JP4124070B2 - 内燃機関の大気圧検出装置 - Google Patents

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本発明は、単気筒または独立吸気の多気筒からなる内燃機関の各気筒毎の吸気通路における吸気圧の検出値に基づき周囲環境の大気圧を検出する内燃機関の大気圧検出装置に関し、例えば、大気圧の変動を知ることによって内燃機関の気筒毎に供給する燃料噴射量に反映することができる。
従来、内燃機関の周囲環境における大気圧を検出し、その大気圧に応じて例えば、燃料噴射量の補正を行うことで内燃機関の運転状態を良好に維持するものとして、特開平10−280995号公報にて開示されたものが知られている。このもののように、大気圧センサを配設し、その検出結果から大気圧を検出するシステムにおいては、その分のコストアップが避けられずシステム全体の価格上昇を招くという不具合があった。
これに対処するものとして、特開2002−30981号公報にて開示されたものが知られている。このものでは、内燃機関の吸気通路に配設された吸気圧センサの検出値により、コストアップを招くことなく、大気圧を検出する技術が示されている。
特開平10−280995号公報(第2頁) 特開2002−30981号公報(第2頁〜第3頁)
ところで、前述の特開2002−30981号公報では、内燃機関の運転状態に基づく大気圧検出の実行条件が成立するときの吸気圧に基づき大気圧を近似的に求めることで大気圧センサを不要としている。なお、大気圧センサがなくても、内燃機関の始動開始後の中・高負荷の運転領域においては、吸気行程直前で吸気圧がほぼ大気圧と見做される期間が存在しているため、この期間に着目すれば吸気圧に基づき大気圧を近似的に求めることは可能である。
しかし、内燃機関の始動開始後のアイドル時や低負荷の運転領域においては、吸気行程直前であっても吸気圧がほぼ大気圧と見做される期間が存在しないため、例えば、始動開始前に大気圧の取込みミスがあったり、長い下り坂でエンジンブレーキや低負荷の運転領域の制御のみにより降坂するとき等では、大気圧を検出することができなくて、内燃機関に供給する燃料噴射量が不適切となって内燃機関の運転状態が不調となる可能性が想定される。
そこで、この発明はかかる不具合の予測性を解消するためになされたもので、大気圧センサを必要とせず、内燃機関の負荷状態に関係なく全運転領域で吸気圧に基づき大気圧の検出が可能な内燃機関の大気圧検出装置の提供を課題としている。
請求項1の内燃機関の大気圧検出装置によれば、大気圧演算手段によって内燃機関の同一燃焼サイクルで、吸気バルブの閉じている期間がクランク角検出手段によるクランク角位置にて特定され、その期間内の1点におけるスロットル開度検出手段によるスロットル開度及び吸気圧検出手段による吸気圧、その1点から所定期間後における単位時間当たりの吸気圧変化量に基づき大気圧が算出される。したがって、大気圧センサを必要とすることなく、また、内燃機関の負荷状態に関係なく全運転領域でスロットル開度及び吸気圧に基づき大気圧が求められる。このため、例えば、始動開始前に大気圧の取込みミスがあったり、長い下り坂でエンジンブレーキや低負荷の運転領域の制御のみにより降坂するとき等であっても、大気圧が逐次求められることで内燃機関に供給する燃料噴射量が好適に補正され、その運転状態が良好に維持されるという効果が得られる。
請求項2の内燃機関の大気圧検出装置におけるスロットル開度検出手段では、スロットルバルブをバイパスして吸入空気量を調整するISCバルブのISC制御量を含んだものがスロットル開度として検出される。これにより、スロットルバルブに加えISCバルブを備えたシステムにおいては、スロットルバルブの下流側に導入される吸入空気量を設定するためスロットルバルブのスロットル開度にISCバルブのISC制御量を加えたものが、この構成における実際のスロットル開度として適切に検出されるという効果が得られる。
請求項3の内燃機関の大気圧検出装置における大気圧演算手段では、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕を境にして、少なくとも何れか一方のとき大気圧が算出される。つまり、大気圧算出の際に、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕の何れにあるかという実行条件が加わるため、その分だけ機会が少なくなる可能性があるが、内燃機関の全運転領域で吸気圧に基づき大気圧が検出されるという効果が得られる。
請求項4の内燃機関の大気圧検出装置における大気圧演算手段では、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕を境にして、スロットル開度と単位時間当たりの吸気圧変化量とをパラメータとする大気圧算出のマップを切換えるものである。このように、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕の前後でスロットル開度と単位時間当たりの吸気圧変化量とをパラメータとする大気圧算出のマップが切換えられることで、大気圧が精度良く算出されるという効果が得られる。
請求項5の内燃機関の大気圧検出装置によれば、大気圧演算手段によってスロットル開度と単位時間当たりの吸気圧変化量とをパラメータとするマップにより求めた値に吸気温検出手段による吸気温に応じた補正が加えられることで、大気圧がより精度良く算出されるという効果が得られる。
請求項6の内燃機関の大気圧検出装置では、内燃機関が単気筒または独立吸気の多気筒からなり、気筒毎に吸気圧検出手段が設けられているため、各気筒における吸気バルブの閉じている区間に対応して吸気圧検出手段にて吸気圧が安定して検出されるという効果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関の大気圧検出装置が適用された二輪車における内燃機関及びその周辺機器を示す概略構成図である。
図1において、内燃機関1は4サイクル単気筒の火花点火式として構成され、その吸入空気は上流側からエアクリーナ2、吸気通路3、スロットルバルブ4を通過して吸気通路3内でインジェクタ(燃料噴射弁)5から噴射された燃料と混合され、所定空燃比の混合気として吸気ポート6から吸気バルブ7の開閉に伴ってシリンダ内に供給される。また、内燃機関1のシリンダヘッドには点火プラグ8が配設され、点火タイミング毎に点火コイル/イグナイタ9から高電圧が点火プラグ8に印加され、シリンダ内の混合気に点火される。そして、内燃機関1のシリンダ内で燃焼された排気ガスは排気バルブ10の開閉に伴って排気ポート11から排気通路12の下流側に配設された三元触媒13を通過して大気中に排出される。
エアクリーナ2内には吸気温センサ21が配設され、吸気温センサ21によってエアクリーナ2内に流入される吸気温THA〔℃〕が検出される。また、吸気通路3には吸気圧センサ22が配設され、吸気圧センサ22によってスロットルバルブ4の下流側の吸気圧PM〔kPa:キロパスカル〕が検出される。そして、スロットルバルブ4にはスロットル開度センサ23が配設され、スロットル開度センサ23によってスロットルバルブ4のスロットル開度TA〔°〕が検出される。また、内燃機関1のシリンダブロックには水温センサ24が配設され、水温センサ24によって内燃機関1内の冷却水温THW〔℃〕が検出される。
そして、内燃機関1のクランクシャフト(図示略)にはクランク角センサ25が配設され、クランク角センサ25によってクランクシャフトの回転に伴うクランク角〔°CA(Crank Angle)〕が検出される。このクランク角センサ25で検出されるクランク角信号に応じて内燃機関1の機関回転速度NE〔rpm〕が算出される。更に、クランク角センサ25からのクランク角信号と燃焼サイクルに伴う吸気圧センサ22による吸気圧の変動とに基づき気筒判別及びクランク角基準位置が検出される。この他、車載バッテリ(図示略)には電源電圧センサ29が配設され、電源電圧センサ29によって電源電圧VB 〔V:ボルト〕が検出される。
一方、燃料タンク31内から燃料ポンプ32で汲上げられた燃料は、燃料配管33、燃料フィルタ34、燃料配管35、デリバリパイプ36の順に圧送され、インジェクタ5に供給される。デリバリパイプ36内の余剰燃料は、プレッシャレギュレータ37、リターン配管38の経路にて燃料タンク31内に戻される。このプレッシャレギュレータ37によってデリバリパイプ36内の燃圧(燃料圧力)と吸気圧との差圧が一定になるようにデリバリパイプ36内の燃圧が調整される。
内燃機関1の運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)40は、周知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU41、制御プログラムや制御マップ等を格納したROM42、各種データ等を格納するRAM43、B/U(バックアップ)RAM44等を中心に論理演算回路として構成され、上述の各種センサからの検出信号を入力する入力ポート45及びインジェクタ5、燃料ポンプ32等の各種アクチュエータや点火コイル/イグナイタ9に各制御信号を出力する出力ポート46等に対しバス47を介して接続されている。
次に、本実施例の内燃機関1の1燃焼サイクル(720〔°CA〕)である吸気行程→圧縮行程→燃焼(膨張)行程→排気行程における吸気圧〔kPa〕の挙動について、図2のタイムチャートを参照して説明する。
図2に示すように、スロットル開度が「大・中(開側)」の高・中負荷域における吸気圧は吸気行程初期に大気圧から一瞬、正圧側に上昇したのち、負圧側に大きく下降し最小値(ボトム圧)に達したのち圧縮行程初期までに上昇に転じ、ほぼ燃焼行程終了までに大気圧レベルに戻る。このため、内燃機関1の運転状態にもよるが、排気行程における吸気圧は大気圧レベルにあると言える。
ここで、機関回転速度NEが一定の場合、スロットル開度が「小(閉側)」から「大」となるに従って、吸気圧の最小値が高くなると共に、その最小値から大気圧レベルまで上昇する速度が早くなる。このため、スロットル開度が「大」となるほど、吸気圧の取込み期間を排気行程に加えて燃焼行程、更には圧縮行程途中までに広げることができる。このように、吸気圧が大気圧レベルとなるタイミングにおいて逐次、吸気圧を取込むことで、大気圧推定が可能となるのである。
ところで、図2に示すように、スロットル開度が「小」の低負荷域では、吸気圧が大気圧まで上昇することなく、即ち、吸気圧が大気圧レベルになることがないため、吸気圧を取込んでも、大気圧推定が不可能であった。これに対処し、スロットル開度が「小」の低負荷域においても吸気圧から大気圧を求めることを可能とする処理について、以下に説明する。
本実施例で使用されているECU40内のCPU41における大気圧演算の処理手順を示す図3のフローチャートに基づき、上述の図2及び図4を参照して説明する。ここで、図4は図3の処理に対応し、スロットル開度TA〔°〕が「最小」となる全閉の低負荷域で降坂時における各種制御量等の遷移状態を示すタイムチャートである。なお、この大気圧演算ルーチンは約2〔ms:ミリ秒〕毎またはクランク角信号の入力毎にCPU41にて繰返し実行される。
図3において、ステップS101で、まず、吸気圧の検出領域にあるかが判定される。ここでは、図2に検出許可期間として示すように、クランク角信号により判別される吸気バルブ7の閉じている期間にあるかが判定される。ステップS101の判定条件が成立せず、即ち、吸気バルブ7の閉じている期間にないときには、何もすることなく本ルーチンを終了する。
一方、ステップS101の判定条件が成立、即ち、吸気バルブ7の閉じている期間にあるときにはステップS102に移行し、スロットル開度センサ23で検出されたスロットル開度TA〔°〕として、例えば、図4に示す全閉が読込まれる。次にステップS103に移行して、吸気圧センサ22で検出された所定期間の吸気圧として今回の吸気圧PM〔kPa〕、前回の吸気圧PMO〔kPa〕が読込まれる。ここで、所定期間は例えば、所定クランク角信号から所定クランク角信号までの期間となる時間や、所定クランク角信号からの一定時間にて予め設定されている。
次にステップS104に移行して、所定期間の吸気圧変化量ΔPM〔kPa〕が今回の吸気圧PMから前回の吸気圧PMOを減算し算出される。次にステップS105に移行して、ステップS104で算出された吸気圧変化量ΔPM〔kPa〕に対する単位時間当たりの吸気圧変化量ΔPMTが算出される。なお、図4に示すように、降坂時では高地から平地となるに従って通常、気圧が高くなるため吸気圧変化量ΔPMTが大きくなる。次にステップS106に移行して、吸気温センサ21で検出された吸気温THA〔℃〕が読込まれる。次にステップS107に移行して、ステップS102で読込まれたスロットル開度TA〔°〕とステップS105で算出された単位時間当たりの吸気圧変化量ΔPMTとをパラメータとする図示しないマップに基づき、図4に示すように、大気圧補正値PASが算出される。このマップは、現在の吸気圧によって算出されている最新の大気圧に対し、約52.8〔%〕の吸気圧を境にして切換えられる。
このマップ切換の約52.8〔%〕の根拠について、以下に簡単に述べる。吸気圧PM が大気圧(絶対圧)P0 の約52.8〔%〕前後にて吸入空気が音速を越えることに起因して、吸気圧PM が大気圧P0 へ戻るときの単位時間当たりの吸気圧変化量(傾き)ΔPMTが大きく変わるため、大気圧算出における精度を高めるにはマップ切換が有効となる。この約52.8〔%〕は、次式(1)にて求められる。なお、κは空気の比熱比であり約1.4である。
Figure 0004124070
・・・(1)
次にステップS108に移行して、ステップS106で読込まれた吸気温THA〔℃〕をパラメータとする図示しないテーブルに基づき吸気温補正値KTHAが算出される。次にステップS109に移行して、大気圧補正値PASと吸気温補正値KTHAとを乗算した値が前回の吸気圧PMO〔kPa〕に加算され、今回の大気圧PA算出値〔kPa〕とされ、本ルーチンを終了する。なお、図4に示すように、降坂時では高地から平地となるに従い大気圧PA算出値が大きくなる。
このように、本実施例の内燃機関の大気圧検出装置は、内燃機関1の吸気通路3に配設されたスロットルバルブ4の下流側に導入される吸入空気の圧力である吸気圧PMを検出する吸気圧検出手段としての吸気圧センサ22と、内燃機関1の所定のクランク角位置を検出するクランク角検出手段としてのクランク角センサ25と、スロットルバルブ4の下流側に導入される吸入空気量を設定するスロットルバルブ4のスロットル開度TAを検出するスロットル開度検出手段としてのスロットル開度センサ23と、内燃機関1の同一燃焼サイクルで、検出許可期間として吸気バルブ7の閉じている期間を前記クランク角位置にて特定し、その期間内の図2に示す1点P(O) におけるスロットル開度TA及び吸気圧PMO、その1点P(O) の吸気圧PMOと図2に示す点P(N) の吸気圧PMにて求められる所定期間後における単位時間当たりの吸気圧変化量ΔPMTに基づき大気圧PAを算出するECU40にて達成される大気圧演算手段とを具備するものである。また、本実施例の内燃機関の大気圧検出装置が適用された内燃機関1を、単気筒とするものである。
つまり、単気筒からなる内燃機関1の同一燃焼サイクルで、検出許可期間として吸気バルブ7の閉じている期間内の1点P(O) におけるスロットル開度TA及び吸気圧PMO、その1点P(O) の吸気圧PMOと点P(N) の吸気圧PMにて求められる所定期間後における単位時間当たりの吸気圧変化量ΔPMTに基づき大気圧PAが算出される。
このため、大気圧センサを必要とすることなく、また、内燃機関の負荷状態に関係なく全運転領域でスロットル開度及び吸気圧に基づき大気圧が求められる。これにより、始動開始前に大気圧の取込みミスがあったり、長い下り坂でエンジンブレーキや低負荷の運転領域の制御のみにより降坂するとき等であっても、大気圧が逐次求められることで内燃機関に供給する燃料噴射量が好適に補正され、その運転状態を良好に維持することができる。
そして、本実施例の内燃機関の大気圧検出装置のECU40にて達成される大気圧演算手段は、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕を境にして、スロットル開度TAと前記単位時間当たりの吸気圧変化量とをパラメータとする大気圧算出のマップ(図示略)を切換えるものである。このように、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕の前後でスロットル開度TAと前記単位時間当たりの吸気圧変化量ΔPMTとをパラメータとするマップが切換えられることで大気圧補正値PASを精度良く算出することができる。
更に、本実施例の内燃機関の大気圧検出装置は、内燃機関1に導入される吸入空気の温度である吸気温THAを検出する吸気温検出手段としての吸気温センサ21を具備し、ECU40にて達成される大気圧演算手段は、スロットル開度TAと単位時間当たりの吸気圧変化量PMTとをパラメータとするマップ(図示略)により求めた大気圧補正値PASに吸気温補正値KTHAによる補正を加えるものである。このように、大気圧補正値PASが吸気温補正値KTHAにより補正されることで大気圧補正値PASをより精度良く算出することができる。
ところで、上記実施例では、スロットルバルブ4のスロットル開度TAのみにてその下流側に導入される吸入空気量が設定される構成を想定したが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、スロットルバルブ4をバイパスして吸入空気量を調整するISCバルブが設定された構成で、スロットルバルブ4のスロットル開度TAに加え、ISCバルブによるISC制御量を含んでスロットルバルブ4の下流側に導入される吸入空気量が設定されるものであってもよい。
このような内燃機関の大気圧検出装置は、スロットル開度検出手段が前記スロットルバルブをバイパスする吸入空気量を調整するISCバルブのISC制御量を含んだものをスロットル開度として検出するものであり、スロットルバルブのスロットル開度にISCバルブのISC制御量を加えたものが、この構成における実際のスロットル開度として検出されることで、上記実施例と同様の作用・効果を得ることができる。
また、上記実施例では、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕を境にして、マップを切換えるとしているが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕を境にして、少なくとも何れか一方のとき大気圧を算出するようにしても、内燃機関1の運転状態がこの実行条件を満足するときに大気圧が算出されるため、上記実施例よりも機会が少なくなる可能性があるが、上記実施例と同様、内燃機関1の全運転領域で吸気圧に基づき大気圧を検出することができることとなる。
そして、上記実施例では、単気筒からなる内燃機関への適用について述べたが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、独立吸気の多気筒からなる内燃機関であれば、各気筒の吸気通路のスロットルバルブの下流側に、吸気圧を検出する吸気圧センサがそれぞれ配設されていることで同様に適用することができ、上記実施例と同様の作用・効果が期待できる。
図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関の大気圧検出装置が適用された二輪車における内燃機関及びその周辺機器を示す概略構成図である。 図2は図1の内燃機関の燃焼サイクルにおける吸気圧の挙動を示すタイムチャートである。 図3は本発明の一実施例にかかる内燃機関の大気圧検出装置で使用されているECU内のCPUにおける大気圧演算の処理手順を示すフローチャートである。 図4は図3の処理に対応する各種制御量等の遷移状態を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
3 吸気通路
4 スロットルバルブ
7 吸気バルブ
22 吸気圧センサ
23 スロットル開度センサ
25 クランク角センサ
40 ECU(電子制御ユニット)

Claims (6)

  1. 内燃機関の吸気通路に配設されたスロットルバルブの下流側に導入される吸入空気の圧力である吸気圧を検出する吸気圧検出手段と、
    前記内燃機関の所定のクランク角位置を検出するクランク角検出手段と、
    前記スロットルバルブの下流側に導入される吸入空気量を設定する前記スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、
    前記内燃機関の同一燃焼サイクルで、吸気バルブの閉じている期間を前記クランク角位置にて特定し、その期間内の1点におけるスロットル開度及び吸気圧、その1点から所定期間後における単位時間当たりの吸気圧変化量に基づき大気圧を算出する大気圧演算手段と
    を具備することを特徴とする内燃機関の大気圧検出装置。
  2. 前記スロットル開度検出手段は、前記スロットルバルブをバイパスする吸入空気量を調整するISC(Idle Speed Control:アイドル回転速度制御)バルブのISC制御量を含んだものを前記スロットル開度として検出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の大気圧検出装置。
  3. 前記大気圧演算手段は、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕を境にして、少なくとも何れか一方のとき大気圧を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の大気圧検出装置。
  4. 前記大気圧演算手段は、吸気圧が最新の大気圧の略52.8〔%〕を境にして、前記スロットル開度と前記単位時間当たりの吸気圧変化量とをパラメータとする大気圧算出のマップを切換えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の内燃機関の大気圧検出装置。
  5. 前記内燃機関に導入される吸入空気の温度である吸気温を検出する吸気温検出手段を具備し、
    前記大気圧演算手段は、前記スロットル開度と前記単位時間当たりの吸気圧変化量とをパラメータとするマップにより求めた値に前記吸気温に応じた補正を加えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の内燃機関の大気圧検出装置。
  6. 前記内燃機関は、単気筒または独立吸気の多気筒からなり、その気筒毎に前記吸気圧検出手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の内燃機関の大気圧検出装置。
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