JP4127352B2 - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大便後のおむつ替えを衛生的にでき、かつ、はき易くて着用感がよく、吸収性能や防漏性能に優れ、しかも見栄えのよいパンツ型使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
パンツ型の使い捨ておむつは高月齢児や成人失禁者等に広く利用されている。斯かるパンツ型のおむつは、下着のパンツと同じように着用できるものであるため、着用感を下着に近づけるように工夫されている一方、おむつとしての基本的性能(吸収性、防漏性など)を備えている必要がある。市販のパンツ型おむつがウエスト開口部やレッグ開口部に、ギャザーを形成させるように弾性部材を配しているのもこのためである。特に、レッグ弾性部材は、排尿部及び排便部に近接しているので防漏性に重要な意味を持っている。
【0003】
一般的なパンツ型おむつにおけるレッグ弾性部材は、レッグ開口部に沿った形で配されている。レッグ弾性部材の配設態様としては、製造的な観点から、おむつの腹側部から股下部を経由して背側部に亘って弾性部材を配するものと、腹側部及び背側部から別々の弾性部材を一方のレッグ開口部に沿って股下部まで配し、それをおむつ幅方向の反対側へ横切らせて、各々腹側部及び背側部迄、他方のレッグ開口部に沿わせて配するものが一般的である。
後者の技術は、製造が容易で効率がよいが、製造された使い捨ておむつは、着用によって股下部が腹側部及び背側部に引き上げられるので、股下のフィット感に優れるという長所があるものの、吸収体の剛性が高い場合には股下部の吸収体が収縮して吸収効率を悪化させることがあり、また、弾性部材の剛性によってその部位から体側へ凸に折れ曲がり易なって、着用時に防漏性に有用なポケット形状が形成されにくく、かつ使用後には、大便後の処理を容易且つ衛生的に行いにくいことがある。
また、股下域において弾性伸縮性を有する場合には当該部位における吸収体が幅方向に縮むために吸収体を有効活用しにくいということがある。
【0004】
従って、本発明の目的は、大便後のおむつ替えを衛生的にでき、かつ、はき易くて着用感がよく、吸収性能や防漏性能に優れ、しかも見栄えのよいパンツ型使い捨ておむつを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び液保持性の吸収体を備え、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型の使い捨ておむつにおいて、前記レッグ開口部には、その周縁に沿ってレッグ弾性領域が形成されており、該レッグ弾性領域は、腹側部から股下部に亘って配された複数本の第1弾性部材と、背側部から股下部に亘って配された複数本の第2弾性部材とを備えて形成されており、第1及び第2弾性部材は、前記レッグ開口部の周縁に沿って配されたギャザー形成部と該ギャザー形成部からおむつ幅方向中央に向かって延出する延在部とからなり且つおむつ幅方向中央に達しない位置に端部を有しており、おむつの展開且つ伸張状態において、おむつ長手方向の最も腹側部側に位置する前記延在部の腹側部側縁部と、最も背側部側に位置する前記延在部の背側部側縁部との間の最大距離が、前記複数本の第1及び第2弾性部材それぞれの前記ギャザー形成部におけるおむつ長手方向の最大配設幅の合計よりも小さいことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつを提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態としてのパンツ型の使い捨ておむつ1は、図1〜3に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体4を備え、腹側部Aの両側縁部と背側部Bの両側縁部とが互いに接合されて、ウエスト開口部D及び一対のレッグ開口部E,Eが形成されているパンツ型の使い捨ておむつである。
【0007】
本実施形態の使い捨ておむつ1において、吸収体4は、中央部分が括れた砂時計状であり、表面シート2及び裏面シート3も該吸収体4の外形に合わせて略同様の形状とされている。また、表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の長手方向の両側縁の外方において互いに接合され、吸収体4の長手方向端縁から延出した部分において互いに接合されている。
【0008】
裏面シート3の外側(おむつ外表面側)には、2枚の外層不織布51,52が配されており、該外層不織布は、吸収体4の長手方向の両端縁及び両側縁よりも使い捨ておむつの外方に向けて延出し、延出した外層不織布により、ウエスト開口部Dの周縁部及びレッグ開口部E,Eの周縁部が形成されている。そして、所定部位の2枚の外層不織布51,52間に、ウエスト弾性部材6、レッグ弾性部材71,72及び胴廻り弾性部材9が配されて、ウエスト弾性領域(ウエストギャザー)60、環状のレッグ弾性領域(レッグギャザー)70及び胴回り弾性領域(胴回りギャザー)90が形成されている。尚、表面シート2、裏面シート3及び吸収体4は一体化されて吸収性本体10を形成しており、該吸収性本体10は、2枚の外層不織布51,52からなる外層体5に接合固定されている。また、吸収体4の両側縁に沿って立体ギャザー8が形成されている。
【0009】
而して、第1実施形態の使い捨ておむつ1においては、レッグ弾性領域(レッグギャザー)70がレッグ開口部Eの周縁に沿って閉じた環状に形成されており、詳細には、腹側部Aから股下部Cに亘って配された複数本の第1弾性部材71と、背側部Bから股下部Cに亘って配された複数本の第2弾性部材72とを備えて形成されている。
また、第1及び第2弾性部材71,72は、レッグ開口部の周縁に沿って配されたギャザー形成部71a,72aと、該ギャザー形成部71a,72aからおむつ幅方向中央(おむつを幅方向に2等分する中央線)に向かって延出する延在部71b,72bとからなり且つおむつ幅方向中央に達しない位置に端部71c,72cを有している。
そして、おむつの展開且つ伸張状態(おむつを展開して各部の弾性部材を伸張させた状態,図2参照)において、おむつ長手方向の最も腹側部側に位置する延在部71b,72bの腹側部側縁部73と、おむつ長手方向の最も背側部側に位置する第1又は第2弾性部材の延在部の背側部側縁部74との間のおむつ長手方向の最大距離(おむつ長手方向に沿って計測した最大距離)W3が、複数本の第1及び第2弾性部材それぞれのギャザー形成部におけるおむつ長手方向の最大配設幅の合計(W1+W2)よりも小さい。
【0010】
ここで、複数本の第1(第2)弾性部材の最大配設幅W1(W2)とは、おむつの展開且つ伸長状態において、複数本の第1(第2)弾性部材の内の両外側に位置する弾性部材の外側縁同士間の距離を、おむつの長手方向(図2の上下方向)に沿って測定した配設幅の最大値である。尚、本実施形態における第1及び第2弾性部材71,72は、おむつ幅方向の全域に亘って配設幅W1(W2)が一定である。
【0011】
第1実施形態のおむつ1においては、図3に示すように、股下部Cに、複数本の第1及び第2弾性部材が互いに重なった状態(一方の弾性部材71と他方の弾性部材72とが重なった状態)で配されており、両弾性部材が重なって配された部分が、第1及び第2弾性部材の延在部71b,72bとなっている。
【0012】
より詳細には、第1及び第2弾性部材71,72は、各々帯状をなしており、股下部Cにおいては、3本の第1弾性部材のうちのギャザー形成部71aが最もレッグ開口部外側(周縁端側)に存在する弾性部材71Aに対して第2弾性部材のうち最も外側の弾性部材72Aと真中の弾性部材72Bとが交差し、第2弾性部材のうち最も外側の弾性部材72Aが第1弾性部材の最も内側の弾性部材71Cと、第2弾性部材の真中の弾性部材72Bが第1弾性部材の真中の弾性部材71Bと各々合流し重なっている。一方、第2弾性部材のうち最も内側の弾性部材72Cは第1弾性部材のうち最も外側の弾性部材71Aと合流し重なっている。そして、71Aと72C、71Bと72B、71Cと72Aが、それぞれ重なている部分が各弾性部材の延在部71b,72bとなっている。
【0013】
複数本の第1及び第2弾性部材71,72を、このようにな形態の延在部71b,72bが形成されるように設けることにより、レッグ開口部の周縁に沿って閉じた環状のレッグ弾性領域70が形成されると共に、延在部71b,72bによって第1及び第2弾性部材が抜けにくくなるので、着用時に、レッグ弾性領域(レッグ開口部ギャザー)を安定して作用させることができる。
【0014】
また、おむつの展開且つ伸張状態(図2参照)において、延出部71b,72bが最も腹側部側に位置する第1又は第2弾性部材の該延出部の腹側部側縁部73と、最も背側部側に位置する第1又は第2弾性部材の背側部側縁部74との間のおむつ長手方向の最大距離W3が、前記複数本の第1及び第2弾性部材71,72それぞれのおむつ長手方向の最大配設幅の合計(W1+W2)よりも小さいため、弾性部材の剛性によって、展開した状態の使い捨ておむつ、特にその吸収体が、該弾性部材を契機にして長手方向に大きく折れ曲がることを防止することができる。
【0015】
即ち、通常、パンツ型使い捨ておむつは、股下中央部(長手方向を2等分する中央線付近)を折り返し、レッグ開口部とウエスト開口部との間に存在する側縁部を接合してパンツ型の形態を形成する。このため、図4及び図5に示すように、股下中央部には、折り癖が付けられた折り返し部11が形成されるので、おむつを展開して平面上においたときには、当該折り返し部11を境として、そのおむつ長手方向前後の何れかにおいて吸収体が上方に盛り上がり、それによりおむつの股下部Cに、吸収体4が配された部位の一部が上方に***した***部Rが形成される。
おむつ替えの際には着用者のお尻を上に持ち上げてお尻を拭いたりするので、展開状態のおむつの背側部における後半部(ウエスト開口部の端縁寄りの部分)に荷重が掛かり、そのため、高さの高い***部が、自然状態(すなわち、展開状態で無荷重の状態)でおむつの背側に存在する場合には、これを着用者が踏みつけているとその反動でおむつの腹側が着用者側に引きつけられ、おむつ替えの邪魔となる。また、このような場合には、傾斜が着用者側に向いてしまうので、軟便のときには該軟便が着用者側へ移行する恐れがある。一方、前記***部が、自然状態でおむつの腹側に存在する場合には、上述のような問題はないものの、お尻が拭きにくい。
【0016】
本実施形態の使い捨ておむつ1においては、前記最大距離W3を、前記最大配設幅の合計(W1+W2)よりも小さくしてあるため、斯かる問題を解決することができる。
衛生的且つ容易なおむつ交換及び後述する漏れ防止効果を発現させる観点から、前記最大距離W3と前記最大配設幅の合計(W1+W2)との比〔W3/(W1+W2)〕は0.3〜0.95、特に0.4〜0.7であることが好ましく、同様の観点から、前記最大距離W3は5〜60mmが好ましく、前記最大配設幅の合計(W1+W2)は10〜80mmが好ましい。また、複数本の第1弾性部材の最大配設幅W1は5〜40mm、複数本の第2弾性部材の最大配設幅W2は5〜40mmが好ましい。
【0017】
尚、本実施形態のおむつにおいては、複数本の第1弾性部材が配設された領域と、複数本の第2弾性部材が配設された領域とが股下部で重なっているため、両領域の重なり部分の剛性が一層高くなっている。従って、このような弾性部材が股下部Cを横断して存在すると、おむつ、特に吸収体の折れ易さが助長されるが、上述したように、第1及び第2弾性部材71,72をおむつ幅方向中央まで延在させない構成としてあるため、これを防止することができる。
【0018】
更に、上述したように吸収体4の側部に、第1及び第2弾性部材71,72の延在部71b,72bが重なって存在するので、吸収体4の幅方向の収縮を防ぎつつ、しかも複数本の第1弾性部材の配設領域と複数本の第2弾性部材の配設領域とが重なっていることによる高い剛性と、着用時に第1及び第2弾性部材が腹側及び背側に引っ張られる効果とによって、吸収体4の両側が着用者の股下部から上方へ引っ張られてポケットを形成するので漏れ防止効果がより高くなるという効果が奏される。また、当該構成は、排便時のおむつ交換の際に側縁の接合部を引き剥がして脱がす時に、排便ポイントが広くかつポケット形状を形成しているために幅方向に便が漏れる恐れが少ないというメリットもある。
また、吸収体4の幅方向の収縮が抑制されるので、すっきりとした外観を呈し、見栄えが良い。
【0019】
更に、股下域(おむつ長手方向における、両側部に延在部71b,72bが存在する部位及びその近傍)C1で吸収体4が幅方向に大きく縮まない上に、ほぼ環状のレッグ弾性領域に配された第1及び第2弾性部材71,72の股下部Cにおける終点(ギャザー形成部と延在部との境界部近傍)に、着用中に引っ張り力が集中して加わる。
そのため、吸収体中央部が、着用者側と反対方向に凸形状となり易く、吸収体側部においては、着用者側に持ち上げられる状態になり易い。即ち、股下部においてポケット構造が自然と形成されるようになるため、高い防漏性を発揮することができる。
【0020】
また、第1及び第2弾性部材71,72は、おむつ幅方向中央側の端部73近傍が、伸長状態を解除されて弾性収縮性を発現しないようになされており、前記延在部が配された部位には、ギャザーが形成されていない。
これにより、この部位に適度な剛性が付与され、股下部のポケット構造を理想的な形にすることができ、漏れ防止性能が向上すると共に、第1及び第2弾性部材が吸収体4の側部において重なっているにも拘わらず、吸収体の剛性が高い場合(例えばテーバー剛性値が10cN・cm以上)には、弾性体の崩れによる吸収性能阻害を防止できる。
【0021】
尚、本発明の上記効果は、テーバーこわさ試験法(JIS P8125)による吸収体の剛性値が1〜5cN・cmである場合に特に顕著となり、また、そのような剛性は、着用者の肌触りが優しくなるので好ましい。
【0022】
本実施形態において、第1及び第2弾性部材の前記延在部71b,72bは、前記使い捨ておむつの展開且つ伸張状態において、おむつの長手方向中央(長手方向を2等分する中央線,図2のG−G線)よりも腹側部A側に位置する。
腹側部A側への偏倚の程度は、おむつの展開且つ伸長状態(図2参照)において、最も腹側部側に存在する弾性部材の縁部と長手方向中央との間の距離D1が、おむつ長手方向の全長Lに対して15%以下、特に10%以下であることが好ましい。
尚、第1弾性部材の配設領域と第2弾性部材の配設領域とが重なっていない場合には、両領域間の間隔分吸収性能に不利益であるし、また長手方向に広く弾性体横断領域を有するため、一方の弾性部材が不必要に腹側部に配されるか、又は股下中央部に配されることになるので、着用感が損なわれる恐れがある。
【0023】
また、本実施形態の使い捨ておむつ1における第1及び第2弾性部材71,72は、レッグ弾性領域70(図2参照)においては、第1固定手段(接着剤)により隣接する外層不織布(シート材)に固定されており、ギャザー形成部と延在部の境界部付近M(図3参照)においては、第1固定手段よりも狭い範囲に施された第2固定手段(接着剤)、又は前記第1固定手段及び第1固定手段よりも狭い範囲に施された第2固定手段により隣接する外層不織布(シート材)に固定されている。
【0024】
第1固定手段を、弾性部材に隣接するシート材の全域に亘って施し、これにより、弾性部材を完全に該シート材に固定した場合には、一旦股下部を横断させて配設した弾性部材を切断して左右に分割しようとしても、股下中央部にも弾性部材が弾性伸縮性を発現する状態で残ってしまい、本願発明の効果が奏されない恐れがある。一方、レッグ弾性領域にのみ環状に接着剤を施すことも考えられるが、レッグ開口部は着用者の動きに連動して激しく引っ張られることがあるので、着用者の活発な活動等によっては、股下中央部で切断した弾性部材の伸長状態の解除が、レッグ開口部の縁部に沿って配された部分まで及ぶゴム抜けが生じる可能性がある。
【0025】
本実施形態のように第1及び第2弾性部材を固定すれば、股下中央部の弾性伸縮性を発現させないようにしつつ、ゴム抜けを防止することができる。
更に、第2固定手段を、第1固定手段と別のパターンで施すことにより、他の領域において余分な接着剤に起因する硬さやごわごわ感が生じるのを防止でき、おむつの風合いを損ねないというメリットもある。
【0026】
尚、第1固定手段は、第1及び第2弾性部材のギャザー形成部の全域又は一部を固定するものであり、第2固定手段は、第1固定手段よりも狭い範囲に施されるものである。第1又は第2固定手段が施される範囲には、例えば接着剤をドットパターンで塗工する場合のドット間の面積も含める。
【0027】
第2固定手段(接着剤)を施す部位Mは、切断した弾性部材の伸長状態が、少なくとも切断により生じた切断端部付近において解除される一方、その解除がレッグ開口部の縁部に沿って配された部分まで及ぶことを防止できるような部位であれば良い。また、第1固定手段と第2固定手段との組み合わせとしては、第1固定手段が接着剤で第2固定手段が同種又は異種の接着剤である組み合わせ、第1固定手段が接着剤で第2固定手段がヒートシールである組み合わせ等を挙げることができる。
【0028】
次に、本発明の第2実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつについて、図6を参照しつつ説明する。第2実施形態のおむつは、股下部Cにおける第1及び第弾性部材の配設態様が相違する点においてのみ第1実施形態と相違するため、第2実施形態については、主として第1実施形態との相違点について説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点については、好ましい態様を含めて、第1実施形態に関して上述した説明が適宜適用される。
【0029】
第2実施形態のおむつにおいては、図6に示すように、股下部に、第1弾性部材71と第2弾性部材72とが交差した交差点Kを少なくとも1つ以上有しており、最もおむつ幅方向中央側に位置する交差点K2,K3よりもおむつ幅方向中央側に配されている部分が、第1及び第2弾性部材71,72の延在部71b,72bとなっている。そして、延在部71b,72bにおける第1及び第2弾性部材71,72は、おむつ長手方向に交互に配されている。
尚、図6には、第1及び第2弾性部材71,72の2本づつが交差した例を示したが、図7(a)に示すように、第1及び第2弾性部材71,72の1本づつが交差するようにすることもできるし、図7(b)に示すように、総ての弾性部材が他方の弾性部材と交差するようにすることもできる。
【0030】
本発明は、上記両実施形態に制限されず種々変更可能である。
本発明の使い捨ておむつにおける各部材の形成材料としては、従来の使い捨ておむつに用いられている各種公知のものを用いることができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、大便後のおむつ替えを衛生的にでき、かつ、はき易くて着用感がよく、吸収性能や防漏性能に優れ、しかも見栄えのよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパンツ型使い捨ておむつの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す使い捨ておむつの展開且つ伸張状態を示す平面図である。
【図3】図1に示す使い捨ておむつの股下部の弾性部材の配設態様を示す部分拡大平面図(上)及び該平面図のX−X線断面図(下)である。
【図4】図1に示す使い捨ておむつを展開して平坦な水平面上に静置した状態(静置状態)を示す斜視図である。
【図5】図4のY−Y線模式断面図である。
【図6】本発明のパンツ型使い捨ておむつの第2実施形態を示す要部拡大平面図である。
【図7】第2実施形態の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 パンツ型使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 外層体
70 レッグ弾性領域(レッグギャザー)
71 第1弾性部材(レッグ弾性部材)
71a ギャザー形成部
71b 延在部
71c 端部
72 第2弾性部材(レッグ弾性部材)
72a ギャザー形成部
72b 延在部
72c 端部
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
K 交差点

Claims (6)

  1. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び液保持性の吸収体を備え、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
    前記レッグ開口部には、その周縁に沿ってレッグ弾性領域が形成されており、該レッグ弾性領域は、腹側部から股下部に亘って配された複数本の第1弾性部材と、背側部から股下部に亘って配された複数本の第2弾性部材とを備えて形成されており、
    第1及び第2弾性部材は、前記レッグ開口部の周縁に沿って配されたギャザー形成部と該ギャザー形成部からおむつ幅方向中央に向かって延出する延在部とからなり且つおむつ幅方向中央に達しない位置に端部を有しており、
    おむつの展開且つ伸張状態において、おむつ長手方向の最も腹側部側に位置する前記延在部の腹側部側縁部と、最も背側部側に位置する前記延在部の背側部側縁部との間の最大距離が、前記複数本の第1及び第2弾性部材それぞれの前記ギャザー形成部におけるおむつ長手方向の最大配設幅の合計よりも小さくなっており、
    第1及び第2弾性部材は、前記レッグ弾性領域においては、第1固定手段により隣接するシート材に固定されており、前記ギャザー形成部と前記延在部との境界部付近においては、前記第1固定手段よりも狭い範囲に施された第2固定手段により、隣接するシート材に固定されていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ(但し、第1又は第2弾性部材が固定されているシートが、股下部に、おむつの幅方向に亘る折り畳み部を有するものを除く。)。
  2. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び液保持性の吸収体を備え、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
    前記レッグ開口部には、その周縁に沿ってレッグ弾性領域が形成されており、該レッグ弾性領域は、腹側部から股下部に亘って配された複数本の第1弾性部材と、背側部から股下部に亘って配された複数本の第2弾性部材とを備えて形成されており、
    第1及び第2弾性部材は、前記レッグ開口部の周縁に沿って配されたギャザー形成部と該ギャザー形成部からおむつ幅方向中央に向かって延出する延在部とからなり且つおむつ幅方向中央に達しない位置に端部を有しており、
    おむつの展開且つ伸張状態において、おむつ長手方向の最も腹側部側に位置する前記延在部の腹側部側縁部と、最も背側部側に位置する前記延在部の背側部側縁部との間の最大距離が、前記複数本の第1及び第2弾性部材それぞれの前記ギャザー形成部におけるおむつ長手方向の最大配設幅の合計よりも小さくなっており、
    第1及び第2弾性部材は、前記レッグ弾性領域においては、第1固定手段により隣接するシート材に固定されており、前記ギャザー形成部と前記延在部との境界部付近においては、前記第1固定手段及び該第1固定手段よりも狭い範囲に施された第2固定手段により、隣接するシート材に固定されていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ(但し、第1又は第2弾性部材が固定されているシートが、股下部に、おむつの幅方向に亘る折り畳み部を有するものを除く。)。
  3. 股下部に、複数本の第1及び第2弾性部材が互いに重なった状態で配されており、両弾性部材が重なって配された部分が、前記延在部である請求項1又は2記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 股下部に、第1弾性部材と第2弾性部材とが交差した交差点を少なくとも1つ以上有しており、最もおむつ幅方向中央側に位置する交差点よりもおむつ幅方向中央側に配されている部分が、前記延在部である請求項1又は2記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記第1及び第2弾性部材は、前記延在部の前記端部において、ギャザーを形成していない請求項1〜4の何れか記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 第1及び第2弾性部材のおむつ幅方向中央側の一部が、前記吸収体と重なっている請求項1〜5の何れか記載のパンツ型使い捨ておむつ。
JP2001303860A 2001-09-28 2001-09-28 パンツ型使い捨ておむつ Expired - Fee Related JP4127352B2 (ja)

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