JP4123745B2 - 積層フィルムの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置の液晶パネルに貼り付けて用いられる散乱異方性フィルム、およびそれを積層した積層フィルム、およびそれらの製造方法に係り、特に手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造できるようにした散乱異方性フィルム、積層フィルム、およびそれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、印加電圧に応じて入射光の透過/非透過を変調することによって表示パターンを変更する反射型液晶表示装置においては、観察の際の視野角を確保する(すなわち、表示装置の前面には、像のボケを軽減しながら表示画像を広く明るく見せる)ことや、表示画面の全面に渡って均一な明るさで表示画像を見えるようにする目的で、反射型液晶パネルの前面側(観察者側)に、入射光の入射角度の変化に応じて散乱性が異なるような光散乱特性に異方性を持つ散乱異方性フィルムを配置することが行なわれてきている。
【0003】
この種の散乱異方性フィルムとしては、例えば“特開2000-171619号公報”や、“特開平11−352470号公報”等に開示されているものが用いられてきている。
【0004】
すなわち、この散乱異方性フィルムは、通常、反射型液晶パネルの前面側(観察者側)に、入射光を偏光する偏光板と一緒に貼り合わせて用いられることが多く、ほとんどの場合、偏光板と一体に貼り合わされてから、反射型液晶パネルへの貼り付けが行なわれている。
【0005】
この場合、散乱異方性フィルムの光散乱特性の軸方向は、その機能が観察者の視域と関わっている関係上、反射型液晶表示装置の反射型液晶パネルの上下左右に一致した方向性を持っている。
【0006】
これに対して、偏光板は、液晶の配向方向に依存して、その偏光特性の軸方向が設定されることから、一般に、反射型液晶パネルの辺に対して傾いた方向性を持っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、偏光板は、一般に長尺状のフィルムで製造され、その偏光特性の軸方向は、フィルムの流れ方向に沿った方向、もしくは当該方向に直交した方向である。
【0008】
前述したように、偏光板は、反射型液晶パネルへ貼り付ける際に、反射型液晶パネルの辺に対して傾いて貼り付けられる。
【0009】
このため、一般には偏光板は、長尺状のフィルムを、フィルムの流れ方向に対して斜めにカットした後に、反射型液晶パネルへの貼り付けが行なわれる。
【0010】
しかしながら、上述のように、散乱異方性フィルムと偏光板は、あらかじめ貼り合わされた上で液晶パネルに貼られる場合が多いが、この偏光板の軸は、液晶表示装置の上下の軸に傾いて設定されるのに対して、散乱異方性フィルムの軸は、液晶表示装置の上下の軸と一致している。
【0011】
このため、双方のフィルムの軸がフィルムの流れ方向に沿ったものでは、散乱異方性フィルムと偏光板の双方が長尺状のフィルムの状態で、ラミネータ等を用いて双方のフィルムを正しい角度で貼り合わすことができない。
【0012】
また、偏光板を斜めにカットして、それを繋ぎ合わせることによって、偏光板の軸が長尺フィルムのフィルムの流れ方向と傾いた長尺フィルムを作る方法がある。
【0013】
このような偏光板の長尺フィルムを用いれば、散乱異方性フィルムの長尺フィルムと連続して貼り合せることが可能である。
【0014】
しかしながら、散乱異方性フィルムは、その製造工程上、長尺フィルム内に繋ぎ目が存在し、この繋ぎ目が液晶表示装置内に存在することは、液晶表示装置の表示品質を著しく損なうため、繋ぎ目部分が存在するものは除去する必要がある。
【0015】
また、偏光板も、斜めにカットして繋ぎ合わせる際に、繋ぎ目が生じる。
【0016】
そして、二つのフィルムの軸が異なっているため、この繋ぎ目の方向も異なり、同期を取ることができない。
【0017】
二つのフィルムを貼り合わせた際に、その繋ぎ目を除去すると、それによるロスは、液晶表示装置のサイズにもよるが30%程度となり、製品の収率を著しく低下させる原因となっている。
【0018】
本発明の目的は、異方性の光散乱特性を持つ散乱異方性フィルムを、手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造することが可能な散乱異方性フィルムおよびその製造方法を提供することにある。
【0019】
さらに、本発明の目的は、異方性の光散乱特性と偏光特性とを持つ積層フィルムを、手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造することが可能な積層フィルムおよびその製造方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に対応する発明では、印加電圧に応じて入射光の透過/非透過を変調することによって表示パターンを変更する液晶表示装置の液晶パネルに貼り付けて用いられ、入射光の入射角度の変化に応じて散乱性が異なると共に光散乱特性に異方性を持つ長尺状の散乱異方性フィルムと、前記液晶パネルの辺に対して傾いた方向性を持つ長尺状の偏光板フィルムとを積層した積層フィルムの製造方法において、電磁波を発生する発生源と、該電磁波に反応する長尺状の感材フィルムとの間に、前記電磁波を変調するマスクを配置し、前記マスクと前記長尺状の感材フィルムとを相対的に固定した状態で、かつ前記長尺状の感材フィルムの流れ方向に対して、前記液晶パネルの辺に対する偏光板フィルム軸の傾き角とほぼ等しい角度で、前記長尺状の感材フィルムに前記電磁波を照射して長尺状の散乱異方性フィルムを製造し、前記長尺状の散乱異方性フィルムの流れ方向と一致するように、前記長尺状の偏光板フィルムを流し、前記長尺状の散乱異方性フィルムと前記長尺状の偏光板フィルムとをラミネートにより密着させて長尺状の状態で貼り合せるようにしている。
【0027】
従って、請求項に対応する発明の積層フィルムの製造方法においては、以上のような手段を講じていることにより、異方性の光散乱特性と偏光特性とを持つ積層フィルムを、手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
前述したように、散乱異方性フィルムは、液晶表示装置の液晶パネルに貼り付ける場合に、偏光板と一体に貼り合わせて利用される場合が多く、またその貼り合わせの工程は、互いに長尺状のフィルムの状態で、ラミネートによる貼り合わせを行なうようにした方が、作業効率がよい。
【0029】
そこで、本発明では、長尺状の散乱異方性フィルムの光散乱特性の軸方向を、長尺状の散乱異方性フィルムの流れ方向から、液晶パネルに一緒に貼り付けて用いられる長尺状の偏光板フィルム軸の傾き角に合わせて傾けたものをあらかじめ作成し、長尺状のフィルムの状態で、散乱異方性フィルムと偏光板フィルムとを、それぞれのフィルムの流れ方向が一致するようにした状態で一体に貼り合わせるようにするものである。
【0030】
以下、上記のような考え方に基づく本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態による散乱異方性フィルムの構成例を示す概要図である。
【0032】
すなわち、図1に示すように、本実施の形態による散乱異方性フィルム1は、印加電圧に応じて入射光の透過/非透過を変調することによって表示パターンを変更する液晶表示装置の液晶パネルに貼り付けて用いられ、入射光の入射角度の変化に応じて散乱性が異なるような光散乱特性に異方性を持つ長尺状のフィルムである。
【0033】
さらに、この長尺状の散乱異方性フィルム1の流れ方向1Aと、この長尺状の散乱異方性フィルム1の光散乱特性の軸方向1Bとのなす角度を、液晶パネルに一緒に貼り付けて用いられる偏光特性を持つ長尺状の偏光板フィルム軸の傾き角とほぼ等しい角度となるようにしている。
【0034】
ここで、偏光板フィルム軸の傾き角としては、例えば45度、−30度、30度、60度等であり、入射側の角度と出射側の角度との差が、90度、45度の例が最も多いが、これは適用される液晶表示装置の液晶パネルの上下に対してどのようにするかに応じて、適宜設定されるものである。
【0035】
次に、本実施の形態による散乱異方性フィルム1の製造方法について、具体的に説明する。
【0036】
散乱異方性フィルムは、レーザーや可視光、紫外線、赤外線、X線等の電磁波を、マスクを通して照射することによって製造され、この電磁波の照射方向が、散乱異方性フィルムの光散乱特性の軸方向となる場合が多い。
【0037】
このため、本実施の形態では、散乱異方性フィルムを製造する際には、散乱異方性フィルム面の法線方向に対して、ねじれの方向から電磁波を照射するようにする。
【0038】
図2は、本実施の形態による散乱異方性フィルム1の製造方法を実現するための具体的な構成例を示す概要図である。
【0039】
本実施の形態による散乱異方性フィルム1は、具体的には、次のようにして製造する。
【0040】
すなわち、図2に示すように、レーザーや可視光、紫外線、赤外線、X線等の電磁波を発生する発生源である光源2と、電磁波を平行にするレンズ3と、電磁波を変調する、すなわち電磁波が透過する部分と透過しない部分とを有するマスク4と、電磁波に反応する長尺状の感材フィルム5と、長尺状の感材フィルム5を一定方向に流すための長尺感材巻き出しロール61および長尺感材巻き取りロール62とを備える。
【0041】
そして、光源2と長尺状の感材フィルム5との間にレンズ3とマスク4とを配置し、マスク4上に構成されたパターンを長尺状の感材フィルム5上に記録し、マスク4と長尺状の感材フィルム5とを相対的に固定した状態で、かつ長尺状の感材フィルム5の流れ方向5Aに対して、液晶パネルに一緒に貼り付けて用いられる偏光特性を持つ長尺状の偏光板フィルム軸の傾き角とほぼ等しい角度で、長尺状の感材フィルム5に電磁波を照射する。
【0042】
ここで、長尺状の感材フィルム5を構成する光重合フォトポリマーの例としては、例えば“特開平2−3081号公報”、もしくは“特開平2−3082号公報”に開示されているフォトポリマーを使用することができる。
【0043】
また、実際の光重合型フォトポリマーの商品としては、例えばデュポン社のオムニデックス・シリーズ(“特開平5−27436号公報”に開示されている)等が挙げられる。
【0044】
なお、以上のような製造方法により製造された長尺状の散乱異方性フィルム1は、実際には、散乱異方性フィルム1の片面側に、キズ防止のための保護フィルムが貼り合わされて、最終的な製品として作成される。
【0045】
次に、以上のような本実施の形態による散乱異方性フィルム1およびその製造方法においては、長尺状の感材フィルム5の流れ方向5Aに対して、液晶パネルに一緒に貼り付けて用いられる偏光特性を持つ長尺状の偏光板フィルム軸の傾き角とほぼ等しい角度で、長尺状の感材フィルム5に電磁波を照射することによって、長尺状の散乱異方性フィルム1の光散乱特性の軸方向1Bを、長尺状の散乱異方性フィルム1の流れ方向1Aから、液晶パネルに一緒に貼り付けて用いられる長尺状の偏光板フィルム軸の傾き角に合わせて傾けたものをあらかじめ作成するようにしていることにより、異方性の光散乱特性を持つ散乱異方性フィルム1を、手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造することができる。
【0046】
上述したように、本実施の形態による散乱異方性フィルム1およびその製造方法では、異方性の光散乱特性を持つ散乱異方性フィルム1を、手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造することが可能となる。
【0047】
(第2の実施の形態)
図3は、本実施の形態による積層フィルムの構成例を示す断面図である。
【0048】
すなわち、図1に示すように、本実施の形態による散乱異方性フィルム7は、前述した図1に示す第1の実施の形態の構成を有する長尺状の散乱異方性フィルム1と、入射光を偏光する偏光特性を持つ長尺状の偏光板フィルム8とを、それぞれのフィルムの流れ方向が一致するようにして積層し、一体に貼り合わせて構成している。
【0049】
次に、本実施の形態による積層フィルム7の製造方法について、具体的に説明する。
【0050】
一般に、長尺状のフィルムを製造する際には、熱や応力等によって、フィルムに若干の旋光性が生じる。
【0051】
しかしながら、このことは、偏光板と貼り合わせた場合に、偏光板の偏光特性の低下につながる。
【0052】
この旋光性の軸は、長尺状のフィルムの場合、テンションのかかり具合の関係から、フィルムの流れ方向に沿って生じる。そして、この旋光性の影響は、偏光板の偏光特性の軸に平行もしくは直交した場合には影響が小さいが、斜めにねじれた方向に生じると、領域による色の変化が生じたり、補償板による補正が難しくなる。
【0053】
このため、本実施の形態では、長尺状の散乱異方性フィルムと長尺状の偏光板フィルムとを貼り合わせる場合に、それぞれのフィルムの流れ方向が一致するようにした状態で一体に貼り合わせるようにする。
【0054】
図4は、本実施の形態による積層フィルム7の製造方法を実現するための具体的な構成例を示す概要図である。
【0055】
本実施の形態による積層フィルム7は、次のような工程により製造する。
【0056】
前述した図2に示す第1の実施の形態の製造方法により製造された長尺状の散乱異方性フィルム1と、入射光を偏光する偏光特性を持つ長尺状の偏光板フィルム8とを、それぞれのフィルム1,8の流れ方向が一致するようにした状態で積層し、ラミネートにより密着させて一体に貼り合わせる。
【0057】
すなわち、具体的には、図4に示すように、長尺状の散乱異方性フィルム1を供給する散乱異方性フィルム供給ロール9と、長尺状の偏光板フィルム8を供給する偏光板フィルム供給ロール10と、保護フィルムを巻き取る保護フィルム巻取りロール11と、カバーフィルムを巻き取るカバーフィルム巻取りロール12と、長尺状の散乱異方性フィルム1と長尺状の偏光板フィルム8とをラミネートして貼り合せるラミネートロール部13と、貼り合わせたフィルムを巻き取るフィルム巻取りロール14とを備える。
【0058】
まず、長尺状の散乱異方性フィルム1、および長尺状の偏光板フィルム8を、それぞれ散乱異方性フィルム供給ロール9、および偏光板フィルム供給ロール10に巻かれた状態でセットする。
【0059】
この散乱異方性フィルム供給ロール9にセットされた散乱異方性フィルム1は、キズ防止のための保護フィルムが、片面側に貼り合わされているものである。
【0060】
また、偏光板フィルム供給ロール10にセットされた偏光板フィルム8は、あらかじめ粘着層およびカバーフィルムとが、片面側に貼り合わされているものである。
【0061】
次に、散乱異方性フィルム供給ロール9から巻き出された散乱異方性フィルム1は、ラミネートロール部13へ入る前に、保護フィルム15を保護フィルム巻取りロール11により巻き取って剥す。
【0062】
また、偏光板フィルム供給ロール10から巻き出された偏光板フィルム8は、ラミネートロール部13へ入る前に、カバーフィルム16をカバーフィルム巻取りロール12により巻き取って剥し、粘着層を露出させる。
【0063】
次に、偏光板フィルム8の粘着層面と散乱異方性フィルム8とを、ラミネートロール部13を通すことにより、密着させて一体に貼り合わせる。
【0064】
最後に、このラミネートロール部13により貼り合わされたフィルムを、フィルム巻取りロール14により巻き取り、長尺状の偏光板フィルム8と長尺状の散乱異方性フィルム1とが一体になった積層フィルム7を得る。
【0065】
以上のようにして、ラミネータを用いて、偏光板フィルム8と散乱異方性フィルム1とを、長尺状の状態で貼り合わせることができる。
【0066】
ここで、偏光板フィルム8は、例えば2色性を与える偏光素子(例えば、ヨウ素や染料)と、それを配列、固定させるための偏光基体(例えば、ポリビニルアルコール=PVA)、さらに偏光基体を両側から保護する基板(例えば、トリアセチルセルロース=TAC)とから構成することができる。
【0067】
PVAを一定方向に延伸し、ヨウ素や染料の2色性物質を拡散吸着し、配向させると、偏光特性を得ることができる。このPVAを保護するため、接着剤により両面からサンドイッチ状にTACで貼り合わすという方法により、形成することができる。
次に、以上のような本実施の形態による積層フィルム7およびその製造方法においては、長尺状の散乱異方性フィルム1と長尺状の偏光板フィルム8とを、それぞれのフィルム1,8の流れ方向が一致するようにした状態で積層し、ラミネートにより密着させて一体に貼り合わせるようにしていることにより、前述した従来のように、偏光板の液晶パネルへの貼り付けを行なう場合に、長尺状のフィルムを、フィルムの流れ方向に対して斜めにカットして貼り付けを行なうというような、非常に面倒で手間がかかる作業を不要とすることができるため、異方性の光散乱特性と偏光特性とを持つ積層フィルム7を、手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造することができる。
【0068】
上述したように、本実施の形態による積層フィルム7およびその製造方法では、異方性の光散乱特性を持つ積層フィルム7を、手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造することが可能となる。
【0069】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することが可能である。
例えば、上記各実施の形態では、マスクとしては、透過部分、不透過部分によって電磁波を変調するマスクを用いる場合の例について説明したが、これに限らず、マスクとしては、例えば位相変調ホログラムのような電磁波の位相を変調するマスクを用いるようにしてもよい。
【0070】
さらに、上記各実施の形態では、散乱異方性フィルムとしては、液晶パネルの前面(観察側面)に位置する場合の例について説明したが、これに限らず、ホログラム反射板のように液晶パネルの背面(観察側面と反対側面)に位置するようにしてもよい。
【0071】
この場合、液晶パネルの背面の偏光板、補償板等と一緒に貼り合わせて用いられることになる。
【0072】
また、各実施の形態は可能な限り適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせた作用効果を得ることができる。
さらに、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の発明を抽出することができる。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の散乱異方性フィルムおよびその製造方法によれば、異方性の光散乱特性を持つ散乱異方性フィルムを、手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造することが可能となる。
【0074】
さらに、本発明の積層フィルムおよびその製造方法によれば、異方性の光散乱特性と偏光特性とを持つ積層フィルムを、手間がかからず作業効率がよく、極めて容易に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による散乱異方性フィルムの構成例を示す概要図。
【図2】同第1の実施の形態による散乱異方性フィルムの製造方法を実現するための具体的な構成例を示す概要図。
【図3】本発明の第2の実施の形態による積層フィルムの構成例を示す断面図。
【図4】同第2の実施の形態による積層フィルムの製造方法を実現するための具体的な構成例を示す概要図。
【符号の説明】
1…散乱異方性フィルム
1A…散乱異方性フィルム1の流れ方向
1B…散乱異方性フィルム1の光散乱特性の軸方向
2…光源
3…レンズ
4…マスク
5…長尺状の感材フィルム
5A…長尺状の感材フィルム5の流れ方向
61…長尺感材巻き出しロール
62…長尺感材巻き取りロール
7…積層フィルム
8…偏光板フィルム
9…散乱異方性フィルム供給ロール
10…偏光板フィルム供給ロール
11…保護フィルム巻取りロール
12…カバーフィルム巻取りロール
13…ラミネートロール部
14…フィルム巻取りロール
15…保護フィルム
16…カバーフィルム。

Claims (1)

  1. 印加電圧に応じて入射光の透過/非透過を変調することによって表示パターンを変更する液晶表示装置の液晶パネルに貼り付けて用いられ、入射光の入射角度の変化に応じて散乱性が異なると共に光散乱特性に異方性を持つ長尺状の散乱異方性フィルムと、前記液晶パネルの辺に対して傾いた方向性を持つ長尺状の偏光板フィルムとを積層した積層フィルムの製造方法において、
    電磁波を発生する発生源と、該電磁波に反応する長尺状の感材フィルムとの間に前記電磁波を変調するマスクを配置し
    記マスクと前記長尺状の感材フィルムとを相対的に固定した状態で、かつ前記長尺状の感材フィルムの流れ方向に対して、前記液晶パネルの辺に対する偏光板フィルム軸の傾き角とほぼ等しい角度で、前記長尺状の感材フィルムに前記電磁波を照射して長尺状の散乱異方性フィルムを製造し、
    前記長尺状の散乱異方性フィルムの流れ方向と一致するように、前記長尺状の偏光板フィルムを流し、
    前記長尺状の散乱異方性フィルムと前記長尺状の偏光板フィルムとをラミネートにより密着させて長尺状の状態で貼り合せるようにした
    ことを特徴とする積層フィルムの製造方法。
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