JP4123563B2 - 撮像装置の調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、スキャナや光学式文字読取装置(以下、OCRという)等で用いられ、帳票等の画像パターンを光学的に検知する撮像装置の調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、OCR等において、帳票の画像パターンを光学的に検知する撮像装置(例えば、光学パターン検知部)は、帳票の被撮像面の主走査方向と直交する副走査方向に、該帳票に対して相対的に移動しつつ該主走査方向にライン状の出射光を照射する光源を有している。光源からのライン状の光は、帳票の被撮像面の主走査方向に照射される。この帳票を透過又は反射したライン状の光は反射鏡で反射され、この反射光がレンズで撮像手段(例えば電荷結合素子、以下、これをCCDという)の受光面に集光される。受光面に集光された反射光は、CCDで主走査方向に走査されて画像パターンが検知される。
【0003】
この光学パターン検知部を製作する場合、反射鏡の取付け方向、CCDの取付け方向及び倍率が設計値になるように組立てることは、殆ど不可能である。そのため、製作終了後、反射鏡の取付け方向、CCDの取付け方向及び倍率の調整を行う必要がある。これらの調整を行う場合、帳票の代わりに調整の基準になる調整用治具を用い、CCDの出力信号をオシロスコープ等で観測しながら試行錯誤的に行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光学パターン検知部の調整方法では、次の(i)〜(iv)のような課題があった。
(i) 倍率を調整する場合、調整用治具を用いて試行錯誤的に調整しているので、調整に時間がかかり、調整誤差が発生しやすい。
(ii) 反射鏡の角度を調整する際に調整用治具の位置をずらしながら、試行錯誤的に調整しているので、調整に時間がかかり、調整誤差が発生しやすい。
(iii) CCDの受光面の方向が主走査方向になるように調整する際、CCDの各素子から同時に出力が得られるように、調整用治具の位置をずらしながら試行錯誤的に調整しているので、調整に時間がかかり、調整誤差が発生しやすい。
(iv) 調整用治具の材質に紙を用いる場合、この調整用治具の劣化による調整誤差が発生する。
本発明は、前記課題のうちの特に前記( ii )の課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、透光型又は光反射型の撮像対象物の被撮像面から所定間隔隔てた位置に設けられ、該被撮像面の主走査方向と直交する副走査方向に、該撮像対象物に対して相対的に移動しつつ該主走査方向にライン状の出射光を照射する光源と、前記撮像対象物から透光又は反射されたライン状の透過光又は反射光を所定方向に反射してライン状の反射光を出射する出射方向調整可能な反射手段と、前記反射手段から出射された前記ライン状の反射光を受光する位置に設けられ、該反射光を集光して前記被撮像面から所定の距離の結像位置に像面を結像する結像手段と、前記結像位置に受光面が設けられ、前記結像手段で集光された反射光を該受光面で受光し、該反射光を前記主走査方向に走査することによって1画素毎の電気信号に変換する撮像手段と、前記主走査方向及び副走査方向における前記電気信号に対して1画素毎に所定の演算処理を行う演算手段と、を備えた撮像装置において、次のような処理を行うようにしている。
【0006】
前記主走査方向及び副走査方向における所定の領域に形成された前記光源の出射光に対する透光部又は反射部と、該透光部内又は該反射部内において該副走査方向における任意の位置且つ該主走査方向の所定の領域に形成された該出射光に対する遮光部又は非反射部と、を有する調整用被撮像物を前記撮像対象物として用いる。そして、前記透光部内における前記遮光部を除いた領域を透過した透過光又は前記反射部内における前記非反射部を除いた領域で反射した反射光を前記反射手段及び前記結像手段を順次経由して前記撮像手段に受光させ、該撮像手段から出力された前記電気信号の波形に対して閾値を設定し、該電気信号の波形と該閾値とが交わる画素の位置の値を、画素位置として検出し、該画素位置を基に、前記演算手段により、前記透光部の中央の第1の位置及び前記遮光部の中央の第2の位置、又は、前記反射部の中央の第1の位置及び前記非反射部の中央の第2の位置を求め、該第1及び第2の位置が不一致のときは、該第1及び第2の位置が一致するように前記反射手段の出射方向を調整するようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態の撮像装置の調整方法を実施するための撮像装置の構成図である。
この撮像装置は、撮像対象物(例えば、調整シート)SHの被撮像面から所定間隔隔てた位置にライン状の光源1が設けられている。光源1は、調整シートSHの被撮像面の主走査方向(即ち、図1の面に対して垂直方向)と直交する副走査方向に該調整シートSHと相対的に移動しつつ該主走査方向にライン状の出射光を照射するものである。調整シートSHは、筐体2の位置決め部2a,2bによって位置が固定されている。調整シートSHから透光されたライン状の透過光ph1は、筐体2の透過窓2bを透過して反射手段(例えば、ミラー)3及び4に順次入射するようになっている。ミラー3,4は、透過光ph1を所定方向に反射してライン状の反射光ph4を出射するものである。
【0013】
反射光ph4を受光する位置には結像手段(例えば、レンズ)5が設けられている。レンズ5は、反射光ph4を集光して調整シートSHの被撮像面から所定の距離の結像位置に像面を結像するものである。この結像位置に受光面が位置するように、撮像手段(例えば、CCD)6が設けられている。CCD6はCCDドライブ回路等を備えた制御基板7に取付けられ、レンズ5で集光された反射光ph4を受光面で受光し、制御基板7の制御に基づいて反射光ph4を主走査方向に走査することによって1画素毎の電気信号S6に変換するものである。CCD6の読取り可能範囲は、レンズ5によって結像した時に、主走査方向の視野範囲及び製造誤差によるずれ量よりも大きく設定されている。ミラー4とレンズ5との距離は、可変できる構造になっており、レンズ5とCCD6とを副走査方向に移動することによって、倍率を調整できる構造になっている。
電気信号S6は、演算手段(例えば、演算部)9に入力されるようになっている。演算部9は、主走査方向及び副走査方向における電気信号S6に対して1画素毎に所定の演算処理を行い、処理結果を表す出力信号S9を出力するものである。演算部9の出力側には、処理結果を表示する図示しない表示装置が接続されている。
【0014】
図2は、図1の撮像装置の拡大平面図である。
ミラー3は筐体2に対して回転可能な軸3a,3bを有し、固定金具3cとねじ3dとからなる調整機構部によって筐体2に固定されている。
図3は、図2中の調整機構部の構成図である。
固定金具3cは調整用穴3eを有し、軸3a,3bに固定されている。
図4は、図1の撮像装置の拡大右側面図である。
制御基板7は取付位置の調整用穴7a,7bを有し、ねじ8a,8bによって筐体2に固定されている。
【0015】
図5は、図1中の調整シートSHの拡大構成図である。
この調整シートSHは、光を遮光する剛性部材(例えば、薄い鉄板や樹脂等)で形成され、光源1の出射光を透過する透光部11,12,13と、筐体2の位置決め部2a,2bに嵌合する位置決め穴14a,14b,15a,15b,16a,16bとを有している。これらの各透光部11,12,13及び各位置決め穴14a,14b,15a,15b,16a,16bには、光が拡散しやすい紙等の媒体が貼付されている。透光部11は、主走査方向Gの視野範囲L1の長さの部分で光を透過させるものであり、位置決め穴14a,14bが位置決め部2a,2bに嵌合された場合に、筐体2の透過窓2bの位置に配置されるようになっている。透光部12は、主走査方向Gの端部からの距離L2で且つ副走査方向Nの位置Qで光を遮光する遮光部12aを有し、他の部分で光を透過させるものであり、位置決め穴15a,15bが位置決め部2a,2bに嵌合された場合に、透過窓2bの位置に配置されるようになっている。透光部13は、主走査方向Gの長さL3及び副走査方向Nの長さL4で形成され、光源1の出射光のラインの方向の主走査方向Gに対する傾きの調整範囲の角度θが、
θ=Tan-1(L4/L3)
で規定されるものであり、位置決め穴16a,16bが位置決め部2a,2bに嵌合された場合に、透過窓2bの位置に配置されるようになっている。
【0016】
図6(a),(b),(c),(d)は、図5中の透光部12と図1中の出力信号S9との関係を示す図であり、同図(a)には、透光部12と読取り位置A,B,Cとの関係が示され、同図(b),(c),(d)には、読取り位置A,B,Cにおける出力信号S9がそれぞれ示されている。図7は、誤差角度θを説明する図である。
これらの図6,7を参照しつつ、図1の撮像装置におけるミラー3の角度の調整方法を説明する。
【0017】
調整シートSHの位置決め穴15a,15bを位置決め部2a,2bに嵌合させた状態で、光源1を発光させる。光源1の出射光は、調整シートSHの透光部12を透過して透過光ph1として出射される。透過光ph1は、ミラー3,4で順次反射されてレンズ5で集光され、CCD6の受光面に結像される。
ここで、出力信号S9の閾値であるスライス値slを設定し、このスライス値slと出力信号S9の波形とが交わる画素の位置の値を、画素位置ia,ib,ic,idとする。この時の透光部12の中央の第1の位置Lcは、次式(1)で表される。
Lc=(ia+id)/2 ・・・(1)
又、遮光部12aの中央の第2の位置L1cは、次式(2)で表される。
L1c=(ib+ic)/2 ・・・(2)
図6(b)に示すように、読取り位置が位置Aにある場合、
Lc=L1c ・・・(3)
となり、ミラー3の角度は調整不要である。
【0018】
図6(c)に示すように、読取り位置が位置Bにある場合、
Lc<L1c ・・・(4)
となり、読取り位置が位置Aになるように、ミラー3の角度を調整する。この場合、CCD6の電気信号S6を読取り、演算部9で次式(5)に示す演算を行って演算結果を表示装置で表示し、Lmが0になるようにミラー3の角度を調整する。
Lm=Lc−L1c ・・・(5)
或いは、調整角度θ0 を次式(6),(7),(8)を用いて計算し、結果を表示装置で表示させて調整してもよい。
【0019】
BからAまでの距離をy1 とすると、
y1=(y/x)Lm・δ ・・・(6)
但し、
δ;1画素の長さ
図7中の誤差角度θは、次式(7)で表される。
θ=Tan-1(y1 /z) ・・・(7)
よって、調整角度θ0 は、次式(8)で表される。
θ0 =θ/2=(1/2)Tan-1(y・Lm・δ/xz) ・・・(8)
図6(d)に示すように、読取り位置が位置Cにある場合、式(5)〜式(8)と同様の演算を行い、ミラー3の角度を調整する。
以上のように、この第1の実施形態では、CCD6の電気信号S6を基にした演算によってミラー3の調整角度を求めるようにしたので、撮像装置の正確な調整を行うことができる。更に、調整シートSHを鉄板等の剛性部材で形成したので、従来のように紙を使用した場合に比較して、温度、湿度による影響を受けにくい。そのため、安定した調整を行うことができる。
【0020】
第2の実施形態
図8(a),(b),(c)は、本発明の第2の実施形態を示す図5中の透光部13と図1中の出力信号S9との関係を示す図であり、同図(a)には、透光部13と読取り位置A,Bとの関係が示され、同図(b),(c)には、読取り位置A,Bにおける出力信号S9がそれぞれ示されている。
本実施形態では、図1の撮像装置におけるCCD6の傾きの角度の調整方法を説明する。
調整シートSHの位置決め穴16a,16bを位置決め部2a,2bに嵌合させた状態で、光源1を発光させる。光源1の出射光は、調整シートSHの透光部13を透過して透過光ph1になる。透過光ph1は、ミラー3,4で順次反射されてレンズ5で集光され、CCD6の受光面に結像される。ここで、出力信号S9のスライス値slを設定し、このスライス値slと出力信号S9の波形とが交わる画素の位置の値を、画素位置ia,ibとする。
【0021】
読取り位置が位置Aにある場合、
(ib−ia)・δ=L4
になり、CCD6の受光面の方向を調整する必要はない。
読取り位置が位置Bにある場合、
(ib−ia)・δ<L4
になり、CCD6の受光面の方向を調整する必要がある。この時のCCD6の傾き角度Ψは、次式(9)で表される。
【0022】
Ψ=Tan-1(L3/(ib−ia)・δ) ・・・(9)
式(9)によって演算された値を表示装置に表示させ、この値に基づいてCCD6の傾きの角度を調整する。
以上のように、この第2の実施形態では、CCD6の電気信号S6を基にした演算によってCCD6の傾きの調整角度Ψを求めるようにしたので、撮像装置の正確な調整を行うことができる。
【0023】
第3の実施形態
図9は本発明の第3の実施形態を示すレンズ5による反射光ph4の集光を説明する図、及び図10は図1中の演算部9の出力信号S9を示す図である。
本実施形態では、図1の撮像装置における倍率の調整方法を説明する。
調整シートSHの位置決め穴14a,14bを位置決め部2a,2bに嵌合させた状態で、光源1を発光させる。光源1の出射光は、調整シートSHの透光部11を透過して透過光ph1になる。透過光ph1は、ミラー3,4で順次反射されてレンズ5で集光され、図9に示すようにCCD6の受光面に結像される。この時の演算部9の出力信号S9は、図10に示すような値になる。
【0024】
出力信号S9のスライス値slを設定し、スライス値slを超える値が画素iから画素i+jまである場合、CCD6に集光された光の範囲LCCD は、次式 (10)で表される。
LCCD =(i−(i+j))・δ=jδ ・・・(10)
但し、
j;画素数
δ;1画素の長さ
設計上の光の範囲をLCCD0(=kδ)とすると、以下の方法で、倍率が求められる。
【0025】
設計上の倍率Mdは、次式(11)で表される。
Md=LCCD0/L1 ・・・(11)
実際の倍率Meは、次式(12)で表される。
Me=LCCD /L1 ・・・(12)
レンズ5及びCCD6の移動距離ΔLは、次式(13)で表される。
ΔL=f・(1/Md−1/Me)+f・(Md−Me)・・・(13)
但し、
f;レンズ5の焦点距離
f・(1/Md−1/Me);調整シートSHからレンズ5までの光学距離
f・(Md−Me);レンズ5からCCD6までの光学距離
通常、LCCD0<<L1なので、
f・(1/Md−1/Me)>>f・(Md−Me)
になり、f・(Md−Me)の項は無視できる。従って、式(13)は次式(14)のように表すことができる。
ΔL≠f・(1/Md−1/Me)
=f・L1 ・(LCCD −LCCD0)/(LCCD ・LCCD0)
=f・L1 (j−k)/δ・j・k ・・・(14)
式(14)により、レンズ5及びCCD6の移動距離ΔLが演算され、表示装置で表示される。この移動距離ΔLだけレンズ5とCCD6を一緒に移動することにより、倍率を調整する。
【0026】
以上のように、この第3の実施形態では、CCD6の電気信号S6を基にした演算によってレンズ5及びCCD6の移動距離ΔLを求めるようにしたので、撮像装置の正確な調整を行うことができる。
【0027】
第4の実施形態
本実施形態では、第3の実施形態における倍率調整後、調整シートSHの位置決め穴14a,14bを位置決め部2a,2bに嵌合させた状態で光源1を発光させ、図10に示す出力信号S9を得る。出力信号S9のスライス値slを設定し、スライス値slを超える値が画素iから画素i+jまである場合、これらの画素iから画素i+jまでを不揮発性記憶手段に保持させておき、画素iの位置を調整シートSHの読込み開始位置として使用する。そのため、CCD6の主走査方向Gの位置の調整を行う必要がない。
【0028】
以上のように、この第4の実施形態では、CCD6の位置を主走査方向Gに調整せずに、CCD6の電気信号S6を基にした演算によって読込み開始位置及び終了位置を求めるようにしたので、撮像装置の正確な調整を行うことができる。尚、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(a) 図1中のミラー3,4は、必要に応じて数を増減してもよい。
(b) 図1中のレンズ5は、ロッドレンズアレイ等の他の結像手段でもよい。
(c) 実施形態では、撮像装置は、光源1が筐体2の外部にある透光型として説明したが、この光源1を筐体2の内部に設定した光反射型にしても、上記実施形態とほぼ同様の作用、効果が得られる。この場合、反射部及び非反射部を有する調整用被撮像物を使用する。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、透光部又は反射部と遮光部又は非反射部とを有する調整用被撮像物を撮像対象物として用い、撮像手段から出力される電気信号の波形に対して閾値を設定し、該電気信号の波形と閾値とが交わる画素の位置の値を、画素位置として検出し、当該画素位置を基に、演算手段により、透光部の中央の第1の位置及び遮光部の中央の第2の位置、又は、反射部の中央の第1の位置及び非反射部の中央の第2の位置を求め、該第1及び第2の位置が不一致のときは、該第1及び第2の位置が一致するように反射手段の出射方向を調整するようにしている。
このように、本願発明では、結像手段による結像位置に、透光部及び遮光部の差、又は、反射部及び非反射部の差が、明らかな波形として出るように調整用被撮像物の加工を施しており、第1及び第2の位置を合わせるだけで調整ができるようにしているので、反射手段の出射方向の微調整が容易に行え、その結果、撮像装置の正確な調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の撮像装置の構成図である。
【図2】図1の撮像装置の拡大平面図である。
【図3】図2中の調整機構部の構成図である。
【図4】図1の撮像装置の拡大右側面図である。
【図5】図1中の調整シートSHの拡大構成図である。
【図6】図5中の透光部12と図1中の出力信号S9との関係を示す図である。
【図7】誤差角度θを説明する図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の図5中の透光部13と図1中の出力信号S9との関係を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態のレンズ5による集光を説明する図である。
【図10】図1中の出力信号S9を示す図である。
【符号の説明】
1 光源
3,4 ミラー
5 レンズ
6 CCD
9 演算部
11,12,13 透光部
12a 遮光部
SH 調整シート
ph1 透過光
ph4 反射光
G 主走査方向
N 副走査方向
Claims (1)
- 透光型又は光反射型の撮像対象物の被撮像面から所定間隔隔てた位置に設けられ、該被撮像面の主走査方向と直交する副走査方向に、該撮像対象物に対して相対的に移動しつつ該主走査方向にライン状の出射光を照射する光源と、
前記撮像対象物から透光又は反射されたライン状の透過光又は反射光を所定方向に反射してライン状の反射光を出射する出射方向調整可能な反射手段と、
前記反射手段から出射された前記ライン状の反射光を受光する位置に設けられ、該反射光を集光して前記被撮像面から所定の距離の結像位置に像面を結像する結像手段と、
前記結像位置に受光面が設けられ、前記結像手段で集光された反射光を該受光面で受光し、該反射光を前記主走査方向に走査することによって1画素毎の電気信号に変換する撮像手段と、
前記主走査方向及び副走査方向における前記電気信号に対して1画素毎に所定の演算処理を行う演算手段と、を備えた撮像装置において、
前記主走査方向及び副走査方向における所定の領域に形成された前記光源の出射光に対する透光部又は反射部と、該透光部内又は該反射部内において該副走査方向における任意の位置且つ該主走査方向の所定の領域に形成された該出射光に対する遮光部又は非反射部と、を有する調整用被撮像物を前記撮像対象物として用い、
前記透光部内における前記遮光部を除いた領域を透過した透過光又は前記反射部内における前記非反射部を除いた領域で反射した反射光を前記反射手段及び前記結像手段を順次経由して前記撮像手段に受光させ、該撮像手段から出力された前記電気信号の波形に対して閾値を設定し、該電気信号の波形と該閾値とが交わる画素の位置の値を、画素位置として検出し、該画素位置を基に、前記演算手段により、前記透光部の中央の第1の位置及び前記遮光部の中央の第2の位置、又は、前記反射部の中央の第1の位置及び前記非反射部の中央の第2の位置を求め、該第1及び第2の位置が不一致のときは、該第1及び第2の位置が一致するように前記反射手段の出射方向を調整することを特徴とする撮像装置の調整方法。
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