JP4134963B2 - 音響装置 - Google Patents

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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

この発明は、自動車などの乗物に搭載される音響装置に関する。
現在、自動車に搭載される音響装置として、ウィンカ(方向指示灯)の作動時に、周期
的に音を出力する装置が実用化されている。また、これとは別の技術として、アクセル操
作に応じた絞り弁の開度や、自動車の走行スピードを検出し、それらの検出結果に応じて
音を出力する音響装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これらの音響装置
によれば、運転者は、ウィンカ操作や、アクセルの開度、走行スピードといった運転操作
や自動車の状況を、特に計器盤を視認せずとも音により知覚することができる。
特開平7−32948号公報
しかしながら、上述した音響装置においては、運転操作や自動車の状況を運転者に認識
させるための音は、ある一定の音が周期的に出力されるのが一般的なため単調であった。
これに加え、これら音は、運転操作や自動車の状況の種類毎に独立に出力され、それらの
調和が保たれていなかった。この結果、運転操作や自動車の状況に関わる複数の音が出力
される場合、それらの音が合成された音は機械的であり、運転者に違和感を与えることす
らあった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動車
などの乗物内において出力される音による違和感を解消することができる音響装置を提供
することにある。
上記目的を達成するために本発明にかかる音響装置は、第1および第2パートの楽音データを記憶する記憶手段と、車両の第1の状況を検出する第1検出部と、前記車両の第2の状況を検出する第2検出部と、楽音信号を生成する音源部と、前記第1検出部によって検出された第1の状況が所定の条件を満たすとき、前記音源部に対して第1パートの楽音データを再生出力するように制御し、前記第1パートの楽音データが再生出力されている期間に前記第2検出部によって検出された第2の状況が所定の条件を満たすとき、前記音源部に対して第2パートの楽音データを、前記第1パートのリズムと一致させて前記第1パートの楽音データとともに再生出力するように制御する制御部と、を具備することを特徴とする。
ここで、上記車両の状況とは、当該車両に搭載された機器の動作状況の他、車両の制御に関わる操作を入力するための操作子を介して入力された操作内容も含む。例えば、車両として自動車を想定すれば、走行スピード、エンジンおよびモータの回転、イグニッションスイッチの操作、アクセルペダルの操作、ブレーキペダルの操作、ウィンカレバーの操作などが、前記乗物の状として採用され得る。
本発明によれば、乗物内において出力される楽音が、他の楽音と同期(同調)させるた
め、当該乗物に乗る者に違和感を与えることがない。
以下、本発明の実施の形態にかかるカーオーディオシステムについて図面を参照して説
明する。本実施形態にかかるカーオーディオシステムは、自動二輪車や自動四輪車などの
人を輸送する乗物内において、輸送される者に複数のパートからなる楽曲(合奏曲)を提
供するためのシステムである。以下の説明では、本実施形態にかかるカーオーディオシス
テムが搭載される自動車の一例として電気自動車を想定して説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるカーオーディオシステムおよびこれを搭載した自動
車の構成を示す図である。
まず、本実施形態にかかるカーオーディオシステムが搭載される自動車の概略構成につ
いて説明する。図1において、運転用操作部210は、運転に関わる操作を入力するため
の運転用操作子を含み、運転用操作子から入力された操作内容を、発動機220やウィン
カ機構230を含む自動車200の構成各部に伝達する。ここで、運転用操作子としては
、例えば、ハンドルや、シフトレバー、アクセルペダル、ブレーキペダル、ウィンカレバ
ーなどがある。
発動機220は、自動車200を駆動するための機関であり、アクセルペダルおよびシ
フトレバーから入力される操作内容に応じた回転力を車輪に供給する。また、ウィンカ機
構230は、ウィンカ(方向指示灯)を含み、ウィンカレバーを介して入力された操作に
応じてウィンカの作動(オン)と停止(オフ)とを切り換える。なお、特には図示しない
が、自動車200には、発動機220に電力を供給する電源部や、ブレーキペダルに対す
る踏み込み操作に応じて車輪の回転を制動するブレーキ機構などの一般的な電気自動車が
有する機構が含まれるが、それらは周知の技術により実現し得るため詳細については省略
する。
<カーオーディオシステムの構成>
引き続き図1を参照して、本実施形態にかかるカーオーディオシステム100の構成に
ついて説明する。まず、CPU(central processing unit)110は、転調パラメータ
設定プログラムP1や、パート選択プログラムP2などの制御プログラムに従って、バス
102を介してカーオーディオシステム100全体を制御する。ここで、転調パラメータ
設定プログラムP1およびパート選択プログラムP2は、自動車200の状況の変化に応
じて、2つのパートを含む合奏曲を出力するためのプログラムであるが、その詳細につい
ては後述する。
オーディオ用操作部120は、開始指示スイッチや転調指示スイッチなどの操作子を含
み、利用者から入力された操作を示す信号をCPU110に供給する。ここで、開始指示
スイッチとは、合奏曲の出力開始を指示するための操作子であり、転調指示スイッチとは
、自動車200の速度に応じて合奏曲を転調させるか否かを指示するための操作子である
検知部130は、自動車200の状況として、自動車200の動作状況と、運転用操作
部210から入力された運転に関わる操作内容とをそれぞれ検知する。このうち自動車2
00の動作状況とは、例えば、自動車200の走行スピード(速さ)であり、単位時間あ
たりの車輪の回転数に基づいて検出される。一方、運転に関わる操作内容とは、例えば、
運転者により指示されたウィンカの作動と停止との切り換えの操作である。
記憶部140は、例えば磁気ディスクであり、転調パラメータ設定プログラムP1と、
パート選択プログラムP2と、合奏データD1と、パートテーブルTBL1と、転調パラ
メータテーブルTBL2とを記憶する。このうち、転調パラメータ設定プログラムP1お
よびパート選択プログラムP2は、上述したようにCPU110により実行されるプログ
ラムであり、開始指示スイッチにより入力される合奏曲の出力開始の指示を契機として実
行が開始される。CPU110は、これらのプログラムに従い、図2に示すような合奏曲
を構成するウィンカパートと走行パートとを、ウィンカの動作状態および走行状態に応じ
て出力する。
さらに詳述すると、CPU110は、パート選択プログラムP2に従い、ウィンカが作
動する場合にウィンカパートを出力させる一方で、自動車200が走行する場合に走行パ
ートを出力させる。また、CPU110は、転調パラメータ設定プログラムP1に従って
、ウィンカパートおよび走行パートを走行スピードに応じて転調させる。
合奏データD1は、例えばMIDI(musical instrument digital interface)規格に準
拠するデータであり、各々が異なるパートに対応する複数のデータを含む。本実施形態で
は、合奏データD1に、ウィンカパートデータd11と走行パートデータd12とが含ま
れる。このうち、ウィンカパートデータd11は、前掲図2に示すウィンカパートの楽音
を示すデータであり、走行パートデータd12は、走行パートの楽音を示すデータである
合奏データD1が準拠するMIDIデータは、図3に示すようにイベントデータとデル
タタイムとを含んで構成される。このうち、イベントデータは、音程を示すノートナンバ
と、音の強さを示すベロシティと、発音開始や発音停止などの処理内容を示すステータス
とを含む。一方、デルタタイムは、先行するイベントデータにより規定されるイベントと
、それに後続するイベントデータにより規定されるイベントとの発生時間の間隔を示す。
ウィンカパートデータd11は、図2に示すウィンカパートの各楽音について、その発
音開始および発音停止を指定するイベントデータと、各イベントデータにより示されるイ
ベントの発生タイミングを指定するデルタタイムとを含む。同様に、走行パートデータd
12は、図2に示す走行パートの各楽音について、その発音開始および発音停止を指定す
るイベントデータと、各イベントデータにより示されるイベントの発生タイミングを指定
するデルタタイムとを含む。
ウィンカパートと走行パートとは、ひとつの合奏曲を構成するパートであり、それらの
拍子は一致している。このため、ウィンカパートデータd11の再生開始タイミングと、
走行パートデータd12の再生開始タイミングとを一致させたうえで、ウィンカパートデ
ータd11と走行パートデータd12とを並列して再生することにより、ウィンカパート
データd11による楽音と、走行パートデータd12による楽音とを同期して出力させる
ことができる。すなわち、ウィンカパートの拍子と走行パートの拍子とが一致した合奏曲
を出力させることができる。
以降、ウィンカパートデータd11および走行パートデータd12の各々を区別する必
要がない場合には、それらを総じて「パートデータ」と称する。
図4は、記憶部140に記憶されるパートテーブルTBL1の内容を示す図である。こ
の図に示すように、パートテーブルTBL1の1件のレコードには、パートデータ名と、
出力条件と、転調フラグfgとが含まれる。このうち、パートデータ名は、各パートデー
タ(ウィンカパートデータd11および走行パートデータd12)の名称である。
一方、出力条件は、各パートデータが出力されるべき条件を示す。具体的には、ウィン
カパートデータd11には、「ウィンカの作動」という出力条件が対応付けられている。
一方、走行パートデータd12には、「(自動車200の)走行」という出力条件が対応
付けられている。
転調フラグfgは、パートデータ名により特定されるパートデータが、走行スピードに
応じて転調させるべきパートデータか否かを示す。具体的には、転調フラグfgは、「1
」であれば、走行スピードに応じて転調させるべきパートデータであることを示し、「0
」であれば、速度に応じて転調させることなく、そのままの調(音程)にて出力させるパ
ートデータであることを示す。
各レコードに含まれる転調フラグfgは、オーディオ用操作部120に含まれる転調指
示スイッチを介したユーザの操作によりそれぞれ書き換えられる。これにより、運転者な
どのユーザは、互いに調性を有する複数のパートについてはそれぞれ転調させる旨を指定
する一方、例えばドラムパートなど他のパートとの調性を有さないパートについては転調
させない旨を指定することができる。なお、本実施形態では、ユーザにより転調フラグf
gが変更可能な例を示すが、合奏データD1の提供者(制作者)によりあらかじめ転調フ
ラグfgが規定される構成としても良い。
図5は、記憶部140に記憶される転調パラメータテーブルTBL2の内容を示す図で
ある。この図に示すように転調パラメータテーブルTBL2の1件のレコードにおいては
、走行スピードvと、転調パラメータとが対応付けられている。このうち、走行スピード
vには、自動車200の走行スピードの範囲を示す情報が格納される。一方、転調パラメ
ータには、ウィンカパートデータd11により表されるウィンカパートと、走行パートデ
ータd12により表される走行パートとの転調の度合いを示すパラメータが格納される。
転調パラメータテーブルTBL2においては、「0≦v<V1」を満たす走行スピード
vには転調パラメータとして「0」が対応付けられており、「V1≦v<V2」を満たす
走行スピードvには転調パラメータとして「1」が対応付けられており、「V2≦v<V
3」を満たす走行スピードvには転調パラメータとして「2」が対応付けられており、「
3≦v」を満たす走行スピードvには転調パラメータとして「3」が対応付けられてい
る。
ここで、転調パラメータは、「0」であれば、ウィンカパートおよび走行パートを転調
せずに、そのままの音程にて出力する旨を示し、「1」であれば、ウィンカパートおよび
走行パートを構成する楽音をそれぞれ半音だけ高める旨を示す。また、転調パラメータは
、「2」であれば、ウィンカパートおよび走行パートを、転調パラメータが「1」の場合
よりも更に半音だけ高める旨を示し、「3」であれば、ウィンカパートおよび走行パート
を、転調パラメータが「2」の場合よりも更に半音だけ高める旨を示し、「4」であれば
、ウィンカパートおよび走行パートを、転調パラメータが「3」の場合よりも更に半音だ
け高める旨を示す。
再び図1に説明を戻す。音源部150は、MIDI音源であり、CPU110から供給
される合奏データD1と、転調パラメータと、後述するパート選択データとに応じて楽音
信号を生成する。さらに詳述すると、音源部150は、転調パラメータを受け取ると、転
調パラメータに従ってウィンカパートデータd11および走行パートデータd12に転調
処理を施す。ここで、転調処理とは、ウィンカパートデータd11および走行パートデー
タd11のそれぞれが表す楽音を、転調パラメータにより指定される調だけ転調させる処
理である。また、音源部150は、パート選択データを受け取ると、転調処理が施された
ウィンカパートデータd11および走行パートデータd12が表す楽音信号を、パート選
択データに応じて選択的にスピーカ160に供給する。
図6は、音源部150およびその周辺の構成を示す図である。この図に示すように、音
源部150は、I/F(interface)151と、FIFO(first-in first-out)メモリ
152と、タイマクロック153と、シーケンサ154と、音源回路155と、DAC(d
igital-to-analog converter)156とを含む。
このうち、I/F151は、CPU110から供給された転調パラメータと、パート選
択データと、合奏データD1とをバス102から入力し、入力したデータをFIFOメモ
リ152に供給する。FIFOメモリ152は、転調パラメータと、パート選択データと
、合奏データD1とを入力すると、それらのデータを順次に記憶する。このようにして記
憶された各データは、記憶された順にてシーケンサ154によって読み出される。
タイマクロック153は、図9に示すようなクロック信号CLKをシーケンサ154に
供給する。このクロック信号CLKは、基本時間長が経過する度にLレベルからHレベル
に立ち上がるパルス波である。ここで、基本時間長とは、前掲図2に示す1小節の合奏曲
を演奏するのに必要な時間長である。
シーケンサ154は、FIFOメモリ152から転調パラメータと、合奏データD1と
を読み出すと、転調パラメータに応じて、合奏データD1に含まれるウィンカパートデー
タd11および走行パートデータd12に転調処理を施す。
また、シーケンサ154は、FIFOメモリ152からパート選択データを読み出すと
、パート選択データに応じて、転調処理が施されたウィンカパートデータd11を解釈し
て、このウィンカパートデータd11に対応する音源パラメータを音源回路155に供給
し設定する。さらに詳述すると、シーケンサ154は、パート選択データとしてウィンカ
パート選択データを受け取った場合にのみ、クロック信号CLKの立ち上がりタイミング
を開始時点としてウィンカパートデータd11を解釈して対応する音源パラメータを音源
回路155に供給し設定する。走行パートデータd12についても同様に、シーケンサ1
54は、パート選択データとして走行パート選択データを受け取った場合にのみ、転調処
理が施された走行パートデータd12を解釈して対応する音源パラメータを音源回路15
5に供給し設定する。すなわち、シーケンサ154は、ウィンカパート選択データおよび
走行パート選択データの双方を受け取った場合には、ウィンカパートデータd11と走行
パートデータd12とのそれぞれに含まれるイベントデータを並行して解釈して対応する
音源パラメータを音源回路155に供給し設定する。尚、音源パラメータとしては、ピッ
チデータ、ノートオン/オフ信号等が採用される。
音源回路155は、複数のパートの楽音信号を同時に発音することができる音源回路で
あり、シーケンサ154から設定された音源パラメータに基づいた楽音信号を各パート毎
に生成する。具体的には、音源回路155は、ウィンカパートデータd11に対応する音
源パラメータと、走行パートデータd12に対応する音源パラメータとがシーケンサ15
4から設定されると、設定されたそれぞれの音源パラメータにより指定される楽音を表す
ディジタルの楽音信号を生成して、生成した楽音信号をDAC156に供給する。DAC
156は、音源回路155から受け取った楽音信号を、ディジタル信号からアナログ信号
に変換してスピーカ160に供給する。スピーカ160は、DAC156から供給された
楽音信号に従って、合奏曲のパートを表す楽音を出力する。
<カーオーディオシステムの動作>
次に、カーオーディオシステム100の動作について説明する。カーオーディオシステ
ム100のCPU110は、転調パラメータ設定プログラムP1に従って転調パラメータ
設定処理を実行すると共に、パート選択プログラムP2に従ってパート選択処理を実行す
る。
このうち、転調パラメータ設定処理は、ウィンカパートおよび走行パートの転調を指示
する転調パラメータを走行スピードに応じて特定し、特定した転調パラメータを音源部1
50に供給するのための処理である。一方、パート選択処理は、自動車200が走行中の
場合に走行パート選択データd11を音源部150に供給するとともに、ウィンカが作動
中の場合にウィンカパート選択データd12を音源部150に供給するための処理である
以下、CPU110が実行する転調パラメータ設定処理およびパート選択処理について
、この順で各処理を説明する。
図7は、転調パラメータ設定処理を示す図である。この処理は、開始指示スイッチから
合奏曲の出力開始が指示されると、それを契機として処理が開始され、それ以降、タイマ
割込の発生を契機として一定の期間毎に実行される。
図7において、まず、CPU110は、合奏曲に含まれる2つのパートのうちウィンカ
パートを処理対象のパートとして選択する(ステップSa1)。次に、CPU110は、
記憶部140に記憶される処理対象パート用の転調フラグfgが「1」であるか否かを判
定する(ステップSa2)。すなわち、CPU110は、処理対象パートであるウィンカ
パートが走行スピードvに応じて転調させるべきパートであるか否かを判定する。
ステップSa2の判定結果が否定的であれば、CPU110は、ウィンカパートの転調
の度合いを示す転調パラメータを「0」に設定したうえで(ステップSa5)、後述する
ステップSa6へと処理手順を移す。なお、転調パラメータは、「0」であればウィンカ
パートを転調させない旨を示す。
一方、ステップSa2の判定結果が肯定的であれば、CPU110は、走行スピードv
を検知部130により検知する(ステップSa3)。続いて、CPU100は、処理対象
パート(この説明の流れでは「ウィンカパート」)の転調の度合いを示す転調パラメータ
を、走行スピードに応じて設定する(ステップSa4)。さらに詳述すると、CPU11
0は、記憶部140に記憶される転調パラメータテーブルTBL2(図5参照)において
、ステップSa3で検知した走行スピードvに対応付けられた転調パラメータを、処理対
象パート用の転調パラメータとして設定する。例えば、走行スピードvが「V1≦v<V
2」であれば、CPU110は、転調パラメータテーブルTBL2を参照して、当該走行
スピードに対応付けられた転調パラメータ「1」を設定する。
次に、CPU110は、転調パラメータを音源部150に供給する(ステップSa6)
。続いて、CPU110は、合奏曲に含まれる全てのパート(すなわちウィンカパートお
よび走行パート)について、その転調パラメータを音源部150に供給し終えたか否かを
判定する(ステップSa7)。
この判定結果が否定的であれば、CPU110は、走行パートを処理対象パートに設定
して(ステップSa8)、上述したステップSa2からステップSa7までの処理を走行
パートに対して実行する。そして、ステップSa7の判定結果が肯定的となれば、すなわ
ち全てのパートに関わる転調パラメータを音源部150に供給し終えたならば、CPU1
10は処理を終了する。
このように転調パラメータ設定処理においては、ウィンカパートおよび走行パートのそ
れぞれについて、それに対応する転調フラグが「1」であれば、走行スピードvに応じた
転調パラメータが設定され、設定された転調パラメータが音源部150に供給される。
次に、CPU110が実行するパート選択処理について図8を参照して説明する。この
処理は、開始指示スイッチから合奏曲の出力開始が指示されると、それを契機として処理
が開始され、それ以降、タイマ割込の発生を契機として一定の期間毎に実行される。
まず、CPU110は、ウィンカパートを処理対象パートに設定する(ステップSb1
)。次に、CPU110は、前掲図4に示すパートテーブルTBL1を参照して、処理対
象パートに対応付けられた出力条件を特定する(ステップSb2)。いま、ウィンカパー
トが処理対象パートであるため、CPU110は、パートテーブルTBL1から出力条件
として「ウィンカの作動」という条件を特定する。
次いで、CPU110は、自動車200の状況が、出力条件を満たすか否かを判定する
(ステップSb3)。ここで、現時点の出力条件が「ウィンカの作動」であるため、CP
U110は、検知部130の検知結果により、ウィンカが作動中か否かを判定する。一方
、仮に出力条件が走行パートに関わる「走行」であれば、CPU110は、検知部130
の検知結果された走行スピードvに応じて、自動車200が走行中か否かを判定する。す
なわち、CPU110は、走行スピードvが「0」以外であれば走行中であると判定する
一方、走行スピードvが「0」であれば停止中であると判定する。
ステップSb3の判定結果が否定的であれば、CPU110は、処理手順を後述するス
テップSb5にスキップする。これに対し、ステップSb3の判定結果が肯定的であれば
、CPU110は、処理対象パートの出力を指示するための選択データを音源部150に
供給する(ステップSb4)。ここでは、ウィンカパートが処理対象パートであるため、
CPU110はウィンカパート選択データを音源部150に供給する。一方、仮に処理対
象パートが走行パートであれば、CPU110は、走行パート選択データを音源部150
に供給する。このように、上記ステップSb3の判定処理により、自動車の状況が出力条
件を満たす場合にのみ、処理対象パートの選択を指示する選択データが音源部150に排
他的に供給される。
次に、CPU110は、ウィンカパートおよび走行パートの両方について、ステップS
b2からSb5に至るまでの処理を実行したか否かを判定する(ステップSb5)。この
判定結果が否定的であれば、CPU110は、走行パートを処理対象パートに設定して(
ステップSb6)、上述したステップSb2からステップSb5までの処理を走行パート
に対して実行する。そして、ステップSb5の判定結果が肯定的となれば、すなわち全パ
ートについて出力条件に応じて選択データを出力したならばCPU110は処理を終了す
る。
このようにパート選択処理においては、ウィンカが作動中の場合にのみ、音源部150
にウィンカパート選択データが供給される一方、走行中の場合にのみ、音源部150に走
行パート選択データが供給される。
以上説明した転調パラメータ設定処理とパート選択処理と並列して、CPU110は、
ウィンカパートデータd11と走行パートデータd12とを含む合奏データD1を記憶部
140から読み出して、読み出した合奏データD1を音源部150に供給する。
これにより音源部150においては、自動車の状況に応じた合奏曲を、以下のようにし
てスピーカ160から放音させる。いま、図9に示すように、走行スピードおよびウィン
カの動作状況が変化する場合を想定する。さらに詳述すると、時点「T0」では走行スピ
ードvが「0<v<V1」を満たすと共にウィンカが「オン」であり、時点「T1」では
走行スピードvが「V1」であると共にウィンカが「オン」であり、時点「T2」では走
行スピードvが「V2」であると共にウィンカが「オン」であり、時点「T3」では走行
スピードvが「V3」であると共にウィンカが「オフ」である場合を想定する。なお、図
9に示す各時点「T0」、「T1」、「T2」「T3」、「T4」はそれぞれクロック信
号CLKの立ち上がりタイミングと一致する。また、ウィンカパートおよび走行パートの
転調フラグは、共に「1」に設定されているとする。
このとき、上述した転調パラメータ設定処理により、転調パラメータが図9に示すよう
に音源部150に供給される。すなわち、ウィンカパートおよび走行パートのいずれにつ
いても、時点「T0」から時点「T1」の期間には転調パラメータ「0」が供給され、時
点「T1」から時点「T2」の期間には転調パラメータ「1」が供給され、時点「T2
から時点「T3」の期間には転調パラメータ「2」が供給され、時点「T3」から時点「
4」の期間には転調パラメータ「4」が供給される。
また、上述したパート選択処理により、ウィンカパート選択データおよび走行パート選
択データが、図9に示すように音源部150に供給される。すなわち、時点「T0」から
時点「T3」の期間には、ウィンカパート選択データおよび走行パート選択データの双方
が供給されるが、時点「T3」から時点「T4」の期間には走行パート選択データのみが
供給され、ウィンカパート選択データは供給されない。
これにより、音源回路155は、図9に示すように、時点「T0」から時点「T1」の
期間にはウィンカパートおよび走行パートそのものを表す楽音信号を生成し、生成した楽
音信号をスピーカ160から出力させる。また、音源回路155は、時点「T1」から時
点「T2」の期間には半音だけ調を上げたウィンカパートおよび走行パートをスピーカ1
60から出力させ、時点「T2」から時点「T3」の期間には、さらに半音だけ調を上げ
たウィンカパートおよび走行パートをスピーカ160から出力させる。一方、パート選択
データとして走行パート選択データのみが供給される時点「T3」から時点「T4」の期
間には、音源回路155は、走行パートについてはさらに半音だけ調を上げたパート(楽
音)をスピーカ160から出力させるが、ウィンカパートについては出力させない。
このように本実施形態にかかるカーオーディオシステム100によれば、ウィンカが作
動していればウィンカパートが出力されると共に、走行中であれば走行パートが出力され
る。これらのウィンカパートおよび走行パートは、ひとつの合奏曲を構成するパートであ
り互いの拍子が一致している。このため、ウィンカパートと走行パートとの双方が並行し
て出力される場合にあっては、ウィンカパートの楽音と走行パートの楽音とが同期(同調
)して出力されるため、乗車者は複数のパートから構成される合奏曲を楽しむことができ
る。この結果、自動車200の状況を表す音が別個独立に出力される従来の音響装置と比
較して、運転者を含む乗車者に違和感を与えることがない。
また、カーオーディオシステム100によれば、自動車200の運転に関わる操作内容
や、自動車200の動作に応じて、運転者があたかも演奏しているかのごとくウィンカパ
ートおよび走行パートを出力させることができる。このため、自動車200の状況に応じ
て単調な音を出力させる従来の音響装置と比較して、新たな音響アミューズメントを乗車
者に提供することができ、乗車者を飽きさせることがない。さらに、ウィンカパートと走
行パートとから構成される合奏曲は、走行スピードvに応じて転調される。このため、乗
車者は、どのぐらいの走行スピードvで移動しているのかを合奏曲の調により知覚するこ
とができる。
<変形例>
以上この発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限らず、上記
実施形態に種々の変形を加えることができる。この変形例としては、例えば以下のような
ものが考えられる。
まず、上述した実施形態においては、合奏データD1は、ウィンカパートデータd11
および走行パートデータd12の2つのデータを含んでいたが、互いに異なる複数のパー
トを表すデータであれば、合奏データD1は単一のデータにより構成されても良い。例え
ば、複数のパートを持つ単一のMIDI楽曲データであっても、上記合奏データD1とし
て採用され得る。この場合の合奏データD1は、図3に示したデータ構成と同様なデータ
構成であるが、ウィンカパートを規定する情報と、走行パートを規定する情報とが、単一
のデータ内に混在して含まれている。つまり、合奏データD1の各イベントデータは、ウ
ィンカパートもしくは走行パートを表すイベントデータであり、これらのイベントデータ
がデルタタイムにより時間管理されることによって、ひとつの合奏曲を構成する複数のパ
ートが表現される。したがって、上述の実施形態と同様に合奏データD1が音源部150
に入力されると、出力される楽音は各パートが同期した合奏曲となる。つまり、図9に示
す基本時間長が経過する度に立ち上がるクロック信号CLKを特に必要とせずに、各パー
トの楽音を同期して出力することができる。
なお、この場合、各イベントデータのステータスには、該イベントのパート(走行パー
トあるいはウィンカパート)を示す内容も含まれており、シーケンサ154は、CPU1
10から供給されたパート選択データを基に、そのイベントデータを解釈し対応する音源
パラメータを音源回路155に供給するか否かを決定する。つまり、上述の実施形態の図
8に示すパート選択処理において、ウィンカ動作の出力条件が満たされていない場合、ス
テップSb3の判断が「No」となり、ウィンカパート選択データが音源部150に供給
されないので、シーケンサ154は、合奏データD1のうちウィンカパートのイベントデ
ータについては無視し、走行パートのイベントデータのみを選択的に解釈し、それに対応
する音源パラメータを音源回路155に供給し設定する。このように、合奏データD1が
複数のパートを含む単一のデータである場合でも、上記実施形態と同様な動作を実現する
ことが可能である。
また、上述した音源部150は、ウィンカパートデータd11と走行パートデータd1
2とをひとつのシーケンサ154により処理したが、ウィンカパートデータd11と走行
パートデータd12とを別々のシーケンサにより独立して処理する構成としても良い。図
10は、2つのシーケンサによりウィンカパートデータd11と走行パートデータd12
とを別個独立に処理する音源部150を示す図である。この図において、FIFOメモリ
152は、I/F151から入力されたウィンカパートデータd11および走行パートデ
ータd12のうちウィンカパートデータd11を第1シーケンサ154aに供給すると共
に、他方の走行パートデータd12を第2シーケンサ154bに供給する。また、FIF
Oメモリ152は、I/F151から入力されたウィンカパート選択データおよびウィン
カパート非選択データを第1シーケンサ154aに供給する一方で、I/F151から入
力された走行パート選択データおよび走行パート非選択データを第2シーケンサ154b
に供給する。
第1シーケンサ154aは、上記クロック信号CLKを生成し、生成したクロック信号
CLKを第2シーケンサ154bに供給する。また、第1シーケンサ154aは、FIF
Oメモリ152からウィンカパート選択データを受信した場合にのみ、生成したクロック
信号CLKの立ち上がりタイミングを契機として、FIFOメモリ152から受け取った
ウィンカパートデータd11を解釈して、このウィンカパートデータd11に対応する音
源パラメータを、音源回路155に供給し設定する。
一方、第2シーケンサ154bは、FIFOメモリ152から走行パート選択データを
受信した場合にのみ、第1シーケンサ154aから供給されるクロック信号CLKの立ち
上がりタイミングを契機として、FIFOメモリ152から受け取った走行パートデータ
d12を解釈して、この走行パートデータd12に対応する音源パラメータを、音源回路
155に供給し設定する。この構成においても、上述した実施形態と同様にウィンカパー
トと走行パートとが同期してスピーカ160から出力される。
なお、ウィンカパートデータd11と走行パートデータd12とを異なる音源部150
にて並列して処理しても、ウィンカパートと走行パートとを同期させつつ出力させること
が可能である。
また、上述した実施形態においては、ウィンカパートは、ウィンカが作動中であること
を条件として出力される一方、走行パートは、走行していることを条件として出力された
が、合奏曲のパートを出力させるための出力条件はこれらの条件に限らない。例えば、ブ
レーキペダルや、シフトレバーなどのウィンカレバー以外の操作子を介して入力された操
作に応じてパートを出力しても良いし、エンジンあるいはモータの回転数の変化や、自動
車200の加速度の変化などの自動車200の状況の変化に応じて合奏曲を構成するパー
トを出力させても良い。要は、乗物の状況の変化を検出し、その検出結果に応じて出力す
る構成であれば良い。
ここで、本明細書において、「乗物の状況」とは、走行スピードvや、エンジンおよび
モータの回転数、イグニッションスイッチのオン・オフなどの動作状況の他、乗車者の着
席や、ドアの開閉、燃料の残量、車内の温度などの乗物において時系列的に変化し得る状
況を示す。さらに、本明細書における「乗物の状況」には、乗物の制御に関わる操作をも
含まれる。この乗物の制御に関わる操作とは、自動車200を例とすれば、アクセルペダ
ルおよびブレーキペダルの踏み込み操作などの運転そのものに関わる操作のみならず、上
述したウィンカレバー操作などの運転に直接的に関わらなくとも運転に付随して必要とさ
れる操作をも含む。
例えば、乗物の状況のうち、乗車者の着席に基づいてパートを出力させる場合には、乗
車者がシートに着席したか否かを検出するセンサを設け、当該センサによる検出結果に応
じてパートを出力させれば良い。一方、ドアの開閉に基づいてパートを出力させる場合に
は、ドアの開閉を検出するセンサを乗物に設け、当該センサによる検出結果に応じてパー
トを出力させれば良い。また、以上のものとは別の観点から、乗車者が降車してからしば
らくパートを出力させる構成としても良い。この構成を実現するには、乗車者の有無を検
出するセンサを設け、検出結果が、乗車者有りの状態から無しの状態に変化した時点から
一定期間に渡りパートを出力させれば良い。
いま、自動車200として電気自動車を想定すれば、上述したようにモータの回転数に
応じてパートの特性を変更させる構成とすることにより以下のような利点がある。一般に
、電気自動車は、ガソリン機関を有する自動車200と比較してエンジン音のレベルが低
いため、運転者は、モータの回転数の変化をエンジン音により知覚することができない。
そこで、本変形例のようにモータの回転数に応じて合奏曲のパートの特性を変化させるこ
とにより、運転者は、アクセルペダルの踏み込みに応じた回転数の変化を音により知覚す
ることができる。
また、電気自動車において、走行している場合に走行パートを出力させる一方、モータ
が回転している場合に他のパート(「回転数パート」と称する)を出力させる構成として
も良い。この構成によれば、走行中には、走行パートと回転数パートが同期して出力され
る一方、走行を停止してアイドリング状態になった場合には、回転数パートについては引
き続き出力される。このため、ガソリンエンジン車と比較して、音のリズムを乱すことな
く走行状態からアイドリング状態に移行させることが可能となる。
また、上記実施形態においては、乗物の状況の変化に応じて、合奏曲を構成する2つの
パートを出力させたが、乗物の状況の変化に応じて出力されるパートの数はひとつであっ
ても良いし、3以上であっても良い。ただし、乗物の状況の変化に応じてひとつのパート
を出力させる構成とする場合には、以下の構成を採ることにより当該パートに起因する違
和感を排除することができる。すなわち、乗物の状況の変化に応じて出力するパートの拍
子を、いわゆるBGM(background music)などの、乗物の状況の変化とは無関係に継続
的に出力される楽曲の拍子に同期(同調)させれば良い。この構成によれば、上述したウ
ィンカパートなどの乗物の状況の変化に応じて出力される音の拍子が、車内で流されるB
GMの拍子と同期するため乗車者に違和感を与えるおそれがない。
上述した実施形態においては、走行スピードvと転調パラメータとの対応関係は、転調
パラメータテーブルTBL2においてあらかじめ規定されていたが、これらの対応関係を
、ユーザがパート毎に設定可能な構成としても良い。この構成によれば、ユーザは、互い
に同調となるように複数のパートを転調させたり、平行調となるように転調させたりする
ことができ、ユーザの好みに応じて各パートを転調させることができる。
また、上記実施形態においては、自動車200の状況(上述の例では「走行スピードv
」)に応じて、ウィンカパートと走行パートとが転調される構成としたが、自動車200
の状況に応じて変化させるパートの特性は転調に限らない。例えば、走行スピードvが大
なるほど、スピーカ160から放音されるパートの音量を大きくさせる構成としても良い
し、これとは別に走行スピードvが大なるほど、パートのテンポを速める(上げる)構成
としても良い。ここで、合奏曲を鑑賞するという観点から言えば、ウィンカパートのテン
ポと、走行パートとのテンポとを揃えて速める構成が望ましいが、ウィンカパートに含ま
れる楽音の出力タイミングと、走行パートに含まれる楽音の出力タイミングとが周期的に
一致するように(すなわち、リズムが一致するように)各パートを出力させる構成であれ
ば本発明を任意に適用することができる。
上述した実施形態においては、乗物の状況の変化に応じて合奏曲のパートを出力するオ
ーディオシステムが搭載される乗物の一例として自動車200を想定した。しかし、オー
ディオシステムが搭載される乗物は自動車200に限らない。すなわち、電車や、飛行機
、船などの乗物に上記カーオーディオシステム100と同様なオーディオシステムを搭載
し、当該乗物に対する操作や乗物の状況に応じて、合奏曲のパートを出力させる構成とし
ても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態にかかるカーオーディオシステムの構成を示す図である。 ウィンカパートおよび走行パートの内容を示す図である。 MIDIデータの構成を示す図である。 パートテーブルの内容を示す図である。 転調パラメータテーブルの内容を示す図である。 音源部およびその周辺の構成を示す図である。 転調パラメータ設定処理のフローチャートである。 パート選択処理のフローチャートである。 同カーオーディオシステムの動作を説明するための図である。 同実施形態の変形例にかかる音源部およびその周辺の構成を示す図である。
符号の説明
100…カーオーディオシステム、110…CPU、120…オーディオ用操作部、13
0…検知部、140…記憶部、150…音源部、160…スピーカ、200…自動車、2
10…運転用操作部、220…発動機、230…ウィンカ機構

Claims (5)

  1. 第1および第2パートの楽音データを記憶する記憶手段と、
    車両の第1の状況を検出する第1検出部と、
    前記車両の第2の状況を検出する第2検出部と、
    楽音信号を生成する音源部と、
    前記第1検出部によって検出された第1の状況が所定の条件を満たすとき、前記音源部に対して第1パートの楽音データを再生出力するように制御し、
    前記第1パートの楽音データが再生出力されている期間に前記第2検出部によって検出された第2の状況が所定の条件を満たすとき、前記音源部に対して第2パートの楽音データを、前記第1パートのリズムと一致させて前記第1パートの楽音データとともに再生出力するように制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする音響装置。
  2. 前記制御部は、前記音源部に対して、前記第1の状況に応じたパラメータで前記第1パートの楽音データの再生出力を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  3. 前記パラメータは、転調、音量またはテンポのいずれかである
    ことを特徴とする請求項2に記載の音響装置。
  4. 前記制御部は、前記音源部に対して、前記第2パートの楽音データについても、前記第1パートの状況に応じたパラメータで制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の音響装置。
  5. 前記第1の状況は、前記車両の走行状況であり、
    前記第2の状況は、前記車両の制御に関わる操作の状況である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の音響装置。
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