JP4144083B2 - クロック抽出回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受けた光信号を電気信号に変換しデータを再生する光受信器に使用されるクロック抽出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のクロック抽出回路においては、受信した光信号を電気信号に変換した後に、この電気信号からタイミングクロックの周波数成分を含む信号に生成するために、タイミングクロックの周波数成分を含むパルス信号を微分回路で発生させて、狭帯域のバンドパスフィルタでタイミングクロック信号に対応する周波数成分のみ通過させ、更にバンドパスフィルタからの信号をリミットアンプで増幅してクロック信号を得ていた。このクロック信号は、Dタイプフリップフロップ(D−FF)のクロック端子に入力されて、受信したデータ信号を光信号から変換された電気信号から識別するという構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記パルス信号を発生するときに微分回路が動作すると、スイッチング時にノイズが発生する。このため、狭帯域バンドパスフィルタから抽出された微弱な信号がリミットアンプに入力されて、上記パルス信号がデータ信号に基づいて変化する期間に、その微弱信号が増幅回路のバイアス点を通過するタイミングが重なると、増幅回路から出力されるクロック信号にジッタが増加してしまうという問題があった。
【0004】
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであって、ジッタが低減されたクロック信号を得ることができるクロック抽出回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明は、以下の構成とした。
【0006】
本発明のクロック抽出回路は、(1)所定の周期でデータを含む光信号を受けて、光信号に応じた電気信号を生成して、この電気信号を出力する受光部と、(2)周期に対応する周波数を周波数成分として有するパルス信号を受光部からの電気信号に基づいて生成して、このパルス信号を出力するパルス生成部と、(3)パルス生成部からのパルス信号を受けて、パルス信号の周波数成分から周波数を選択し周期で変化する濾波信号を生成して、この濾波信号を出力するフィルタ部と、(4)フィルタ部からの濾波信号を受けて、この濾波信号を増幅しクロック信号を生成して、このクロック信号を出力する増幅部とクロック信号を受けるDフリップフロップとを備えるデータ再生部と、(5)パルス生成部とフィルタ部との間に設けられ、電気信号に含まれるデータに対応してパルス信号が変化している期間と異なる期間に、増幅部に入力された信号が増幅部のバイアス点を通過するシフト量で、増幅部に入力される信号の位相をシフトしてクロック信号のジッタを低減するための移相手段と、(6)フィルタ部と増幅部との間に設けられ、電気信号に含まれるデータに対応して前記パルス信号が変化している期間と異なる期間に、増幅部に入力された信号が増幅部のバイアス点を通過するシフト量で、増幅部に入力される信号の位相をシフトしてクロック信号のジッタを低減するための別の移相手段と、(7)受光部からの電気信号に遅延を与えて遅延信号をデータ再生部のDフリップフロップに入力する遅延回路とを備える。遅延回路は、該遅延回路における遅延値によりクロック信号と遅延信号とのタイミングを調整する。
【0007】
このように、増幅部に入力される信号の位相をシフトすることによって、電気信号に含まれるデータに対応してパルス信号が変化する期間と異なる期間に、増幅部のバイアス点を増幅部に入力された信号が通過するようにした。このため、フィルタ部から入力される信号がバイアス点を通過し増幅部から出力されるクロック信号が大きく変化する際に、増幅部はパルス信号の変化に起因するノイズの影響を受け難い。したがって、クロック信号の変化点に対する上記ノイズの影響が低減される。
【0008】
本発明のクロック抽出回路は、(1)所定の周期でデータを含む光信号を受けて、光信号に応じた電気信号を生成して、この電気信号を出力する受光部と、(2)周期に対応する周波数を周波数成分として有するパルス信号を受光部からの電気信号に基づいて生成して、このパルス信号を出力するパルス生成部と、(3)パルス生成部からのパルス信号を受けて、パルス信号の周波数成分から周波数を選択し周期で変化する濾波信号を生成して、この濾波信号を出力するフィルタ部と、(4)フィルタ部からの濾波信号を受けて、この濾波信号を増幅しクロック信号を生成して、このクロック信号を出力する増幅部とクロック信号を受けるDフリップフロップとを備えるデータ再生部と、(5)パルス生成部とフィルタ部との間に設けられ、入力に受けた信号に対して位相をクロック信号のジッタが低減されるように遅らせて遅延信号を生成して、この遅延信号を出力する第1の遅延回路と、(6)フィルタ部と増幅部との間に設けられ、入力に受けた信号に対して位相をクロック信号のジッタが低減されるように遅らせて遅延信号を生成して、この遅延信号を出力する第2の遅延回路と、(7)受光部からの電気信号に遅延を与えて遅延信号をデータ再生部のDフリップフロップに入力する遅延回路とを備える。遅延回路は、該遅延回路における遅延値によりクロック信号と遅延信号とのタイミングを調整する。
【0009】
このように遅延回路を用いれば、簡易な手段で位相を遅らせることができる。また、上記部分の少なくとも一方に遅延回路を設ければ、既存の各部に対して大きな変更をすることなく、増幅されたクロック信号に対する上記ノイズの影響が低減される。
【0010】
本発明のクロック抽出回路では、第1および第2の遅延回路は、パルス生成部、フィルタ部、および増幅部が配置されている基板上に設けられた配線によって形成される遅延線であるようにしてもよい。
【0011】
このように遅延回路を遅延線によって構成すれば、簡易な方法で上記のノイズのクロック信号に対する影響が低減される。
【0012】
本発明のクロック抽出方法は、(1)所定の周期でデータを含む光信号を受けて、この光信号に応じた電気信号を生成するステップと、(2)電気信号に含まれるデータに基づいて、周期に対応する周波数を周波数成分として有するパルス信号を生成するステップと、(3)パルス信号の周波数成分から周波数を選択し周期で変化する濾波信号を生成するステップと、(4)濾波信号を増幅部において増幅してクロック信号を生成するステップと、(5)電気信号に含まれるデータに基づいてパルス信号が変化している期間と異なる期間に、増幅部に入力された信号が増幅部のバイアス点を通過するシフト量で、増幅部に入力される信号の位相をシフトするステップを、備える。
【0013】
このように、データに基づいてパルス信号が変化している期間と異なる期間に増幅部に入力された信号がバイアス点を通過するように、増幅部に入力される信号の位相をシフトするステップを設けた。このため、増幅部に入力される信号がバイアス点を通過し増幅部から出力されるクロック信号が大きく変化する際に、クロック信号がパルス信号の変化のよるノイズの影響を受け難い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0015】
本発明を3R光受信器に適用した場合について説明する。図1は、本実施形態に係る3R光受信器の回路構成図であり、図2は、本実施形態に係る3R光受信器の各部分回路から出力される信号の波形を示すタイミングチャートである。
【0016】
受光部10は、カソードが電源に接続されたフォトダイオード11と、フォトダイオード11のアノードに入力が接続され等価アンプの入力に出力が接続されたプリアンプ12とを備え、所定の周期でデータを含む光信号を受けて、光信号に応じた電気信号を生成して、この電気信号およびその相補信号を出力する。
【0017】
フォトダイオード11は入射した光信号を受けて、その光信号の光量に応じた電流信号を出力する受光素子であり、例えば半導体受光素子として、径50μmのInGaAsからなるPINフォトダイオードが好適に用いられる。フォトダイオード11が受光する光信号は一定の周期でデータの含む信号光であり、クロック信号に同期しその周期に対応するビットレート(例えば2.4Gb/s)でデータの伝送を行うことができる信号である。
【0018】
プリアンプ12は、フォトダイオード11から出力された電流信号を入力に受けて、その電流値に応じた電圧値に発生して、この発生された電気信号(図2(a))を出力する電流/電圧変換回路である。この電流/電圧変換回路としては、例えばGaAs製アンプとその入力と出力との間に接続された帰還抵抗素子とからなる増幅回路が好適に用いられる。プリアンプ12は、フォトダイオード11が受光した光信号の光量が大きいほど大きな電圧値をとる電気信号と、この電気信号の反転信号(相補信号)とを出力する。つまり、受光部10は、光信号が一定の周期で有するデータに応じて変化する電気信号を生成する。
【0019】
プリアンプ12の出力端子は等価アンプ21の入力端子に接続され、等価アンプ21の出力端子はメインアンプ22の入力端子に接続される。等化用アンプ21は、受光部10から出力された電気信号および反転信号を受けて、これらの信号を飽和状態に達するまで増幅し、立ち上がり及び立ち下がりが急峻な電気信号および反転信号を生成して、これをメインアンプ22に出力する。メインアンプ22は、等化用アンプ21から出力された電気信号および反転信号それぞれを受けて、後段を駆動するために増幅して出力する。このメインアンプ22から出力された電気信号(図2(b))および反転信号は、バッファ回路23を経てパルス生成部30に入力されると共に、遅延回路24に入力され所定の遅延を与えられた後に再生部60に入力する。
【0020】
パルス生成部30は、メインアンプ22から出力されバッファ回路23を経て入力される電気信号および反転信号に基づいて、データの周期に対応する周波数を周波数成分として有するパルス信号を生成して、パルス信号とこのパルス信号の反転信号とを出力する。つまり、パルス信号は抽出されるべきクロック信号の周波数成分を含んでいる。パルス生成部30は、例えば、位相シフタ回路31および微分回路32を備える。
【0021】
位相シフタ回路31は、メインアンプ22から出力されバッファ回路23を経て入力された電気信号(図2(b))および反転信号のそれぞれに対して、信号光に含まれるデータの周期の半分に相当する時間だけ遅延を与え、その遅延された信号(図2(c))を出力する。
【0022】
微分回路32は、位相シフタ回路31に入力された電気信号および反転信号と、位相シフタ回路31により半周期分の遅延が与えられた信号とがそれぞれ入力されて、それぞれ対応する信号同士の排他的論理和を求め、これをパルス信号(図2(d))として出力する。パルス生成部30から出力されるパルス信号は、抽出すべきクロック信号の周波数に対応する周波数成分およびその整数倍の高調波成分を含み、クロック信号の周波数成分が最も大きい。
【0023】
なお、パルス生成部30は、コンデンサCと抵抗素子Rとを備えるCR微分回路によっても構成され得る。この回路では、クロック信号の周波数に対応する周期に比べてCRの時定数が十分に短くする必要がある。
【0024】
パルス生成部30から出力されたパルス信号および反転信号は、移相手段に入力される。本実施の形態においては、移相手段は遅延回路41によって構成される。遅延回路41は、入力端子に受けた信号に対して位相が遅れている遅延信(図2(e))号を生成しこの遅延信号を出力端子に出力する回路である。この遅延回路41は、パルス生成部30の出力端子とフィルタ部50の入力端子との間に配置されて、パルス生成部30の出力が遅延回路41の入力に接続され、遅延回路41の出力がフィルタ部50の入力に接続されている。このため、パルス信号およびその相補信号は、遅延回路で規定された遅延値(図2△t1)で遅延された後に出力されて、フィルタ部50へ入力される。更に遅延回路41について詳述すれば、遅延回路41は、微分回路32のパルス信号端子およびその相補信号端子のそれぞれに接続された遅延線43,44を備える。この遅延線42、43は、パルス生成部30等が配置されている基板上に設けられた配線によって形成されることが好ましい。遅延回路41を遅延線43、44によって構成すれば、他の部分に大きな変更を加えることなく移相手段を実現できる。
【0025】
フィルタ部50は狭帯域のバンドパスフィルタであって、遅延されたパルス信号を受けて、この信号の周波数成分からデータを含んでいる周期に対応する周波数を選択しこの周期で変化する濾波信号を生成し出力する。この周波数は、抽出されるクロック信号の周波数に一致している。フィルタ部50は、SAWフィルタ、又は誘電体フィルタが好適に使用される。例えば、SAWフィルタは、基板の表面に形成された圧電体膜上に1対の入力電極と1対の出力電極とを有するものである。パルス生成部30から出力されて遅延されたパルス信号(図2(e))および反転信号がこの1対の入力電極に差動入力され、入力された電気信号に対応して圧電体膜に生じた表面弾性波が伝搬して、その表面弾性波が到達した1対の出力電極から濾波信号(図2(f))が出力される。したがって、このフィルタ部50は、抽出されるべきクロック信号の周波数に中心周波数が設定された狭帯域のバンドパスフィルタとして動作するものであり、電気信号に含まれるデータの周期に対応する周波数を主要な周波数成分として含む濾波信号、例えば信号光に含まれるデータが同期しているクロック信号の周波数を有する正弦波状の濾波信号を出力する。
【0026】
フィルタ部50から出力された濾波信号および反転信号は、別の移相手段に入力される。本実施の形態においては、この移相手段は遅延回路42によって構成される。遅延回路42は、入力端子に受けた信号に対して位相が遅れている遅延信号を生成しこの遅延信号を出力端子に出力する回路であって、この遅延回路42は、フィルタ部60の出力端子と再生部60の入力端子との間に配置されている。フィルタ部60の出力が遅延回路42の入力に接続され、遅延回路42の出力が再生部60の入力に接続されている。このため、濾波信号およびその相補信号は、遅延回路で規定された遅延値(図2の△t2)で遅延された後に出力される。また、遅延回路42は、フィルタ部50の濾波信号端子およびその相補信号端子のそれぞれに接続された遅延線45,46を備える。この遅延線45、46は、遅延線42、43と同様に、パルス生成部30、フィルタ部50、および後述の再生部60が配置されている基板上に設けられた配線によって形成されることが好ましい。遅延回路42を遅延線45、46によって構成すれば、他の部分に大きな変更を加えることなく移相手段を実現できる。
【0027】
特に、基板上に設けられた配線によって遅延線43、44、45、46を構成する場合には、例えばパルス生成部30等の搭載基板としてセラミック基板を使用れば、基板の誘電率から7.8ps/mmという単位遅延が求められるので、この値から必要な遅延値を実現するための遅延線の長さを決定できる。このため、遅延線対43及び44の値、遅延線対45及び46の値をそれぞれ相対精度よく、且つ正確に実現できる。遅延線43,44,45および46は、それぞれの長さに応じて遅延時間を任意に設定することが可能であり、タイミングの微調整を行うのに好適である。
【0028】
なお、移相手段としての遅延回路は、パルス生成部30の出力端子とフィルタ部50の入力端子との間、および、フィルタ部50の出力端子と再生部60の入力端子との間のいずれか一方に有するようにして、単一の遅延回路で必要な遅延を実現してもよい。特に、これをフィルタ部50の入力側に設けると、遅延線の引きのばし等によってジッタが増加してもフィルタで濾波されるため、ジッタ品質を落とさないという点で好適である。
【0029】
遅延線45,46により遅延された濾波信号(図2の(g))は、データ再生部60に入力される。データ再生部60は、遅延された濾波信号に基づいて、受光部10から出力され遅延回路24で遅延された電気信号から再生されたデータを含む再生信号(図2の(i))を電気信号として出力する。データ再生部60は、増幅部としてリミットアンプ61と、データ再生のためのDフリップフロップ62とを備える。リミットアンプ61は、フィルタ部60から出力され遅延線44,45を経て入力された濾波信号を飽和状態に達するまで増幅し、立ち上がり及び立ち下がりが急峻な矩形波状のクロック信号(図2の(h))を出力する。このクロック信号の周波数は、光信号に含まれているデータの周期から決定される周波数に一致している。Dフリップフロップ62のデータ入力端子には、メインアンプ22から出力され遅延回路24を経た電気信号および反転信号が入力され、そのクロック端子には、リミットアンプ61から出力されたクロック信号(図2の(h))が入力される。そして、クロック信号の各立ち上がりの時点におけるデータ入力端子からの電気信号および反転信号をその後のクロック信号1周期の時間だけ保持し、これを再生信号(図2の(i))として出力する。
【0030】
なお、遅延回路24は、メインアンプ22から遅延回路41,42等を経てリミットアンプ61によってクロック信号が生成されてDフリップフロップ62のクロック端子に入力されるまでの経路と、メインアンプ22から遅延回路24を経てDフリップフロップ62のデータ入力端子に電気信号および反転信号が入力されるまでの経路とのタイミングとを調整する。このため、遅延回路24の遅延値は、遅延回路41、42等の遅延値に応じて変更されることが好ましい。例えば、フィルタ部50の前後の遅延回路41、42の有無に対応して、従来の遅延回路24の入力側および出力側に遅延回路41、42と同一の回路を配置してもよい。
【0031】
このデータ再生部60により再生された再生信号および反転信号は、バッファ回路71に入力される。バッファ回路71は、これらをRD信号およびその反転信号として出力する。また、データ再生部60のリミットアンプ61から出力されたクロック信号は、バッファ回路72に入力される。バッファ回路72は、これらをRCLK信号およびその反転信号として出力する。さらに、データ再生部60のリミットアンプ61から出力された信号はSD回路73に入力される。SD回路73は、入力された信号がパルス信号を一定周期で有するクロック信号であるか否かを判定して、その判定結果をバッファ回路74を経てFLAG信号およびその反転信号として出力する。
【0032】
次に、本実施形態に係る3R光受信器の動作について、各部の出力波形を参照しながら説明する。フォトダイオード11は所定の周期でデータを含む光信号を受光すると、フォトダイオード11はその光量に応じた電流を発生し、プリアンプ12はこの信号電流を電圧信号に変換して、光信号に対応した電気信号(図2の(a))およびその反転信号を生成し出力する。プリアンプ12から出力された電気信号および反転信号は、等化用アンプ21およびメインアンプ22を順次に経て矩形波状の電気信号(図2の(b))および反転信号に整形される。整形された電気信号および反転信号は、バッファ回路23を経て位相シフタ回路31に入力され、抽出されるクロック信号の半周期分だけ位相が遅延される。微分回路32は、その遅延が与えられた信号(図2の(c))および反転信号と位相シフトされる前の信号およびその反転信号とを受けて、排他的論理和の演算を行ってパルス信号(図2の(d))を生成し、このパルス信号および反転信号を出力する。すなわち、整形された電気信号に含まれるデータに基づいて、周期に対応する周波数を周波数成分として有するパルス信号を生成し、このパルス信号はクロック信号の周波数成分およびその高調波成分を含む。
【0033】
そのパルス信号および反転信号は、遅延回路41によって遅延されて、遅延信号(図2の(e))が生成される。遅延されたパルス信号はフィルタ部50の1対の入力電極にそれぞれ入力される。この差動信号に応じた表面弾性波が伝搬して1対の出力電極の位置に到達すると、圧電体膜に生じた電位変化が1対の出力電極から差動出力の正弦波状の濾波信号(図2(f))として得られる。つまり、パルス信号の周波数成分から周波数を選択し所定の周期で変化する濾波信号が生成される。なお、フィルタ部50の1対の入力電極へのパルス信号の入力を差動入力として、SAWフィルタ50の1対の出力電極からの濾波信号の出力を差動出力としたので、耐雑音特性を向上させることが可能となっている。濾波信号は、パルス信号の含まれていた高調波成分が除去されて、抽出されるべきクロック信号の周波数を主要な周波数成分として含む信号であって、フィルタ部に入力される信号の振幅と比較すれば小振幅の信号である。フィルタ部50の1対の出力電極から出力された濾波信号および反転信号は、遅延回路42によって遅延信号(図2の(g))が生成される。
【0034】
遅延された濾波信号は、リミットアンプ61(増幅部)に入力され増幅されて矩形波状のクロック信号(図2の(h))に整形される。生成された矩形波状のクロック信号は、Dフリップフロップ62に入力される。また、Dフリップフロップ62は、メインアンプ22から出力され遅延回路24により適当な遅延が与えられた矩形波状の電気信号(図2の(b))および反転信号が入力される。Dフリップフロップ62では、クロック信号(図2の(h))の各立ち上がりの時点における電気信号(図2の(b))および反転信号が、その後のクロック信号1周期の時間だけ保持されて、再生信号(図2の(i))として出力される。
【0035】
このように、データに基づいてパルス信号が変化している期間と異なる期間に増幅部に入力された信号がバイアス点を通過するように、増幅部に入力される信号の位相をシフトするようにした。このため、増幅部に入力される信号がバイアス点を通過し増幅部から出力されるクロック信号が大きく変化する際に、クロック信号がパルス信号の変化のよるノイズの影響を受け難い。したがって、クロック信号の立ち上がり端および立ち下がり端に対する上記ノイズの影響が低減される。
【0036】
以上、詳細に説明したように、これらの回路は、光信号に含まれるデータに対応して変化する電気信号に基づいて動作する。例えば、メインアンプ22、パルス生成部30等は、大きな振幅の信号を受けて、また大きな振幅の信号を出力する。このため、これらの入力信号および出力信号が変化するタイミングでは、比較的大きなノイズが電源線および接地線に発生する。このノイズは、他の回路の動作にも影響する。
【0037】
特に、パルス生成部30は、Dフリップフロップのクロック入力端子に入力されるべきクロック信号の周波数を含む信号を生成する。このため、パルス生成部30の動作するタイミングにおいて発生されるノイズは、生成されるべきクロック信号と位相がほぼ等しい。したがって、このノイズの影響をリミットアンプ61が受けると、生成されるクロック信号にジッタが増加してしまうのである。なぜなら、リミットアンプ61は、フィルタ部50から小振幅の信号を受ける。このため、ノイズによってリミットアンプのバイアス点が変動しているときに、リミットアンプ61に入力された信号がバイアス点を過ぎると、リミットアンプ61の出力に現れるクロック信号が急峻に変化する時点が本来の変化点と異なってしまう。また、リミットアンプ61は、フィルタ部50から緩やかに変化する、例えば正弦波状の信号を受けるので、出力されるクロックに含まれるジッタは更に増加する。このように、Dフリップフロップが受けるクロック信号にジッタが増加すると、高品質なタイミングクロックを生成することが困難になる。
【0038】
しかし、本願のように移相手段を備えれば、このようなジッタを低減できるのである。なぜなら、例えば、本実施の形態で示した遅延回路41、42を設けて、図2における△t3および△t4を適切な値に設定して、リミットアンプ61に入力される信号がリミットアンプ61のバイアス点を通過するタイミングを、上記のノイズが発生する期間と異なる期間にした。このため、リミットアンプ61から出力されるクロック信号のジッタが抑制される。このような作用は、本実施の形態で示した遅延回路41、42を使用する場合に限られることなく、光信号に含まれるデータに対応してパルス信号が変化している期間と異なる期間にリミットアンプ(増幅部)に入力された信号がリミットアンプのバイアス点を通過するするシフト量(図2の△t1+△t2)で、リミットアンプに入力される信号の位相をシフトするための移相手段によって実現される。本実施の形態では、遅延線を使用する場合について説明したが、移相手段はこれに限られることなく、例えばアナログ若しくはデジタルの可変遅延IC等でもよい。
【0039】
次に、本実施の形態に係る3R光受信器の特性について説明する。図3は、図1に示した光受信器から遅延回路41、42を除き、その代わりに、リミットアンプ61に入力される信号の位相を位相シフタを用いて変化させた時の出力されるクロック信号に含まれるジッタ特性を示している。図3において、横軸は位相シフタによる遅延量をps単位で示し、縦軸はクロック信号のジッタをデータ転送レートに対応する周期で規格化したジッタ特性をUIrms単位で示している。この測定は、2488.32Mb/sのビットレートで行われた。
【0040】
図3では、位相シフタによって、リミットアンプ61に入力される信号の位相を0゜〜360゜まで変化させた。すると、180゜周期(2488.32Mb/sにおいては200psの周期T)でジッタが増減することを発明者は見出した。つまり、このようなジッタ特性を測定すれば、移相手段、又は遅延回路でよってシフトされるべき位相のシフト量を適正に、あるいは最適に決定できることになるのである。このようなシフト量を移相手段によってジッタが最も小さくなる位相を実現すれば、クロック信号を立ち上がり端および立ち下がり端が、スイッチングによって発生される雑音の期間と異なる期間になるので、雑音の影響を受け難くなる。
【0041】
また、図3において、ジッタの最小になる位相の平坦領域が約60゜(2488.32Mb/sにおいては70psの期間)あることも見出した。従来においては、フィルタ部50、例えばSAWフィルタが大きい位相傾斜特性を有する場合、伝送周波数の変動に対してフィルタの出力信号の位相がシフトするため、伝送周波数が変動してすると抽出されるべきクロック信号の立ち上がり端および立ち下がり端が上記ノイズと重なってしまうことがあった。
【0042】
図4は、複数の異なる位相において伝送周波数を変化させたときのジッタ特性を示している。図4において、横軸はデータ伝送周波数をMHz単位で示し、縦軸はクロック信号のジッタをデータ転送レートに対応する周期で規格化したジッタ特性をUIrms単位で示している。この測定は、図3に示される位相シフト量320ps(ジッタの最小となる位相の平坦領域の中央)、360ps(ジッタの最小となる位相の平坦領域の端)、420ps(ジッタの最大となる位相)において行われた。図4を参照すると、いずれの位相においても伝送周波数の変動によってジッタが増減することを示しているが、ジッタが最小となる位相の平坦領域における位相(位相320ps)では、伝送周波数の変動によるジッタの増減が小さいことがわかる。
【0043】
この場合においても、本発明のように、移相手段によって適切なシフト量、特に図3に示される特性にあっては、平坦領域のほぼ中央にシフト量を設定すれば、伝送周波数が変動する場合にもジッタの発生を抑制できるだけでなく、伝送周波数の変動に対してジッタの変動量が小さくできる。さらに、SAWフィルタ等が特性上持つ位相ばらつきに対しても適切な位相シフト量を設定して、十分な設計マージンをを持ったクロック抽出回路が得られる。
【0044】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明のクロック抽出回路によれば、所定の周期でデータを含む光信号を受けて、光信号に応じた電気信号を受光部で生成して、周期に対応する周波数を周波数成分として有するパルス信号をパルス生成部で生成した。パルス信号の周波数成分から上記周波数を選択し周期で変化する濾波信号をフィルタ部で生成して、この濾波信号を増幅しクロック信号を増幅部で生成するときに、移相手段を設けることによって、電気信号に含まれるデータに対応してパルス信号が変化している期間と異なる期間に、増幅部の入力信号が増幅部のバイアス点を通過するするように、増幅部の入力信号の位相をシフトした。
【0045】
このため、フィルタ部から入力される信号がバイアス点を通過し増幅部から出力されるクロック信号が大きく変化する際に、増幅部はパルス信号の変化に起因するノイズの影響を受け難い。したがって、ジッタが低減されたクロック信号を生成できるクロック抽出回路が提供される。
【0046】
本発明のクロック抽出方法によれば、光信号に応じた電気信号を生成し、電気信号に含まれるデータに基づいてパルス信号を生成し、パルス信号の周波数成分から周波数を選択し濾波信号を生成し、濾波信号を増幅部において増幅してクロック信号を生成するクロック抽出方法において、パルス信号が変化している期間と異なる期間に、増幅部のバイアス点を増幅部の入力信号が通過するシフト量で増幅部の入力信号の位相をシフトするステップを設けた。
【0047】
このため、増幅部で増幅される際にクロック信号がパルス信号の変化のよるノイズの影響を受け難い。したがって、ジッタが低減されたクロック信号を生成できる方法が提供できる。
【0048】
すなわち、このようにクロック抽出回路およびクロック抽出方法によれば、ジッタの少ない高品質のタイミングクロックの抽出と、ノイズ耐性に優れた安定動作とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態に係る3R光受信器の回路構成図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る3R光受信器の各部分回路から出力される信号の波形を示すタイミングチャートである。
【図3】図3は、位相シフトに対するジッタの特性を示すグラフである。
【図4】図4は、伝送周波数に対するジッタの特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10…受光部、11…フォトダイオード、12…プリアンプ、21…等化用アンプ、22…メインアンプ、23…バッファ回路、24…遅延回路、30…パルス生成部、31…位相シフタ回路、32…微分回路、41,42…遅延回路,43、44、45、46…遅延線、50…フィルタ部、60…データ再生部、61…リミットアンプ、62…Dフリップフロップ、71,72…バッファ回路、73…SD回路、74…バッファ回路。
Claims (3)
- 所定の周期でデータを含む光信号を受けて、前記光信号に応じた電気信号を生成して、この電気信号を出力する受光部と、
前記周期に対応する周波数を周波数成分として有するパルス信号を前記受光部からの前記電気信号に基づいて生成して、このパルス信号を出力するパルス生成部と、
前記パルス生成部からの前記パルス信号を受けて、前記パルス信号の周波数成分から前記周波数を選択し前記周期で変化する濾波信号を生成して、この濾波信号を出力するフィルタ部と、
前記フィルタ部からの濾波信号を受けて、この濾波信号を増幅しクロック信号を生成して、このクロック信号を出力する増幅部と、前記クロック信号を受けるDフリップフロップとを備えるデータ再生部と、
前記パルス生成部と前記フィルタ部との間に設けられ、前記電気信号に含まれる前記データに対応して前記パルス信号が変化している期間と異なる期間に、前記増幅部に入力された信号が前記増幅部のバイアス点を通過するシフト量で、前記増幅部に入力される信号の位相をシフトして前記クロック信号のジッタを低減するための移相手段と、
前記フィルタ部と前記増幅部との間に設けられ、前記電気信号に含まれる前記データに対応して前記パルス信号が変化している期間と異なる期間に、前記増幅部に入力された信号が前記増幅部のバイアス点を通過するシフト量で、前記増幅部に入力される信号の位相をシフトして前記クロック信号のジッタを低減するための別の移相手段と、
前記受光部からの前記電気信号に遅延を与えて遅延信号をデータ再生部の前記Dフリップフロップに入力する遅延回路と
を備え、
前記遅延回路は、該遅延回路における遅延値により前記クロック信号と前記遅延信号とのタイミングを調整することを特徴とするクロック抽出回路。 - 所定の周期でデータを含む光信号を受けて、前記光信号に応じた電気信号を生成して、この電気信号を出力する受光部と、
前記周期に対応する周波数を周波数成分として有するパルス信号を前記受光部からの前記電気信号に基づいて生成して、このパルス信号を出力するパルス生成部と、
前記パルス生成部からの前記パルス信号を受けて、前記パルス信号の周波数成分から前記周波数を選択し前記周期で変化する濾波信号を生成して、この濾波信号を出力するフィルタ部と、
前記フィルタ部からの濾波信号を受けて、この濾波信号を増幅しクロック信号を生成して、このクロック信号を出力する増幅部と、前記クロック信号を受けるDフリップフロップとを備えるデータ再生部と、
前記パルス生成部と前記フィルタ部との間に設けられ、入力に受けた信号に対して位相を前記クロック信号のジッタが低減されるように遅らせて遅延信号を生成して、この遅延信号を出力する第1の遅延回路と、
前記フィルタ部と前記増幅部との間に設けられ、入力に受けた信号に対して位相を前記クロック信号のジッタが低減されるように遅らせて遅延信号を生成して、この遅延信号を出力する第2の遅延回路と、
前記受光部からの前記電気信号に遅延を与えて遅延信号をデータ再生部の前記Dフリップフロップに入力する遅延回路と
を備え、
前記遅延回路は、該遅延回路における遅延値により前記クロック信号と前記遅延信号とのタイミングを調整することを特徴とするクロック抽出回路。 - 前記第1および第2の遅延回路は、前記パルス生成部、前記フィルタ部、および前記増幅部が配置されている基板上に設けられた配線によって形成される遅延線である、ことを特徴とする請求項2に記載のクロック抽出回路。
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