JP4113768B2 - トンネル式オーブン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、菓子などの食品を焼成する焼成ラインで使用されるトンネル式オーブンに関し、特に、多数の焼き板をコンベヤチェーンに連結して、オーブン内を移動させながら、焼き板上の食品を焼き上げるトンネル式オーブンに関する。
【0002】
【従来の技術】
洋菓子、パンなどの食品を焼成する食品焼成ラインでは、一般に、チェーンコンベヤにより多数の焼き板を、トンネルオーブン内で移動させながら、焼き板上に載置された食品生地を焼き上げる構造のトンネル式オーブンが使用されている(例えば、下記特許文献1等を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−166公報
【0004】
この種の従来のトンネル式オーブンは、通常、長いトンネルオーブン内に長尺のチェーンコンベヤを一直線状に貫通して敷設し、チェーンコンベヤの上段往路行程で、食品生地を載置した焼き板を低速でオーブン内を移動させながら、菓子、パンなどの食品を焼成する構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このため、大量の食品をある程度効率よく焼成するトンネル式オーブンでは、その長さが非常に長くなって、広く長い設置場所を必要とし、さらに、食品生地を載置する搬入側と焼成された食品を取り出す側が遠く離れる状態となり、作業者の移動範囲が長くなって作業効率が悪化するなどの問題があった。
【0006】
また、このような理由から、水平面で反転する構造のチェーンコンベヤをトンネルオーブン内に敷設して、多数の焼き板を略U字状のオーブン内の水平搬送路で往復搬送することにより、食品を焼成するオーブンが考えられた。しかし、オーブン内の高温環境で多数の焼き板を、水平状態を保持しながらU字路を移動させるために、ガイドローラ付きガイドレールをオーブン内に設けた場合、ガイドローラの焼き付きが問題となり、焼き板をオーブン内で円滑に移動させることができないという課題があった。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、オーブンを小型化できると共に、コンベヤの構造を簡単化でき、オーブン内の焼き板を良好に搬送して食品を焼成することができるトンネル式オーブンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のトンネル式オーブンは、トンネル式のオーブン本体内に搬送用チェーンコンベヤが一水平面上でU字状のターンをする形態で敷設され、搬送用チェーンコンベヤのコンベヤチェーンに多数の焼き板が連結され、焼き板を水平にした状態でオーブン本体内をUターンを含む往路と復路で移動させながら、焼き板上の食品を焼成するトンネル式オーブンであって、オーブン本体内の搬送用チェーンコンベヤにおける往路の側部に、往路ガイド用チェーンコンベヤが焼き板を水平に支持して往路に沿って移動するように配設され、搬送用チェーンコンベヤの復路の側部に、復路ガイド用チェーンコンベヤが焼き板を水平に支持して復路に沿って移動するように配設され、往路ガイド用チェーンコンベヤと復路ガイド用チェーンコンベヤが搬送用チェーンコンベヤを駆動するモータにより駆動されるように構成されたことを特徴とする。
【0009】
ここで、上記往路ガイド用チェーンコンベヤと復路ガイド用チェーンコンベヤは、搬送用チェーンコンベヤの側部の鉛直面内で各々のガイドチェーンを回動させるように配設され、且つ各々の上段搬送路を搬送用チェーンコンベヤのコンベヤチェーンの位置に合わせて配置することができる。
【0010】
また、上記コンベヤの駆動機構においては、搬送用チェーンコンベヤの鉛直方向に配置された駆動軸に第一のかさ歯車を取り付け、往路ガイド用チェーンコンベヤの水平方向に配置された連係駆動軸に第二のかさ歯車を取り付け、復路ガイド用チェーンコンベヤの水平方向に配置された連係駆動軸に第三のかさ歯車を取り付け、第一のかさ歯車に対し第二のかさ歯車と第三のかさ歯車を噛合させるように構成することができる。
【0011】
【作用】
上記構成のトンネル式オーブンは、多数の焼き板を搬送する搬送用チェーンコンベヤが一水平面上でUターンを含む往路と復路を形成するようにオーブン本体内に敷設されているから、往路と復路で焼き板上の食品生地を加熱して焼成するため、貫通型のトンネルオーブンと比べ、オーブン本体の長さを短くすることができ、その設置場所の占有スペースを小さくすることができる。
【0012】
食品を焼成する場合、生地を載置した多数の焼き板は、搬送用チェーンコンベヤによってオーブン本体内の往路を搬送されながら加熱され、さらに、コンベヤの端部をUターンしてその復路を搬送されながら加熱され、食品が焼成されるが、往路の焼き板は往路ガイド用チェーンコンベヤによって支持され、復路の焼き板は復路ガイド用チェーンコンベヤによって支持されるから、各焼き板が搬送用チェーンコンベヤに片もち状態で連結されていても、オーブン本体内を安定して、摩擦抵抗などが少ない状態で、焼き板を搬送しながら食品を焼き上げることができる。
【0013】
また、コンベヤの駆動機構においては、搬送用チェーンコンベヤの鉛直方向に配置された駆動軸に第一のかさ歯車を取り付け、往路ガイド用チェーンコンベヤの水平方向に配置された連係駆動軸に第二のかさ歯車を取り付け、復路ガイド用チェーンコンベヤの水平方向に配置された連係駆動軸に第三のかさ歯車を取り付け、第一のかさ歯車に対し第二のかさ歯車と第三のかさ歯車を噛合させるように構成すれば、これらの往路ガイド用チェーンコンベヤと復路ガイド用チェーンコンベヤの駆動は、その配置状態から、搬送用チェーンコンベヤの駆動軸からかさ歯車を介して得ることができ、搬送用の1台のモータを用いて、往路ガイド用および復路ガイド用チェーンコンベヤを駆動することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はトンネル式オーブンの正面図を、図2はその平面図を示し、図3、図4はそのオーブン本体の断面図を示している。このトンネル式オーブンは、一方の側に食品の入口21と出口22を設け、他方の側を壁で覆った箱型形状のオーブン本体1を有し、そのオーブン本体1内に焼成室2を形成し、焼成室2内には搬送用チェーンコンベヤ3を水平に敷設し、そのコンベヤチェーン31に多数の焼き板4を並べて連結し、それらの焼き板4を、水平状態を保持したまま鉛直軸の周りで回動させ、焼成室2内の往路と復路で焼き板4上の食品(菓子、パン等)を焼成するように構成される。
【0015】
オーブン本体1の入口21、出口22を設けた側には、食品の搬入搬出部9がステージ状に形成され、搬入搬出部9にはオーブン本体1内から延設された搬送用チェーンコンベヤ3の端部が露出して敷設される。また、この搬入搬出部9上には、搬送用チェーンコンベヤ3の焼き板4上に食品生地を充填するためのデポジター10が配設されている。
【0016】
搬送用チェーンコンベヤ3の駆動軸33は、図3〜図5に示すように、焼成室2から外れた搬入搬出部9に鉛直に立設して配置され、軸受39a、39bにより回転可能に支持される。駆動軸33の下端には駆動スプロケット36が取り付けられ、駆動チェーンと平歯車37を介してモータ38に連係され、モータ38により駆動軸33は回転駆動される。
【0017】
駆動軸33の上端には駆動スプロケット32が取り付けられ、その駆動スプロケット32にコンベヤチェーン31が掛けられ、さらに、駆動スプロケット32の下部にかさ歯車40が取り付けられている。このかさ歯車40の下側に2個のかさ歯車41,42が噛合して配置され、この2個のかさ歯車41,42は、駆動軸33と直角方向につまり水平方向に配置された2本の連係駆動軸53,63の先端に固定される。これらの2個の連係駆動軸53,63は往路ガイド用チェーンコンベヤ5、復路ガイド用チェーンコンベヤ6の駆動軸となるもので、相対位置に配置されたかさ歯車41と42により駆動される連係駆動軸53,63は、相互に逆方向に回転駆動される。
【0018】
さらに、この搬送用チェーンコンベヤ3には、その駆動軸33と従動軸35の周りで、つまりコンベヤのターン部分で、回転しながら焼き板4を下から支持するために、支持フレーム12,13が駆動軸33と従動軸35に水平に固定される。この支持フレーム12,13は、図3に示すように、円環状に形成されて回転時の焼き板4を共に回転しながら下から支持する構造であるが、放射型フレームとして放射状に形成することもできる。
【0019】
一方、図3、図4に示すように、焼成室2内には、搬送用チェーンコンベヤ3の従動軸35が鉛直状態で軸受44を介して回転可能に支持され、この従動軸35の上端に従動スプロケット34が取り付けられる。そして、この従動スプロケット34と上記駆動スプロケット32間にコンベヤチェーン31が水平に掛け渡される。このコンベヤチェーン31には多数の焼き板4がその外側に水平状態で搬送されるように連結される。
【0020】
往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路ガイド用チェーンコンベヤ6の2本の連係駆動軸53,63は、水平に対向して配置され、軸受56,56と軸受66,66により各々回転可能に支持され、2本の連係駆動軸53,63の外側端部には、各々駆動スプロケット52,62が取り付けられる。そして、駆動スプロケット52,62には各々往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路ガイド用チェーンコンベヤ6のガイドチェーン51,61が掛けられ、2本の連係駆動軸53,63は相互に逆方向に回転するため、両ガイドチェーン51と61は相互に逆方向に回転し、往路と復路の焼き板4の端部を支持するようにガイドする。
【0021】
往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路ガイド用チェーンコンベヤ6の従動軸55,65は、図3に示すように、オーブン本体1の焼成室2内に水平に、軸受57,67によって軸支され、従動軸55,65の先端に各々従動スプロケット54,64が取り付けられる。そして、往路ガイド用チェーンコンベヤ5のガイドチェーン51が上記駆動スプロケット52と従動スプロケット54との間に掛け渡され、復路ガイド用チェーンコンベヤ6のガイドチェーン61が上記駆動スプロケット62と従動スプロケット64との間に掛け渡される。
【0022】
往路ガイド用チェーンコンベヤ5のガイドチェーン51と復路ガイド用チェーンコンベヤ6のガイドチェーン61の上段搬送路は、搬送用チェーンコンベヤ3によって搬送される多数の焼き板4を、その水平位置を保持した状態で、その移動をガイドするように、コンベヤチェーン31と同じ高さ位置に配置されている。
【0023】
このように、搬送用チェーンコンベヤ3のチェーン31は一水平面内でUターン回転するように水平に掛け渡して配置され、往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路ガイド用チェーンコンベヤ6のガイドチェーン51と61は、各々搬送用チェーンコンベヤ3の両側で、それらの往路と復路を上段搬送路でガイドするように、鉛直姿勢で配置される。つまり往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路ガイド用チェーンコンベヤ6は、そのスプロケット52,54,62,64の軸を水平方向に配置して、上段と下段の搬送路を形成するように配置され、上段の搬送路を焼き板4のガイドに使用する構成される。
【0024】
また、搬送用チェーンコンベヤ3の往路と復路では当然その移動方向が逆になるため、往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路ガイド用チェーンコンベヤ6の上段の移動方向も逆にする必要があるが、上記のように、搬送用チェーンコンベヤ3の駆動軸33にかさ歯車40を取り付け、そのかさ歯車40の両側にかさ歯車41,42を介して往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路ガイド用チェーンコンベヤ6の各連係駆動軸53と63を連係させているから、各連係駆動軸53と63の回転方向は逆となり、搬送用チェーンコンベヤ3用のモータ38のみにより、相互に逆方向に移動する往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路ガイド用チェーンコンベヤ6を駆動することができる。
【0025】
図4に示すように、オーブン本体1の焼成室2内には、上ヒータ7と下ヒータ8が搬送路の焼き板4の上方と下方に配置され、それらの上下ヒータ7,8は、例えば焼成室2の入口部、中央部、出口部で各々加熱調整されるように構成される。また、焼成室2の入口21と出口22にはシャッター11が自動で開閉可能に配設される。
【0026】
上記のように構成されたトンネル式オーブンのモータ38を回転駆動すると、搬送用チェーンコンベヤ3の駆動軸33が平歯車37とチェーンを介して駆動され、その先端に固定された駆動スプロケット32が回転し、コンベヤチェーン31を回転駆動する。
【0027】
また、同時に、駆動軸33の回転により、かさ歯車40と41を介して往路ガイド用チェーンコンベヤ5の連係駆動軸53が回転駆動され、その先端に固定された駆動スプロケット52が回転して、往路ガイド用のガイドチェーン51の上段が往路の進行方向に向かって移動する。また、かさ歯車40と42を介して復路ガイド用チェーンコンベヤ6の連係駆動軸63が回転駆動され、その先端に固定された駆動スプロケット62が回転して、復路ガイド用のガイドチェーン61の上段が復路の進行方向に向かって移動する。搬送用チェーンコンベヤ3と往路ガイド用チェーンコンベヤ5及び復路ガイド用チェーンコンベヤ6は各々同一の搬送速度または同一の間欠周期と速度で運転される。
【0028】
そして、上記トンネル式オーブンを使用して、菓子、パンなどの食品を焼成する場合、デポジター10に食品生地を充填し、デポジター10から搬入搬出部9上に位置する焼き板4の上に、所定量の食品生地を押し出して載置する。搬送用チェーンコンベヤ3及び往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路ガイド用チェーンコンベヤ6は、上記のように駆動されることにより、生地を載せた焼き板4は入口21からオーブン本体1の焼成室2内に搬入されていく。
【0029】
焼成室2内では、生地を載せた焼き板4は、搬送用チェーンコンベヤ3及び往路ガイド用チェーンコンベヤ5により、水平状態で支持されながら、非常に低速で、または所定の停止期間をもった間欠運転により低速で搬送され、チェーンコンベヤ3の往路を焼成室2の奥に向かって移動していく。この間、焼き板4の先端部は、往路ガイド用チェーンコンベヤ5によって下から支持され、搬送速度と同じ速度で移動するチェーンにより焼き板4の先端が支持されることにより、摩擦などが生じず、異音などを生じするに安定した姿勢で搬送される。
【0030】
そして、焼成室2内の奥まで搬送された焼き板4は、搬送用チェーンコンベヤ3の従動軸35と従動スプロケット34の箇所で支持フレーム13に支持されてUターンし、次に復路に入った焼き板4はその先端部が復路ガイド用チェーンコンベヤ6によって下から支持され、搬送速度と同じ速度で移動するチェーンにより焼き板4の先端が支持されることにより、摩擦などが生じず、異音などを生じするに、復路を安定して搬送される。
【0031】
この往路と復路を平面U字状に移動する間に焼き板4上の食品生地は、上ヒータ7と下ヒータ8からの熱を受けて良好に焼成され、焼成された食品は、焼成室2の出口22から搬入搬出部9に搬出され、そこで、焼成された食品は焼き板4から取り出される。焼成室2内では、上ヒータ7としたヒータ8が入口部、中間部、出口部に分かれて各々温度調整され、また、出口、入口のシャッター11はコンベヤの間欠運転の停止時に閉じて、焼成室2内の加熱雰囲気が適正に保持され、洋菓子などの食品が良好に焼成される。
【0032】
このように、上記構成のトンネル式オーブンは、オーブン本体1の焼成室2内で搬送用チェーンコンベヤ3を、一水平面上で往復移動するように配置し、往路と復路で焼成するように構成したから、オーブン本体1の長さを短くすることができ、オーブンの設置場所に必要とする面積を小さくすることができる。
【0033】
また、搬送用チェーンコンベヤ3のほかに、往路の焼き板4を下から支持する往路ガイド用チェーンコンベヤ5を配設し、復路の焼き板4を下から支持する復路ガイド用チェーンコンベヤ6を配設しているから、焼成室2内で搬送用チェーンコンベヤ3によって搬送される焼き板4を、往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路用チェーンコンベヤ6により支持しながら、摩擦抵抗や異音が生じない状態で安定して搬送することができる。
【0034】
例えば、他の例として搬送用チェーンコンベヤの搬送路に沿ってガイドローラを固定的に配設し、これらのガイドローラにより移動する焼き板を支持することも考えられるが、ガイドローラは焼成室内の高温雰囲気で焼付けを起こし易く、上記のようなガイド用チェーンコンベヤを使用すれば、摩擦抵抗などを少なくして焼き板を良好に搬送することができる。また、これらの往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路用チェーンコンベヤ6の駆動は、その配置状態から、搬送用チェーンコンベヤ3の駆動軸33からかさ歯車40,41,42を介して得ることができる。
【0035】
つまり、往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路用チェーンコンベヤ6は搬送用チェーンコンベヤ3に対し直角な面に配置されるから、その駆動軸33とその連係駆動軸53,63とは直角関係で配設される。したがって、それらの駆動軸33と連係駆動軸53,63にかさ歯車40,41,42を取り付け、かさ歯車40,41,42介してそれらの軸を連係する構造とすれば、往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路用チェーンコンベヤ6の回転方向は相互に逆方向となり、3個のかさ歯車のみを使用した比較的簡単な構造の駆動機構で、往路ガイド用チェーンコンベヤ5と復路用チェーンコンベヤ6を、搬送用チェーンコンベヤ3のモータ38で駆動することができ、駆動装置の部品点数を少なくし、構造の簡単化を図ることができる。
【0036】
なお、上記実施形態では、焼成室内に電気ヒータを配置したが、ガスやその他の燃料を燃焼させて加熱する燃焼加熱器を焼成室内に配置し、或いは加熱空気を焼成室内に送り込むように構成することもできる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のトンネル式オーブンによれば、往路と復路で焼き板上の食品生地を加熱して焼成するため、貫通型のトンネルオーブンと比べ、オーブン本体の長さを短くすることができ、その設置場所の占有スペースを小さくすることができ、また、往路の焼き板は往路ガイド用チェーンコンベヤによって支持され、復路の焼き板は復路ガイド用チェーンコンベヤによって支持されるから、各焼き板が搬送用チェーンコンベヤに片もち状態で連結されていても、オーブン本体内を安定して、摩擦抵抗などが少ない状態で、焼き板を搬送しながら食品を焼き上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すトンネル式オーブンの正面図である。
【図2】同トンネル式オーブンの平面図である。
【図3】同トンネル式オーブンの断面付き平面図である。
【図4】図3のIV-IV断面図である。
【図5】図3のV-V拡大断面図である。
【図6】図3のVI-VI断面図である。
【符号の説明】
1−オーブン本体
2−焼成室
3−搬送用チェーンコンベヤ
4−焼き板
5−往路ガイド用チェーンコンベヤ
6−復路ガイド用チェーンコンベヤ
31−コンベヤチェーン
33−駆動軸
38−モータ
40,41,42−かさ歯車
53、63−連係駆動軸

Claims (3)

  1. トンネル式のオーブン本体内に搬送用チェーンコンベヤが一水平面上でU字状のターンをする形態で敷設され、該搬送用チェーンコンベヤのコンベヤチェーンに多数の焼き板が連結され、該焼き板を水平にした状態でオーブン本体内をUターンを含む往路と復路で移動させながら、焼き板上の食品を焼成するトンネル式オーブンであって、
    該オーブン本体内の該搬送用チェーンコンベヤにおける往路の側部に、往路ガイド用チェーンコンベヤが前記焼き板を水平に支持して該往路に沿って移動するように配設されると共に、該搬送用チェーンコンベヤの該復路の側部に、復路ガイド用チェーンコンベヤが前記焼き板を水平に支持して該復路に沿って移動するように配設され、該往路ガイド用チェーンコンベヤと該復路ガイド用チェーンコンベヤが前記搬送用チェーンコンベヤを駆動するモータにより駆動されるように構成されたことを特徴とするトンネル式オーブン。
  2. 前記往路ガイド用チェーンコンベヤと復路ガイド用チェーンコンベヤは、前記搬送用チェーンコンベヤの側部の鉛直面内で各々のガイドチェーンを回動させるように配設され、且つ各々の上段搬送路を前記搬送用チェーンコンベヤのコンベヤチェーンの位置に合わせて配置されていることを特徴とする請求項1記載のトンネル式オーブン。
  3. 前記搬送用チェーンコンベヤの鉛直方向に配置された駆動軸に第一のかさ歯車が取り付けられ、前記往路ガイド用チェーンコンベヤの水平方向に配置された連係駆動軸に第二のかさ歯車が取り付けられ、前記復路ガイド用チェーンコンベヤの水平方向に配置された連係駆動軸に第三のかさ歯車が取り付けられ、該第一のかさ歯車に対し該第二のかさ歯車と第三のかさ歯車が噛合していることを特徴とする請求項2記載のトンネル式オーブン。
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