JP4127027B2 - エレベータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、機械室を省スペース化することを目的としたエレベータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベータの機械室内には、1台のモータが格納される。ところが、ロープ巻き上げ用のシーブを昇降路の中央部に位置させる場合には、モータの一部が昇降路の投射面内にモータが納まらず機械室が大型化になってしまう。これは、モータ容量が大型化するほど顕著になる。
【0003】
また、下記従来技術には、ロープ巻上げ用のシーブを2台のモータで挟んだ構造のエレベータが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭51−20351号公報
【特許文献2】
特表2001−508744号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭51−20351号公報に記載された従来技術では、誘導電動機を使用した構成であるため、装置の大型化は避けられない。また、同期電動機は永久磁石を有しており、制御時にはこの磁石の位置を正確に知る必要がある。このため、通常では同期電動機1台毎に、磁極位置を検出するロータリエンコーダを取り付ける必要がある。一方、誘導電動機は、永久磁石を持たず、導体円筒を回転させる構造であるため、制御上の基準位置を任意に設定できる点は、同期電動機よりも優れる。しかし、同じ出力の誘導電動機と同期電動機を比較した場合には、同期電動機の方がはるかに容積が小さくなり、かつ、効率も良い。このため、この従来技術では機械室の省スペース化を図ることができない。
【0006】
特表2001−508744号公報に記載された従来技術では、同期電動機を用いた例が記載されているが、それに取り付けるロータリエンコーダに関する記載はない。両方の同期電動機にロータリエンコーダを取り付ける場合は、それぞれの磁極の位置が検出できるため制御が容易になるが、ロータリエンコーダの数が増える分、機器が大型化する。また、片側の同期電動機にロータリエンコーダを取り付ける場合においても、その取り付け方向によっては、機械室のフロア面積を大型化させてしまう。
【0007】
そこで、本発明は、2台の同期電動機と1個のロータリエンコーダを用いたエレベータの機械室の省スペース化を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の同期電動機と、第2の同期電動機と、これら同期電動機と接続され、これら同期電動機の間に設置されエレベータを駆動するシーブと、第1の同期電動機に接続されたエンコーダと、このエンコーダから出力された信号に基づき第1の同期電動機と第2の同期電動機を制御する制御盤を備える。そして、制御盤は、第1の同期電動機を駆動する第1のインバータと第2の同期電動機を駆動する第2のインバータとを備え、エンコーダによって検出される第1の同期電動機の磁極位置に基づいて第1の同期電動機を駆動して第2の同期電動機を回転し、第2のインバータから出力される電流が零になるように制御されるときに検出される第2のインバータの出力電圧又はその指令値に基づいて、すなわち回転に応じて第2の同期電動機で発生する速度起電力に基づいて第2の同期電動機の磁極位置を演算する。
【0009】
シーブの両脇に2台の同期電動機があるので、1台でエレベータを駆動するのに比べ、同期電動機の容量を小さくでき、また、同期電動機,シーブの設置バランスも良くなり、昇降路の投射面内に同期電動機が収まりやすくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明の第一実施例のエレベータであり、同期電動機1,シーブ2,ロータリエンコーダ3,接続具4,インバータ5,制御回路6,マイコン7,ロータリエンコーダ付き同期電動機の指示手段70より構成している。図1では、シーブ(ロープを巻き上げる綱車)2を2台の同期電動機1で挟んだ構成にしており、同期電動機1やシーブ2、或いは、図示していない制御装置等を設置している機械室の省スペース化を図っている。現在、機械室を省スペース化し、建物のフロア面積を有効利用することに対する需要が高く、特に、昇降路の投射面内に機械室を納める、いわゆる“オントップ型”のエレベータシステムに対する要求が高まっている。この場合には、機械室内での作業スペースを確保することなども考慮する必要があり、機器配置の最適化や機器自体の小型化を図る必要がある。図13は、従来エレベータにおける昇降路の投射面から見たモータ12,シーブ2,ロータリエンコーダ3の配置図である。モータ12は、直流電動機,誘導電動機,同期電動機等である。一般的な従来構成では、1台のエレベータに対し、モータ12を1台で構成している。このため、図13のようにシーブ2を昇降路の中央部に位置させる場合には、モータ12及びロータリエンコーダ3を昇降路の投射面内に納めにくく、特に、モータ容量が増加する場合には、ますます困難になる。
【0012】
図2は、図1の第一実施例の同期電動機1,シーブ2,ロータリエンコーダ3部分の詳細図であり、図14は、図2を昇降路の投射面から見た配置図である。図2のように、シーブ2を2台の同期電動機1で挟んだ構成にすることにより、図14より明らかなように、“オントップ”化を実現し易くなる効果がある。また、図1では、各同期電動機の非シーブ側の側面と機械室壁面との各距離(L1,L2)のうち、長い側(L2)の同期電動機にロータリエンコーダを接続する。これにより、作業スペースを取れる上、機械室の省スペース化も可能になる。各同期電動機の非シーブ側の側面と機械室壁面との各距離(L1,L2)は、図1の例では、
L1<L2
であるが、通常は建物ごとによって異なる。このため、各同期電動機の軸端は、ロータリエンコーダが接続可能な構造にしておくことにより、様々なビル形態に対応できる効果がある。さらに、両方の各同期電動機のロータリエンコーダ接続部を同じ構造にすることによって、量産効果によるコストの低減が図れる別の効果もある。
【0013】
図2では、モータに同期電動機1を使用している。同期電動機1を良好に制御するためには内部磁石の磁極位置を正確に把握する必要があるが、同出力の誘導電動機等に比べ容積を小さくでき、省スペース化に適している。また、同期電動機は効率の面でも優れている。
【0014】
図1の第一実施例では、2台の同期電動機1の制御を1個のロータリエンコーダで行っている。同期電動機は、効率の低下或いは同期はずれを防ぐために磁極位置を正確に把握する必要があり、通常であれば、図3に示すように個々の同期電動機1にロータリエンコーダ3を取り付ける。しかし、この場合には、ロータリエンコーダ3の配置スペースを少なからず必要とするため、省スペース化を阻害することになる。また、エレベータでは、詳細な位置制御を行うため、ロータリエンコーダには高パルス数のものを使用する必要がある。このため、ロータリエンコーダの増加は、コストの増加や故障率の増加につながる。
【0015】
第一実施例のように1個のロータリエンコーダ3のみを用いて制御するには、2台の同期電動機1のそれぞれの磁極位置の位相関係が予め把握できればよい。例えば、2台の同期電動機1の磁極位置の位相差が、Aラジアンである場合、一方の同期電動機1はロータリエンコーダ3で磁極位置を検出し、他方の同期電動機1はロータリエンコーダ3の検出値にAラジアン加算したものを検出値とすればよい。しかし、エレベータの場合には、現地で同期電動機1やシーブ2を据えつけるため、磁極位置の位相関係を正確に把握することは困難である。しかも、シーブの調整や定期交換の度に同期電動機を脱着するため、磁極位置が変動する可能性も高い。
【0016】
この課題を解決する方法として、図4に示すように同期電動機1の軸に磁極位置を把握可能な持具11を取り付ける。また、接続具4の軸穴42にも鍵穴を設けることにより、2台の同期電動機1の磁極位置の関係を把握することができる。或いは、磁極位置を把握可能な持具11を使用しない場合でも、接続具のネジ穴41位置を工夫し、かつ、磁極位置とネジ穴41位置が対応するように搬入前に構成してもよい。つまり、シーブ2の両側に、上記のような同期電動機の磁極位置把握手段を設けることにより、2台の同期電動機1の磁極位置の関係を把握することが可能になる。エレベータに使用する同期電動機は、一般に極数が多いため、機械角のずれが微小であっても、電気角では極数倍だけ大きくずれることになる。このため、納入前に行う磁極位置を把握可能な持具11の取り付けには十分な精度が必要になる。しかし、現地で組立作業をする場合において、容易に組み立てることが可能になる効果がある。
【0017】
図5は上記課題を解決する方法の別の例の流れ図である。図5では、図1におけるロータリエンコーダ3と直結している同機電動機1をA系同期電動機(磁極位置はロータリエンコーダで検出可能)とし、他方の同期電動機(磁極位置は不明)をB系同期電動機としている。また、図6は、検出対象のB系同期電動機1とそれを駆動するB系インバータ5の簡易図である。まず、図5の流れ図の101において、A系同期電動機を駆動する。A系同期電動機は、ロータリエンコーダにより、磁極位置を把握できているので正常に駆動できる。この時、B系同期電動機は、A系同期電動機により回されることになり、回転数に応じた速度起電力VmがB系同期電動機内で発生する。A系同期電動機の回転数を一定にした場合には、B系同期電動機で発生する速度起電力Vmは磁極位置に応じて正弦波状に変化する。正弦波の振幅は回転数に比例して大きくなる。ここで、B系インバータ5から出力される電流Iinv を零になるように制御すると、図6より明らかなように、B系インバータ5が発生する電圧Vinv は速度起電力Vmと等しくなる。つまり、この条件でVinv を観測すれば、B系同期電動機の磁極位置を正確に把握できる。図5の流れ図の102では、B系インバータの出力電圧Vinv 、或いは、出力電圧Vinv を出力する指令値Vinv*を検出しており、図5の流れ図の103でB系同期電動機の磁極位置をマイコン7で演算している。(図6では、インバータ出力指令値Vinv*をマイコン7に取り込む形になっているが、マイコン7の内部で演算しても良いことは言うまでもない。)この動作は、エレベータの起動時に行うことにより、顧客に迷惑を与えることなく調整できる。この調整時における同期電動機の回転方向について、図7を用いて説明する。図7は、エレベータかご8及びおもり9の簡略図であり、かご8内に人はおらず、かご8の重量Mcはおもりの重量Mwよりも軽いとする。この場合には、矢印方向(かご8が上部に、おもり9が下部に動く)に回転させることにより、重力に対して順方向に駆動することになるため、軽トルクで運転できる。図5の手段では、トルク源はA系同期電動機のみであるため、図7のように重力に逆らわない方向に運転することにより、良好に磁極位置を検出できる。
【0018】
次に、図1の第一実施例の制御回路部分6について説明する。通常のインバータシステムでは、1台のインバータ主回路につき1個のマイコンを使用する。しかし、2台のモータを同時に同速度で駆動させる場合には、互いのマイコン間で情報通信を行う必要があり、高速な応答性を阻害する恐れがある。特にエレベータでは、停止時に高精度な着床精度が要求されるため、高速な応答性が要求される。そこで、図1の例では、2台のインバータ5を駆動するための演算を1個のマイコン7で行っている。これにより、マイコン間での情報通信が不要になり、高速化が実現できる効果がある。
【0019】
制御回路部分6は、ロータリエンコーダ付き同期電動機の指示手段70を有する。これは、図1の構成で2台の同期電動機のうち、どちらの同期電動機にロータリエンコーダ3を取り付けているかという情報をマイコン7に伝達するものである。例えば、左側の同期電動機から見てシーブ2が時計回りに回転する場合には、右側の同期電動機は反時計回りに回転していることになる。つまり、2台の同期電動機の回転方向は互いに逆になる。このため、マイコン7で同期電動機を良好に制御できるように、ロータリエンコーダ付き同期電動機の指示手段70を用いて、どちらの同期電動機にロータリエンコーダが取り付けられているかを把握する。ロータリエンコーダ付き同期電動機の指示手段70には、例えば、手動のディップスイッチを使用し、ONの場合にはロータリエンコーダの信号をそのまま使用し、OFFの場合にはロータリエンコーダの信号の一部を反転させる。これによって、ロータリエンコーダがいずれの同期電動機に取り付けられている場合においても良好な駆動が可能になる。
【0020】
図12は1個のマイコンで制御する方式を別の用途に用いた例であり、整流用のコンバータ10とインバータ5を制御回路6に搭載した1個のマイコン7で駆動している。ここで、整流用のコンバータ10のキャリア周波数とインバータ5のキャリア周波数の同期をとり、同位相で駆動させることにより、システムが発生する電圧リプルが低減できる効果がある。インバータ5と整流用のコンバータ10で個別にマイコンを有する場合は、キャリア周波数の同期を取るためには極めて複雑な処理を行う必要がある。しかし、図12の例では、1個のマイコンで演算しているため、情報通信等を行う必要がなく、極めて簡単な構成でキャリア周波数の同期をとる構成が実現できる。
【0021】
図8は、図1の第一実施例において、容量の異なる同期電動機を使用した場合の例である。ロープの巻き上げに必要なトルクは、2台の同期電動機の出力トルクの和で決定するため、図8のように、容量の異なる同期電動機を使用しても構わない。この場合には、図示していない制御回路から出力される駆動指令は、容量比に応じた指令となるようにマイコン等で演算する必要がある。また、同期電動機の容量をシリーズ化し、その組み合わせによってシステム全体の容量を変えることにより、単一の同期電動機の種類は少数であっても、組み合わせ方によって多数の容量の種類を実現できる。特に、エレベータの場合は、低速高トルクの条件で高精度な駆動が要求されるため、一般産業用の同期電動機よりも極数の多い特殊な同期電動機が使用される。このため、シリーズ化により、コストの低減に効果がある。また、一方の同期電動機を主電動機とし、他方の同期電動機をトルク不足のときのみに駆動させる“トルクアシスト”の手段として使用してもよい。この場合には、トルクアシスト用のインバータ主回路は、必要時のみしかスイッチングを行わないため、損失が低減し効率がよくなる効果がある。図8は、同期電動機1の軸方向の厚さを変えて電動機の容量を変化させている例であるが、図9のように同期電動機1の径方向の大きさを変えて容量を変化させてもよいことは言うまでもない。
【0022】
次に、2台の同期電動機駆動系のうち、片側系統が異常時の場合の運転動作について説明する。第一実施例では、通常運転の状態の場合、両方の系の同期電動機が駆動するため、それぞれの同期電動機の出力トルクの和がシステムの出力トルクになる。この時、片方の系に異常が発生したことを検出した場合には、残りの系のみで駆動する必要がある。この場合には、通常よりも出力トルクが低下するため、最高速度の抑制,加減速率の低減など、速度パターンを変更する必要がある。図10は、図1の第一実施例において、片側系統が異常時の場合の運転の流れ図であり、一方の系(A系)が故障し、他方の系(B系)のみで駆動させる例である。図10の流れ図の処理は、制御回路上のマイコンの内部で行われる。まず、図10の流れ図の条件分岐111においてA系システムの異常を検知した場合には、図10の流れ図112によりA系インバータを停止させる。(電圧は印加されていてもよいが、少なくともスイッチングは行わないようにする。)次に、図10の流れ図113において、B系のみで駆動できるように、マイコン内の演算定数を書き換える。さらに、図10の流れ図114において、B系のみで出力可能な範囲の最高速度や加減速率を考慮した運転パターンに書き換える。そして、この運転パターンにしたがって、図10の流れ図115,116によって制御演算および指令値出力を行う。特に、エレベータでは、少なくとも最寄の階まで運転し、利用客をかご内に閉じ込めた状態にしないように運行する必要がある。第一実施例の構成では、モータが1台故障した場合でも、利用客に不安感を与えないような効果がある。
【0023】
次に、図1の第一実施例において、エレベータの駆動時に発生するトルク脈動の抑制方法について説明する。図11は、トルク脈動低減制御の流れ図であり、この処理は制御回路上のマイコンの内部で行われる。トルク脈動は、かごやロープ等の重量とロープなど合成で決定する機械系の共振点とモータの回転周波数の高調波(主に6次高調波成分)が一致する場合に発生する。このため、加速時/減速時において、回転周波数或いはその高調波が共振点付近の周波数になったときに、かご振動が発生する。6次高調波は、2台の同期電動機の磁極位置の位相差が、
30°+60°×N(N=1,2,3,…)(電気角) …(1)
になるように、予め設定しておくことにより抑制可能である。しかし、エレベータでは前述のとおり、現地で据付を行ったり、同期電動機の脱着を行ったりするため、(1)式の角度に正確に設定することは困難である。そこで、まず図11の流れ図121により、予め共振が発生する速度或いは位置を学習する。この学習は、図11の流れ図122のエレベータ運転中に逐次学習し、制御回路内に設けた記憶手段に記憶する。エレベータ運転中は、通常状態では、図11の流れ図123のように通常運転を行うが、共振点の速度或いは位置になる前に、図11の流れ図124のように2台のインバータの出力電圧の位相差が(1)式の角度と等しくなるような電圧指令を出力する。この場合、実際の磁極位置と入力指令の磁極位置が異なるため、若干、効率低下が生じる。しかし、エレベータの運転時間に対して僅かな時間であるため、ほとんど問題にならない。そして、共振点を通過すると、図11の流れ図123のように再び通常運転を行う。このような制御により、6次高調波を低減することができ、かごの振動を抑制できる効果がある。
【0024】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で様々変形して実施できることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、昇降路の投射面内に同期電動機が納まりやすくなり、機械室の省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の同期電動機及びシーブ部分の詳細図である。
【図3】2個のロータリエンコーダを使用した例である。
【図4】本発明の接続具部分の詳細図である。
【図5】磁極位置検出の流れ図である。
【図6】磁極位置検出の説明図である。
【図7】磁極位置検出の説明図である。
【図8】容量の異なる同期電動機を使用した場合の例1である。
【図9】容量の異なる同期電動機を使用した場合の例2である。
【図10】片側系統異常時の運転の流れ図である。
【図11】トルク脈動低減制御の流れ図である。
【図12】本発明の第二の実施例を示す構成図である。
【図13】本発明の第一実施例における配置図である。
【符号の説明】
1…同期電動機、2…シーブ、3…ロータリエンコーダ、4…接続具、5…インバータ、6…制御回路、7…マイコン、8…エレベータかご、9…おもり、10…コンバータ、11…磁極位置を把握可能な持具、12…モータ、41…接続具のネジ穴、42…接続具の軸穴、70…ロータリエンコーダ付き同期電動機の指示手段。

Claims (4)

  1. 第1の同期電動機と、第2の同期電動機と、これら同期電動機と接続され、これら同期電動機の間に設置されエレベータを駆動するシーブと、前記第1の同期電動機に接続されたエンコーダと、このエンコーダから出力された信号に基づき前記第1の同期電動機と前記第2の同期電動機を制御する制御盤を備え、
    前記制御盤は、前記第1の同期電動機を駆動する第1のインバータと前記第2の同期電動機を駆動する第2のインバータとを備え、前記エンコーダによって検出される前記第1の同期電動機の磁極位置に基づいて前記第1の同期電動機を駆動して前記第2の同期電動機を回転し、前記第2のインバータから出力される電流が零になるように制御されるときに検出される前記第2のインバータの出力電圧又はその指令値に基づいて前記第2の同期電動機の磁極位置を演算することを特徴とするエレベータ。
  2. 請求項1において、前記第1の同期電動機,前記第2の同期電動機及び前記シーブを格納する機械室を備え、前記第1の同期電動機は、非シーブ側の機械室壁面までの距離が前記第2の同期電動機よりも大きく、前記エンコーダは前記第1の同期電動機にのみ接続されることを特徴とするエレベータ。
  3. 請求項1または請求項2において、前記制御盤は、前記第1の同期電動機を駆動する前記第1のインバータと、前記第2の同期電動機を駆動する前記第2のインバータと、前記エンコーダから出力された信号に基づいて、これらインバータを1つの制御回路で一括制御する制御装置を備えたことを特徴とするエレベータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記第1および第2の同期電動機の異常を検知する検知手段と、この検知手段により一方の同期電動機に異常が発生したと判断された場合、最高速度,加速率又は減速率の速度パターンを異常以前とは異なる速度パターンに設定する手段とを備えたことを特徴とするエレベータ。
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