JP4120151B2 - フレームとパイプの結合構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレームとパイプの結合構造に関し、詳しくは、一対の側面と上面及び下面により閉断面を形成するフレームの一対の側面にそれぞれ孔を設け、該孔にパイプを貫通させて該フレームに固定するようにしたフレームとパイプの結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は、従来の車両におけるサイドフレームとトレーリングロッドハンガーパイプの結合構造の一例を示すものである。この構造では、サイドフレーム1の一対の側面1a,1bにそれぞれ孔2a,2bを設け、該孔2a,2bにトレーリングロッドハンガーパイプ3を貫通させて該フレーム1に固定するようにしたものである。なお、トレーリングロッドハンガーパイプ3は、後輪側の足周りを支持するトレーリングロッドハンガー4をフレーム1に固定するためのものである。
【0003】
次ぎに、このトレーリングロッドハンガーパイプ3及びトレーリングロッドハンガー4をサイドフレーム1に固定する手順について、図17〜図20を参照しながら説明する。
この結合構造では、まず、サイドフレーム1の両側面1a,1bに設けた孔2a,2bにトレーリングロッドハンガーパイプ3を差し込み、該パイプの上側半周の面にサイドフレーム1の両側2ケ所を溶接する(図17参照)。なお、このとき、トレーリングロッドハンガーパイプ3の下側半周の面においては、溶接トーチが届かないため、溶接が難しい。次いで、トレーリングロッドハンガーパイプ3をトレーリングロッドハンガー4の孔4a,4aに差し込み、該パイプの上側半周の面にトレーリングロッドハンガー4の両側2ケ所を溶接する(図18参照)。
この後の工程で、車体前後方向の軸(図1のシャーシーフレーム10の軸Cに対応)の回りに上下反転させた後、トレーリングロッドハンガーパイプ3のこれまで下側だった半周における4ケ所を溶接する(図19参照)。これにより、トレーリングロッドハンガーパイプ3及びトレーリングロッドハンガー4のサイドフレーム1への固着が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したような従来のサイドフレームとトレーリングロッドハンガーパイプの結合構造においては、図20に矢印Aで示す円で囲む部分におけるトレーリングロッドハンガーパイプ3とサイドフレーム1との間の溶接を行う場合、溶接トーチ5をトレーリングロッドハンガーパイプ3とサイドフレーム1との間に入れる必要があるので、この間のクリアランスaをある程度大きく取ってやる必要があった。このため、トレーリングロッドハンガーパイプ3及びトレーリングロッドハンガー4をサイドフレーム1にコンパクトに組み付けることが難しかった。
【0005】
また、この構造では、トレーリングロッドハンガーパイプ3がサイドフレーム1に片持ちに支持されているので、図20に矢印Aで示す円で囲む部分に応力が集中し易かった。このため、この部分の強度を高めてやる必要があった。
【0006】
さらに、この構造では、トレーリングロッドハンガーパイプ3をサイドフレーム1に溶着するに際して、該トレーリングロッドハンガーパイプ3の全周を一度に溶接できなかったので、図21に示すように、トレーリングロッドハンガーパイプ3のサイドフレーム1に対する傾きbが生じたり、溶着中に、トレーリングロッドハンガーパイプ3と孔2aまたは2bとの芯ずれcが生じたりして、溶接精度が良くなかった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、パイプ及び該パイプに取付けられる部品をフレームにコンパクトにかつ精度良く溶接を行うことができるフレームとパイプの結合構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、一対の側面と上面及び下面により閉断面を形成するフレームの一対の側面にそれぞれ孔を設け、該孔にパイプを貫通させて上記フレームに固定するようにした車両のシャーシーのフレームとパイプの結合構造において、上記パイプを貫通させる孔を設けた第1の面と該第1の面の上端から延設した第2の面と、上記第1の面の下端から上記第2の面と同方向に延設した第3の面とを備えたリーンフォースを形成し、該リーンフォースの上記第1の面に設けた上記孔に上記パイプを貫通させて固着したパイプコンプを形成し、該パイプコンプに固着された上記パイプのうち上記第1の面を基準として上記第2の面および上記第3の面の延設する側に配置された部分上記フレームの一対の側面に設けられた上記孔のそれぞれに上記フレームの側面側から挿通させ、上記リーンフォースの上記第2の面上記フレームの上面の上側に重ねて配置し、上記リーンフォースの上記第3の面を上記フレームの下面の下側に重ねて配置して上記パイプコンプを上記フレームに固着した構成としている。また、上記フレームの一対の側面の孔のそれぞれに挿通される上記パイプコンプのパイプ先端にネジ部を設けるとともに、上記フレームの側面に設けられた一対の孔の間に円筒形のカラーを配置し、上記フレームの両側面に設けた一対の孔と上記カラーの内部に上記パイプを挿通させて、該パイプのネジ部にナットを螺合することにより該パイプコンプを上記フレームに固着している。上記フレームの一対の側面の孔のそれぞれに挿通される上記パイプコンプのパイプ先端にネジ部を設けるとともに、該ネジ部の根元に段部を設け、該ネジ部を上記フレームの両側面に設けた一対の孔に挿通させて、該ネジ部にナットを螺合することにより該パイプコンプを上記フレームに固着している。上記リーンフォースの第1の面と上記フレームの一側面を当接させている。上記フレームが車両の前後方向に延設されるサイドフレームであり、上記パイプが車軸に繋がるトレーリングロッドを保持するトレーリングロッドハンガーパイプである。上記リーンフォースの第1の面の幅を上記トレーリングロッドハンガーの側面幅よりも大きくしている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態におけるフレームとパイプの結合構造は、車両のシャーシーフレーム10を構成する左右一対のサイドフレーム11の後方箇所、すなわち、図1に矢印Bで示す円で囲む部分にトレーリングロッドハンガーパイプ12及びトレーリングロッドハンガー13を取付ける構成としたものである。ここで、トレーリングロッドハンガーパイプ12は、後述するように、後輪側の足周りを支持するトレーリングロッドハンガー13を溶着固定するものである(図2参照)。なお、図2において、14はトレーリングロッドハンガー13によって支えられるトレーリングロッド、15はトレーリングロッド14によって支えられるリヤアクスルである。
【0010】
シャーシーフレーム10は、左右対称な形状をしており、サイドフレーム11は、左右一対の側面11a,11bと上面11cと下面11dとにより閉断面に形成されている。サイドフレーム11の後方の一対の側面11a,11bには、それぞれ孔11e,11fが設けられている。
また、本実施形態では、トレーリングロッドハンガーパイプ12とリーンフォース16と組み合せて、後述するようなトレーリングロッドハンガーパイプコンプ17を形成している。
【0011】
リーンフォース16は、トレーリングロッドハンガーパイプ12を貫通させる孔16aを設けた第1の面16bと、該第1の面の上端から延設した第2の面16cと、該第1の面の下端から延設した第3の面16dとを備え、これらの面が略コ字形状を成すように形成されたものである(図3、図4及び図6参照)。
トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17は、図3及び図4に示すように、リーンフォース16の第1の面16bに設けた孔16aにトレーリングロッドハンガーパイプ12を貫通させて、互いに予め溶着固定して形成される。
【0012】
次ぎに、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17をサイドフレーム11に取付ける手順について説明する。
まず、図5及び図6に示すように、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17のトレーリングロッドハンガーパイプ12をサイドフレーム11の一対の側面11a,11bの孔11e,11fのそれぞれに差し込みつつ、該リーンフォース16の第1の面16b,第2の面16cと第3の面16dをサイドフレーム11の一側面11a,上面11c及び下面11dに当接させる。すると、リーンフォース16の第2の面16c及び第3の面16dがサイドフレーム11の上面11c及び下面11dをくわえ込むように取付けられる。このとき、リーンフォース16は、サイドフレーム11に対してトレーリングロッドハンガーパイプ12の軸が傾斜されたり孔11eに対して芯ずれすることなく、位置決めされる。
【0013】
このときの溶接箇所は、トレーリングロッドハンガーパイプ12の上側半周とサイドフレーム11の側面11bとの間と、サイドフレーム11の上面11cとリーンフォース16の第2の面16cの周縁部との間と、サイドフレーム11の一側面11aとリーンフォース16の第1の面16bの両側縁部との間である。これらの箇所の溶接により、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17は、サイドフレーム11に正確に位置決めされる。これらの箇所を溶接した後は、トレーリングロッドハンガーパイプ12にトレーリングロッドハンガー13が取付けられる。トレーリングロッドハンガー13における溶接箇所は、図7に示すように、トレーリングロッドハンガーパイプ12の上側半周とトレーリングロッドハンガー13との間である。
【0014】
次いで、サイドフレーム11を車体前後方向の軸C(図1参照)の回りに上下反転させた後、トレーリングロッドハンガーパイプ12の下側半周とサイドフレーム11の側面11bとの間と、サイドフレーム11の下面11dとリーンフォース16の第3の面16dの周縁部との間(図8及び図9参照)と、トレーリングロッドハンガーパイプ12の下側半周とトレーリングロッドハンガー13との間(図9参照)を溶接する。これらの箇所を溶接することにより、トレーリングロッドハンガーパイプ12及びトレーリングロッドハンガー13のサイドフレーム11への取付け固定が完了する。
【0015】
本実施形態では、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17をサイドフレーム11に組み付ける際、リーンフォース16をサイドフレーム11に合致させるだけで、トレーリングロッドハンガーパイプ12の軸の傾きやその上下方向の位置ずれ(図10参照)を規制することができるとともに、トレーリングロッドハンガーパイプ12の軸回りの角度のずれ(図11参照)も規制することができる。これらの寸法精度は、組み付け治具や溶接治具によらず、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17の精度と、サイドフレーム11とリーンフォース16間の合わせ形状によって決まるので、従来に比べて、溶接治具(図示せず)に精度が要求されず、該溶接治具自体もより簡単なもので十分である。
【0016】
また、従来、高い応力が発生していた箇所(図20に矢印Aで示す円で囲む箇所に対応する箇所)を、本実施形態では、サイドフレーム11の一側面11aにリーンフォース16を重ね合わせた2枚重ねの構造にしている。このため、本実施形態では、この箇所における強度が十分高くなっており、そこでの応力集中も緩和されている。
また、本実施形態では、サイドフレーム11の一側面11aとトレーリングロッドハンガーパイプ12とを溶着する必要が無いので、溶接時、従来のようにトレーリングロッドハンガー13とサイドフレーム11の一側面11aとの間に溶接トーチ(図示せず)を入れる必要がない。このため、この間のクリアランス(図20におけるクリアランスaに相当)を十分に小さくすることができる。したがって、トレーリングロッドハンガーパイプ12及びトレーリングロッドハンガー13をサイドフレーム11にコンパクトに組み付けることができる。
【0017】
図12及び図13は、それぞれ本発明の他の実施形態を示すものである。これらの実施形態では、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17を構成するトレーリングロッドハンガーパイプ12の先端にネジ部12aを形成し、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17を、溶接ではなく、ネジとナットによる締結手段を用いてサイドフレーム11に組み付けることができるようにしている。
図12に示した実施形態では、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17のサイドフレーム11への組付けに際して、サイドフレーム11内にカラー18を入れて、トレーリングロッドハンガーパイプ12をサイドフレーム11の一側面11aの孔11eとカラー18とサイドフレーム11の他側面11bの孔11fとに挿通し、ナット19をトレーリングロッドハンガーパイプ12のネジ部12aに締結するようにしている。カラー18は、ナット19の締結時にサイドフレーム11のとくに他側面11bが潰れないようにするためのものである。これ以外の作用・効果は、前記実施形態の場合と同様である。
【0018】
図13に示した実施形態では、図12に示したようなカラー18を用いずに、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17をサイドフレーム11に組み付けることができるようにしたものである。本実施形態では、トレーリングロッドハンガーパイプコンプ17のトレーリングロッドハンガーパイプ12を段付きパイプとしたもので、その先端のネジ部12aの根元に段部12bを形成している。このような段部12bを設けたことにより、この段部12bによってサイドフレーム11の他側面11bの潰れが防止される以外は、図12に示したものと作用・効果が同様である。
【0019】
図14と図15は、リーンフォース16がトレーリングロッドハンガー13に隠れない程度の大きさである場合の実施形態を示すものである。本実施形態のような場合には、トレーリングロッドハンガーパイプ12とトレーリングロッドハンガー13とリーンフォース16の3つの部材を予め溶接してからサイドフレーム11に組み付けることができる。このようにすれば、リーンフォース16の周囲の溶接を一度に行うことができ、フレーム溶接ラインにおける工数削減を図ることができる。
【0020】
なお、上記実施形態では、フレームとして車両のサイドフレームを採用し、パイプとしてトレーリングロッドハンガーパイプを採用したが、本発明はこれに限らず、一般的な一対の側面と上面及び下面により閉断面を形成するフレームと、このようなフレームの両側面に形成された孔に挿通して固着されるパイプであれば、どのようなフレーム及びパイプでも良い。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るフレームとパイプの結合構造によれば、一対の側面と上面及び下面により閉断面を形成するフレームの一対の側面にそれぞれ孔を設け、該孔にパイプを貫通させて上記フレームに固定するようにした車両のシャーシーのフレームとパイプの結合構造において、上記パイプを貫通させる孔を設けた第1の面と該第1の面の上端から延設した第2の面と、上記第1の面の下端から上記第2の面と同方向に延設した第3の面とを備えたリーンフォースを形成し、該リーンフォースの上記第1の面に設けた上記孔に上記パイプを貫通させて固着したパイプコンプを形成し、該パイプコンプに固着された上記パイプのうち上記第1の面を基準として上記第2の面および上記第3の面の延設する側に配置された部分上記フレームの一対の側面に設けられた上記孔のそれぞれに上記フレームの側面側から挿通させ、上記リーンフォースの上記第2の面上記フレームの上面の上側に重ねて配置し、上記リーンフォースの上記第3の面を上記フレームの下面の下側に重ねて配置して上記パイプコンプを上記フレームに固着する構成としているので、次のような効果を得ることができる。
【0022】
すなわち、本発明では、上記リーンフォースを介して上記パイプをフレームに固着するようにしたので、上記パイプコンプを上記フレームに組み付ける際、上記リーンフォースを上記フレームに合致させるだけで、上記パイプの軸の傾きやその上下方向の位置ずれを規制することができるとともに、その軸回りの角度のずれも規制することができる。これにより、本発明では、上記パイプを上記フレームに容易に精度良く溶接することができ、パイプとフレームの取付け寸法の精度を向上させることができる。また、上記リーンフォースを上記フレームに嵌め込めば、自動的に上記パイプの位置が決まるため、上記パイプの仮止めにもなり、組付け作業牲を向上させることができる。さらに、上記リーンフォースを上記フレームに嵌め合わせるだけで、それらの寸法精度が出せるので、溶接治具等の設備を簡略化できる。さらにまた、上記リーンフォースの上記フレームへの溶接を上記リーンフォースの周縁部に沿って直線的に行うことができるので、溶接作業が容易となる。
【0023】
また、本発明では、上記フレームの一側面と上記パイプとを溶着する必要が無いので、溶接時、上記フレームと上記パイプの取付けられる他の部品との間のクリアランスを十分に小さくすることができる。このため、上記パイプ及びこれに取付けられる他の部品を上記フレームにコンパクトに組み付けることができる。
【0024】
さらに、本発明では、上記フレームの一対の側面の孔のそれぞれに挿通される上記パイプコンプのパイプ先端にネジ部を設けるとともに、上記フレームの側面に設けられた一対の孔の間に円筒形のカラーを配置し、上記フレームの両側面に設けた一対の孔と上記カラーの内部に上記パイプを挿通させて、該パイプのネジ部にナットを螺合することにより該パイプコンプを上記フレームに固着した構成としているので、溶接による上記フレームの変形を防ぐことができる。また、上記フレームから上記パイプコンプを取外すことが可能なので、破損時のパイプの交換が可能である。
【0025】
さらにまた、上記フレームの一対の側面の孔のそれぞれに挿通される上記パイプコンプのパイプ先端にネジ部を設けるとともに、該ネジ部の根元に段部を設け、該ネジ部を上記フレームの両側面に設けた一対の孔に挿通させて、該ネジ部にナットを螺合することにより該パイプコンプを上記フレームに固着した構成とすることにより、上記カラーを省略でき、部品点数を削減を図ることができる。
【0026】
しかも、本発明では、上記リーンフォースの第1の面と上記フレームの一側面を当接させた構成としているので、応力の集中しやすい上記パイプと上記フレームの交差部分が2枚重ねの構造となり、この部分における強度を向上させることができる。
さらに、本発明では、上記フレームが車両の前後方向に延設されるサイドフレームであり、上記パイプが車軸に繋がるトレーリングロッッドを保持するトレーリングロッドハンガーパイプである場合には、大型のサイドフレームに対して、高精度でトレーリングロッドハンガーパイプを固着することができる。
さらにまた、本発明では、上記リーンフォースの第1の面の幅を上記トレーリングロッドハンガーの側面幅よりも大きくした場合には、上記パイプコンプに上記トレーリングロッドハンガーを固定した後に、該パイプコンプを上記フレームに固着することができるので、大型のサイドフレームヘの組付け(ライン工程)を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレームとパイプの結合構造を適用した車両のシャーシーフレームを示す斜視図である。
【図2】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態を示し、とくに、図1に矢印Bで示した円で囲む部分を拡大して示す斜視図である。
【図3】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態の要部を示す分解斜視図である。
【図4】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態のパイプコンプを示す斜視図である。
【図5】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態のパイプコンプをサイドフレームに溶着した様子を示す斜視図である。
【図6】図5におけるD−D線断面図である。
【図7】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態を示し、とくに、溶接箇所が、トレーリングロッドハンガーパイプの上側半周とトレーリングロッドハンガーとの間であることを示す斜視図である。
【図8】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態を示し、とくに、溶接箇所が、トレーリングロッドハンガーパイプの下側半周とサイドフレームの両側面との間であることを示す斜視図である。
【図9】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態を示し、とくに、溶接箇所が、サイドフレームの下面とリーンフォースの第3の面の周縁部との間であることを示す斜視図である。
【図10】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態を示し、とくに、トレーリングロッドハンガーパイプの軸の傾きやその上下方向の位置ずれがなく、トレーリングロッドハンガーパイプがサイドフレームに固定された様子を示す正面図である。
【図11】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の一実施形態を示し、とくに、トレーリングロッドハンガーパイプの軸回りの角度のずれがなく、トレーリングロッドハンガーパイプがサイドフレームに固定された様子を示す斜視図である。
【図12】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の他の実施形態を示し、とくに、トレーリングロッドハンガーパイプの先端にネジ部を形成するとともに、サイドフレームの中にカラーを入れた場合の例を示す分解斜視図である。
【図13】本発明に係るフレームとパイプの結合構造の他の実施形態を示し、とくに、トレーリングロッドハンガーパイプの先端にネジ部を形成するとともに、その根元に段部を形成した場合の例を示す分解斜視図である。
【図14】本発明に係るフレームとパイプの結合構造のさらに他の実施形態を示し、とくに、リーンフォースがトレーリングロッドハンガーに隠れない程度の大きさである場合の例を示す分解斜視図である。
【図15】本発明に係るフレームとパイプの結合構造のさらに他の実施形態を示し、とくに、リーンフォースがトレーリングロッドハンガーに隠れない程度の大きさである場合の例を示す側面図である。
【図16】従来の車両におけるサイドフレームとトレーリングロッドハンガーパイプの結合構造の一例を示す斜視図である。
【図17】従来の車両におけるサイドフレームとトレーリングロッドハンガーパイプの結合構造の一例を示すもので、とくに、溶接箇所が、トレーリングロッドハンガーパイプの上側半周の面とサイドフレームの両側面との間であることを示す斜視図である。
【図18】従来の車両におけるサイドフレームとトレーリングロッドハンガーパイプの結合構造の一例を示すもので、とくに、溶接箇所が、トレーリングロッドハンガーパイプの上側半周の面とトレーリングロッドハンガーの両側との間であることを示す斜視図である。
【図19】従来の車両におけるサイドフレームとトレーリングロッドハンガーパイプの結合構造の一例を示すもので、とくに、溶接箇所が、トレーリングロッドハンガーパイプ下側半周の面とサイドフレーム及びトレーリングロッドハンガーとの間であることを示す斜視図である。
【図20】従来の車両におけるサイドフレームとトレーリングロッドハンガーパイプの結合構造の一例を示すもので、とくに、サイドフレームとトレーリングロッドハンガーとの間に溶接トーチを入れる様子を概念的に示す断面図である。
【図21】従来の車両におけるサイドフレームとトレーリングロッドハンガーパイプの結合構造の一例を示すもので、とくに、トレーリングロッドハンガーパイプがサイドフレームに対して傾いたり、トレーリングロッドハンガーパイプとサイドフレームの孔との間に芯ずれが生じたりする様子を概念的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 シャーシーフレーム
11 サイドフレーム
11a,11b 側面
11c 上面
11d 下面
11e,11f 孔
12 トレーリングロッドハンガーパイプ
12a ネジ部
12b 段部
13 トレーリングロッドハンガー
14 トレーリングロッド
15 リヤアクスル
16 リーンフォース
16a 孔
16b 第1の面
16c 第2の面
16d 第3の面
17 トレーリングロッドハンガーパイプコンプ
18 カラー

Claims (6)

  1. 一対の側面と上面及び下面により閉断面を形成するフレームの一対の側面にそれぞれ孔を設け、該孔にパイプを貫通させて上記フレームに固定するようにした車両のシャーシーのフレームとパイプの結合構造において、
    上記パイプを貫通させる孔を設けた第1の面と該第1の面の上端から延設した第2の面と、上記第1の面の下端から上記第2の面と同方向に延設した第3の面とを備えたリーンフォースを形成し、該リーンフォースの上記第1の面に設けた上記孔に上記パイプを貫通させて固着したパイプコンプを形成し、該パイプコンプに固着された上記パイプのうち上記第1の面を基準として上記第2の面および上記第3の面の延設する側に配置された部分上記フレームの一対の側面に設けられた上記孔のそれぞれに上記フレームの側面側から挿通させ、上記リーンフォースの上記第2の面上記フレームの上面の上側に重ねて配置し、上記リーンフォースの上記第3の面を上記フレームの下面の下側に重ねて配置して上記パイプコンプを上記フレームに固着していることを特徴とするフレームとパイプの結合構造。
  2. 上記フレームの一対の側面の孔のそれぞれに挿通される上記パイプコンプのパイプ先端にネジ部を設けるとともに、上記フレームの側面に設けられた一対の孔の間に円筒形のカラーを配置し、上記フレームの両側面に設けた一対の孔と上記カラーの内部に上記パイプを挿通させて、該パイプのネジ部にナットを螺合することにより該パイプコンプを上記フレームに固着していることを特徴とする請求項1に記載のフレームとパイプの結合構造。
  3. 上記フレームの一対の側面の孔のそれぞれに挿通される上記パイプコンプのパイプ先端にネジ部を設けるとともに、該ネジ部の根元に段部を設け、該ネジ部を上記フレームの両側面に設けた一対の孔に挿通させて、該ネジ部にナットを螺合することにより該パイプコンプを上記フレームに固着していることを特徴とする請求項1に記載のフレームとパイプの結合構造。
  4. 上記リーンフォースの第1の面と上記フレームの一側面を当接させていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフレームとパイプの結合構造。
  5. 上記フレームが車両の前後方向に延設されるサイドフレームであり、上記パイプが車軸に繋がるトレーリングロッドを保持するトレーリングロッドハンガーパイプであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフレームとパイプの結合構造。
  6. 上記リーンフォースの第1の面の幅を上記トレーリングロッドハンガーの側面幅よりも大きくしていることを特徴とする請求項5に記載のフレームとパイプの結合構造。
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