JP4130788B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部屋を換気する換気装置に関する。
従来、換気負荷を判定して換気を行う、キッチンのガスレンジ用換気装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この換気装置は、換気ファンと、換気ファンを駆動するモータと、モータを制御する制御装置とからなる。制御装置は、予め設定された第1回転数で換気ファンを駆動したときのモータの実電力値と、予め設定された第2回転数で換気ファンを駆動したときのモータの実電力値との差に基づいて、あらかじめ区分けされた複数の換気負荷のいずれであるかを判定する換気負荷判定手段と、目標風量と判定された換気負荷とに基づいてモータの回転数を補正する回転数補正手段とを備える。
ところが、上記換気装置では、換気負荷を検出するために換気ファンを第1回転数と第2回転数とで回転させる必要があるため、換気運転中に換気負荷を常時判別することはできず、換気運転中の換気負荷の変動で適切な風量が得られなくなることがあった。
特開2002−349478号公報(第2−3頁、第1図)
本発明は上記背景を鑑みてなされたものであり、換気運転中の換気負荷の変動によっても所要の設定風量が得られる換気装置を提供することを目的とする。
先ず、本発明の前提となる換気装置は、換気ファンにより、部屋の換気を行う
換気装置であって、部屋の換気風量を設定する設定手段と、設定手段で設定された換気風量を得るのに必要な換気ファンの基準回転数を求める基準回転数算出手段と、換気負荷が所定の基準負荷であるときに換気ファンを現時点での回転数と同一回転数で駆動するのに必要なモータの基準電力値と、現時点でのモータの実電力値とに基づいて換気負荷の変化に対応する補正量を求める補正量算出手段と、この補正量に従って、基準回転数を補正して換気ファンの目標回転数を求める目標回転数算出手段と、換気ファンを、回転数が目標回転数に一致するように回転数制御するファン制御手段とを備える。
図5のグラフに示した回転数と電力値との相関関係のように、例えば、換気負荷が所定の基準負荷である場合は、実線aで示されるような回転数と電力値との関係であったとする。ところが、排気通路のゴミ詰まり等の影響で換気負荷が大きくなると、換気風量が低下し、換気ファンの仕事量が減少するため、換気ファンの同一回転数におけるモータの電力値も減少する。すなわち、回転数と電力値との相関関係が、例えば、点線bで示されるようになる。
このため、上記換気装置では、補正量算出手段により、換気負荷が所定の基準負荷であるときに換気ファンを現時点での回転数と同一回転数で駆動するのに必要のモータの基準電力値と、現時点でのモータの実電力値とに基づいて換気負荷の変化に対応する補正量を求める。そして、目標回転数算出手段は、求めた補正量に従って、基準回転数を補正して換気ファンの目標回転数を求める。
かかる構成によれば、予め記憶保持されている基準電力値と、現時点でのモータの実電力値とに基づいて、換気負荷の変化に対応する補正量を求めることができる。よって、換気運転中の換気負荷の変動によっても所要の設定風量が得ることができる。
ところで、このように構成された換気装置で複数の部屋を同時に換気する場合に、複数の部屋の換気風量の比率を、各部屋と換気ファンとを通風自在に接続する各通風路に設けられたダンパ等の開度調節で設定変更すると、適切な換気風量が得られない場合がある。
このため、本発明では、複数の部屋の換気を単一の換気ファンで行うようにした換気装置であって、複数の部屋の総換気風量と、複数の部屋の換気風量の比率とを設定する設定手段と、複数の部屋の内の1つ又は2つ以上の各所定の部屋と換気ファンとを連通する通風路の開度を、設定手段で設定された複数の部屋の換気風量の比率に応じて調節自在な開度調節手段と、設定手段で設定された総換気風量を得るのに必要な換気ファンの基準回転数を求める基準回転数算出手段と、換気負荷が所定の基準負荷であるときに換気ファンを現時点での回転数と同一回転数で駆動するのに必要なモータの基準電力値と、現時点でのモータの実電力値とに基づいて換気負荷の変化に対応する補正量を求める補正量算出手段と、この補正量に従って基準回転数を補正して換気ファンの目標回転数を求める目標回転数算出手段と、換気ファンを、回転数が目標回転数に一致するように回転数制御するファン制御手段とを備え、設定手段で設定可能な複数の部屋の換気風量の各設定比率毎に区別して換気ファンの各回転数に対応するモータの前記基準電力値を記憶保持し、複数の部屋の換気風量の比率の設定変更に応じて、換気ファンの各回転数に対応するモータの前記基準電力値を変更するようにしている。
複数の部屋の換気風量の設定比率を変更すると、各部屋の広さ、密閉度などの相違により、換気ファンの吸込み側での換気負荷が変化する。そのため、換気ファンの各回転数に対応するモータの基準電力値を一義的に定めた場合には、複数の部屋の換気風量の設定比率を変更すると、補正値をうまく求められなくなり、適正な風量が得られなくなる。
これに対し、上記のように構成する本発明では、複数の部屋の換気風量の設定比率毎に区別して、換気ファンの各回転数に対応するモータの基準電力値を記憶保持している。そして、複数の部屋の換気風量の比率の設定変更に応じて、換気ファンの各回転数に対応するモータの前記基準電力値を変更しているため、複数の部屋の換気風量の比率が変更されても、適正な補正量を求めて、所要の設定風量で換気を行うことができる。
なお、複数の部屋の換気を行う場合、各部屋ごとに換気負荷が異なるため、総換気風量が目標換気風量と一致している場合でも、複数の部屋の換気風量の比率が設定比率通りにならない場合がある。すなわち、換気負荷の高い部屋からは、設定比率以下の換気風量しか得られず、換気負荷の低い部屋からは、設定比率以上の換気風量を得てしまう場合がある。
このため、前記換気装置は、所定の回転数で換気ファンを回転させて前記各所定の部屋を個々に換気したときのモータの実電力値で、所定の設定電力値を除して各所定の部屋毎の開度補正係数を決定し、各通風路の開度が、複数の部屋の換気風量の比率ごとに予め設定された各開度調節手段の基準開度に、対応する各所定の部屋の開度補正係数を乗じて得られる目標開度となるように各開度調節手段を制御する開度制御手段とを備えることが好ましい。
これにより、各部屋の換気負荷が異なっても、複数の部屋の換気風量は設定比率通りに制御される。
本発明の実施の形態を図1から図7を参照して説明する。図1は本実施形態の換気装置を設置した状態を示す模式図、図2は本実施形態の複数の部屋の換気風量の設定比率を示す図表、図3は本実施形態の換気装置の制御を示したブロック図、図4は本実施形態の換気ファンの回転数制御を示すフローチャート、図5・図6は複数の部屋をある設定比率で換気する際の電力値と回転数との相関関係を示すグラフ、図7はある設定比率で換気する際の補正量をテーブルデータで表した図表である。
図1に示すように、本実施形態の換気装置1は、複数の部屋、例えば、浴室4a、脱衣室4b及びトイレ4cにそれぞれダクト等から成る各別の通風路5a、5b、5cを介して連通する共通のケーシング2を備え、ケーシング2内にDCモータ3aで駆動される換気ファン3を収納し、浴室4a、脱衣室4b、及びトイレ4cの換気を行うように構成されている。
ケーシング2の各通風路5a、5b、5cの接続部には、各通風路5a、5b、5cの開度を調節する開度調節手段としてのダンパ6a、6b、6cが設けられている。ダンパ6a、6b、6cは、図示しないステッピングモータにより0°から90°まで回動自在に設けられ、開度0°で通風路5a、5b、5cを閉鎖し、開度90°で通風路5a、5b、5cが全開となるように構成されている。また、換気装置1には、コントローラ7が設けられており、コントローラ7により換気ファン3の回転数が制御されると共に、各ダンパ6a、6b、6cの開度が制御される。
コントローラ7には、設定手段たるリモートコントローラ8が接続されている。リモートコントローラ8は、換気モードとして、図2に示すI〜IVの4つのモードを選択できるように構成されている。
Iのモードは、いわゆる換気強のモードであり、総換気風量は150m/hに設定され、浴室4aと脱衣室4bとトイレ4cとの換気風量の比率が3対1対1になるように、ダンパ6a、6b、6cの基準開度は、浴室4a用ダンパ6aが90°、脱衣室4b用ダンパ6b及びトイレ4c用ダンパ6cは30°に設定されている。また、IIのモードは、いわゆる換気弱のモードであり、総換気風量は80m/hに設定され、浴室4aと脱衣室4bとトイレ4cとの換気風量の比率が4対3対3になるように、ダンパ6a、6b、6cの基準開度は、浴室4a用ダンパ6aが32°、脱衣室4b用ダンパ6b及びトイレ4c用ダンパ6cは24°に設定されている。
また、IIIのモードは、いわゆる24時間換気のモードであり、総換気風量は100m/hに設定され、浴室4aと脱衣室4bとトイレ4cとの換気風量の比率が2対1対1になるように、ダンパ6a、6b、6cの基準開度は、浴室4a用ダンパ6aが50°、脱衣室4b用ダンパ6b及びトイレ4c用ダンパ6cは25°に設定されている。また、IVのモードは、浴室4aの暖房を行いながら、24時間換気を行うモードであり、総換気風量は40m/hに設定され、浴室4aと脱衣室4bとトイレ4cとの換気風量の比率が0対1対1になるように、ダンパ6a、6b、6cの基準開度は、浴室4a用ダンパ6aが0°、脱衣室4b用ダンパ6b及びトイレ4c用ダンパ6cは20°に設定されている。各モードの基準開度は、後述する基準開度記憶手段に記憶保持されている。
次に、図3を参照して、コントローラ7の構成を説明する。
コントローラ7は、換気ファン3の回転数を制御するために、基準回転数算出手段91、目標回転数算出手段92、定電流回路93、ファン制御手段95、モータ電力検出手段96、基準電流値算出手段97、基準電流値記憶手段98、補正量算出手段99を備える。コントローラ7は、更に、ダンパ6a、6b、6cを制御するために、基準開度記憶手段101、基準開度決定手段102、開度制御手段103、ステッピングモータ駆動回路104、補正係数記憶手段105を備える。
図3と図4とを参照して、コントローラ7による換気ファン3の回転数制御を説明する。本実施形態の換気装置1は、図4に示すフローチャートを所定のサイクルタイムで実行する。
まず、STEP1において、リモートコントローラ8により選択された換気モードに対応する総換気風量が設定される。そして、STEP2において、基準回転数算出手段91により、STEP1で設定された総換気風量を得るために必要とする換気ファンの基準回転数が求められる。総換気風量と基準回転数との相関関係は予め記憶保持されている。
そして、STEP3において、目標回転数算出手段92により、換気装置1の設置時では1.0である補正量を、基準回転数算出手段91により求められた基準回転数に乗じて、目標回転数が求められる。
次に、STEP4において、ファン制御手段95により目標回転数に対応する電流値が定電流回路に指令され、定電流回路によりDCモータ3aの電流値が指令電流値に制御される。
STEP5において、DCモータ3aに付設されたエンコーダ等から成る回転数検出手段3bによって、換気ファン3の回転数が検出される。
STEP6において、ファン制御手段95により、回転数検出手段3bで検出された回転数が、目標回転数算出手段92で求められた目標回転数と一致しているか否かを判断する。一致していない場合は、ファン制御手段95は、STEP7において、定電流回路93に対する電流指令値を補正し、目標回転数と一致するように換気ファン3の回転数を制御するフィードバック制御を行う。
回転数検出手段3bで検出された回転数が、目標回転数算出手段92で求められた目標回転数と一致している場合は、STEP8に進み、モータ電力検出手段96により、本実施形態における実電力値としてのDCモータ3aの実際の電流値(実電流値)を検出する。
次いで、STEP9において、基準電流値算出手段97により、基準電流値記憶手段98に記憶されている、後記詳述する換気ファン3の回転数と基準電流値との相関関係のうち、STEP1で設定されたモードに対応する相関関係に基づいて、STEP5において回転数検出手段3bにより検出された回転数に対応する基準電流値を求める。
ここで、回転数と基準電流値との相関関係について説明する。
図5の実線aは、Iのモードに対応する換気ファン3の回転数と基準電流値との相関関係を示している。基準電流値は、換気負荷が基準負荷(例えば、換気ファン3の吹出し側の排気通路の内圧が大気圧)であるときの、DCモータ3aの電流値である。排気通路のゴミ詰まり等の影響で換気負荷が大きくなって、実際の換気風量が減少すると、仕事量の減少でDCモータ3aの電流値が図5に点線bで示す如く基準電流値より減少する。この場合、図5に一点鎖線cで示した調整値と基準電流値と実際の電流値とから、下式、
補正量=(基準電流値−調整値)/(実際の電流値−調整値)・・・(1)
で補正量を求め、基準回転数にこの補正量を乗じて求められる回転数(目標回転数)に換気ファン3の回転数を増加すると、換気風量が基準負荷状態で基準回転数のときの風量に戻る。なお、調整値は実験的に求めた値である。
ところで、モードを変更することにより、複数の部屋4a、4b、4cの換気風量の設定比率を変更すると、各部屋4a、4b、4cの広さ、密閉度などの相違により、換気ファン3の吸込み側での換気負荷が変化する。図6の実線aは、IIIモードに対応する換気ファン3の回転数と基準電流値との相関関係を示している。IIIのモードでは、換気ファン3の吹出し側の換気負荷が同一であっても、吸込み側の換気負荷がIのモードより増加するため、基準電流値がIのモードより減少している。このため、IIIのモードが選択されているときに、図5に実線aで示す基準電流値を用いると、補正量が大きくずれて求められることとなり、基準回転数に補正量を乗じても、適正な換気風量が得られる目標回転数を求めることができない。そこで、本実施形態では、各モードごとに、図5、図6のような回転数と基準電流値との相関関係、および調整値と回転数との相関関係を求め、各モードのこれらの相関関係を基準電流値記憶手段98に記憶保持させている。これらの相関関係は、計算式の形で記憶保持してもよいし、テーブルデータの形で記憶保持してもよい。なお、換気風量と基準回転数との相関関係も各モード毎に変化するため、選択したモードに対応する相関関係に基づいて総換気風量に対応する基準回転数を求める。
上記の如くSTEP9において、選択したモードに対応する回転数と基準回転数及び調整値の相関関係に基づいて、現時点での換気ファン3の回転数に対応する基準電流値と調整値とを求めると、次にSTEP10において、補正量算出手段99により、上記(1)式にSTEP8で検出されたDCモータ3aの実電流値とSTEP9で求めた基準電流値及び調整値を代入して、補正量を算出する。
そして、STEP3で基準回転数にSTEP10で求めた補正量を乗じて目標回転数を求め、この目標回転数に一致するように換気ファン3の回転数が制御される。これにより、換気風量が設定風量に戻る。
なお、本実施形態においては、補正量を(1)式により求めているが、例えば、図7に示すような予め記憶保持されたテーブルデータを用いて、実電流値と基準電流値との差により、補正量を求めてもよい。この場合、図7はIのモードの補正量のみを表しているが、II〜IVのモードについても、同様にデーブルデータを記憶保持する。また、本実施形態においては、モータ電力検出手段96(電流計)を用いて、実電力値としてのDCモータ3aの実電流値を検出しているが、モータ電力検出手段96を設けずに、ファン制御手段95による定電流回路93への指令電流値を実電流値として補正量を求めるようにしてもよい。
次に、図3を参照して、コントローラ7による各ダンパ6a、6b、6cの開度の制御について説明する。
まず、換気装置1の設置時に、換気する部屋のダンパの開度を90°にし、他の部屋のダンパの開度を0°にして、換気ファン3を一定回転数、例えば、1200rpmで運転したときの、各部屋4a、4b、4cの換気時の電流値を測定する。各部屋4a、4b、4cの換気時の測定電流値が、例えば、浴室4aの換気時は80mA、脱衣室4bの換気時は70mA、トイレ4cの換気時は60mAであったとする。
測定された3つの部屋4a、4b、4cの換気時の電流値の相関関係は、各部屋4a、4b、4cの換気負荷の相違に相当する。即ち、換気負荷が小さな部屋ほど換気風量が大きくなり、モータ電流値が大きくなる。各ダンパ6a、6b、6cの開度を換気モードに応じた基準開度にした場合、換気負荷が小さな部屋の換気風量は増加し、換気負荷の大きな部屋の換気風量は減少して、複数の部屋4a、4b、4cの風量比率が設定比率からずれてしまう。そこで、所定の設定電力値を測定された各部屋4a、4b、4cの換気時の電流値で除して、複数の部屋4a、4b、4cの開度補正係数を算出する。そして、これら各開度補正係数を各部屋4a、4b、4cのダンパ6a、6b、6cの基準開度に乗じることにより、各ダンパ6a、6b、6cの目標開度を算出する。そして、この目標開度に一致するように各ダンパ6a、6b、6cの開度を制御する。これにより、複数の部屋4a、4b、4cの換気風量の比率が設定比率と一致するようになる。
本実施形態では、所定の設定電力値は、各部屋4a、4b、4cの換気時の電流値の中で最も高い値80mAとする。従って、浴室4a用ダンパ6aの開度補正係数は80/80となる。同様に、脱衣室4b用ダンパ6bの開度補正係数は80/70となり、トイレ4c用ダンパ6cの開度補正係数は80/60となる。このようにして得られた各開度補正係数は、補正係数記憶手段105に記憶される。
基準開度決定手段102は、リモートコントローラ8により選択されたモードに対応する基準開度を基準開度記憶手段101に記憶されたテーブルデータに基づいて検索する。次に、開度制御手段103は、補正係数記憶手段105に記憶された各ダンパ6a、6b、6cの開度補正係数を、選択されたモードに対応する基準開度に乗じて各ダンパ6a、6b、6cの目標開度を算出し、この目標開度に一致するようにステッピングモータ駆動回路104を介して各ダンパ6a、6b、6cの開度を制御する。具体例を示すと、リモートコントローラ8により設定比率Iのモードが選択されている場合は、浴室4a用ダンパ6aの開度は、90°×(80/80)=90°となる。同様に、脱衣室4b用ダンパ6bは34°、トイレ4c用ダンパ6cは40°となる。
なお、開度補正係数を求めるための所定の設定電力値は、例えば、各部屋4a、4b、4cの換気時の電流値の平均値などでもよいが、本実施形態のように、各部屋4a、4b、4cの換気時の電流値の中で最も高い値を所定の設定電力値とすることにより、ダンパ6a、6b、6cの開度を開ける側に調節できる。これにより、通風路5a、5b、5cの開口面積が大きくなり、その結果、換気ファン3の回転数を下げることができ、騒音の防止に有利である。
本実施形態の換気装置1によれば、予め記憶されている基準電流値と、モータ3aの実電流値とに基づいて補正量を算出しているため、換気運転中の換気負荷の変動によっても所要の設定風量が得ることができる。また、I〜IVの4つのモードごとに基準電流値を予め記憶保持し、モードを変更するたびに、基準電流値も変更しているため、選択したモードに対応した基準電流値に基づいて補正量を正しく算出し、所要の設定風量で換気を行うことができる。また、各部屋4a、4b、4cの換気負荷が異なっても、換気負荷に応じてダンパ6a、6b、6cの開度を制御しているため、複数の部屋4a、4b、4cの換気風量の比率は、設定比率通りに制御される。
なお、本実施形態の換気装置1は、電流値により制御しているが、電圧値により制御するようにしてもよい。この場合、本実施形態において、予め記憶されている全ての電流値と回転数との相関関係は、電圧値と回転数との相関関係となる。また、モータ電力検出手段96はDCモータ3aの電圧値を検出する。
また、本実施形態では、換気モードの切換により、総換気風量と複数の部屋4a、4b、4cの換気風量の比率とをセットにして設定変更するようにしているが、総換気風量と複数の部屋4a、4b、4cの換気風量の比率とを個々独立に設定変更する場合にも、同様に本発明を適用できる。
また、本実施形態では、各通風路5a、5b、5cの開度の全てをそれぞれダンパ6a、6b、6cにより調節できるようにしているが、本発明は、複数の通風路のうちの一部の通風路の開度を、ダンパ等の開度調節手段により調節しないようにしたものにも適用できる。例えば、常に換気を行うように設定された(換気を停止することのない)部屋がある場合は、その部屋に接続された通風路の開度は、ダンパ等の開度調節手段により調節しなくてもよい。他の部屋に接続された通風路の開度を、ダンパ等の開度調節手段により調節することにより、複数の部屋の換気風量の比率を設定できるからである。この場合、開度補正係数を算出するために、測定された各部屋の換気時の電流値で除する所定の設定電力値は、開度調節手段により開度を調節しない通風路に接続された部屋の換気時の電力値とする。
これを上記実施形態に即して、より具体的に説明すれば、例えばトイレ4c用のダンパ6cを省略しても浴室4a用のダンパ6aと脱衣室4b用のダンパ6bとで浴室用と脱衣室用の各通風路5a、5bの開度を調節することにより、浴室4aと脱衣室4bとトイレ4cの換気風量の比率を変更することができる。なお、浴室4aと脱衣室4bとトイレ4cとの換気風量の比率をIのモードの3対1対1にできるように、トイレ4c用の通風路5cの開度は、浴室4a用と脱衣室4b用の各ダンパ6a、6bの全開時の開度の1/3程度に設定しておく。
そして、浴室4a用のダンパ6aの開度をトイレ4c用の通風路5cの開度に相当する全開時の1/3に調節した状態(脱衣室4b用ダンパ6bは全閉、トイレ4c用通風路5cは閉鎖)で浴室4aの換気を行い、また、脱衣室4b用のダンパ6bの開度を全開時の1/3に調節した状態(浴室用ダンパ6aは全閉、トイレ4c用通風路5cは閉鎖)で脱衣室4bの換気を行い、さらに浴室4a用と脱衣室4b用の両ダンパ6a、6bを全閉にしてトイレ4cの換気を行う。これら各部屋4a、4b、4cの換気時の測定電流値が、例えば、浴室4aの換気時は30mA、脱衣室4bの換気時は27mA、トイレ4cの換気時は25mAであった場合、浴室4a用ダンパ6aの開度補正係数は25/30、脱衣室4b用のダンパ6bは開度補正係数は25/27となる。
また、上記実施形態においては、開度調節手段として、図示しないステッピングモータにより回動自在なダンパ6a、6b、6cを用いているが、本発明の開度調節手段は、これに限られず、各通風路の開度が調節できるものであれば他のものであってもよい。
本実施形態の換気装置を設置した状態を示す模式図。 本実施形態の複数の部屋の換気風量の設定比率を示す図表。 本実施形態の換気装置の制御を示したブロック図。 本実施形態の換気ファンの回転数制御を示すフローチャート。 複数の部屋をある比率で換気する際の電力値と回転数との相関関係を示すグラフ。 複数の部屋をある比率で換気する際の電力値と回転数との相関関係を示すグラフ。 ある設定比率で換気する際の補正量をテーブルデータで表した図表。
符号の説明
1…換気装置、 3…換気ファン、 6a〜6c…ダンパ、 91…基準回転数算出手段、 92…目標回転数算出手段、 95…ファン制御手段、 97…基準電流値算出手段、 98…補正量算出手段、 103…開度制御手段。

Claims (2)

  1. 複数の部屋の換気を単一の換気ファンで行うようにした換気装置であって、
    複数の部屋の総換気風量と、複数の部屋の換気風量の比率とを設定する設定手段と、
    複数の部屋の内の1つ又は2つ以上の各所定の部屋と換気ファンとを連通する通風路の開度を、設定手段で設定された複数の部屋の換気風量の比率に応じて調節自在な開度調節手段と、
    設定手段で設定された総換気風量を得るのに必要な換気ファンの基準回転数を求める基準回転数算出手段と、
    換気負荷が所定の基準負荷であるときに換気ファンを現時点での回転数と同一回転数で駆動するのに必要なモータの基準電力値と、現時点でのモータの実電力値とに基づいて換気負荷の変化に対応する補正量を求める補正量算出手段と、
    この補正量に従って基準回転数を補正して換気ファンの目標回転数を求める目標回転数算出手段と、
    換気ファンを、回転数が目標回転数に一致するように回転数制御するファン制御手段とを備え、
    設定手段で設定可能な複数の部屋の換気風量の各設定比率毎に区別して換気ファンの各回転数に対応するモータの前記基準電力値を記憶保持し、
    複数の部屋の換気風量の比率の設定変更に応じて、換気ファンの各回転数に対応するモータの前記基準電力値を変更することを特徴とする換気装置。
  2. 所定の回転数で換気ファンを回転させて前記各所定の部屋を個々に換気したときのモータの実電力値で、所定の設定電力値を除して各所定の部屋の開度補正係数を決定し、各通風路の開度が、複数の部屋の換気風量の比率ごとに予め設定された各開度調節手段の基準開度に、対応する各所定の部屋の開度補正係数を乗じて得られる目標開度となるように各開度調節手段を制御する開度制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の換気装置。
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