って主走査方向への移動が可能なキャリッジ1bとを備えている。副タンクは主タンク2のインクを安定して記録ヘッド1aに供給するものであり、チューブ11を介して主タンク2に接続されている。
【0048】
給紙部3は、給紙トレイ3a及びピックアップローラ3bを有しており、印刷を行わない場合には、シートを保管する機能を果たす。
分離部はシートと接触するパッド部及び給紙ローラ(図示せず)を有しており、パッド部では、該パッド部とシートとの摩擦が、重なっているシート間の摩擦よりも大きくなるように設定されている。また、給紙ローラでは、該給紙ローラとシートとの摩擦が、パッドとシートとの摩擦、シート間の摩擦よりも大きくなるように設定されている。このため、重なっている2枚のシートが分離部まで送られてきたとしても、給紙ローラによって、このシートを分離し、上側のシートのみを搬送部4に送ることができる。
【0049】
搬送部4は、ガイド板(図示せず)と搬送押えローラ4a及び搬送ローラ4bとを有する。搬送押えローラ4a及び搬送ローラ4bは、シートを印刷部1の記録ヘッド1a及びプラテン10の間に送り込む場合に、記録ヘッド1aから吐出されたインクがシートの適切な位置に吹き付けられるようにシートの搬送を調整するものである。
排出部5は、一対の排出ローラ5a,5a及び排出トレイ5bを有する。
【0050】
以上のように構成された記録装置Aは、次のような動作によって印刷を行う。
まず、図示しないパーソナルコンピュータ等から、画像情報に基づく印刷要求が、記録装置Aに対してなされる。印刷要求を受信した記録装置Aは、給紙トレイ3a上のシートを、ピックアップローラ3bによって給紙部3より搬出する。
【0051】
搬出されたシートは、給紙ローラによって分離部を通過し、搬送部4へと送られる。搬送部4では、搬送押えローラ4a及び搬送ローラ4bによって、シートを記録ヘッド1aとプラテン10との間へと送る。
そして、印刷部1では、記録ヘッド1aのノズルによりプラテン10上のシートへ、画像情報に対応してインクが吹き付けられる。このとき、シートはプラテン10上で一旦停止されている。インクを吹き付けつつ、キャリッジ1bは、案内杆12に案内されて、主走査方向に渡って一ライン分走査される。この走査が終了すると、シートは、プラテン10上で副走査方向に一定の幅だけ移動させられる。印刷部1において、上記処理が画像情報に対応し継続して実施されることにより、シート全面に印刷がなされる。
印刷が行われたシートは、インク乾燥部を経て、排出ローラ5a,5aによって排出トレイ5bに排出される。その後、シートは印刷物としてユーザに提供される。
【0052】
図2は副タンクの構成を示すもので、(a) は拡大断面図、(b) は(a) のII−II線の断面図である。
副タンク7は底部にメッシュ部70aを有し、上部が開放された直方体形状の副タンク本体70と、インク供給口71aを有し、副タンク本体70の開放部を閉鎖する蓋体71と、副タンク本体70内を入側空間7a及び出側空間7bに横に(左右方向に)隔離する隔離部材72と、該隔離部材72から前記入側空間7aのインクを出側空間7bへ流入させる流入路73とを有する。副タンク本体70及び隔離部材72はインクに対する濡れ性を有する合成樹脂材料を成形してなる。
【0053】
副タンク本体70は矩形の底部及び底部の周縁に連なる4つの側部とが一体に成形されており、別に成形された蓋体71が側部の上端部に結合されている。この副タンク本体70は底部が前記記録ヘッドに結合され、内部のインクが前記メッシュ部70aから記録ヘッド1aに供給するようにしてある。また、蓋体71のインク供給口71aは前記チューブ11を介して主タンク2に連通している。尚、チューブ11は副タンク7に対して取外し可能に接続されている。
【0054】
隔離部材72は副タンク本体70と一体に成形され、その両側面が上下方向となる板であり、該隔離部材72の下部が副タンク本体70の底部70bと一体になることにより、主タンク2に連通する入側空間7aと記録ヘッド1aに連通する出側空間7bとに隔ててある。また、隔離部材72は副タンク本体70内の対向する側面70c,70c間寸法よりもその幅寸法を小さくしてあり、この幅方向両端と前記側面70c,70cとの間のスリット形の隙間を、入側空間7aのインクを出側空間7bへ流入させつつ入側空間7aのインクレベルを上昇させる流入路(以下スリットと言う)73としてある。このスリット73は長手方向が上下となり、スリット73の位置にインクレベルがある場合にインクを流入させることができる幅寸法にしてある。また、隔離部材72は副タンク本体70の内側の高さよりも低い高さとし、入側空間7aのインクが出側空間7bへオーバフローするようにしてある。
【0055】
図3は流入路近傍の接触角の説明図である。
副タンク本体70及び隔離部材72の少なくともスリット73の近傍は、スリット73の終端から出側空間7bにかけて、インクの接触角が90度以下となる表面にしてある(図3参照)。つまり、スリット73の終端に連なる面を非撥水性の表面であり、インクに対する濡れ性の比較的高い材料からなる面とすることにより、スリット73の近傍が安定した濡れ状態となり、気泡のスリット73への抱きこみなどを防ぐことができ、安定した連通状態が得られて、単位時間当たりのインク流入量の変化を低減できるようにしてある。スリット73の近傍の表面を濡れ性を有する非撥水性とする手段は、副タンク本体70及び隔離部材72を合成樹脂製するのであるが、その他、非撥水性の塗料等の材料での表面処理、或いはプラズマによる親水化処理、化学表面処理などであってもよい。
【0056】
副タンク本体70の出側空間7bの一側部には透光部(図示せず)と、該透光部で出側空間7bのインクレベルを検出する2つの検出器13,14とが設けられている。各検出器13,14はマイクロプロセッサを用いてなる制御部(図示せず)に接続されており、各検出器13,14が検出したインクレベルに基づいて制御部から吸引装置(図示せず)へ制御信号が出力されるように構成してある。また、各検出器13,14は上下に離隔して配置されている。
【0057】
下側の検出器13は副タンク7内に気体がある程度蓄積されて、副タンク7内のインク残量が設定量に減少したとき、前記吸引装置を動作させて副タンク7内の気体を記録ヘッド1aのノズルから吸引除去する。また、上側の検出器14は前記吸引装置による気体の吸引除去に伴って主タンク2から入側空間7aへ供給されたインクが前記隔離部材72の上端から出側空間7bへオーバフローし、出側空間7bのインク量が設定量に上昇したとき、前記吸引装置による吸引除去を停止する。
【0058】
次に、副タンクにインクを充填する際のインクの状態について説明する。
図4は副タンク7に高流量のインクを供給している状態の説明図である。
インクの初期充填時、メンテナンス時には主タンク2から副タンク7にインクが高流量(例えば2cc/min)で供給される。なお、メンテナンス時とは、副タンク7に繰り返しインクを充填して使用している間にインクに混入していた微細の気泡が徐々に副タンク7に溜まり、気体がある程度蓄積されて副タンク7のインク残量が少なくなってきたときを意味している。
【0059】
インクの初期充填を行う前においては、インクが全く充填されおらず、副タンク7は、気体で満たされている。また、メンテナンスを行う時には、上述したとおり、副タンク7内に気体と比較的少量のインクとが溜っている。従って、安定した印字動作を行うためには、副タンク7内の気体を排出し、主タンク2からインクを副タンク7内に供給する必要がある。
【0060】
実施の形態では、前記スリット73を設けることにより、副タンク7から気体を簡単に除去することができるとともに、この気体除去時に副タンク7に主タンク2からインクを供給することができる。以下、前記スリット73を設けた場合における気体除去時の副タンク7内のインク状態について説明する。
【0061】
図5はメンテナンス時における副タンク内のインクの状態を示す説明図である。ここで、吸引装置(図示せず)を用いて、記録ヘッド1aのノズル部から副タンク7内に蓄積された気体を吸引除去しようとすると、はじめは、副タンク7の出側空間7bの下部に溜っている少量のインクがメッシュ部70aから吸引される。
【0062】
しかしながら、副タンク7に残存している全てのインクが、前記メッシュ部70aから吸引されることにはならない。なぜなら、入側空間7aと出側空間7bとは、上述したとおり、隔離部材72により隔離されており、しかも、前記スリット73によって互いに連通しているが、スリット73によって生ずるインク流入抵抗により出側空間7bのインクレベルの低下と、入側空間7aのインクレベルの低下とが同じ状態とならないためである。
【0063】
スリット73の幅寸法とインクレベルとの関係を調べるために、入側空間7aの底面積S=0.644(cm2 )、出側空間7bの底面積=0.34(cm2 )、隔離部材72の厚みL=1(mm)の副タンク7を用い、表面張力 η=0.03(N/m)、粘度μ=0.007(Pa・s)、比重γ=1.1のインクを充填するために、流量U一定で吸引した場合に平衡状態となったときのインクレベルの測定を行った。
【0064】
図6はスリットの幅寸法が異なる場合の入側空間への流量と平衡状態となったときのインクレベルとの関係を示す説明図である。図6において、スリット73の幅g=0.2(mm)を" ●" 、幅g=0.3(mm)を" ◆" でプロットした。
更に、後述で詳細説明するが、スリット73の形状等を考慮した解析結果(13)式にスリット73の幅g=0.2(mm)を代入して求めた計算結果を図6に破線で示し、幅g=0.3(mm)の計算結果を図6に実線で示している。
図6より実測値と計算結果とがほぼ一致しており、後述の一連の解析が正しいことが確認できた。
【0065】
図7,8,9は同一条件下での流出量と無効率と正規化レベルとの関係を示す説明図である。図7,8,9は流量Uで充填したときの入側空間7aに留まるインク量をインクレベルで示した値(Mo)と、出側空間7bを経由して吸引装置側に排出されるインクの累積量を入側空間レベルに換算した値(sum )とにより、充填時に無駄に消費してしまう無効率として(sum /Mo)について計算した結果を示している。
【0066】
図7〜9に示すように流量、スリット73の幅寸法など諸元の設定により値そのものは変化するが,同一条件下での流出量(sum )と無効率(sum /Mo)とはほぼ相似した変化を示し、折線近似して変曲点を求め、変曲点におけるインクレベル(Moc )をその設定下での飽和値(Mos )で除して正規化レベルを(Moc /Mos )とすると値は一致し図7〜9に示すように(Moc /Mos ≒0.8)となる。また変曲点における無効率の値も一致し、(sum /Mo≒0.26)を示す。
【0067】
図10は正規化時間と正規化レベルと無効率との関係を示す説明図である。
この結果に基づいて経過時間Tを変曲点における時間Tcで除した正規化時間(T/Tc)を横軸に、図7〜9の正規化レベル(Moc /Mos )及び、無効率(sum /Mo)は合致し、正規化することでパラメータの設定に影響されること無く充填特性を評価することが可能となった(図10参照)。
【0068】
以上の変曲点は飽和値の約80%の値が変曲点であり、インクを効率よく,出来るだけ多く充填するには充填終了を変曲点近傍に設定すればよいことが判った。
よってベストモードとしての条件は、充填のための吸引を停止する時間をTeとした場合、
充填終了時間(Te/Tc)≒1、
インクレベルを確保するために変曲点より右側の領域に充填終了時間を設定する場合、
T/Tc=1.5
sum/Mo=0.58
Mo/Mos=0.93
であり、T/Tc>1.5の領域はインクの無駄が非常に多くなる。
ベーターモードとしての条件は充填終了時間(Te/Tc)<1.5となる。
図7〜9に示した無効率、正規化レベル等を纏めて表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
ところで、具体的なスリット73の幅について0.1mm、0.2mm、0.3mmのスリットで実験した結果、0.1mmではスリット形状でも気泡の付着による動作不安定が観測され、また、合成樹脂による一体成形でスリットを成形することは実用上困難であり、0.2〜0.3mmが適当でありで、量産性を考慮すると0.3mmのスリット73を隔離部材72の幅方向中央部に長手方向が上下となるように形状するのがベストモードである。
【0071】
また、印字中においては、主タンク2から副タンク7へのインクの供給量を例えば0.5cc/minとすることによって、入側空間7aと出側空間7bとのインクレベルをほぼ同じ値に保つことができる。即ち、スリット73部の流インク流入抵抗により入側空間7aからのインク供給が追従し充分に供給されている状態が達成されている。
【0072】
図11は副タンクの他の構成を示すもので、(a) は拡大断面図、(b) は(a) のXI−XI線の断面図である。
以上説明した実施の形態では、入側空間7aと出側空間7bとをスリット73により連通させたが、これに限定されるものでなく、図11(a) 及び(b) に示すとおり、連通孔からなる流入路(以下連通孔と言う)73aにより連通されることも可能である。この場合、隔離部材72は副タンク本体70内の対向する側面70c,70c間寸法とほぼ同じ幅寸法の板からなり、この隔離部材72の下部に厚さ方向に貫通する1つの連通孔73aが設けられている。この連通孔73aは該連通孔73aの位置にインクレベルがある場合にインクを流入させることができる大きさにしてある。また、連通孔73aの形状は、円形(丸形)、矩形、網目形のいずれであってもよく、さらに多角形等の様々な形状とすることも可能であるが、図11では丸孔としてある。また、連通孔73aの個数は1個に限られず、複数とすることも可能である。
【0073】
ここで、インクの初期充填時(又は、副タンク7内のインクが空になった状態)における主タンク2から副タンク7にインクを供給する際の副タンク7内でのインクの状態について、前記スリット73と前記連通孔73aが丸孔との場合に分けて説明する。ここで、同一条件のもとでスリット73の場合の効果と、連通孔73aが丸孔の場合の効果とを比較するために、平衡インク水頭が同一となるスリットと丸孔とを用いる。尚、平衡インク水頭が同一となるスリットと丸孔とは、副タンク7内のインクを記録ヘッドのノズルから連続吐出したときの入側空間7aへのインク供給量と出側空間7bへのインク供給量とが平衡し、インクレベルが安定状態になった時のインクレベルが同じ値となるようなスリットと丸孔を意味している。
【0074】
図12は流入路がスリットである場合の副タンク7内でのインクの状態を示す説明図である。
図12において、(MO)は時間経過に対するインク充填時の入側空間7aのインクレベル、(O )はインク充填時の入側空間7aから出側空間7bへのインクの流入量、(sum )はインク充填時の入側空間7aから出側空間7bへの累積流入量、(Sm)は初期インクレベル12mmで連続吐出時の出側空間7bのインクレベル、(Ms)は連続吐出時の入側空間7aのインクレベルを示す。尚、インク充填時においては、平衡時の副タンク7のインクレベルが15mmとなるように、主タンク2から副タンク7にインクを供給するものとする(以下の図13も同様である)。また、連続吐出時の初期インクレベルは12mmである時を図示している。
【0075】
この結果より、インク充填時においては、入側空間7aの上部に設けられたインク供給口71aから入側空間7aにインクが供給されるため、入側空間7aのインクレベル(Mo)は速やかに上昇する。また、インク充填時の入側空間7aから出側空間7bへのインクの流入量(O )については、初期段階では、流入量は極めて少なく、一定時間が経過すれば一定する。
【0076】
また、連続吐出時においては、連続吐出時の出側空間7bのインクレベル(Sm)は、記録ヘッド1aへのインク供給に伴って減少し、出側空間7bから記録ヘッド1aへのインク供給量と入側空間7aから出側空間7bへの供給量が平衡した時点以降は安定する。一方、連続吐出時の入側空間7aのインクレベル(Ms)は、主タンク2からチューブ11などを介しての入側空間7aまでのインク供給経路の流インク流入抵抗が充分に小さく抑えられていることによりヘッド連続吐出(0.5cc/min)に追従して主タンク2から入側空間7aへ同量(0.5cc/min)のインクが供給され、インクレベルが上昇した後、出側空間7bへの供給量が平衡した時点以降は一定レベル(約14mm)に安定する。
【0077】
図13は流入路が丸孔である場合の副タンク内でのインクの状態を示す説明図である。
図13において、(Mo' )は時間経過に対するインク充填時の入側空間7aのインクレベル、(O )はインク充填時の入側空間7aから出側空間7bへのインクの流入量、(sum')はインク充填時の入側空間7aから出側空間7bへの累積流入量、(Sm)は初期インクレベル12mmで連続吐出時の出側空間7bのインクレベル、(Ms)は連続吐出時の入側空間7aのインクレベルを示す。
【0078】
この結果より、インク充填時においては、入側空間7aの上部に設けられたインク供給口71aから入側空間7aにインクが供給されるため、入側空間7aのインクレベル(Mo' )は速やかに上昇する。また、インク充填時の入側空間7aから出側空間7bへのインクの流入量(O )については、初期段階では、流入量は非常に少なく、一定時間が経過すれば一定の量となる。
【0079】
ここで、流入路がスリット73の場合(図12参照)と比較すると、連通孔73aが丸孔の場合の方が初期段階における入側空間7aのインクレベル(Mo' )の上昇度合が小さい。これは、丸孔の場合の方が、スリット73の場合よりも、初期段階において、入側空間7aから出側空間7bへのインクの流入量(O )が多いためである。これは丸孔の場合は流量が印加するインク水頭、即ち、インクレベルの1乗に比例するのに対して、スリットの場合はインク水頭の2乗に比例する様に作用することに起因したものである。
【0080】
また、連続吐出時においては、連続吐出時の出側空間7bのインクレベル(Sm)は、記録ヘッド1aへのインク供給に伴って減少した後、安定する。一方、連続吐出時の入側空間7aのインクレベル(Ms)は、記録ヘッド1aでの連続吐出に追従して流量(0.5cc/min)で主タンク2から入側空間7aへインクが供給されているため、一定レベル(約13mm)に安定する。
【0081】
ここで、流入路がスリット73の場合(図12参照)と比較すると、連続吐出時の出側空間7bのインクレベルの低下の度合いはスリット73の方が大きく、平衡インクレベル(Sm)は丸孔の場合が6.8mmに対してスリット73の場合は2.7mmであるが、2.7mmで平衡しており安定時の供給の範囲内であり問題となる値ではない。
【0082】
図14は流入路がスリット、丸孔である場合の出側空間への累積流入量を比較した説明図である。
図14に示すとおり、スリット73と丸孔とにおけるインク充填時の入側空間7aから出側空間7bへの累積流入量(sum およびsum')を比較すると、インクの流入によって充填時の入側空間7aのインクレベル(Mo)が徐々に高くなっても、累積流入量(sum およびsum')の値は、スリット73の方が丸孔に比べて小さな値となっている。つまり、スリット73の方が、インク充填時は、入側空間7aに有効に充填されず出側空間7bを介して記録ヘッド1aのノズルから排出されてしまう無駄なインク量を少なくすることが出来ることを示している。
【0083】
図15は充填を開始した場合における時間の経過に対するスリット、丸孔である場合のインクレベルの比及び累積流入量の比を示す説明図である。
図15において、インクレベルの比は入側空間7aでの(Mo/Mo')であり、また、累積流入量の比は入側空間7aから出側空間7bへの累積流入量の比(sum/sum')である。
【0084】
この図15より、インク充填の初期段階では、スリット73の場合における入側空間7aのインクレベル(Mo)が、丸孔の場合における入側空間7aのインクレベル(Mo' )よりも高くなっていることがわかる。また、インク充填の初期段階では、スリット73の場合における入側空間7aから出側空間7bへの累積流入量(sum )が、丸孔の場合における入側空間7aから出側空間7bへの累積流入量(sum')に比べて少なくなっていることがわかる。
【0085】
以上のようにスリット73の場合と丸孔の場合とを比較した際、インク充填時の初期段階、及び連続吐出時において、スリット73の方が丸孔よりも入側空間7aから出側空間7bへのインクの流入を少なくすることができる。
従って、上述したように、副タンク7内に蓄積された気体を除去する場合には、流入路として丸孔よりもスリット73を設けた方がインクの吸引除去量を少なくすることができ、効率のよい気体の除去作業が可能となる。
【0086】
ところで、副タンク7内に蓄積された気体を除去する場合、出側空間7b内のインクレベルが検出器13により検出され、この検出したインクレベルに基づいて吸引装置が動作するため、インク吐出時間又はインク吐出回数から出側空間7b内のインクレベルを求めるよりも、正確なインクレベルを得ることができ、気体とともに吸引される出側空間7b内のインク量を必要最小限にすることが可能である。
【0087】
図16は副タンクのさらに他の構成を示すもので、(a) は拡大断面図、(b) は(a) のXVI −XVI 線の断面図である。
また、上記した説明においては、隔離部材72の形状を図2(a) 、(b) のように構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、図16(a) 、(b) に示すような折れ曲がった形状とすることもできる。この図16(a) 、(b) に示すような形状とすることにより、図2に示すものに比べて出側空間7bの容量を減らすことができ、さらにインクの吸引除去量を少なくすることができ、効率のよい気体の除去作業が可能となる。
【0088】
図17はインクの連続吐出時における副タンク内のインクの状態を示す説明図である。
インクの連続吐出時においては、吐出しと同時に副タンク7内が減圧されるため、主タンク2から副タンク7の入側空間7aにインクが供給される。この場合において、図17に示すとおり、入側空間7aと出側空間7bとのインクレベルが略同じレベルとなる時間を求める。
まず、前記流入路の等価モデル化を図る。電気回路においては、電圧(E[V])、電流(I[ A] )、及び抵抗(R[ Ω] )の間には以下の式(1)が成立する。
E=I×R …… (1)
また、電流(I[ A] )、電圧(E[V])、及びコンデンサ容量(C[F] )の間には、以下の式(2)が成立する。
C={∫Idt}/E …… (2)
【0089】
一方、副タンク7内の出側空間7bにおけるインク水頭による圧力(P[ Pa] )、副タンク7の出側空間7bにおけるインクの体積(V[ m3 ] )、及び副タンク7の出側空間7bの底面積(S[ m2 ] )の間には、以下の式(3)が成立する。
P=(V/S)・γ・(9.8×103 ) …… (3)
ここで、電圧(E[ V] )を圧力(P[ Pa] )に、及び電流(I[ A] )を体積速度(U[ m3 /s] )に置き換えると、上記式(2)は、以下の式(4)のとおりになる。
C={∫Udt}/P …… (4)
【0090】
次に、上記式(3)と式(4)とからPを消去すると、以下の式(5)が得られる。
(V/S)・γ・(9.8×103 )={∫Udt}/C …… (5)
また、∫Udt=Vであるから、この関係式を上記式(5)に代入して整理すると、以下の式(6)が得られる。
C=S/[γ・(9.8×103 )] …… (6)
従って、電気回路における時定数(C×R)に対応する、この流入路の時定数(C×R)は、以下の式(7)のとおりになる。
但し、R=P/U=[N/m2 ]/[m3 /s]=[N・s/m5 ]
C・R=R・S/[γ・(9.8×103 )] …… (7)
【0091】
つまり、入側空間7aと出側空間7bとのインクレベルが略同じレベルとなる時間は、上記式(7)で示される時定数となる。それゆえ、次のインク吐出し迄の時間(To)と、上記時定数(R・S/[γ・(9.8×103 )])との間において、以下の式(8)の関係を保つことにより、入側空間7aと出側空間7bとのインクレベルが略同じレベルとなった状態にて、次のインク吐出しを行うことができる。従って、出側空間7bへの安定したインク供給が可能となる。
R・S/[γ・(9.8×103 )]<To …… (8)
【0092】
尚、流入路が丸孔形状(管状)である場合には、副タンク7内の圧力(P[ Pa] )は、インクの粘度(μ[ Pa・s] )、流入路の流路長(L[ m] )、及び流入路の直径(d[ m] )を用いると、以下の式(9)で示される。
P=128μ・L・U/(π・d4 ) …… (9)
従って、インク流入抵抗Rは以下の式(10)で示されることになる。
R=128μ・L/(π・d4 ) …… (10)
【0093】
また、スリット73の場合には、スリット73の開口短辺方向の幅をg(X方向)と長辺方向(Y方向)が無限大もしくは充分長いとき、長辺方向(Y方向)単位長さ当りの体積速度(U[ m3 /s] )は、以下の式(11)で表される。
U=g3 ・P/(12・μ・L) …… (11)
【0094】
また、長辺方向(Y方向)単位幅当りのインク流入抵抗rは、上記圧力Pを体積速度(U[ m3 /s] )で割ったものであるため、以下の式(12)で表されることとなる。
r=12・μ・L/g3 …… (12)
【0095】
実施の形態で示したようなスリット73の配置(長辺方向が上下方向)においては、スリット73の長さによりスリット73に印加する圧力が変化するので水頭高さをH(m)とした時、スリット全体での流量(U[ m3 /s] )は
【0096】
【数1】
【0097】
となり、γ・H・(9.8×103 )=Pとすると
U=P/(2・r/H) …… (14)
となる。
従って、インク水頭Hのスリットにおけるインク流入抵抗RH は以下の式(15)で示されることになる。
RH =2・r/H …… (15)
【0098】
副タンク7の体積を有効に使うために、出側空間7bの容積に対して入側空間7aの容積を大きく取り、その容積比を1:n、充填直後のインクレベルをHo とすると平衡後のインクレベルHs は、
Hs =Ho ・n/(1+n)となる。
例えばn=4としたとき4/5のレベルで平衡となる。
(15)式で示したスリットのインク流入抵抗R=(2・r/H)に平衡までのレベル変化を考慮すると、平衡するまでの平均水頭高さは Ho ・( 0.5+n)/(1+n)であり、スリット抵抗Rsは、
Rs=〔2・r/[Ho・( 0.5+n)/(1+n)]〕 …… (16)
となる。
平衡までにインクレベルが変動するが、変動レベルは小さいので、充填後、平衡までの平均水頭高さにおけるスリット抵抗Rsにより平衡に至る過渡現象の概略を把握することが出来る。
よって、充填後の平衡に至るまで過渡現象はスリット抵抗Rsを(7)式のインク流入抵抗Rに代入すればよく。出側空間7bへの安定供給の条件も同様に(8)式のRにRsを代入すれば良い。
なお、入側空間7a,出側空間7B,の容量をCa、Cbとすると合成容量は Cs=Ca・Cb/(Ca+Cb)となるが、インクタンクの体積を有効に使用するために、容積比1:nを大きくとるのでCs≒Cbとなりことより、上記検討もCs≒Cbと簡略化して行ったが実用上支障のないものである。
【0099】
図18〜図22は流入路の他の構成を示す部分断面図である。
以上説明した実施の形態では、隔離部材72の幅方向両端と副タンク本体70内の対向する側面との間に流入路としてのスリット73を設けたが、その他、このスリット73は図18〜図22のように構成してもよい。
【0100】
図18は副タンク本体70内の対向する側面70c,70c間寸法よりもその幅寸法を小さくしてある隔離部材72の幅方向一端と副タンク本体70内の対向する側面70c,70cの1つとの間に流入路としてのスリット73を設けたものである。
図19は隔離部材72の幅方向中央部に流入路としてのスリット73を設けたものである。
【0101】
また、図20は流入路としてのスリット73の幅寸法を副タンク7の下側で短く、上側で長くしてある。図21は流入路としてのスリット73の始端から終端までの距離を副タンク7の下側で長く、上側で短くしてある。図20及び図21にあっては、単位時間当たりの下側でのインク流入量を、上側でのインク流入量よりも少なくすることができ、しかも、単位時間当たりの上側でのインク流入量を、下側でのインク流入量よりも多くすることができる。
【0102】
また、図22は副タンク本体70と別体に成形された隔離部材72の周面に前記流入路となるべき凹所、換言すれば前記スリット73としての凹所73bを設けてある。この凹所73bは図22(a) のように隔離部材72の下側面である他、(b) のように隔離部材72の幅方向一端面又は両端面であってもよいし、また、(c) のように隔離部材72の幅方向一端面又は両端面に複数が上下に離隔するようにしてもよい。この図22の隔離部材72は例えば蓋体71と一体に成形される。
図22にあっては、隔離部材72の周面の非スリット部分72aを副タンク本体70の内側に接触させることができるため、この非スリット部分72aを基準にしてスリット73の幅寸法精度を図2に比べて高めることができるとともに、隔離部材72の副タンク本体70への固定強度を図2に比べて高めることができる。
【0103】
このように流入路としてのスリット73は副タンク本体70内の対向する側面との間に設けてあるが、その他、前記スリット73は隔離部材72の幅方向の途中に長手方向が上下、又は、横方向となるように設けてもよい。また、前記スリット73は一列上に複数個設けた構成としてもよい。さらに、前記スリット73は隔離部材72に設ける他、副タンク本体70の内側面に設けてもよい。この場合、例えば副タンク本体70の隔離部材72との対向部分を隔離部材72の厚さよりも広い幅寸法で条形に凹ませることにより設ける。
【0104】
また、流入路としての前記連通孔73aを複数個とした場合、各連通孔73aの開口形状を様々に設定することができ、さらに、連通孔73aに付着した気泡によって連通孔73aの一部が塞がれた場合にも入側空間7aから出側空間7bへインクを流入させることができる。
【0105】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、副タンクの内部を入側空間及び出側空間に隔離する隔離部材を、略直方体をなす副タンク本体内の対向する二つの側面間寸法よりもその幅寸法が小さい四角形をなす板としてあり、該隔離部材と前記側面との間が流入路であるため、流入路を極端に小さくすることなく、さらに、隔離部材の厚さを極端に薄くすることなく、気体とともに吸引される出側空間内のインク量を少なくすることができ、しかも、流入路を極端に小さくする必要がなく、隔離部材の厚さを極端に薄くする必要もなく、隔離部材が副タンク本体と一体又は別体に成形される場合に流入路を成形することができるため、流入路を有する副タンクの加工性を向上でき、記録装置のコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る記録装置の副タンクの構成を示すもので、(a) は拡大断面図、(b) は(a) のII−II線の断面図である。
【図3】本発明に係る記録装置の流入路近傍の接触角の説明図である。
【図4】本発明に係る記録装置の副タンクに高流量のインクを供給している状態の説明図である。
【図5】本発明に係る記録装置のメンテナンス時における副タンク内のインクの状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る記録装置のスリットの幅寸法が異なる場合の入側空間への流量と平衡状態となったときのインクレベルとの関係を示す説明図である。
【図7】本発明に係る記録装置の同一条件下での流出量と無効率と正規化レベルとの関係を示す説明図である。
【図8】本発明に係る記録装置の同一条件下での流出量と無効率と正規化レベルとの関係を示す説明図である。
【図9】本発明に係る記録装置の同一条件下での流出量と無効率と正規化レベルとの関係を示す説明図である。
【図10】本発明に係る記録装置の正規化時間と正規化レベルと無効率との関係を示す説明図である。
【図11】本発明に係る記録装置の副タンクの他の構成を示すもので、(a) は拡大断面図、(b) は(a) のXI−XI線の断面図である。
【図12】本発明に係る記録装置の流入路がスリットである場合の副タンク内でのインクの状態を示す説明図である。
【図13】本発明に係る記録装置の流入路が丸孔である場合の副タンク内でのインクの状態を示す説明図である。
【図14】本発明に係る記録装置の流入路がスリット、丸孔である場合の出側空間への累積流入量を比較した説明図である。
【図15】本発明に係る記録装置の充填を開始した場合における時間の経過に対するスリット、丸孔である場合のインクレベルの比及び累積流入量の比を示す説明図である。
【図16】本発明に係る記録装置の副タンクのさらに他の構成を示すもので、(a) は拡大断面図、(b) は(a) のXVI −XVI 線の断面図である。
【図17】本発明に係る記録装置のインクの連続吐出時における副タンク内のインクの状態を示す説明図である。
【図18】本発明に係る記録装置の流入路の他の構成を示す部分断面図である。
【図19】本発明に係る記録装置の流入路の他の構成を示す部分断面図である。
【図20】本発明に係る記録装置の流入路の他の構成を示す部分断面図である。
【図21】本発明に係る記録装置の流入路の他の構成を示す部分断面図である。
【図22】本発明に係る記録装置の流入路の他の構成を示す部分断面図である。
【図23】従来の記録装置の一例を示す正面図である。
【図24】従来の記録装置の副タンク内に気体が蓄積された状態を示す断面図である。
【図25】副タンク内に溜まった気体を除去することができる従来の記録装置の断面図である。
【図26】従来の記録装置の副タンク内のメニスカス部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1a 記録ヘッド
2 主タンク
7 副タンク
7a 入側空間
7b 出側空間
70 副タンク本体
72 隔離部材
73 スリット(流入路)
73a 連通孔(流入路)
73b 凹所(スリット)
Claims (1)
- 主タンクからインクが副タンクを介して記録ヘッドに供給され、前記副タンクの内部は、隔離部材によって、前記主タンクに連通する入側空間と、前記記録ヘッドに連通する出側空間とに分けられ、前記インクを副タンクに供給する際、前記入側空間のインクを前記出側空間へ流入させつつ、前記入側空間のインクレベルを、前記出側空間のそれよりも早く上昇させる流入路を有する記録装置において、前記副タンクは前記記録ヘッドに結合され、略直方体をなす副タンク本体を有しており、前記隔離部材は前記副タンク本体内の対向する二つの側面間寸法よりもその幅寸法が小さい四角形をなす板であり、該板と前記側面との間が前記流入路であることを特徴とする記録装置。
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