JP4145526B2 - 自動車用前照灯 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源である放電バルブのアークチューブ後方に配置したメインリフレクターで反射して配光をとる自動車用前照灯に係り、特にアークチューブから前方に出射した光を前方のサブリフレクターで後方に反射しさらにメインリフレクターで前方に反射することで配光として有効利用する自動車用前照灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用前照灯において、サブリフレクターを設けて光源から前方に出射する光を配光として有効利用する従来技術としては、米国特許第4587601号が知られている。これは、図12に示すように、メインリフレクター1の前方に第1,第2の光源3,5を設け、第1,第2の光源3,5の前方にサブリフレクター2を設け、第2の光源5から前方に向かう光をサブリフレクター2で後方に反射し、さらにメインリフレクター1で前方に反射することで、第2の光源5から前方に向かう光を遮光することなく配光として有効に利用できるというものである。
【0003】
また、アークチューブ内の対向電極間の放電によって発光する放電バルブは、発光量が大きく長寿命である等、利点が多いことから、近年ではヘッドランプなどの自動車用前照灯の光源として広く利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そして、前記した放電バルブを単一光源として米国特許第4587601号に示すような「サブリフレクターによって光を有効利用する前照灯」に適用しようとした場合には、以下の問題が生じる。
【0005】
第1に、放電バルブの発光部であるアークチューブ(の密閉ガラス球)内には、NaIやScI等の発光物質である金属沃化物が過飽和状態で封入されており、密閉ガラス球内底部には液状の金属沃化物がたまった状態となっている。このため、アークチューブ(の密閉ガラス球)から下方に出射する光は黄色を帯びて、白色の配光を形成する上で好ましくない。従って、アークチューブ(の密閉ガラス球)から下方に出射する光を遮光する必要がある。
【0006】
第2に、アークチューブ(の密閉ガラス球)から前方に出射する光は白色で、これは配光として有効に利用する必要があるが、メインリフレクターに設けられた有効反射面は、単一光源からの直射光を反射して所定の配光を得るために設計されたもので、この有効反射面にサブリフレクターで反射した光(直射光とは入射角の異なる光)を導いたとしても、配光に寄与するどころかグレア光の発生につながるおそれがあり、そのままでは使えない。
【0007】
そこで、発明者は、サブリフレクターに、アークチューブ(の密閉ガラス球)から下方に出射する光を遮光する機能を持たせるとともに、メインリフレクターには、光源からの直射光を反射する第1の有効反射面とは別に、サブリフレクターで反射した光を反射する第2の有効反射面を設けるようにすればよい、と考えて試作を重ねた結果、好ましい結果が確認されたので、本発明を提案するに至ったものである。
【0008】
本発明は、前記従来技術の問題点および前記した発明者の知見に鑑みてなされたもので、その目的は、光源である放電バルブから前方に出射する光を配光として有効利用できる自動車用前照灯を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明の自動車用前照灯においては、光源である放電バルブと、前記放電バルブの発光部であるアークチューブの後方にあって、前記アークチューブから出射した光を前方に反射する配光形成用の有効反射面が設けられたリフレクターと、前記アークチューブの前方から下方にかけて延在し、前記アークチューブから下方に出射した光を遮光するとともに、前記アークチューブから前方に出射した光を反射してアークチューブの斜め後方下向きに導くサブリフレクターとを備え、前記有効反射面は、前記アークチューブからの直射光を前方に反射する第1の有効反射面と、前記サブリフレクターを介して導かれた光を前方に反射する第2の有効反射面で構成するようにした。
そして、前記サブリフレクターは、前記アークチューブの前方を覆うように配置され、前記アークチューブに臨む背面側に分割反射面が形成されたキャップ型のサブリフレクター本体と、前記サブリフレクター本体から前記アークチューブに沿って後方に延出し、前記アークチューブの放電発光部から下方に出射した光のうち少なくとも前記放電発光部のほぼ真下に向かう光を遮光する遮光部材として機能する脚であるプレート状延出部とを備え、前記プレート状延出部の前記放電発光部のほぼ真下に対応する領域を除いた所定領域には、前記サブリフレクター本体の分割反射面で反射されて前記第2の有効反射面に向かう光の通過を許容する開口部が設けられる。
さらに、前記リフレクターの光軸より下側の分割反射面は、前記放電発光部の前方電極を第1焦点、前記開口部の前縁を第2焦点とする楕円曲面で構成され、前記リフレクターの光軸より上側の分割反射面は、前記放電発光部の後方電極を第1焦点、前記開口部の前縁を第2焦点とする楕円曲面で構成される。
【0010】
(作用)アークチューブから出射してアークチューブの下方および前方以外に向かう光(サブリフレクターに向かう光以外の光(白色光))は、リフレクターの第1の有効反射面に導かれ、ここで反射されて所定の第1の配光パターンを形成する。また、アークチューブから前方に出射した光(白色光)は、サブリフレクターでアークチューブの斜め後方下向きに反射されてリフレクターの第2の有効反射面に導かれ、ここで前方に反射されて前記第1の配光パターンを補う所定の第2の配光パターンを形成する。
【0011】
また、アークチューブから下方に出射した光(黄色光)は、サブリフレクターにおけるアークチューブ下方延在領域で遮光され、黄色光が配光に混ざらない。
【0012】
また、脚であるプレート状延出部をリフレクターに取着することで、サブリフレクターをアークチューブに対する所定位置に配置できる。
【0013】
アークチューブから下方に出射した黄色光は、アークチューブの下方に延在するプレート状延出部によって確実に遮光されるので、配光に黄色光が混ざるおそれはない。
【0014】
また、遮光部材として機能するプレート状延出部は、アークチューブの前方出射光(白色光)がサブリフレクター本体の反射面で反射されてリフレクターの第2の有効反射面に向かう光路を横切るように延在しているが、このプレート状延出部には、前記した光(サブリフレクター本体の反射面で反射されてリフレクターの第2の有効反射面に向かうの光)の光路に対応する開口部が設けられており、反射面で反射されて第2の有効反射面に向かうアークチューブの前方出射光(白色光)は、この開口部を通過することで第2の有効反射面に正確に導かれる。
【0015】
また、サブリフレクターの反射面で反射されてリフレクターの第2の有効反射面に向かう光は、サブリフレクターの反射面の第2焦点であるプレート状延出部の開口部に集光するので、サブリフレクターで反射された光(白色光)すべてがリフレクターの第2の有効反射面に導かれる。
【0016】
また、プレート状延出部の開口部に光源があるものとして第2の有効反射面を設計すればよい。即ち、第2の有効反射面の形状を、サブリフレクターの反射面の第2焦点である開口部を焦点とする所定の面形状に形成することで、所定の第2の配光パターンを形成できる。
【0017】
請求項2に係る発明においては、請求項に記載の自動車用前照灯において、前記サブリフレクター本体の反射面における左半分の領域と右半分の領域それぞれの第2焦点を、前記アークチューブの管外形から左右方向外側に離間する位置となるように構成した。
(作用)サブリフレクター本体の左右半分の反射面領域で反射した光は、それぞれアークチューブの管外形から左右方向外側に離間する第2焦点を通って、リフレクターの第2の有効反射面に向かう。このため、アークチューブの前方出射光(白色光)がサブリフレクター本体の反射面で反射されてリフレクターの第2の有効反射面に向かう際に、アークチューブと干渉して蹴られるとか屈折する等の不具合がない。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0019】
図1〜図5は、本発明の第1の実施例を示し、図1は本発明の第1の実施例である自動車用ヘッドランプの縦断面図、図2はアークチューブの前方に配置されるサブリフレクターを示し、(a)は同サブリフレクターの斜視図、(b)は同サブリフレクターの正面図、(c)は同サブリフレクターの側面図である。図3同サブリフレクターの縦断面図(図2(b)に示すIII−III線に沿う断面図)、図4はサブリフレクターの水平断面図(図2(b)に示すIV−IV線に沿う断面図)、図5はヘッドランプの配光パターンを示す図である。
【0020】
ヘッドランプは、図1に示されるように、容器状の合成樹脂製ランプボディ12の前面開口部に透明な前面カバー14が組み付けられて灯室Sが画成され、この灯室S内に、すれ違いビーム形成用の光源ユニット12が収容されており、この光源ユニット12(ランプの光軸L)は、図示しないエイミング機構によって上下左右方向に傾動調整可能に設けられている。
【0021】
光源ユニット12は、前面側に有効反射面22を形成したリフレクター20に、光源である放電バルブ30とサブリフレクター40Aを挿着一体化した構造で、リフレクター20の後頂部に設けられたバルブ挿着孔13に挿着された放電バルブ30は、リフレクター20の有効反射面22の前方にアークチューブ32が延出し、バルブ挿着孔13にその脚部48を貫通するようにして挿着されたサブリフレクター40Aは、アークチューブ32の前方から下方を覆うように延在している。
【0022】
リフレクター20の有効反射面22は、バルブ挿着孔13より上方に設けられている第1の有効反射面22Aと、バルブ挿着孔13近傍であって、アークチューブ32の真下に設けられている第2の有効反射面22Bを備えている。
【0023】
放電バルブ30は、自動車用ヘッドランプ用の光源として用いられる型式名D2SやD2Rと称される放電バルブで、絶縁性プラグ31の前方に石英ガラス等からなるアークチューブ32が延出する構造で、アークチューブ32の長手方向ほぼ中央位置には、電極34a,34bが対設され、Hg,NaI,ScI等の発光物質が希ガスとともに封入された放電発光部である密閉ガラス球33が設けられている。そして、リフレクター20に放電バルブ30を挿着した状態において、アークチューブ32の放電軸(対向電極を結ぶ軸)は、ランプの光軸であるリフレクター20の光軸Lに一致した形態となっている。
なお、図1に示す符号36は、放電バルブ30(の対向電極間)に高圧を印加して放電を開始させる点灯回路と放電バルブ30(の対向電極間)に安定した放電を継続させるためのバラスト回路とを一体化した点灯回路・バラスト回路ユニットで、この点灯回路・バラスト回路ユニット36からランプボディ12内に導出した出力コード37は、コネクタ38を介して放電バルブ30の後端部に接続されている。
【0024】
サブリフレクター40Aは、図1に示すように、アークチューブ32の前方を覆うように配置され、放電バルブ30のシェードの役目も果たし、アークチューブ32に臨む背面側に反射面43が形成されたキャップ型のサブリフレクター本体42と、サブリフレクター本体42下部からアークチューブ32に沿って後方に延出し、アークチューブ32から下方に出射した光を遮光する遮光部材として機能する脚である幅広の水平プレート状延出部46とを備えて構成されている。そして、サブリフレクター40Aは、脚である水平プレート状延出部46のL字型先端部47をバルブ挿着孔13に係合させ、ねじなどの所定の固定手段によって固定することで、アークチューブ32(における発光部である密閉ガラス球33)に対し位置決め固定されている。
【0025】
そして、アークチューブ32から出射しサブリフレクター40Aと干渉しない光(サブリフレクター40Aに向かう光以外の光(白色光))は、リフレクター20の第1の有効反射面22Aに導かれ、ここで図1符号L1に示すように前方に反射されて、図5に示すように、カットラインC.L.をもつすれ違い用の第1の配光パターンP1が形成される。
【0026】
また、サブリフレクター本体42に設けられた反射面43は、アークチューブ32から前方に出射した光を斜め後方下向きに反射して、リフレクター20の第2の有効反射面22Bに導く分割反射面43で構成され、水平プレート状延出部46の延出先端部寄りには、分割反射面43で反射されて第2の有効反射面22Bに向かう光の通過を許容する開口部48が設けられている。
【0027】
即ち、図3に示すように、リフレクター20の光軸(アークチューブの放電軸)Lより下側の分割反射面43(43a,43b)は、密閉ガラス球33内の前方電極34aを第1焦点F1、開口部前縁48aを第2焦点F2とする楕円曲面で構成され、一方、光軸Lより上側の分割反射面43(43c,43d)は、密閉ガラス球33内の後方電極34bを第1焦点F1、開口部前縁48aを第2焦点F2とする楕円曲面に形成されて、分割反射面43で反射した光のほとんどが開口部48を通過できるように構成されている。このため、アークチューブ32から前方に出射した光(白色光)は、サブリフレクター40Aの分割反射面43で反射され、開口部48を通過することで第2の有効反射面22Bに正確に導かれる。
【0028】
また、図4に示すように、ランプを正面視した光軸Lより左側半分の分割反射面43a1〜43d1の第2焦点F2と左側半分の分割反射面43a2〜43d2の第2焦点F2は、リフレクター20の光軸(アークチューブ32の放電軸)Lを挟んでアークチューブ32の管外形の左右方向外側となる離間位置に設定されている。この第2焦点F2,F2の左右離間配置構成によって、図4に示すように、左右半分の分割反射面で反射した光は、それぞれアークチューブ32の管外形の外側を通って第2焦点F2,F2を通過する。即ち、サブリフレクター40の分割反射面43で反射して第2の有効反射面22Bに向かう光がアークチューブ32と干渉して蹴られるとか屈折する等といった不具合がない。
【0029】
このため、アークチューブ32から前方に出射した光(白色光)は、図1符号L2で示されるように、サブリフレクター40Aの分割反射面43で反射された光が損失することなく有効にリフレクター20の第2の有効反射面22Bに導かれ、ここで前方に反射されて、図5に示すように、第1の配光パターンP1より拡散されて第1の配光パターンP1を補う第2の配光パターンP2を形成する。そして、第1の配光パターンP1と第2の配光パターンP2が合成されて、所定のヘッドランプの白色の配光が得られる。
【0030】
また、図3の破線矢印L3に示すように、アークチューブ32(の密閉ガラス球33)から下方に出射した光は、密閉ガラス球33内底部にたまっているNaIやScI3等の金属沃化物の黄色を帯びているが、アークチューブ32の下方に延在する幅広の水平プレート状延出部46によって確実に遮光されるので、配光パターンP1,P2で構成されるランプの配光に黄色光が混ざるおそれはない。
【0031】
なお、前記した実施例では、サブリフレクター40の分割反射面43の左側半分と右側半分の全体の第2焦点が左右方向に離間するように構成されているが、光軸Lより下側の分割反射面43a,43bでの反射光の光路(後方斜め下向きの光路)は元々アークチューブ32と干渉しないので、光軸Lより上側の分割反射面43c,43dにおける左右の領域についてだけ、第2焦点を左右に離間させる構成としてもよい。
【0032】
図6および7は、本発明の第2の実施例である自動車用ヘッドランプを示すもので、図6は同ヘッドランプの要部であるアークチューブの前方に配置されるサブリフレクターを示し、(a)は同サブリフレクターの斜視図、(b)は同サブリフレクターの側面図、図7は同前照灯の縦断面図、図8は同サブリフレクターの縦断面図である。
【0033】
この第2の実施例では、サブリフレクター40Bの水平プレート状延出部46に設けられている開口部48の後縁部48bに沿って立壁49が設けられ、この立壁49の前面側に反射面49aが設けられており、開口部48を外れて飛来する光は、この反射面49aで反射して開口部48を通過し下方の第3の有効反射面22Cに導かれるようになっている。即ち、アークチューブ32から前方に出射した光(白色光)は、サブリフレクター42の反射面43で反射されるものの、反射光のすべてが開口部48を通過できるものではなく、開口部48から外れた光L2’も一部存在する。このような開口部48から外れた光L2’を立壁48の反射面49aで反射して、リフレクター20の第2の有効反射面22Bの前方に設けた第3の反射面22Cに導き前方に反射することで、アークチューブ32から前方に出射した光(白色光)をより有効に利用できる。
【0034】
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
【0035】
図8は、本発明の第3の実施例である自動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニットの縦断面図である。
【0036】
この第3の実施例では、サブリフレクター40Cの水平プレート状延出部46におけるL字型先端部47の前面側に、開口部48に対応する所定の幅をもつ段差部50が形成され、この段差部50の前面側に、アークチューブ32から前方に出射しサブリフレクター40Cの反射面43で反射されて開口部48を通過した光を、リフレクター20の第2の有効反射面22Dに導く凹曲面形状の反射面51が設けられている。
【0037】
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
【0038】
図9は、本発明の第4の実施例である自動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニットの縦断面図である。
【0039】
この第4の実施例では、サブリフレクター40D背面側の反射面44が、アークチューブ32の放電中心Cを第1焦点F1とし、リフレクター20の後方の所定の点を第2焦点F2とする楕円凹曲面で構成されている。
【0040】
また、反射面44は、アークチューブ32の密閉ガラス球33の真下位置まで延びるとともに、反射面44と第2焦点F2間には、前面に反射面60aを形成した立壁60が配置された構造で、サブリフレクター40Dの後方延出部46に設けた開口部48の前縁48cは、反射面60aに対し第2焦点F2と対称の位置となるように構成されている。また、開口部48の前縁48cの周辺は、アークチューブ32(の密閉ガラス球33)から下方に出射した黄色光を遮光する遮光シェード62で構成されて、アークチューブ32の密閉ガラス球33から下方に出射した黄色光Lを遮光する。
【0041】
また、リフレクター20の第2の有効反射面22Eは、開口部48の前縁48cを焦点F2’とする放物面で構成されて、アークチューブ32から前方に出射した光(白色光)は、サブリフレクター40D背面側の反射面44で反射され、立壁状の平面面60aで反射されてリフレクター20の第2の有効反射面22Dに導かれ、ここで前方に反射されて所定の第2の配光パターンP2が形成される。
【0042】
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
【0043】
図10は、本発明の第5の実施例である自動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニットの縦断面図である。
【0044】
この第5の実施例では、サブリフレクター40Eの水平延出部46におけるL字型先端部47を、リフレクター20の内側に配置固定できるように構成されている。そして、L字型先端部47の前面側には、アークチューブ32から前方に出射しサブリフレクター40Dの反射面43で反射されて開口部48を通過した光をリフレクター20の第2の有効反射面22Fに導く反射面62が設けられている。
【0045】
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
【0046】
図11は、本発明の第6の実施例である自動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニットの縦断面図である。
【0047】
この第6の実施例では、サブリフレクター40Fの背面側の反射面44が、放電中心Cを第1焦点F1とし、リフレクター20の後方の点を第2焦点F2とする楕円曲面で形成されている。また、サブリフレクター40Fのプレート状水平延出部46には、アークチューブ32の密閉ガラス球33の真下に対応する領域を除いて、開口部48が設けられて、サブリフレクター40Fの反射面44で反射された光の大半はこの開口部48を通過できる。
【0048】
また、開口部48の後縁部を形成する立壁63の前面に設けられた反射面64は、サブリフレクター40Fの反射面44の第2焦点F2を第1焦点F1’とし、光軸L上にあってこの第1焦点F1’の真上に位置する点を第2焦点F2’とする楕円反射面で構成されて、アークチューブ32(の密閉ガラス球33)から前方に出射した光(白色光)は、サブリフレクター40Fの反射面44で反射され、楕円反射面64で反射されてリフレクター20の第2の有効反射面22Gに導かれ、ここで前方に反射されて所定の第2の配光パターンP2が形成される。
【0049】
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
【0050】
なお、前記した種々の実施例では、本発明をすれ違いビーム形成用の自動車用のヘッドランプについて説明したが、フォグランプその他の自動車用の前照灯にも適用できる。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明の自動車用ヘッドランプによれば、リフレクターの第1の有効反射面で反射されて形成されるアークチューブの直射光(白色光)による第1の配光パターンを、サブリフレクターとリフレクターの第2の有効反射面で反射されて形成されるアークチューブの前方出射光(白色光)による第2の配光パターンが補うとともに、アークチューブの下方出射光は、アークチューブ内の液状の金属沃化物により黄色光になっているが、プレート状延出部で遮光されて第1及び第2の配光パターンに混ざらないので、アークチューブの前方出射光(白色光)を有効に利用した白色配光が得られる。
【0052】
また、アークチューブから前方に出射しサブリフレクターの反射面で反射された光(白色光)は、アークチューブから下方に出射した光(黄色光)を遮光するプレート状延出部の開口部を通過することで、プレート状延出部に遮光されることなく、リフレクターの第2の有効反射面に的確に導かれて、アークチューブの前方出射光を有効利用した黄色の混ざらない白色配光が得られる。この際、サブリフレクターの反射面で反射されてリフレクターの第2の有効反射面に向かう光は、サブリフレクターの反射面の第2焦点であるプレート状延出部の開口部に集光するので、サブリフレクターで反射された光(白色光)すべてがリフレクターの第2の有効反射面に導かれる。
【0053】
このため、サブリフレクターで反射したアークチューブの前方出射光(白色光)のほとんどを配光として有効利用できるので、高光量の白色配光が得られる。また、水平プレート状延出部の開口部を第2の配光パターン形成用の光源位置とすることで、第2の有効反射面形状の設計も容易である。
【0054】
請求項2に係る発明によれば、サブリフレクターの反射面で反射されてリフレクターの第2の有効反射面に向かうアークチューブの前方出射光(白色光)がアークチューブと干渉しないので、サブリフレクターで反射したアークチューブの前方出射光(白色光)のほとんどすべてを配光として確実に有効利用できるので、さらなる高光量の白色配光が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である自動車用ヘッドランプの縦断面図である。
【図2】(a)はアークチューブの前方に配置さサブリフレクターの斜視図である。
(b)は同サブリフレクターの正面図である。
(c)は同サブリフレクターの側面図である。
【図3】同サブリフレクターの縦断面図(図2(b)に示すIII−III線に沿う断面図)である。
【図4】同サブリフレクターの水平断面図(図2(b)に示すIV−IV線に沿う断面図)である。
【図5】ヘッドランプの配光パターンを示す図である。
【図6】(a)本発明の第2の実施例である自動車用ヘッドランプの要部であるサブリフレクターの斜視図である。
(b)同サブリフレクターの側面図である。
【図7】同サブリフレクターの縦断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例である自動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニットの縦断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例である自動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニットの縦断面図である。
【図10】本発明の第5の実施例である自動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニットの縦断面図である。
【図11】本発明の第6の実施例である自動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニットの縦断面図である。
【図12】従来の前照灯の縦断面図である。
【符号の説明】
S 灯室
10 ランプボディ
12 光源ユニット
13 バルブ挿着孔
14 前面カバー
20 リフレクター
22A 第1の有効反射面
22B、22D〜22G 第2の有効反射面
30 光源である放電バルブ
32 放電バルブのアークチューブ
33 放電発光部である密閉ガラス球
34a,34b 放電電極
40A〜40F サブリフレクター
42 サブリフレクター本体
43,44 サブリフレクター背面に設けられた反射面
46 サブリフレクターの脚である水平プレート状延出部
48 水平プレート状延出部に設けた光通過用の開口部
C 放電中心
F1 楕円反射面の第1焦点
F2 楕円反射面の第2焦点
L リフレクターの光軸(アークチューブの放電軸)
L1 第1の有効反射面での反射光
L2 第2の有効反射面での反射光
P1 第1の配光パターン
P2 第2の配光パターン

Claims (2)

  1. 光源である放電バルブと、前記放電バルブの発光部であるアークチューブの後方にあって、前記アークチューブから出射した光を前方に反射する配光形成用の有効反射面が設けられたリフレクターと、前記アークチューブの前方から下方にかけて延在し、前記アークチューブから下方に出射した光を遮光するとともに、前記アークチューブから前方に出射した光を反射してアークチューブの斜め後方下向きに導くサブリフレクターとを備え、前記有効反射面は、前記アークチューブからの直射光を前方に反射する第1の有効反射面と、前記サブリフレクターを介して導かれた光を前方に反射する第2の有効反射面で構成され、
    前記サブリフレクターは、前記アークチューブの前方を覆うように配置され、前記アークチューブに臨む背面側に分割反射面が形成されたキャップ型のサブリフレクター本体と、前記サブリフレクター本体から前記アークチューブに沿って後方に延出し、前記アークチューブの放電発光部から下方に出射した光のうち少なくとも前記放電発光部のほぼ真下に向かう光を遮光する遮光部材として機能する脚であるプレート状延出部とを備え、
    前記プレート状延出部の前記放電発光部のほぼ真下に対応する領域を除いた所定領域には、前記サブリフレクター本体の分割反射面で反射されて前記第2の有効反射面に向かう光の通過を許容する開口部が設けられ、
    前記リフレクターの光軸より下側の分割反射面は、前記放電発光部の前方電極を第1焦点、前記開口部の前縁を第2焦点とする楕円曲面で構成され、前記リフレクターの光軸より上側の分割反射面は、前記放電発光部の後方電極を第1焦点、前記開口部の前縁を第2焦点とする楕円曲面で構成されたことを特徴とする自動車用前照灯。
  2. 前記サブリフレクター本体の反射面における左半分の領域と右半分の領域それぞれの第2焦点が、前記アークチューブの管外形から左右方向外側に離間することを特徴とする請求項1に記載の自動車用前照灯。
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