JP4132420B2 - 回転棚 - Google Patents
回転棚 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4132420B2 JP4132420B2 JP16958699A JP16958699A JP4132420B2 JP 4132420 B2 JP4132420 B2 JP 4132420B2 JP 16958699 A JP16958699 A JP 16958699A JP 16958699 A JP16958699 A JP 16958699A JP 4132420 B2 JP4132420 B2 JP 4132420B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide
- endless
- curvature
- path
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Warehouses Or Storage Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水平の循環経路に沿って回動する回転棚に関するものであり、特に収納された物品を乱すことなく物品収納具を高速度で回動することができる回転棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転棚に関する従来の技術としては、特開平1−162610号公報に記載のもの等が知られている。
【0003】
上記公報に記載されている従来の技術について説明すると、特開平1−162610号公報には、細長いベース上に複数の収納箱を循環可能とし、ベースの長手方向に各々設けた原動車及び従動車間に、楕円状の駆動無端可撓体を駆動可能に巻き掛けし、該駆動無端可撓体の長手方向の両端側の原動車及び従動車側に弧状ガイドを設けて、二次曲線として形成した循環型倉庫が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の技術は以下のような課題を有していた。
【0005】
即ち、特開平1−162610号公報に記載されている循環型倉庫は、駆動無端可撓体(歯付ベルト、チェーン等)の旋回経路の中央部がガイドによって規制されていないため、駆動無端可撓体(歯付ベルト、チェーン等)が原動車(プーリ、スプロケット等)または従動車(プーリ、スプロケット等)に噛み込むとき、或いは噛み込みが外れるとき、「がた」によって衝撃が発生し収納箱(物品収納具)に収納された物品が乱れるという問題があった。
【0006】
従って、本発明の目的は、無端回動体の旋回経路(の中央部)を円弧状のガイドで規制することにより、収納された物品を乱すことなく物品収納具を高速度で回動することができる回転棚を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 無端回動体に取り付けられた複数の物品収納具を水平の循環経路に沿って回動する回動棚単体を複数段積層し、しかも物品の入庫装置と出庫装置を配設した回転棚において、上記無端回動体の旋回経路が円弧状のガイドで規制されていると共に、上記無端回動体の駆動装置が上記無端回動体の旋回経路に配設され、ガイドが固定されており、無端回動体の直進経路側から旋回経路の中央部側に向かって上記ガイドの曲率が段階的に大きくなるように形成され、無端回動体が無端チェーンであり、水平の循環経路が長円状であり、駆動装置がガイドの下に重なるように配設された駆動スプロケットを備え、無端チェーンがローラチェーンであり、ローラチェーンを構成するローラの上部がガイドで規制され、上記ローラの下部が駆動スプロケットと噛合し、しかも回転棚単体の旋回移動部を形成する一対の円筒カム状レールのレール高さが奥側の円筒カム状レールのレール高さより高くなっていて、外側水平軸ローラが奥側水平軸ローラより高い位置に支持されるようにしたことを特徴とする、回転棚
にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
図1は本発明の回転棚を用いた物品の荷揃え設備の一実施例を示す斜視図、図2は図1に示す回転棚の旋回移動部の概略平面図、図3は図2の立面図、図4は走行レールの形状が図3に示す実施例と異なる他の実施例の図3に相当する立面の要部拡大図、図5は図4の更に要部拡大図、図6は図2に示す旋回移動部のガイドの形状説明図、図7は図6に示すガイドの形状説明図の補足説明図である。
【0014】
これらの図面において、1は無端回動体(無端チェーン)14に取り付けられた複数の物品収納具(トレイ)12を水平の(長円状の)循環経路に沿って回動する回転棚、2は回転棚1の直線移動部の側方に配設された移し替え装置、3は回転棚1の直線移動部の側方に配設された入庫装置、4は回転棚1の直線移動部の側方に配設された出庫装置、5は回転棚1の直線移動部に沿って配設された搬入コンベア、6は回転棚1の直線移動部に沿って配設された搬出コンベアであり、無端チェーン14の旋回経路Cが円弧状のガイド15で規制されていると共に、無端チェーン14の駆動装置17が無端チェーン14の旋回経路Cに配設されている。尚、無端チェーン14がローラチェーンであり、ガイド15が固定され、無端チェーン14の直進経路S側から旋回経路Cの中央部側に向かってガイド15の曲率が段階的に大きくなるように形成されている。また、駆動装置17がガイド15の下に重なるように配設された駆動スプロケット171を備え、無端チェーン(ローラチェーン)14を構成するローラ144の上部がガイド15で規制され、ローラ144の下部が駆動スプロケット171と噛合するようになしてある。而して、上述の物品の荷揃え設備による物品の荷揃え方法は、搬入コンベア5を経て搬入された物品Gを入庫装置3によって回転棚1の保管用のトレイ12に1個ずつフリーロケーションにて収納するようになしてあると共に、出荷要求(例えば、出荷先別の出荷順序およびその出荷品種、数量のデータ等の情報)が決定すると、予め保管用のトレイ12から物品Gを取り出して、取り出された複数の種類(品種)の物品Gを移し替え装置2によって無端チェーン14に取り付けられた荷揃え用の連続する複数のトレイ12に出庫される順序に収納するように移し替えて荷揃えするようになしてある。したがって、出荷用のトラック等が到着した時には、既に物品Gは荷揃え用のトレイ12に出庫される順序に荷揃えされているので、極めて短時間に所望の物品Gを所望の順序で出庫することができる。
【0015】
上記実施例における各部について説明すると、回転棚1は回転棚単体11を適宜間隔で複数段(図1に示される実施例では10段)積層して構成されており、それぞれの回転棚単体11は、無端チェーン14に等間隔に取り付けられた複数のトレイ12が水平の長円状の循環経路に沿って配設された走行レール上を走行(回動)可能に支持されていると共に、無端チェーン14は両端の旋回移動部に固定設置されたガイド15に巻き掛けられて走行レールに沿うように掛張され、両端の旋回経路Cに配設され連動運転される2組の駆動装置17によって無端チェーン14が回動されることにより、他の段の回転棚単体11とは無関係に回動されるようになしてある。尚、それぞれの回転棚単体11は他の段の回転棚単体11と無関係に回動されるように構成されているが、1本または同期運転される複数本の無端チェーン14にトレイ12を適宜間隔で複数段に固定して複数段からなる回転棚単体11を構成し、複数段からなる回転棚単体11を複数組(複数段)積層することによって回転棚1を構成してもよい。また、1段からなる回転棚単体11と複数段からなる回転棚単体11とを複数組(複数段)積層することによって回転棚1を構成してもよい。また、回転棚単体11を積層せずに1段の回転棚単体11のみで回転棚1を構成してもよい。
【0016】
而して、トレイ12は、底板121、側壁122、奥壁123等を備え、底板121に取り付けられたチェーン取付プレート124が無端チェーン14を構成するトレイ取付プレート143に固定されることによって、無端チェーン14に等間隔に取り付けられている。尚、125は底板121の外側底面に軸支された一対の外側水平軸ローラ、126は底板121の奥側底面に軸支された奥側水平軸ローラである。また、底板121の外側端部は山型の突起127が形成されており、側壁122の外側端部128は横側に広げられている。
【0017】
また、走行レールは、回転棚単体11(トレイ12)の直線移動部を形成する一対の溝型レール(図示省略)と、回転棚単体11(トレイ12)の旋回移動部を形成する一対の板状レール(図示省略)とで構成されている。また、図4には走行レールの形状が異なる他の実施例が示されており、走行レール13は、回転棚単体11(トレイ12)の直線移動部を形成する一対の溝型レール(図示省略)と、回転棚単体11(トレイ12)の旋回移動部を形成する一対の円筒カム状レール132とで構成されており、外側の円筒カム状レール132のレール高さが奥側の円筒カム状レール132のレール高さより高くなっていると共に、一対の円筒カム状レール132のそれぞれの上面を放射状に切断する線分は同一の斜線131上にあり、直線移動部では一対の溝型レールによってトレイ12の外側水平軸ローラ125と奥側水平軸ローラ126とが水平に支持され、旋回移動部では一対の円筒カム状レール132によって外側水平軸ローラ125が奥側水平軸ローラ126より高い位置に支持されているので、トレイ12に収納されている物品Gが旋回移動部において遠心力により外側へ飛び出すことを防止できる。尚、円筒カム状レール132と溝型レールとが滑らかに繋がるように、円筒カム状レール132の両端部の上面はレールの長手方向に対して傾斜している。また、旋回移動部が一対の円筒カム状レール132で構成されている場合には、円筒カム状レール132上をトレイ12が走行(回動)するときに無端チェーン14に捩じれを生じないために、トレイ12のチェーン取付プレート124は隙間129をもって無端チェーン14のトレイ取付プレート143に取り付けられているが、旋回移動部が一対の板状レールで構成されている場合には、隙間129を設けなくてよい。
【0018】
また、無端チェーン14は、(ローラ144が取り付けられた)ピッチが140mmのローラチェーンであり、ローラチェーンのプレートはトレイ取付プレート143も兼ねており、トレイ取付プレート143の長さはトレイ12の幅寸法(例えば、365mm)より狭く、トレイ12は420mmの間隔で無端チェーン14に取り付けられている。
【0019】
また、回転棚単体11(トレイ12)の旋回移動部に固定設置されたガイド15は、無端チェーン14の旋回経路Cを規制するために、その規制部(図6において実線で示された曲線部分)が平面視において複数の曲率からなっており、無端チェーン14の直進経路S側から旋回経路Cの中央部側に向かってその規制部の曲率が段階的に大きくなる(曲率半径が段階的に小さくなる)ように形成されており、その規制部の最も曲率が大きい部分の曲率半径が循環経路を形成している2つの直進経路Sの間隔(例えば、826mm)の略半分の値(例えば、400mm)である。即ち、2つの直進経路Sの間隔が826mmであり、最も曲率が大きい部分の(曲率)半径が400mmの場合(図6および図7参照)には、無端チェーン14の一方の直進経路S側から旋回経路Cの中央部側に向かって無端チェーン14の直進経路Sの端部のポイントをaとし、ポイントaにおいて直進経路Sと接する(曲率)半径1600mmの円弧上でポイントaから旋回経路Cの中央部側に向かって中心角が3°のポイントをbとする。また、ポイントbにおいて(曲率)半径1600mmの円弧と接する(曲率)半径800mmの円弧上でポイントbから旋回経路Cの中央部側に向かって中心角が6°のポイントをcとする。また、ポイントcにおいて(曲率)半径800mmの円弧と接する(曲率)半径530mmの円弧上でポイントcから旋回経路Cの中央部側に向かって中心角が12°のポイントをdとする。また、ポイントdにおいて(曲率)半径530mmの円弧と接する(曲率)半径400mmの円弧上で旋回経路Cの中央部のポイントをeとし、ポイントaとポイントbとを通過する(曲率)半径1600mmの円弧と、ポイントbとポイントcとを通過する(曲率)半径800mmの円弧と、ポイントcとポイントdとを通過する(曲率)半径530mmの円弧と、ポイントdとポイントeとを通過する(曲率)半径400mmの円弧とをそれぞれ結んだ複数(4つ)の(曲率)半径の円弧の組み合わせでガイド15の規制部の半分が形成されており、旋回経路Cの中央部のポイントeから他方の直進経路Sの端部のポイントまでの規制部の形状は、一方の直進経路Sの端部のポイントaから旋回経路Cの中央部のポイントeまでの規制部の形状と線対称に形成されている。即ち、ガイド15の規制部の曲率半径は、無端チェーン14の直進経路S側から旋回経路Cの中央部側に向かって、1600mm、800mm、530mm、400mmと段階的に小さくなる(曲率が段階的に大きくなる)ように形成されており、その規制部の最も曲率が大きい部分の曲率半径が循環経路を形成している2つの直進経路Sの間隔(826mm)の略半分の値(400mm)である。
【0020】
また、駆動装置17は、(ピッチが140mmの)ローラチェーンからなる無端チェーン14の両端の旋回経路Cに配設されて、互いに連動運転されるようになしてあり、それぞれの駆動装置17は、無端チェーン14の直進経路S側から旋回経路Cの中央部側に向かってその規制部の曲率が段階的に大きくなるように形成されて固定設置されているガイド15の下に重なるように配設された駆動スプロケット171、駆動スプロケット171を回動する駆動用モータ172等で構成されており、無端チェーン14が駆動スプロケット171に巻き掛けられる中心位置は平面視において無端チェーン14の旋回経路Cの中央部である。また、駆動スプロケット171は、その直径が無端チェーン14の旋回経路Cの中央部におけるガイド15の規制部の(曲率)半径400mmの2倍以下のものから選択すればよく、例えば、13歯(585mm)でよく、その厚みを通常より薄くして、その上にガイド15を重ねても、駆動スプロケット171の厚みとガイド15の厚みの合計が無端チェーン14を構成するローラチェーンの内リンク内幅より小さくなしてある。したがって、無端チェーン14のローラチェーンを構成するローラ144の上部がガイド15で規制され(ガイド15の規制部に沿って旋回されるように規制され)ると共に、ローラ144の下部が駆動スプロケット171と噛合するように構成されているので、無端チェーン14の旋回経路Cが円弧状のガイド15で規制されていると共に、ローラ144の下部が駆動スプロケット171によって駆動され、無端チェーン14が長円状の循環経路に沿って正転方向と逆転方向との両方向に回動されるようになしてある。尚、駆動装置17を無端チェーン14の一方の旋回経路Cにのみ設け、他方の旋回経路Cはガイド15のみ(または、ガイド15と従動スプロケットと)を設けるようにしてもよい。
【0021】
また、回転棚1を用いた物品の荷揃え設備の移し替え装置2は、回転棚1の直線移動部の側方に2台配設され、それぞれ2本のマスト、その上部に横設された上部フレーム、その下部に横設された下部フレーム、2本のマストに沿って昇降する昇降台、昇降台に搭載された一対のフォーク装置等で構成されており、一対のフォーク装置はそれぞれ独立してトレイ12の方向に出退可能に構成され、物品Gを保管用のトレイ12から取り出して荷揃え用のトレイ12に収納するようになしてある。尚、昇降台の昇降によってフォーク装置は全ての段の回転棚単体11と対峙できるように構成されている。
【0022】
また、入庫装置3は、回転棚1の直線移動部の側方に2台配設され、移し替え装置2と同様に、それぞれ2本のマスト、その上部に横設された上部フレーム、その下部に横設された下部フレーム、2本のマストに沿って昇降する昇降台、昇降台に搭載された一対のフォーク装置等で構成されており、一対のフォーク装置はそれぞれ独立してトレイ12の方向に出退可能に構成され、搬入コンベア5の入庫ステーション上の物品Gを取り込んで保管用のトレイ12に収納するようになしてある。尚、昇降台の昇降によってフォーク装置は全ての段の回転棚単体11と対峙できるように構成されている。
【0023】
また、出庫装置4は、回転棚1の直線移動部の側方に配設され、移し替え装置2と同様に、それぞれ2本のマスト、その上部に横設された上部フレーム、その下部に横設された下部フレーム、2本のマストに沿って昇降する昇降台、昇降台に搭載された一対のフォーク装置等で構成されており、一対のフォーク装置はそれぞれ独立してトレイ12の方向に出退可能に構成され、物品Gを荷揃え用のトレイ12から取り出して搬出コンベア6の出庫ステーション上に載置するようになしてある。尚、昇降台の昇降によってフォーク装置は下から1段目〜下から3段目の回転棚単体11と対峙できるように構成されている。
【0024】
また、搬入コンベア5は、回転棚1の直線移動部に沿って配設され、その終端部および中間部に4個の入庫ステーションを備えている駆動ローラコンベアである。
【0025】
また、搬出コンベア6は、回転棚1の直線移動部に沿って配設され、2個の出庫ステーションを備える駆動ローラコンベアでなる始端部62、水平駆動ローラコンベアでなる搬送部63、始端部62と搬送部63とを繋ぐ揺動ベルトコンベアでなる揺動部64等で構成されており、揺動部64はその搬送部63側の端部を一定の高さに保つと共に、出庫装置4の昇降台に搭載されている始端部62の昇降に追従してその始端部62側の端部を昇降し得るように構成されている。
【0026】
而して、上述の物品の荷揃え設備による物品の荷揃え方法は、搬入コンベア5を経て搬入された物品Gを入庫装置3によって回転棚1の保管用のトレイ12に1個ずつフリーロケーションにて収納するようになしてあると共に、出荷要求(例えば、出荷先別の出荷順序およびその出荷品種、数量のデータ等の情報)が決定すると、予め保管用のトレイ12から物品Gを取り出して、取り出された複数の種類(品種)の物品Gを移し替え装置2によって無端チェーン14に取り付けられた荷揃え用の連続する複数のトレイ12に出庫される順序に収納するように移し替えて荷揃えするようになしてある。したがって、出荷用のトラック等が到着した時には、既に物品Gは荷揃え用のトレイ12に出庫される順序に荷揃えされているので、極めて短時間に所望の物品Gを所望の順序で出庫することができる。
【0027】
次に、無端チェーン14が直進経路Sから旋回経路Cに乗り移るときに生じる加速度について、先ず無端チェーン14の旋回経路Cが一定の(曲率)半径である場合の実施例について説明する。即ち、図8に示すように、無端チェーン14の回動速度V0が25m/min、旋回経路Cの半径が400mm、無端チェーン14のローラ144のピッチ(間隔)Pが140mm、無端チェーン14のローラ144とトレイ12の外側端部までの距離Lsが550mmである場合には、直進経路Sにおけるトレイ12の外側端部の回動速度V1は25m/minであり、旋回経路Cにおけるトレイ12の外側端部の回動速度V2は59.4m/minとなる。また、140mmの間隔Pの一対のローラ144が直進経路Sから旋回経路Cに乗り移るために要する時間tは0.336sである。したがって、無端チェーン14が直進経路Sから旋回経路Cに乗り移るときにトレイ12の外側端部に生じる加速度αは重力の0.17倍の値となる。
【0028】
無端チェーン14の旋回経路Cが一定の曲率(半径)である場合の実施例に対して、図6および図7に示す実施例のように無端チェーン14の直進経路S側から旋回経路Cの中央部側に向かってガイド15の規制部の曲率が段階的に大きくなる(曲率半径が段階的に小さくなる)ように形成されており、その規制部の最も曲率が大きい部分の曲率半径が循環経路を形成している2つの直進経路Sの間隔の略半分の値である場合には、図9に示すように、無端チェーン14の回動速度V0が25m/min、ガイド15の規制部の最も曲率が大きい部分の曲率半径が400mm、無端チェーン14のローラ144の間隔Pが140mm、無端チェーン14のローラ144とトレイ12の外側端部までの距離Lsが550mmである場合には、直進経路Sにおけるトレイ12の外側端部の回動速度V1は25m/minであり、旋回経路Cのガイド15の規制部の最も曲率が大きい部分(曲率半径が400mmの部分)におけるトレイ12の外側端部の回動速度V2は59.4m/minとなる。また、140mmの間隔Pの一対のローラ144が直進経路Sから旋回経路Cのガイド15の規制部の最も曲率が大きい部分(曲率半径が400mmの部分)に乗り移るために要する時間tは1.006sである。したがって、無端チェーン14が直進経路Sから旋回経路Cのガイド15の規制部の最も曲率が大きい部分(曲率半径が400mmの部分)に乗り移るときにトレイ12の外側端部に生じる加速度αは重力の0.06倍の値となる。
【0029】
したがって、無端チェーン14の直進経路S側から旋回経路Cの中央部側に向かってガイド15の規制部の曲率が段階的に大きくなる(曲率半径が段階的に小さくなる)ように形成されており、その規制部の最も曲率が大きい部分の曲率半径が循環経路を形成している2つの直進経路Sの間隔の略半分の値である場合には、無端チェーン14の旋回経路Cが一定の(曲率)半径である場合に比べて、トレイ12に収納されている物品Gがトレイ12の底板121上を滑って、移し替え装置2等の(フォーク装置の)出退方向に対して傾く(回転する)ことを防止できる。また、無端チェーン14の回動速度V0を25m/minから50m/minに高速化しても、トレイ12の外側端部に生じる加速度αは重力の0.23倍の値、即ち図8に示す無端チェーン14の旋回経路Cが一定の(曲率)半径である場合の実施例において無端チェーン14の回動速度V0を25m/minとした場合にトレイ12の外側端部に生じる加速度αの値をやや上回るだけなので、トレイ12に収納されている物品Gがトレイ12の底板121上を滑って、移し替え装置2等の(フォーク装置の)出退方向に対して傾く(回転する)量を増加することなく、回転棚1の高速回動化を達成することができる。
【0030】
以上、本発明の実施の形態を本発明の回転棚を用いた物品の荷揃え設備の実施例と共に説明したが、本発明の回転棚はこれらに制限されるものではない。例えば、円弧状のガイド15の規制部が1つの曲率からなっていてもよい。
【0031】
また、駆動装置17の駆動スプロケット171がガイド15の上に重なるように配設されていてもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明の回転棚は、上述のとおり構成されているので、収納された物品を乱すことなく物品収納具を高速度で回動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転棚を用いた物品の荷揃え設備の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す回転棚の旋回移動部の概略平面図である。
【図3】図2の立面図である。
【図4】走行レールの形状が図3に示す実施例と異なる他の実施例の図3に相当する立面の要部拡大図である。
【図5】図4の更に要部拡大図である。
【図6】図2に示す旋回移動部のガイドの形状説明図である。
【図7】図6に示すガイドの形状説明図の補足説明図である。
【図8】無端チェーンが直進経路から旋回経路に乗り移るときに生じる加速度についての説明図で、旋回経路が一定の(曲率)半径である場合の実施例である。
【図9】無端チェーンが直進経路から旋回経路に乗り移るときに生じる加速度についての説明図で、直進経路側から旋回経路の中央部側に向かってガイドの曲率が段階的に大きくなるように形成されている場合の実施例である。
【符号の説明】
1 回転棚
12 物品収納具(トレイ)
14 無端回動体(無端チェーン)
15 ガイド
17 駆動装置
144 (ローラチェーンを構成する)ローラ
171 駆動スプロケット
C 旋回経路
S 直進経路
Claims (1)
- 無端回動体に取り付けられた複数の物品収納具を水平の循環経路に沿って回動する回動棚単体を複数段積層し、しかも物品の入庫装置と出庫装置を配設した回転棚において、上記無端回動体の旋回経路が円弧状のガイドで規制されていると共に、上記無端回動体の駆動装置が上記無端回動体の旋回経路に配設され、ガイドが固定されており、無端回動体の直進経路側から旋回経路の中央部側に向かって上記ガイドの曲率が段階的に大きくなるように形成され、無端回動体が無端チェーンであり、水平の循環経路が長円状であり、駆動装置がガイドの下に重なるように配設された駆動スプロケットを備え、無端チェーンがローラチェーンであり、ローラチェーンを構成するローラの上部がガイドで規制され、上記ローラの下部が駆動スプロケットと噛合し、しかも回転棚単体の旋回移動部を形成する一対の円筒カム状レールのレール高さが奥側の円筒カム状レールのレール高さより高くなっていて、外側水平軸ローラが奥側水平軸ローラより高い位置に支持されるようにしたことを特徴とする、回転棚。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16958699A JP4132420B2 (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 回転棚 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16958699A JP4132420B2 (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 回転棚 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000355408A JP2000355408A (ja) | 2000-12-26 |
JP4132420B2 true JP4132420B2 (ja) | 2008-08-13 |
Family
ID=15889239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16958699A Expired - Fee Related JP4132420B2 (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 回転棚 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4132420B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110697309A (zh) * | 2019-11-04 | 2020-01-17 | 单宇 | 一种箱式骨灰盒回转放置*** |
CN114013900B (zh) * | 2021-12-16 | 2023-09-05 | 华南新海(深圳)科技股份有限公司 | 一种多层水平旋转仓储装置 |
-
1999
- 1999-06-16 JP JP16958699A patent/JP4132420B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000355408A (ja) | 2000-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7357245B2 (en) | Chain-type conveyor having direction-changing roller | |
JP6871963B2 (ja) | 物品を方向転換するコンベヤベルト | |
KR100215271B1 (ko) | 격납 시스템 | |
JP2005248668A (ja) | 車両入出庫方法及びエレベータ式駐車装置 | |
JPH0948507A (ja) | 自動倉庫における移動台車の搬出入装置 | |
JP4132420B2 (ja) | 回転棚 | |
JP4132422B2 (ja) | 回転棚 | |
JP4076198B2 (ja) | 回転棚 | |
JP2000355407A (ja) | 回転棚 | |
JP2002356205A (ja) | 自動倉庫及びその移載装置 | |
JP2000355409A (ja) | 回転棚 | |
JP5332191B2 (ja) | 移載装置 | |
JPH08104411A (ja) | スラットコンベヤにおけるチェーン支持装置 | |
JP2004059223A (ja) | 物品収納装置 | |
EP2090531A1 (en) | Chain-type conveyor having direction-changing roller | |
JP3640060B2 (ja) | 自動倉庫における搬送ユニットの移載装置 | |
JPH085132Y2 (ja) | 氷垂直搬送装置の搬送部材案内構造 | |
JPH07197691A (ja) | 立体駐車装置のパレット移動装置 | |
JPH0644892Y2 (ja) | スパイラルスラットコンベヤ | |
JPH09255110A (ja) | 物品収納設備 | |
JPH06345232A (ja) | 物品を搬送するための装置 | |
JP4560883B2 (ja) | 搬送装置 | |
JP4317078B2 (ja) | エレベータ式駐車装置 | |
JP2552453Y2 (ja) | 自動販売機 | |
JPH1081405A (ja) | 走行設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080411 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080522 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080602 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |