JP4130708B2 - バン型トラック - Google Patents

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JP4130708B2 JP15990298A JP15990298A JP4130708B2 JP 4130708 B2 JP4130708 B2 JP 4130708B2 JP 15990298 A JP15990298 A JP 15990298A JP 15990298 A JP15990298 A JP 15990298A JP 4130708 B2 JP4130708 B2 JP 4130708B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷箱ドアはね上げ装置に関し、特に該装置を備えたバン型トラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
図19及び図20は種々のバン型トラックの外観図であり、図19では荷箱後部ドア、図20では荷箱側部ドアが荷箱上辺を回動軸としてはね上げられることにより、荷箱が開放される。従来、荷箱ドアのはね上げ装置として、荷箱内部に荷箱本体と荷箱ドアに連結するガスダンパが取り付けられている。また、本発明者らは、特願平9-365729号に、荷箱ドアの屋上に取り付けるタイプの荷箱ドアはね上げ装置を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ガスダンパを用いた従来の荷箱ドアはね上げ装置は、ガスダンパからガス漏れなどが頻繁に生じ、耐久性が低く、結局コスト高になるという問題を有する。
【0004】
また、本発明者らが、特願平9-365729号に提案した荷箱ドアの屋上に取り付けるタイプの荷箱ドアはね上げ装置は、はね上げ装置の高さ分車高が高くなる。車高には、法令上の制限があるため、このタイプのはね上げ装置の設置によって荷箱高さを低くせざるを得ない場合があり、その結果、荷箱容積が縮小されることとなる。また、荷物の搬入口の高さが低い場合、このタイプのはね上げ装置が設置されたバン型トラックが進入できないおそれがある。
【0005】
本発明は、耐久性が高く、大きな荷箱容積が確保できるバン型トラックの荷箱ドアはね上げ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の視点において、荷箱と、前記荷箱の一辺を軸として回動することにより開閉される荷箱ドアと、前記荷箱ドアの内側であって前記荷箱上部に配置された、アームA、アームB、レバー、ロッド、シャフト、及び弾性手段と、を有し、さらに、荷箱ドア開閉時に前記ロッドがストロークかつ回動可能になるよう該ロッド又は該ロッドと前記シャフトを連結するピンを案内する案内手段が設けられ、前記荷箱ドアの内側に前記アームAの一端が固着され、前記アームAの他端が前記アームBの一端に連結され、前記アームBの他端が前記レバーの一端に連結され、前記レバーの中間部が前記荷箱側に枢支され、前記レバーの他端に前記ロッドの一端が連結され、前記ロッドの他端が前記シャフトの一端に連結され、前記弾性手段が前記シャフトの他端に連結して該シャフト他端と前記荷箱側に固定された部材との間に弾装され、荷箱ドアの開閉時、前記ロッドが回動しながらストロークすると共に、前記弾性手段は伸縮して前記荷箱ドアに作用するモーメントを発生することを特徴とする荷箱ドアはね上げ装置を備えたバン型トラックを提供する。
【0008】
本発明は、前記第1の視点において、好ましくは、前記レバーの所定の回動位置において該レバーと当接して該レバーを係止することにより、前記荷箱ドアの最大開度を規定するストッパを設けたことを特徴とする荷箱ドアはね上げ装置を提供する。
【0009】
本発明は、前記第1の視点において、好ましくは、前記ブラケット機構として、前記荷箱ドアの側縁と前記荷箱の開口縁の間にシール部材が設けられ、前記シール部材に近接して前記アームAを前記荷箱ドアに固着するプレート部材が取り付けられ、水平方向に沿って、前記プレート部材の取付中心よりも前記アームAの取付位置が前記荷箱の内壁寄りであることを特徴とする荷箱ドアはね上げ装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
【0011】
[第1の実施形態(第2の実施形態を説明するための参考例)
本発明の一実施形態に係る荷箱ドアはね上げ装置は、バン型トラックの荷箱内部に配置され、バン型トラックの荷箱内壁と後部荷箱ドア内側との間に取り付けられている。
【0012】
図1は、装置カバー43を破断して、第1の実施形態に係る荷箱ドアはね上げ装置を側方から見た図、図2は荷箱ドア30を除き図1に示した装置を後方から見た図である。図3は図1に示した装置の動作図であって、荷箱ドア30最大開放時の状態を示し、図4は図3に示した装置を後方から見た図である。
【0013】
以下、第1の実施形態に係る荷箱ドアはね上げ装置の構造を説明する。図1を参照して、荷箱ドア30にブラケット機構15を介してアームA1の一端が固着されている。アームA1の他端はピン31を介してアームB2の一端に互いに回動可能に連結されている。アームB2の他端はレバー4の一端(第1角部)4aにピン32を介して回動可能に連結されている。レバー4の中間部(第2角部)4bは、荷箱側に固定された固定プレート9に固定されたレバー取付部材44に、ピン33を介して枢支されている。レバー4の他端(第3角部)4cにはピン34を介してシャフト5の一端が互いに回動可能に連結されている。荷箱ドア30閉止位置において、レバー4の枢支点(ピン33)と、アームB2との間に、シャフト5が延在する。荷箱ドア30最大開放位置では(図3参照)、シャフト5とアームB2の間に、レバー4の枢支点(ピン33)が位置する。
【0014】
ばね受け8は、固定プレート9の鼻部にピン35を介して枢支されている。シャフト5は、ばね受け8に対してストローク可能かつばね受け8と一体に回動可能に、ばね受け8と一体のスリーブ8cによって軸受けされている。シャフト5は、ばね受け8内に収容されたコイルばね7内腔を挿通している。シャフト5の他端には、ばね座6がナット45とコイルばね7によって挟持されている。ばね座6のシャフト5軸方向の位置は、ナット45のシャフト5に対する螺合位置を変えることにより、変位することができる。コイルばね7は、ばね座6とばね受け8の内面との間に圧縮介装(弾装)されている。
【0015】
図1に示すようにはね上げ装置全体は、荷箱側壁に固定された装置カバー43内に収容され、荷物が多量に積載された状態においても、はね上げ装置の機構(運動部)と荷物との干渉が防止されている。図16に装置カバー43を図1中下方から斜視した拡大図を示す。
【0016】
次に、各々の部材の細部を説明する。
【0017】
[固定プレート9]
図1及び図6を参照して、固定プレート9は、鉛直方向に延在する面を有する一対の平行プレート9a,9b、平行プレート9a,9bの荷箱ドア30側に配置されたL字型の荷箱ドア側取付プレート9c,平行プレート9a,9bの他端側に設けられた水平プレート9dが一体化されてなる。荷箱ドア側取付プレート9cは、荷箱後面において荷箱天井から下方に延在する部材に対してボルト38a、38bによって固定されている。平行プレート9aは、鉛直方向に延在する取付プレート40(図15参照)を介して荷箱内側壁にボルト39a,39b(39bは不図示、ボルト39aの下方に位置する)によって固定されている。
【0018】
また、一対の平行プレート9a,9bの間に、レバー4や一対のL字型プレート12,13の他端部が延在している。一対の平行プレート9a,9bの他端は、ばね受け8の一端に形成された一対の二又部8a,8bの間に侵入し、ピン35によって互いに回動自在にそれぞれ連結されている。さらに、ばね受け8の一側中心部にはスリーブ8cが形成され、スリーブ8cはシャフト5をストローク自在に受容している。スリーブ8cによって、シャフト5とばね受け8は、ピン35を中心として一体に回動する。
【0019】
なお、図6に示したように、取付プレート40を介して平行プレート9aを荷箱側壁に固着する代わりに、図7に示すように、別の取付プレート54を介して平行プレート9aを荷箱天井壁に固着してもよい。
【0020】
[ストッパ機構10]
図8は、図1に示したストッパ機構10を上から見た拡大図である。図3及び図6〜図8を参照して、固定プレート9の水平プレート9d上面にはストッパ機構10が設けられている。ストッパ機構10において、水平プレート9dに固定ないし一体とされたプレート11を挟持して一対のL字型プレート12,13が設けられている。プレート11に形成された長穴11a,11bとL字型プレート12,13に形成された孔にボルト14a,14bが挿通され締結されることにより、L字型プレート12,13がプレート11に固定されている。なお、長穴11a,11bの径はボルト14a,14bより径大であり、L字型プレート12,13の取付位置をレバー4の枢動方向に沿って調節することが可能である。この調節によって、荷箱ドア30の最大開度を変更することができる。
【0021】
一対のL字型プレート12,13の折曲された他端部は下方に延在し、レバー4(図13に示す一対のプレート4e,4fからなる)の他端部(第2角部4bと第3角部4cの間の辺部)に形成された当接面(当接プレート)4dとレバー4の回動方向に対向した、鉛直方向に延在するストッパ面10dをそれぞれ有する。荷箱ドア30が回動し、レバー4の当接面4dがストッパ面10dに当接して係止されることにより、荷箱ドア30の最大開度が規定される。
【0022】
[アームA1]
図9は、図1中の矢線B−B断面図であり、アームA1とアームB2の連結部を示している。図10は、図1に示したブラケット機構15を上から見た図である。図11は、図10の側面図である。図9〜図11を参照して、アームA1は一対のプレート1a,1bからなり、一対のプレート1a,1bの一端は、プレート19を介して荷箱ドア30の内側上部に固着されている。アームA1の他端において、一対のプレート1a,1bの間に、アームB2の一端が侵入し、ピン31を介して互いに回動可能に連結されている。
【0023】
[ブラケット機構15]
図2、図10及び図11を参照して、アームA1を荷箱ドア30に固着するためのブラケット機構15について説明する。ブラケット機構15は、荷箱ドア30を挟んで対向する一対のプレート19,20を有する。一対のプレート19,20はボルト21a,21b,21c,21dによって、荷箱ドア30を挟持するようにドア内側と外側にそれぞれ固定されている。
【0024】
図1を参照して、荷箱ドア30は荷箱開口上縁部にヒンジ37を介して取り付けられている。ヒンジ37は荷箱ドア30の側縁部より水平方向に突出する部分を有する。さらに、図10を参照して、荷箱が密閉されるように、荷箱ドア30の側縁及び/又は荷箱開口側縁にシール部材(シールゴム、Hゴム、パッキンなど)41が取り付けられている。荷箱ドア30の内側及び外側にあるプレート19,20は、シール部材41が荷箱ドア30面上へ張り出している分、この張り出し部を避けて荷箱ドア30の中心側に寄って取り付けられている。
【0025】
図2及び図10を参照して、水平方向に沿って、一対のプレート19,20の取付中心よりもアームA1(一対のプレート1a,1b)が荷箱内側壁により近接して、荷箱ドア30に対して固着されている。さらに、アームB2、レバー4、シャフト5などのリンク系、コイルばね7などの弾性系、及びこれらを収容する装置カバー43が全体として、一対のプレート19,20の取付中心よりも荷箱内側壁寄りに設置されている。このため、荷物を実質的に積載できる荷箱の実効容積が拡大されている。
【0026】
[アームB2]
図1及び図9を参照して、アームB2の一端は、アームA1を構成する一対のプレート1a,1b内に侵入し、ピン31を介して互いに回動可能に連結されている。アームB2の他端は、レバー4の一端4aに形成された二又部(ないし一対のプレート間)に侵入し、アームB2の他端と該二又部とにピン32が挿通されることにより、互いに回動可能に連結されている。
【0027】
[レバー4]
図12は、図1中の矢線C−C断面図であり、レバー4とシャフト5の連結部を示している。図1及び図12を参照して、レバー4の他端(第3角部)4cにおいて、レバー4を構成する一対のプレート4e,4fの間にシャフト5の一端が侵入し、一対のプレート4e,4fの他端4cとシャフト5の一端軸受部にピン34が挿通されることにより、互いに回動可能に連結されている。
【0028】
[レバー取付部材44]
図13は、図1中の矢線D−D断面図であり、レバー4の枢支部を示している。図1及び図13を参照して、荷箱側に固定された固定プレート9に固定されたレバー取付部材44の一端は一対の二又部とされ、一対の二又部の間にレバー4の一対のプレート4e,4fがそれぞれ侵入し、一対のピン33によって、レバー4がレバー取付部材44に枢支されている。
【0029】
[ばね受け8]
図1を参照して、ばね受け8の両端は、シャフト5のストロークを許容するために開口し、一側の開口を通ってシャフト5がばね受け8内に収容されたコイルばね7内腔に侵入している。図1及び図6には、ばね受け8が一対のピン35を介して枢支される固定プレート9の鼻部が示されている。また、図14は、図1中の矢線E−E断面図であり、ばね受け8の枢支部及びシャフト5の軸受部を示している。
【0030】
図1、図6及び図14を参照して、ばね受け8の一端は一対の二又部8a,8bとされ、一対の二又部8a,8b内に固定プレート9を構成する一対の平行プレート9a,9bの他端(鼻部)が侵入し、一対のピン35,35によって、固定プレート9にばね受け8が枢支されている。
【0031】
ばね受け8の一端中心部には、スリーブ8cがプレート8b,8bと一体に設けられている。スリーブ8c内には、シャフト5が挿通してストローク可能に軸受されている。このスリーブ8cによって、シャフト5とばね受け8はピン35を中心軸として一体に回動する。
【0032】
以上説明したはね上げ装置の動作を説明する。図5(A)〜(C)は、本実施形態に係る荷箱ドアはね上げ装置の動作図であって、(A)は荷箱ドア閉止状態、(B)は荷箱ドアが約45゜開いた状態、(C)は荷箱ドアが最大に開放された状態をそれぞれ示す。図1、図3及び図5を参照して、操作により荷箱ドア30が回動されると、アームA1、アームB2が荷箱外側へ向かって回動しながら移動する。これによって、レバー4は、ピン33を中心として同図中反時計回りに回動する。同時に、シャフト5がシャフト5他側へストロークすることにより、コイルばね7は伸張して、蓄積されていた弾性エネルギーが開放される。
【0033】
ここで、荷箱の初期位置から所定開度までは、シャフト5の軸線より上方にレバー4の枢支点(ピン33)が位置するため、コイルばね7がシャフト5他側に向かって作用する弾性力は、図1中、レバー4を時計回りに回動するモーメントとして作用する。しかし、所定開度以降は、シャフト5軸線より、レバー4の枢支点(ピン33)が下方に位置し、コイルばね7がシャフト5他側に向かって作用する弾性力は、反対に、図1中、レバー4を反時計回りに回動するモーメントとして作用する。従って、荷箱ドア30が人手によって所定開度(例えば、図5(B)に示すように45゜付近とする)まで開かれた後は、荷箱ドア30は自力ではね上がる。なお、ばね座6のシャフト5に対する取り付け位置を調整することによって、コイルばね5から開放される弾性エネルギーと荷箱ドア30が得る位置エネルギーの関係を調節することができ、任意の開度で荷箱ドア30を静止させることも可能である。
【0034】
荷箱ドア30が、コイルばね7の弾性力によって、自力でさらにはね上がると、図3及び図5(C)を参照して、レバー4の他側に設けられた当接面4dが、ストッパ面10dに当接して係止される。すなわち、レバー4のさらなる図3中反時計回りの枢動が阻止されることにより、アームA1、アームB2を介してレバー4に連結した荷箱ドア30は、これ以上回動することができない。斯くして、荷箱ドア30の最大開度が設定される。なお、上述したように一対のL字型プレート12,13の取り付け位置を調整することにより、荷箱ドア30の最大開度を任意に設定することが可能である。
【0035】
はね上げられた荷箱ドア30は、荷箱ドア30に取り付けられた紐などを引っ張ることによって押し下げられ、閉止することができる。閉止行程においては、所定開度まで荷箱ドア30が押し下げられると、コイルばね7が発生するモーメントは、図1中時計回りに作用するモーメントとして作用し、荷箱ドア30は閉まり勝手となって自力で閉止する。
【0036】
[第2の実施形態]
本発明の他の実施形態に係るはね上げ装置を説明する。図17は、本発明の第2の実施形態に係るバン型トラックのはね上げ装置を側方から見た図である。以下、第1と第2の実施形態に係る装置の相違点について説明する。同一の構成を有する部分については、上述した通りである。
【0037】
図17を参照して、第2の実施形態においては、互いに連結されたロッド5aとシャフト5bが設けられている。ロッド5aの一端は、レバー4の他端(第3角部)4cにピン34を介して互いに回動可能に連結している。ロッド5aの他端は、シャフト5bの一端にピン50を介して互いに回動可能に連結されている。ロッド5aとレバー取付部材44の間に、固定プレート52に軸支されたコロ51が配置されている。コロ51は、ロッド5aと摺接している。また、ばね受け53は、固定プレート52に固定されている。
【0038】
以下、第2の実施形態に係る装置の動作を説明する。図18は図17に示した装置の動作図であり、荷箱ドア最大開放時の状態を示す。図17及び図18を参照して、荷箱ドア30が開放されるに伴って、ロッド5aは、コロ51によって案内されながら、同図中反時計回りに回動しながらコイルばね7側にストロークしていく。図18に示したように、荷箱ドア30の最大開度において、ロッド5a及びシャフト5bは略一直線上に並び、一体の剛体とみなすことができる。このように、ロッド5aとシャフト5bを連結し、さらにロッド5aを案内する手段(コロ51)を設けることによって、コイルばね7が発揮する弾性力の方向を変えることができるため、コイルばね7及びばね受け53を非回動部材とすることができる。
【0039】
以下、本発明の第1及び第2の実施形態に係るはね上げ装置の利点を説明する。
(1) 荷箱内におけるはね上げ装置の回動半径がきわめて小さいことにより、荷箱容積をほとんど削減することなく、荷箱ドアの開閉が容易化される。開放行程においては、荷箱ドアに小さな操作力をある開度まで及ぼすことにより、荷箱ドアが自力ではね上がる。閉止行程においては、反対に、荷箱ドアはある開度からは自力で閉止する。
(2) コイルばねによって、荷箱ドアのはね上げ力が得られる。コイルばねは、従来の装置においてはね上げ力発生機構として用いられていたガスダンパに比べて長寿命であるため、本実施形態の装置によればメンテナンスを考慮した総合的なコストが低下される。
(3) 駆動力伝達部材であるレバーの枢動が規制されることにより、荷箱ドアの最大開度が規定される。従って、重量物である荷箱ドアの回動を規制する場合に比べて、荷箱ドアを安全に制止できる。また、レバーがはね上げ装置内側に位置するので、荷箱ドア最大開度設定機構(ストッパ機構)を設けたことによって、はね上げ装置が占有するスペースは増大しない。
(4) 荷箱内に収容されたはね上げ装置全体が、荷箱内側壁に近接して取り付けられているため、はね上げ装置を取り付けたことによる、荷箱容積の減少分は非常に少ない。
【0040】
前記第2の実施形態では、コロ51を固定プレート52に軸支し、ロッド5aを案内している。一方、別の好ましい実施の形態では、一対のロッド(図17のロッド5a参照)の他端と、一対のロッド他端の間に侵入したシャフト(図17のシャフト5b参照)の一端とに挿通され、両者を互いに回動自在に連結するピン(図17のピン50参照)の両端に、コロを軸支させる。そして、荷箱側に固定された部材、例えば、図17の固定プレート52を一対とし、それらの対向面側にこれらのコロを案内するレールを設ける。このような実施形態によっても、上述の利点が得られる。
【0041】
以上説明した実施形態においては、ボルトの代わりに適宜ねじなどの固定手段を用いることができる。圧縮ばねの代わりに引張ばねを用いることができる。また、本発明のはね上げ装置は、バン型トラックの後部荷箱ドア、側部ドアのいずれにも取り付けることができ、バン型トラック以外の車両、その他、はね上げ式のドアを有する装置に適用することもできる。また、上下方向に観音開きするドアに取り付けてもよい。本発明のはね上げ装置は、ドアの一側に取り付けてもよく、両側(好ましくは両端部)に取り付けてもよく、ドアの重量に応じて、ドア端部ないし中間部に、単数又は複数のはね上げ装置を取り付けてもよい。
【0042】
本発明は、主としてはね上げ式の荷箱ドアを備えたトラック、トレーラーなどの車両の荷箱ドアに適用されるが、他のはね上げ式のドアに取り付けることも可能である。なお、部材の形状、部材同士を連結ないし枢支するピンの受容形態などは、以上説明した形態に限定されるものではなく、本発明の原理に従う限り種々の形態を採ることができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明のはね上げ装置によれば、荷箱はね上げ操作が容易化されると共に、大きな荷箱容積が確保される。そして、荷箱ドアをはね上げ又は閉止するためのモーメントを、弾性手段(特にコイルばね)から得ているため、装置の耐久性が高い。さらに、荷箱ドアに比べて遙かに小さいレバーを制止する機構を設けることによって、荷箱ドアの最大開度が安全に設定され、最大開度の調整も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態(第2の実施形態を説明するための参考例)に係るバン型トラックのはね上げ装置を側方から見た図である。
【図2】 図2は図1の装置を後方から見た図である。
【図3】 図1に示した装置の動作図であり、荷箱ドア最大開放時の状態を示す。
【図4】 図3の後面図である。
【図5】 (A)〜(C)は、図1に示した装置全体の概略をあらわした動作図であって、(A)は荷箱ドア閉止状態、(B)は荷箱ドアが約45゜開いた状態、(C)は荷箱ドアが最大に開放された状態をそれぞれ示す。
【図6】 図1中の矢線Fで示す矢視図であり、はね上げ装置を上方から見た図である。
【図7】 固定プレートの別の取付形態を説明するための側面図である。
【図8】 図1中の矢線A−Aで示す断面図であり、ストッパ機構を上方から見た図である。
【図9】 図1中の矢線B−Bで示す断面図であり、アームAとアームBの連結部を示す。
【図10】 図1に示したアームA及び荷箱ドアを上方から見た図である。
【図11】 図10の側面図である。
【図12】 図1中の矢線C−Cで示す断面図であり、レバーとシャフトの連結部を示す。
【図13】 図1中の矢線D−Dで示す断面図であり、レバーの枢支部を示す。
【図14】 図1中の矢線E−Eで示す断面図であり、ばね受けの枢支部及びシャフトの受容部を示す。
【図15】 図6に示した取付プレートを拡大して示す斜視図である。
【図16】 図1に示した装置カバーを拡大して示す斜視図である。
【図17】 本発明の第2の実施形態に係るバン型トラックのはね上げ装置を側方から見た図である。
【図18】 図17に示した装置の動作図であり、荷箱ドア最大開放時の状態を示す。
【図19】 荷箱後部ドアが開閉されるバン型トラックの外観図である。
【図20】 荷箱側部ドアが開閉されるバン型トラックの外観図である。
【符号の説明】
1 アームA 1a,1b 一対のプレート アームB
4 レバー 4a 一端(第1角部) 4b 中間部(第2角部)
4c 他端(第3角部) 4d 当接面(当接プレート)
4e,4f 一対のプレート
5 シャフト 5a ロッド 5b シャフト
6 ばね座 7 コイルばね 8 ばね受け
8a,8b 二又部、 8c スリーブ
9 固定プレート 9a,9b 平行プレート
9c 荷箱ドア側取付プレート, 9d 水平プレート
10 ストッパ機構 10d ストッパ面 11 プレート
11a,11b 長穴 12,13 一対のL字型プレート
14a,14b ボルト
15 ブラケット機構 19,20 プレート
21a,21b,21c,21d ボルト
30 荷箱ドア
31,32,33,34,35 ピン
37 ヒンジ
38a,38b,39a,39b ボルト
40 取付プレート
41 シール部材(Hゴム)
42 逃げ部
43 装置カバー
44 レバー取付部材
45 ナット
50 ピン
51 コロ
52 固定プレート
53 ばね受け
54 取付プレート

Claims (3)

  1. 荷箱と、前記荷箱の一辺を軸として回動することにより開閉される荷箱ドアと、前記荷箱ドアの内側であって前記荷箱上部に配置された、アームA、アームB、レバー、ロッド、シャフト、及び弾性手段と、を有し、
    さらに、荷箱ドア開閉時に前記ロッドストロークかつ回動可能になるよう該ロッド又は該ロッドと前記シャフトを連結するピンを案内する案内手段が設けられ、
    前記荷箱ドアの内側に前記アームAの一端が固着され、
    前記アームAの他端が前記アームBの一端に連結され、
    前記アームBの他端が前記レバーの一端に連結され、
    前記レバーの中間部が前記荷箱側に枢支され、
    前記レバーの他端に前記ロッドの一端が連結され、
    前記ロッドの他端が前記シャフトの一端に連結され、
    前記弾性手段が前記シャフトの他端に連結して該シャフト他端と前記荷箱側に固定された部材との間に弾装され、
    荷箱ドアの開閉時、前記ロッドが回動しながらストロークすると共に、前記弾性手段は伸縮して前記荷箱ドアに作用するモーメントを発生することを特徴とする荷箱ドアはね上げ装置を備えたバン型トラック。
  2. 前記レバーの所定の回動位置において該レバーと当接して該レバーを係止することにより、前記荷箱ドアの最大開度を規定するストッパを設けたことを特徴とする請求項記載の荷箱ドアはね上げ装置。
  3. 前記荷箱ドアの側縁と前記荷箱の開口縁の間にシール部材が設けられ、
    前記シール部材に近接して前記アームAを前記荷箱ドアに固着するプレート部材が取り付けられ、
    水平方向に沿って、前記プレート部材の取付中心よりも前記アームAの取付位置が前記荷箱の内壁寄りであることを特徴とする請求項1又は2記載の荷箱ドアはね上げ装置。
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