JP4115615B2 - マスクパターン設計方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路の製造工程のひとつであるフォトリソグラフィ工程に使用されるフォトマスクの設計に係り、特にロジックデバイスのゲート電極の形成に使用されるマスクパターンの設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置の製造においては、回路を構成する素子や配線などの高集積化、また微細化が進められている。例えば、EWS(Engineering Work Station)やPC(Personal Computer)のCPUとして用いられるRISCプロセッサの製造において、2002年にはトランジスタのゲート電極の寸法として110nmが求められている。
【0003】
RISCプロセッサのゲート及び素子領域のパターン例を図19に示す。ここで、ゲート配線11のゲート長を与えるのは素子領域12上に載った微細ゲート部16である。連結配線部17はこのゲート部16とコンタクトパッド部18を接続する。ゲート配線11は、エンドキャップ部19により終端している。
【0004】
ところで、近年の回路パターンの微細化に伴い、フォトマスク上のパターンを半導体ウェハ上に転写するフォトリソグラフィ工程におけるパターン転写精度の低下が深刻になっている。
【0005】
この転写精度を向上させる手法のひとつに、フォトマスクを通過する光の位相を変えることによって、半導体ウェハ上に投影される像のコントラストを向上させる位相シフトマスク露光法がある。
【0006】
位相シフトマスクの中でレベンソン位相シフトマスクは、遮光領域を挟んで隣接する開口領域を通過する露光光に180度の位相差を与えるように、一方の開口に位相シフタを設けたものである。
【0007】
このレベンソン位相シフトマスクは上述した線幅110nmのゲート部16をフォトリソグラフィ技術で達成するために必須のものである。
【0008】
図20(d)に示すようなゲートパターンの形成にレベンソン位相シフトマスクを用いる場合を考える。このようなゲートパターンを形成する方法として、例えば特開平7−106227に示されるように、レベンソン位相シフトマスクと通常のフォトマスクを多重露光する方法がある。
【0009】
第1のフォトマスクとして、図20(a)に示すようにゲート部16を挟む開口14を設け、ゲート部16を挟んで交互に位相シフタ部15を設けたレベンソン位相シフトマスクを用いる。
【0010】
第2のフォトマスクとして、図20(b)に示すように、連結配線部17とコンタクトパッド部及びゲート部16を覆う遮光パターン部20を含む遮光パターン13を設けた通常のフォトマスクを用い、これら第1、第2のフォトマスクを多重露光する。
【0011】
図20(c)に示すように遮光部の重なる領域に露光光が照射されない暗部が形成され、従って、ポジレジストを用いた場合には、図20(d)に示すように暗部にレジスト21の残ったパターンが形成される。ここで、第2の露光に使用したマスクはトリムマスクと呼ばれる。
【0012】
これらレベンソンマスクとトリムマスクのパターンデータを設計する方法として、例えば以下の工程がある。これを図21、図22を用いて説明する。図21は従来の設計方法の工程を表すフローチャートであり、図22は前記工程に対応するフォトマスクの設計を説明する要部上面図である。但し、ゲート部16はレベンソンマスクにより、連結配線部17、コンタクトパッド部18及びエンドキャップ部19はトリムマスクにより形成される。
【0013】
図21に示したステップ211にて、まず、図22(a)に示すようにゲート配線31と素子領域32の元の設計パターンを入力する。次に、ステップ212にて、図22(b)に示すように素子領域12を拡張して第0領域33とする。ここで、素子領域32を拡張するのは、微細ゲート部を素子領域32より少し張り出した設計とするためである。これは、素子領域32に微細ゲート部より幅の広い連結配線部が載るとトランジスタの性能が劣化するため、マージンをみて少し張り出させる。
【0014】
次に、ステップ213にて、ゲート配線31と第0領域33の重なる領域を算出して、第1領域34とする。ここで、最終的に第1領域34の幅を減じた領域が微細ゲート部になる。ステップ214にて、図22(c)に示すように、第1領域34をゲート部31と直交する方向に予め設定した値Pだけ伸ばして第2領域35とする。
【0015】
その後、ステップ215にて、図22(d)に示すように、第2領域35が隣接する第2領域35と重複するものについてはこれを合成し、ステップ216にて、第2領域35から第1領域34を除いた領域を演算により求め、図22(e)に示すように第3領域36とする。
【0016】
次に、ステップ217にて、図22(f)に示すように第3領域36の短辺方向の幅を狭めるように、第3領域36の辺の位置を距離Qだけ移動させる。これにより、所望サイズの微細ゲート部の設計を行う。
【0017】
次に、ステップ218にて、第3領域36に対して、OPC(Optical Proximity Correction)処理を施す。OPC処理を施さないと、図19のゲート配線16のように、様々な間隔でパターンが存在する場合に、ゲート部の幅が均一に仕上がらないという現象が生じる。
【0018】
即ち、フォトマスク上のサイズAのパターンを転写する場合、被加工基板上のレジストを所望サイズ(A/露光倍率)に仕上げるように露光時の露光量を設定したとすると、サイズBのパターンが所望値(B/露光倍率)からずれて形成される。従って、ゲート部の幅を所望値に形成するように、フォトマスクの設計パターンサイズに開口幅に応じた補正をかける必要がある。
【0019】
例えば、予め実験よりフォトマスク上の第3領域36の幅(開口幅)に対して、レジストの仕上がり寸法を測定し、補正テーブルを用意し、これにしたがって補正を行う方法がある。若しくは、シミュレーションにより第3領域36の幅に応じてレジストの仕上がり寸法を予測する方法もある。
【0020】
しかしながら、実験的に補正をかけた方が、レジストパターンを形成した後の、ゲート電極のRIE(Reactive Ion Etching)の工程における寸法変換差を含む補正ができ、より高精度の補正が可能である。その後、ステップ218を経てステップ219にて、第3領域36をレベンソンマスクの開口部14の設計パターンとする。
【0021】
次に、レベンソンマスク作製におけるシフタパターンの設計を図22(g)に示すようにステップ220〜224で行う。まず、シフタパターンを開口部14に交互に配置するためにステップ220〜223の工程を行う。ここでは、隣接する第3領域36間の距離を評価し、距離R以下になる第3領域36のグループを求める。
【0022】
更に、ステップ221〜223において、このグループ毎に、例えば設計上の原点の位置から近い側から0゜、次に180゜、0゜、180゜と交互にシフタ配置を決定する。そして、180゜の領域を第4領域37とする。その後、ステップ224に示すように、レベンソンマスク作製時のシフタパターンの描画データを設計するために、寸法Sだけ全体に太らせる。
【0023】
次に、ステップ225、226にて、図22(h)に示すようにトリムマスクの設計として、第3領域36を距離Tだけ僅かに縮小し、これとゲート配線31のパターンの両方を含むパターンデータを作成し、これをトリムマスクの遮光部の設計パターンとする。第3領域36を縮小するのは、レベンソンマスクとトリムマスクの露光時の合わせずれ(アライメント誤差)を考慮した結果である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のマスクパターンの設計方法には以下の問題がある。図23(a)〜(c)に示すように、開口部と連結配線の間隔が狭い場合には、多重露光時のアライメント誤差により連結配線の幅が細る、若しくは太る場合がある。図23(a)にレベンソンマスクの設計パターンを、図23(b)にトリムマスクの設計パターンを示す。アライメント誤差がない場合には、図23(c)に示すような多重露光のイメージになり、図23(d)に示すように、所望のパターンが形成される。
【0025】
しかしながら、図23(e)に示すように、レベンソンマスクに対してトリムマスクの位置が下方向にずれて露光された場合、図23(f)に示すように、連結配線部(図中円内の部分)の寸法が細る問題がある。一般にデバイスの性能に与える影響を考慮して、寸法の制御性として求められるのは寸法設計値±10%である。これに対してアライメント誤差ははるかに大きい。従って、図23のような場合には、アライメント誤差分の寸法誤差が生じるが、これは寸法の制御性として許容できる値ではない。
【0026】
また、図24(a)〜(e)に示すように、ゲート部に対して直交する方向に開口部14と連結配線の間隔が狭い場合も考えられる。図24(a)はレベンソンマスクの設計パターン、図24(b)はトリムマスクの設計パターンである。この場合には、図24(b)中の円内に示すように、トリムマスクに近接した遮光パターンが生じる。図24(c)に所望のパターンを示す。
【0027】
しかしながら、図24(b)の円内の近接部分が解像限界以下の距離である場合には、近接部分が繋がった遮光部となってしまう。そこで、多重露光後には図6(d)に示すように、コンタクトパッド部の寸法がレベンソンマスクの開口部の境界で決定されることになる。
【0028】
このため、コンタクトパッド部が意図した寸法より大きく形成されることが考えられ、また両マスクの露光間におけるアライメント誤差により寸法が変動する。
【0029】
OPC方法として開口幅を補正し、ゲート部の寸法を均一にしている。しかしながら、図25に示したゲート部A、Eのように、開口部14を挟んで隣に大面積の遮光領域13が存在する場合には、開口幅の補正が十分でない。
【0030】
図26に図25のレベンソンマスクの設計パターンを被加工基板上に転写した時の投影像を示す。ゲート部B、C、Dは投影像のプロファイルがほとんど同じであり、解像線幅44がほぼ等しくなる。しかしながら、外側のゲート部A、Eについては内側のゲート部B、C、Dと異なる(狭くなる)ことがわかる。
【0031】
このように、開口幅が全く同じでも周辺の環境によって、転写後の寸法が異なってくる。しかしながら、従来方法では、開口幅の補正を更に外側の環境を考えて補正していなかった。また、シミュレーションにより周辺の環境まで考慮して補正をかける方法もあるが、上述のように精度に乏しく、更に計算時間が膨大であるという問題がある。
【0032】
本発明は、上述の如き従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、容易にアラインメント誤差による連結配線部の寸法変動を無くすことができ、又、容易にゲート部の制御性を向上させることができるマスクパターンの設計方法及びこの設計方法により設計したマスクパターンを用いて製造した半導体装置を提供することである。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、素子領域と配線のパターンデータを用いて論理演算を行うことにより複数のパターンデータを発生させることによりマスクパターンを設計するマスクパターン設計方法において、前記配線と素子領域の元の設計パターンを入力し、前記素子領域を拡張し第0領域とし、前記配線と第0領域の重なる領域を算出し、第1領域とし、前記第1領域をゲート部と直交する方向に予め設定した値だけ伸ばして第2領域とし、前記第2領域と隣接して重複する第2領域とを合成し、前記第2領域に予め設定した距離以下に近接する配線の一部又は全部を前記設定距離以上になるように遠ざける処理を含み、前記遠ざける処理を施した配線の一部又は全部に前記設定距離以下に近接するデバイスの構成要素があるかどうかを検出し、検出された場合は遠ざける処理を施した前記配線の一部又は全部から該当のデバイスの構成要素を前記設定距離以上遠ざける処理を行い、その後、前記遠ざける処理を施したデバイスの構成要素に前記設定距離以下に近接するデバイスの他の構成要素があるかどうかを検出し、検出された場合は該当のデバイスの構成要素を先に遠ざけたデバイスの構成要素から前記設定距離以上遠ざける処理を行うことを、前記設定距離以下に他のデバイスの構成要素が検出されなくなるまで、繰り返し行い、前記第0領域と重なる配線はレベンソンマスクにより形成される配線であり、その他の配線はトリムマスクにより形成される配線であることである。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のマスクパターンの設計方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。但し、以降説明する各パターン等の寸法値は被加工基板上の寸法値を示しており、フォトマスク上ではその4倍の値である。
【0043】
実施例1
図1は本発明の実施例1のマスクパターンの設計方法の工程を説明するフローチャートである。このフローチャートでは、レベンソンマスクとトリムマスクの設計方法を説明している。図2は上記設計方法を説明するフォトマスクの要部上面図である。
【0044】
図1のステップ101にて、まず、ゲート配線と素子領域の元の設計パターンを入力した。ここで、ゲート配線の元の設計寸法は240nmであり、以下の工程で、被加工基板上で所望値110nmのゲート部寸法を得るようフォトマスクの設計を行った。
【0045】
ステップ102にて、素子領域を拡張し第0領域とし、次に、ステップ103にて、ゲー卜配線と第0領域の重なる領域を算出し、第1領域とした。ここで、最終的に第1領域の幅を減じた領域が微細ゲート部になる。
【0046】
ステップ104にて、第1領域をゲート部と直交する方向に予め設定した値Pだけ伸ばして第2領域とした。ここで、Pは150nmとした。次に、ステップ105に示すように、第2領域が隣接する第2領域と重複するものについてはこれを合成した。
【0047】
その後、ステップ106〜108にて、ゲート部と距離AL以下に近接する連結配線を抽出し、これをゲート部から遠ざけるよう設計を変更する処理を行った。ここで、距離ALは予め設定された基準値である。
【0048】
まず、ステップ106、107にて、距離AL以下で第2領域と近接する連結配線部を抽出し、これを含むポイントを移動させるポイントとして設定する。
【0049】
これについては図2を用いて説明する。即ち、図2(a)に示すように第2領域35とゲート配線31の設計パターンとの近接距離(第1領域の長辺方向)を評価して、その時、距離AL以下に近接するゲート配線の図形の辺(線分)41を抽出した。図2(b)はゲート配線31の設計パターンの図形を示している。この図2(b)に示すように、上記近接する辺を含む図形のコーナーのポイントの内、第1領域の長辺方向の距離がBL以下となるポイント42を抽出した。ステップ108にて、図2(c)に示すように上記辺の近接距離が距離ALとなるようにポイント42を移動させた。これには、ステップ106の処理時点での近接距離と距離ALとの差を算出しておき、差の距離BLを移動させればよい。尚、エンドキャップ部19については、その幅、長さの変動がデバイスの性能にほとんど影響しないため、処理の対象から除外している。
【0050】
次に、ステップ109に示すように、第2領域から第1領域を除いた領域を演算により求め、第3領域とした。
【0051】
その後、ステップ110に示すように、第3領域の短辺方向の幅を狭めるように、第3領域の辺の位置を距離Qだけ移動させる。これにより、所望サイズ110nmの微細ゲート部の設計とした。ここで、距離Qは元のゲート配線の寸法240nmからゲート部の寸法110nmを引いた差である130nmの半分65nmである。
【0052】
次に、ステップ111にて、上記第3領域(開口幅)に対して、1度目のOPC(Optical Proximity Correction)処理を施して開口幅の補正を行う。
【0053】
予め実験よりフォトマスク上の第3領域の幅(開口幅)に対して、ゲート配線のRIE後の仕上がり寸法を測定し、図17の表図に示した補正テーブルを用意した。ゲート配線の形成工程については後述する。
【0054】
ここで、図17の表図の補正値は開口幅の片側の辺に対して与える補正値である。例えば、開口幅450nmの開口では開口幅を片側で30nmに補正する。即ち、450nmから30nm×2を太らせて510nmとする。
【0055】
次に、2度目のOPC処理及びレベンソンマスク作製におけるシフタパターンの設計をステップ112〜116で行う。
【0056】
まず、隣接する第3領域間の距離を評価し、距離R以下になる第3領域のグループを求めた。ここで、距離Rは400nmとした。
【0057】
次に、ステップ114に示すように、第3領域のグループにおいて、開口部の両側の遮光部の寸法を評価し、グループの中で最も外側にある開口部を抽出した。そして、上記開口について2度目の補正を施した。
【0058】
ここで、最も外側の開口幅は、P(150nm)からステップ110の工程を経て280nmに、更にステップ111の補正を経て300nmになっている。更に図18の表図に示す補正値を与え、結果的に内部の開口幅が510nmの場合には、最も外側の開口幅を片側で10nm細らせて結果的に280nmとした。
【0059】
図18の表図に示す補正値はグループの最も外側の開口幅が300nmの時の値であり、図17の表図と同じく実験結果より求めたものである。外側の開口幅を変化させると、補正値も変更する必要がある。
【0060】
その後、ステップ115に示すように、シフタパターンをグループ内の開口に対して交互に配置した。例えば設計上の原点の位置から近い側から偶数番目をシフタとし、第4領域とした。
【0061】
次に、ステップ117を経て第3領域をレベンソンマスクの開口部の設計パターンとした。
【0062】
更に、ステップ118に示すように、レベンソンマスク作製時のシフタパターンの描画データを設計するために、第4領域を寸法Sだけ全体に太らせた。ここでは、前記Sを所望のゲート部の寸法110nmの約半分の50nmとした。
【0063】
更に、ステップ119、120に示すように、トリムマスクの設計として、第3領域を距離Tだけ僅かに縮小し、これとゲート配線31のパターンの両方を含むパターンデータを作成して、これをトリムマスクの遮光部の設計パターンとした。ここで、前記Tはアライメント誤差を考慮し、30nmとした。以上のように、レベンソンマスクとトリムマスクの設計を行った。
【0064】
次に、上記した設計方法により設計したフォトマスクを用いた半導体装置の製造方法について図3を参照して説明する。
【0065】
図3は(a)〜(h)はゲート配線の形成工程を示す半導体基板の要部断面図である。図3(a)に示すように、Siウェハ(半導体シリコン基板)22上に厚さ3nmのゲート酸化膜23を形成し、更にその上に厚さ160nmのポリシリコン膜24を積層して形成した。
【0066】
次に、図3(b)に示すように、ポジレジスト21を厚さ240nmに調整して基板全面に塗布し、塗布後、ベーク(Bake)を90℃、120secの条件で行った。
【0067】
更に、図3(g)に示した上述の方法で設計したレベンソン位相シフトマスク27を用いて、図3(c)に示すように、第1の露光を行い、レジストに潜像を形成した。ここで、潜像とは、露光光を照射されることによりマスクの投影像に応じてレジストの化学反応が引き起こされた領域のことである。
【0068】
露光条件は、スキャナー型の露光装置(波長248nm)を用いて、NA(開口数)を0.5、σ(コヒーレンシー)を0.3の照明条件とした。
【0069】
その後、図3(h)に示した上述の方法で設計したトリムマスク28を用いて、図3(d)に示すように第2の露光を行った。露光条件は、露光装置として第1の露光と同じものを使用して、照明条件をNA0.55、σを外形が0.8で、内径0.53が遮蔽された2/3の輪帯照明で行った。
【0070】
次に、図3(e)に示すように、基板を露光装置より搬出し、露光後ベーク(PEB:Post Exposure Bake)を110℃、120secの条件で行った後、アルカリ現像液を用いて現像し、感光部のレジストを溶解させてレジストパターン29を形成した。
【0071】
更に、図3(f)に示すように、レジストパターン29をマスクに弗素を含むガスを用いたRIE(Reactive Ion Etching)を行い、ポリシリコン膜24とゲート酸化膜23のパターンを形成した。
【0072】
その後、図示しない窒化シリコン膜を成膜する等の工程を経て、半導体装置を製造した。
【0073】
ここで、実施例1で用いた露光装置のアライメント誤差は最大60nmである。寸法の制御性として求められるのは、ゲート部の寸法が所望値110nmに対して±11nm、また、連結配線部は所望値240nmに対して±24nmである。従って、連結配線部とゲート部が近接している場合には、アライメント誤差により寸法制御性の要求値以上に連結配線部の寸法が変動する可能性がある。
【0074】
本実施例によれば、図1のステップ106〜108の処理により、近接する連結配線部を遠ざけるように設計パターンを変更し、これによりアライメント誤差による連結配線部の寸法変動をなくすことができる。
【0075】
また、元の開口幅に応じて開口幅の補正を加えるOPCを行い、更に、開口を挟んで隣に大面積の遮光領域が存在する上記グループの最も外側の開口幅に対して図1のステップ114の処理により第2のOPCを行うことによって、更なる補正を加えているため、図4の第2のOPC後のレベンソンマスクの設計パターンの投影像プロファイルに示されるように、ゲート部A〜Eまでの幅を揃えることができる。
【0076】
このように、第2のOPC工程を付加することにより、ゲート部の制御性をより向上させることが可能となった。また、RIE後の寸法値を実験により測定して補正値を決定しているため、精度を高くすることができる。更にシミュレーションを用いる補正に比べ、はるかに短い時間で容易に設計を完了することができる。
【0077】
実施例2
図5は本発明の実施例2の設計工程の要部を示したフローチャートである。この実施例2は実施例1で説明した図1の設計工程のステップ108とステップ109の間に図5に示した工程を挿入して、全体の工程が構成されている。ところで、上記実施例1の図1に示したステップ106〜108においてゲート部と近接するゲート配線のパターン設計を変更し、近接図形を移動させた。
【0078】
しかしながら、デバイスの設計パターンによっては、設計変更により不都合を生じる場合がある。例えば、連結配線やコンタクトパッド部の移動先に極めて近接した位置に他のレイヤのパターン、例えば素子領域やコンタクトがある場合には、ショート等の問題が生じることが懸念される。また、コンタクトパッド部を移動させるとコンタクトとの位置ずれが生じたり、コンタクト抵抗が増加することが懸念される。このようなことを回避するために、本例では図5に示した設計工程を加えている。
【0079】
まず、ステップ501では、図1のステップ108にて移動したポイントに近接するゲート以外のレイヤの図形を抽出する。この時、近接距離はおよそAL以上に設定すればよい。次にステップ502にて、前記抽出した図形と前記ポイントとの隣接距離がAL以上かどうかを調べて、ステップ503にて、他のレイヤの図形と整合性がとれているかを判断する。他のレイヤの図形が近接距離内に存在しない場合には、他のレイヤとの整合性がとれていると判断して、ステップ505に進む。
【0080】
他のレイヤの図形が存在する場合には、ステップ504にて、前記ポイントとの隣接距離がAL以下の図形も距離BL移動させる。この状態は図6(a)〜(d)に示されている。
【0081】
図6(a)は所望のパターンを示している。図6(b)に示すように、元々の設計データにおいて素子領域43がゲート配線31と近接している場合に、近接するポイント42を抽出し、図6(c)に示すようにポイント42を移動させる。この時、移動させた図形のポイント42と近接する素子領域43についても抽出して、これを図6(d)に示すように移動する工程が加えられている。
【0082】
上記のように移動させた図形に対して近接距離内に他のレイヤの図形がないかを更に調べ、存在する場合には該当の図形を移動させる。このような図形の移動処理を繰り返し、最終的に、移動した図形の近接距離以内に他のレイヤの図形がないと確認され、ステップ503で他のレイヤの図形と整合性がとれたと判断されるまで行う。
【0083】
次にステップ505にて、抽出したポイントを含む連結配線に接続されるコンタクトパッドとコンタクトの位置関係を確認する。その結果、図7(a)に示すように、移動したポイント42がコンタクトパッド部のポイントを含む場合、ステップ506にて、コンタクトパッド部とコンタクト30との位置の整合性がとれているかどうかを判断する。整合性がとれている場合は図1のステップ109へ進み、図7(b)に示すように整合性がとれていない場合は、ステップ507にて、図7(c)に示すようにコンタクト30を距離BL移動させる。
【0084】
本発明によれば、実施例1と同様に、近接する連結配線部を遠ざけるように設計パターンを変更し、これにより、アライメント誤差による連結配線部の寸法変動をなくすことができる。
【0085】
又、連結配線部に接続されるコンタクトパッド部18を移動するように設計変更を行った際に、これと接続されるコンタクト30のパターンを同様に移動させることにより、コンタクトパッド部とコンタクト30の位置ずれにより生じるコンタクト抵抗の増加によるデバイス性能の劣化を防止することができる。
【0086】
更に、連結配線部或いはコンタクトパッド部が移動したために、これらが素子領域等に近接して、ショートなどのデバイス性能の劣化が懸念されるが、これに対して、移動した配線図形の周辺にあるゲート以外のレイヤの図形を抽出し、これを同様に移動させることを繰り返して行って、異常接近した素子領域等を無くすことができ、前記配線図形の移動によるデバイス性能の劣化を防止することができる。
【0087】
実施例3
図8は本発明の実施例3の要部を示した平面図ある。上記した実施例1、2によれば、連結配線部及びコンタクトパッド部の位置を移動させることにより、アライメント誤差による連結配線部の寸法変動を防止し、又、前記移動によるデバイス性能の劣化を防止している。
【0088】
しかし、デバイス性能の許す範囲で第3領域の設計パターンの辺の位置を移動させ、延いては本例の図8のようにレベンソンマスクの開口部の設計パターンの辺の位置を変更してもよい。図8(a)は、変更前の開口部14とシフタ開口部15の辺の位置を示しており、図8(b)に変更後の開口部14とシフタ開口部15の辺の位置を示している。この場合には、ゲート部の長さが短くなるため、これに合わせて素子領域の設計パターンの辺の位置も移動させることが望ましい。
【0089】
本実施例によれば、近接するゲート部を遠ざけるように設計パターンを変更することにより、実施例1、2と同様に、アライメント誤差による連結配線部の寸法変動をなくすことができる。
【0090】
実施例4
図9は本発明の実施例4の要部を示したフローチャートである。上記実施例1では、開口部のグループの最も外側の開口幅を図1に示したステップ114の第2のOPC工程を行うことによって補正したが、本例のように前記第2のOPC工程を図9のフローチャートに示すような工程で行っても良い。
【0091】
図9のステップ901にて、まず、図10(a)に示す第3領域36のパターンに対してグループの最も外側(A、B)の第3領域36の幅を、図10(b)に示すようにゲート部を挟んで隣に位置(C、D)する第3領域36の幅と同じに補正する。
【0092】
次にステップ902にて、図10(c)に示すように最も外側の第3領域36の幅を更に実験的に求めた距離Uだけ外側に広げて補正する。但し、本例では距離Uは50nmとした。
【0093】
本実施例によれば、グループの最も外側に位置する開口A、B間のゲート部を開口C、D間等の内側のゲート部の寸法と揃えるように、実験的に求めた距離U広げて補正することにより、実施例1と同様に、ゲート部の寸法を揃えることができるばかりではなく、ゲート部の制御性をより向上させることができる。
【0094】
実施例5
図11、図12は本発明の実施例5を示したフローチャートである。本例はレベンソンマスクとトリムマスクの設計方法の別の例を示したものであり、図11はその設計方法の工程を示したものである。図13は前記設計方法を説明するフォトマスクの要部上面図であり、図14は設計後のフォトマスクの要部断面図である。
【0095】
以下に本実施例を説明する。実施例1の図1に示したステップ106〜108にて、ゲート部と近接するゲート配線のパターン設計を変更して、近接図形を移動させが、本例では、近接する連結配線部をレベンソンマスクで形成するようにパターン設計するものである。これに伴い、図1のステップ107、108を図11に示す設計工程に変更する。
【0096】
図1のステップ106にて、距離AL以下で第2領域35と近接するゲート配線31の線分を抽出した。その後、本例のステップ131にて、図13(a)に示すようにその線分から距離DLにある上記近接するゲート配線31を構成する図形を抽出し、同図(a)の円で示した部分を第6領域39とした。ここで、距離DLの位置に跨がってゲート配線を構成するある図形が存在する場合には、その図形を距離DLの位置で分割した。但し、DLは600nmとした。
【0097】
次のステップ132にて、距離DL以内の図形を寸法Pだけ全体に拡張した。ここで、寸法Pは実施例1と同様に150nmとした。この状況を図13(b)の矢印で示す。その後、ステップ133にて、図13(c)に示すように、上記図形からゲート配線を除いた領域を演算により求め、第7領域40とした。
【0098】
更に、次のステップ134にて、図1のステップ111においてゲート部の寸法にOPC処理を加えたと同様に、ゲート部に対してもOPC処理を加える。実施例1のステップ111では図17の表図に示す補正値にしたがって補正を加えたが、ここでは、新たな補正テーブルを用意し、これにしたがって補正を行った。
【0099】
更に、図1に示すステップ114とステップ115間に、図12に示すステップを挿入した。すなわち、第3領域と上記の設計工程により新たに生成した第7領域を合成し、新たな第3領域とした。その後、図1に示す諸々の工程を経た後、第3領域を第1のフォトマスクの開口部の設計データとした。
【0100】
以上の設計工程を終了した段階でのフォトマスクは図14のようになる。ここで、図14(a)はレベンソンマスクの、図14(b)はトリムマスクの、図14(c)はこれらマスクを多重露光して得られる露光イメージの要部上面図である。図14(c)は露光後に得られるゲート部を示した上面図である。図14(a)に示すとおり、レベンソンマスクの開口部が微細ゲート部のみならず、連結配線部に伸びていることがわかる。
【0101】
本実施例によれば、近接する連結配線部をレベンソンマスクで形成するように設計パターンを変更して、アライメント誤差による連結配線部の寸法変動をなくすことができる。アライメント誤差によりレベンソンマスクとトリムマスクの連結部分で配線の位置ずれが生じるが、これは性能上問題にならないので、無視して良い。
【0102】
(追記1)
一般に、プロセッサの設計においてSRAM等のメモリが設計パターンに存在する場合、メモリ部分に関してはあるセルパターンが数メガ個といった繰り返しで設計される。このように同一セルパターンの繰り返しパターン部分については別の条件(例えば、距離P、R等)を用いてパターンの設計変更を行ってもよいし、実施例1〜実施例5の設計工程によらず、手動でセルパターンを変更するといった操作を行ってもよい。
【0103】
(追記2)
図2(d)に示すように、第2領域と近接する辺を含み、第2領域から離れる方向に存在する図形全てを、第2領域と上記辺の近接距離がALになるだけ、移動させることにより、図2(e)に示すようにパターンを変更してもよい。この時、当然ながら図2(d)に示す図形に接続されない他の図形は処理しないことになる。
【0104】
(追記3)
上記実施例1〜実施例5で説明したパターン設計方法では、微細ゲート部を所望値に形成するために、OPCを施すことにしている。連結配線部はトリムマスクを用いて形成されるが、連結配線部の寸法制御性を向上させるために、トリムマスクのパターン、上述の設計方法ではゲート配線の領域に対してOPCをかける工程を加えてもよい。これにより、連結配線部の寸法制御性をも向上させることができる。
【0105】
(追記4)
図15に示すような工程を実施例1のステップ116とステップ117の間に挿入してもよい。第3領域からレベンソンマスクの開口部の設計パターン及びトリムマスクのゲート部を覆う領域のパターンを作成する。ステップ151にて、隣接する第3領域のグループの各々の最も外側の第3領域の間の距離を算出する。
【0106】
その結果、例えば、図16(a)に示すように、レベンソンマスクの開口部のグループ間の距離45がV以下に近接している場合には、次の問題が生じる可能性がある。
【0107】
例えば、Vを100nmとすると、フォトマスク上の寸法はその4倍の400nmである。フォトマスク上400nm以下のような微細なパターンを作製する場合、フォトマスク作製に使用するEB(Electron Beam)描画装置の性能によってはパターンが解像されない場合がある。
【0108】
このような描画装置の解像限界以下のパターンをフォトマスク上の設計データとして存在させるべきではない。
【0109】
そこで、ステップ152にて、距離V以下で隣接するグループの最も外側の第3領域を抽出し、ステップ153にて、隣接するグループの最も外側の第3領域を第1領域から直交する方向で外側にV/2伸ばし、上記第3領域を合成する。その結果は図16(b)に示され、グループの最も外側の第3領域を外側に、即ち、ゲート部と直交する方向に広げて両グループの外側の第3領域を合成する。これにより、レベンソンマスクの開ロパターン及びトリムマスクの遮光パターンの近接するグループを拡張して合成させることになり、描画装置の解像限界以下のパターンがフォトマスク上に存在しなくなる。
【0110】
(追記5)
上記実施例1〜実施例5において、第1のフォトマスクであるレベンソン位相シフトマスクのパターンと第2のフォトマスクであるトリムマスクのパターン設計方法について述べた。ところで、第1のフォトマスクのパターンと第2のフォトマスクのパターンを1枚のフォトマスク内の異なる領域に配置してもよい。
【0111】
1枚のマスクに両パターンを形成することにより、多重露光時のアライメント誤差を低減することができる。
【0112】
その他、本発明のパターン設計方法に関して、本発明の主旨を逸脱しない限り、含まれる工程の順序を入れ替えても、同様の効果を得ることができる。
【0113】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、アラインメント誤差による連結配線部の寸法変動を無くすことができ、又、ゲート部の制御性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のマスクパターンの設計方法の工程を説明するフローチャートである。
【図2】上記実施例1のフォトマスクの設計を説明する要部上面図である。
【図3】上記実施例1のゲート配線の形成工程を説明する半導体基板の要部断面図である。
【図4】上記実施例1のフォトマスクの投影像のプロファイルを示す図である。
【図5】本発明の実施例2のフォトマスクの設計工程の要部を説明するフローチャートである。
【図6】上記実施例2のフォトマスクの設計を説明する要部上面図である。
【図7】上記実施例2のフォトマスクの設計を説明する他の要部上面図である。
【図8】本発明の実施例3のフォトマスクの設計工程を説明する上面図である。
【図9】本発明の実施例4のフォトマスクの設計工程を説明するフローチャートである。
【図10】上記実施例4のフォトマスクの設計を説明する図である。
【図11】本発明の実施例5のフォトマスクの設計工程を説明するフローチャートである。
【図12】上記実施例5を説明するフローチャートである。
【図13】上記実施例5のフォトマスクの設計工程を説明する要部上面図である。
【図14】上記実施例5のフォトマスクの設計を説明する要部上面図である。
【図15】本発明のその他のフォトマスクの設計工程を説明するフローチャートである。
【図16】本発明のその他のフォトマスクの設計工程を説明する要部上面図である。
【図17】実施例1のフォトマスクの設計工程における第1の寸法補正値を示す表図である。
【図18】実施例1のフォトマスクの設計工程における第2の寸法補正値を示す表図である。
【図19】従来のRISCプロセッサのゲート配線のパターン例を示す要部上面図である。
【図20】従来のゲート配線の形成用に用いられる多重露光用のフォトマスクを説明する要部上面図である。
【図21】多重露光用のフォトマスクの従来の設計工程を説明するフローチャートである。
【図22】多重露光用のフォトマスクの従来の設計による製造工程を説明する要部上面図である。
【図23】多重露光用のフォトマスクの従来の設計の問題点を説明する図である。
【図24】多重露光用のフォトマスクの従来の設計の問題点を説明する図である。
【図25】多重露光用の従来のフォトマスクの設計パターンを示した図である。
【図26】図25に示した設計パターンのプロファイルを示した投影図である。
【符号の説明】
11、31 ゲート配線
12、32、43 素子領域
13 遮光部
14 開口部
15 シフタ開口部
16 ゲート部
17 連結配線部
18 コンタクトパッド部
19 エンドキャップ部
20 ゲート部を覆う遮光パターン部
21 レジスト
22 半導体シリコン基板
23 ゲート酸化膜
24 ポリシリコン膜
25 潜像領域
26 露光光
27 レベンソンマスク
28 トリムマスク
29 レジストパターン
30 コンタクト
33 第0領域
34 第1領域
35 第2領域
36 第3領域
37 第4領域
38 第5領域
39 第6領域
40 第7領域
41 近接する線分
42 抽出した図形の角のポイント
44 解像線幅
45 距離

Claims (2)

  1. 素子領域と配線のパターンデータを用いて論理演算を行うことにより複数のパターンデータを発生させることによりマスクパターンを設計するマスクパターン設計方法において、
    前記配線と素子領域の元の設計パターンを入力し、
    前記素子領域を拡張し第0領域とし、
    前記配線と第0領域の重なる領域を算出し、第1領域とし、
    前記第1領域をゲート部と直交する方向に予め設定した値だけ伸ばして第2領域とし、
    前記第2領域と隣接して重複する第2領域とを合成し、
    前記第2領域に予め設定した距離以下に近接する配線の一部又は全部を前記設定距離以上になるように遠ざける処理を含み、
    前記遠ざける処理を施した配線の一部又は全部に前記設定距離以下に近接するデバイスの構成要素があるかどうかを検出し、
    検出された場合は遠ざける処理を施した前記配線の一部又は全部から該当のデバイスの構成要素を前記設定距離以上遠ざける処理を行い、
    その後、前記遠ざける処理を施したデバイスの構成要素に前記設定距離以下に近接するデバイスの他の構成要素があるかどうかを検出し、検出された場合は該当のデバイスの構成要素を先に遠ざけたデバイスの構成要素から前記設定距離以上遠ざける処理を行うことを、前記設定距離以下に他のデバイスの構成要素が検出されなくなるまで、繰り返し行い、
    前記第0領域と重なる配線はレベンソンマスクにより形成される配線であり、その他の配線はトリムマスクにより形成される配線であることを特徴とするマスクパターン設計方法。
  2. 前記第2領域に配線の一部又は全部が前記設定距離以下近づいている場合にこれを遠ざける処理を、
    前記第2領域いずれかの領域に近接する線分を求め、
    該線分上に位置する図形の角のポイントを含み該近接する線分から予め設定した距離以下に位置する図形の角のポイントを抽出し、
    これを近接する方向に平行に移動させるアルゴリズムにより行うことを特徴とする請求項1記載のマスクパターン設計方法。
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